JP2594965Y2 - 道路付帯設備用支柱のキャップ - Google Patents

道路付帯設備用支柱のキャップ

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JP2594965Y2
JP2594965Y2 JP1993070081U JP7008193U JP2594965Y2 JP 2594965 Y2 JP2594965 Y2 JP 2594965Y2 JP 1993070081 U JP1993070081 U JP 1993070081U JP 7008193 U JP7008193 U JP 7008193U JP 2594965 Y2 JP2594965 Y2 JP 2594965Y2
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佐年 小南
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株式会社柿崎製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、橋梁の欄杆、街灯、道
路標識や防護さく(歩道と車道との分離用、道路の分離
帯用、路側用等に用いるガードレール、ガードパイプ、
ガードロープ等)等の道路付帯設備に用いられる支柱の
上端開口を施蓋する道路付帯設備用支柱のキャップに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路付帯設備としては、前述し
たように橋梁の欄杆、街灯、道路標識や防護さくとして
のガードレール等があるが、ここではガードレールを例
に説明する。
【0003】図14に示すように、ガードレール1は主
に、地中に埋設される支柱2と、この支柱2の上端部に
取り付けられる板状のレール部3とから構成されてい
る。
【0004】支柱2は中空の円柱材によって形成されて
いる。レール部3は支柱2の上部の側面に取り付けられ
ている。具体的には支柱2をその軸芯と直交した横方向
に貫通する通しボルト4で、レール部3が支柱2に固定
されている。
【0005】円柱材である支柱2の上端は開口してお
り、この上端開口にキャップ5が取り付けられている。
キャップ5は中実の金属塊によって形成され、支柱2の
上端開口からその内部に打込まれる。
【0006】支柱2、レール部3、及び通しボルト4
は、キャップ5と同様の鉄等の金属で形成されている。
これらの部材には、腐食防止等のため、めっきが施され
ている。
【0007】このガードレール1を道路に敷設する場合
は、まず支柱2が地中に埋設される。この支柱2の埋設
深さはその全長の3分の2程度で、路側に一定間隔置き
に埋設される。埋設された各支柱2にレール部3が通し
ボルト4で固定され、キャップ5が支柱2の上端開口に
打込まれる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来のキャップ5では以下の問題点がある。
【0009】(1) キャップ5は中実の金属塊である
ことから重く、嵩ばるため、その取扱いが不便である。
【0010】(2) キャップ5は支柱2の上端開口に
工具や機械を使って打ち込まなければならないため、手
間がかかり、ガードレール1の敷設作業性が悪くなる。
【0011】(3) 支柱2を埋設してからキャップ5
を取り付ける場合、支柱2の内部に空気が密封されてし
まうことがある。この場合、その後に行なうメッキ作業
の際に、内部の空気圧のために、メッキがのらない部分
ができてしまう。このため、内部のエア抜き作業が必要
となる。
【0012】これを解消するために、支柱2を埋設する
前にキャップ5を取り付けてメッキを施すことがある。
この場合、キャップ5を設けた支柱2全体をメッキ槽内
に浸けてしまうが、このときキャップ5を上側にして支
柱2を浸けると支柱2の内部にメッキ液が侵入できず、
メッキにむらができてしまう。このため、メッキ槽に浸
ける支柱2の方向まで管理しなければならず、その作業
性が悪い。
【0013】(4) 以上の結果、ガードレール1の敷
設費用が割高なものとなる。
【0014】本考案は以上の問題点に鑑みなされたもの
で、その取扱い及び取付け作業が容易で、コスト低減を
図れる道路付帯設備用支柱のキャップを提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に第1の考案に係る道路付帯設備用支柱のキャップは、
合成樹脂で成形され、道路付帯設備を支持する支柱の上
端開口を施蓋する道路付帯設備用支柱のキャップにおい
て、前記支柱の上端開口を塞ぐ上面部と、この上面部の
周縁に連続的に成形され、前記支柱の上端外周に嵌合す
る外側壁部と、前記上面部の下側面に一体的に取り付け
られ、前記支柱内に付帯設備支持用として通されるボル
