JP2595218Y2 - 水道用減圧弁 - Google Patents

水道用減圧弁

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JP2595218Y2
JP2595218Y2 JP1991071995U JP7199591U JP2595218Y2 JP 2595218 Y2 JP2595218 Y2 JP 2595218Y2 JP 1991071995 U JP1991071995 U JP 1991071995U JP 7199591 U JP7199591 U JP 7199591U JP 2595218 Y2 JP2595218 Y2 JP 2595218Y2
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宏 杉山
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株式会社 光合金製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は水道用減圧弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の減圧弁の中には、同一出願人によ
る実願昭60−103449号及び61−035700
号公報のように、水道用減圧弁が提案されているが、弁
座高さが弁座径の1/10以下の低い弁座を有してお
り、それに直交し開閉するパッキンは、弁座面に水平な
形状を有してピストンに装着されていた。従来の減圧弁
の出口側の末端水道器具を開放すると、減圧弁内部の弁
もそれに対応して開きはじめ、水は弁と弁座間の狭い流
路に流入して流速を増大させ、弁座近傍の圧力を降下さ
せるが、上記形状を有する弁と弁座においては縮流され
る距離が長いため、弁座近傍で降下した圧力は飽和蒸気
圧以下となり気泡を発生させ、減圧弁出口側圧力に回復
すると気泡を消滅させ騒音を発生させていた。この現象
は、大きい差圧を制御するコントロールバルブなどにお
いてキャビテーション現象として知られいるが、従来の
水道用減圧弁においても、真夏時、水温が上昇すると飽
和蒸気圧が上がるため室内の不快な騒音源となってい
る。また、弁と弁座間から噴出する水は、図1に示すよ
うに流線a、b、cと急激な流路変更を余儀なくされる
ため損失抵抗を増大させ、そのため減圧弁それ自体の性
能を決定する圧力−流量特性が良好ではなかった。例え
ば図2にに示すように流量が増えはじめると急激に二次
側圧力が下がり、減圧弁出口側の末端水道器具に安定し
た圧力と流量を保証することができなかった。上記の現
象を解決するために、従来、騒音に対しては弁座上方に
多孔やスリットを有したケージ等を設け流線の改良によ
って気泡消滅のエネルギを分散させていた。圧力−流量
特性に対しては、減圧弁出口側圧力をうける受圧部とし
て、別個にダイアフラム室を設けて改善していた。その
結果、バルブ自体が大型化し、高価となることは勿論の
事、取付上のスペースを広くとるなど不都合があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】多孔やスリットを有し
たケージや、ダイアフラムを設けず、即ちバルブ自体を
大形化することなく、キャビテーションが誘因する騒音
を解消し尚且つ安定した圧力−流量特性を有する水道用
減圧弁を提供することが、本考案の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】減圧弁の流入口と流出口
の中間部に弁座高さが弁座径の1/10以上の上向きの
弁座を設け、上記弁座に直交しシリンダを摺動するピス
トンに弁座に当接する部分が弁座にたいして一定の角度
を有するテーパ形状のパッキンを装着したものである。
【0005】
【作用】減圧弁出口側の末端水道器具、例えば蛇口を開
くと、図5、図6の実施例から水は流入口2からテーパ
形状パッキン9’と弁座7の間を通って圧力室13に流
れこみ、流出口5を通って下流側配管へと流れる。蛇口
をさらに開くと圧力室13内の二次圧力が低下し、ばね
12の復元力によりピストン10が上昇し流量が増大す
る。逆に蛇口を閉じはじめると、圧力室13内の二次圧
力が上昇し、ばね12を圧縮してピストン10は下降し
流量が減少する。蛇口を完全に閉止すると、二次圧力は
最大となりテーパ形状パッキン9’が弁座7に当接し流
水を遮断する。減圧弁の設定圧力は、この時の最大二次
圧力とつりあうばね12の発生力と等価となるから、目
標とする設定圧力はばね12を適切に設計することによ
り得られる。本考案の水道用減圧弁は、減圧弁出口側の
末端水道器具を開放すると、減圧弁内部の弁9が開きは
じめ、水はテーパ形状パッキン9’と弁座7間の狭い流
路に流入するが、テーパ形状パッキン9’と弁座7間を
通過すると図3に示すように上向きには、流線に沿った
テーパ形状パッキン9’、下向きには、弁座7の高い突
