JP2594334B2 - 車両用計器装置の照明装置 - Google Patents

車両用計器装置の照明装置

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JP2594334B2
JP2594334B2 JP63233056A JP23305688A JP2594334B2 JP 2594334 B2 JP2594334 B2 JP 2594334B2 JP 63233056 A JP63233056 A JP 63233056A JP 23305688 A JP23305688 A JP 23305688A JP 2594334 B2 JP2594334 B2 JP 2594334B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、透過式計器装置の照明装置に関し、とくに
車速、エンジン回転数、エンジン冷却水温等自動車およ
びその個々の器具の状態を乗員に知らせるための自動車
用計器装置の照明装置にかかわる。
[従来の技術] 従来より、自動車等の車両の計器盤には、夜間など暗
所での視認性を確保するため、照明装置が取付けられて
いる。指針の回動により自動車および自動車の個々の器
具の状態を知らせる指示計器においては、計器盤に印刷
した光不透過膜(スモーク等)の一部をカットして、光
を透過する光透過部分(計器の目盛りや記号)を設け
て、1つあるいは2つの豆電球で光透過部分から光を透
過して、乗員が目盛りや指針の位置を読取りやすいよう
に光を計器盤の裏側より表側に導いている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、従来の計器装置の照明装置においては、指
針の回動範囲を1つあるいは2つの豆電球で照らしてお
り、さらに計器盤との間で豆電球を収納するケースが平
板状に形成されているので、豆電球より近い目盛りから
遠い目盛りに亘って順次輝度が小さくなっていき、豆電
球より遠い目盛り部分において、黄昏時、逆光時など周
囲の環境の変化によって乗員にとって目盛りや指針の位
置の視認性が不十分となる場合があった。このため、目
盛りの位置に応じて、光不透過膜の印刷を薄くすること
によって、計器盤の輝度をほぼ均一となるように改善し
ているが、光不透過膜の印刷部分の厚みが不均一となる
ので、計器盤に色むらがあり美観を損なうとともに、光
不透過膜の印刷工程が複雑となるという問題点があっ
た。
また、従来の計器装置の照明装置においては、計器盤
の輝度をほぼ均一にするために、異なる表示を行う光透
過部分にそれぞれ発光体を設けたものもあるが、発光体
が複数必要となり、部品点数が多くなるという問題点が
あった。
そして、指針の回動範囲を照らす発光体として蛍光管
を利用したものが考えられるが、一般に蛍光管は常温で
は容易に点灯するが、低温(例えば0℃以下)時に点灯
特性が著しく低下する。とくに、蛍光管は−30℃では点
灯しにくくなるという問題点があった。
また、通常、照明灯や豆電球等の発光体のリード線
は、他の電気導体のリード線とともにコネクタに接続さ
れている。しかるに、コネクタは、固定されていないの
で、複数のリード線が乱雑となるとともに、このコネク
タと電源側のコネクタを接続する際に作業性が悪かっ
た。
請求項1に記載の発明は、計器盤の美観を損なうこと
なく、第1、第2の光透過部分を透過する光を多くして
計器盤の輝度を高くすることができ、黄昏等、逆光時な
ど周囲の環境の変化によっても乗員にとって第2の光透
過部分の視認性の低下を防止できる車両用計器装置の照
明装置の提供を目的とする。また、請求項1に記載の発
明は、略円弧状の発光体の光を有効に利用することによ
り第1、第2の光透過部分の各々に発光体を設ける必要
のない車両用計器装置の照明装置の提供を目的とする。
請求項2に記載の発明は、低温時の発光体の点灯特性
の低下を防止することができ、且つ発光体および電気ヒ
ータと電源とを電気的に接続する際の組付作業性を向上