トに嵌合する嵌合部を下端に有する支持板部とから構成
されたことを特徴とする。
【0016】第2の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、第1の考案に係る道路付帯設備用支柱のキャ
ップにおいて、前記支持板部を別部材とし、その上端に
前記上面部側と嵌合する上端嵌合部を有し、前記上面部
の下側面に前記上端嵌合部が嵌合する上端被嵌合部を有
することを特徴とする。
【0017】第3の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、合成樹脂で成形され、道路付帯設備を支持す
る支柱の上端開口を施蓋する道路付帯設備用支柱のキャ
ップにおいて、前記支柱の上端開口を塞ぐ上面部と、こ
の上面部の周縁に連続的に成形され、前記支柱の上端外
周に嵌合する外側壁部と、この外側壁部の内側に位置し
て前記上面部の下側面に一体的に成形され、前記支柱の
上端内周に嵌合する内側壁部とから構成されたことを特
徴とする。
【0018】第4の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、第1ないし3のいずれかの考案に係る道路付
帯設備用支柱のキャップにおいて、少なくとも前記上面
部及び外側壁部を耐候性に優れた合成樹脂で構成したこ
とを特徴とする。
【0019】第5の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の道
路付帯設備用支柱のキャップにおいて、前記上面部及び
外側壁部を、視認性に優れた発光剤または反射用ガラス
を混在させた合成樹脂で成形すると共に、用途に応じて
色分けしたことを特徴とする。
【0020】第6の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、第1または2の考案に係る道路付帯設備用支
柱のキャップにおいて、前記外側壁部の内側面に、雌ね
じ状溝または多段に配設した環状溝を設けたことを特徴
とする。
【0021】第7の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、第3の考案に係る道路付帯設備用支柱のキャ
ップにおいて、前記外側壁部の内側面または内側壁部の
外側面の一方または両方に、雌ねじ状溝または多段に配
設した環状溝を設けたことを特徴とする。
【0022】第8の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、第1ないし7のいずれかの考案に係る道路付
帯設備用支柱のキャップにおいて、前記上面部の上側に
表示部を一体的に設けたことを特徴とする。
【0023】第9の考案に係る道路付帯設備用支柱のキ
ャップは、第8に記載の道路付帯設備用支柱のキャップ
において、前記表示部に電飾機能を備えたことを特徴と
する。
【0024】第10の考案に係る道路付帯設備用支柱の
キャップは、第11ないし9のいずれかの考案に係る道
路付帯設備用支柱のキャップにおいて、前記外側壁部の
外側面全周に環状に形成された環状凹部と、この環状凹
部に設けられた発光性または反射性のテープとを備えた
ことを特徴とする。
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】第1の考案により、その支持板部の嵌合部が支
柱内に付帯設備支持用として通されるボルトに嵌合する
ことで、キャップが支柱に確実に取付けられる。
【0028】第2の考案では、第1の考案の支持板部が
別部材となるので、多数のキャップを搬送するとき等に
嵩ばらず、取扱いが容易になる。
【0029】第3の考案では、外側壁部が支柱の上端外
周に嵌合し、内側壁部が支柱の上端内周に嵌合してその
両側から把持するため、キャップの抜落ちを確実に防止
することができる。
【0030】第4の考案では、前記各考案に係るキャッ
プの少なくとも上面部及び外側壁部を耐候性に優れた合
成樹脂で構成することにより、このキャップの取り替え
期間を長くすることができる。これにより、長期的に見
て大幅なコスト低減を図ることができる。
【0031】第5の考案では、キャップの上面部及び外
側壁部を、発光剤または反射用ガラスを混在させた合成
樹脂で成形することで、視認性に優れたものとすること
ができ、道路の分離帯、路側等の位置を正確に認識する
ことができ、走行中の安全性が向上する。また、用途に
応じて色分けすることで、例えば色によって進路を表示
する手段等として使用することができ、走行中の進路選
択等が容易になり、走行中の安全性が向上する。
【0032】第6の考案では、キャップの外側壁部の内
側面等に設けた環状溝によって、キャップを支柱に嵌合
したときに、支柱の上端内周または上端外周にこれらが
