JP2597196Y2 - マスタシリンダ用リザーバキャップ - Google Patents

マスタシリンダ用リザーバキャップ

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JP2597196Y2
JP2597196Y2 JP1993042070U JP4207093U JP2597196Y2 JP 2597196 Y2 JP2597196 Y2 JP 2597196Y2 JP 1993042070 U JP1993042070 U JP 1993042070U JP 4207093 U JP4207093 U JP 4207093U JP 2597196 Y2 JP2597196 Y2 JP 2597196Y2
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cap
caution
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plate
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久仁男 柳
周作 千葉
忠男 若山
保廣 山浦
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マスタシリンダ用リザ
ーバキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスタシリンダ用リザーバでは、リザー
バ室に作動液を補給するための開口が上部に形成されて
いる。そして、その開口はキャップによって閉塞されて
いる。
【0003】ところで、リザーバで使用される作動液
は、その用途に合わせて、色々な性質をもったものが選
定されている。
【0004】そこで、リザーバキャップには、指定され
た作動液を使用するように、注意事項,社名等(コーシ
ョンマーク)が表示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のリザーバキャッ
プには、印刷文字(コーションマーク)を薬品等から保
護し、かつ視認性および見栄えを良くする目的をもっ
て、キャップと同材質で、かつ外面より視認可能な文字
が印刷されてなる平板状のフィルムをその外面が外部に
露呈するようにインサート成形したものがある。
【0006】しかしながら、このようなリザーバキャッ
プでは、印刷文字を施したフィルムがキャップ本体から
剥離する虞があり、印刷文字がフィルムを介して視認さ
れるため、フィルムに傷が付いたりして、該フィルムが
濁ってくると、視認性が低下する虞もある。
【0007】そこで、本考案の目的は、コーションマー
クの視認性がよく、かつ長期に亘って維持され、しかも
剥離等の虞もないマスタシリンダ用リザーバキャップを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のマスタシリンダ
用リザーバキャップは、コーションプレートに板面から
突出させて形成したコーションマークを設け、該コーシ
ョンマークの部分のみを表面に露出させ、該コーション
マーク以外の部分の全表面を覆って上記コーションプレ
ートと合成樹脂製キャップ本体とを一体に成形して構成
されている。
【0009】
【作用】本考案のマスタシリンダ用リザーバキャップで
は、コーションプレートに板面から突出させて形成した
コーションマークを設けてあり、該コーションマークの
部分のみを表面に露出させ、該コーションマーク以外の
部分の全表面を覆って上記コーションプレートと合成樹
脂製キャップ本体とを一体に成形するので、コーション
マークの視認が容易であり、コーションプレートは、キ
ャップ本体内に埋設されているので、剥離することはな
い。
【0010】
【実施例】図1乃至図4は、本考案に係るマスタシリン
ダ用リザーバキャップを示している。
【0011】図1に示したマスタシリンダは、シリンダ
ボディAの上部にリザーバ1を備えている。リザーバ1
は、上端に開口2を有し、内部に作動液を収容するリザ
ーバ室3を有するリザーバ本体4と、該本体4の開口2
を閉塞するキャップ5とによって構成されている。
【0012】キャップ5は、図2に示したように、比較
的剛性を有する合成樹脂製カバーキャップ6と、弾性に
富んだ材料によって形成されたボディキャップ7とで構
成されている。
【0013】さらに、カバーキャップ6は、該カバーキ
ャップ主体8とコーションプレート9とによって構成さ
れている。そして、このカバーキャップ5は、以下のよ
うにして製作される。
【0014】まず、コーションマーク9aを板面から突
出させて形成したコーションプレート9が成形される。
そして、図3に示したように、このコーションプレート
9を成形型の底面Dに、そのコーションマーク9aが接
するように配置し、ピンEによってコーションプレート
9をそこに保持させる。その状態でノズルFから樹脂を
成形型内Gに射出して主体8を成形する。なお、コーシ
ョンプレート9には、樹脂の流れ込みを良くするための
孔9bが形成されている。また、コーションプレート9
の材料は、主体8の材料よりも融点の若干高いものを選
定し、両材料の色は、異色のものを選定することが好ま
しい。
【0015】このようにして成形されたカバーキャップ
6は、図2に示したように、コーションプレート9のコ
ーションマーク9aの部分のみが主体8の表面から露出
し、該コーションマーク9a以外の部分は全表面が覆わ
れて主体8の内部に埋設される。
【0016】さらに、カバーキャップ6は、主体8の下
面中央に環状リブによって形成された柱状部10を有し
ている。そしてこの柱状部10の先端周面には環状溝1
1が形成されている。さらに、カバーキャップ6の外周
面には、環状溝12が形成されている。
【0017】また、ボディキャップ7は、中央に環状リ
ブ13を有し、周縁に肉厚部14を有している。そし
て、環状リブ13の基部と肉厚部14との間には、平面
