JP2594807B2 - 逆止め弁 - Google Patents

逆止め弁

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JP2594807B2 JP63016789A JP1678988A JP2594807B2 JP 2594807 B2 JP2594807 B2 JP 2594807B2 JP 63016789 A JP63016789 A JP 63016789A JP 1678988 A JP1678988 A JP 1678988A JP 2594807 B2 JP2594807 B2 JP 2594807B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、管内の流体の流れの方向を制御するための
逆止め弁に関し、さらに詳しく言えば、逆止め弁を管の
開口端内に把持して管内への流体を流入させるが管から
の流出を阻止する逆止め弁クランプに関するものであ
る。
（ロ）従来技術 現在、管の端部に挿入されて、管外への流体の流出を
阻止または防止するとともに管内への流体の流入を許す
ように設計された多くの形式の逆止め弁がある。このよ
うな逆止め弁の代表例は、米国特許第3,831,629号、同
4,602,655号、米国特許出願第06/867,319号（1986年５
月23日付出願）に開示されている。各開示内容を以下参
照して説明する。これらの各逆止め弁は、一般にカテー
テル弁として用いられ、カテーテル、気管等の膨張管の
基端に用いられるように設計される。
さらに詳しく言えば、多くのカテーテルは、その末端
に膨張自在のバルーンまたはカフを有している。一旦、
カテーテルまたは気管が患者の気管内に正しく定置され
ると、バルーンは膨張管をかいして膨張され、これによ
りカテーテルまたは気管を定位置に固定する。膨張管の
基端に定置されるべきカテーテル逆止め弁は、注射器の
使用によつて膨張カフが膨張されるようにし、次いで一
旦膨張した後はカテーテル逆止め弁がカフの変形によつ
て生じる空気の逃げを防止する。米国特許第4,617,015
号は、気管と関連して用いられるカテーテル逆止め弁の
操作を開示している。
逆止め弁と管とが粗雑に取り扱われたときでも、空気
の漏れを防止するために、膨張管の端部内のカテーテル
逆止め弁を完全にかつ固く密封することは常に望ましい
ことであつた。米国特許第3,831,629号においては、逆
止め弁は円錐台保持スリーブまたはキヤツプによつて管
の端部内に固定される。特に、管はキヤツプの開口を通
され、そして、弁が管の端部内に押し込まれた後に、キ
ヤツプが管にそつて滑つて戻され、逆止め弁の端部上に
嵌合されて管を圧縮しかつ密封固定する。米国特許第4,
602,655号においては、逆止め弁がそれの本体に一体に
成形されたフランジによつて管の端部内に密封固定され
て、管の端部がフランジの開口端と弁本体との間の位置
に滑り込ませる。管がフランジと弁本体との間に正しく
定置された後に、フランジが環状に押し付けられて逆止
め弁を管の端部に固く密封固定する。最後に、別の形式
の保持スリーブまたはクランプが、そのルーメン上に成
形された内方配置環状溝を有する環状スリーブからでき
ている。この溝は逆止め弁の本体の外面のまわりに延び
る対応環状突出部に嵌合する。装着のさいに、逆止め弁
が管の端部内に押し込まれ、そして、スリーブ内に成形
された環状溝が逆止め弁の本体から延びる環状突出部と
同じ面内で整合されるまで、スリーブが逆止め弁を保持
する管の端部上に押し付けられる。それらの間に定置さ
れた管はこのようにして圧縮されて逆止め弁に対して固
いシールを形成する。
前述したような管の端部内にカテーテル逆止め弁を装
着するためのすべての装置は、医療およびその他の分野
に広く受け入れられている。しかし、米国特許第3,831,
629号に開示されたスリーブまたはクランプは、逆止め
弁が管の端部内に挿入される前にスリーブが管上に嵌合
されなければならないので、製造環境内で完成すること
が困難である。
米国特許第4,602,655号に開示された逆止め弁の一体
装着フランジおよび上述した後者の形式の着脱自在スリ
ーブが自動組立用製造環境にともに適している。しか
