JP2597404B2 - 積分型a/d変換器 - Google Patents

積分型a/d変換器

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JP2597404B2
JP2597404B2 JP1138316A JP13831689A JP2597404B2 JP 2597404 B2 JP2597404 B2 JP 2597404B2 JP 1138316 A JP1138316 A JP 1138316A JP 13831689 A JP13831689 A JP 13831689A JP 2597404 B2 JP2597404 B2 JP 2597404B2
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邦雄 森
祥男 田辺
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株式会社 寺岡精工
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Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この発明はロードセル方式の電子秤装置などに用いて
好適な積分型A/D変換器に関する。 「従来の技術」 第6図は従来のA/D変換器を用いて構成されるロード
セル式電子秤装置の構成を示すブロック図である。同図
において、1はこの装置で取り扱われる品物の荷重が加
えられる歪ゲージ、2は歪ゲージ1の出力電圧を増幅す
るアンプ、3はアンプ2の出力電圧をデジタル信号に変
換するA/D変換器、4はこの装置全体を制御するCPU、5
はこの装置によって測定された品物の荷重、g単価、金
額等を表示する表示部、6は操作部であって、キースイ
ッチ等を備えており、キースイッチによって入力される
品物のg単価等の情報を検知してCPU4に送る。 歪ゲージ1の等価回路は、第6図に示すように、抵抗
R1〜R4からなるホイートストンブリッジで構成される。
第6図では、抵抗R1およびR3の共通接続点に基準電圧Vr
efが与えられ、抵抗R2およびR3の共通接続点が接地され
ており、抵抗R1およびR2の共通接続点の電位Vbと、抵抗
R3およびR4の共通接続点の電位Vaとの電位差をアンプ2
によって増幅するようになっている。ここで、ロードセ
ル1の荷重が増えると、抵抗R1およびR4の抵抗値は大き
くなって、抵抗R2およびR3の抵抗値は小さくなるように
なっている。従って、荷重が増えると、電位Vaは高くな
ると共に電位Vbは低くなり、アンプ2から荷重に比例し
たアナログ電圧が出力される。そして、このアナログ電
圧は、A/D変換器3によってデジタルデータに変換され
てCPU4に入力され、CPU4によってデジタルデータが示す
荷重と操作部6から入力された単価とに基づいて値段が
演算され、演算の結果得られた値段が重量、単価と共に
表示部5に表示される。 ところで、実際には歪ゲージ1には、取り扱う品物の
荷重以外に、秤皿およびその取付部材等の初期荷重が加
えられるため、秤皿に品物が載っていない場合でも歪ゲ
ージ1の出力電圧Va−Vbは0にならない。従って、正確
な重量測定を行うためには、歪ゲーシ1の出力電圧から
初期荷重分を減算する処理、すなわち、ゼロ調整を実施
する必要がある。しかも、初期荷重は計量器の構造によ
って異なるので、ゼロ調整は、計量器の構造の異なった
個々のものについて、実施する必要がある。 理論的には、A/D変換器3から出力されたデジタルデ
ータから初期荷重相当のデータを減算することにより、
ゼロ調整の実施が可能である。しかし、A/D変換器3に
は、A/D変換可能なアナログ入力電圧の範囲に対して制
限があるから、このようにデジタルデータに変換した後
でゼロ調整を行ったのでは、測定可能な品物の重量の範
囲が初期荷重分だけ狭くなってしまう。A/D変換器に
は、品物の重量と初期荷重との総和に対応したアナログ
電圧が入力されるからである。そして、かかる不具合が
生じないようにするためには、A/D変換器3の前段、す
なわち、アナログ回路部分でゼロ調整を行う必要があ
る。 このため従来は、オフセット電圧を発生する回路を、
