JP2597699B2 - 海底敷設用構造体 - Google Patents

海底敷設用構造体

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JP2597699B2 JP3320589A JP3320589A JP2597699B2 JP 2597699 B2 JP2597699 B2 JP 2597699B2 JP 3320589 A JP3320589 A JP 3320589A JP 3320589 A JP3320589 A JP 3320589A JP 2597699 B2 JP2597699 B2 JP 2597699B2
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芳昭 ▲榊▼原
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財団法人沿岸開発技術研究センター
株式会社ユニチカリサーチラボ
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、海岸に敷設して波浪の減衰や砂の移動制御
など行なう海底敷設用構造体に関するものである。
従来の技術 海岸において波浪の減衰や侵食流出などの防止に海藻
類が大きな役割を演じていることはよく知られており、
従来から海藻類の増殖がはかられているが、さらに積極
的に人工的な疑似海藻(以下人工海藻という)を固定用
構造体に取付けて海岸に敷設する試みがなされている。
すなわち人工海藻として合成樹脂からなる繊維やフィル
ムを所定幅に切断したリボン、スリットヤーンなどの葉
状体を用い、固定用構造体として網やマットを用いて、
おもりや杭状のもので海底に固定するものが多く、その
ほか鉄やコンクリートあるいは袋体に砂などを充填した
ものからなる構造体を用いたものもある。なお人工海藻
は、人工魚礁用としても注目されている。
発明が解決しようとする課題 上記のような手段のうち、おもりを用いて網やマット
を固定する場合は、波浪や流れに対する抵抗力が不十分
で、大きな波浪や流れにより、移動したり、破壊したり
しやすく、また杭状のもので固定する場合は、海底面が
洗掘を受けた際支持力が低下したり、海底の地盤が硬質
の場合設置が困難である。さらに一枚の網を海底に敷設
した場合、葉状体を取付けて水中に立たせることが困難
であり、波浪減衰や補砂効果が不十分である。次に、鉄
やコンクリートを用いて葉状体を固定する構造体は、波
浪の繰返し荷重により葉状体の接触部分が摩耗し、切断
することがあった。また袋体に砂などを充填したものを
単独で使用した場合、洗掘などにより海底などが変動し
た際安定を失い、追従することが困難であった。
本発明は、上記の問題を解決するもので、全体形状や
重量の調節が容易で、葉状体を水中に立たせ、かつ海底
面の洗掘などによる変動に追従しうる柔構造の海底敷設
用構造体を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために本発明の海底敷設用構造
体は、袋内に重量充填材を収納して形成した複数個の基
体を、少なくとも単層に配列して互いに隣接する基体間
が変位自在の状態で網状体により被包し、上面側に複数
本の合成樹脂からなる葉状体を配設したものである。
本発明の海底敷設用構造体においては、上記のように
袋内に重量充填材を収納して形成した基体を用いる。前
記袋は、ポリエステル、ポエチレン、ポリプロピレンな
どの耐水性、耐腐食性の合成繊維からなる編織物、不織
布などの透水性布帛で形成したものが好ましく、また重
量充填材としては砂、砕石、鉱滓などを用いる。基体と
しては、ほぼ円柱状のものが柔構造の構造体を得るのに
好ましく、直径10〜20cm、長さ1〜3mのものが、作製
上、取扱上および海底形状に対する追従性などの点から
好ましく、また柔構造とする上で袋内部への重量充填材
の収納は70〜100%、好ましくは80〜90%とする。
前記基体は、複数個を少なくとも1層に配列して隣接
する基体間が変位自在となる状態で網状体により被包し
て配列体とする。このようにすることにより、所定の複
数個の基体は、それぞれ網状体により所定の形状にまと
められるとともに、分離することがなく、しかも互いに
隣接する基体間が変位自在であるので、海底に沈設され
た場合海底の形状によく追従し、全体として凹凸を形成
して海底をよく被覆することができる。配列する基体の
数は、基体の大きさ、海底の状況、その他条件で任意に
設定でき、1層のほか、2層あるいはそれ以上の多数層
に積んでもよく、海底の状況、波浪の強さなどにより適
宜決定する。網状体として、袋と同様のポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの耐水性、耐腐食性
の合成繊維からなる網、合成樹脂からなる成形網、金属
網などを用いることができる。
次に前記基体の複数個を配列して網状体で被包した配
列体の上面側に複数本の葉状態を配設する。この葉状体
は、前記袋と同様にポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの耐水性、耐腐食性の合成繊維およびフ
ィルムのリボン、スプリットヤーンなどを用いる。この
葉状体は、前記配列体の上面側の網状体部分から、必要
に応じて1〜3mの長さに配設する。葉状体の取付けは上
面側の網状体で行なってもよいが、基体および下面側の
網状体に係合して上方へ延ばし、かつ上面側の網状体の
結節部で結節することが、網状体の上面側の結節部と葉
状体の位置を合わせることができるとともに、葉状体を
水中で立ちやすくし、かつ網状体の移動を防ぐ上で好ま
しい。また上記のような点から前記網状体は角目仕立
で、基体の直径を網目の大きさの整数倍とすることが、
さらに前記葉状体を水中で立上がりやすくするために好
