JP2598105B2 - 蓄熱式ヒートポンプシステム - Google Patents

蓄熱式ヒートポンプシステム

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JP2598105B2
JP2598105B2 JP63239291A JP23929188A JP2598105B2 JP 2598105 B2 JP2598105 B2 JP 2598105B2 JP 63239291 A JP63239291 A JP 63239291A JP 23929188 A JP23929188 A JP 23929188A JP 2598105 B2 JP2598105 B2 JP 2598105B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は蓄熱式ヒートポンプシステムに関し、詳しく
は、ヒートポンプと、蓄熱運転において前記ヒートポン
プの発生熱(冷房では冷熱、暖房では温熱)を蓄熱する
蓄熱槽とを設け、前記蓄熱槽の蓄熱量を消費して空調負
荷に対処する空調運転(すなわち、蓄熱消費運転として
の冷房運転ないし暖房運転)において、前記ヒートポン
プの運転は停止した状態で、前記蓄熱槽の蓄熱量だけで
空調負荷に対処する槽単独運転モードと、前記ヒートポ
ンプを運転して、このヒートポンプの発生熱量と前記蓄
熱槽の蓄熱量との両方で空調負荷に対処する併用運転モ
ードとの切り換えを可能にした蓄熱式ヒートポンプシス
テムに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の蓄熱式ヒートポンプシステムにおいて
は、特開昭62−10535号公報に見られるように、空調運
転の実施中において、蓄熱槽における熱媒体の温度や、
熱媒体循環経路において蓄熱槽の下流側に直列接続した
ヒートポンプの出口熱媒体の温度を検出し、そして、冷
房運転の場合では、この検出温度が設定値よりも低くな
るとヒートポンプを停止して、運転モードを併用運転モ
ードから槽単独運転モードへ切り換え、その後、検出温
度が設定値よりも高くなると、再びヒートポンプを起動
して、運転モードを槽単独運転モードから再度、併用運
転モードへ切り換えるといったことを繰り返すように
し、又、暖房運転の場合では逆に、この検出温度が設定
値よりも高くなるとヒートポンプを停止して、運転モー
ドを併用運転モードから槽単独運転モードへ切り換え、
その後、検出温度が設定値よりも低くなると、再びヒー
トポンプを起動して、運転モードを槽単独運転モードか
ら再度、併用運転モードへ切り換えるといったことを繰
り返すようにしたものがある。
つまり、このように空調運転の実施中にヒートポンプ
の発停を繰り返して、槽単独運転モードと併用運転モー
ドとの切り換えを繰り返すことにより、空調運転の終了
予定時刻に至る以前に蓄熱槽の蓄熱量を使い切ってしま
って、その後の空調運転に支障を来すといったことを回
避するようにしながら、蓄熱槽における蓄熱量の有効利
用を図るようにしたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、ヒートポンプは起動後、定常運転に至るまで
の立ち上げ時間における成績係数が定常運転時に比べか
なり低いことから、上記の従来システムの如く、空調運
転中にヒートポンプの発停を何度となく繰り返すもので
は、空調運転期間を通じての成績係数の平均値が低いも
のとなって、運転経費面や省エネ面で不利となる問題が
あり、また、ヒートポンプの発停の繰り返しにより、ヒ
ートポンプの耐用年数が低下する問題もあった。
この実情に鑑み、本発明の目的は、槽単独運転モード
と併用運転モードとの切り換えについて、合理的な切り
換え制御形態を採ることにより、上記問題の効果的な解
消を図る点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による蓄熱式ヒートポンプシステムの特徴構成
は、ヒートポンプと、蓄熱運転において前記ヒートポン
プの発生熱を蓄熱する蓄熱槽とを設け、前記蓄熱槽の蓄
熱量を消費して空調負荷に対処する空調運転において、
前記ヒートポンプの運転は停止した状態で、前記蓄熱槽
の蓄熱量だけで空調負荷に対処する槽単独運転モード