A/D変換器3の入力部に接続し、オフセット電圧をA/D変
換器3の入力電圧に加算すると共に、オフセット電圧値
を調整することによりゼロ調整が行われていた。このオ
フセット電圧の発生回路としては、例えば可変抵抗によ
ってバイアス電圧の切り換えが可能なアンプ、あるい
は、微調整を行う場合にはポテンショメータが用いられ
る。なお、この種のゼロ調整が可能なA/D変換器につい
ては、例えば特開昭57−207831号公報に開示されてい
る。 「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上述したように、バイアス電圧を調整
する方法を用いる場合、粗調整のためのバイアス抵抗値
切換用のディップスイッチと微調整用のポテンショメー
タが必要となる。このため下記の欠点がある。 ディップスイッチ、抵抗、ポテンショメータが必要な
のでコスト高となる。特に精密抵抗、ポテンショメータ
は高価である。 ディップスイッチ、抵抗、ポテンショメータを外部か
ら容易に調整可能な位置に配置しなければならず、配置
スペースが必要となる。しかも、これらの素子は配置場
所が制限されるので、プリント基板の配置、ひいては装
置の構成の大きな制約になる。 ロードセルの出力を確認しながらディップスイッチと
ポテンショメータを調整しなければならず調整作業が複
雑で熟練を必要とする。 この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであ
り、A/D変換可能なアナログ入力電圧の範囲を狭めるこ
となく容易にゼロ調整を行うことができ、かつ、安価な
積分型A/D変換器を提供することを目的としている。 「課題を解決するための手段」 上記課題を解決するため、第1の発明は、少なくとも
積分器および計時手段を有し、前記積分器によって被変
換信号を積分すると共に、該積分値に応じた期間、前記
計時手段によって計時を行い、該計時データを前記被変
換信号に対応するデジタルデータとして出力するように
した積分型A/D変換器において、前記積分器に前記被変
換信号を第1のアナログスイッチを介して供給するよう
にすると共に、該積分器に電圧が一定なゼロ調整信号を
第2のアナログスイッチを介して供給するようにし、か
つ、前記第1のアナログスイッチを導通させて前記被変
換信号を前記積分器に供給する期間のうち、予め記憶さ
れたゼロ調整データに対応した期間だけ前記第2のアナ
ログスイッチを導通させ、前記被変換信号およびゼロ調
整信号を共に前記積分器に供給するようにしたことを特
徴としている。 また、第2の発明は、少なくとも積分器および計時手
段を有し、前記積分器によって被変換信号を積分すると
共に、該積分値に応じた期間、前記計時手段によって計
時を行い、該計時データを前記被変換信号に対応するデ
ジタルデータとして出力するようにした積分型A/D変換
器において、一端に前記被変換信号が入力されると共に
電圧が一定なゼロ調整信号が第1のアナログスイッチを
介して入力され、これらの信号を加算した信号を増幅す
る増幅器を備えると共に、該増幅器の出力信号を第2の
アナログスイッチを介して前記積分器へ供給するように
し、前記第2のアナログスイッチを所定期間導通させて
前記増幅器の出力信号を前記積分器へ該所定期間供給す
ることにより前記被変換信号の積分を行うと共に、該所
定期間のうち予め記憶されたゼロ調整データに対応した
期間だけ前記第1のアナログスイッチを導通させるよう
にしたことを特徴としている。 「作用」 上記第1または第2の発明によれば、ゼロ調整信号が
積分される積分期間が、ゼロ調整データに基づいて制御
される。従って、被変換信号が基準値の時に出力デジタ
ルデータが基準値に対応するデータとなるように、ゼロ
調整データを調整することにより、ゼロ調整を行うこと
ができる。 「実施例」 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【第1実施例】 第1図は本発明の第1の実施例による積分型A/D変換
器の回路図である。なお、同図には、前述した歪ゲージ
1の出力電圧をA/D変換する場合の構成が示されてい
る。 第1図において、11は歪ゲージ1の出力を増幅する差
動アンプであり、歪ゲージ1に加えられる荷重に応じた
負の電圧−Vxを出力する。また、12は、オペアンプ12
