JP2598141B2 - 感知対装甲弾 - Google Patents

感知対装甲弾

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JP2598141B2
JP2598141B2 JP1299140A JP29914089A JP2598141B2 JP 2598141 B2 JP2598141 B2 JP 2598141B2 JP 1299140 A JP1299140 A JP 1299140A JP 29914089 A JP29914089 A JP 29914089A JP 2598141 B2 JP2598141 B2 JP 2598141B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、上空から戦車等の装甲車の上面を攻撃す
る感知対装甲弾に関する。
(従来の技術) 従来から、第9図に示すように、ロケット弾Rによっ
て戦車集団の上空に子弾Kを分散させて、各子弾Kをパ
ラシュートにより降下させながらセンサで地上を走査し
て目標を捕捉し該目標を子弾Kで攻撃するものが知られ
ている。
かかる子弾Kである感知対装甲弾として、例えば第10
図に示すものがある(USP 4,050,381参照)。図におい
て、1は目標を攻撃する弾体や目標を検出するセンサ等
を収納した筐体で、これは、攻撃方向である筐体1の中
心軸線1aが第11図に示すように降下するときに垂直軸線
Hに対して略30度傾斜するようにパラシュート2に取り
付けられている。また、この筐体1は、降下しながらパ
ラシュート2によって垂直軸線Hの周りを回転するよう
になっている。そして、その降下速度は21m/sで、その
回転速度は約3回転/sである。
ところで、筐体1内に設置された図示しないセンサは
赤外線等を感知して中心軸線1aの方向である攻撃方向の
目標を検出するようになっているので、筐体1がパラシ
ュート2により回転しながら降下すると、センサは、第
10図に示すように、地上をスパイラル状に走査していく
ことになる。そして、その走査によりセンサが目標を捕
捉すると筐体1内の弾体が発射されてその目標を攻撃す
るものである。
なお、Sはセンサの瞬時視野であり、また、センサは
筐体1が高度約130mまで降下した時点から走査を開始す
るようになっている。
前記弾体は自己鍛造破片弾で、これは、第12図に示す
ように、銅製容器4内に炸薬5を詰めてその容器4の開
口部4aに金属性のライナー6を配置したもので、センサ
が目標を捕捉した際に信管7を作動させて炸薬5を爆発
させるものである。この炸薬5の爆発による圧力によ
り、ライナー6は、第12図の〜に示すように弾丸状
に変形して高速で発射され、戦車8等の装甲車の上面を
貫徹するものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記感知対装甲弾にあっては、パラシ
ュートにより回転しながら垂直に降下するだけであり、
そして、自己鍛造破片弾の射程距離が約150m程なので、
その攻撃範囲が第10,11図に示すように半径約75mの円周
内に限られてしまい、その範囲が狭いという問題があっ
た。
(目 的) そこで、この発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、攻撃範囲を広くとるこ
とができるとともに軽量化を図ることができ、しかも安
価な感知対装甲弾を提供することにある。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記目的を達成するため、上空からパラ
シュートにより降下しながら地上をセンサで走査して目
標を捕捉して攻撃する感知対装甲弾であって、 前記パラシュートを、斜め下方に向けて直線的に滑空
降下するパラグライダーで構成し、 前記パラグライダーの下端部に弾体用筺体を回転自在
に懸架し、 火薬の爆発力で発射可能な弾体及び該弾体の発射方向
と同方向の目標を検出する前記センサを前記弾体用筺体
に設け、 前記パラグライダーに対して前記弾体用筺体を相対回
転させる回転翼から構成される回転駆動手段を前記弾体
用筺体に設け、 前記回転翼は、パラグライダーが展開する前では収納
された状態とされ、パラグライダーが展開した際に展開
してパラグライダーの降下の際の風力によって、前記パ
ラグライダーに対して弾体用筺体を相対回転させること
を特徴とする。
(作用) 上記構成であるから、パラグライダーが展開して滑空
降下していくので攻撃範囲を広くすることができ、ま
た、滑空降下の際に回転翼が展開してその滑空降下の際
の風力により団体用筺体をパラグライダーに対して相対
回転させるので、弾体用筺体を回転させるための駆動源
を設けなくとも弾体用筺体を効率よく回転させることが
できる。このため、パラグライダーによって広くなった
攻撃範囲をセンサによってきめ細かく走査することがで
きる。しかも、弾体用筺体を回転させるための駆動源を
設けていないので、感知対装甲弾の軽量化を図ることが
でき、安価な感知対装甲弾を提供することができる。
(実施例) 以下、この発明に係わる感知対装甲弾の実施例を図面
に基づいて説明する。
第1図は、感知対装甲弾の構成を概略的に示したもの
であり、図において、11は滑空比3:1で斜め方向に向け
て直線的に滑空するパラグライダーであり、このパラグ
ライダー11の吊策12の下端には接続部材13が取り付けら
れている。この接続部材13にはベアリングMを介して回
転自在に回転対1が装着され、さらに、この回転体14に
回転翼であるブレード(回転手段)15が取り付けられて
降下するときの風力によって回転体14を回転させるよう
になっている。このブレード15は、その一端が回転体14
に枢支されており、第2図に示すように、回転体14の下
に収納されるようになっている。そして、パラグライダ
ー11が開いたとき図示しないスプリングによって、第3
図に示すように、開くようになっている。
第1図に示す回転体14の下には4つの連結部材16,16,
17,17によって筐体(弾体用筐体)21が連結されて、攻
撃方向21aと垂線22とのなす角が略30゜となっている。
そして、筐体21は回転体14の回転により回転体14の中心
の垂線22を中心にして回転するようになっている。連結
部材16,16,17,17の上下端は回転体14,筐体21に枢支さ
れ、連結部材17,17の上端は長孔(図示せず)に係合し
ているもので、第2図に示すように、パラグライダー11
を折り畳んで筐体21の上に収納することができるように
