JP2594999Y2 - 病人用姿勢保持具 - Google Patents

病人用姿勢保持具

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JP2594999Y2
JP2594999Y2 JP1993023181U JP2318193U JP2594999Y2 JP 2594999 Y2 JP2594999 Y2 JP 2594999Y2 JP 1993023181 U JP1993023181 U JP 1993023181U JP 2318193 U JP2318193 U JP 2318193U JP 2594999 Y2 JP2594999 Y2 JP 2594999Y2
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JPH0675464U (ja
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義之 園尾
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株式会社エフ・アイ・デイ
有限会社ディー アンド エー
佐々木 宏
根本 優貴美
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、意識障害者をはじめ
とする寝たきりの病人を介護する際、あるいは脳性マヒ
患者の姿勢を保持する際に使用される病人用姿勢保持具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自力で起上がることのできないいわゆる
寝たきり病人の介護に際しては、できるだけ寝たきりに
させず、起上がらせて座位に保持することが望ましい。
ひとたび寝たきりになった病人は、そのまま寝たきりで
過ごさせれば再度自力で起上がることは通常不可能であ
るが、介護人の手で座位を保持させるよう努力すれば、
再度自力で起上がれるまでに回復する場合が多いことが
確認されている。重度の意識障害者(いわゆる植物人
間)であっても、ベッドの上で座位をとらせることで、
脳を活性化し、普通の社会生活ができるまでに回復させ
ることも可能である。
【0003】しかし、寝たきり病人に座位を取らせた状
態でその姿勢を保持し、かつ清拭などの介護作業をその
まま行なうことができるように配慮された器具は知られ
ていない。そのため、寝たきり病人の介護では、座位を
保持することは行なわれず、清拭などの作業も寝かせた
ままの状態で行なうのが通常である。その結果、座位を
保持させる介護がなされれば回復の可能性がある患者で
あっても寝たきり状態におかれるために回復の機会を逸
しているのが現状である。
【0004】また、脳性マヒ患者は不随意に筋肉が動い
てしまい、一定の姿勢を保持することができない。例え
ば食事の際に上半身が不随意に動いてしまうと食物をう
まく口に運ぶことができず、介護者の手を借りたり、体
を椅子に縛り付けたりしなければならない場合がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、寝たきり
病人に座位をとらせてその姿勢を保持すると共に、座位
のまま清拭作業を容易に行なえるようにし、寝たきり病
人に座位を取らせる介護をし、その回復を促すこと、お
よび、脳性マヒ患者の姿勢を無理なく一定に保持するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の病人用姿勢保
持具は、テーブル板の両側に沿って夫々脚取付杆及び背
柱取付杆を取付け、前記脚取付杆の一端には脚体の上端
部を固定し、前記背柱取付杆の一端には背柱の下端を固
定し、前記2本の背柱間には背押え部材を開閉自在に取
付け、前記背柱取付杆ははテーブル板に対して相対移動
自在として構成してある。尚、前記背柱は板状としても
よい。請求項2は、背押え部材を板として、背柱に回動
自在に取付けたものである。そして、請求項3は、前記
背押え部材は平面V字状としたものであり、請求項4は
背押え部材に使用者の前屈防止用のベルトを取付けたも
のである。
【0007】
【作用】この考案の病人用姿勢保持具は、ベッドの側部
に設置して使用するものである。そして、座位保持時に
おいては、患者は背押え部材にもたれて座位を保持する
ことができる。その際、テーブルと背押え部材を支持す
る背柱取付杆とは摺動自在としてあるので、患者の体格
に合わせてテーブルと背押え部材との距離を調節するこ
とができる。請求項3の考案のように背押え部材を平面
