JP2595246Y2 - 注出容器 - Google Patents

注出容器

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JP2595246Y2
JP2595246Y2 JP1992062153U JP6215392U JP2595246Y2 JP 2595246 Y2 JP2595246 Y2 JP 2595246Y2 JP 1992062153 U JP1992062153 U JP 1992062153U JP 6215392 U JP6215392 U JP 6215392U JP 2595246 Y2 JP2595246 Y2 JP 2595246Y2
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movable partition
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字規 嶋田
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は注出容器に係り、特に、
内容物を消費しても容器自体の容積が変動しない形式の
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自然物質であるか化学物質を
問わず、溶液状の物質を容器中に保存した場合外光によ
る経時変化が生じることがある。
【0003】これを防止する方法としては容器を不透明
材あるいは着色材で形成し光の透過を防ぐのが一般的で
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
方法を採った場合、容器の中が見えないために残量を知
ることができず、特に、内容物を消費しても容器自体の
容積が変動しない形式のものにあっては重量で判断する
以外に方法がなかった。このため、不意に使い切ってし
まうこともあり不便であった。
【0005】本考案は前記事項に鑑みてなされたもの
で、外光から内容物を保護することができるのは勿論、
内容物が使用し終わる前にそのことを知ることができる
ようにした注出容器を提供することを技術的課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記技術的課題
を解決するために、容器本体2に口筒部3を設けるとと
もに、この容器本体の胴部内において気液密的に滑動す
る移動仕切り部4を設け、前記口筒部3と移動仕切り部
4との間に内容物を充填するとともに、内容物の吐出に
伴い前記移動仕切り部4が内容物の減少に伴って口筒部
3側へ移動するよう構成した注出容器において、前記容
器本体2を光透過材で形成するとともに、胴部の口筒部
側端を部分的に残して胴部全体に遮光部1を設け、か
つ、前記移動仕切り部4を不透明材または着色材で形成
して注出容器とした。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】移動仕切り部4は内容物の消費に伴って口筒部
3側へ移動するが、使用し始めのときは内容物の量を知
る必要もないため内容物は遮光部1で外光から保護され
ている。
【0010】そして、内容物の残りが僅かになると、移
動仕切り部4は口筒部3付近にまで上昇するが、遮光部
1は容器胴部の口筒部側端を部分的に残して設けられて
いるため、移動仕切り部4の存在が前記容器本体2を通
して外部に露見する。ここで消費者は内容物の残り少な
いことを知り、完全になくなる前に商品を補充すること
ができる。
【0011】そして、前記移動仕切り部4を不透明材や
着色材で形成してあるので、さらに視認性が良好とな
り、特に黄色や赤等の目立つ色で着色すれば一目瞭然と
なる。
【0012】
【実施例1】本考案の実施例1を図1ないし図3に基づ
いて説明する。なお、以下の実施例は、内容物中に微細
球体60を分散させ、注出時にこれを潰しながら吐出さ
せることができるような容器に実施したものとしたが、
この例に限定されるものではなく、要するに内容物の使
用によって容器自体の容積が変動しない形式の容器には
すべて適用することができる。
【0013】容器本体2は硬質で不透明な合成樹脂で形
成されており、円柱状の本体部分の上部に口筒部3が形
成されている。この口筒部3には螺条3aが設けられて
おり、この螺条3aに内キャップ20が螺着されるよう
になっている。この内キャップ20と口筒部3の上縁と
の間にはパッキン21が設けられており内圧に耐えるこ
とができるよう構成されている。また、容器本体2の肩
部には外キャップ50が着脱自在に外嵌されるようにな
っている。
【0014】前記容器本体2内には気液密的に滑動する
移動仕切り部4が設けられている。この移動仕切り部4
は実質的な底蓋となっており、容器本体2内に密接する
スカート4aと容器本体2の底部に係脱可能に係合する
バージンシール部4bが形成されている。また、この移
動仕切り部4には着色がされており、容器本体2の外側
から視認可能となっている。
【0015】そして、移動仕切り部4上に形成される
空間に内容物が収容されている。この実施例における内
容物は、溶液中に、破壊可能で内部に溶剤を収容した微
細球体60を分散させたものである。内容物は、通常、
外光による経時変化から保護する必要がるものが収納さ
れ、本実施例のものに限定されないのはもちろんであ
る。
【0016】前記口筒部3内には筒状のシリンダ5を設
けられている。このシリンダ5は下端が逆円錐状の径縮
部5bとなっており、また、上端の周囲にフランジ5a
が形成されている。そしてこのフランジ5aが前記内キ