と、前記ヒートポンプを運転して、このヒートポンプの
発生熱量と前記蓄熱槽の蓄熱量との両方で空調負荷に対
処する併用運転モードとの切り換えを可能にした構成に
おいて、 空調運転の開始時に、空調負荷が所定負荷値よりも大
きいか否かを判定する判定制御を行い、かつ、 この判定の結果として、空調負荷が所定負荷値以上の
ときには、以降、槽単独運転モードは不実施として、併
用運転モードのみで空調運転を実施し、 一方、上記判定の結果として、空調負荷が所定負荷値
よりも小さいときには、槽単独運転モードで空調運転を
実施するとともに、その後、この槽単独運転モードでの
空調運転の実施において、蓄熱残量の判定制御により前
記蓄熱槽の蓄熱量が所定量まで減少したと判定される
と、運転モードを槽単独運転モードから併用運転モード
に切り換え、以降、槽単独運転モードは不実施として併
用運転モードのみで空調運転を実施するように、運転モ
ードの切り換え制御を行う制御手段を設けてあることに
ある。
〔作 用〕
上記の特徴構成では、空調運転の運転開始時に、空調
負荷(冷房では冷房負荷、暖房では暖房負荷)が所定負
荷値よりも大きいか否かを判定する判定制御を制御手段
に行わせることにより、空調運転期間の全期間を通じて
併用運転モードを実施する必要があるか、あるいは、空
調運転期間中に槽単独運転モードを実施する期間が必要
であるかの判定を行わせるようにする。
すなわち、空調運転開始時の空調負荷が所定負荷値以
上である場合には、空調運転期間の全体を通じ空調負荷
が大きい傾向にあり、この為、空調運転の終了予定時刻
に至る以前に蓄熱量を使い切ってしまうといった事態を
回避するには、空調運転期間の全期間を通じて併用運転
モードを実施する必要があるとし、一方、空調運転開始
時の空調負荷が所定負荷値よりも小さい場合には、空調
運転期間の全体を通じ空調負荷が小さい傾向にあり、こ
の為、蓄熱槽における蓄熱量の有効利用を図るには、空
調運転期間中に槽単独運転モードを実施する期間が必要
であるとする。
そして、このような判断形態を採ることに対し、上記
判定の結果として、空調運転開始時の空調負荷が所定負
荷値以上のとみには、制御手段による運転モードの切り
換え制御として、以降、槽単独運転モードは不実施と
し、併用運転モードのみで空調運転を実施させることに
より、空調運転の終了予定時刻に至る以前に蓄熱量を使
い切ってしまうといった事態を回避するようにする。
一方、上記判定の結果として、空調運転開始時の空調
負荷が所定負荷値よりも小さいときには、制御手段によ
る運転モードの切り換え制御として、槽単独運転モード
での空調運転を実施させることにより、先ず、蓄熱槽に
おける蓄熱量の有効利用を促進するようにする。
また、この槽単独運転モードでの空調運転実施におい
て、その後、蓄熱残量の判定制御により蓄熱槽の蓄熱量
が所定量まで減少したと判定されると、制御手段による
運転モードの切り換え制御として、運転モードを槽単独
運転モードから併用運転モードに切り換え、以降、槽単
独運転モードは不実施として併用運転モードのみで空調
運転を実施させることにより、上記の如き蓄熱量の利用
促進後において、空調運転の終了予定時刻に至る以前に
蓄熱量を使い切ってしまうといった事態を回避するよう
にする。
〔発明の効果〕
つまり、本発明によれば、上記の如く、空調運転の終
了予定時刻に至る以前に蓄熱量を使い切ってしまうとい
った事態を回避するようにし、また、蓄熱槽における蓄
熱量の有効利用を図るようにしながらも、空調運転開始
時における空調負荷の判定に応じ、空調運転開始時の空
調負荷が所定負荷値以上のときには、以降、槽単独運転
モードは不実施として、併用運転モードのみで空調運転
を行うから、また、空調運転開始時の空調負荷が所定負
荷値よりも小さいときには、先ず、槽単独運転モードを
集約して実施した上で、以降は、槽単独運転モードを不
実施として併用運転モードのみで空調運転を行うから、
先述の従来システムに比べ、空調運転中におけるヒート
ポンプの発停回数を低減でき、これにより、空調運転期
間を通じてのヒートポンプ成績係数の平均値を効果的に
向上させて、運転経費面及び省エネ面で有利なものにす
ることができ、また、ヒートポンプの耐用年数を高める
ことができる。
〔実施例〕
図1は蓄熱式ヒートポンプシステムを示し、ヒートポ
