JPH10197627A - 移動目標指示装置 - Google Patents

移動目標指示装置

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JPH10197627A
JPH10197627A JP467597A JP467597A JPH10197627A JP H10197627 A JPH10197627 A JP H10197627A JP 467597 A JP467597 A JP 467597A JP 467597 A JP467597 A JP 467597A JP H10197627 A JPH10197627 A JP H10197627A
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JP
Japan
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signal
doppler frequency
digital
standard deviation
mti
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JP467597A
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Inventor
Shigeru Shibata
茂 柴田
Atsushi Kusano
淳 草野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッタによるドップラ周波数を抑制して高
い精度で移動目標を検出することが可能な移動目標指示
装置を提供する。 【解決手段】 MTI出力監視回路11は、MTI処理
が施されたディジタルI信号、Q信号よりドップラ周波
数fd と速度標準偏差σとを算出し、この算出結果は受
信時のアンテナ角度AZ、目標までの距離RNGに対応
させてターゲット情報記憶回路12に記録される。ター
ゲット情報処理回路10は、現在のアンテナ角度AZお
よび目標距離RNGに対応するドップラ周波数fd 、速
度標準偏差σを読み出し、この読み出したデータとパル
スペア処理回路8で求めたドップラ周波数fd0と速度標
準偏差σ0 と平均化する。そして、この平均化結果に基
づいてフィルタ係数発生回路13が、MTI回路9のフ
ィルタ係数をクラッタによるドップラ周波数成分を消去
するような値に設定するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダ受信信号
に含まれる固定目標からの反射波成分を抑制し、移動目
標の反射波成分を検出する機能を備えた移動目標指示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、固定目標からの反射波は
航空機などの移動目標からの反射波に比べはるかに大き
い場合が多いため、反射波の強度だけから移動目標と固
定目標とを区別することは困難である。このため、パル
スレーダの機能を損なうことなく移動目標の反射波のみ
を取り出すために、移動目標指示装置(Moving TargetI
ndicator;MTI )が用いられる。
【0003】この移動目標指示装置は、ドップラ効果に
よって移動目標からの反射波に生じる周波数偏移(ある
いは位相偏移)を検出することにより移動目標を検出す
るものである。また、クラッタによってはドップラ周波
数を有するため、FIRフィルタを備えてクラッタのド
ップラ周波数を消去するようにしている。
【0004】しかしながら、従来の移動目標指示装置で
は、FIRフィルタのフィルタ係数が固定されているた
め、フィルタの特性に合わないドップラ周波数を持つク
ラッタは消去できず、その成分が受信データに残留して
しまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動目標指示装
置では、フィルタ係数が固定されているため、クラッタ
によっては生ずるドップラ周波数を消去できず、その成
分が受信データに残留してしまうという問題があった。
【0006】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、異なるドップラ周波数特性を有する種々のク
ラッタに対して有効で、クラッタによって生じるドップ
ラ周波数を抑制して高い精度で移動目標を検出すること
が可能な移動目標指示装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係わる移動目標指示装置は、受信信号
