JP2598044Y2 - 空油圧倍力装置のリレーバルブ - Google Patents
空油圧倍力装置のリレーバルブInfo
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- JP2598044Y2 JP2598044Y2 JP1993065407U JP6540793U JP2598044Y2 JP 2598044 Y2 JP2598044 Y2 JP 2598044Y2 JP 1993065407 U JP1993065407 U JP 1993065407U JP 6540793 U JP6540793 U JP 6540793U JP 2598044 Y2 JP2598044 Y2 JP 2598044Y2
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- Japan
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- piston
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のエアオーバ・ハ
イドロリック・ブレーキブースタ、すなわち空油圧倍力
装置のリレーバルブに関するものである。
イドロリック・ブレーキブースタ、すなわち空油圧倍力
装置のリレーバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアオーバ・ハイドロリック式のブレー
キシステムは図4で示すように、エアコンプレッサ1か
らのエアを蓄圧するエアタンク2と、このエアタンク2
とリレーバルブ7と接続され、ブレーキバルブ9を備え
た信号エア圧配管8と、前記エアタンク2とリレーバル
ブ7と接続され、前記ブレーキバルブ9の開口により信
号エア圧配管8から送られてくる信号エア圧P1により
前記リレーバルブ7に内蔵されているピストン7bを押
し下げ、このピストン7bの押し下げによるスリーブ弁
部材7cの開口作動で前記エアタンク2からエアP2を
ブレーキブースタ3に供給するエア供給配管10とから
構成され、ブレーキバルブ9のペダル操作に応じて油圧
をホイールブレーキ11,12のシリンダに伝えるよう
になっている。
キシステムは図4で示すように、エアコンプレッサ1か
らのエアを蓄圧するエアタンク2と、このエアタンク2
とリレーバルブ7と接続され、ブレーキバルブ9を備え
た信号エア圧配管8と、前記エアタンク2とリレーバル
ブ7と接続され、前記ブレーキバルブ9の開口により信
号エア圧配管8から送られてくる信号エア圧P1により
前記リレーバルブ7に内蔵されているピストン7bを押
し下げ、このピストン7bの押し下げによるスリーブ弁
部材7cの開口作動で前記エアタンク2からエアP2を
ブレーキブースタ3に供給するエア供給配管10とから
構成され、ブレーキバルブ9のペダル操作に応じて油圧
をホイールブレーキ11,12のシリンダに伝えるよう
になっている。
【0003】前記ブレーキブースタ3はエアシリンダ4
と、このエアシリンダ4によって作動するハイドロリッ
クシリンダ5とによって構成されている。6はリザーバ
である。
と、このエアシリンダ4によって作動するハイドロリッ
クシリンダ5とによって構成されている。6はリザーバ
である。
【0004】前記ブレーキブースタ3の一般的な構造は
図5で示すように、エアシリンダ4内にはパワーピスト
ン13が進退可能に内設されている。このパワーピスト
ン13によりエアシリンダ4内は前室14aと後室14
bとに区画され、前室14a内には前記パワーピストン
13を後退端の原位置に常に押動するためのリターンス
プリング15が設けられている。
図5で示すように、エアシリンダ4内にはパワーピスト
ン13が進退可能に内設されている。このパワーピスト
ン13によりエアシリンダ4内は前室14aと後室14
bとに区画され、前室14a内には前記パワーピストン
13を後退端の原位置に常に押動するためのリターンス
プリング15が設けられている。
【0005】前記パワーピストン13の中心にはピスト
ンロッド16の後端が結合され、このピストンロッド1
6の先端にはハイドロリックシリンダ5内に進退可能の
嵌挿されたハイドロリックピストン17が結合されてい
る。このハイドロリックピストン17には、ハイドロリ
