JP2598119B2 - 水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付け方法 - Google Patents

水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付け方法

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JP2598119B2 JP1345089A JP1345089A JP2598119B2 JP 2598119 B2 JP2598119 B2 JP 2598119B2 JP 1345089 A JP1345089 A JP 1345089A JP 1345089 A JP1345089 A JP 1345089A JP 2598119 B2 JP2598119 B2 JP 2598119B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付
け方法に関する。
(従来の技術) 水素ガス精製方法の一つにPd−Ag合金薄膜透過法があ
る。これを実施するに用いられる水素ガス精製装置は、
第2図に示す如く多数のPd−Ag合金の薄膜パイプ1の下
端1aを密封し、上端部1bをSUS製カップ2の底2aのパイ
プ貫通穴3に貫通し、ろう付けして成るもので、パイプ
1の外側に加圧された原料水素ガスを供給し、一定温度
(通常200〜300℃)まで昇温することにより、パイプ1
の表面に接触している水素分子が原子状に解離し、Pdと
固溶体を形成し、Pd合金内にとり込まれる。そして金属
内に吸蔵された水素原子は、パイプ1内外の水素分圧に
より、その圧力が高いパイプ1の外側から低い内側へ拡
散し、その内側表面で再度水素分子となり、原料水素ガ
スに含有されている多くの不純物はPd合金と反応しない
為、パイプ1の外側に残留し、原料水素ガスは完全に精
製される。
斯かる水素ガス精製装置のSUS製カップ2の底2aに貫
通したパイプ1の上端部1bをろう付けするには、従来第
3図に示す如くSUS製カップ2を保持治具4にて縦向き
に保持し、パイプ1の下端を固定治具5にて垂直に支
え、パイプ1の上端部1bの周囲に粉末ろう材6をふりま
いて縦置きでろう付けしていた。
しかしこの縦置きでろう付けする方法は、位置決めの
為の保持治具4や固定治具5が必要で、作業性が悪いも
のである。またろう付け時パイプ1の下端が固定治具5
で支えられている為、パイプ1は体積膨張により曲がり
が発生するものである。
この為、第4図に示す如く横置きでろう付けすること
が行われている。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、横置きでろう付けする方法は、水素雰囲気
中でろう付けする為、パイプ1がH2を吸収し、体積が増
える為、パイプ1に曲がりが発生しパイプが割れたり、
パイプ同志がくっついたりする。またリング状ろう材7
が溶けた時点でろうが重力に従って下に流れ落ちるの
で、ろう回りが悪く、リークが発生し易い。
そこで本発明は、縦置きで保持治具や固定治具を必要
とせずにろう付けでき、そのろう付け時体積膨張があっ
てもパイプに歪が生ぜず、従って曲がりや割れの発生し
ない水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付け方法を
提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明の水素ガス精製装置
のPd合金パイプのろう付け方法は、SUS製カップを縦向
きにしてその底に穿設した多数のパイプ貫通穴に、上端
部を漏斗状に拡開したPd合金パイプを上方より貫通し
て、漏斗状の上端部をパイプ貫通穴に懸吊し、次に該Pd
合金パイプの上端周囲に粉末ろう材をふりまき、然る後
粉末ろう材を溶融してPd合金パイプの漏斗状の上端部を
SUS製カップの底にろう付けすることを特徴とするもの
である。
(作用) 上述の如く本発明の水素ガス精製装置のPd合金パイプ
のろう付け方法は、Pd合金パイプの上端部を漏斗状に拡
開し、SUS製カップの底のパイプ貫通穴に貫通懸吊し
て、縦置きフリー状態でろう付けするので、Pd合金パイ
プの周囲に均一にろうが回ってろう回りが良く、安定し
たろう付けが行われる。またろう付け時水素雰囲気中で
のH2吸収による体積膨張があってもPd合金パイプに歪が
生ぜず、従って曲がりや割れが発生しない。