部15が形成されている。
【0018】環状リブ13の基部には内方に向かうフラ
ンジ16が形成されており、該フランジ16の基部に
は、スペーサとしての役割をする段部17が形成されて
いる。また、このフランジ16の全周複数箇所には、図
4に示したように、エア通路としての役割をする溝18
が形成されている。
【0019】上記肉厚部14の上部には、内方に突出す
る環状突起19が形成され、下部には環状溝20が形成
されている。
【0020】また、上記平面部15には、複数箇所にス
リット21が形成されている。このスリット21は、通
常の状態で塞がれており、平面部15が変形した場合に
開かれる。
【0021】このように構成されたカバーキャップ6と
ボディキャップ7は、ボディキャップ7の環状突起19
をカバーキャップ6の環状溝12に嵌着させ、さらにボ
ディキャップ7の環状リブ13をカバーキャップ6の柱
状部10に嵌合させ、フランジ16を環状溝11に係合
させることによって、互いに結合される。
【0022】そして、ボディキャップ7の環状リブ13
の先端が、カバーキャップ6の柱状部10周面に当接し
てそこに排気弁Bを構成し、上記スリット21は吸気弁
Cを構成する。なお、段部17は、環状リブ13の先端
を除く他の部分を柱状部10の周面から離反させてい
る。これは、環状リブ13の先端だけを柱状部10の周
面に当接することによって、作動性をよくしている。
【0023】このキャップ5は、ボディキャップ7の環
状溝20を本体4の上端4aに嵌着させて、本体4の開
口2を閉塞する。
【0024】このリザーバ1では、リザーバ室内3aの
圧力が高まると、その圧力は溝18を介して環状リブ1
3の先端に作用し、該圧力によって環状リブ13の先端
が押し開かれる。したがって、リザーバ室3a内の空気
は環状リブ13と柱状部10との間を通り、室22に逃
がされ、さらにボディキャップ7に形成した通路23を
通って外部に逃がされる。また、リザーバ室3a内の圧
力が負圧になると、差圧によってスリット21が押し開
かれ、外部の空気はリザーバ室3a内に取り込まれる。
【0025】上記したように、本考案に係るマスタシリ
ンダ用リザーバキャップは、コーションプレートに板面
から突出させて形成したコーションマークを設け、該コ
ーションマークの部分のみを表面に露出させてコーショ
ンプレートと合成樹脂製キャップ本体とを一体に成形し
たことにより、コーションマークの部分がキャップの表
面に露出しているので、極めて視認性がよく、しかもそ
の視認性が長期にわたって維持される。また、コーショ
ンプレートのコーションマーク以外の部分は、全表面が
覆われてキャップ主体内に埋設されるので、剥離を生じ
る虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るマスタシリンダ用リザーバを示し
た断面図である。
【図2】本考案に係るマスタシリンダ用リザーバのキャ
ップ部を拡大して示した断面図である。
【図3】本考案に係るリザーバキャップの成形方法を示
した概念的な断面図である。
【図4】本考案に係るマスタシリンダ用リザーバキャッ
プのボディキャップの要部を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 リザーバ 2 開口 3 リザーバ室 4 リザーバ本体 5 リザーバキャップ 6 カバーキャップ 7 ボディキャップ 8 キャップ主体 9 コーションプレート 9a コーションマーク 10 柱状部 11 環状溝 12 環状溝 13 環状リブ 14 肉厚部 15 平面部 16 フランジ 17 段部 18 溝 19環状突起 21 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 若山 忠男 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自動車機器株式会社 松山工場内 (72)考案者 山浦 保廣 長野県佐久市大字小田井1077番地 ウイ ンテック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−71270(JP,A) 特開 昭54−27666(JP,A) 特開 昭50−124069(JP,A) 実開 平1−123564(JP,U) 実開 昭61−110467(JP,U) 実開 平2−90288(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 11/26

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーションプレートに板面から突出させ
    て形成したコーションマークを設け、該コーションマー
    クの部分のみを表面に露出させ、該コーションマーク以
    外の部分の全表面を覆って上記コーションプレートと合
    成樹脂製キャップ本体とを一体に成形したことを特徴と
    するマスタシリンダ用リザーバキャップ。
  2. 【請求項2】 上記コーションマークが上記キャップ
    の表面から、僅かに突出していることを特徴とする請
    求項1に記載のマスタシリンダ用リザーバキャップ。
  3. 【請求項3】 上記コーションプレートと上記キャップ
    本体の色を異色にしたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のマスタシリンダ用リザーバキャップ。
  4. 【請求項4】 上記コーションプレートに上記キャップ
    本体と一体に成形する時の樹脂の流れ込みを良くするた
    めの孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載のマ
    スタシリンダ用リザーバキャップ。
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