JP2597995Y2 - 電力ケーブル被覆剥離装置 - Google Patents

電力ケーブル被覆剥離装置

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JP2597995Y2
JP2597995Y2 JP1993058977U JP5897793U JP2597995Y2 JP 2597995 Y2 JP2597995 Y2 JP 2597995Y2 JP 1993058977 U JP1993058977 U JP 1993058977U JP 5897793 U JP5897793 U JP 5897793U JP 2597995 Y2 JP2597995 Y2 JP 2597995Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電力ケーブル被覆剥離
装置に係わり、特にイージーストリップ式半導電層を有
する電力ケーブルの被覆剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高電圧電流を送電する大型電
力ケーブルとして、CVケーブル(架橋ポリエチレン電
力ケーブル)が用いられている。CVケーブルは図5に
示すように導体32に内部半導電層33を介して架橋ポ
リエチレンから成る絶縁体34を被覆し、さらに外部半
導電層35や遮蔽銅36を介してシース37で被覆した
ものである。内部半導電層33、外部半導電層35は導
体32の表面と、最外層のシース37(絶縁部)の内壁
との電位の傾きを緩和して、同芯円筒状の均一電界を保
持している。シース37は、主にプラスチックで構成さ
れる絶縁部で外部半導電層35を包み、電圧を保持する
役目を有する。
【0003】このようなCVケーブル31を接続するに
は、図6に示すように、まずシース37、遮蔽銅36を
除去し、その後外部半導電層35を剥離して絶縁体34
を露出させる。この際、モールド加工後の電気特性を向
上させるために、外部半導電層35の残留側端部35b
をエッジにならないように加工することができる電力ケ
ーブル被覆剥離装置が本考案者から提案されている(特
願平5−93122号公報)。
【0004】この電力ケーブル被覆剥離装置50は図7
に示すように、ストッパ穴51a及び摺動穴51bが穿
設されたフレーム51と、ストッパ穴51aに挿入さ
れ、CVケーブル31を形成する外部半導電層35に凹
面状の溝を切削するためのテーパ用バイト54を備える
テーパ作成用ホルダー53と、フレーム51の摺動穴5
1bに挿入される段付シャフト55と、段付シャフト5
5に挿入され、CVケーブル31をテーパ用バイト54
に対して押圧し外部半導電層35にテーパ用切刃54を
食込ます押圧金具52と、押圧金具52と連動するバネ
56を備えたバネホルダー57とから構成されている。
【0005】また、ストッパ穴51aには外部半導電層
35に円周状のスリットや螺旋状のスリットを切込むた
めに、図8に示すようなスリット用切刃58aが固定さ
れたスリットテーパ作成用ホルダー58が使用される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この電
力ケーブル被覆剥離装置50では、電力ケーブル被覆剥
離装置50をCVケーブル31に嵌着後、外部半導電層
35の同一円周上に円形状のスリットや凹面状の溝を切
込み、切削するために、テーパ作成用ホルダー53また
はスリット作成用ホルダー58を回転させると、図9に
示すようにCVケーブル31の軸方向へのずれが発生す
る虞があった。電力ケーブル被覆剥離装置50が軸方向
へずれると、円形状のスリットや凹面状の溝が螺旋状に
なってしまい、外部半導電層35をきれいに剥離できな
くなる問題点があった。
【0007】
【目的】本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、電力ケーブルの一被覆層を剥離
する際、一被覆層の円周上に確実に円形状のスリットや
凹面状の溝を切込み、切削することができる電力ケーブ
ル被覆剥離装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本考案の電力ケーブル被覆剥離装置は、本体フレーム
と、本体フレームの同位置に固定され、複数の被覆層を
