JP2597122Y2 - 水洗物乾燥装置等におけるリントの分離装置 - Google Patents

水洗物乾燥装置等におけるリントの分離装置

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JP2597122Y2
JP2597122Y2 JP1991089063U JP8906391U JP2597122Y2 JP 2597122 Y2 JP2597122 Y2 JP 2597122Y2 JP 1991089063 U JP1991089063 U JP 1991089063U JP 8906391 U JP8906391 U JP 8906391U JP 2597122 Y2 JP2597122 Y2 JP 2597122Y2
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喜六 小林
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ミスズテクノ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水洗物の業務用乾燥装
置等に設備されて乾燥に働いた空気中に含まれる繊維屑
や糸屑等を空気から分離する分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水洗処理業界においては、大型乾燥機を
用いて大量の水洗物を熱風で一度に乾燥するのが普通で
ある。乾燥熱風は水洗物に接触して水分を奪い、多湿な
排気となって屋外に放出されるが、排気中には、多量の
繊維屑や糸屑等(以下、リントという)が含まれている
ため、そのままでは公害となる。
【0003】そこで、従来においては、図5と図6に示
すような分離装置を用いてリントを除去し、大気の汚染
を防止している。すなわち、このリント分離装置は、主
筒21の一端に、排気筒22とリント排出筒23とを互
いに直線状に、かつ主筒21に対して直角に連設したケ
ーシング24を形成し、排気筒22のガス出口22a近
くに金網等の網体25を設けるとともに、リント排出筒
23にダンパ26を設けた構成とされている。
【0004】このリント分離装置は、水洗物乾燥装置
(図示せず)に入口21aを接続して用いられる。水洗
物乾燥装置の運転は、通常、バッチ式で断続的に行われ
る。運転時にはダンパ26は閉じておく。水洗物乾燥装
置で水洗物の乾燥に働いた排気ガスは、入口21aから
ケーシング24内に入って網体25にほぼ垂直に当た
り、乾燥装置の押込み風圧で網体25を通り抜けて大気
に放出される。この際、排気ガスに含まれているリント
Lは網体25に捕捉されてその部分に集積する。水洗物
乾燥装置の運転停止時に、ダンパ26を開き、網体25
に付着しているリントLを、リント排出筒23からの空
気の吸出しにより外部に排出させる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の水洗物乾燥
装置のリント分離装置には次のような問題点がある。 (1) 排気ガスが網体25にほぼ垂直に当たってこれ
を通り抜けるため、網体25にリントLが強く付着す
る。 (2) 上記のように、排気ガスが網体25にほぼ垂直
に当たるため、リントLが網目の全周縁に均等に付着さ
れるようになり、短時間で目詰りを生じやすい。 (3) 網体25にリントLが強く付着するため、網体
25からリントを取り除くことが容易でなく、リント排
出筒23からの強力な吸出しが必要である。
【0006】本考案は、網体に対するリントの付着力が
弱くてこれを容易に取り除くことができる上、目詰りを
生じにくい、水洗物乾燥装置等におけるリントの分離装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、一端にガス入口を有しほぼ水平に配設
された断面円形の主筒と、該主筒の上側部に連設され上
端部をガス出口とした排気筒と、該排気筒の下方におい
て上記主筒に連設された排出筒と、上記主筒に対する排
気筒の半円状の接合部分に上記ガス入口から主筒内に入
れられたガスの流れ方向にほぼ平行に張設された半筒状
の網体と、該網体の内面に沿って回転自在に上記主筒内
に設けられた払落し材とを具備した構成とした。
【0008】
【作用】入口からケーシング内に入った排気ガスは、網
体とほぼ平行に流れ、これを通り抜けて主筒上側部の排