なっている。Fはカバーである。
筺体21内には、第2図に示すように、炸薬25とこの炸
薬25を爆発させる信管26とが設けられている。この筐体
21の開口部21bには金属性のライナー(弾体)31が配置
され、従来と同様に、炸薬25の爆発により弾丸状に変形
して高速で発射されるようになっている。
また、筺体21内には、目標を検出するセンサ27が設置
されている。このセンサ27は、赤外線等を感知し、ミラ
ー28を介して攻撃方向21aにある戦車等の目標を検出す
るようになっている。29はミラー30を介して目標に向け
てレーザー光もしくはミリ波を射出し該目標で反射した
レーザー光やミリ波を受けてその目標までの距離を測距
する測距装置で、この測距装置が150m以内のときセンサ
27が目標を検出すると、信管26が作動するようになって
いる。
上記から構成される感知対装甲弾は、第2図に示すよ
うに、ブレード15を下面に収納した回転体14が筺体21の
上面に設置され、その回転体14の上面にパラグライダー
11が折り畳まれ、各ミラー28,30が筐体21の側壁21cに設
けられた図示しない凹部に収納され、降下するときに図
示しないスプリング等によって、図示のように筐体21か
ら突出するようになっている。
そして、上記のように、パラグライダー11を折り畳ん
だ複数の感知体装甲弾は、従来と同様に、ロゲット弾な
どにより戦車集団の上空数100mから分散させる。そし
て、分散された各感知体装甲弾は、例えばラム空気膨張
装置(図示せず)等によって、第1図に示すように、パ
ラグライダー11が展開されるとともにブレード15が第3
図に示すように開き、さらに、収納されたミラー28,30
が筐体21から突出して降下していく。
この降下により、ブレード15に回転力が働いて回転体
14が回転し、筐体21が垂直線22を中心にしてパラグライ
ダー11に対して回転する。この実施例ではブレード15を
使用しているのでその回転速度は10回転/sである。一
方、パラグライダー11は、滑空比3:1で斜め下方に向け
て直線的に滑空するので、第4図に示すように、筐体21
は回転しながら滑空して行き、センサ27は地上を第5図
に示すように円Eを描きながら走査していくこととな
る。
この実施例では、従来と同様に、高度約130mのところ
からセンサ27が走査を開始し、この開始時の走査の円周
の半径が約75mとなり、また、滑空距離が約365mとな
る。したがって、センサ27の走査範囲は従来の約2倍以
上となり、攻撃範囲が広くなるとともに、ブレード15に
よって筺体21が効率よく相対回転することによりその広
くなった攻撃範囲の走査がきめ細かく行なわれる。
ところで、ブレード15はパラグライダー11が展開する
前では収納された状態となっているので、ロケット弾等
に搭載した際にブレード15が邪魔になることはない。ま
た、パラグライダー11が展開した際にブレード15が展開
して降下の際の風力によって回転するするので、筺体21
を回転させるための駆動源を設けなくとも筺体21に大き
な回転力を与えることができ、筺体21を効率よく回転さ
せることができる。
また、筺体21を回転させるための駆動源を設けずに済
むので、感知対装甲弾の軽量化を図ることができ、しか
も安価な感知対装甲弾を提供することができる。
(効 果) 以上説明したように、この発明によれば、パラグライ
ダーの滑空降下によって攻撃範囲が広くなるとともにこ
の広くなった攻撃範囲をセンサによってきめ細かく走査
することができる。しかも、弾体用筺体を回転させるた
めの駆動源を設けていないので、感知対装甲弾の軽量化
を図ることができ、安価な感知対装甲弾を提供すること
ができる。また、回転翼はパラグライダーが展開する前
では収納された状態となっているので、ロケット弾等に
搭載した際に回転翼が邪魔になることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例に係る感知対装甲弾の
降下するときの状態を示した説明図、第2図はパラグラ
イダー等を折り畳んだときの状態を示した概略構成図、
第3図はブレードが開いた状態の説明図、第4図は筐体
の滑空状態を示した説明図、第5図はセンサの走査の状
態を示した説明図、第6図ないし第8図は従来の感知対
装甲弾の説明図、第9図は自己鍛造破片弾の説明図であ
る。 11……パラグライダー 14……回転体 15……ブレード(回転手段) 21……筐体(弾体用筐体) 27……センサ 31……ライナー(弾体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−277200(JP,A) 米国特許3834312(US,A) 欧州公開148977(EP,A1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上空からパラシュートにより降下しながら
    地上をセンサで走査して目標を捕捉して攻撃する感知対
    装甲弾であって、 前記パラシュートを、斜め下方に向けて直線的に滑空降
    下するパラグライダーで構成し、 前記パラグライダーの下端部に弾体用筺体を回転自在に
    懸架し、 火薬の爆発力で発射可能な弾体及び該弾体の発射方向と
    同方向の目標を検出する前記センサを前記弾体用筺体に
    設け、 前記パラグライダーに対して前記弾体用筺体を相対回転
    させる回転翼から構成される回転駆動手段を前記弾体用
    筺体に設け、 前記回転翼は、パラグライダーが展開する前までは収納
    された状態とされ、パラグライダーが展開した際に展開
    してパラグライダーの降下の際の風力によって、前記パ
    ラグライダーに対して弾体用筺体を相対回転させること
    を特徴とする感知対装甲弾。
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DE102007025258A1 (de) * 2007-05-30 2008-12-04 Rheinmetall Waffe Munition Gmbh Gefechtskopf
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US3834312A (en) 1973-03-14 1974-09-10 Bofors Ab Parachute-borne flare assemblage

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