できる車両用計器装置の照明装置の提供を目的とする。
請求項3に記載の発明は、発光体用配線およびヒータ
用配線と電源との組付け作業性の向上効果に加えて、一
部切り欠かれたサークル状の発光体からの光を有効に利
用でき、且つ配線収納ケース付近が暗くなることを防止
できる車両用計器装置の照明装置の提供を目的とする。
請求項4に記載の発明は、発光体用配線およびヒータ
用配線と電源との組付け作業性の向上効果に加えて、略
円弧状の発光体の表面への電気ヒータの配置を容易に行
うことができる車両用計器装置の照明装置の提供を目的
とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の発明の車両用計器装置の照明装置
は、次の構成を採用している。横並びで配設され、指針
が回動する複数の指示計器と、前記指針の動きに応じた
略円弧状に配設され、前記指針と共に第1の情報を表示
する第1の光透過部分、および前記指針の回動範囲より
外側で、且つ前記第1の光透過部分より外側に横並びで
配設され、前記指針と共に前記第1の情報と異なる第2
の情報を表示する第2の光透過部分を有する計器盤と、
この計器盤の裏側において前記第1の光透過部分に重な
り合うように配設され、通電されると前記第1の光透過
部分および前記第2の光透過部分を透過する光を発する
略円弧状の発光体と、前記計器盤の裏側に配設され、前
記発光体より照射された光を前記第2の光透過部分に向
かって反射させる反射壁とを備えている。
請求項2に記載の発明の車両用計器装置の照明装置
は、次の構成を採用している。前記発光体の表面に配置
され、前記発光体を加熱する電気ヒータと、前記発光体
に通電するための発光体用配線、および前記電気ヒータ
に通電するためのヒータ用配線を内部に収納すると共
に、前記発光体用配線および前記ヒータ用配線に接続さ
れ、前記発光体および前記電気ヒータと電源とを電気的
に接続するための複数の端子を有し、前記発光体の端部
に配設された配線収納ケースとを備えている。
請求項3に記載の発明の車両用計器装置の照明装置
は、次の構成を採用している。前記計器盤の第1の光透
過部分は、サークル状に形成されており、前記発光体
は、一部切り欠かれたサークル状に形成されており、そ
の切欠部分を形成する前記発光体の両端には、電極に電
気的に接続された前記発光体用配線が取り付けられてお
り、前記配線収納ケースは、光透過性の樹脂により形成
され、前記発光体の両端の一部を保持するようにしてい
る。
請求項4に記載の発明の車両用計器装置の照明装置
は、次の構成を採用している。前記電気ヒータは、波状
に形成されている。
[作用] 請求項1に記載の発明によれば、計器盤に設けられた
第1の光透過部分に重なり合うように略円弧状の発光体
を配設しているので、発光体を通電すると、発光体より
照射された光により第1の光透過部分が照らされ、さら
に発光体より照射された光が計器盤の裏側に配設された
反射壁で反射して、第1の光透過部分に対して発光体よ
り遠く、発光体と重なり合わない第2の光透過部分が照
らされる。したがって、計器盤を第1の光透過部分全体
および第2の光透過部分全体から均一で輝度の高い光が
透過することとなり、計器盤に色むらが生じることはな
い。
請求項2に記載の発明によれば、電源より複数の端
子、ヒータ用配線を介して電気ヒータが通電され、且つ
電源より複数の端子、発光体用配線を介して発光体が通
電されることにより、電気ヒータの温度が上昇し発光体
の表面を加熱して発光体内に封入された水銀やアルゴン
ガス等の封入物の温度が上昇し、発光体が点灯し易くな
る。このため、低温時の発光体の点灯特性の低下を防げ
る。
また、内部に発光体用配線およびヒータ用配線を収納
する配線収納ケースに、発光体用配線およびヒータ用配
線に接続する複数の端子を設けているので、発光体用配
線およびヒータ用配線が乱雑とならず、発光体用配線お
よびヒータ用配線がまとめて電源に接続される。さら
に、配線収納ケースが発光体の端分に配設されているの
で、発光体用配線およびヒータ用配線が短くなる。