a、抵抗R121およびR122によって構成される増幅器であ
り、オペアンプ12aの非反転入力端は接地され、出力端
と反転入力端との間には抵抗R122が帰還抵抗として介挿
され、反転入力端には抵抗R121が入力抵抗として接続さ
れる。そして、増幅器12によって基準電圧Vrefが増幅さ
れ、電圧−Vz=−(R122/R121)Vrefが得られる。13は
積分器であり、オペアンプ13aと、その出力端および反
転入力端の間に介挿接続される積分用コンデンサCfとか
らなり、さらにオペアンプ13aの非反転入力端はコンデ
ンサCjの一端に接続され、コンデンサCjの他端には接地
されている。14は積分器13の出力レベルを判定する比較
器であり、反転入力端には積分器13の出力電圧Vcが与え
られ、非反転入力端には接地電位が与えられる。上述の
コンデンサCjは、オフセット補正用として接続されてい
るものであり、オペアンプ13aおよび比較器14からなる
直列回路の入力オフセットをキャンセルする電圧が充電
されるようになっている。 AS1〜AS5は各々アナログスイッチである。また、21は
この積分型A/D変換器全体の制御を行う制御部、23はカ
ウンタ、24はバッテリバックアップされた不揮発性のメ
モリである。 アナログスイッチAS1の一端には差動アンプ11の出力
電圧−Vxが与えられ、アナログスイッチAS2の一端には
基準電圧Vrefが与えられる。そして、アナログスイッチ
AS1およびAS2の各々の他端は共通接続され、抵抗R11
介し、オペアンプ13aの反転入力端に接続される。ま
た、アナログスイッチAS4の一端は増幅器12の出力端に
接続され、アナログスイッチAS3の一端には基準電圧Vre
fが与えられる。そして、アナログスイッチAS3およびAS
4の各々の他端は共通接続され、抵抗R12を介し、オペア
ンプ13aの反転入力端に接続される。 すなわち、抵抗R11を介して入力される電流と抵抗R12
を介して入力される電流との和が積分器13によって積分
されるようになっており、かつ、アナログスイッチAS1
〜AS4をオン/オフ切り換えることにより、各抵抗R11
よびR12に流れる電流が切り換えられるようになってい
る。また、アナログスイッチAS5は比較器14の出力端と
オペアンプ13aの非反転入力端(コンデンサCjの非接地
端子)との間に介挿接続され、制御部21によってオン/
オフ制御される。 そして、以下説明するように、制御部21は、上位機器
からの指令に従って、カウンタ23のカウント制御および
メモリ24に対するデータ入出力を行うと共に、アナログ
スイッチAS1〜AS5のオン/オフ制御を行う。 入出力ポートを介し、A/D変換の実行を指示する指令
が入力されると、制御部21は、不揮発性メモリ24に予め
記憶されたゼロ調整データを読み出す。なお、このゼロ
調整データについては後述する。次いで、制御信号RU,R
R,+ZERO,−ZEROを“0"にしてアナログスイッチAS1〜AS
4をオフにし、制御信号OCを所定期間“1"にしてアナロ
グスイッチAS5を所定期間オンにする。この結果、コン
デンサCjは、オペアンプ13aのオフセット電圧と、比較
器14のオフセット電圧との和に相当する電圧に充電さ
れ、オペアンプ13aおよび比較器14のオフセットがキャ
ンセルされる。 次に、所定時間経過後(この時、アナログスイッチAS
5がオフに戻っている)、以下説明するようにアナログ
スイッチAS1〜AS4のオン/オフ制御およびカウンタ23の
カウント制御が行われる。 <ゼロ調整データの数値部が0の場合> 被変換電圧Vxにオフセットがなく、ゼロ調整の必要が
ない場合、ゼロ調整データの数値部は「0」となってい
る。以下、第2図(a)を参照し、この場合の動作を説
明する。 制御部21は、制御信号RUを“1"とし、アナログスイッ
チAS1を期間TRの間オン状態とする。この期間、アナロ
グスイッチAS1を介し、抵抗R11に電流−Vx/R11が流れ、
これが積分器13によって積分される。従って、この期間
TRにおいて、積分器13の出力電圧は被変換電圧Vxに比
例した勾配で上昇する。ここで、積分器13の出力電圧Vc
は正であるので、比較器14の出力は“0"となっている。 期間TRが終了すると、制御部21はアナログスイッチA