有する電力ケーブルの一被覆層の円周上に切込み又は凹
面状の切削溝を形成する加工手段と、加工手段を電力ケ
ーブルの一被覆層に押圧する押圧手段とから成る電力ケ
ーブル被覆剥離装置であって、本体フレームには加工手
段を電力ケーブルの同一円周上で回動させる回動手段が
固定されており、回動手段は電力ケーブルを挟着する一
対の挟着手段と、挟着手段に嵌合され、電力ケーブルを
中心に回動するサブフレームと、電力ケーブルを中心に
サブフレームの左右対称の位置に摺動自在に備えられ、
加工手段を電力ケーブルの一被覆層に対して常時接触さ
せる押圧手段とから構成されるものである。
【0009】
【作用】電力ケーブルの一被覆層を剥離するために、本
体フレームに固定された加工手段を押圧手段により電力
ケーブルの一被覆層に押圧し、さらに電力ケーブルに遊
嵌された一対の挟着手段に嵌合するサブフレームを本体
フレームに固定する。サブフレームを本体フレームに固
定後、一対の挟着手段で電力ケーブルを挟着し、サブフ
レームの左右対称の位置に備えられた押圧手段を調整す
ることにより、加工手段を電力ケーブルの一被覆層に対
して常時接触させる。この状態で例えば電力ケーブルの
一被覆層の円周上に切込みを形成する加工手段を回転さ
せると、加工手段を固定した本体フレームが、電力ケー
ブルに挟着された挟着手段に嵌合されたサブフレームを
介して電力ケーブルの同一円周上を回転するので、加工
手段は電力ケーブルの同一円周上に切込みを形成させる
ことができる。
【0010】これにより電力ケーブルの同一円周上に切
込み又は凹面状の切削溝が電力ケーブルの軸方向へずれ
ることを防止することができるので、電力ケーブルの一
被覆層をきれいに剥離することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の電力ケーブル被覆剥離装置の
一実施例について図面を参照して説明する。本考案の電
力ケーブル被覆剥離装置1は図1(a)、(b)に示す
ように、CVケーブル31の例えば外部半導電層35の
円周上にスリット(切込み)を切込んで剥離させる被覆
剥離部1Aと、この被覆剥離部1AをCVケーブル31
の外部半導電層35の同一円周上で回動させる回動手段
であるガイドクランプ部1Bとから構成されている。
【0012】被覆剥離部1Aはストッパ穴5a及び摺動
穴5bが穿設された本体フレーム5と、ストッパ穴5a
に挿入され、CVケーブル31を形成する外部半導電層
35を切削するためのテーパ用切刃9を備える凹面状の
溝を形成する加工手段であるテーパ作成用ホルダー2
と、摺動穴5bに挿入されるシャフト4、シャフト4に
挿入され、CVケーブル31をテーパ用切刃9に対して
押圧し外部半導電層35にテーパ用切刃9を食込ます押
圧金具3および押圧金具3と連動するバネ11を備えた
バネホルダー12から成る押圧手段とから構成されてい
る。
【0013】本体フレーム5のストッパ穴5aはフレー
ム5の中心部に穿設され、摺動穴5bはストッパ穴5a
を中心に左右対称の位置に穿設されている。テーパ作成
用ホルダー2は、円柱状で2分割になっておりボルトで
固定して一体化されている。このテーパ作成用ホルダー
2に固定されるテーパ用切刃9は、テーパ作成用ホルダ
ー2に設けられた凹部にガイド板10により挟装した状
態で止メネジにて固定されている。また、テーパ用切刃
9の形状は、外部半導電層35の円周上にテーパ面を形
成するためにV字状に形成されている。一方ガイド板1
0はテーパ用切刃9の切込み量を調整するためのもので
あり、テーパ作成用ホルダー2に設けられた刃先調整窓
(図示せず)からドライバ等によりテーパ用切刃9の刃
先の高さを調整する。
【0014】一方、外部半導電層35に円形上のスリッ
トや螺旋状のスリットを切込む加工手段として、図2に
示すようなスリット作成用ホルダー25を使用する。ス
リット作成用ホルダー25は、テーパ作成用ホルダー2
と同一の直径から成る円柱状で構成されているので、テ
ーパ作成用ホルダー2と同様にストッパ穴5aに挿入す
ることができる。このスリット作成用ホルダー25の先
端部にはスリットを切込むためのスリット用切刃25b
が固定されており、このスリット用切刃25bの刃先の
向きを変えるための切込み方向ツマミ25aが後端部に
設けられている。