噛み込み、キャップの抜け落ちを防止する。
【0033】第7の考案では、キャップの外側壁部の内
側面等に設けた環状溝によって、キャップを支柱に嵌合
したときに、支柱の上端内周または上端外周にこれらが
噛み込み、キャップの抜け落ちを防止する。
【0034】第8の考案では、上面部の上側に表示部を
設けたので、表示部を既存の道路付帯設備を利用して路
側に設置することができるようになる。
【0035】
【0036】第9の考案では、表示部に電飾機能を備え
たので、この表示部の視認性が向上し、走行中の安全性
がさらに向上する。この電飾機能としては、表示部を内
部から光らせて、その外部に表した記号等を認識しやす
くするものや、表示部自体を記号等の形状にしたもの等
がある。
【0037】第10の考案では、外側壁部の外側面全周
に環状凹部を形成し、この環状凹部に発光性または反射
性のテープを設けたので、このテープが剥がれにくく、
耐久性が向上する。
【0038】
【0039】
【0040】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。なお、本実施例の道路付帯設備としては、前
述したように、橋梁の欄杆、街灯、道路標識や防護さく
(歩道と車道との分離用、道路の分離帯用、路側用等に
用いるガードレール、ガードパイプ、ガードロープ等)
等があるが、ここでも前記従来技術と同様にガードレー
ルを例に説明する。
【0041】[第1実施例] 本実施例のガードレールの全体構成は前述の従来技術と
同様である。即ち、図12のように、中空円柱の支柱2
と、この支柱2に通しボルト4で取り付けられたレール
部3とから構成されている。
【0042】支柱2の上端開口には、図1から図3に示
すキャップ11が取り付けられている。このキャップ1
1は合成樹脂で成形されている。具体的には、前記支柱
2の上端開口を塞ぐ上面部13と、この上面部13の周
縁から縦方向に連続的に成形されて前記支柱2の上端部
分の外周面(以下「上端外周」という)に嵌合する外側
壁部14と、上面部13の下側面13Aに一体的に取り
付けられた支持板部15とから構成されている。
【0043】支持板部15は平板状に形成され、上面部
13の下側面13Aから下方に垂下して設けられてい
る。この支持板部15の下端には嵌合部としてのボルト
嵌合用スリット16が設けられている。このボルト嵌合
用スリット16は、支柱2内にレール部3の固定用とし
て通された通しボルト4の軸棒部分に嵌合してこの軸棒
部分を把持する把持用拡大部16Aを有する。この把持
用拡大部16Aが軸棒部分に嵌合することで、キャップ
11を支柱2側に係止して、このキャップ11が支柱2
から抜け落ちないようになっている。なお、支持板部1
5の長さは、予め決められている通しボルト4の取り付
け位置に合せて設定される。即ち、キャップ11が支柱
2の上端を施蓋した状態で前記把持用拡大部16Aが通
しボルト4の軸棒部分に正確に嵌合するように設定され
ている。
【0044】このガードレール1を道路に敷設する場合
は、前記従来例と同様に支柱2を路側に一定間隔置きに
埋設した後、各支柱2にレール部3を通しボルト4によ
って固定する。そして、埋設した各支柱2にキャップ1
1を取り付けて支柱2の上端を施蓋する。このキャップ
11は、その支持板部15を支柱2の内部に挿入して、
支柱2の上端に被せる。このとき、支持板部15の下端
のボルト嵌合用スリット16を通しボルト4の軸棒部分
に嵌合させ、キャップ11を上から軽くたたく等の手段
で支持板部15を押し込んで、把持用拡大部16Aを軸
棒部分に嵌合させる。これにより、キャップ11は支柱
2に確実に嵌合し、容易には抜けることがなくなる。
【0045】以上のように、キャップ11を合成樹脂で
成形したので、このキャップ11を軽量にすることがで
き、その取扱いが容易になる。さらに、このキャップ1
1の取付け作業も容易になる。このため、ガードレール
を敷設する際の作業性が大幅に向上する。
【0046】また、支持板部15のボルト嵌合用スリッ
ト16を通しボルト4に嵌合してキャップ11を支柱2
側に係止するようにしたので、キャップ11を支柱2に
確実に取付けることができる。これにより、外部からの
衝撃等によってキャップ11が支柱2から抜け落ちるの
を確実に防止することができる。
【0047】合成樹脂製のキャップ11は製作が容易
で、搬送時等における取扱いおよび取付け作業も容易な
ので、ガードレールの敷設作業の費用を大幅に低減する
ことができる。
【0048】さらに、支柱2にはメッキを施すが、この
メッキは支柱2だけに施せばよいため、メッキ作業の費
用も大幅に低減することができる。
【0049】[第2実施例] 本実施例のガードレールでは、前記第1実施例のキャッ
プ11のうち支持板部15が別部材として形成されてい
る。即ち、図4から図6に示すように、キャップ21
