JP2596360B2 - ソーナー装置 - Google Patents

ソーナー装置

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JP2596360B2
JP2596360B2 JP5323251A JP32325193A JP2596360B2 JP 2596360 B2 JP2596360 B2 JP 2596360B2 JP 5323251 A JP5323251 A JP 5323251A JP 32325193 A JP32325193 A JP 32325193A JP 2596360 B2 JP2596360 B2 JP 2596360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線状周波数変調され
たパルス状音波を送受信するソーナー装置に係り、特に
目標と当該ソーナー装置を搭載する船舶との相対速度
基づいてもたらされるドップラ周波数の検出を可能とし
たソーナー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ソーナー装置は、目標の
方位と距離を検出する機能と、目標と船舶との相対速度
を検出する機能とを有するが、直線状周波数変調(Line
ar FM,LFM)されたパルス状音波を用いれば、目標か
らの反射波が微弱であっても時間圧縮(パルス圧縮)
どの信号処理により受信信号を1点に集中させた急峻な
インパルスとして信号対雑音比の向上が図れることか
ら、直線状周波数変調されたパルス状音波は目標の方位
と距離の検出に好適である。
【0003】一方、目標と船舶との相対速度の検出で
は、発生するドップラ周波数を検出するのであるから、
周波数領域で占有幅を持つ直線状周波数変調波よりも単
一の周波数成分しか持たないパルス状音波を用いた方が
検出容易である。
【0004】このようなことから従来のソーナー装置で
は、目標の方位と距離の検出には直線状周波数変調され
たパルス状音波を用い、相対速度の検出には単一周波数
からなるパルス状音波を用いるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2種のパルス
状音波を用いる方式では送受信系を2系統設け、切り替
え制御が必要であり、装置構成が複雑化するという問題
がある。また、直線状周波数変調されたパルス状音波と
単一周波数からなるパルス状音波は、信号長は同程度で
あるから、目標の方位と距離を検出する機能と相対速度
を検出する機能との双方を実施する場合には一方の機能
実施時間の約2倍の送信時間を要し、その分消費電力が
増加するという問題もある。
【0006】本発明の目的は、直線状周波数変調された
パルス状音波のみの送受信によって目標の方位と距離の
検出だけでなく相対速度(ドップラ周波数)の検出も可
能にするソーナー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のソーナー装置は次の如き構成を有する。即
ち、本発明のソーナー装置は、直線状周波数変調された
所定の送信信号長のパルス状音波を送受波し、ディジタ
化した受信信号送信信号の中心周波数を単一周波数
として持つ連続波で直交変調を行って送信信号の中心周
波数を差し引いたベースバンド信号を形成し、そのベー
スバンド信号に基づき方位と距離を測定するソーナー装
置において; 前記ベースバンド信号から前記送信信号
と同じ時間分の所定の閾値を超える信号を送信信号対
応分として切り出す手段と;前記切り出した信号前記
送信信号とは逆の周波数特性かつ中心周波数0Hzで
あるパルス状変調信号で直交変調を行ってドップラ周波
数を導出する手段と;を備えたことを特徴とするもので
ある。さらに本発明のソーナー装置は、前記パルス状変
調信号で直交変調する手段の出力をフーリェ変換して周
波数領域の情報へ変換する変換手段備えたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明のソーナー
装置の作用を説明する。本発明のソーナー装置では、次
のようにして直線状周波数変調されたパルス状音波の反
射波から相対速度、即ち、ドップラ周波数を検出する。
方位・距離の測定系では、ディジタル受信信号を送信信
号の中心周波数を単一周波数として持つ連続波で直交変
調を行い、送信信号の中心周波数を差し引いたベースバ
ンド信号を形成するが、本発明では、そのベースバンド
信号から送信時の所定の信号長、すなわち送信パルス幅
と同じ時間分の信号を切り出し、その切り出した信号を
送信信号とは逆の周波数特性で0Hzを中心周波数とす
るパルス状変調信号で直交変調し、目標のドップラ周波
数成分のみの信号を形成し、さらに必要に応じてフーリ
ェ変換して周波数領域情報、つまりドップラ周波数へ変
換する。
【0009】斯くして、本発明のソーナー装置では、目
標の方位、距離、相対速度が直線状周波数変調波だけで
検出できるので、装置構成の簡素化が図れ、送信時間の
短縮による消費電力の低減が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るソーナー装置を
示す。本発明は、ドップラ周波数の検出を目的とする
が、目標の方位と距離の検出系と一部重複した形で構成
される。
【0011】即ち、送信手段1と送受波手段2と受信手
段3と変調手段A4とが共用できる部分であり、反射波
切り出し手段5と変調手段B6と変換手段7とが本発明
に係る部分である。
【0012】図1において、送信手段1では、直線状周