ックピストン17の前進時には閉鎖され、後退時には開
口してリザーバ6と連通する逆止弁18が内蔵されてい
る。
ンロッド16の後端が結合され、このピストンロッド1
6の先端にはハイドロリックシリンダ5内に進退可能の
嵌挿されたハイドロリックピストン17が結合されてい
る。このハイドロリックピストン17には、ハイドロリ
ックピストン17の前進時には閉鎖され、後退時には開
口してリザーバ6と連通する逆止弁18が内蔵されてい
る。
【0006】上記ブレーキブースタ3のエアシリンダ4
は前記したように、ブレーキバルブ9の開口により信号
エア圧P1がリレーバルブ7に送られ、これによりリレ
ーバルブ7が開口してエア供給配管10からのエアP2
をエアシリンダ4の後室14bに供給し、パワーピスト
ン13を前進作動する。このときエアシリンダ4の前室
14a内のエアを大気に排出する必要がある。
は前記したように、ブレーキバルブ9の開口により信号
エア圧P1がリレーバルブ7に送られ、これによりリレ
ーバルブ7が開口してエア供給配管10からのエアP2
をエアシリンダ4の後室14bに供給し、パワーピスト
ン13を前進作動する。このときエアシリンダ4の前室
14a内のエアを大気に排出する必要がある。
【0007】そのために、図5で示すように、エアシリ
ンダ4の前室14aとリレーバルブ7の排気ポートとを
エキゾーストパイプ19で接続してる。また、このエキ
ゾーストパイプ19に代えて図6で示すように、エアブ
リーザ20をエアシリンダ4の前室14aに取り付けて
いる。
ンダ4の前室14aとリレーバルブ7の排気ポートとを
エキゾーストパイプ19で接続してる。また、このエキ
ゾーストパイプ19に代えて図6で示すように、エアブ
リーザ20をエアシリンダ4の前室14aに取り付けて
いる。
【0008】前進側に移動したパワーピストン13は、
リレーバルブ7に対して信号エア圧P1が一定の圧力に
保持されている間エア供給配管10からエアシリンダ4
の後室14bに供給されるエア圧が遮断され、エアシリ
ンダ4の後室14b内は一定圧力P1に保持される。
リレーバルブ7に対して信号エア圧P1が一定の圧力に
保持されている間エア供給配管10からエアシリンダ4
の後室14bに供給されるエア圧が遮断され、エアシリ
ンダ4の後室14b内は一定圧力P1に保持される。
【0009】ブレーキペダルをゆるめ、ブレーキバルブ
9からリレーバルブ7に供給されている信号エア圧P1
がブレーキバルブ9より大気に排気Eされ信号エア圧P
1の圧力が下がると、リレーバルブ7のピストン7bが
上昇してスリーブ弁部材7cが閉止され、エア供給配管
10からエアシリンダ4の後室14bに供給されるエア
P2が遮断されると共に、リレーバルブ7はエアシリン
ダ4の後室14bを排気ポートに連通させるため、パワ
ーピストン13はリターンスプリング15によって原位
置の後退端に押動される。
9からリレーバルブ7に供給されている信号エア圧P1
がブレーキバルブ9より大気に排気Eされ信号エア圧P
1の圧力が下がると、リレーバルブ7のピストン7bが
上昇してスリーブ弁部材7cが閉止され、エア供給配管
10からエアシリンダ4の後室14bに供給されるエア
P2が遮断されると共に、リレーバルブ7はエアシリン
ダ4の後室14bを排気ポートに連通させるため、パワ
ーピストン13はリターンスプリング15によって原位
置の後退端に押動される。
【0010】このパワーピストン13の後退移動ではエ
アシリンダ4の前室14aの負圧作用により大気が導入
されるが、このときゴミ等が侵入するとパワーピストン
13その他の摺動面に悪影響を及ぼすので、これを防止
するために図5のエキゾーストパイプ方式ではリレーバ
ルブ7にダストシールラバー7a(チェック弁)が施さ
れ、また、図6のエアブリーザ方式では、そのエアブリ
ーザ20でダストシールしている。
アシリンダ4の前室14aの負圧作用により大気が導入
されるが、このときゴミ等が侵入するとパワーピストン
13その他の摺動面に悪影響を及ぼすので、これを防止
するために図5のエキゾーストパイプ方式ではリレーバ
ルブ7にダストシールラバー7a(チェック弁)が施さ
れ、また、図6のエアブリーザ方式では、そのエアブリ
ーザ20でダストシールしている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】前記リレーバルブ7の