S1をオフし、かつ、アナログスイッチAS2をオンにする
と共に、カウンタ23に制御信号を送りカウンタ動作を開
始させる。これにより、基準電圧Vrefが抵抗R11に与え
られ、抵抗R11にはVref/R11なる電流が流れる。そし
て、この電流が積分器13によって積分される。また、こ
の積分動作と並行し、カウンタ23のカウント動作が進め
られる。そして、積分器13の出力電圧Vcは基準電圧Vref
に比例した時間勾配で低下する。そして、電圧Vcが、比
較器14の基準レベル(接地レベル)に至ると、比較器14
の出力は“1"になる。 比較器14の出力が“1"になると、制御部21はこれを検
知し、カウンタ23に制御信号を送ってカウント動作を停
止し、カウンタ23のカウント値、すなわち、基準電圧Vr
efに応じた勾配での積分動作が行われた期間Tに対応す
るデジタルデータを読む。以上説明したように、期間T
Rにおいては、被変換電圧Vxに比例した勾配で積分器13
の出力電圧Vcが上昇し、期間Tにおいては、基準電圧Vr
efに比例した勾配で出力電圧Vcが下降するので、 VrefT=VxTR ……(1) なる関係が成り立つ。式(1)より明らかなように、期
間Tは被変換電圧Vxに比例しているから、この期間Tに
対応するカウンタ23のカウント値を被変換電圧Vxに対応
したデジタルデータとして用いることができる。そし
て、制御部21は、カウンタ23から取り込んだカウント値
を歪ゲージ1の荷重に対応したデジタルデータとして、
入出力ポート22を介し、上位機器に転送する。 <ゼロ調整データが負の場合> 次に、被変換電圧Vxに負のオフセットがある場合の動
作を、第2図(b)を参照し説明する。この場合、メモ
リ24にはゼロ調整データとして負の数値が記憶されてい
る。そして、前述の期間TRにおいて、制御部21はアナ
ログスイッチAS1をオンすると共に、ゼロ調整データが
示す期間t1だけ、制御信号−ZEROを“1"とし、アナログ
スイッチAS4をオンとする。この結果、抵抗R12に−Vz/R
12なる電流が流れ、これが抵抗R11に流れる電流−Vx/R
11と共に積分器13によって積分される。ここで、抵抗R
11と抵抗R1の抵抗値が等しいものとすると、積分器13の
出力電圧Vcは被変換電圧Vxおよび電圧Vzに比例した勾配
で上昇する。そして、期間t1が終了すると、制御信号−
ZEROを“0"とし、アナログスイッチAS4をオフする。こ
れにより、以後、積分器13の出力電圧Vcは、被変換電圧
Vxのみに比例した勾配で上昇する。そして、期間TRが
終了すると、上述と同様に、積分器13では基準電圧Vref
に従った積分動作が行われると共にこの積分期間T1のカ
ウントが行われる。この場合、(Vx+Vz)t1+Vx(TR
−t1)=VrefT1 ……(2) なる関係が成り立つので、 となる。すなわち、ゼロ調整データによって指定される
電圧Vzの印加期間t1に従って、基準電圧Vrefに従って積
分が行われる期間T1が変化する。従って、カウンタ23の
カウント値、すなわち、被変換電圧Vxに対応したデジタ
ルデータは、ゼロ調整データに従って変化する。第2図
(b)における折れ線B1,B2,B3はゼロ調整データの大き
さを各種変化させた場合の積分器13の出力電圧Vcの変化
の様子を示したものである。 <ゼロ調整データが正の場合> 次に、被変換電圧Vxに正のオフセットがある場合の動
作を、第2図(c)を参照し説明する。この場合、メモ
リ24にはゼロ調整データとして正の数値が記憶されてい
る。そして、前述の期間TRにおいて、制御部21はアナ
ログスイッチAS1をオンすると共に、ゼロ調整データが
示す期間t2だけ、制御信号+ZEROを“1"とし、アナログ
スイッチAS3をオンとする。この結果、抵抗R12にVfef/R
12なる電流が流れ、これが抵抗R11に流れる電流−Vx/R
11と共に積分器13によって積分される。ここで、抵抗R
11と抵抗R1の抵抗値が等しいものとすると、積分器13の
出力電圧Vcは基準電圧Vrefと被変換電圧Vxの差に比例し
た勾配で下降する。そして、期間t2が終了すると、制御
信号+ZEROを“0"とし、アナログスイッチAS3をオフす
る。これにより、以後、積分器13の出力電圧Vcは、被変
換電圧Vxのみに比例した勾配で上昇する。そして、期間