に所定周波数の第1の局部発振信号を混合したのちディ
ジタル変換し、ディジタルI信号として出力する第1の
信号変換手段と、受信信号に、第1の局部発振信号と同
じ周波数でなおかつ所定の位相差を有する第2の局部発
振信号を混合したのちディジタル変換し、ディジタルQ
信号として出力する第2の信号変換手段と、ディジタル
I信号およびディジタルQ信号に含まれるドップラ周波
数をそれぞれ抑制するMTI処理を施すもので、制御信
号に応じてドップラ周波数を抑制する特性が可変可能な
MTI処理手段と、ディジタルI信号とディジタルQ信
号とを用いてパルスペア処理を行ない、移動目標のドッ
プラ周波数と速度標準偏差とを求めるパルスペア処理手
段と、このパルスペア処理手段で求めた移動目標のドッ
プラ周波数と速度標準偏差とから固定目標によって生じ
たドップラ周波数を求め、この周波数を抑制するような
特性を前記制御信号を通じてMTI処理手段に設定する
MTI特性制御手段とを具備して構成するようにした。
【0008】上記構成の移動目標指示装置によれば、デ
ィジタルI信号とディジタルQ信号とを用いたパルスペ
ア処理により求めたドップラ周波数と速度標準偏差とか
ら、固定目標によって生じたドップラ周波数を求め、こ
の周波数を抑制するような特性をMTI処理手段に設定
するようにしている。このため、固定目標によって生じ
た種々のドップラ周波数を抑制することができる。
【0009】また、この発明に係わる移動目標指示装置
は、受信信号に所定周波数の第1の局部発振信号を混合
したのちディジタル変換し、ディジタルI信号として出
力する第1の信号変換手段と、受信信号に、第1の局部
発振信号と同じ周波数でなおかつ所定の位相差を有する
第2の局部発振信号を混合したのちディジタル変換し、
ディジタルQ信号として出力する第2の信号変換手段
と、ディジタルI信号とディジタルQ信号とを用いてパ
ルスペア処理を行ない、第1のドップラ周波数と第1の
速度標準偏差とを求める第1のパルスペア処理手段と、
ディジタルI信号およびディジタルQ信号に含まれるド
ップラ周波数をそれぞれ抑制するMTI処理を施すもの
で、制御信号に応じてドップラ周波数を抑制する特性が
可変可能なMTI処理手段と、このMTI処理手段にて
MTI処理が施されたディジタルI信号およびディジタ
ルQ信号とを用いてパルスペア処理を行ない、第2のド
ップラ周波数と第2の速度標準偏差とを求める第2のパ
ルスペア処理手段と、第1および第2のドップラ周波数
と、第1および第2の速度標準偏差とから固定目標によ
って生じたドップラ周波数を求め、この周波数を抑制す
るような特性を制御信号を通じてMTI処理手段に設定
するMTI特性制御手段とを具備して構成するようにし
た。
【0010】上記構成の移動目標指示装置によれば、M
TI処理を施す前のディジタルI信号とディジタルQ信
号とを用いてパルスペア処理により求めたドップラ周波
数と速度標準偏差と、MTI処理を施した後のディジタ
ルI信号とディジタルQ信号とを用いたパルスペア処理
により求めたドップラ周波数と速度標準偏差とから、固
定目標によって生じたドップラ周波数を求め、この周波
数を抑制するような特性をMTI処理手段に設定するよ
うにしている。
【0011】すなわち、MTI処理前のディジタルI信
号とディジタルQ信号とに基づくフィードフォアード制
御と、MTI処理後のディジタルI信号とディジタルQ
信号とに基づくフィードバック制御とにより、MTI処
理手段に固定目標によって生じたドップラ周波数を抑制
するような特性を設定するようにしている。このため、
固定目標によって生じた種々のドップラ周波数を高い精
度で抑制することができる。
【0012】また、この発明に係わる移動目標指示装置
は、受信信号に所定周波数の第1の局部発振信号を混合
したのちディジタル変換し、ディジタルI信号として出
力する第1の信号変換手段と、受信信号に、第1の局部
発振信号と同じ周波数でなおかつ所定の位相差を有する
第2の局部発振信号を混合したのちディジタル変換し、
ディジタルQ信号として出力する第2の信号変換手段
と、ディジタルI信号とディジタルQ信号とを用いてパ
ルスペア処理を行ない、第1のドップラ周波数と第1の
速度標準偏差とを求める第1のパルスペア処理手段と、
ディジタルI信号およびディジタルQ信号に含まれるド
ップラ周波数をそれぞれ抑制するMTI処理を施すもの
で、制御信号に応じてドップラ周波数を抑制する特性が
可変可能なMTI処理手段と、このMTI処理手段にて
MTI処理が施されたディジタルI信号およびディジタ
ルQ信号とを用いてパルスペア処理を行ない、第2のド
ップラ周波数と第2の速度標準偏差とを求める第2のパ