構造は図5で示すように、ブレーキバルブ9(図4参
照)からの信号エア圧P1の入力ポート7eと、エア供
給配管10(図4参照)からのエアP2の導入ポート7
fと、弁座7iとを有するバルブボディ7h内に前記信
号エア圧P1で作動するピストン7bがスプリングによ
って常に上昇方向に付勢して設けられ、このピストン7
bによって前記エアP2の導入ポート7fからのエア通
路を開閉するスリーブ弁部材7cと、このスリーブ弁部
材7cを摺動可能に保持し、前記エアシリンダ4の前室
14aと大気とを連通するエア給排出ポート7dを有す
るバルブホルダ80と、前記スリーブ弁部材7cを常に
前記弁座7iに押圧するスプリング74と、前記スリー
ブ弁部材7cの開口によってエアシリンダ4の後室14
bにエアを導入する供給ポート7gとを有し、エア給排
出ポート7dにはダストシールラバー7a(チェック
弁)が施されている。
構造は図5で示すように、ブレーキバルブ9(図4参
照)からの信号エア圧P1の入力ポート7eと、エア供
給配管10(図4参照)からのエアP2の導入ポート7
fと、弁座7iとを有するバルブボディ7h内に前記信
号エア圧P1で作動するピストン7bがスプリングによ
って常に上昇方向に付勢して設けられ、このピストン7
bによって前記エアP2の導入ポート7fからのエア通
路を開閉するスリーブ弁部材7cと、このスリーブ弁部
材7cを摺動可能に保持し、前記エアシリンダ4の前室
14aと大気とを連通するエア給排出ポート7dを有す
るバルブホルダ80と、前記スリーブ弁部材7cを常に
前記弁座7iに押圧するスプリング74と、前記スリー
ブ弁部材7cの開口によってエアシリンダ4の後室14
bにエアを導入する供給ポート7gとを有し、エア給排
出ポート7dにはダストシールラバー7a(チェック
弁)が施されている。
【0012】前記リレーバルブ7の構造において、弁を
形成する部品のスリーブ弁部材7c、バルブホルダ80
及びスプリング74は全てバラバラであり、これらの部
品をバルブボディ7hの所定個所に手作業によって組付
けている。従って、リレーバルブ7の組立作業に労力と
時間を必要とし、コスト高になっている。
形成する部品のスリーブ弁部材7c、バルブホルダ80
及びスプリング74は全てバラバラであり、これらの部
品をバルブボディ7hの所定個所に手作業によって組付
けている。従って、リレーバルブ7の組立作業に労力と
時間を必要とし、コスト高になっている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑みてなされたものであり、その特徴とする構成
は、リレーバルブによって制御されるエアによりパワー
ピストンを進退作動するエアシリンダと、このエアシリ
ンダのパワーピストンのピストンロッド端に設けられた
ハイドロリックピストンにより油圧を発生するハイドロ
リックシリンダとからなる空油圧倍力装置において、ブ
レーキバルブからの信号エア圧によって作動するピスト
ンを内設したバルブボディと、前記ピストンの作動によ
って開閉し、エア供給ポートに導入されるエアを前記エ
アシリンダの後室に供給するスリーブ弁部材を摺動可能
に保持し、前記エアシリンダの前室を大気に連通するエ
ア給排出穴を有する下部ホルダと、この下部ホルダに嵌
着され、前記スリーブ弁部材の弁座と、エア供給ポート
と連通するエア導入穴とを有し、前記スリーブ弁部材
と、このスリーブ弁部材を前記弁座に押圧するスプリン
グとを内設した上部ホルダとからなる弁を前記バルブボ
ディに嵌着したものである。
点に鑑みてなされたものであり、その特徴とする構成
は、リレーバルブによって制御されるエアによりパワー
ピストンを進退作動するエアシリンダと、このエアシリ
ンダのパワーピストンのピストンロッド端に設けられた
ハイドロリックピストンにより油圧を発生するハイドロ
リックシリンダとからなる空油圧倍力装置において、ブ
レーキバルブからの信号エア圧によって作動するピスト
ンを内設したバルブボディと、前記ピストンの作動によ
って開閉し、エア供給ポートに導入されるエアを前記エ
アシリンダの後室に供給するスリーブ弁部材を摺動可能
に保持し、前記エアシリンダの前室を大気に連通するエ
ア給排出穴を有する下部ホルダと、この下部ホルダに嵌
着され、前記スリーブ弁部材の弁座と、エア供給ポート
と連通するエア導入穴とを有し、前記スリーブ弁部材
