JP2595329Y2 - 液浸対物レンズ - Google Patents

液浸対物レンズ

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JP2595329Y2
JP2595329Y2 JP1993002117U JP211793U JP2595329Y2 JP 2595329 Y2 JP2595329 Y2 JP 2595329Y2 JP 1993002117 U JP1993002117 U JP 1993002117U JP 211793 U JP211793 U JP 211793U JP 2595329 Y2 JP2595329 Y2 JP 2595329Y2
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objective lens
lens
outer cylinder
cylinder
liquid
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敦宏 土屋
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正立顕微鏡及び倒立顕
微鏡に用いられる液浸対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、開口数が大きく且つ高解像度の像
を得るために、標本と対物レンズの先端レンズとの間に
空気よりも屈折率の大きい水,油又はグリセリン等の液
体を充填して使用する液浸対物レンズが知られている。
【0003】この液浸対物レンズを倒立顕微鏡に用いる
場合、先ず充填する液体が表面張力で流れ落ちない程度
に対物レンズを標本に近付け、スポイト等で液体を充填
し、更に対物レンズを上下させてピントを合わせる。こ
の一連の操作に際して、液体を充填し過ぎたり、ピント
合わせをする時対物レンズを標本から離し過ぎたりする
と、対物レンズと標本の間に充填された液体が流れ出し
て対物レンズの内部に浸入し、レンズを汚染したり、金
属製のレンズ枠に錆を発生せしめたりして、検鏡に支障
を来すことがある。
【0004】このような不具合を解消するために、一般
に液浸対物レンズは、例えば、先端レンズとレンズ鏡
枠,鏡枠同志など対物レンズの外表面と対物レンズの内
部とを連通する部分は、シリコン又はシリコン系の接着
剤等で密封されている。然しながら、液浸対物レンズの
中には、正立顕微鏡に用いた場合、ピント合わせ時誤っ
て対物レンズを標本に近付け過ぎても標本を破損しない
ようにするため対物レンズの外筒に対して先端レンズを
含むレンズ群を保持する中筒が光軸方向に摺動可能であ
るような安全機構を設けた形式のものがあるが、この形
式の液浸対物レンズでは、外筒と中筒の摺動部を介して
対物レンズの外表面と対物レンズの内部とが連通してお
り、この摺動部をシリコン等で密封してしまうことは出
来ない。
【0005】従って、この形式の液浸対物レンズを倒立
型顕微鏡に使用した場合、先端レンズと標本の間から流
れ出した液体は、対物レンズの外表面から外筒と中筒の
摺動部及び中筒に設けられた穴等を介して内部に浸入
し、レンズを汚染したり、金属部品を腐食したりする結
果となる。特に、外筒と中筒の摺動面など高精度を要求
される嵌合部は金属製であって而も表面処理が施されて
いないため錆の影響を受け易く、摺動に支障を来たし、
安全機構が作動しないと云う不具合も生じる。
【0006】この不具合を無くするために、従来ドイツ
国実用新案登録第7907068号に開示された如き構
成のものが提案されている。図4を参照してこれを説明
すれば、30は先端レンズ31及び図示しない他のレン
ズを保持する中筒、32は中筒30の先端部(標本側)
に設けられた浸液受けリング、33は中筒30を光軸方
向へ摺動可能に嵌挿せしめた外筒であって、倒立顕微鏡
に用いられた場合、誤って流れ落ちた液体は浸液受けリ
ング32により受け止められて、中筒30と外筒33の
摺動面間の隙間34から対物レンズの内部へは流入しな
いようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、この構成
のものは、倒立顕微鏡に使用の際誤って液体を充填し過