ャップ20とパッキン21との間に挟持されることによ
り容器内に垂下するよう固定されている。
【0017】このシリンダ5の内容物供給側端、即ち、
下端には前記微細球体60の直径よりも小径の流通部7
を有する破砕部8が設けられている。また、前記シリン
ダ5にはピストン9が気液密的かつ滑動自在に設けられ
ている。このピストン9にはコイルスプリング12の一
端が当接しており常時内容物の排出方向、即ち、上方向
に付勢されている。このピストン9は概ね筒状体をなし
ており、その中心は注出孔10となっている。この注出
孔10には第1逆止弁6としてのシャフトが若干のクリ
アランスをもって内嵌されている。
【0018】前記第1逆止弁6の下端には前記付勢手段
12の他端が当接しており、下方向に付勢せしめられて
いる。これによりこの第1逆止弁6はその下端が前記径
縮部5bの内周面に当接して内容物の排出方向に開く逆
止弁としての作用をするように構成されている。なお、
この第1逆止弁6の上端は径大部6aとしてある。
【0019】前記ピストン9の上部には注出管30が連
結してあり、この注出管30を下動させることによって
ピストン9を下動することができるようになっている。
注出管30の内面には前記径大部6aに外嵌する径縮部
31が形成されている。この径縮部31はピストン9の
元位置(上方への付勢位置)においてのみ前記径大部6
aに外嵌し、密閉性を高める作用がある。そして、注出
管30の上部には第2逆止弁11としてのボールが設け
られている。このボールは内容物の排出方向にのみ移動
可能となっており、外気の吸入を防止する作用がある。
【0020】そして注出管30の上端には押しボタン部
40が設けられている。これを押すことによってピスト
ン9を下動させることができるようになっている。前記
容器本体2の胴部にはシュリンクフィルムからなる遮光
部1が外嵌されており、内容物へ光が透過しないように
なっている。この遮光部1には口筒部側端2aが部分的
に露出するような切り欠き部1aが形成されている。こ
の切り欠き部1aは図2に示すように最小限のものとな
っており、内容物の保護が図られている。また、この遮
光部1には紫外線吸収剤が含ませてあり、さらに透過紫
外線量を低減させてある。なお、この遮光部1は印刷で
形成してもよく、この場合にも紫外線吸収剤を含ませる
ことが望ましい。
【0021】図3は他の実施例を示し、前記容器本体2
の胴部に凹部2bを設け、この凹部2bに遮光部1たる
合成樹脂製スリーブを外嵌したものである。前記凹部2
bは胴部の口筒部側端には形成されておらずこの部分は
胴部が露出している。
【0022】この実施例では胴部の口筒部側端が環状に
露出するため多少紫外線阻止効果が弱まるが、移動仕切
り部4をより明瞭に視認できるという効果がある。前記
した構成においてその動作を説明する。
【0023】ピストン9を下動させると第1逆止弁6が
開いてシリンダ5内の内容物を外部へ排出する。この状
態では前記径大部6aは径縮部31から外れているため
内容物の流通に支障をきたすことはない。
【0024】ここでピストン9を自由状態とすると付勢
手段12により元位置に復帰するがこのときの負圧で第
2逆止弁11が閉じ、第1逆止弁6の下端が、前記径縮
部5bの内周面から離れ、内容物をシリンダ5内に吸入
する。このとき容器内も負圧となるため移動仕切り部4
が内容物の減少に伴って口筒部3側へ移動(上昇)す
る。このため内容物は常に外気と隔離されることとなり
品質を長期に亘り維持することができる。
【0025】また、前記内容物のシリンダ5内への吸入
に伴って内容物は破砕部8の流通部7を通過する。この
流通部7は微細球体60の直径よりも小径であるため微
細球体60は通過の際破壊される。そして微細球体が破
壊されたことによって、溶剤と溶液とが混合して注出さ
れる。
【0026】このようにして、内容物を吐出させてゆく
と移動仕切り部4は上死点付近にまで上昇し、前記した
遮光部1の上縁を越えて上昇する。すると移動仕切り部
4は容器を通して外部から視認できる状態となり、まも
なく内容物を使い終わることを知ることができる。
【0027】
【考案の効果】本考案によれば、内容物が吐出し尽くさ
れる前に仕切り部を外部から視認することができるた
め、消費者は完全に使い終わる前に次の商品を調達する
ことができ便利である。そして、移動仕切り部を不透明
材または着色材で形成しているので、視認性が良好であ
る。
【0028】しかも、遮光部は内容物を殆ど覆っている
ため内容物の品質を長期にわたって維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図
【図2】本考案の実施例を示す要部斜視図
【図3】本考案の他の実施例を示す部分的断面図
【符号の説明】
1・・遮光部 2・・容器本体、 3・・口筒部、 4・・移動仕切り部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に口筒部を設けるとともに、こ
    の容器本体の胴部内において気液密的に滑動する移動仕
    切り部を設け、前記口筒部と移動仕切り部との間に内容
    物を充填するとともに、内容物の吐出に伴い前記移動仕
    切り部が内容物の減少に伴って口筒部側へ移動するよう
    構成した注出容器において、前記容器本体を光透過材で
    形成するとともに、胴部の口筒部側端を部分的に残して
    胴部全体に遮光部を設け、かつ、前記移動仕切り部を不
    透明材または着色材で形成した注出容器。
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