と、このスリーブ弁部材を前記弁座に押圧するスプリン
グとを内設した上部ホルダとからなる弁を前記バルブボ
ディに嵌着したものである。
【0014】
【作用】上記の構成により、リレーバルブの弁を構成す
る部品は上部ホルダと下部ホルダとによってユニット化
され、これをバルブボディの所定個所に自動組立装置に
より組付を可能とする。
る部品は上部ホルダと下部ホルダとによってユニット化
され、これをバルブボディの所定個所に自動組立装置に
より組付を可能とする。
【0015】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、30は本考案による空油圧倍力装置
(エアオーバ・ハイドロリック・ブレーキブースタ)で
あり、31はエアシリンダ、32はハイドロリックシリ
ンダ、7はリレーバルブである。
る。図1において、30は本考案による空油圧倍力装置
(エアオーバ・ハイドロリック・ブレーキブースタ)で
あり、31はエアシリンダ、32はハイドロリックシリ
ンダ、7はリレーバルブである。
【0016】前記エアシリンダ31内にはパワーピスト
ン33が進退可能に嵌装され、このパワーピストン33
によってエアシリンダ31内は前室34aと後室34b
とに区画されている。そして、前室34a内には前記パ
ワーピストン33を常に後退端の原位置方向に押動する
リターンスプリング35が設けられている。
ン33が進退可能に嵌装され、このパワーピストン33
によってエアシリンダ31内は前室34aと後室34b
とに区画されている。そして、前室34a内には前記パ
ワーピストン33を常に後退端の原位置方向に押動する
リターンスプリング35が設けられている。
【0017】前記ハイドロリックシリンダ32はエアシ
リンダ31の前面に結合され、図略のリザーバと接続し
たリザーバ接続口44を有している。
リンダ31の前面に結合され、図略のリザーバと接続し
たリザーバ接続口44を有している。
【0018】36はパワーピストン33のピストンロッ
ドであり、エアシリンダ31の前室34aと連通する通
気穴39を有する中空軸によるものである。この中空軸
のピストンロッド36は、その後端をパワーピストン3
3に固着し、前端にはハイドロリックピストン43が固
着されている。そして、前記通気穴39はパワーピスト
ン33のボス部に設けた溝あるいはピストンロッド36
に穴を開設しても良いが、何れにしてもパワーピストン
33側の端部に設けられる。
ドであり、エアシリンダ31の前室34aと連通する通
気穴39を有する中空軸によるものである。この中空軸
のピストンロッド36は、その後端をパワーピストン3
3に固着し、前端にはハイドロリックピストン43が固
着されている。そして、前記通気穴39はパワーピスト
ン33のボス部に設けた溝あるいはピストンロッド36
に穴を開設しても良いが、何れにしてもパワーピストン
33側の端部に設けられる。
【0019】37は前記ピストンロッド36の中空軸内
に隙間38を有して挿通された内管である。この内管3
7の一端は前記リレーバルブ7のエア排出ポート7dに
弾性部材40を介して結合され、他端は前記ピストンロ
ッド36の中空軸内に開口し、前記パワ−ピストン33
を摺動可能に貫通支持して固定されている。41は内管
37の開口端側を案内支持するガイド部材であり、ピス
トンロッド36の中空軸内に嵌合され、内管37の開口
と連通する通路溝42を有している。
に隙間38を有して挿通された内管である。この内管3
7の一端は前記リレーバルブ7のエア排出ポート7dに
弾性部材40を介して結合され、他端は前記ピストンロ
ッド36の中空軸内に開口し、前記パワ−ピストン33
を摺動可能に貫通支持して固定されている。41は内管
37の開口端側を案内支持するガイド部材であり、ピス
トンロッド36の中空軸内に嵌合され、内管37の開口
と連通する通路溝42を有している。
【0020】さらに、前記ハイドロリックシリンダ32
のリザーバ接続口44には逆止弁45が設けられてい
る。この逆止弁45は突起46を有し、スプリングによ
って常に閉止方向に付勢されている。また、前記ハイド
ロリックピストン43には鍔47が設けられており、ハ
イドロリックピストン43の後退端位置の直前から前記
鍔47が逆止弁45の突起46と係合して逆止弁45を
傾動させリザーバ接続口44を開口するようになってい
る。
