JP2598225B2 - グイマツ雑種f1の胚由来の苗条原基からの苗化法 - Google Patents

グイマツ雑種f1の胚由来の苗条原基からの苗化法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、北海道の優れた造林材
料であるグイマツ雑種F1 を短期大量増殖するための新
規な苗化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】北海道における主要造林木の一つである
カラマツは、成長は早いが野鼠の食害を受けやすく幹の
曲がりも大きいなど育成、利用上の問題点がある。この
問題を解決するため、交雑育種によってグイマツ雑種F
1 が作出された。これは、ロシア共和国の千島列島やサ
ハリンに分布するグイマツを雌親とし、カラマツを雄親
とする種間の一代雑種であり、野鼠に強く、幹もより通
直である。また、成長もカラマツと同等である。
【0003】このことから、北海道では、この雑種を造
林用として生産するため、採種園を造成し、事業生産を
行ってきたが、需要が増加する中で、生産上幾つかの課
題が生じてきた。その第一は需要にみあうだけの数量を
安定的に供給できないことである。これは、採種園の種
子生産能を越えた需要があることに加え、豊凶年の周期
が乱れていることによる。
【0004】第二の問題は、これまでの検定結果から特
定の親どうしを組み合わせた特に優れた家系が明らかと
なったが、それだけを生産することは現実的に不可能で
ある。特定の親だけで構成された新らたな採種園を造成
しても20年ほどの期間待たなければ採種可能にはなら
ない。第三は、育苗段階で雑種のみを選別する必要があ
ることである。採種園から生産される種子は雑種とグイ
マツが混ざっており、雑種の割合は60%程度である
が、種子段階では区別できない。このため、育苗段階で
形態的特徴から判別する必要がある。
【0005】これらは、北海道における造林事業を進め
る上で解決すべき緊急課題である。このため、組織培養
を応用した新らたな増殖方法を検討しているが、従来の
組織培養法では、増殖率やコストの点で事業化は現実的
に困難である。同一の植物を大量増殖する方法の1つと
して草本のハプロパップス(特開昭59−132823
号公報)やポプラ、ユーカリ(特開平4−4828号公
報)で、それぞれ茎頂由来の苗条原基が大量増殖に適用
できることを報告しているが、これらはいずれも元来、
挿し木が容易な植物であり、従来の無性繁殖法が難しい
ものが多い針葉樹で作出した例は現在までまったくな
い。
【0006】一方、針葉樹の特に成木の芽を材料とした
従来の茎頂培養では樹齢や枝齢によって培養反応が異な
り、再生された植物体も実生苗よりも成育が劣ることが
知られてきた。この点については、グイマツ雑種F1
も確認されている。このことから、針葉樹の茎頂由来の
苗条原基から再生した個体でも、特に樹齢の進んだ個体
を材料とした場合は、茎頂培養と同様の現象が予想され
る。このため、大量増殖を事業化する前に再生された植
物体を実生のものと比較して造林材料としての安全性を
再確認しなければならず、これには少なくとも15年以
上の年月が必要である。
【0007】したがって、検定済みの優良家系を早期に
普及する必要性からみれば、造林材料としての安全性が
高いと予想される種子からの大量増殖法が当面の実用課
題と考えられる。
【0008】
【関連技術】前記の問題点を解決する手段として、特願
平4−277736には、グイマツ雑種F1 の胚由来の
苗条原基を経由してグイマツ雑種F1 を大量増殖する方
法が記載されている。しかしながら、この方法において
は、苗条原基形成後の不定芽の分化・成長、発根、及び
シュート化が同一条件下で行われ、シュート化までに長
期間を要する、最終的な個体再生率が高くない、等の問
題点が存在した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、胚由
来の苗条原基を経由してグイマツ雑種F1 を大量増殖さ
せる方法において、苗条原基由来の不定芽の発根率及び
シュート化率を向上させ、且つ苗に至るまでの培養時間
を短縮した新規な苗化方法を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく種々検討した結果、グイマツ雑種F1
胚由来の苗条原基から形成された不定芽を、明暗光周期
処理することにより成長せしめ、オーキシンの存在下で
暗黒処理することにより発根処理し、さらに発根を促進
させ、次に明暗光周期処理を行うことによりシュート化
する、という段階をこの順序で行うことにより、発根及
びシュート化率を向上させ、且つ苗化までの期間を短縮
することができるという新しい知見を得、本発明を完成
させた。
【0011】従って本発明は、グイマツ雑種F1 の大量