気筒のガス出口から上方に放出される。ガス中のリント
は網体に捕捉されるが、この場合、ガスが網体に沿うよ
うに流れる関係から網目の下流側の周縁に押し付けられ
て捕捉される度合が大きい。また、捕捉リントは徐々に
集積するが、ガスによって網体に垂直に強く押し付けら
れることがないため、網体の全面に平たくびっしりと付
着せずに、網体の垂直方向に網目ごとに突き出すように
集積することになる。
【0009】したがって、リントが集積によって網目の
上流側に達するのに時間がかかり、長時間にわたって目
詰りが防止される。また、上に述べたように、リントは
ガスによって網体に垂直に強く押し付けられることがな
いので、網体に対する付着力は弱く、集積したリント
は、排気ガスの風圧によって吹き飛ばされ、簡単に網体
から取り除くことができる。ガスの一部は、網体から落
下した捕捉リントを排出筒から外部に排出する。必要が
あれば、払落し材を回転させて網体の下面に捕捉されて
いるリントを強制的に落下させる。
【0010】
【実施例】図1ないし図3は本考案の一実施例を示す。
これらの図において符号1はケーシングである。ケーシ
ング1は、主筒2の上側部に排気筒3を、また下側部に
排出筒4をそれぞれ連設し、主筒2の一端のフランジ5
に蓋板6をボルト7によって着脱自在に取り付けて成
る。主筒2の図2における左側の端部は排気ガスの入口
2aとされ、接続フランジ8により、図示されていない
水洗物乾燥装置等に接続される。主筒2横断面形状
円形とされ、図2に示すように水平に配設されている。
【0011】排気筒3は、その縦断面形状がほぼL字状
で、上端部を排気ガスの出口3aとされるとともに、主
筒2の入口2a側を傾斜面3bとされている。傾斜面3
bは当該部分のガスの流れを良くし、また後述する網体
10の有効取付け面積を大きくする。
【0012】主筒2に対する排気筒3の図1と図3にお
いて半円状の接合部分には、金網よりなる網体10が設
けられている。網体10は主筒2とほぼ同一半径の半筒
状にされて枠11に張られ、主筒2の内面に固定された
支持具12に枠11を係止している。網体10は、その
長さ方向を主筒2の長さ方向に一致させるとともに、そ
の中心を主筒2の中心に一致させている。したがって、
入口2aから主筒2に入れられた排気ガスは網体10と
ほぼ平行に流れた後網体10を通過する。主筒2の図2
における右側の端部は掃除口2bとされており、フラン
ジ5から蓋板6を外すことにより掃除口2bを開け、該
掃除口2bから網体10を枠11と一緒に引き出すこと
ができる。
【0013】符号13はブラシやゴム等の払落し材であ
る。この払落し材13は、操作軸14によって操作され
る回転棒15に取り付けられている。操作軸14は蓋板
6に設けられた軸受16に支承されており、回転棒15
と一緒に払落し材13を網体10の内面に沿って回転さ
せ、網体10に付着しているリントLを払い落とす。
【0014】主筒2の入口2aの部分と排気筒3の傾斜
面3bの部分には、空気の吹込管17,18が網体10
に向けて設けられている。各吹込管17,18はエアコ
ンプレッサ(図示せず)等に連絡されており、空気を網
体10に噴射して付着リントLを網体10から吹き落
す。蓋板6には点検口6aが設けられ、点検蓋19によ
って開閉自在とされている。
【0015】次に上記のように構成された本考案に係る
水洗物乾燥装置等におけるリントの分離装置の作用を説
明する。水洗物乾燥装置で水洗物の乾燥に働いた排気ガ
スは、図2において矢印Aのように、主筒2の入口2a
からケーシング1内に送り込まれる。ケーシング1内に
入ったガスの大部分は、網体10に沿って流れ、網体1
0を通過して排気筒3の出口3aから図2の矢印Bのよ
うに外部に放出される。
【0016】排気ガスが網体10を通過する際、これに
含まれるリントLは網体10の内面に捕捉されるが、こ
の場合、ガスが網体10に沿うに流れてから網体10を
通過するため、リントLの大部分は網目の下流側の周縁
に押し付けられて捕捉されるようになる。このようにし
て捕捉されたリントLは徐々に集積するが、ガスによっ
て網体10に垂直に強く押し付けられることがないの
で、網体10の内面に平らにびっしりと強く付着するこ
となく、網体10に対する垂直方向の付着力を弱めて分
離容易な状態で網体10の垂直方向に網目ごとに突き出
すように集積し、ガスの風圧とリントL自体の重みによ
り網体10から離れて落下する。