請求項3に記載の発明によれば、一部切り欠かれたサ
ークル状の発光体の両端の一部を配線収納ケースで保持
し、且つ配線収納ケースを光透過性の樹脂により形成し
ているため、発光体で生じた光が配線収納ケースを透過
して計器盤に導かれるので、配線収納ケース付近が暗く
なることを防げる。
請求項4に記載の発明によれば、電気ヒータを波状に
することにより、円弧状の発光体の表面に電気ヒータを
配置し易くなる。また、例えば電気ヒータの発熱量を大
きくして、発光体の温度上昇を早くすることにより、低
温時の輝度の立ち上がりが速くなる。
[発明の効果] 請求項1に記載の発明は、計器盤を第1の光透過部分
全体および第2の光透過部分全体から均一で輝度の高い
光が透過することとなり、計器盤に色むらが生じること
はないので、計器盤の美観を損なうことなく、第1、第
2の光透過部分を透過する光を多くして計器盤の輝度を
高くすることができる。このため、第1の光透過部分に
対して発光体より遠く、発光体と重なり合わない第2の
光透過部分において、黄昏時、逆光時など車両走行に伴
う周囲の環境の変化によっても車両乗員にとって第2の
光透過部分の視認性の低下を防止できる。
また、第1の光透過部分に重なり合うように設けられ
た発光体より発する光を反射壁によって専用の発光体が
設けられていない第2の光透過部分へ向かって反射させ
ることにより、略円弧状の発光体の光を有効に利用して
いるので、第1、第2の光透過部分の各々に発光体を設
ける必要はない。
請求項2に記載の発明は、電気ヒータにより発光体の
表面を加熱しているので、温度差の大きい車両用として
低温時の発光体の点灯特性の低下を防止することができ
る。また、発光体用配線およびヒータ用配線をまとめて
電源に接続できるので、車両においては配線が混み合い
易いにも拘わらず発光体および電気ヒータと電源とを電
気的に接続する際の組付け作業性を向上できる。さら
に、配線収納ケースを発光体の端部に配設しているの
で、発光体用配線およびヒータ用配線を短くできる。
請求項3に記載の発明は、発光体用配線およびヒータ
用配線と電源との組付け作業性の向上効果に加えて、一
部切り欠かれたサークル状の発光体からの光を有効に利
用でき、且つ配線収納ケース付近が暗くなることを防止
できるので、サークル状の第1の光透過部分全域に亘っ
て均一で輝度の高い光を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、発光体用配線およびヒータ
用配線と電源との組付け作業性の向上効果に加えて、略
円弧状の発光体の表面への電気ヒータの配置を容易に行
うことができる。
[実施例] 本発明の車両用計器装置の照明装置の一実施例を図に
基づき説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例を採用した自
動車用計器装置の照明装置を示す。
1は車室内の前面に配置される自動車用計器装置の照
明装置を示す。
自動車用計器装置の照明装置1は、水温計2、エンジ
ン回転計3、速度計4および燃料計5と、水温計2、エ
ンジン回転計3、速度計4および燃料計5を横並びで且
つ一体的に装着した計器盤6と、該計器盤6の裏側に配
されたケース7と、計器盤6とケース7との間に収納さ
れ、通電されると発光する2つの発光装置100と、前記
照明装置1を制御するための電気回路300とを備えてい
る。
水温計2は、エンジン冷却水温(第2の情報)を指示
するアナログ指示計器である。この水温計2の指針21の
位置は、キースイッチ301がOFFの時、低温側にあり、キ
ースイッチ301を入れると、高温側へ指針21が回動す
る。
エンジン回転計3は、エンジン回転数(第1の情報)
を指示するアナログ指示計器で、本実施例ではエンジン
のカム軸より直接エンジン回転数を検出している。エン
ジンのアイドリング状態の時の指針31の位置は、500〜8
00rpmを指示し、エンジンのアイドリング状態以外は、
エンジンの負荷に応じて指針31が回動する。