TRが終了すると、上述と同様に、積分器13では基準電
圧Vrefに従った積分動作が行われると共にこの積分期間
T2のカウントが行われる。 この場合、 (Vx−Vref)t2+Vx(TR−t2) =VrefT2 ……(4) なる関係が成り立つので、 となる。すなわち、ゼロ調整データによって指定される
期間t2に従って、カウンタ23のカウント値、すなわち、
被変換電圧Vxに対応したデジタルデータが変化する。第
2図(c)における折れ線C1,C2,C3はゼロ調整データの
大きさをを各種変化させた場合の積分器13の出力電圧Vc
の変化の様子を示したものである。 このように、本実施例では被変換電圧Vxに対応したデ
ジタルデータをゼロ調整データに従って変化させること
ができる。従って、被変換電圧Vxにオフセットがある場
合は、それに対応したゼロ調整データをメモリ24に書き
込んでおくことにより、A/D変換のゼロ調整を行うこと
ができる。
【第2実施例】 第3図はこの発明の第2の実施例によるA/D変換器の
回路図である。なお、この図において、前述した第1図
と対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。 第3図において、15はオペアンプ15aおよび帰還抵抗R
15によって構成される増幅器、16はオペアンプ16a、入
力抵抗R161、帰還抵抗R162およびR163によって構成され
る増幅器である。ここで、増幅器15には歪ゲージの出力
電圧Vaが入力される。また、増幅器16を構成するオペア
ンプ16aの非反転入力には歪ゲージ1の出力電圧Vbが入
力され、反転入力には増幅器15の出力電圧Veが入力抵抗
R161を介して入力される。そして、これらの増幅器15お
よび16により、歪ゲージ1の出力電圧VaおよびVbの差動
増幅が行われるようになっている。そして、増幅器16の
出力電圧VyがアナログスイッチAS1および抵抗R10を介
し、積分器13に入力されるようになっている。比較器14
の非反転入力と、オフセット補正用のコンデンサCjの積
分器13に接続されていない方の端子は共通接続され、こ
の共通接続点に増幅器15から共通電位として電圧Veが与
えられる。 さらに、オペアンプ15aの反転入力端にはアナログス
イッチAS6の一端が接続され、オペアンプ16aの帰還抵抗
R162およびR163の接続点にはアナログスイッチAS7の一
端が接続されている。そして、アナログスイッチAS6
よびAS7の各々の他端は正極が接地された定電流源CURの
負極に共に接続される。アナログスイッチAS6およびAS7
は、各々、制御信号−ZEROおよび+ZEROによって、オン
/オフ制御される。 この積分型A/D変換器において、積分器13および比較
器14のオフセットキャンセル動作は、前述の第1実施例
と同様であり、アナログスイッチAS5をオンとし、アナ
ログスイッチAS1をオフとすることにより行われる。他
の動作についても、基本的に第1実施例と同じである
が、第1実施例のように積分器13の入力部でゼロ調整デ
ータに応じた電流を加算するのではなく、ゼロ調整デー
タに応じた期間だけ、増幅器15あるいは16にオフセット
を与えるようにした点が第1実施例と異なる。 ここで、増幅器15および16のオフセット制御について
説明する。ゼロ調整データが0の場合は、被変換電圧の
積分期間中(第2図のTRに対応)、アナログスイッチA
S6およびAS7は共にオフにする。この場合、歪ゲージ1
の出力電圧Vaは、増幅器15を介し、シフトすることな
く、共通電位Veとなって、コンデンサCjおよび比較器14
の共通接続点に与えられる。また、増幅器16からは歪ゲ
ージ1の出力電圧Vbと、増幅器15の出力電圧Veとの差が
増幅される。そして、増幅器16の出力電圧Vyがアナログ
スイッチAS1を介して抵抗R10に与えら、抵抗R10に流れ
る電流、すなわち、歪ゲージ1の出力電圧Va−Vbに比例
した電流が積分器13によって積分される。 さて、ゼロ調整データが負の数値である場合、ゼロ調
整データによって指定される期間、アナログスイッチAS
6がオンとされ、抵抗R15に定電流源CURの電流Iが流れ
る。この結果、増幅器15の出力電圧Veに、電流Iによる
オフセットI R15が生じ、増幅器16の出力電圧Vyの絶対