【0017】一方、入口2aからケーシング1内に入っ
た排気ガスの一部分は図2の矢印Cのように排出筒4を
通って集塵装置(図示せず)に導かれる。このガスは上
記で網体10から分離したリントLをそのまま集塵装置
に運ぶ。上記の分離作用は、排気ガスがケーシング1内
に送り込まれている間中継続するので、網体10が目詰
りすることはほとんど皆無である。網体10の目詰りは
排気詰りを生じさせ、水洗物乾燥装置の性能を著しく低
下させるが、本考案においてはそのようなことがない。
【0018】必要があれば、操作軸14を操作し、網体
10の内面に付着しているリントLを払落し材13で強
制的に払い落す。また、吹込管17,18から空気を噴
射して網体10からのリントLの離脱を助ける。
【0019】網体10は、図4のように波型に形成して
その表面積を大きくすることもできる。また、本考案に
おいては、排出筒4にダンパを設け、排出筒4を閉じた
状態で排気ガスをケーシング1に送り込み、排気ガス中
のリントLを網体10で捕捉して分離することもでき
る。また、主筒2と同様に排気筒3と排出筒4の横断面
形状も円形とされている。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、一端に
ガス入口を有しほぼ水平に配設された断面円形の主筒
と、該主筒の上側部に連設され上端部をガス出口とした
排気筒と、該排気筒の下方において上記主筒に連設され
た排出筒と、上記主筒に対する排気筒の半円状の接合部
分に上記ガス入口から主筒内に入れられたガスの流れ方
向にほぼ平行に張設された半筒状の網体と、該網体の内
面に沿って回転自在に上記主筒内に設けられた払落し材
とを具備し、リントの大部分を網目の下流側の周縁に軽
く押し付けて網体の下面に捕捉する構成とされているの
で、網体に対するリントの付着力が弱く、網体の下面か
ら捕捉リントの自重やガスの風圧、或いはガスの流れに
伴う軽微な振動等によって簡単に取り除くことができ
る。したがって網体が目詰りを生じることがなく、水洗
物乾燥装置等の性能を損うこともない。また、網体の下
面に捕捉されているリントを、網体を主筒からわざわざ
取り外すことなく、払落し材を回転させて強制的に落下
させることができ、扱い易い長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示すもので、本考案に係
る水洗物乾燥装置等におけるリントの分離装置の正面図
である。
【図2】 図1の(II−II)線部分の断面図である。
【図3】 図2の(III−III)線部分の断面図である。
【図4】 網体の他の実施例を示す略図である。
【図5】 一部を破断した従来のリント分離装置の平面
図である。
【図6】 図5の(VI−VI)線部分の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 主筒 2a 入口 3 排気筒 3a 出口 4 排出筒 10 網体 13 払落し材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にガス入口を有しほぼ水平に配設さ
    れた断面円形の主筒と、 該主筒の上側部に連設され上端部をガス出口とした排気
    筒と、 該排気筒の下方において上記主筒に連設された排出筒
    と、 上記主筒に対する排気筒の半円状の接合部分に上記ガス
    入口から主筒内に入れられたガスの流れ方向にほぼ平行
    に張設された半筒状の網体と、 該網体の内面に沿って回転自在に上記主筒内に設けられ
    た払落し材とを具備した ことを特徴とする水洗物乾燥装
    置等におけるリントの分離装置。
JP1991089063U 1991-10-04 1991-10-04 水洗物乾燥装置等におけるリントの分離装置 Expired - Lifetime JP2597122Y2 (ja)

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JPH0648598U JPH0648598U (ja) 1994-07-05
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JPS5346073U (ja) * 1976-09-24 1978-04-19
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