し、管の端部内に逆止め弁をより固く保持することが望
ましい。特に、後者の形式のスリーブまたはクランプに
ついての経験が示されている。十分な力が注射器をかい
して膨張するさいに弁本体に加えられ、スリーブの環状
溝が弁本体の環状突出部と整合した位置から外される。
このような場合に、逆止め弁はもはや管の端部内に固く
固定されない。
（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、従来装置の前述した欠点を解消した
装置および逆止め弁技術の進歩に著しく貢献する改良を
提供することにある。
本発明の別の課題は、逆止め弁を管の端部内に固く密
封固定する手段を提供することにある。
本発明の別の課題は、従来の製造ライン組立設備を用
いた大量生産で組み立てられる管の端部内の逆止め弁を
固く密封固定するためのクランピング・スリーブを提供
することにある。
本発明の別の課題は、逆止め弁を管の端部内に固く密
封固定し、しかも過剰な圧力が注射器またはその他のも
のによつて弁本体に加えられたときでさえも外れないよ
うなクランピング・スリーブを提供することにある。
（ニ）課題を解決するための手段 本発明の逆止め弁は、弾性管の端部内に固く密封固定
されるように設計されたカテーテル逆止め弁等の締止め
弁スリーブからできている。さらに詳しく言えば、本発
明のクランピング・スリーブは、弁本体の外面のまわり
に配置される環状突出部に嵌合した状態で定置される複
数の内方配置突起部からできている。弁本体の環状突出
部は、上後方傾斜面と、弁本体の外面に関して垂直方向
に配置された平段面とからできている。
組立にさいし、逆止め弁の後端は管の端部内に挿入さ
れて、この端部の外縁が管が弁本体の部分的長さにそつ
て定量されるまで、環状突出部の段部上を滑るようにす
る。次いで、スリーブの内方配置突起部が弁本体の環状
突出部の上後方傾斜面上に乗り上げそしてそれらの間に
弾性管を圧縮密封するように突出部を締め止めするま
で、クランピング・スリーブが弁本体の前方端上に定置
されかつその長手方向にそつて押し付けられる。
弾性管は、クランピング・スリーブの内方配置突起部
によつて、弁本体のまわりに固く固定される。特に、ス
リーブが一方の手で握られ、注射器が他方の手で逆止め
弁の本体内に嵌合されるので、より大きな力が注射器を
かいして逆止め弁本体に加えられたとき、内方配置突起
部が本体の環状突出部の段部分の平面により固く係合
し、これによりそれらの間で弾性管をより固く圧縮固定
する。実際に、弁本体の環状突出部の後方平面がスリー
ブの内方配置突起部によつて乗り上げられないことは明
らかである。したがつて、スリーブは本体から分離され
えず、これにより弾性管と弁本体との間のシールの破壊
を阻止する。
上述したことからわかるように、本発明のクランピン
グ・スリーブは、過剰な力が使用中の注射器をかいして
弁本体に加えられたときでさえも、弾性管の端部内に逆
止弁を固く密封固定するように働く。さらに、スリーブ
がまず弁本体を弾性管の端部内に定置し、次いで弁本体
のまわりで管の端部上にこのスリーブを滑り込ませるこ
とによつて、弁本体と一緒に組み立てられる。したがつ
て、本発明のクランピング・スリーブおよび弁本体の組
立は、公知の製造設備を用いて大量に実施される。
（ホ）実施例 第１図および第２図において、本発明の逆止め弁10
は、弾性管16の端部14内に挿入するための円筒状弁本体
12からできている。弁要素18は弁本体12内に収容されて
いて、弾性管16からの流体の流出を防止または阻止する
とともに弾性管16内への流体の流入を許す。クランピン
グ・スリーブ20は、弁本体12の前方端上に定置され、ま
た、後に詳述するように、弁本体12のまわりの弾性管16
の端部14のまわりにしつかりと定着されるまで、弁本体
12の長さ方向にそつて後端22に向けて滑り込まされる。
図示するように、弁要素18は、前方収束円錐台座28に
よつて一体に成形された小径部24と大径部26からできて
いる。後方に成形された軸方向円筒状盲穴30が弁要素18
の大径部26にそつて成形されていて、壁32の弾性変形を
与える。
弁要素18の形状に対応して、弁本体12の円筒状内面は、
前方収束円錐台座38で一体に連結された小径部34および