【0015】更にテーパ作成用ホルダー2及びスリット
作成用ホルダー25には、ストッパ穴5aに挿入した
際、所定の位置で衝止するように切欠が設けられてい
る。挿入後は、テーパ作成用ホルダー2またはスリット
作成用ホルダー25をちょうナット8で本体フレーム5
に固定させる。また、シャフト4は摺動穴5bに挿入
後、ちょうナット7で本体フレーム5に固定させる。
【0016】押圧金具3は、CVケーブル31を二点で
押圧させることができるように、押し当て板3aがくの
字形に折曲されており、更に押し当て板3aのCVケー
ブル31に接触させる箇所には、CVケーブル31上を
電力ケーブル被覆剥離装置1がスムーズに摺動すること
ができるように、テフロン等からなる摺動板3cが固定
されている。また押圧金具3をシャフト4に挿入して上
下動させる際、押し当て板3aが薄板のためシャフト4
に引掛かる虞があるので、補強のための案内部材3bが
押し当て板3aに固定されている。
【0017】このような押圧金具3によりCVケーブル
31をテーパ作成用ホルダー2に固定されるテーパ用切
刃9またはスリット作成用ホルダー25に固定されるス
リット用切刃25bに押圧するために、バネ11を備え
たバネホルダー12を介してちょうナット6で押圧金具
3を、ネジ部を有するシャフト4に係止させる。このバ
ネ11を備えたバネホルダー12をちょうナット6で調
整することにより、CVケーブル31に対する押圧力を
調整することができる。
【0018】ガイドクランプ部1Bは図3(a)、
(b)に示すように、CVケーブル31を挟着する一対
の挟着手段であるガイドクランプ14A、14Bと、ガ
イドクランプ14A、14Bに回動可能に嵌合されるサ
ブフレーム13と、サブフレーム13の左右対称の位置
に挿入されるガイドシャフト19およびガイドシャフト
19に弾発力を付与するバネ24を備えたバネホルダー
12から成る押圧手段とから構成されている。
【0019】ガイドクランプ14A、14Bはボルト2
3により中空円柱に組合せることができ、また外周には
サブフレーム13が回動可能な溝が形成されている。さ
らにガイドクランプ14A、14Bには位置決め用のノ
ックピン24を差込むための穴がそれぞれ穿設されてい
る。サブフレーム13にはガイドシャフト16を挿入す
るための穴がサブフレーム13の左右対称の位置に穿設
されており、この穴にはガイドシャフト16を容易に摺
動させることができるブッシュ22が固定されている。
さらにこの穴の上部には、バネホルダー17内のバネ2
1が穴に落込まないようにT字状に形成された中空のカ
ラー18がはめ込まれている。また、ガイドシャフト1
6の下部には本体フレーム5にボルト等で固定されてい
る連結フレーム15がちょうボルト20で固定されてい
る。
【0020】このような連結フレーム15を介して被覆
剥離部1Aのテーパ作成用ホルダー2に固定されるテー
パ用切刃9またはスリット作成用ホルダー25に固定さ
れるスリット用切刃25bを、CVケーブル31の外部
半導電層35に常時接触させるために、バネ21を備え
たバネホルダー17を介してちょうナット19を、ネジ
部を有するガイドシャフト16に螺合させる。このバネ
21をちょうナット19で調整することにより、CVケ
ーブル31の表面にテーパ用切刃9またはスリット用切
刃25bを引寄せて常時接触させるための付勢力を調整
することができる。
【0021】このように構成されたケーブル被覆剥離装
置1の作業方法について以下に説明する。図5に示すよ
うなCVケーブル31を接続するには、まずシース3
7、遮蔽銅36を除去し、外部半導電層35を露出させ
る。露出後、図4(a)に示すように、外部半導電層3
5の所定円周上に円形状と螺旋状のスリットSを切込ま
す。
【0022】このようなスリットSを切込ますには、電
力ケーブル被覆剥離装置1の本体フレーム5のストッパ
穴5aに、スリット作成用ホルダー25を衝止するまで
挿入して、ちょうナット8で本体フレーム5に固定させ
る。このスリット作成用ホルダー25に設けられた切込
み方向ツマミ25aを、円形上のスリットSを切込ます
ことができる位置にセットする。そして、外部半導電層
35を露出させたCVケーブル31の所定の位置に電力
ケーブル被覆剥離装置1を嵌着させる。嵌着後、ちょう