のリザーバ接続口44には逆止弁45が設けられてい
る。この逆止弁45は突起46を有し、スプリングによ
って常に閉止方向に付勢されている。また、前記ハイド
ロリックピストン43には鍔47が設けられており、ハ
イドロリックピストン43の後退端位置の直前から前記
鍔47が逆止弁45の突起46と係合して逆止弁45を
傾動させリザーバ接続口44を開口するようになってい
る。
【0021】前記リレーバルブ7は前記エアシリンダ3
1の後面に固着されている。このリレーバルブ7はブレ
ーキバルブ9(図4参照)からの信号エア圧P1の入力
ポート7eと、エア供給配管10(図4参照)からのエ
アP2の導入ポート7fとを有するバルブボディ7h内
に前記信号エア圧P1で作動するピストン7bがスプリ
ングによって常に上昇方向に付勢して設けられている。
1の後面に固着されている。このリレーバルブ7はブレ
ーキバルブ9(図4参照)からの信号エア圧P1の入力
ポート7eと、エア供給配管10(図4参照)からのエ
アP2の導入ポート7fとを有するバルブボディ7h内
に前記信号エア圧P1で作動するピストン7bがスプリ
ングによって常に上昇方向に付勢して設けられている。
【0022】前記ピストン7bによって前記エアP2の
導入ポート7fからのエア通路を開閉する弁90は図3
で示すように、スリーブ弁部材7cを摺動可能に保持
し、前記エアシリンダ31の前室34aを大気に連通す
るエア給排出穴78を有する下部ホルダ73と、この下
部ホルダ73に嵌着され、前記スリーブ弁部材7cの弁
座72と、エア供給ポート7fと連通するエア導入穴7
7とを有し、前記スリーブ弁部材7cと、このスリーブ
弁部材7cを前記弁座72に押圧するスプリング74と
を内設した上部ホルダ71とによってユニット化した構
成である。尚、70はスリーブ弁部材7cの弁部に取り
付けられているラバー、75a,75bは上部ホルダ7
1と下部ホルダ73の外周に取り付けたOリングであ
る。
導入ポート7fからのエア通路を開閉する弁90は図3
で示すように、スリーブ弁部材7cを摺動可能に保持
し、前記エアシリンダ31の前室34aを大気に連通す
るエア給排出穴78を有する下部ホルダ73と、この下
部ホルダ73に嵌着され、前記スリーブ弁部材7cの弁
座72と、エア供給ポート7fと連通するエア導入穴7
7とを有し、前記スリーブ弁部材7cと、このスリーブ
弁部材7cを前記弁座72に押圧するスプリング74と
を内設した上部ホルダ71とによってユニット化した構
成である。尚、70はスリーブ弁部材7cの弁部に取り
付けられているラバー、75a,75bは上部ホルダ7
1と下部ホルダ73の外周に取り付けたOリングであ
る。
【0023】上記図3で示すユニット化された弁90は
図2で示すようにバルブボディ7hの所定個所に組付け
られる。この弁90をバルブボディ7hの所定個所に組
付ける際に、上部ホルダ71に開けられているエア導入
穴77はエア供給ポート7fと位相をずらせて組付ける
と、エア中にダストがあった場合でも、ダストが弁部に
直接かかることを防止する。また、上部ホルダ71と下
部ホルダ73は樹脂材が適当である。
図2で示すようにバルブボディ7hの所定個所に組付け
られる。この弁90をバルブボディ7hの所定個所に組
付ける際に、上部ホルダ71に開けられているエア導入
穴77はエア供給ポート7fと位相をずらせて組付ける
と、エア中にダストがあった場合でも、ダストが弁部に
直接かかることを防止する。また、上部ホルダ71と下
部ホルダ73は樹脂材が適当である。
【0024】本考案は上記の通りの構造であるから、図
1で例示した空油圧倍力装置は次のように動作する。す
なわち、ブレーキバルブ9からの信号エア圧P1がリレ
ーバルブ7に供給されていないときには、ピストン7b
はスプリングによって上昇し、これに伴いスリーブ弁部
材7cもスプリングによって上昇して弁座に着座してエ
アP2の導入ポート7fと供給ポート7gとの間のエア
通路を遮断している。また、エアシリンダ31の前室3
4aは中空軸のピストンロッド36,内管37を介して
エア給排出ポート7dに連通している。従って、パワー
ピストン33はリターンスプリング35によって図1で
示すように、原位置の後退端に位置し、ピストンロッド
36の先端のハイドロリックピストン43はハイドロリ
ックシリンダ32内の後端に位置している。