ましい。
上記のような本発明の海底敷設用構造体は、すべて陸
上で形成して、これを海底の所定の位置まで運搬して敷
設するようにしてもよいが、またおもり体だけを陸上で
形成した後、所定の敷設海底において前記の基体の配
列、網状体による被包および葉状体の取付けなどを行な
うようにしてもよい。
作用 上記の構成において、袋内に重量充填材を収納した基
体を用い、敷設しようとする海底の状況、波浪の状況な
どに応じて大きさ、重さ、個数を調節して、抵抗力を調
整することができ、また複数個の基体を少なくとも1層
に配列して互いに隣接する基体間が変位自在の状態で網
状体により被包して柔構造に形成し、上面側に葉状体を
配設したので、全体を所定の大きさ形状にまとめること
ができるとともに、海底の形状によく追従してよく被覆
して洗掘などを防ぎ、また各基体間に間隙が生じて波浪
の揚圧力を逃がし、かつ葉状体の波浪減衰機能および補
砂機能を増大させる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例の海底敷設用構造体を示す
概略斜視図、第2図は同海底敷設用構造体の要部の概略
平面図、第3図は第2図のA−A線切断断面図、第4図
は第2図のB−B線切断断面図である。第1図〜第4図
において、本発明に係る海底埋設用構造体1は、袋2の
内部に重量充填材3を収納した基体4の複数個を並列に
並べて2層に配列し、これらの全体を網状体5で被包し
て配列体6とし、この配列体6の上面側に複数本の葉状
体7を取付けて形成している。前記基体4は、直径約0.
15m、長さ約1.45mの細長のほぼ円柱体であり、ポリエス
テルマルチフィラメント系1,000デニール/96フィラメン
ト、組織:平織、織密度:経30本/インチ、緯25本/イ
ンチの織物を用いて作製した袋2に、重量充填材3とし
て海砂を容積で約75%収納して形成した。前記網状体5
は、ポリエステルマルチフィラメント糸1,000デニール/
96フィラメント、目合35mmの角目仕立のものを用いた。
葉状体7は、ポリプロピレンフィルムを幅1.5cmにスリ
ットしたリボン状のもの(たとえば梱包用ppバンド)を
用い、配列体6の上面側の網状体5から長さ2mとなるよ
うに取付けている。
上記海底敷設構造体1は次のように組立てた。
すなわち、網状体5を拡げ、その上に基体4の30個を
横1列に平行に互いに隣合う基体4同士が接触する状態
で並べ、これを長さ方向に3列互いに接触するように配
列し、さらにその上に基体4を俵積みに積重ねて2層と
した後、これらの全体を前記網状体5で被包して配列体
6を形成する。なおこの被包に先立って、下層側の各基
体4とその下面側の網状体5に葉状体7の長手方向のほ
ぼ中央部付近を係合し、各基体4の両側から上方へ延出
し、さらに上層の基体4の隣接する2個の接触部から上
方へ延出し、隣合う2本の葉状体7をまとめて被包後の
網状体5の上面側に結束8している。この葉状体7は各
基体4の長手方向に網状体5の網目のピッチに対応して
15cm置きに配設した。また配列体6の基体4の長手方向
に対応する両端部6aでは、葉状体7を利用して閉塞した
(第4図)。
本実施例の海底敷設用構造体1は上記のような構造を
有していることにより、作製が容易で、基体4を交換す
ることで袋2の破損などに簡単に対応でき、網状体5に
より基体4が離間するようなことなくまとめられ、しか
も各基体4間が変位自在で柔構造であるので、波浪によ
る洗掘などで生じる海底の形状変動に追従してよく海底
を被覆し、また各基体4間に間隙を生じて波浪による揚
圧力を逃がして安定な敷設が可能となり、かつ葉状体7
を下層の基体4と下面側の網状体5とに係合するととも
に、上面側の網状体5と結束して取付けているので、各
基体4の網状体5によるまとめが確実となるとともに、
上面側と下面側の網状体5の位置の変動、基体4の移動
などが防がれ、さらに海中において葉状体7が立ちやす
くなり、この葉状体7の波浪減衰機能および補砂機能を
最大限に発揮させることができる。なお基体4の大き
さ、数、配列の形状などは、必要に応じて任意に調節す
ることができ、抵抗力を調整することができる。
発明の効果 以上のように本発明の海底敷設用構造体は、作製容易
で、敷設しようとする海底の状況、海岸などの状況、波
浪の状況などに応じて、基体の大きさ、重さ、個数など
を調節して抵抗力を調整することができ、また隣接する
基体間が変位自在の状態で網状体により被包して柔構造
であり、海底の形状によく追従して波浪による洗掘で生
じる海底の変動にも対応して海底を被覆するとともに、
基体間の間隙により波浪の揚圧力を逃がすことができて
安定に敷設でき、葉状体の波浪減衰機能および補砂機能
を最大限に発揮させることができるなどの格別の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の海底敷設用構造体を示す概
略斜視図、第2図は同海底敷設用構造体の要部の概略平
面図、第3図は第2図のA−A線切断断面図、第4図は
第2図のB−B線切断断面図である。 1……海底敷設用構造体、2……袋、3……重量充填
材、4……基体、5……網状体、7……葉状体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋内に重量充填材を収納して形成した複数
    個の基体を、少なくとも単層に配列して互いに隣接する
    基体間が変位自在の状態で網状体により被包し、上面側
    に複数本の合成樹脂からなる葉状体を配設したことを特
    徴とする海底敷設用構造体。
JP3320589A 1989-02-13 1989-02-13 海底敷設用構造体 Expired - Lifetime JP2597699B2 (ja)

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