は、上面部22と外側壁部23とから構成され、支持板
部24は別部材として構成されている。
【0050】支持板部24の下端には、前記第1の実施
例と同様に嵌合部としてのボルト嵌合用スリット26が
設けられている。支持板部24の上端には、上面部22
の下側面22Aに設けられた上端被嵌合部28と嵌合す
る上端嵌合部27が設けられている。この上端嵌合部2
7は逆台形状の切欠きで構成され、ボルト嵌合用スリッ
ト26と同様に、上端被嵌合部28に嵌合してこの上端
被嵌合部28を把持し、支持板部24をキャップ21側
に係止する。上端被嵌合部28は、上端嵌合部27が嵌
合できるように、断面を逆台形状に形成されている。
【0051】以上のように構成されたガードレールを道
路に敷設する場合は、前記第1の実施例と同様にして行
なう。
【0052】キャップ21を支柱2に取り付けるとき
は、まず支持板部24の下端のボルト嵌合用スリット2
6を通しボルト4の軸棒部分に嵌合させる。これによ
り、支持板部24は垂直上方に屹立した状態になる。こ
の状態でキャップ21を支柱2に被せる。そのとき、キ
ャップ21の上端被嵌合部28を支持板部24の上端嵌
合部27に整合させておく。これにより、キャップ21
を支柱2に被せるとき、通しボルト4を把持した支持板
部24の上端嵌合部27によって上端被嵌合部28が把
持され、このキャップ21が支柱2に確実に係止され
る。
【0053】このように、キャップ21と支持板部24
とをそれぞれ別部材としたので、前記第1実施例と同様
の効果を奏する他に、キャップ21を重ね合わせること
ができるようになる。これにより、キャップ21が軽量
であることも伴って、多数のキャップ21を搬送すると
き等に嵩ばらず、取扱いが容易になる。
【0054】[第3実施例] 本実施例のガードレールでは、図7に示すように、支柱
2の上端部分をその内外側から把持することによりキャ
ップ31を支柱2側に支持する構成とした。
【0055】具体的には、キャップ31は、支柱2の上
端開口を塞ぐ上面部32と、この上面部32の周縁に連
続的に成形された外側壁部33と、この外側壁部33の
内側に位置して上面部32の下側面32Aに一体的に成
形された内側壁部34とから構成されている。
【0056】外側壁部33は、支柱2の上端外周に嵌合
するように、この上端外周とほぼ同一の内径に設定され
ている。内側壁部34は、支柱2の上端内周に嵌合する
ように、この上端内周とほぼ同一の外径に設定されてい
る。内側壁部34の長さは、キャップ31が支柱2から
容易に抜けない程度に設定する。即ち、図7のように内
側壁部34が支柱2内に僅かに嵌合する程度の長さで
も、図8のように長く設定してもよい。
【0057】これにより、支柱2にキャップ31を取り
付けたときに、このキャップ31の外側壁部33と内側
壁部34とで支柱2の上端部分をその内外側から把持し
てキャップ31を支柱2に固定する。
【0058】この結果、前記第1実施例と同様の効果を
奏することができる。
【0059】[第4実施例] 本実施例のガードレールでは、図9に示すように、キャ
ップ41を支柱2に係止する手段として、このキャップ
41と支柱2との間に介在してキャップ41を支柱2側
に支持する抜落ち防止用環状帯42を用いた。
【0060】具体的には、キャップ41は、支柱2の上
端開口を塞ぐ上面部43と、この上面部43の周縁に連
続的に成形された外側壁部44とから構成されている。
外側壁部44は、支柱2の上端部外径より僅かに大きい
内径に設定されている。
【0061】外側壁部44と支柱2との間には抜落ち防
止用環状帯42が取り付けられている。この抜落ち防止
用環状帯42は帯状ゴムで形成されている。抜落ち防止
用環状帯42の内径は支柱2の上端部外径より僅かに小
さく、外径は外側壁部44の内径より僅かに大きく設定
されている。これにより、外側壁部44が支柱2の上端
部分に嵌合した状態で、これら外側壁部44と支柱2と
の間に介在して外側壁部44の内側面と支柱2の外周面
とにそれぞれ圧着し、キャップ41を支柱2に固定す
る。
【0062】キャップ41を支柱2に取り付けるとき
は、まず抜落ち防止用環状帯42を支柱2の上端部分に
取り付け、次いでキャップ41をこの抜落ち防止用環状
帯42に取り付ける。
【0063】これにより、前記第1実施例と同様の効果
を奏することができる。
【0064】[変形例] (1) なお、前記第4実施例では、抜落ち防止用環状
帯42としてゴムを用いたが、ゴムに限らず、弾性を有
する合成樹脂等の弾性体であれが他の材料を用いてもよ
い。さらに、抜落ち防止用環状帯42として帯状ゴムを
用いたが、紐状ゴムを用いてもよい。この場合は、紐状
ゴムを支柱2の上端部に数回巻くことになる。
【0065】この帯状ゴム等に接着剤を塗布してもよ
い。この接着剤は外側壁部44側または支柱2側の片側