ルスペア処理手段と、レーダ装置のアンテナの角度を検
出するアンテナ角度検出手段と、第2のドップラ周波数
と第2の速度標準偏差とを、このデータの基になる受信
信号の受信時にアンテナ角度検出手段にて検出した角度
に対応付けて記憶するターゲット情報記憶手段と、アン
テナ角度検出手段にて検出した角度に対応する第2のド
ップラ周波数と第2の速度標準偏差とをターゲット情報
記憶手段から読み出し、この読み出した第2のドップラ
周波数および第2の速度標準偏差と、第1のドップラ周
波数および第1の速度標準偏差とから固定目標によって
生じたドップラ周波数を求め、この周波数を抑制するよ
うな特性を制御信号を通じてMTI処理手段に設定する
MTI特性制御手段とを具備して構成するようにした。
【0013】上記構成の移動目標指示装置によれば、過
去にMTI処理後のディジタルI信号とディジタルQ信
号から求めたドップラ周波数と速度標準偏差とをアンテ
ナ角度に対応させて予め記憶しておき、これらのデータ
のうち現在のアンテナ角度に対応するドップラ周波数と
速度標準偏差とを読み出す。そして、この読み出したデ
ータと、現在のMTI処理前のディジタルI信号とディ
ジタルQ信号から求めたドップラ周波数と速度標準偏差
とから、固定目標によって生じたドップラ周波数を求
め、この周波数を抑制するような特性をMTI処理手段
に設定するようにしている。
【0014】すなわち、MTI処理前の現在のディジタ
ルI信号とディジタルQ信号とに基づくフィードフォア
ード制御と、現在のアンテナ角度と同じ角度で過去に得
られたデータに基づくフィードバック制御とにより、M
TI処理手段に固定目標によって生じたドップラ周波数
を抑制するような特性を設定するようにしている。この
ため、固定目標によって生じた種々のドップラ周波数を
アンテナ角度毎に高い精度で抑制することができる。
【0015】さらにこの発明は、MTI特性制御手段に
おいて、第1のドップラ周波数と第2のドップラ周波数
とを加算して平均化した第3のドップラ周波数を求める
ドップラ周波数平均化手段と、第1の速度標準偏差と第
2の速度標準偏差とを加算して平均化した第3の速度標
準偏差を求める速度標準偏差平均化手段と、第3のドッ
プラ周波数と第3の速度標準偏差とから固定目標によっ
て生じたドップラ周波数を求め、この周波数を抑制する
ような特性を前記制御信号を通じてMTI処理手段に設
定するMTI特性設定手段とを具備することを特徴とし
ている。
【0016】またこの発明は、MTI特性制御手段にお
いて、第1のドップラ周波数と第2のドップラ周波数と
のうち、一方を選択的に第3のドップラ周波数として出
力するドップラ周波数選択出力手段と、第1の速度標準
偏差と第2の速度標準偏差とのうち、一方を選択的に第
3の速度標準偏差として出力する速度標準偏差選択出力
手段と、第3のドップラ周波数と第3の速度標準偏差と
から固定目標によって生じたドップラ周波数を求め、こ
の周波数を抑制するような特性を制御信号を通じてMT
I処理手段に設定するMTI特性設定手段とを具備する
ことを特徴としている。
【0017】さらに、この発明に係わる移動目標指示装
置は、レーダ送信信号の送信時刻と、この送信信号のエ
コーの受信時刻とから目標物までの距離を求める目標距
離計測手段を備え、第2のドップラ周波数と第2の速度
標準偏差とを、このデータの基になる受信信号の受信時
にアンテナ角度検出手段にて検出した角度と目標距離計
測手段にて求めた目標物までの距離に対応付けて記憶す
るターゲット情報記憶手段と、アンテナ角度検出手段に
て検出した角度および目標距離計測手段にて求めた目標
物までの距離に対応する第2のドップラ周波数と第2の
速度標準偏差とをターゲット情報記憶手段から読み出
し、この読み出した第2のドップラ周波数および第2の
速度標準偏差と、第1のドップラ周波数および第1の速
度標準偏差とから固定目標によって生じたドップラ周波
数を求め、この周波数を抑制するような特性を前記制御
信号を通じてMTI処理手段に設定するMTI特性制御
手段とを具備して構成するようにした。
【0018】上記構成の移動目標指示装置によれば、過
去にMTI処理後のディジタルI信号とディジタルQ信
号から求めたドップラ周波数と速度標準偏差とをアンテ
ナ角度と目標物までの距離とに対応させて予め記憶して
おき、これらのデータのうち現在のアンテナ角度および
目標物までの距離に対応するドップラ周波数と速度標準
偏差とを読み出す。そして、この読み出したデータと、
現在のMTI処理前のディジタルI信号とディジタルQ
信号から求めたドップラ周波数と速度標準偏差とから、