V字状にしておくと、患者が背押え部材にもたれた際に
も脊髄は背押え部材に当らないので、神経が圧迫され
ず、脳の活性化に寄与すると共に、背押え部材で使用者
の背中を2点で保持するので、上半身が安定し、脳性マ
ヒ患者の不随意な動きが規制される。そして、前記背押
え部材は開閉自在であるから、介護作業の際には背押え
部材を開放し、座位を保持したままの状態で背中を拭っ
たりマッサージをすることができる。
【0008】
【実施例】テーブル板1の両側下部に取付枠2が固定し
てあり、取付枠2に脚取付杆3及び背柱取付杆4が摺動
自在に嵌装してあり、前記取付枠2の外側に取付けられ
た締付けネジ5を締め付けることにより前記脚取付杆3
及び背柱取付杆4が固定されるようにしてある(図5参
照)。前記脚取付杆3の一端には脚部材6が垂直に固定
してあり、前記脚部材6は図1において逆L字状に表さ
れた脚本体6aとこれに出入自在に嵌装された補助脚部
材6bとで構成してある。この補助脚部材6bには所定
間隔で孔7が設けてあり、脚本体6aを挿通するネジ8
と孔7の組合せにより、脚部材6の高さが調節できるよ
うにしてある。前記脚本体6aの下部にはキャスター9
が取付けてある。
【0009】前記背柱取付杆4の後方端には背柱10が
一体的に連設してあり、背柱10には蝶番11を介して
板状の背押え部材12の基部が回転自在に取付けてあ
る。この背押え部材12は2枚が協同して背柱10、1
0間を閉塞するようにしてあり、かつ閉塞時において2
枚の背押え部材12、12が平面V字状をなすようにし
てある。そして、2枚の背押え部材12、12の先端部
間には閉鎖状態を保持する錠13が取付けてある。ま
た、背押え板12には使用者の前屈を防止するベルト1
4が取付けてある。
【0010】前記テーブル1は背押え部材12側に湾曲
した凹部15が形成してあり、患者の腹部を自然に支え
るようにしてあると共に、上面両側にはパット16が添
着してある。
【0011】この実施例の装置を使用するには、まず使
用者(患者)をベッドの縁に、足を下方へ垂らした状態
で横たえる。次いで、背押え部材2を開放した状態で、
姿勢保持具をベッド側方に位置させて、患者にあてがう
(このとき脚部材の垂直部をベッドの縁に当接させ、水
平部はベッド下方に位置させる)。このとき、脚取付杆
3及び背柱取付杆4を適宜摺動させて、テーブル板1、
脚部材6、および背押え部材12の位置を患者の体格に
合わせて適宜調節し後、ネジ5を締め付けてこれらの位
置を固定する。その後、介護者が患者を起上がらせて保
持具内に座らせて、2枚の背押え部材12を閉鎖して施
錠し、必要により前屈防止用のベルト14を締める。
【0012】患者はその体力を考慮の上でできるだけ長
時間座位を保持させることが好ましい。そして、その際
脊髄を圧迫を避けて神経の通りを良くしておくことが脳
機能の回復にとって重要である。そして、上記実施例に
おいては背押え部材12が平面V字状をしているので、
背押え部材は背中の両側を保持し脊髄の通る背中の中央
部では背中と背押え部材12との間に間隙が生じてい
る。そのために背押え部材12にもたれた状態において
も患者の脊髄は圧迫されず、脳機能の回復が促進され
る。
【0013】次に、清拭などの介護作業を行なう際に
は、背押え部材12を夫々回動させて開放し、介護人が
患者の背中を押えつつ清拭やマッサージ等を行なう。背
押え部材12が開放自在であるから、極めて容易に背中
側の作業を行なうことができる。なお、背押え部材12
は板材に限定されることなく、パイプ等の杆体を使用す
ることもできる。
【0014】上記実施例においては、脚取付杆3と背柱
取付杆4とを取付枠2に摺動自在に嵌装したので、ネジ
5を緩めて杆3、4を前後に摺動させることにより背押
え部材12とテーブル板1との間隔及び背押え部材12
と脚部材6(ベッドの前端)との距離を同時に自由に調
節できる。なお、脚取付杆3はテーブル板1に固定して
背柱取付杆4のみを移動可能としても、背押え部材12
とテーブル板1及び脚部材6との距離を調節することが
でき、この考案の技術的範囲に含まれる。更に、脚取付
杆3及び背柱取付杆4にラックを設け、各ラックに咬み
合うピニオンをラックに臨ませ、ピニオンのハンドルを
回転させることによりラックを介して脚取付杆3及び背
柱取付杆4を摺動させるようにした構造や、脚取付杆3
と背柱取付杆4とをターンバックル機構で連結し、ター
ンバックルの操作により脚取付杆3と背柱取付杆4を摺
動させるようにした構造も考えられる。
【0015】
【考案の効果】この考案の病人用姿勢保持具によれば、