ぎ、その充填量が多くて浸液受けリング32では受けき
れず、浸液受けリング32から溢れた場合には、中筒3
0と外筒33の摺動面間の隙間34から内部へ流入す
る。又、この構成の対物レンズがレボルバー等の対物レ
ンズ転換機構により保持されている場合、対物レンズを
転換した際先端レンズ31と標本との間に充填されてい
た液体及び/又は浸液受けリング32に溜まっていた液
体が飛び散り、これが隙間34よりレンズ内部へ流入し
て、前述の如くレンズの汚染や金属部品の錆を生ぜし
め、検鏡に支障を来す。
【0008】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、倒立顕微鏡での使用時に、対物レンズの転換,
液体の充填ミス,ピント合わせのミス等により先端レン
ズと標本との間に充填された液体(浸液)が流れ落ちて
も対物レンズ内部に流入せず、又正立顕微鏡での使用時
に、ピント合わせミスによる標本の破損に対する安全機
構を損なうことのない液浸対物レンズを提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案による液浸対物レンズは、外筒又は中筒の先
端部に取外し可能に螺着されたカバーと、前記外筒,中
筒,カバーに接触し得るように配置され前記カバーの螺
着によって前記外筒と前記中筒との間の間隙を密封する
弾性部材とを備えているようにする。
【0010】
【作用】倒立顕微鏡に使用される時は、液体が流れ落ち
ても、弾性部材により、外筒と中筒の摺動面間にその液
体が流れ込むのは完全に阻止される。従って、外筒と中
筒の摺動面に錆が発生するようなことはなく、弾性部材
を外して正立顕微鏡に使用されるときは、安全機構は常
に円滑に働く。
【0011】
【実施例】図1及び2は本考案の第一実施例を示す断面
図で、図1は倒立顕微鏡に使用した場合を、図2は正立
顕微鏡に使用した場合を夫々示している。図中、1,
2,3及び4はレンズ、5はレンズ1を保持する鏡枠、
6はレンズ2を保持する鏡枠、7はレンズ3を保持する
鏡枠、8はレンズ4を保持する鏡枠、9は鏡枠5,6,
7及び8が順次嵌入され押え環10を螺入することによ
りレンズ1乃至4を固定保持する中筒、11は中筒9に
摺動可能に嵌装されていて先端部に形成された付当面1
1aが中筒9の段部に当接せしめられるようになってい
る外筒、12は外筒11の後端部に螺着されたキャッ
プ、13は中筒9とキャップ12との間に張架されてい
て上記付当面11aが中筒9の段部に当接するように中
筒9と外筒11を弾圧するスプリング、14は中筒9の
先端部に取外し可能に螺着されたカバー、15は外筒1
1の先端面とカバー14との間に介在せしめられていて
中筒9と外筒11の摺動面間の隙間を対物レンズの外表
面に対して密封する弾性部材より成るOリング、16は
鏡枠5と中筒9との間の隙間を密封するシリコン等の接
着剤、17はレンズ1と鏡枠5との間の隙間を密封する
シリコン等の接着剤、18は顕微鏡のステージ、19は
中座、20は標本、21は先端レンズ1と標本20との
間に充填された油,水又はグリセリン等の液体である。
尚、カバー14は、図1に示すように、中筒9と外筒1
1の摺動面間の隙間と連通する対物レンズ外表面を先端
レンズ1と標本20の間に充填される液体21に対して
遮蔽するように形成されていて、このカバー14と外筒
11の先端面とにより形成される凹溝内にOリング15
が嵌着されるようになっている。
【0012】本考案の第一実施例は上記のように構成さ
れているから、図1に示されるように倒立顕微鏡に使用
される場合は、対物レンズの転換時や、液体の充填ミ
ス,ピント合わせミスにより液体21が流れ落ちても、
液体が対物レンズの内部に流入することはなく、従っ
て、レンズ1乃至4が液体によって汚染されることはな
く、又金属部品に錆を生ぜしめるようなこともなく、検
鏡に支障を来すことはない。又、中筒9にはOリング1
5により外筒11の付当面11aに引き込まれるように
力が働いているため、光軸が偏芯する心配もない。この
場合、中筒9と外筒11は殆ど相対運動(摺動)するこ
とはない。従って、ピント合わせの際対物レンズを標本
20に近付け過ぎると、固定されたステージ18に対し
て中座19と標本20を突き上げてしまうが、この時O