固定目標によって生じたドップラ周波数を求め、この周
波数を抑制するような特性をMTI処理手段に設定する
ようにしている。
【0019】すなわち、MTI処理前の現在のディジタ
ルI信号とディジタルQ信号とに基づくフィードフォア
ード制御と、現在のアンテナ角度と同じ角度でなおかつ
同じ距離において過去に得られたデータに基づくフィー
ドバック制御とにより、MTI処理手段に固定目標によ
って生じたドップラ周波数を抑制するような特性を設定
するようにしている。このため、固定目標によって生じ
た種々のドップラ周波数をレーダ輻域内の位置毎に高い
精度で抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係わる移動目標指示装置の構成を示すもので
ある。
【0021】送信機1は、所定のパルス幅の高周波パル
ス信号を発振し、この信号をタイミング発生回路2から
の送信トリガに応じてサーキュレータ3を介してアンテ
ナ4に入力する。
【0022】アンテナ4は、例えば円形放物面のパラボ
ラ反射器を使用したもので、角度信号発生器5からの角
度指示信号に応動する駆動機構6によって指示方向が制
御され、上記高周波パルス信号を空間に放射する。そし
て、上記高周波パルス信号の目標物などからのエコーを
受信し、サーキュレータ3を介して受信機7に入力す
る。
【0023】受信機7は、サーキュレータ3より受信信
号が入力されると、この旨をタイミング発生回路2に通
知する。これに対してタイミング発生回路2は、送信機
1に与えた送信トリガと上記受信エコーの受信タイミン
グとから目標物までの距離RNGを求め、このデータを
後述のターゲット情報処理回路10に入力する。
【0024】また、受信機7は、上記受信信号に対して
内部に備える90°ハイブリッド回路(図示しない)か
らのI信号およびQ信号とそれぞれ混合して中間周波数
に変換したのち増幅する。そして、増幅された2つの中
間周波信号をディジタル信号に変換し、ディジタルI信
号、ディジタルQ信号としてパルスペア処理回路8およ
びMTI回路9に入力する。
【0025】パルスペア処理回路8は、ディジタルI信
号およびディジタルQ信号に基づいてパルスペア処理を
行なうもので、下式にしたがって目標物のドップラ周波
数fd0と速度標準偏差σ0 を算出し、ターゲット情報処
理回路10に入力する。
【0026】
【数1】
【0027】なお、上式中のψは、ディジタルI信号お
よびディジタルQ信号から算出される位相変位(−π≦
ψ<π[rad])。PRFは、送信パルスの繰り返し
周波数([Hz])。ρは、パルスペア処理回路8の積
分処理の積分ポイント数。I,Qは、それぞれディジタ
ルI信号、ディジタルQ信号の振幅を示す。
【0028】MTI回路9は、例えば図2に示すような
FIRフィルタを2系統有し、一方にはディジタルI信
号が入力され、他方にはディジタルQ信号が入力され
る。この図に示すFIRフィルタは、遅延器(τ)21
1〜21nと、乗算器220〜22nと、加算器(Σ)
230とからなり、ディジタルI信号(あるいはディジ
タルQ信号)が遅延器211と乗算器220とに入力さ
れる。
【0029】遅延器211,212,…,21nは、こ
の順序で直列に接続され、それぞれ入力されるデータを
τだけ(τは送信パルス幅で、1/PRF)遅延させ、
この遅延結果を直列接続される後段の遅延器とそれぞれ
対応する乗算器221〜22nに入力する。
【0030】乗算器220〜22nは、それぞれ後述の
フィルタ係数発生回路13によって求められたフィルタ
係数列{W}によりフィルタ係数W0 〜Wn が設定さ
れ、各係数を入力される受信データに乗算する。そし
て、乗算器220〜22nの乗算結果は、加算器230
にて加算され、特定のドップラ周波数が消去される。
【0031】このようにして特定のドップラ周波数が消
去されたディジタルI信号およびディジタルQ信号は、
MTI出力監視回路11と、図示しない後段のMTIビ
デオ信号処理回路に入力される。
【0032】MTI出力監視回路11は、MTI回路9
からのディジタルI信号およびディジタルQ信号に基づ
いてパルスペア処理回路8と同様のパルスペア処理を行
ない、目標物およびクラッタによるドップラ周波数fd
と速度標準偏差σを算出し、ターゲット情報処理回路1
0に入力する。
【0033】ターゲット情報処理回路10は、角度信号
発生器5からの角度指示信号からアンテナ4の角度AZ
を検出する。そして、MTI出力監視回路11の算出結
果(fd ,σ)が入力されると、このデータの受信時の
アンテナ角度AZ、目標距離RNGに対応付けてドップ
ラ周波数fd および速度標準偏差σをターゲット情報記