速度計4は、自動車の速度(第1の表示)を指示する
アナログ指示計器で、車速センサなどにより検出した自
動車の速度に応じて指針41が回動する。
燃料計5は、燃料タンクに入っている燃料の残量(第
2の表示)を指示するアナログ指示計器で、燃料の量に
応じて指針51が回動する。
ここで、各指針21、31、41、51は、それぞれ冷陰極放
電管22、32、42、52を有し、通電されると発光する発光
式指針が採用されている。
計器盤6には、アクリル樹脂等の光透過性の材質製
で、水温計2、エンジン回転計3、速度計4および燃料
計5に対応した文字板部分61、62、63、64を有する。
水温計2の文字板部分61には、エンジン冷却水温を表
す目盛りや記号などの表示部分に対応した位置に複数の
光透過部分65が設けられている。複数の光透過部分65
は、本発明の第2の光透過部分であって、円弧状に配設
されているとともに、発光装置100からの光を透過し
て、指針21および計器盤6の前方に導く。
エンジン回転計3の文字板部分62には、エンジン回転
数を表す目盛りや記号などの表示部分に対応した位置に
複数の光透過部分66が設けられている。複数の光透過部
分66は、本発明の第1の光透過部分であって、略円環状
(サークル状)に配設されているとともに、発光装置10
0からの光を透過して、指針31および計器盤6の前方に
導く。
速度計4の文字板部分63には、自動車の速度を表す目
盛りや記号などの表示部分に対応した位置に複数の光透
過部分67が設けられている。複数の光透過部分67は、本
発明の第1の光透過部分であって、略円環状(サークル
状)に配設されているとともに、発光装置100からの光
を透過して、指針41および計器盤6の前方に導く。
燃料計5の文字板部分64には、燃料の残量を表す目盛
りや記号などの表示部分に対応した位置に複数の光透過
部分68が設けられている。複数の光透過部分68は、本発
明の第2の光透過部分であって、円弧状に配設されてい
るとともに、発光装置100からの光を透過して、指針51
および計器盤6の前方に導く。
この光透過部分65〜68は、光を透過しない光不透過薄
膜(スモーク等)を計器盤6の表面および裏面に抜き印
刷することにより形成されている。抜き印刷とは、計器
盤6の表面および裏面に光不透過薄膜を印刷したとき
に、光透過部分65〜68のみ印刷されないような処置を施
して、印刷する印刷方法である。
また、計器盤6の前方には、黒い半透明な樹脂(例え
ばアクリル樹脂等)製の保護カバー69が配されている。
この保護カバー69は、内部の指示計器等を保護するとと
もに、発光装置100が発光しない状態では、目盛りや指
針21、31、41、51の位置等を見えないようにするもので
ある。
ケース7は、計器盤6との間で発光装置100を収納す
るものである。また、このケース7は、発光装置100に
沿ってドーナツ状に形成された断面U字状の壁部分(反
射壁)72を有する。この壁部分72は、発光装置100を固
着する固着部分(図示せず)を設けている。また、壁部
分72は、発光装置100が光透過部分65、68の真裏に設け
られていない水温計2および燃料計5の光透過部分65、
68や指針21、51にも乗員が読取り可能なように光を導く
反射鏡として働く。
壁部分72の一部には、発光装置100の位置決めを行う
突起部分73が形成されている。
発光装置100は、第3図にも示すように、サークル状
であり、エンジン回転計3および速度計4の光透過部分
66、67の裏側に配設された蛍光管110と、該蛍光管110の
表面温度を検出するためのサーミスタ120と、該サーミ
スタ120からの信号に応じて蛍光管110を加熱する電気ヒ
ータ130と、これらと外部とを接続するためのコネクタ
装置200とを備える。
蛍光管110は、エンジン回転計3および速度計4の光
透過部分66、67に対応して、一部切り欠かれた略円環状
(サークル状)に曲げられている。この蛍光管110の両
端部には、電極の端子を構成する口金111、112が設けら