増殖法において、 (1)グイマツ雑種F1 の胚由来の苗条原基から不定芽
を分化せしめ; (2)該不定芽を明暗光周期処理することによって不定
芽を成長せしめ; (3)オーキシンの存在下で暗黒処理を行うことによっ
て発根処理せしめ; (4)前記発根処理した不定芽をオーキシン不存在下で
明暗光周期処理することにより発根を促進し;そして (5)非無条件下で明暗光周期処理を行うことによっ
てシュート化する; ことを特徴とする方法を提供する。
【0012】
【具体的な方法】グイマツ雑種F1 の胚から苗条原基を
分化せしめる方法は、例えば特願平4−277736の
明細書に記載されている方法により実施することができ
る。本発明の対象とするグイマツ雑種F1 は当業界にお
いて広く知られており(例えば、日林誌69:355−
358,1987)、また北海道においてすでに造林も
始まっており、自由に入手可能である。
【0013】本発明の方法における出発材料はグイマツ
雑種F1 の種子の胚である。胚は茎頂等よりも全能性が
高く、これから誘導した苗条原基は増殖能が高い特徴を
有する。苗条原基の誘導に当っては、種子を常法に従っ
て、例えば30%過酸化水素水により殺菌し、無菌条件
下、例えばクリーンベンチ中で胚を摘出する。この胚
は、サッカロースのごとき糖及び植物ホルモンである6
−ベンジルアミノプリン(BAP)を含有する液体培地
中で培養する。苗条原基の増殖のためには糖濃度とBA
Pの濃度の組合わせが重要であり、糖濃度約20g/L
及びBAP濃度約2〜4mg/Lの組合わせが最も好まし
い。基礎培地としては、任意の常用の植物組織培養用培
地を用いることができるが、SH(SCHENK an
dHILDEBRANDT)培地が好ましい。培養は好
ましくは約25℃の温度において、約20,000ルッ
クスの照度(全日長)のもとで、好ましくは5rpm の回
転速度において行う。培養開始後、約42日で子葉基部
に緑色のボール状塊の形成が認められ、これが苗条原基
に至る。苗条原基が形成された後は、同じ培地を用いて
約1週間の間隔で移植することにより増殖と維持を行う
ことができる。
【0014】上記のようにして形成された苗条原基から
不定芽を分化せしめるには、苗条原基を、植物の組織培
養において用いられる常用の培地、好ましくは固体培地
に置床し、明暗光周期条件下で培養すればよい。この場
合の培地としては、好ましくはwoody plant
medium寒天培地(WPM寒天培地)を用い、こ
の培地には好ましくは糖、例えばサッカロースを、約1
0g/L〜約30g/L、好ましくは約20g/Lの濃
度で加える。明暗光周期は好ましくは明期16時間−暗
期8時間からなる24時間周期とし、培養温度は好まし
くは約25℃である。培養期間は、不定芽が十分に形成
される期間であり、種々の具体的な条件により異るが、
およそ3ケ月である。
【0015】次に、こうして得られた不定芽を、明暗光
周期条件下で培養することにより不定芽の成長を行わせ
る。この場合の培地としては、不定芽の形成に関して前
記したのと同様の培地を用いればよい。この段階での明
暗光周期は不定芽の形成のためのそれとは異り、好まし
くは明暗光周期は、不定芽の形成の場合より短い。好ま
しくは明暗光周期の1周期は明期6時間と暗期2時間と
から成る。培養温度は好ましくは約25℃であり、培養
期間は条件により異るが、例えば、好ましくは約2ケ月
である。培養期間が短か過ぎると不定芽の成長が不十分
となって苗化率の向上が望めず、長すぎると、苗化まで
の所要期間の短縮が不十分となる。
【0016】次に、不定芽の発根処理を、オーキシンの
存在下で暗黒処理を行うことにより行う。この場合の培
養の基礎培地としては、不定芽の形成に関して前記した
ものを用いることができる。例えば、好ましい基培地の
例として、約10g/L〜約30g/L、好ましくは約
20g/Lのサッカロースを含有するWPM寒天培地を
挙げることができる。この培地にはオーキシンを含有せ
しめる必要があり、オーキシンとしてはナフタレン酢酸
が好ましい。ナフタレン酢酸の濃度は、0.1mg/L〜
0.4mg/L、好ましくは約0.2mg/Lである。培養
は暗黒下で行い、培養温度は、好ましくは約25℃であ
る。この培養の期間は、十分な発根能を獲得する期間で
あって、種々の条件により異り、特に限定されないが、
8〜20日間、例えば好ましくは約12日間である。
【0017】次に、発根の促進のため、上記のごとく発
根処理した不定芽を、オーキシンを含有しない固体培地
上に置床して明暗光周期条件下で培養する。この場合の
培地としては、例えば、不定芽の形成に関して前記した
培地を用いることができる。例えば、好ましくは、糖、
例えばサッカロースを約10g/L〜約30g/L、好
ましくは20g/L含有するWPM固体培地、例えば寒
天培地が用いられる。明暗光周期は好ましくは1周期2
4時間であり、明期16時間と暗期8時間とから成る。