出部7aとの間に瞬時に開放される。実験によれば、弁
座7の突出部7aと弁箱1(図5、6参照)から形成さ
れる空隙部分16(図5、6参照)が大きくなると縮流
減少による圧力降下をおこさず、流線a’、b’、c’
もなめらかになり、すみやかに減圧弁の出口側圧力に回
復する。即ち、キャビテーション現象による騒音の発生
もなく、また急激な流路の変更もないので損失抵抗が少
なく、図4に示すように流量が増えはじめても二次側圧
力が下がり方が小さく、減圧弁出口側の末端水道器具に
安定した圧力ー流量特性を保証することができる。
【0006】
【実施例】図5に本考案の一実施例を示すが、弁箱1
は、下端に流入口2とその上方に流出口5側に開口する
シリンダ3と該シリンダ3の外壁に側壁流路4を形成し
た弁箱下部材1’と流出口5と圧力室13を備えた弁箱
上部材1’’とを接続螺合してなり、上記弁箱下部材
1’と弁箱上部材1’’間には流出口5側に向いた弁座
径の1/10以上の弁座高さを有する弁座7をシール用
パッキン6と共に、挟設させている。また上記圧力室1
3にテーパ形状パッキン9’を装着した弁9を設け上記
シリンダ3内を摺動する環状パッキン8を備えたピスト
ン10に接続し、上記ピストン10とシリンダ3とによ
り形成されるばね室11にばね12を設けピストン10
に常に上向きの力を作用させている。
【0007】また図6に本考案の他の一実施例を示す
が、弁箱1の軸心は流入口2、流出口5の取付軸心に対
して流出側に15度以上傾けて形成されている。弁箱1
の内部には、上記流入口2と流出口5の中間に弁座径の
1/10以上の弁座高さを有する弁座7を設け下方にシ
リンダ3を形成する。上蓋15は上記弁座上方にシール
用パッキン6を介在して弁箱1の上部に螺合接続され、
上記弁座7の上方に圧力室13を形成する。また上記圧
力室13にテーパ形状パッキン9’を装着した弁9を設
け、上記シリンダ3内を摺動する環状パッキン8を備え
たピストン10に接続し、上記ピストン10とシリンダ
3とによって形成されるばね室11にばね12を設け、
ピストン10に常に上向きの力を作用させている。
【0008】
【考案の効果】本考案は、弁座上方に多孔やスリットを
有したケージを設けたり、ダイアフラム室を設けてバル
ブ自体を大形化することなく、パッキンを平形状からテ
ーパ形状に置換し、従来の低い弁座を弁座径の1/10
以上の高い弁座にするだけで、キャビテーションによる
騒音発生を消失させるだけでなく、安定した圧力−流量
特性を有する水道用減圧弁を提供することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の減圧弁の弁座近傍の流線を示す模擬図で
ある。
【図2】従来の減圧弁の出口側の圧力−流量特性図であ
る。
【図3】本考案の減圧弁の弁座近傍の流線を示す模擬図
である。
【図4】本考案の減圧弁の出口側の圧力−流量特性図で
ある。
【図5】本考案の一実施例を示す通水状態の縦断面図で
ある。
【図6】本考案の他の実施例を示す通水状態の縦断面図
である。
【符号の説明】
1 弁箱 1’ 弁箱下部材 1’’弁箱上部材 2 流入口 3 シリンダ 4 側壁流路 5 流出口 6 パッキン 7 弁座 7a 突出部 8 環状パッキン 9 弁 9’ テーパ形状パッキン 10 ピストン 11 ばね室 12 ばね 13 圧力室 14 底蓋 15 上蓋 16 空隙部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の流入口と流出口の中間部に上向き
    の弁座を設け、下方にシリンダを形成するとともに、上
    記シリンダを摺動する環状パッキンおよび上記弁座に直
    交し開閉するパッキンを装着するピストンと、ピストン
    下端に形成されるばね室に収容されピストンに上向きの
    押圧力を与えるばねとからなり、上記弁座、シリンダ、
    ピストン、ばね室を同一軸心上に配置してなる減圧弁に
    おいて、上記パッキンは弁座に当接する部分が弁座に対
    して一定の角度を有する下向きのテーパー形状であり、
    上記弁座はその内径側の上記パッキンと当接する部分に
    弁座の内径寸法の1/10以上の高さの上向き突出部を
    設けることにより形成されたものであることを特徴とす
    る水道用減圧弁。
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JP5329703B1 (ja) * 2012-07-30 2013-10-30 株式会社丸岡製作所 自動圧力調整弁
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JPS6368581U (ja) * 1986-10-24 1988-05-09

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