(実施例) 本発明の水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付け
方法の一実施例を図によって説明すると、第1図aに示
す如く外径23mm、内径21mm、深さ30mm、肉厚1mmのSUS31
6L製のカップ2の底2aに千鳥配列に0.2mm間隔に穿設し
た40個の内径1.7mmのパイプ貫通穴3を穿設し、このカ
ップ2を縦向きにしてパイプ貫通穴3に、第1図bに示
す如く上端部8aを開口径2mm、開口角片側2度、高さ5mm
に漏斗状に拡開した外径1.6mm、内径1.472mm、長さ640m
mのPd−As23wt%合金パイプ8を上方より貫通して漏斗
状の上端部8aをパイプ貫通穴3に係止して懸吊し、次に
このPd−Ag23wt%合金パイプ8の上端部8aの周囲に第1
図cに示す如く粒径20〜50μmのAu−Ni18wt%合金の粉
末ろう材6を厚さ1mmとなるようにふりまいた後、超高
純度H2雰囲気中で1050℃にて粉末ろう材6を溶融して、
Pd−Ag23wt%合金パイプ8の上端部8aをSUS316L製のカ
ップ2の底2aにろう付けした。
一方、従来例として第5図に示す如く実施例と全く同
一のSUS314製カップ2を横向きにして底2aのパイプ貫通
穴3に、外径1.6mm、内径1.472mm、長さ640mmのPd−Ag2
3%合金パイプ1の開口端部を外部より内部に10mm貫通
突出させ、その貫通突出部の外周にAu−Ni18wt%より成
るリング状ろう材7を嵌装し、実施例と同じ条件にてPd
−Ag23wt%合金パイプ1をSUS316L製のカップ2の底2a
にろう付けした。
こうしてろう付けして得た実施例及び従来例の水素ガ
ス精製装置のPd−Ag23wt%合金パイプのろう付け部分を
検査した処、従来例のものはろう回り不良によるリーク
がパイプ40本中11本もあり、パイプ同志のくっつきは40
本中21本、パイプの曲がり50mm以上のものは40分中9本
もあったのに対し、実施例のものはろう回り不良による
リークは全く無く、パイプ同志のくっつき、パイプの曲
がり50mm以上のものは全く無かった。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明の水素ガス精製装置の
Pd合金パイプのろう付け方法は、縦置きしたSUS製カッ
プの底のパイプ貫通穴に、上端部を漏斗状に拡開したPd
合金パイプを貫通懸吊してろう付けするので、Pd合金パ
イプの周囲に均一にろうが回ってろう回りが良く、安定
したろう付けができる。またろう付け時水素雰囲気中で
のH2吸収による体積膨張があってもPd合金パイプに歪が
生ぜず、従って曲がりや割れが発生することが無い。
【図面の簡単な説明】
第1図a乃至cは本発明の水素ガス精製装置のPd合金パ
イプのろう付け方法の工程を示す図、第2図は従来の水
素ガス精製装置の要部を示す縦断面図、第3図及び第4
図は夫々従来の水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう
付け方法を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素ガス精製装置のSUS製カップの底に、
    多数のPd合金パイプを貫通ろう付けするに於いて、SUS
    製カップを縦向きにしてその底に穿設した多数のパイプ
    貫通穴に、上端部を漏斗状に拡開したPd合金パイプを上
    方より貫通して、漏斗状の上端部をパイプ貫通穴に懸吊
    し、次に該Pd合金パイプの上端部周囲に粉末ろう材をふ
    りまき、然る後粉末ろう材を溶融して、Pd合金パイプの
    漏斗状の上端部をSUS製カップの底にろう付けすること
    を特徴とする水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付
    け方法。
JP1345089A 1989-01-23 1989-01-23 水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付け方法 Expired - Lifetime JP2598119B2 (ja)

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JP2641284B2 (ja) * 1989-01-27 1997-08-13 田中貴金属工業株式会社 水素ガス精製装置のPd合金パイプのろう付け方法
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