値が大きくなる。従って、積分器13の出力電圧Vcの勾配
が大きくなる。 ゼロ調整データが正の数値の場合、ゼロ調整データに
よって指定される期間、アナログスイッチAS7がオンと
され、抵抗R163に定電流源CURの電流Iが流れる。この
結果、増幅器16の出力電圧Vyに、電流Iによるオフセッ
トI R163が生じ、このオフセットI R163によって、増幅
器16の出力電圧Vyが正の電圧に変化する。従って、この
場合、ゼロ調整データによって指定される期間、積分器
13の出力電圧Vcを下降する。 このように、本実施例によれば、第1実施例と同様、
ゼロ調整データに従って、ゼロ調整を行うことができ
る。
【電子秤装置への応用例】
第4図は本発明を応用した電子秤装置の構成を示すブ
ロック図であり、1aは荷重に応じたアナログ電圧を出力
するロードセル、2aはロードセル1aの出力電圧を増幅す
る増幅器、3aは上述した第1実施例あるいは第2実施例
と同様の構成を有する積分型A/D変換器、7はROM、8は
一時記憶用のRAMである。なお、この図において、前述
の第6図と対応する部分には、同一の符号が付けられて
いる。そして、以上説明した各部はバスBにより相互に
接続されており、CPU4はROM7に記憶されている制御プロ
グラムを読み出して実行し、各部の制御を行う。 さて、A/D変換器3aとして、第1図の積分型A/D変換器
を用いている場合を例に、A/D変換のゼロ調整の動作を
以下説明する。第5図はCPU4によって実行されるゼロ調
整処理の処理フローを示すフローチャートである。この
ゼロ調整処理のプログラムはROM7に記憶されている。ゼ
ロ調整を実行する場合、使用者はロードセル1aに品物を
何も載せない状態(初期荷重のみの状態)で、操作部6
を操作し、ゼロ調整コマンドを入力する。これをCPU4が
操作部6を介して検知すると、ROM7からゼロ調整処理プ
ログラムが読み出され第5図に示す処理が実行される。 このフローチャートにおいて、Dはゼロ調整データを
示す。このゼロ調整データDは、8ビットのデータであ
り、最上位ビットが符号ビット、他のビットは数値ビッ
トとなっている。そして、その最上位ビットが“0"でD
が正の数である場合、データDの下位7ビットは第1図
のアナログスイッチAS3をオンとする時間を指定し、最
上位ビットが“1"でデータDが負の数の場合、データD
の下位7ビットはアナログスイッチAS4をオンとする時
間を指定する。さらに詳述すると、データD=「00」の
場合、アナログスイッチAS3のオン時間は0であり、「0
1」、「02」と進むに従ってオン時間が長くなる。ま
た、データD=「80」の場合、アナログスイッチAS4
オン時間は0であり、「81」、「82」と進むに従ってオ
ン時間は長くなる。また、P0は荷重0の場合に対応した
A/D変換器3aのデジタル出力の基準値であり、PはA/D変
換器3aの実際の出力デジタルデータである。 まず、ステップSP1に進むと、ゼロ調整データDに「0
0」を初期設定する。次いでステップSP2に進み、バスB
を介してA/D変換器3aに、ゼロ調整データDおよびA/D変
換の実行指示コマンドを送る。この結果、A/D変換器に
おいて、前述した第1実施例で説明した動作が行われ、
デジタルデータPがバスBを介し、CPU4に取り込まれ
る。そして、ステップSP3に処理が進み、CPU4はデータ
Pが基準値P0より小さいか否かを判断する。そして、判
断結果が「NO」の場合、すなわち、データPが基準値P0
より大きい場合は、ステップSP4に進んでゼロ調整デー
タDをインクリメントし、次いでステップSP5に進んで
ゼロ調整データDおよびゼロ調整コマンドをA/D変換器3
aに送ってA/D変換を実行する。そして、ステップSP6に
進んで、A/D変換器3aの出力デジタルデータPが基準値P
0以下になったか否かを判断する。そして、判断結果が
「NO」の場合、ステップSP4に戻る。そして、A/D変換器
3aの出力デジタルデータPが基準値P0以下になると、ス
テップSP6の判断結果が「YES」となってステップSP7に
進む。そして、当該時点におけるゼロ調整データDをRA
M8に記憶する。 一方、ステップSP3の判断結果が「YES」の場合はステ
ップSP8に進んでゼロ調整データDに「80」を設定し、
