JP2595553Y2 - 連続鋳造鋳片のバルジング検知装置 - Google Patents

連続鋳造鋳片のバルジング検知装置

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JP2595553Y2
JP2595553Y2 JP1993038558U JP3855893U JP2595553Y2 JP 2595553 Y2 JP2595553 Y2 JP 2595553Y2 JP 1993038558 U JP1993038558 U JP 1993038558U JP 3855893 U JP3855893 U JP 3855893U JP 2595553 Y2 JP2595553 Y2 JP 2595553Y2
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light receiver
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忠孝 柏原
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、連続鋳造鋳片の厚み
方向における鋳片のバルジングあるいは鋳片の反り等に
よる形状不良を検知する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備は、図2に示すように、取
鍋10,タンディッシュ11,鋳型12,支持ロール群
(ローラエプロン)13,ピンチロール14,走行式の
鋳片切断機15等からなり、鋳型12で凝固殻が形成さ
れた鋳片Sをローラエプロン13で案内支持しつつスプ
レー水等で冷却し、ピンチロール14で矯正しつつ引き
抜き、鋳片切断機15で所定長さに切断している。
【0003】このような連続鋳造設備において、鋳片S
には、溶鋼静圧により凝固殻が鋳片支持ロール間で膨ら
むバルジングが発生し、このバルジングが発生すると、
鋳片内部に内部割れ、縦割れ等が発生して鋳片品質を劣
化させる。そのため、従来においては、鋳片支持ロール
間に接触式あるいは非接触式の測定器を設置して鋳片の
バルジングを測定している。
【0004】接触式のバルジング測定装置としては、タ
ッチローラ(あるいは車輪)をエアシリンダにより鋳片
支持ロール間の鋳片に圧接し、シリンダロッドと同一軸
に取付けた変位計により鋳片形状を測定するものがある
(実開昭62−86952号公報)。
【0005】一方、非接触式のバルジング測定装置とし
ては、一対の鋳片支持ロールの変位を検出する手段と、
鋳片支持ロール間の鋳片の変位を検出する超音波距離計
とからなり、鋳片変位とロール変位とからバルジングを
測定するものがある(特開昭61−67550号公
報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は鋳造速度のアップにより、ロール間でのバルジングの
みならず、時としてピンチロールの後段においてもバル
ジングが起こり、ここではロールによる押圧力がないた
め、このバルジングが大きくなり、これにより鋳片切断
機に損傷を与えることがある。また、鋳片の反り等の変
形により、鋳片切断機に損傷を与えることもある。
【0007】このようなピンチロールの後段から鋳片切
断機の手前までの間でバルジングを測定する場合、従来
のバルジング測定装置では、装置が複雑でコストがかか
り、保守労力が大となる等の問題がある。
【0008】この考案は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、比較的簡単な構成の
装置で、鋳片の完全凝固点位置から切断機までの熱間で
鋳片のバルジングや反り等の形状不良を検知し、不良成
品の早期発見や鋳片切断機等の設備損壊を未然に防止す
ることのできるバルジング検知装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、鋳型,支持
ロール群,ピンチロール,鋳片切断機を備えた連続鋳造
設備における連続鋳造鋳片のバルジングを検知する装置
において、前記ピンチロールと前記鋳片切断機の間に設
置され、投光器と受光器が鋳片幅方向に鋳片を挟んで対
向配置されると共に、前記投光器からの縦方向の平行光
束の下部が鋳片の厚み方向上部により遮断されて前記受
光器の受光量が変化するように配置された光電センサー
と、前記受光器の受光量を演算処理して鋳片厚み量を求
め、この鋳片厚み量が基準値を越えると異常時信号(警
報やCCストランドストップ指令)を出力するコントロ
ーラから構成する。
【0010】
【作用】以上のような構成において、種々の厚みの鋳片
に対して、光電センサーの投光器から投光された光束
下部が鋳片の上部に遮光されて受光器に入射し、コント
ローラにおいて受光器の受光量に基づいて鋳片厚み量が
算出される。鋳片厚み量が設定した基準値を越えると異
常警報等が出力され、鋳片のバルジングや反り等の形状
不良が検知される。
【0011】
【実施例】以下、この考案を図示する一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1,図3に示すように、ピンチロ
ール14と走行式の鋳片切断機15との間に、投光器2
と受光器3からなる光電センサー1を設置する。投光器
2と受光器3とは、鋳片幅方向に鋳片Sを挟んで対向配
置する。
【0012】この光電センサー1は、検出エリアが広く
縦方向の平行光束Lが得られるいわゆる光ワイドセンサ
ーを使用し、この平行光束Lの下部が鋳片Sの厚み方向
上部に照射され、またスラブサイズ(厚み)が変更され
ても平行光束Lの上端が鋳片Sの上面から充分な距離を
おいて位置するようにする。受光器3は、コントローラ
4によりスキャニングされる多数の受光素子を有し、受
光量に比例した検出信号が得られる。
【0013】コントローラ4は、図4(a) に示すよう
に、受光器3からの受光量検出信号を演算処理して鋳片
厚み,偏差などを算出し、これを測定値として表示す
る。また、設定値(基準値)が設定可能であり、後述す
るように、この設定値と算出された鋳片厚みを比較し、
結果をアナログ出力装置5とリレー出力装置6に出力す
る。
【0014】アナログ出力装置5とリレー出力装置6
は、CCマシンの制御装置に接続されており、異常警報
を発し、またCCストランドストップ指令によりCCマ
シン等を停止させる。
【0015】図4(b) は、投光器2から投光された平行
光束Lが、鋳片Sに遮光される光量L1 と、受光器3に
入射する光量L2 を示したものであり、この受光器3に
入射される光量L2 の最下点位置は、平行光束Lの範囲
内で基準値(鋳片厚み)T0として任意に設定可能であ
り、またこの基準値T0 以下では0リセットすること
で、通常の操作時で鋳片の形状不良が発生しない場合、
コントローラ4からは何ら出力が発信されないようにす
る。
【0016】いったん鋳片の形状不良が発生し、受光器
3に入射する光量L2 が減少し、鋳片厚みが、設定され
た基準値T0 を越えると、警報信号等が発せられる。こ
の基準値T0 はスラブサイズ(厚み)に応じて予めセッ
トされ、例えばスラブ厚さ300mmの場合、320m
m(5〜10%上乗せ)にセットする。
【0017】以上のような構成において、次のように動
作する。
【0018】(1) 図5に示すように、鋳片Sの形状が正
常の場合、受光器3に入射された受光量から算出される
鋳片厚みは、予め設定された基準値を越えることがな
く、0リセットされているため何ら信号を発しない。
【0019】(2) 鋳片Sがバルジング(図6(a) 参照)
や反り等の変形(図6(b) 参照)を発生すると、受光器
3に入射された受光量が変化し、コントローラ4で演算
処理され、鋳片厚み量,偏差量が表示される。
【0020】(3) 鋳片Sの厚みが大きくなり、基準値を
越えると、異常警報を発し、CCストランドストップ指
令が出力される。これにより、CCマシンが停止し、ス
トランドの鋳込みが中断し、鋳片切断機15の切断用ト
ーチ等の損壊が未然に防止される。
【0021】
【考案の効果】前述の通り、この考案に係るバルジング
検知装置は、投光器と受光器からなる光電センサーをピ
ンチロールと鋳片切断機との間に設置し、受光量の変化
により鋳片厚みを検出し、鋳片厚みが設定値を越えると
異常警報等を発するように構成したため、鋳片の完全凝
固点位置から切断機までの熱間で、鋳片のバルジングや
反り等の形状不良を検知し、不良成品を早期に発見した
り、鋳片切断機等の設備損壊を未然に防止することがで
きる。
【0022】また、ピンチロール(鋳片矯正装置)以降
の設備に設置されており、スプレー水,蒸気,鋳片の輻
射熱に全く影響されず検知精度および耐久性に優れてい
る。
【0023】さらに、光学方式による非接触式で、機構
が簡単なため、安価で保守労力を殆ど必要としない利点
がある。また、光電センサーを投光器からの平行光束の
下部が鋳片の上部に遮断されるように配置しているた
め、種々の厚さの鋳片に対して簡単な構成で安価な光電
センサーにより鋳片のバルジングや反り等の形状不良を
確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るバルジング検知装置を示す斜視
図である。
【図2】連続鋳造設備を示す概略側面図である。
【図3】光電センサーの設置状態を示すストランドの横
断面図である。
【図4】(a) はバルジング検知装置の全体構成を示す概
略図、(b) は平行光束の遮光状態を示す説明図である。
【図5】鋳片形状が正常な場合の検出状態を示す斜視図
である。
【図6】(a) は鋳片にバルジングが発生した場合の検出
状態を示す斜視図、(b) は鋳片に反りが発生した場合の
検出状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光電センサー 2 投光器 3 受光器 4 コントローラ 5 アナログ出力装置 6 リレー回路装置 10 取鍋 11 タンディッシュ 12 鋳型 13 支持ロール群 14 ピンチロール 15 鋳片切断機