波数変調されたパルス状送信信号を発振し(送信発振部
11)、その送信信号を電力増幅し(送信増幅部1
2)、送受波手段2に与える。直線状周波数変調された
パルス状送信信号は、例えば図2に示すように、周波数
変調幅をFW、中心周波数をf0 とすると、送信信号長
(pw)の時間内において、周波数がf0 −FW/2か
らf0 +FW/2まで直線状に増加する信号である。
【0013】送受波手段2では、パルス状送信信号をパ
ルス状音波に変換して水中へ送波し(送波器21)、目
標8で反射して戻って来た音波を受波して電気変換し
(受波器22)、受信信号を受信手段3に与える。この
受信信号は、例えば図3に示すように、送信信号に対し
目標のドップラ周波数Δfを付加した信号である。
【0014】受信手段3では、受信信号を増幅し(受信
増幅部31)、必要な周波数帯域のみをろ波し(帯域ろ
波器32)、その後ディジタル化し(A/D変換器3
3)、変調手段A4に与える。
【0015】変調手段A4では、送信信号の中心周波数
0 を単一周波数として持つ連続波信号を発生し(変調
信号発生器41)、それとディジタル受信信号とを乗算
し、つまり直交変調を行い(直交変調器42)、受信周
波数(図3)から送信信号の中心周波数f0 を差し引い
たベースバンド信号を形成する。このベースバンド信号
は方位と距離の検出に使用されるが、本発明では反射波
切り出し手段5に与える。
【0016】反射波切り出し手段5では、ベースバンド
信号から送信時の時間長と同じ時間分の信号を切り出し
(反射波切り出し器51)、変調手段B6に与える。
【0017】変調手段B6では、0Hzを中心周波数と
し送信信号とは逆の周波数特性(図4)を持つパルス状
変調信号を発生し(変調パルス発生器61)、それと切
り出した信号とを乗算し、つまり直交変調を行い(直交
変調器62)、目標のドップラ周波数成分(図5)のみ
の信号を形成し、変換手段7に与える。なお、念のため
付記すれば0Hzを中心周波数とするのは、ドップラシ
フトがない状態ではドップラ周波数は0Hzであり、こ
れを基準に±方向へシフトした形でドップラ周波数が検
出されるからである。
【0018】変調手段Bの動作を具体的に説明する。切
り出した反射波を送信信号長に対応する切り出し幅(パ
ルス長)に相当する時間t=0〜pwにおいて複素数で
表現すれば式1となる。
【0019】
【数1】
【0020】これに対し、パルス状変調信号を同じ時間
幅で表現すると、式2となる。
【0021】
【数2】
【0022】そして、式1と同2を乗算すると式3が得
られ、変調手段B6の出力信号は、目標のドップラ周波
数成分Δfのみの信号となることが理解できる。
【0023】
【数3】
【0024】従って、変換手段7において、変調手段B
6の出力信号をフーリェ変換(高速フーリェ変換器7
1)して時間領域信号から周波数領域信号へ変換すれ
ば、周波数領域においてドップラ周波数Δfを認識で
き、目標と船舶の相対速度を求めることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のソーナー
装置では、方位と距離の測定系で形成するベースバンド
信号から送信信号長と同じ時間長の信号を切り出し、そ
れを送信信号とは逆の周波数特性で0Hzを中心周波数
とするパルス状変調信号で直交変調し、ドップラ周波数
成分を検出できるようにしてあるので、目標の方位、距
離、相対速度が直線状周波数変調波だけで検出でき、装
置構成の簡素化が図れ、送信時間の短縮による消費電力
の低減が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るソーナー装置の構成ブ
ロック図である。
【図2】送信信号(直線状周波数変調波)の特性図であ
る。
【図3】受信信号(反射波)の周波数特性図である。
【図4】切り出し信号を直交変調するパルス状変調信号
の周波数特性図である。
【図5】変調手段Bの出力信号の周波数特性図である。
【符号の説明】
1 送信手段 2 送受波手段 3 受信手段 4 変調手段A 5 反射波切り出し手段 6 変調手段B 7 変換手段 8 目標

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状周波数変調された所定の送信信号
    長のパルス状音波を送受波し、ディジタル化した受信信
    送信信号の中心周波数を単一周波数として持つ連続
    波で直交変調を行って送信信号の中心周波数を差し引い
    たベースバンド信号を形成し、そのベースバンド信号に
    基づき方位と距離を測定するソーナー装置において;
    前記ベースバンド信号から前記送信信号長と同じ時間分
    所定の閾値を超える信号を送信信号対応分として切り
    出す手段と; 前記切り出した信号前記送信信号とは
    逆の周波数特性かつ中心周波数0Hzであるパルス
    変調信号で直交変調を行ってドップラ周波数を導出する
    手段と; を備えたことを特徴とするソーナー装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス状変調信号で直交変調する手
    段の出力をフーリェ変換して周波数領域の情報へ変換す
    る変換手段備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    ソーナー装置。
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