または両側に塗布する。これにより、キャップ41を支
柱2に、より確実に係止することができる。
【0066】(2) また、前各実施例では、各キャッ
プを合成樹脂で成形したが、この合成樹脂としては耐候
性に優れたものを用いることが望ましい。例えば、フッ
素樹脂等を用いる。これにより、各キャップの取り替え
期間を長くすることができ、取り替え作業の容易化も伴
って、長期的に見て大幅なコスト低減を図ることができ
る。
【0067】(3) 前記各実施例では、前記各キャッ
プを視認性に優れた発光剤または反射用ガラスを混在さ
せた合成樹脂で成形するようにしてもよい。これによ
り、道路の分離帯、路側等の位置を正確に認識すること
ができ、走行中の安全性が大幅に向上する。
【0068】この発光剤等としては、道路においてヘッ
ドライト等の光を受けて発光または反射し、ドライバー
に容易に認識され得る材料であれば、発光塗料等や反射
ガラス以外の材料でもよい。
【0069】また、用途に応じて色分けしてもよい。例
えば、進路(方面)の違いを色の違いで区別して表示す
るようにする。これにより、走行中の進路選択等が容易
になり、走行中の安全性が向上する。なお、色分けは、
色の異なる蛍光塗料を合成樹脂に混在させる等の手段で
容易に行なうことができる。
【0070】(4) さらに、前記各実施例では、各外
側壁部14,23,33,44の内側面や内側壁部34
の外側面を凹凸のない平坦面として構成したが、図11
に示すように、各面に、雌ねじ状溝または多段に配設し
た環状溝等を設けてもよい。これにより、キャップ1
1,21,31,41を支柱2に被せたときに、支柱2
の上端内周または上端外周にこれらが噛み、各キャップ
11,21,31,41の抜け落ちを確実に防止する。
【0071】また、第4実施例において、抜落ち防止用
環状帯42を設けず、外側壁部44の内側に前記雌ねじ
状溝または多段に配設した環状溝等を設けてもよい。
【0072】(5) また、図12に示すように、キャ
ップ51の上面部51Aの上側に表示部52を一体的に
設けてもよい。この表示部52としては、図に示す矢印
や他の記号等を表示する。さらに、この表示部52に電
飾機能を備えてもよい。この電飾機能としては次のよう
なものがある。即ち、表示部52を内部から光らせて表
示内容を認識しやすくするもの、表示部52を路側位置
表示等のための点滅灯とするもの、表示部52自体を矢
印等の記号の形にしたもの等である。
【0073】これにより、表示部52を既存の道路付帯
設備を利用して路側に設置することができるようにな
る。
【0074】また、表示部52に電飾機能を備えたの
で、この表示部の視認性が向上し、走行中の安全性がさ
らに向上する。
【0075】(6) また、図13に示すように、キャ
ップ55の外側壁部55Aの外側面全周に環状に環状凹
部56を設け、この環状凹部56に発光性または反射性
のテープ57を設けるようにしてもよい。
【0076】これにより、このテープ57が剥がれにく
くなり、耐久性が向上する。さらに、このテープ57に
よって視認性が向上し、走行中の安全性が向上する。な
お、環状凹部56が設けられていないキャップにおいて
も、その外側壁部の外側面全周にテープ57を設けるこ
とで、走行中の安全性を向上させることができる。
【0077】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の道路付帯
設備用支柱のキャップによれば、その取扱い及び取付け
作業が容易になり、コストの大幅な低減を図ることがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを示す正面図である。
【図2】本考案の第1実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを示す側面図である。
【図3】本考案の第1実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを示す平面図である。
【図4】本考案の第2実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを示す正面図である。
【図5】本考案の第2実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを示す側面図である。
【図6】第4図の要部拡大図である。
【図7】本考案の第3実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを示す一部破断正面図である。
【図8】図7に示す道路付帯設備用支柱のキャップの変
形例を示す一部破断正面図である。
【図9】本考案の第4実施例に係る道路付帯設備用支柱
のキャップを分解して示す一部破断正面図である。