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型,支持ロール群,ピンチロール,鋳
    片切断機を備えた連続鋳造設備における連続鋳造鋳片の
    バルジングを検知する装置において、 前記ピンチロールと前記鋳片切断機の間に設置され、投
    光器と受光器が鋳片幅方向に鋳片を挟んで対向配置され
    ると共に、前記投光器からの縦方向の平行光束の下部が
    鋳片の厚み方向上部により遮断されて前記受光器の受光
    量が変化するように配置された光電センサーと、 前記受光器の受光量を演算処理して鋳片厚み量を求め、
    この鋳片厚み量が基準値を越えると異常時信号を出力す
    るコントローラを備えていることを特徴とする連続鋳造
    鋳片のバルジング検知装置。
JP1993038558U 1993-07-14 1993-07-14 連続鋳造鋳片のバルジング検知装置 Expired - Lifetime JP2595553Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5384613U (ja) * 1976-12-16 1978-07-12
JPS6442894U (ja) * 1987-09-11 1989-03-14
DE68904717T2 (de) * 1988-09-16 1993-08-19 Tabacs & Allumettes Ind Vorrichtung zum messen einer querabmessung eines im wesentlichen zylindrischen objektes.
JP2872760B2 (ja) * 1990-06-01 1999-03-24 ヤマハ発動機株式会社 2サイクルエンジンの排気装置

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