培養温度は好ましくは約25℃である。
【0018】培養期間は、十分な発根が得られる期間で
あって特に限定されないが、通常は、前記のオーキシン
の存在下暗黒処理による発根処理の開始時点から起算し
て、少なくとも30日間、好ましくは60日間以上、よ
り好ましくは75日間以上、例えば90日間、さらに完
全な発根を得るには例えば100日間以上、例えば10
4日間である。1例によれば、明期16時間−暗期8時
間からなる光周期条件下で、上に定義した期間30日間
で50%の発根率が得られ、そして104日間で100
%の発根率が得られる。苗条原基からの最終苗化率を高
くするためには上記の培養期間を長くすることが好まし
いが、苗化までの時間を短縮するという実用的見知か
ら、90日前後の培養期間が好ましい。
【0019】上に記載した培養段階はいずれも、常用の
植物組織培養法に従って無菌条件下で行われる。しかし
ながら、以下に記載するシュート化段階を非無菌条件下
で行うことができるのが、本発明の特徴である。すなわ
ち、本発明によれば、上記のようにして無菌条件下での
培養により十分に発根した不定芽を非無菌条件下でさら
に培養することによりシュートの形成を行う。
【0020】この非無菌的培養は通常、幼苗の育成のた
めに常用されている土壌、例えば鹿沼土等及び培養土を
用いて行われる。培養土は、好ましくはピートモスを主
体とする培養土である。培養土には、好ましくは含水率
約70〜90%、例えば約80%となるように培養液を
添加する。この培養液は、植物の成長に必須な多量要素
と微量要素を含有している。
【0021】この非無菌条件下での培養は、好ましくは
1周期3〜8時間から成る明暗光周期の条件下で行わ
れ、この光周期中の明期と暗期の比率は、明期が長く、
例えば2:1〜3:1である。好ましい光周期の例とし
て、短周期の場合明期2時間−暗期1時間、長周期とし
て明期6時間−暗期3時間等が挙げられるが、1周期の
時間及びその間の明期と暗期の比率は、例えば前記の範
囲内で任意に選択することができる。好ましい明暗光周
期は明期6時間と暗期2時間とからなる8時間周期であ
る。明暗光周期があまり長いことは好ましくなく、例え
ば明期16時間−暗期8時間からなる1周期24時間の
明暗光周期においては、シュート化率が著しく低下す
る。
【0022】シュート化のための培養時間は、十分なシ
ュート化が得られるのに十分な時間であって特に限定さ
れないが、1ケ月〜3ケ月であり、例えば約2ケ月であ
る。シュート化のための培養期間中の培養温度は好まし
くは約30℃である。次に、シュート形成した植物体を
さらに培養して、植物個体の再生と移植のための順化を
行う。このための培養のためには、前記の土壌及び培養
土が用いられ、それには湿度約60〜80%、好ましく
は70%となるように、前記と同様の培養液が添加され
る。培養条件は、好ましくは、明期16時間−暗期8時
間から成る明暗光周期が用いられ、培養温度は好ましく
は約20℃、湿度は70%である。苗条原基から再生植
物個体が得られるまでの段階及び各段階の好ましい条件
の1例を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。 1)苗条原基の作出と増殖の維持 人工交配で得られたグイマツ雑種種子を表面殺菌し、ク
リーンベンチ内で胚を摘出し、それらをBAPを2〜4
mg/L、糖(サッカロース)濃度を20g/LとしたS
H液体培地を1本あたり5ml入れた試験管(径18mm、
長さ95mm)で、回転培養を行った。回転培養装置は大
洋科学工業製のRT−550型を使用し、回転速度は5
r.p.m.とした。
【0025】回転培養を行った培養室は、温度25℃、
全日長(照度20,000ルックス)に調整した。培養
開始後42日目の観察では、すべての処理区で子葉基部
に緑色のボール状のものが認められ、これが苗条原基に
至ることが分かった。苗条原基が確認された以降は継代
培養の間隔を1週間として、同じ培地に移植することに
よって苗条原基の増殖と維持が可能であった。
【0026】2)不定芽の発根 苗条原基をWPM寒天培地(サッカロース20g/L)
に置床し、明期16時間、暗期8時間、25℃の条件下
で3か月間培養することにより不定芽を誘導し、これら
を光条件のみを明期6時間、暗期2時間として、さらに
2か月間培養した。これらの不定芽をナフタレン酢酸
0.2mg/Lを含有するWPM寒天培地(サッカロース
20g/L)に移植し、異なる6つの暗黒処理期間
(2,4,6,8,10,12日間)の下で維持した
後、ナフタレン酢酸を含まないWPM寒天培地に移植
し、異なる3つの光条件(2/1,6/2,16/8h
(明期/暗期時間))、25℃で発根させた。
【0027】暗黒・ナフタレン酢酸処理開始後30日目
において、暗黒・ナフタレン酢酸処理12日間、16/
8h条件区で50%の発根率を認め、処理後75日目に