ンプ(1)と負荷側熱交換器(4A)と蓄熱槽(2)とに
わたって、その順に第1熱媒体としてのブラインを循環
させるブライン循環路(3)を設け、また、空調負荷を
扱う装置(4)と負荷側熱交換器(4A)との間で第2熱
媒体としての水を循環させる水循環路(8)を設けてあ
る。
ヒートポンプ(1)は、膨張弁(1d)、蒸発器(1
a)、圧縮機(1b)、凝縮器(1c)を備え、冷房運転で
は、このヒートポンプ(1)を運転することにより、ブ
ライン循環路(3)を循環するブラインを蒸発器(1a)
で冷却(換言すれば、ヒートポンプの発生冷熱をブライ
ンに付与)する。
蓄熱槽(2)は、分割された4つの槽(2a),(2
b),(2c),(2d)を有し、これら槽のうち1つの槽
(2a)を温熱蓄熱槽とし、また、他の3つの槽(2b),
(2c),(2d)を冷熱蓄熱槽としてあり、冷房運転で
は、ブライン循環路(3)を循環するブラインを冷熱蓄
熱槽(2b),(2c),(2d)の蓄熱冷熱をもって冷却す
る。
ブライン循環路(3)には、負荷側熱交換器(4A)を
迂回する第1バイパス路(9)、及び、蓄熱槽(2)を
迂回する第2バイパス路(10)を設けてあり、夜間の蓄
熱運転では、図中破線の矢印で示す如く、第1バイパス
路(9)を用いて負荷側熱交換器(4A)を迂回させる状
態でブラインを循環させ、この循環により、冷房目的の
冷熱蓄熱では、ヒートポンプ(1)の発生冷熱を冷熱蓄
熱槽(2b),(2c),(2d)に蓄熱する。
また、図中実線の矢印に示す如く、負荷側熱交換器
(4A)にブラインを通過させながら第2バイパス路(1
0)を用いることにより、冷房運転において、ブライン
の一部量のみを冷熱蓄熱槽(2b),(2c),(2d)に通
過させ、残りのブラインは蓄熱槽(2)を迂回させて循
環させる形態を採れるようにしてある。
(7)はブライン循環路(3)における蓄熱槽出口の
ブライン温度(TB)を検出する第1温度センサ、(11)
は水循環路(8)における負荷側熱交換器出口の水温
(TO)を検出する第2温度センサ、(5)は水循環路
(8)における負荷側熱交換器入口の水温(TO′)を検
出する第3温度センサ、(13)はブライン循環路(3)
におけるヒートポンプ入口のブライン温度を検出する第
4温度センサであり、(6)は、これらセンサ(5),
(7),(11),(13)の検出情報に基づいてヒートポ
ンプ(1)及びその他の電磁弁等を制御する制御手段と
してのコンピュータ内蔵制御器である。
また、ブライン循環路(3)に対する第2バイパス路
(10)の接続点のうち、第2バイパス路(10)の出口側
接続点には三方弁(12)を介装してあり、この三方弁
(12)は、冷房運転の場合、前記の第4温度センサ(1
3)による検出ブライン温度が設定温度(7℃)になる
(すなわち、ヒートポンプ入口のブライン温度が設定温
度にまで低下して、その設定温度より低温側へ外れる状
態になる)と、ブライン循環路(3)におけるブライン
の循環形態を、ヒートポンプ(1)、負荷側熱交換器
(4A)、蓄熱槽(2)にわたってブラインを循環させる
槽通過循環(前記の如く第2バイパス路(10)に対しブ
ラインを一部通過させる循環を含む)から、ヒートポン
プ(1)のみによる冷房運転状態としてヒートポンプ
(1)と負荷側熱交換器(4A)との間だけでブラインを
循環させる槽バイパス循環に切り換えるように弁操作さ
れる構成とし、さらに、後述の「空調負荷判定制御」を
目的として、この三方弁(12)には、それ自身が槽バイ
パス循環の側に切り換わったことを検出する接点を設け
てある。
次に冷房運転の運転制御形態を説明するが、上記制御
器(6)は冷房運転において、下記の「槽単独運転モー
ド」と「併用運転モード」とを選択的に実施し、また、
「併用運転モード」の実施としては下記の「部分併用運
転モード」と「全部併用運転モード」とを選択的に実施
する。
槽単独運転モード:ヒートポンプ(1)は停止して、
冷熱蓄熱槽(2b),(2c),(2d)だけで循環ブライン
を冷却する。すなわち、蓄熱槽(2)における冷熱の蓄
熱量だけで冷房負荷に対処する運転モード。
併用運転モード(部分併用運転モード):ヒートポン
プ(1)を50%出力で運転して、このヒートポンプ
(1)と冷熱蓄熱槽(2b),(2c),(2d)との両方で