次いでステップSP9に進んでゼロ調整データDおよびゼ
ロ調整コマンドをA/D変換器3aに送ってA/D変換を実行す
る。そして、ステップSP10に進んで、A/D変換器3aの出
力デジタルデータPが基準値P0以上になったか否かを判
断する。そして、判断結果が「NO」の場合、ステップSP
11に進んでゼロ調整データDをインクリメントし、ステ
ップSP9に戻る。そして、A/D変換器3aの出力デジタルデ
ータPが基準値P0以上になると、ステップSP10の判断結
果が「YES」となってステップSP7に進む。そして、当該
時点におけるゼロ調整データDをRAM8に記憶する。そし
て、ゼロ調整データDは、A/D変換器3aに送られ、第1
図における不揮発性メモリ24に記憶される。 このようにして、ロードセル1aの荷重が0の場合に、
A/D変換器3aの出力デジタルデータPが基準値に一致
するか極めて近付くように、ゼロ調整データDが自動設
定され、以後、設定されたゼロ調整データDに基づいて
被変換電圧の積分時に上記アナログスイッチの開閉が行
われる。 なお、以上説明した実施例および応用例では、アナロ
グスイッチAS3,AS4(第2実施例の場合はAS6,AS7)のオ
ン期間は、被変換電圧の積分開始直後であったが、被変
換電圧の積分期間中であれば開始時に限定されない。 また、上記応用例ではゼロ調整データDを自動的に設
定する場合であったが、表示部5にA/D変換器3aの出力
データを表示させるとともにキー操作で1ステップずつ
ゼロ調整データDを変化するように構成し、表示部5を
みながらオペレータが調整するようにしてもよい。 また、上記実施例では、A/D変換器3aのメモリ24を不
揮発性メモリとしたが、RAM8を不揮発性メモリに構成し
てゼロ調整データDを記憶するようにし、電源を投入し
た場合に、RAM8に記憶されているゼロ調整データをA/D
変換器3aのメモリ24に書き込むようにしてもよい。 また、上記ゼロ調整処理を電源投入時のウォーミング
アップ完了時に自動的に行うようにしてもよい。 また、上記実施例では、ゼロ調整用の基準データとし
て基準値P0を予め記憶しておき、無負荷時にこの基準値
P0と等しいかこれに近い出力デジタル値を与えるゼロ調
整データDを自動的に設定するようにしているが、基準
データとして上限値P1、下限値P2を予め記憶しておき、
無負荷時の出力デジタル値PがP2<P<P1となる値を与
えるゼロ調整データを探し、これをゼロ調整データとし
て設定するようにしてもよい。 また、上記実施例では、A/D変換器の制御をハードで
行っているが、マイクロコンピュータ(ワンチップCP
U)で行ってもよいことは言うまでもない。この場合、
電子秤全体の制御を行うCPU4を利用して行なうことも可
能である。また、実施例はロードセル式の電子秤であっ
たがこれに限定されず、ゼロ調整が必要なすべての積分
型A/D変換器に適用可能である。 「発明の効果」 以上説明したように、第1の発明によれば、積分器に
被変換信号を第1のアナログスイッチを介して供給する
ようにすると共に、該積分器に電圧が一定なゼロ調整信
号を第2のアナログスイッチを介して供給するように
し、かつ、第1のアナログスイッチを導通させて被変換
信号を積分器に供給する期間のうち、予め記憶されたゼ
ロ調整データに対応した期間だけ第2のアナログスイッ
チを導通させ、被変換信号およびゼロ調整信号を共に積
分器に供給するようにしたので、以下の効果が得られ
る。 オフセット電圧値を変化させることによりゼロ調整を
行うものではないので、ディップスイッチ、ポテンショ
メータといったオフセット調整手段が不要であり、この
ため、装置全体のコストを低くすることができる。 オフセット電圧値を変化させることによりゼロ調整を
行う場合、オフセット電圧を発生する精度によりゼロ調
整の精度が決定されてしまう。このため、高精度のゼロ
調整を行うためには上記オフセット調整手段として高精
度のものが要求される。しかし、本発明は、オフセット
電圧の電圧値の調整ではなく、一定電圧のゼロ調整信号
の積分期間を調整することによりゼロ調整を行うので、
このような高精度のオフセット調整手段を設けることな
く、高精度にゼロ調整を行うことができる。 ゼロ調整データによりデジタル的にゼロ調整を行うこ