【図10】図9の道路付帯設備用支柱のキャップの取付
け状態を示す一部破断正面図である。
【図11】変形例を示す部分断面図である。
【図12】変形例を示す部分断面図である。
【図13】変形例を示す部分断面図である。
【図14】一般的なガードレール示す構成図である。
【符号の説明】
2…支柱、3…レール部、4…通しボルト、11,2
1,31,41…キャップ、13,22,32,43…
上面部、13A,22A,32A…下側面、14,3
3,44…外側壁部、15,24…支持板部、16,2
6…ボルト嵌合用スリット、16A…把持用拡大部、2
7…上端嵌合部、28…上端被嵌合部、34…内側壁
部。

Claims (10)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂で成形され、道路付帯設備を支
    持する支柱の上端開口を施蓋する道路付帯設備用支柱の
    キャップにおいて、 前記支柱の上端開口を塞ぐ上面部と、 この上面部の周縁に連続的に成形され、前記支柱の上端
    外周に嵌合する外側壁部と、 前記上面部の下側面に一体的に取り付けられ、前記支柱
    内に付帯設備支持用として通されるボルトに嵌合する嵌
    合部を下端に有する支持板部とから構成されたことを特
    徴とする道路付帯設備用支柱のキャップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の道路付帯設備用支柱の
    キャップにおいて、 前記支持板部を別部材とし、その上端に前記上面部側と
    嵌合する上端嵌合部を有し、前記上面部の下側面に前記
    上端嵌合部が嵌合する上端被嵌合部を有することを特徴
    とする道路付帯設備用支柱のキャップ。
  3. 【請求項3】 合成樹脂で成形され、道路付帯設備を支
    持する支柱の上端開口を施蓋する道路付帯設備用支柱の
    キャップにおいて、 前記支柱の上端開口を塞ぐ上面部と、 この上面部の周縁に連続的に成形され、前記支柱の上端
    外周に嵌合する外側壁部と、 この外側壁部の内側に位置して前記上面部の下側面に一
    体的に成形され、前記支柱の上端内周に嵌合する内側壁
    部とから構成されたことを特徴とする道路付帯設備用支
    柱のキャップ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の道路付帯設備用支柱のキャップにおいて、 少なくとも前記上面部及び外側壁部を耐候性に優れた合
    成樹脂で構成したことを特徴とする道路付帯設備用支柱
    のキャップ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の道路付帯設備用支柱のキャップにおいて、 前記上面部及び外側壁部を、視認性に優れた発光剤また
    は反射用ガラスを混在させた合成樹脂で成形すると共
    に、用途に応じて色分けしたことを特徴とする道 路付帯
    設備用支柱のキャップ。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の道路付帯設備
    用支柱のキャップにおいて、 前記外側壁部の内側面に、雌ねじ状溝または多段に配設
    した環状溝を設けたことを特徴とする道路付帯設備用支
    柱のキャップ。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の道路付帯設備用支柱の
    キャップにおいて、前記外側壁部の内側面または内側壁
    部の外側面の一方または両方に、雌ねじ状溝または多段
    に配設した環状溝を設けたことを特徴とする道路付帯設
    備用支柱のキャップ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の道路付帯設備用支柱のキャップにおいて、 前記上面部の上側に表示部を一体的に設けたことを特徴
    とする道路付帯設備用支柱のキャップ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の道路付帯設備用支柱の
    キャップにおいて、 前記表示部に電飾機能を備えたことを特徴とする道路付
    帯設備用支柱のキャップ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項に記
    載の道路付帯設備用支柱のキャップにおいて、 前記外側壁部の外側面全周に環状に形成された環状凹部
    と、 この環状凹部に設けられた発光性または反射性のテープ
    とを備えたことを特徴とする道路付帯設備用支柱のキャ
    ップ。
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