ナット6を締め込みながらスリット作成用ホルダー25
に備えられたスリット用切刃25bを外部半導電層35
に喰い込ます。
【0023】上述の作業と前後してガイドクランプ14
A、14Bをボルト23でCVケーブル31に遊嵌し、
サブフレーム13をこのガイドクランプ14A、14B
の外周に形成された溝に嵌合する。そしてサブフレーム
13に挿入されたガイドシャフト16に、被覆剥離部1
Aの本体フレーム5に固定されている連結フレーム15
をちょうボルト20で固定する。ガイドクランプ部1B
に被覆剥離部1Aを固定後、ちょうナット19でバネホ
ルダー17内のバネ21を調整してCVケーブル31に
スリット用切刃25bを引寄せて常時接触した状態にす
る。
【0024】なお、ガイドクランプ14A、14Bの内
径部はCVケーブル31を嵌着しない状態で組合せると
偏平形状になるので、CVケーブル31の直径が、組合
せたガイドクランプ14A、14Bの内径より小さい場
合においても、CVケーブル31を嵌着することができ
ればCVケーブル31の表面にスリット用切刃25bを
引寄せることができるので、CVケーブル31とスリッ
ト用切刃25bとを常時接触させることができる。
【0025】このようにガイドクランプ部1Bで位置決
めされた被覆剥離部1Aのスリット作成用ホルダー25
を軽く持ちながら、電力ケーブル被覆剥離装置1を手前
から上方へ回転させ、所定の円周上にスリットSを切込
ます。このとき、被覆剥離部1Aはガイドクランプ部1
BによってCVケーブル31の同一位置に固定されてい
るので、スリットSはCVケーブル31の軸方向へずれ
ることなく同一円周上に切込まれる。また、ガイドクラ
ンプ部1Bのバネホルダー17内のバネ21の付勢力に
より、CVケーブル31の外部半導電層35にスリット
作成用ホルダー25に固定されたスリット用切刃25b
を引寄せて常時接触させることができるので、安定した
スリット深さを得ることができる。これにより高度の絶
縁特性、低損失性が要求されている絶縁体34に傷がつ
くことを防止できる。
【0026】所定の円周上に切込みが終了後、連結フレ
ーム15のちょうボルト20を緩めてサブフレーム13
を被覆剥離部1Aから分離させる。分離後、スリット作
成用ホルダー25の切込み方向ツマミ25aを、螺旋状
のスリットSを切込ますことができる位置にセットす
る。円形上にスリットSを切込ますときと同様に、スリ
ット作成用ホルダー25を軽く持ちながら、電力ケーブ
ル被覆剥離装置1を手前から上方へ回転させると、外部
半導電層35の端部35a方向に螺旋切りを行いながら
被覆剥離部1Aが移動して、螺旋切りが完了する。
【0027】螺旋状のスリットSを切込み後、ちょうナ
ット8を緩めてスリット作成用ホルダー25を外し、テ
ーパ用切刃9の切込み量が調整済のテーパ作成用ホルダ
ー2を、フレーム5のストッパ穴5aに衝止するまで挿
入して、ちょうナット8で本体フレーム5に固定させ
る。テーパ作成用ホルダー2を固定後、外部半導電層3
5に切込まれた円形上のスリットSの位置に、テーパ用
切刃9を合せるように電力ケーブル被覆剥離装置1を嵌
着させ、さらに円形状のスリットSを切込ますときと同
様に被覆剥離部1Aをガイドクランプ部1Bに固定させ
る。
【0028】この状態でちょうナット6を締め込みなが
ら、テーパ作成用ホルダー2に固定されたガイド板10
が外部半導電層35に当接するまで、テーパ用切刃9を
喰い込ます。スリット作成用ホルダー20を軽く持ちな
がら、電力ケーブル被覆剥離装置1を手前から上方へ回
転させ、図4(b)に示すようなVカット状のテーパ面
Vを一定範囲に亘って切削する。このとき、被覆剥離部
1Aはガイドクランプ部1BによってCVケーブル31
の同一位置に固定されているので、テーパ面VはCVケ
ーブル31の軸方向へずれることなく同一円周上に切込
まれる。
【0029】テーパ面Vを切削後、螺旋状にスリットS
を入れた外部半導電層35の端末にカッタナイフやドラ
イバを差込み、図4(c)に示すように外部半導電層3
5をゆっくりと螺旋状に剥離させる。そして更に絶縁体
34の円周上にスリットを切込まして所定長さの絶縁体
34を抜取り、半導電モールド加工を行う。なお本実施
例においては被覆剥離部1Aとガイドクランプ部1Bと
を連結するには、被覆剥離部1Aの連結フレーム15を