とができるので調整操作が簡単となる。 ゼロ調整の際に回路部を直接調整する必要がないの
で、回路基板の配置の制約がなくなる。 A/D変換可能なアナログ入力電圧の範囲を狭めること
なくゼロ調整を行うことができる。 また、第2の発明によれば、一端に被変換信号が入力
されると共に電圧が一定なゼロ調整信号が第1のアナロ
グスイッチを介して入力され、これらの信号を加算した
信号を増幅する増幅器を備えると共に、該増幅器の出力
信号を第2のアナログスイッチを介して積分器へ供給す
るようにし、第2のアナログスイッチを所定期間導通さ
せて増幅器の出力信号を積分器へ該所定期間供給するこ
とにより被変換信号の積分を行うと共に、該所定期間の
うち予め記憶されたゼロ調整データに対応した期間だけ
第1のアナログスイッチを導通させるようにしたので、
上記第1の発明と同様の効果が得られる。 という利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例による積分型A/D変換器
の構成を示す回路図、第2図は同実施例の動作を示すタ
イムチャート、第3図はこの発明の第2実施例による積
分型A/D変換器の構成を示す回路図、第4図はこの発明
を応用した電子秤装置の構成を示すプロック図、第5図
は第4図の電子秤装置の動作を示すフローチャート、第
6図は従来のA/D変換器を用いた電子秤装置のブロック
図である。 AS1〜AS7……アナログスイッチ、13……積分器、21……
制御部、23……カウンタ、24……不揮発性メモリ、15,1
6……増幅器、CUR……定電流源。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも積分器および計時手段を有し、
    前記積分器によって被変換信号を積分すると共に、該積
    分値に応じた期間、前記計時手段によって計時を行い、
    該計時データを前記被変換信号に対応するデジタルデー
    タとして出力するようにした積分型A/D変換器におい
    て、 前記積分器に前記被変換信号を第1のアナログスイッチ
    を介して供給するようにすると共に、該積分器に電圧が
    一定なゼロ調整信号を第2のアナログスイッチを介して
    供給するようにし、かつ、前記第1のアナログスイッチ
    を導通させて前記被変換信号を前記積分器に供給する期
    間のうち、予め記憶されたゼロ調整データに対応した期
    間だけ前記第2のアナログスイッチを導通させ、前記被
    変換信号およびゼロ調整信号を共に前記積分器に供給す
    るようにしたことを特徴とする積分型A/D変換器。
  2. 【請求項2】少なくとも積分器および計時手段を有し、
    前記積分器によって被変換信号を積分すると共に、該積
    分値に応じた期間、前記計時手段によって計時を行い、
    該計時データを前記被変換信号に対応するデジタルデー
    タとして出力するようにした積分型A/D変換器におい
    て、 一端に前記被変換信号が入力されると共に電圧が一定な
    ゼロ調整信号が第1のアナログスイッチを介して入力さ
    れ、これらの信号を加算した信号を増幅する増幅器を備
    えると共に、該増幅器の出力信号を第2のアナログスイ
    ッチを介して前記積分器へ供給するようにし、 前記第2のアナログスイッチを所定期間導通させて前記
    増幅器の出力信号を前記積分器へ該所定期間供給するこ
    とにより前記被変換信号の積分を行うと共に、該所定期
    間のうち予め記憶されたゼロ調整データに対応した期間
    だけ前記第1のアナログスイッチを導通させるようにし
    たことを特徴とする積分型A/D変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6017324A (ja) * 1983-07-08 1985-01-29 Ishida Scales Mfg Co Ltd 電子秤
JPS61251235A (ja) * 1985-04-29 1986-11-08 Ishida Scales Mfg Co Ltd 二重積分型a−d変換器

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