リング15を外せば中筒9は僅かに下方へ摺動して上記
突き上げを緩和させることができ、又、中筒9とカバー
14との螺合部を予めシリコン等で密閉して置けば、上
記突き上げによって流れ落ちた液体21はカバー14に
より外筒11の外側へ誘導され、対物レンズの内部へ流
入することはない。
【0013】又、図2に示されるように正立顕微鏡に使
用される場合は、液体21が流れ落ちて対物レンズ内に
浸入する心配はないため、カバー14とOリング15を
外して、中筒9を外筒11に対して摺動し得るように
し、ピント合わせミスによる標本20の破損に対する安
全機構を働かせることができる。又、カバー14が取り
外されているから、マニピュレーター等を用いてガラス
針22で標本20を操作する際も極めて好都合である。
【0014】図3は本考案の第二実施例を示す断面図で
ある。図中、第一実施例と実質上同一の部材及び部分に
は同一符号が付されているが、この実施例は、中筒9と
外筒11の摺動面間の隙間を対物レンズの外表面に対し
て密封する弾性部材より成るOリング15を収容すべき
凹溝が中筒9と外筒11により直接形成されていて、凹
溝内に嵌着されたOリング15の離脱を阻止するための
カバー22が外筒11に螺着されている点で、第一実施
例とは異なる。この為、スプリング10の力量を外筒1
1と中筒9間の摺動力量に対して適当に選べば、外筒1
1と中筒9は摺動可能となり正立顕微鏡での使用時もピ
ント合わせミスによる標本の破損に対する安全機構を損
なうことはない。その他の構成,作用及び効果は第一実
施例と同じであるので、それらについての説明は省略す
る。
【0015】
【考案の効果】上述のように本考案によれば、倒立顕微
鏡に使用される場合、操作ミスにより先端レンズと標本
との間に充填された液体が流れ落ちるようなことがあっ
てもこれが対物レンズ内部に浸入するようなことはな
く、又正立顕微鏡に使用される場合は、弾性部材を取り
外すだけでピント合わせミスによる標本破損を確実に防
止し得る液浸対物レンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による液浸対物レンズの第一実施例を倒
立顕微鏡に使用した状態で示す光軸に沿う右半分の断面
図である。
【図2】本考案による液浸対物レンズの第一実施例を正
立顕微鏡に使用した状態で示す光軸に沿う左半分の断面
図である。
【図3】本考案による液浸対物レンズの第二実施例を倒
立顕微鏡に使用した状態で示す光軸に沿う右半分の断面
図である。
【図4】従来の液浸対物レンズの一例を示す一部破断側
面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,31 レンズ 5,6,7,8 鏡枠 9,30 中筒 10 押え環 11,33 外筒 11a 付当面 12 キャップ 13 スプリング 14,22 カバー 15 Oリング 16,17 接着剤 18 ステージ 19 中座 20 標本 21 液体 23 ガラス針 32 浸液受けリング 34 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 21/00 - 21/36

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、該外筒に摺動可能に嵌挿されて
    いるレンズ群を保持する中筒とを備えた顕微鏡用液浸対
    物レンズにおいて、前記外筒又は中筒の先端部に取外し
    可能に螺着されたカバーと、前記外筒,中筒,カバーに
    接触し得るように配置され前記カバーの螺着によって前
    記外筒と前記中筒との間の間隙を密封する弾性部材とを
    備えていることを特徴とする顕微鏡用液浸対物レンズ。
JP1993002117U 1993-01-29 1993-01-29 液浸対物レンズ Expired - Lifetime JP2595329Y2 (ja)

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JPH0660815U JPH0660815U (ja) 1994-08-23
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