憶回路12に記録する。
【0034】ターゲット情報記憶回路12は、例えばR
OMやRAMなどの半導体メモリやハードディスクなど
の記憶媒体からなり、アンテナ角度AZと目標距離RN
Gとに対応付けて、ドップラ周波数fd および速度標準
偏差σを記憶するものである。
【0035】また、ターゲット情報処理回路10は、パ
ルスペア処理回路8で求めたドップラ周波数fd0と速度
標準偏差σ0 とが入力されると、このサンプルの(A
Z,RNG)に対応する(fd ,σ)をターゲット情報
記憶回路12から読み出す。そして、ターゲット情報処
理回路10からのデータとターゲット情報記憶回路12
から読み出したデータとそれぞれ加算して平均化する。
このようにして平均化されたデータは、それぞれドップ
ラ周波数fdMと速度標準偏差σM としてフィルタ係数発
生回路13に入力される。
【0036】フィルタ係数発生回路13は、上記ドップ
ラ周波数fdMと速度標準偏差σM とに基づいて、クラッ
タによるドップラ周波数成分を消去し、目標物のみを分
離するようなフィルタ係数列{W}を求める。このフィ
ルタ係数データ列{W}は、前述のMTI回路9に入力
される。
【0037】以上のような構成により、この発明に係わ
る移動目標指示装置では、受信機7の出力するディジタ
ルI信号およびディジタルQ信号から特定のドップラ周
波数を消去し、この結果からドップラ周波数fd と速度
標準偏差σとを算出し、この算出結果をアンテナ角度A
Z(目標物の方向)および目標までの距離RNGに対応
させてターゲット情報記憶回路12に記録しておく。
【0038】そして、受信機7の出力するディジタルI
信号およびディジタルQ信号から求めたドップラ周波数
fd0と速度標準偏差σ0 と、このサンプルのアンテナ角
度AZおよび目標距離RNGに対応するターゲット情報
記憶回路12の(fd ,σ)とを加算して平均化する。
そして、この平均化結果に基づいてクラッタによるドッ
プラ周波数成分を消去し目標物のみを分離するようなフ
ィルタ係数を求めて、MTI回路9に設定するようにし
ている。
【0039】すなわち、上記構成の移動目標指示装置で
は、パルスペア処理回路8で求めたドップラ周波数およ
び速度標準偏差と、過去にMTI回路9の出力から求め
ておいたドップラ周波数および速度標準偏差とに基づい
て、MTI回路9のドップラ周波数を抑制する特性を可
変してクラッタによるドップラ周波数を抑制するように
している。
【0040】したがって、上記構成の移動目標指示装置
によれば、レーダ輻域内に異なるドップラ周波数特性を
有する種々のクラッタが存在しても、これらのクラッタ
による受信データへの影響をそれぞれ抑制して高い精度
で移動目標を検出することができる。このため、例えば
大きなドップラ周波数の拡がりを持つクラッタに対して
も、有効であることはいうまでもない。
【0041】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。上記実施の形態では、パルスペア処理
回路8およびMTI出力監視回路11で求めたドップラ
周波数および速度標準偏差をそれぞれ平均化し、この平
均化結果に基づいてMTI回路9のフィルタ係数を決定
した。これに対し、例えばパルスペア処理回路8で求め
たドップラ周波数および速度標準偏差と、MTI出力監
視回路11で求めたドップラ周波数および速度標準偏差
とのうち、一方を選択的に用いてMTI回路9のフィル
タ係数を決定するようにしてもよい。
【0042】また、上記実施の形態では、アンテナ4の
角度AZをターゲット情報処理回路10が角度信号発生
器5からの角度指示信号より検出するようにしている
が、例えばアンテナ4にシャフトエンコーダやシンクロ
電機などの角度検出器を設けてアンテナ角度AZを検出
するようにしてもよい。その他、この発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であ
ることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、ディ
ジタルI信号とディジタルQ信号とを用いたパルスペア
処理により求めたドップラ周波数と速度標準偏差とか
ら、固定目標によって生じたドップラ周波数を求め、こ
の周波数を抑制するような特性をMTI処理手段に設定
するようにしている。
【0044】したがって、この発明によれば、異なるド
ップラ周波数特性を有する種々のクラッタに対して有効
で、クラッタによって生じるドップラ周波数を抑制して
高い精度で移動目標を検出することが可能な移動目標指