循環ブラインを冷却する。すなわち、50%出力運転での
ヒートポンプ(1)の発生熱量(冷熱)と蓄熱槽(2)
における冷熱の蓄熱量との両方で冷房負荷に対処する運
転モード。
併用運転モード(全部併用運転モード):ヒートポン
プ(1)を100%出力で運転して、このヒートポンプ
(1)と冷熱蓄熱槽(2b),(2c),(2d)との両方で
循環ブラインを冷却する。すわなち、100%出力運転で
のヒートポンプ(1)の発生熱量(冷熱)と蓄熱槽
(2)における冷熱の蓄熱量との両方で冷房負荷に対処
する運転モード。
そして、これら三つの運転モードを用いた冷房運転制
御として、制御器(6)は次の如き制御(第2図参照)
を実行するようにしてある。
先ず、冷房運転の開始時に「空調負荷の判定制御」と
して、全部併用運転モードで冷房運転を開始し、これに
対し、前記の三方弁接点による切り換わり監視上で、槽
通過循環から槽バイパス循環の側への三方弁(12)の切
り換わりが非検知であった場合には、冷房負荷が所定負
荷値以上であるとして、後記「ステップII」の冷房運転
制御を選択し、一方、全部併用運転モードでの上記冷房
運転の開始に対し、三方弁接点による切り換わり監視上
で、槽通過循環から槽バイパス循環の側への三方弁(1
2)の切り換わりが検知された場合には、冷房負荷が所
定負荷値よりも小さいとして、後記「ステップI」の冷
房運転制御を選択する。
「ステップII」:ステップIIの冷房運転制御では次の
(イ)〜(ハ)の制御を実行する。
(イ)三方弁(12)の槽バイパス循環側への切り換わり
が検出されなかった場合、先ずは安定化のための待ち時
間として30分の間、全部併用運転モードを継続する。
(ロ)待ち時間(30分)が経過した後において、第2温
度センサ(11)の検出水温(TO)と第3温度センサ
(5)の検出水温(TO′)との差、すなわち、負荷側熱
交換器(4A)の出入口温度差(Δt=TO−TO′)が4.5
℃degよりも大きい間は、冷房負荷が大きいとして、全
部併用運転モードを継続し、一方、負荷側熱交換器(4
A)の出入口温度差(Δt=TO−TO′)が4.5℃deg以下
となると、冷房負荷が小さくなったとして、全部併用運
転モードから部分併用運転モードへ運転モードを切り換
える。
(ハ)部分併用運転モードへの切り換え後は、第1温度
センサ(7)による蓄熱槽出口の検出ブライン温度
(TB)が2.5℃よりも低く、かつ、負荷側熱交換器(4
A)の出入口温度(Δt)が5.5℃degよりも小さい間
は、蓄熱槽(2)における冷熱の蓄熱残量が適量であ
り、また、その時の冷房負荷も小さいとして、部分併用
運転モードを継続し、一方、第1温度センサ(7)によ
る蓄熱槽出口の検出ブライン温度(TB)が2.5℃以上と
なるか、あるいは、負荷側熱交換器(4A)の出入口温度
差(Δt)が5.5℃deg以上となると、このままの部分併
用運転モードの実施では蓄熱槽(2)における冷熱の蓄
熱残量が不足になるとして、又は、冷房負荷が大きくな
ったとして、部分併用運転モードから全部併用運転モー
ドへ運転モードを復帰し、前記の(ロ)の制御に戻る。
「ステップI」:ステップIの冷房運転制御では次の
(ニ)〜(ト)の制御を実行する。
(ニ)三方弁(12)の槽バイパス循環側への切り換わり
が検出された時点から、安定化のための待ち時間として
5分の間、全部併用運転モードを継続する。なお、この
場合における全部併用運転モードでの冷房運転は、三方
弁(12)が槽バイパス循環側に切り換わっている状態で
は、実質的にはヒートポンプ(1)のみによる冷房運転
となる。
(ホ)待ち時間(5分)が経過すると、ヒートポンプ
(1)の運転を停止して、全部併用運転モードから槽単
独運転モードへ運転モードを切り換える。なお、この
際、ヒートポンプ(1)の停止により、ブライン循環に
おいてヒートポンプ入口のブライン温度の上昇すること
で、三方弁(12)は槽バイパス循環から槽通過循環の側
に復帰操作される。
(ヘ)槽単独運転モードへの切り換え後は、「蓄熱残量
の判定制御」として、第1温度センサ(7)による蓄熱
槽出口の検出ブライン温度(TB)、及び、槽単独運転モ
ードへの切り換え時点からの経過時間を監視し、この監
視において、第1温度センサ(7)による蓄熱槽出口の
検出ブライン温度(TB)が4.0℃よりも低く、かつ、槽