1で例示した空油圧倍力装置は次のように動作する。す
なわち、ブレーキバルブ9からの信号エア圧P1がリレ
ーバルブ7に供給されていないときには、ピストン7b
はスプリングによって上昇し、これに伴いスリーブ弁部
材7cもスプリングによって上昇して弁座に着座してエ
アP2の導入ポート7fと供給ポート7gとの間のエア
通路を遮断している。また、エアシリンダ31の前室3
4aは中空軸のピストンロッド36,内管37を介して
エア給排出ポート7dに連通している。従って、パワー
ピストン33はリターンスプリング35によって図1で
示すように、原位置の後退端に位置し、ピストンロッド
36の先端のハイドロリックピストン43はハイドロリ
ックシリンダ32内の後端に位置している。
【0025】前記ハイドロリックピストン43の後退端
の直前からは、ハイドロリックピストン43に設けられ
ている鍔47が逆止弁45の突起46と係合して逆止弁
45を傾動させリザーバ接続口44を開口し、図略のリ
ザーバとハイドロリックシリンダ32とを連通してい
る。
の直前からは、ハイドロリックピストン43に設けられ
ている鍔47が逆止弁45の突起46と係合して逆止弁
45を傾動させリザーバ接続口44を開口し、図略のリ
ザーバとハイドロリックシリンダ32とを連通してい
る。
【0026】ブレーキバルブ9からの信号エア圧P1が
リレーバルブ7の入力ポート7eに供給されるとピスト
ン7bが下降し、これに伴いスリーブ弁部材7cがピス
トン7bによって押し下げられ、エアP2の導入ポート
7fと供給ポート7gとの間のエア通路を開口し、エア
P2をエアシリンダ31の後室34bに供給する。
リレーバルブ7の入力ポート7eに供給されるとピスト
ン7bが下降し、これに伴いスリーブ弁部材7cがピス
トン7bによって押し下げられ、エアP2の導入ポート
7fと供給ポート7gとの間のエア通路を開口し、エア
P2をエアシリンダ31の後室34bに供給する。
【0027】これによりパワーピストン33は前進作動
し、ハイドロリックピストン43を前進作動する。前記
ハイドロリックピストン43が前進作動すると鍔47は
逆止弁45の突起46との係合を解除し、傾動していた
逆止弁45はスプリングによって正規位置に復帰してリ
ザーバ接続口44を閉じ、図略のリザーバとハイドロリ
ックシリンダ32との連通を遮断し、ハイドロリックシ
リンダ32は所定の油圧を発生する。
し、ハイドロリックピストン43を前進作動する。前記
ハイドロリックピストン43が前進作動すると鍔47は
逆止弁45の突起46との係合を解除し、傾動していた
逆止弁45はスプリングによって正規位置に復帰してリ
ザーバ接続口44を閉じ、図略のリザーバとハイドロリ
ックシリンダ32との連通を遮断し、ハイドロリックシ
リンダ32は所定の油圧を発生する。
【0028】前記パワーピストン33の前進作動によっ
て容積を縮小するエアシリンダ31の前室34a内のエ
アは、通気穴39から中空軸のピストンロッド36と内
管37との隙間38に導入し、内管37の他端の開口よ
り内管37を通ってリレーバルブ7のエア給排出ポート
7dより大気に排出される。
て容積を縮小するエアシリンダ31の前室34a内のエ
アは、通気穴39から中空軸のピストンロッド36と内
管37との隙間38に導入し、内管37の他端の開口よ
り内管37を通ってリレーバルブ7のエア給排出ポート
7dより大気に排出される。
【0029】ブレーキバルブ9からの信号エア圧P1が
排気され、信号エア圧P1の圧力が下がるとリレーバル
ブ7のピストン7bがスプリングによって上昇し、スリ
ーブ弁部材7cもスプリングによって上昇してエアP2
の導入ポート7fと供給ポート7gとの間のエア通路を
遮断する。前記スリーブ弁部材7cは大気と連通し、か
つ上昇したリレーバルブ7のピストン7bとは隙間を有
している。
排気され、信号エア圧P1の圧力が下がるとリレーバル
ブ7のピストン7bがスプリングによって上昇し、スリ
ーブ弁部材7cもスプリングによって上昇してエアP2
の導入ポート7fと供給ポート7gとの間のエア通路を
遮断する。前記スリーブ弁部材7cは大気と連通し、か
つ上昇したリレーバルブ7のピストン7bとは隙間を有
している。
【0030】このため、前進していたパワーピストン3
3がリターンスプリング35によって後退作動すると、
後室34bのエアは供給ポート7gからリレーバルブ7