れており、さらに両端部より蛍光管110の電極とコネク
タ装置200とを電気的に接続するためのリード線(発光
体用配線)113、114が突設されている。
サーミスタ120は、温度に応じて抵抗値が変化する温
度センサで、蛍光管110の表面に固着されている。この
サーミスタ120は、蛍光管110の表面が低温(例えば0℃
以下の温度)となった時に、電気ヒータ130を通電する
ように信号を出力する。サーミスタ120のリード線121、
122は、コネクタ装置200に電気的に接続されている。
電気ヒータ130は、金属製の薄い板で波状に加工され
ている。この電気ヒータ130は、通電されることによ
り、その温度が上昇し蛍光管110の表面を加熱して、内
部に存する水銀を蒸発させる。また、電気ヒータ130の
リード線(ヒータ用配線)131、132は、コネクタ装置20
0に電気的に接続されている。
コネクタ装置200は、プリント基板210、コネクタ220
およびカプラ230を有する。
プリント基板210は、電気絶縁性部材製で、蛍光管110
のリード線113、114、サーミスタ120のリード線121、12
2、電気ヒータ130のリード線131、132間を電気的に絶縁
しながら各リード線113、114、121、122、131、132を挿
通している。
コネクタ220は、電気絶縁性の部材で形成され、エン
ジン回転計3および速度計4に表された光透過部分66、
67「×1000RPM」および「km/h、MPH」部分にそれぞれ対
応した位置に配設されている。コネクタ220には、第4
図に示すように、図示左側より順に電気ヒータ130のリ
ード線131、サーミスタ120のリード121、122、蛍光管11
0のリード線113、114、電気ヒータ130のリード線132が
半田付け等により複数のコンタクト(複数の端子)221
〜226に接続されている。コネクタ220は、ケース7およ
びプリント基板71に形成されているリード線取出穴74を
挿通するように取付けられている。このため、コネクタ
220は、ケース7の後方で、交流電源あるいは直流電源
に接続されたリード線を保持する他方のコネクタ250を
容易に接続することができる。
カプラ230は、本発明の配線収納ケースであって、光
透過部分66、67の「×1000RPM」および「km/h、MPH」部
分に光を透過させるために光透過性の樹脂により形成さ
れている。
カプラ230は、蓋部材231および底部材232からなり、
蛍光管110のリード線113、114、サーミスタ120のリード
線121、122、電気ヒータ130のリード線131、132を収納
している。
蓋部材231は、ケース7にカプラ230を取付けるための
取付部233、および蛍光管110の両端部分およびリード線
121、122、131、132を保持する半円状保持溝234を有す
る。底部材232は、プリント基板210を取付けるための取
付溝235、コネクタ220を嵌め込むための嵌込部236、お
よび蛍光管110の両端部分およびリード線121、122、13
1、132を保持する半円状保持溝237を有する。
このカプラ230は、底部材232に形成された突起部238
を蓋部材231の係合溝239に係合させることにより連結す
る。このため、蓋部材231に形成された保持溝234と、底
部材232に形成された保持溝237との間で蛍光管110の両
端部分およびリード線121、122、131、132を挟持するこ
ととなるので、蛍光管110の両端に確実に固着されると
ともに、プリント基板210およびコネクタ220を固定す
る。
電気回路300は、冷陰極放電管22、32、42、52および
2つの蛍光管110を通電(ON)したり、通電を停止(OF
F)したりするもである。この電気回路300は、キースイ
ッチ301がONされると、直流電源302およびトランスモジ
ュール303および遅延回路304に直流電流が供給される。
トランスモジュール303では、直流電流を交流電流に
変換して、冷陰極放電管22、32、42、52に交流電流を供
給する。