単独運転モードへの切り換え時点からの経過時間が3時
間未満である間は、槽単独運転モードの実施に対し蓄熱
槽(2)における冷熱の蓄熱残量が適量であるとして、
槽単独運転モードを継続する。
一方、上記の監視において、槽単独運転モードへの切
り換え時点からの経過時間が3時間未満のうちに第1温
度センサ(7)による蓄熱槽出口の検出ブライン温度
(TB)が4.0℃以上となるか、あるいは、槽単独運転モ
ードへの切り換え時点からの経過時間が3時間以上とな
った状況で第1温度センサ(7)による蓄熱槽出口の検
出ブライン温度(TB)が2.0℃以上となると、蓄熱槽
(2)における冷熱の蓄熱残量が所定量(槽単独運転モ
ードについての所定量)まで減少したとして、すなわ
ち、このままの槽単独運転モードの実施では蓄熱槽
(2)における冷熱の蓄熱残量が不足になるとして、運
転モードを槽単独運転モードから部分併用運転モードへ
切り換える。
(ト)部分併用運転モードへの切り換え後は、「蓄熱残
量の判定制御」として、第1温度センサ(7)による蓄
熱槽出口の検出ブライン温度(TB)を監視し、この監視
において、第1温度センサ(7)による蓄熱槽出口の検
出ブライン温度(TB)が7.0℃よりも低い間は、部分併
用運転モードの実施に対し蓄熱槽(2)における冷熱の
蓄熱残量が適量であるとして、槽単独運転モードを継続
する。
一方、上記の監視において、第1温度センサ(7)に
よる蓄熱槽出口の検出ブライン温度(TB)が7.0℃以上
となると、蓄熱槽(2)における冷熱の蓄熱残量が所定
量(部分併用運転モードについての所定量)まで減少し
たとして、すなわち、このままの部分併用運転モードの
実施では蓄熱槽(2)における冷熱の蓄熱残量が不足に
なるとして、運転モードを部分併用運転モードから全部
併用運転モードに切り換え、以降は、全部併用運転モー
ドのみで冷房運転を行う。
以上要するに、本実施例では、「空調負荷の判定制
御」として、全部併用運転モードで冷房運転を開始し、
この冷房運転開始において三方弁(12)が槽バイパス循
環の側に切り換わるか否かを検知することで、冷房運転
の開始時に、冷房負荷が所定負荷値よりも大きいか否か
を判定するようにしてある。
そして、この判定の結果として、冷房負荷が所定負荷
値以上のとき(すなわち、三方弁(12)の槽バイパス循
環側への切り換わりが非検知であったとき)には、前記
ステップIIの運転制御を実行させることにより、以降、
槽単独運転モードは不実施として、併用運転モード(部
分併用運転モード又は全部併用運転モード)のみで冷房
運転を実施するようにしてある。
一方、上記判定の結果として、冷房負荷が所定負荷値
よりも小さいとき(すなわち、三方弁(12)の槽バイパ
ス循環側への切り換わりが検知されたとき)には、前記
ステップIの運転制御を実行させることにより、槽単独
運転モードで冷房運転を実施するようにし、また、この
槽単独運転モードでの冷房運転の実施において、その
後、検出ブライン温度(TB)の監視や経過時間の監視に
よる「蓄熱残量の判定制御」で蓄熱槽(2)の冷熱の蓄
熱量が所定量まで減少したと判定されると、運転モード
を槽単独運転モードから併用運転モード(部分併用運転
モード、続いて、全部併用運転モード)に切り換え、以
降、槽単独運転モードは不実施として併用運転モード
(部分併用運転モード又は全部併用運転モード)のみで
冷房運転を実施するようにしてある。
〔別実施例〕
上記実施例では冷房運転について述べたが、暖房運転
について同様の実施形態を採るようにしてもよい。
すなわち、「空調負荷の判定制御」として、全部併用
運転モードで暖房運転を開始し、この暖房運転開始にお
いて三方弁(12)が槽バイパス循環の側に切り換わるか
否かを検知することで、暖房運転の開始時に、暖房負荷
が所定負荷値よりも大きいか否かを判定する。
そして、この判定の結果として、暖房負荷が所定負荷
値以上のとき(すなわち、三方弁(12)の槽バイパス循
環側への切り換わりが非検知であったとき)には、以
降、槽単独運転モードは不実施として、併用運転モード
(部分併用運転モード又は全部併用運転モード)のみで
暖房運転を実施する。
一方、上記判定の結果として、暖房負荷が所定負荷値
よりも小さいとき(すなわち、三方弁(12)の槽バイパ