のピストン7bとスリーブ弁部材7cとの隙間を通って
からスリーブ弁部材7cのスリーブ内に入り、その一部
はエア給排出ポート7dより内管37に入り、内管37
と中空軸36との隙間38を通って負圧となるエアシリ
ンダ31の前室34aに導入され、その他は大気へ排気
する。
3がリターンスプリング35によって後退作動すると、
後室34bのエアは供給ポート7gからリレーバルブ7
のピストン7bとスリーブ弁部材7cとの隙間を通って
からスリーブ弁部材7cのスリーブ内に入り、その一部
はエア給排出ポート7dより内管37に入り、内管37
と中空軸36との隙間38を通って負圧となるエアシリ
ンダ31の前室34aに導入され、その他は大気へ排気
する。
【0031】そして、パワーピストン33が後退端に位
置する直前に、ハイドロリックピストン43の鍔47が
逆止弁45の突起46と係合して逆止弁45を傾動させ
リザーバ接続口44を開口し、図略のリザーバとハイド
ロリックシリンダ32とを連通する。
置する直前に、ハイドロリックピストン43の鍔47が
逆止弁45の突起46と係合して逆止弁45を傾動させ
リザーバ接続口44を開口し、図略のリザーバとハイド
ロリックシリンダ32とを連通する。
【0032】
【考案の効果】以上述べたように本考案によると、リレ
ーバルブによって制御されるエアによりパワーピストン
を進退作動するエアシリンダと、このエアシリンダのパ
ワーピストンのピストンロッド端に設けられたハイドロ
リックピストンにより油圧を発生するハイドロリックシ
リンダとからなる空油圧倍力装置において、ブレーキバ
ルブからの信号エア圧によって作動するピストンを内設
したバルブボディと、前記ピストンの作動によって開閉
し、エア供給ポートに導入されるエアを前記エアシリン
ダの後室に供給するスリーブ弁部材を摺動可能に保持
し、前記エアシリンダの前室を大気に連通するエア給排
出穴を有する下部ホルダと、この下部ホルダに嵌着さ
れ、前記スリーブ弁部材の弁座と、エア供給ポートと連
通するエア導入穴とを有し、前記スリーブ弁部材と、こ
のスリーブ弁部材を前記弁座に押圧するスプリングとを
内設した上部ホルダとからなる弁を前記バルブボディに
嵌着した構成であるから、リレーバルブの弁がユニット
化され、組立装置による自動組立が可能となり、生産性
を向上しコストダウンが図られる。
ーバルブによって制御されるエアによりパワーピストン
を進退作動するエアシリンダと、このエアシリンダのパ
ワーピストンのピストンロッド端に設けられたハイドロ
リックピストンにより油圧を発生するハイドロリックシ
リンダとからなる空油圧倍力装置において、ブレーキバ
ルブからの信号エア圧によって作動するピストンを内設
したバルブボディと、前記ピストンの作動によって開閉
し、エア供給ポートに導入されるエアを前記エアシリン
ダの後室に供給するスリーブ弁部材を摺動可能に保持
し、前記エアシリンダの前室を大気に連通するエア給排
出穴を有する下部ホルダと、この下部ホルダに嵌着さ
れ、前記スリーブ弁部材の弁座と、エア供給ポートと連
通するエア導入穴とを有し、前記スリーブ弁部材と、こ
のスリーブ弁部材を前記弁座に押圧するスプリングとを
内設した上部ホルダとからなる弁を前記バルブボディに
嵌着した構成であるから、リレーバルブの弁がユニット
化され、組立装置による自動組立が可能となり、生産性
を向上しコストダウンが図られる。
【図1】本考案のリレーバルブを備えた空油圧倍力装置
の断面図
の断面図
【図2】本考案のリレーバルブの拡大断面図
【図3】本考案のリレーバルブの逆止弁の断面図
【図4】エアオーバ・ハイドロリック式のブレーキシス
テム図
テム図
【図5】従来の空油圧倍力装置の断面図
【図6】従来の空油圧倍力装置に取り付けられているエ
アブリーザの断面図
アブリーザの断面図