おいて、すべての処理区で発根を認めた。また、処理後
104日目に暗黒・ナフタレン酢酸処理12日間、16
/8h条件区で100%の発根率を認め、この培養条件
が発根に適していることが分かった(図1)。また暗黒
・ナフタレン酢酸処理以前の過程に光周期処理(明期6
時間、暗期2時間)をおこなわない場合、発根率は上記
の方法と比較して1/5以下になることを認めた。
【0028】3)不定芽のシュート化 発根した不定芽をピートモスと鹿沼土からなる移植床に
移植し、液肥(品名:ハイポネックス5−10−5、1
ml/L)により灌水をおこない、異なる3つの光条件
(2/1,6/2,16/8h(明期/暗期時間))、3
0℃下の培養室で、2か月間維持した。移植後、2か月
目の観察において、6/2h区が67.9%で最も高い
シュート化率を示し、16/8hが最も低く0%であっ
た(表2)。このことから、6/2hの培養条件がシュ
ート伸長促進に効果的であることが分かった。
【0029】
【表2】
【0030】4)苗条原基からの個体再生率 寒天培地上で苗条原基から不定芽を分化・成長させ、発
根に至るまで約250日間の培養期間を要し、発根率は
100%であった。また、培養土をもちいて、発根した
不定芽を60日間維持することにより、約70%のシュ
ート化率を観察した。このことから、苗条原基から個体
再生に至る期間を約310日間と仮定した場合、作出し
た不定芽の約70%が理論上個体に再生することが分か
った。さらに、培養土へ移植後の培養期間を長くするこ
とにより、個体再生率の増加を期待できる。
【0031】
【発明の効果】本発明である光周期と植物ホルモン処理
をもちいて、苗条原基を約310日間培養することによ
り、作出した不定芽の約70%が個体再生に至る。一
方、従来の培養法は、苗条原基をホルモンを含まない寒
天培地に置床して、不定芽の分化・成長、発根、シュー
ト化を同一環境下(明期16時間、暗期8時間、25
℃)での培養によりおこなうものである。この方法をも
ちい、苗条原基を280日間、寒天培地で培養した結
果、作出した不定芽の内0.3%に個体再生を認めた。
【0032】このことから、本発明による個体再生率
は、従来の方法と比較してはるかに高く、それにより個
体再生までに要する期間を短縮できる。また、本発明
は、不定芽の発根後、有菌下で育成が可能であり、従来
法と比較して操作の省力化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は発根処理における暗黒処理基間及びそれ
に続く明暗光周期と、発根処理開始104時間後の発根
率との関係を示す。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グイマツ雑種F1 の大量増殖法におい
    て、 (1)グイマツ雑種F1 の胚由来の苗条原基から不定芽
    を分化せしめ; (2)該不定芽を明暗光周期処理することによって不定
    芽を成長せしめ; (3)オーキシンの存在下で暗黒処理を行うことによっ
    て発根処理し; (4)前記発根処理した不定芽をオーキシン不存在下で
    明暗光周期処理することにより発根を促進し;そして (5)非無菌条件下で明暗光周期処理を行うことによっ
    てシュート化する;ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記段階(1)における苗条原基から不
    定芽の形成を、明期16時間−暗期8時間、約25℃の
    条件下で約3ケ月間培養することにより行う、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記段階(2)における不定芽の成長
    を、明期6時間−暗期2時間、約25℃の条件下で2ケ
    月間培養することにより行う、請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記段階(3)における発根処理を、ナ
    フタレン酢酸約0.2mg/Lの存在下、約25℃にて約
    12日間培養することにより行う、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記段階(4)における発根の促進を、
    明期16時間−暗期8時間、25℃の条件下で約3ケ月
    間行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記段階(5)におけるシュート化を、
    明期6時間−暗期2時間、30℃にて、含水率約80%
    の培養土において行う、請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の方法。
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