ス循環側への切り換わりが検知されたとき)には、槽単
独運転モードで暖房運転を実施し、また、この槽単独運
転モードでの暖房運転の実施において、その後、検出ブ
ライン温度(TB)の監視や経過時間の監視による「蓄熱
残量の判定制御」で蓄熱槽(2)の温熱の蓄熱量が所定
量まで減少したと判定されると、運転モードを槽単独運
転モードから併用運転モード(部分併用運転モード、続
いて、全部併用運転モード)に切り換え、以降、槽単独
運転モードは不実施として併用運転モード(部分併用運
転モード又は全部併用運転モード)のみで暖房運転を実
施するようにする。
運転モード切り換えの条件とするブライン温度など
は、前述の実施例で示した具体的温度値に限定されるも
のではなく、任意に変更が可能である。
ヒートポンプ(1)の出力制御としては、インバータ
制御により出力を無段階に調整する制御方式を採っても
よい。
循環熱媒体としては、ブライン、工場用水、井戸水な
ど各種のものを使用できる。
前述の実施例では、空調負荷判定制御として、全部併
用運転モードで空調運転を開始して、三方弁(12)の切
り換わりを検出するようにしたが、これに代え、部分併
用運転モードで空調運転を開始して、三方弁(12)の切
り換わりを検出するようにしてもよい。また、空調負荷
を判定する方式は、このように三方弁(12)の切り換わ
りを検出する方式に限定されるものではなく、空調負荷
側での温度センサによる検出温度に基づき空調負荷を判
定するようにするなど、他にも、種々の方式を採ること
ができる。
前述の実施形態では、槽単独運転モードと部分併用運
転モードと全部併用運転モードの三者の中から実施モー
ドを選択するようにしたが、槽単独運転モードと部分併
用運転モードとの二者の中から実施モードを選択するよ
うにしたり、また、槽単独運転モードと全部併用運転モ
ードとの二者の中から実施モードを選択するようにして
もよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
ために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の
構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る蓄熱式ヒートポンプシステムの実施
例を示し、第1図は全体構成図、第2図は制御形態を示
すフローチャートである。 (1)……ヒートポンプ、(2)……蓄熱槽、(6)…
…制御手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒートポンプ(1)と、蓄熱運転において
    前記ヒートポンプ(1)の発生熱を蓄熱する蓄熱槽
    (2)とを設け、 前記蓄熱槽(2)の蓄熱量を消費して空調負荷に対処す
    る空調運転において、前記ヒートポンプ(1)の運転は
    停止した状態で、前記蓄熱槽(2)の蓄熱量だけで空調
    負荷に対処する槽単独運転モードと、前記ヒートポンプ
    (1)を運転して、このヒートポンプ(1)の発生熱量
    と前記蓄熱槽(2)の蓄熱量との両方で空調負荷に対処
    する併用運転モードとの切り換えを可能にした蓄熱式ヒ
    ートポンプシステムであって、 空調運転の開始時に、空調負荷が所定負荷値よりも大き
    いか否かを判定する判定制御を行い、かつ、 この判定の結果として、空調負荷が所定負荷値以上のと
    きには、以降、槽単独運転モードは不実施として、併用
    運転モードのみで空調運転を実施し、 一方、上記判定の結果として、空調負荷が所定負荷値よ
    りも小さいときには、槽単独運転モードで空調運転を実
    施するとともに、その後、この槽単独運転モードでの空
    調運転実施において、蓄熱残量の判定制御により前記蓄
    熱槽(2)の蓄熱量が所定量まで減少したと判定される
    と、運転モードを槽単独運転モードから併用運転モード
    に切り換え、以降、槽単独運転モードは不実施として併
    用運転モードのみで空調運転を実施するように、運転モ
    ードの切り換え制御を行う制御手段(6)を設けてある
    蓄熱式ヒートポンプシステム。
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