大径部36からできている。穴閉塞プラグ40は弁本体12の
後方端部22の環状溝42内に嵌合されて、弁本体12の弁座
38と密封係合するように弁要素28の弁座28に前方に弾性
力を加える。
使用のさいには、医療注射器（図示せず）が弁本体12
の前方端21に嵌合され、そして、壁32がたわむまで弁要
素18を後方に押し込み、これにより弁要素18の弁座28と
弁本体12の弁座38とを分離させる。注射器は管16内に空
気を送り込み、カテーテルまたは気管のカフの膨張また
はその他の用途を果たす。弁体12の前方端22から注射器
を分離させたとき、弁要素18の壁32の弾性によつてそれ
を最初の位置に戻して各弁座28,38を一体に密封する。
弁要素18と穴閉塞プラグ40とのより詳細な記載は、19
86年５月23日付で出願された米国特許出願第06/867,319
号、発明の名称「Check Valve with Preset Cracking P
ressure」にある。以下、この記載を参照する。しか
し、本発明の逆止め弁10は、本発明の精神から逸脱する
ことなく、他の形式の逆止め弁からなつていてもよい。
例えば、本発明の逆止め弁10は、米国特許第3,831,629
号および同4,602,655号に開示された逆止め弁であつて
もよい。以下、この記載も参照する。
逆止め弁10の外面46は、好ましくは環状に延びる前方
収束突出部48からなつている。第１図に示すように、突
出部48は好ましくは後外方傾斜面50、長手方向平面52、
横断平面54からできている。横断平面54は好ましくは弁
本体12の縦軸にほぼ垂直に延びている。
クランピング・スリーブ20の内面56は、分割された前
方収束円錐台形状を有する複数の内方配列突起部58から
できている。各突起部58は横断平面60と、前内方傾斜面
62とからできている。好ましくは、第２図に示すよう
に、合計４箇の突起部58がスリーブ20の内面56から環状
に配置される。しかし、突起部58はスリーブ20の内面の
まわりに完全に環状に延び、これにより非分割前方収束
円錐台形状を有する連続突起部を形成してもよい。
組立のさいに、弁要素18および穴閉塞プラグ40を完全
に定置した状態の逆止め弁10の後方端22が、弾性管16の
端部14が環状突起部48から相当に前方に延びるまで、弾
性管16の端部14内に挿入される。このようにして、一旦
正しく定置されてしまうと、クランピング・スリーブ20
が弁本体12の前方端21上で同軸に定置され、そして、各
突起部58の傾斜面62が弾性管16を定置させた環状突出部
48の傾斜面50に係合するまで、後方に押される。スリー
ブ20にさらに力を加えることによつて、各突起部58の傾
斜面62が環状突出部48の傾斜面50および長手方向平面52
に乗り上げて締止めをする。このような締止め位置にお
いては、弾性管16は突起部58の横断平面60と環状突出部
48の横断平面54との間で固く密封係合される。実際に
は、過剰な力が注射器をかいして逆止め弁10に加えられ
たときには、弁本体12の突出部48とスリーブ20の突起部
58との間に定置された弾性管16が単純により固くかつ密
封状態に固定されることになる。
クランピング・スリーブ20の前方端64が好ましくは内
方に曲げられて、組立のさいに美観を与え、弾性管16の
端部14に対してストツパとして作用し、弾性管16が弁本
体12から完全に外れるまで、クランピング・スリーブ20
が弾性管16の長手方向にそつてさらに押されることを防
止する。クランピング・スリーブ20の前方部分は大径部
66からなり、弁本体12の環状突出部48とクランピング・
スリーブ20との間に材料を圧縮するさいに、弾性管16の
端部14の膨張のための余地を与える。最後に、弁本体12
は好ましくはポリエチレンのような材料からつくられ、
また、クランピング・スリーブ20はレキサンのような材
料からつくられるので、弁本体12およびクランピング・
スリーブ20のいずれもが、クランピング・スリーブ20が
前述したように弁本体12のまわりに締止めされたときに
破損したり塑性変形をしない。
【図面の簡単な説明】
第１図は弾性管の端部のまわりで完全組立位置にある
本発明の締止め弁スリーブの部分的縦断面図。第２図は