7 リレーバルブ 7a ダストシールラバー 7b ピストン 7c スリーブ弁部材 7d エア給排出ポート 7e 入力ポート 7f エアの導入ポート 7g エアの供給ポート 7h バルブボディ 30 空油圧倍力装置 31 エアシリンダ 32 ハイドロリックシリンダ 33 パワーピストン 34a 前室 34b 後室 35 リターンスプリング 36 中空軸のピストンロッド 37 内管 38 隙間 39 通気穴 43 ハイドロリックピストン 44 リザーバ接続口 45 逆止弁 46 突起 71 上部ホルダ 72 弁座 73 下部ホルダ 74 スプリング 77 エア導入穴 78 エア給排出穴90 弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤井 信一 埼玉県与野市大字中里80番地 三輪精機 株式会社内 (72)考案者 平林 紀元 埼玉県与野市大字中里80番地 三輪精機 株式会社内 (72)考案者 坂木 祥久 埼玉県与野市大字中里80番地 三輪精機 株式会社内 (72)考案者 田中 繁 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (72)考案者 中嶋 康徳 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (72)考案者 黒沢 仁 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日 野自動車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭55−157068(JP,U) 実開 昭57−109968(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 15/18 B60T 13/40
Claims (1)
- 【請求項1】 リレーバルブによって制御されるエアに
よりパワーピストンを進退作動するエアシリンダと、こ
のエアシリンダのパワーピストンのピストンロッド端に
設けられたハイドロリックピストンにより油圧を発生す
るハイドロリックシリンダとからなる空油圧倍力装置に
おいて、ブレーキバルブからの信号エア圧によって作動
するピストンを内設したバルブボディと、前記ピストン
の作動によって開閉し、エア供給ポートに導入されるエ
アを前記エアシリンダの後室に供給するスリーブ弁部材
を摺動可能に保持し、前記エアシリンダの前室を大気に
連通するエア給排出穴を有する下部ホルダと、この下部
ホルダに嵌着され、前記スリーブ弁部材の弁座と、エア
供給ポートと連通するエア導入穴とを有し、前記スリー
ブ弁部材と、このスリーブ弁部材を前記弁座に押圧する
スプリングとを内設した上部ホルダとからなる弁を前記
バルブボディに嵌着したことを特徴とする空油圧倍力装
置のリレーバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993065407U JP2598044Y2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 空油圧倍力装置のリレーバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993065407U JP2598044Y2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 空油圧倍力装置のリレーバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730173U JPH0730173U (ja) | 1995-06-06 |
JP2598044Y2 true JP2598044Y2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=13286151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993065407U Expired - Fee Related JP2598044Y2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 空油圧倍力装置のリレーバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598044Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP1993065407U patent/JP2598044Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0730173U (ja) | 1995-06-06 |
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