示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動目標指示装置の実施の一
形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したMTI回路のFIRフィルタの構
成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
1…送信機 2…タイミング発生回路 3…サーキュレータ 4…アンテナ 5…角度信号発生器 6…駆動機構 7…受信機 8…パルスペア処理回路 9…MTI回路 10…ターゲット情報処理回路 11…MTI出力監視回路 12…ターゲット情報記憶回路 13…フィルタ係数発生回路 211〜21n(τ)…遅延器 220〜22n…乗算器 230(Σ)…加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ装置の受信信号に含まれる固定目
    標からの反射波成分を抑制し、移動目標の反射波成分を
    検出する移動目標指示装置において、 前記受信信号に所定周波数の第1の局部発振信号を混合
    したのちディジタル変換し、ディジタルI信号として出
    力する第1の信号変換手段と、 前記受信信号に、前記第1の局部発振信号と同じ周波数
    でなおかつ所定の位相差を有する第2の局部発振信号を
    混合したのちディジタル変換し、ディジタルQ信号とし
    て出力する第2の信号変換手段と、 前記ディジタルI信号および前記ディジタルQ信号に含
    まれるドップラ周波数をそれぞれ抑制するMTI処理を
    施すもので、制御信号に応じて前記ドップラ周波数を抑
    制する特性が可変可能なMTI処理手段と、 前記ディジタルI信号と前記ディジタルQ信号とを用い
    てパルスペア処理を行ない、移動目標のドップラ周波数
    と速度標準偏差とを求めるパルスペア処理手段と、 このパルスペア処理手段で求めた移動目標のドップラ周
    波数と速度標準偏差とから固定目標によって生じたドッ
    プラ周波数を求め、この周波数を抑制するような特性を
    前記制御信号を通じて前記MTI処理手段に設定するM
    TI特性制御手段とを具備することを特徴とする移動目
    標指示装置。
  2. 【請求項2】 レーダ装置の受信信号に含まれる固定目
    標からの反射波成分を抑制し、移動目標の反射波成分を
    検出する移動目標指示装置において、 前記受信信号に所定周波数の第1の局部発振信号を混合
    したのちディジタル変換し、ディジタルI信号として出
    力する第1の信号変換手段と、 前記受信信号に、前記第1の局部発振信号と同じ周波数
    でなおかつ所定の位相差を有する第2の局部発振信号を
    混合したのちディジタル変換し、ディジタルQ信号とし
    て出力する第2の信号変換手段と、 前記ディジタルI信号と前記ディジタルQ信号とを用い
    てパルスペア処理を行ない、第1のドップラ周波数と第
    1の速度標準偏差とを求める第1のパルスペア処理手段
    と、 前記ディジタルI信号および前記ディジタルQ信号に含
    まれるドップラ周波数をそれぞれ抑制するMTI処理を
    施すもので、制御信号に応じて前記ドップラ周波数を抑
    制する特性が可変可能なMTI処理手段と、 このMTI処理手段にてMTI処理が施された前記ディ
    ジタルI信号および前記ディジタルQ信号とを用いてパ
    ルスペア処理を行ない、第2のドップラ周波数と第2の
    速度標準偏差とを求める第2のパルスペア処理手段と、 前記第1および第2のドップラ周波数と、前記第1およ
    び第2の速度標準偏差とから固定目標によって生じたド
    ップラ周波数を求め、この周波数を抑制するような特性
    を前記制御信号を通じて前記MTI処理手段に設定する
    MTI特性制御手段とを具備することを特徴とする移動
    目標指示装置。
  3. 【請求項3】 レーダ装置の受信信号に含まれる固定目
    標からの反射波成分を抑制し、移動目標の反射波成分を
    検出する移動目標指示装置において、 前記受信信号に所定周波数の第1の局部発振信号を混合
    したのちディジタル変換し、ディジタルI信号として出
    力する第1の信号変換手段と、 前記受信信号に、前記第1の局部発振信号と同じ周波数
    でなおかつ所定の位相差を有する第2の局部発振信号を
    混合したのちディジタル変換し、ディジタルQ信号とし
    て出力する第2の信号変換手段と、 前記ディジタルI信号と前記ディジタルQ信号とを用い