患者を背押え部材にもたれさせて座位を保持することが
できる。その際、背柱取付杆がテーブルに対して相対移
動自在としてあるので、取付杆を移動させることにより
背押え部材とテーブル及び脚部材との距離を調節するこ
とができ、患者の体格に適した状態で患者に座位を保持
させることができる。また、前屈防止ベルトを設けれ
ば、背もたれ状態を保持できない患者であっても前に倒
れるおそれがない。したがって、寝たきりの患者を座位
に保持することができる。更に、請求項3の考案のよう
に背押え部材を平面V字状にする等、患者の脊髄を圧迫
しない形状にしておくと、患者が背押え部材にもたれた
際にも脊髄は背押え部材に当らないので、神経が圧迫さ
れず、脳の活性化を一層促進させることができる。そし
て、前記背押え部材は開閉自在であるから、介護作業の
際には背押え部材を開放し、座位を保持したままの状態
で背中を拭ったりマッサージをすることができる。すな
わち、この考案の病人用保持具を使用することにより、
寝たきりの患者であっても座位を保持することが可能と
なり、脳の活性化が促進され、機能回復の機会が得られ
る。また、従来清拭等の作業は寝かせた状態で行なわれ
ていたが、これを座位状態で行なうことが可能となる。
更に、脳性マヒ患者の上半身の不随意な動きを規制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案実施例の側面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 同じく平面図である。
【図4】 同じく背面図である。
【図5】 同じく脚取付杆及び背柱取付杆の取付部の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 テーブル板 2 取付枠 3 脚取付杆 4 背柱取付杆 5 ネジ 6 脚部材 10 背柱 12 背押え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 園尾 義之 東京都世田谷区北沢2−26−17 TSK ビル 株式会社エフ・アイ・デイ内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61G 7/00 - 7/16

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル板の両側に沿って夫々脚取付杆
    及び背柱取付杆が取付けられ、 前記脚取付杆の一端には脚体の上端部が固定され、 前記背柱取付杆の一端には背柱の下端が固定され、 前記2本の背柱間には背押え部材が開閉自在に取付けら
    れ、 前記背柱取付杆ははテーブル板に対して相対移動自在と
    した、 病人用姿勢保持具
  2. 【請求項2】 背押え部材は、背柱に回動自在に取付け
    られた板とした、請求項1記載の病人用姿勢保持具
  3. 【請求項3】 背押え部材は平面V字状とした、請求項
    1記載の病人用姿勢保持具
  4. 【請求項4】 背押え部材には、使用者の前屈防止用の
    ベルトが取付けられた、請求項1記載の病人用姿勢保持
JP1993023181U 1993-04-07 1993-04-07 病人用姿勢保持具 Expired - Fee Related JP2594999Y2 (ja)

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JPH0675464U JPH0675464U (ja) 1994-10-25
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024690A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Paramount Bed Co Ltd 端座位保持テーブル及び端座位保持器具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011024690A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Paramount Bed Co Ltd 端座位保持テーブル及び端座位保持器具

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JPH0675464U (ja) 1994-10-25

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