クランピング・スリーブの内面のまわりに定置されかつ
そこから延びる等間隔湾曲の突起区分を示す本発明のク
ランピング・スリーブ後端面図。 10:逆止め弁、12:弁本体 14:端部、16:弾性管 18:弁要素、20:クランピング・スリーブ 28,38:前方収束円錐台座 40:穴閉塞プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−164067（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−145647（ＪＰ，Ｕ)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】下記のものからなる弾性管の端部に接続す
    るための逆止め弁。 a.弁本体 該弁本体は、前方端、前記弾性管の端部内に挿入される
    後方端、および該弁本体の該後方端のまわりで少なくと
    も部分的に環状に延びかつ後外方傾斜面および横断面を
    有する前方収束円錐台突起部を有している。 b.弁要素 該弁要素は前記弁本体内に定置されていてその内を通る
    流体の流れを制御する。 c.クランピング・スリーブ 該クランピング・スリーブは、前方端、後方端、該スリ
    ーブの後方端のまわりで少なくとも部分的に環状に延び
    かつ前内方傾斜面および横断面を有する前方収束円錐台
    先端部を有し、前記スリーブを前記弁本体の前方端上に
    定置しかつ該スリーブを前記弾性管の端部上に後方に滑
    り込ませるさいに、前記横断面が前記定置された弾性管
    に互いに対面した関係になるまで、前記スリーブの前内
    方傾斜面が前記弁本体の後外方傾斜面上に係合し、これ
    により該弁本体を前記弾性管内に固くかつ密封状に固定
    する。
  2. 【請求項２】前記突起部が前記弁本体の後方端のまわり
    に完全にかつ連続的に環状に延びていることを特徴とし
    た特許請求の範囲第（１）項に記載の逆止め弁。
  3. 【請求項３】前記クランピング・スリーブの前方端が内
    側にまわされて該スリーブ内に前記弾性管の端部を配置
    し、これにより該スリーブを該管にそつて後方に滑らせ
    ることによつて該スリーブが前記弁本体から分離するこ
    とを阻止することを特徴とした特許請求の範囲第（２）
    項に記載の逆止め弁。
  4. 【請求項４】前記クランピング・スリーブの前方端がさ
    らに大径部を有し、これにより前記突起部と円錐台先端
    部との間で前記弾性管を圧縮するさいに該管の端部の膨
    張をするための余地が前記弁本体と該スリーブとの間に
    つくられることを特徴とした特許請求の範囲第（３）項
    に記載の逆止め弁。
  5. 【請求項５】前記突起部の横断面が前記弁本体の縦軸か
    ら垂直方向に延びていることを特徴とした特許請求の範
    囲第（４）項に記載の逆止め弁。
  6. 【請求項６】前記円錐台先端部の横断面が前記クランピ
    ング・スリーブの縦軸から垂直方向に延びていることを
    特徴とした特許請求の範囲第（５）項に記載の逆止め
    弁。
  7. 【請求項７】前記突起部は、前記後外方面と該突起部の
    横断面との間に定置された長手方向平面をさらに有して
    いることを特徴とした特許請求の範囲第（６）項に記載
    の逆止め弁。
  8. 【請求項８】前記弁本体および弁要素がカテーテル弁か
    らなつていることを特徴とした特許請求の範囲第（７）
    項に記載の逆止め弁。
  9. 【請求項９】前記弁本体およびクランピング・スリーブ
    がそれぞれ一体に成形されることを特徴とした特許請求
    の範囲第（８）項に記載の逆止め弁。
  10. 【請求項１０】前記弁本体およびクランピング・スリー
    ブが非破壊材料からつくられていて、前記円錐台先端部
    または突起部を破壊または塑性変形させずに、該先端部
    上に該突起部を締り止めさせることを特徴とした特許請
    求の範囲第（９）項に記載の逆止め弁。
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