    てパルスペア処理を行ない、第1のドップラ周波数と第
    1の速度標準偏差とを求める第1のパルスペア処理手段
    と、 前記ディジタルI信号および前記ディジタルQ信号に含
    まれるドップラ周波数をそれぞれ抑制するMTI処理を
    施すもので、制御信号に応じて前記ドップラ周波数を抑
    制する特性が可変可能なMTI処理手段と、 このMTI処理手段にてMTI処理が施された前記ディ
    ジタルI信号および前記ディジタルQ信号とを用いてパ
    ルスペア処理を行ない、第2のドップラ周波数と第2の
    速度標準偏差とを求める第2のパルスペア処理手段と、 前記レーダ装置のアンテナの角度を検出するアンテナ角
    度検出手段と、 前記第2のドップラ周波数と前記第2の速度標準偏差と
    を、このデータの基になる受信信号の受信時に前記アン
    テナ角度検出手段にて検出した角度に対応付けて記憶す
    るターゲット情報記憶手段と、 前記アンテナ角度検出手段にて検出した角度に対応する
    前記第2のドップラ周波数と前記第2の速度標準偏差と
    を前記ターゲット情報記憶手段から読み出し、この読み
    出した前記第2のドップラ周波数および前記第2の速度
    標準偏差と、前記第1のドップラ周波数および前記第1
    の速度標準偏差とから固定目標によって生じたドップラ
    周波数を求め、この周波数を抑制するような特性を前記
    制御信号を通じて前記MTI処理手段に設定するMTI
    特性制御手段とを具備することを特徴とする移動目標指
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記MTI特性制御手段は、 前記第1のドップラ周波数と第2のドップラ周波数とを
    加算して平均化した第3のドップラ周波数を求めるドッ
    プラ周波数平均化手段と、 前記第1の速度標準偏差と第2の速度標準偏差とを加算
    して平均化した第3の速度標準偏差を求める速度標準偏
    差平均化手段と、 前記第3のドップラ周波数と前記第3の速度標準偏差と
    から固定目標によって生じたドップラ周波数を求め、こ
    の周波数を抑制するような特性を前記制御信号を通じて
    前記MTI処理手段に設定するMTI特性設定手段とを
    具備することを特徴とする請求項2または請求項3に記
    載の移動目標指示装置。
  5. 【請求項5】 前記MTI特性制御手段は、 前記第1のドップラ周波数と第2のドップラ周波数との
    うち、一方を選択的に第3のドップラ周波数として出力
    するドップラ周波数選択出力手段と、 前記第1の速度標準偏差と前記第2の速度標準偏差との
    うち、一方を選択的に第3の速度標準偏差として出力す
    る速度標準偏差選択出力手段と、 前記第3のドップラ周波数と前記第3の速度標準偏差と
    から固定目標によって生じたドップラ周波数を求め、こ
    の周波数を抑制するような特性を前記制御信号を通じて
    前記MTI処理手段に設定するMTI特性設定手段とを
    具備することを特徴とする請求項2または請求項3に記
    載の移動目標指示装置。
  6. 【請求項6】 レーダ送信信号の送信時刻と、この送信
    信号のエコーの受信時刻とから目標物までの距離を求め
    る目標距離計測手段を備え、 前記第2のドップラ周波数と前記第2の速度標準偏差と
    を、このデータの基になる受信信号の受信時に前記アン
    テナ角度検出手段にて検出した角度と前記目標距離計測
    手段にて求めた目標物までの距離に対応付けて記憶する
    ターゲット情報記憶手段と、 前記アンテナ角度検出手段にて検出した角度および前記
    目標距離計測手段にて求めた目標物までの距離に対応す
    る前記第2のドップラ周波数と前記第2の速度標準偏差
    とを前記ターゲット情報記憶手段から読み出し、この読
    み出した前記第2のドップラ周波数および前記第2の速
    度標準偏差と、前記第1のドップラ周波数および前記第
    1の速度標準偏差とから固定目標によって生じたドップ
    ラ周波数を求め、この周波数を抑制するような特性を前
    記制御信号を通じて前記MTI処理手段に設定するMT
    I特性制御手段とを具備することを特徴とする請求項3
    に記載の移動目標指示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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