本体フレーム5に固定していたが、本体フレーム5と連
結フレーム15は一体化させてもよい。
【0030】
【考案の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
考案の電力ケーブル被覆剥離装置は、本体フレームと、
本体フレームの同位置に固定され、複数の被覆層を有す
る電力ケーブルの一被覆層の円周上に切込み又は凹面状
の切削溝を形成する加工手段と、加工手段を電力ケーブ
ルの一被覆層に押圧する押圧手段とから成る電力ケーブ
ル被覆剥離装置であって、本体フレームには加工手段を
電力ケーブルの同一円周上で回動させる回動手段が固定
されており、回動手段は電力ケーブルを挟着する一対の
挟着手段と、挟着手段に嵌合され、電力ケーブルを中心
に回動するサブフレームと、電力ケーブルを中心にサブ
フレームの左右対称の位置に摺動自在に備えられ、加工
手段を電力ケーブルの一被覆層に対して常時接触させる
押圧手段とから構成されているので、電力ケーブルの同
一円周上に切込み又は凹面状の切削溝を切込み、切削す
る際に電力ケーブルの軸方向へのずれを防止することが
できる。また、これにより電力ケーブルの一被覆層をき
れいに剥離することができるので、電気特性の低下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電力ケーブル被覆剥離装置を示す図
で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図2】本考案の電力ケーブル被覆剥離装置に使用する
部品を示す詳細図。
【図3】本考案の電力ケーブル被覆剥離装置を示す図
で、(a)は図1(b)におけるA−A断面図、(b)
は(a)の側面図。
【図4】本考案の電力ケーブル被覆剥離装置の説明図
で、(a)は円形上及び螺旋状のスリットの切込み方法
を示す説明図、(b)はVカット状のテーパ面を切削す
る方法を示す説明図で、(c)は切込み、切削後の半導
電層を剥離する方法を示す説明図。
【図5】電力ケーブルの断面図。
【図6】従来の電力ケーブル被覆剥離方法を示す図。
【図7】従来の電力ケーブル被覆剥離装置を示す図で、
(a)は正面図、(b)は側面図。
【図8】従来の電力ケーブル被覆剥離装置に使用する部
品を示す詳細図。
【図9】従来の電力ケーブル被覆剥離方法を示す図。
【符号の説明】
1…電力ケーブル被覆剥離装置 1A…被覆剥離部 1B…ガイドクランプ部 2…テーパ作成用ホルダー 3…押圧金具 3a…押し当て板 3b…案内部材 3c…摺動板 4…シャフト 5…本体フレーム 6、19…ちょうナット 7、8、20…ちょうボルト 9…テーパ用切刃 10…ガイド板 11…バネ 12…バネホルダー 13…サブフレーム 14A、14B…ガイドクランプ 15…連結フレーム 16…ガイドシャフト 17…バネホルダー 18…カラー 21…バネ 22…ブッシュ 23…ボルト 24…ノックピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体フレームと、前記本体フレームの同位
    置に固定され、複数の被覆層を有する電力ケーブルの一
    被覆層の円周上に切込み又は凹面状の切削溝を形成する
    加工手段と、前記加工手段を電力ケーブルの一被覆層に
    押圧する押圧手段とから成る電力ケーブル被覆剥離装置
    であって、前記本体フレームには前記加工手段を前記電
    力ケーブルの同一円周上で回動させる回動手段が固定さ
    れており、前記回動手段は電力ケーブルを挟着する一対
    の挟着手段と、前記挟着手段に嵌合され、前記電力ケー
    ブルを中心に回動するサブフレームと、前記電力ケーブ
    ルを中心に前記サブフレームの左右対称の位置に摺動自
    在に備えられ、前記加工手段を前記電力ケーブルの前記
    一被覆層に対して常時接触させる押圧手段とから構成さ
    れることを特徴とする電力ケーブル被覆剥離装置。
JP1993058977U 1993-11-01 1993-11-01 電力ケーブル被覆剥離装置 Expired - Lifetime JP2597995Y2 (ja)

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