遅延回路304は、トランスモジュール305への直流電流
の電気信号の出力を、キースイッチ301がONされてから
所定時間(例えば1秒間)だけ遅延させる回路である。
トランスモジュール305では、直流電流を交流電流に
変換して、発光装置100の蛍光管110に交流電流を供給す
る。
本実施例の自動車用計器装置の照明装置1の作用を図
に基づき説明する。
キースイッチ301がOFFされており、水温計2、エンジ
ン回転計3、速度計4および燃料計5の指針21、31、4
1、51や蛍光管110が通電されていない状態では、水温計
2、エンジン回転計3、速度計4および燃料計5の指針
21、31、41、51や計器盤6の文字板部分61〜64は見えな
い。
ここで、キースイッチ301をONすると、トランスモジ
ュール303に直流電流が入力する。このトランスモジュ
ール303で直流電流を交流電流に変換することにより、
水温計2、エンジン回転計3、速度計4および燃料計5
の指針21、31、41、51が通電され、各指針21、31、41、
51が発光する。
このように、本実施例では、キースイッチ301をONす
ると、水温計2、エンジン回転計3、速度計4および燃
料計5の指針21、31、41、51のみが発光するので、保護
カバー69を通して乗員が見ると各指針21、31、41、51が
空中に浮かんでいるように見えるため、美観に優れる。
さらに、遅延回路304の作用によって、キースイッチ3
01がONされてから、すなわち各指針21、31、41、51が発
光してから、所定時間(例えば1秒間)経過後に、トラ
ンスモジュール305に直流電流が入力される。このトラ
ンスモジュール305で直流電流を交流電流に変換するこ
とにより、蛍光管110が通電され、蛍光管110が発光す
る。
このとき、蛍光管110より発した光は、計器盤6の裏
面より計器盤6に設けられた水温計2、エンジン回転計
3、速度計4および燃料計5のそれぞれの文字板部分61
〜64における光透過部分65〜68を透過して、計器盤6の
前方に光を導く。このため、発光式指針21、31、41、51
の回動位置によって、乗員がエンジン冷却水温、エンジ
ン回転数、自動車の速度および燃料の量を認識する。
本実施例では、蛍光管110をエンジン回転計3および
速度計4の光透過部分66、67に対応して略円環状に曲げ
られているので、エンジン回転計3および速度計4の文
字板部分62、63が均一に照らされるため、略円環状の光
透過部分66、67全体から均一で輝度の高い光が導かれ
る。
また、蛍光管110を計器盤6との間で収納するケース
7に、蛍光管110より照射された光を光透過部分65、68
方向に反射する反射鏡として働く壁部分72で水温計2お
よび燃料計5の文字板部分61、64が均一に照らされるた
め、略円環状の光透過部分65、68全体から均一で輝度の
高い光が透過することとなる。
さらに、コネクタ装置200のカプラ230は、光透過性の
樹脂により形成されているので、計器盤6の光透過部分
66、67の「×1000RPM」および「km/h、MPH」部分に光が
導かれることとなる。
したがって、文字板部分61、62全域に亘って略均一で
輝度の高い光が導かれる。また、文字板部分64、65全域
に関しても発光体100から文字板部分64、65全域に亘っ
て輝度の高い光が導かれる。このため、たとえ黄昏時、
逆光時など環境の変化があったとしても乗員は、水温計
2、エンジン回転計3、速度計4および燃料計5の目盛
りや指針21、31、41、51の位置の視認を十分行うことが
できる。よって、計器盤6の表面および裏面に色むらを
なくするための、計器盤6の表面および裏面へのスモー
ク印刷回数を減らすことができる。
ここで、蛍光管110の内部に封入されるガスは、点灯
中、水銀蒸気とのペニング効果によって放電電圧を低下
させ、低電圧で点灯できるようにアルゴンガスを用いら
れている。このため、一般に蛍光管110は、常温では容
易に点灯するが、低温(例えば、0℃以下)時に点灯特
性が著しく低下する。とくに、蛍光管110は、−30℃で
は点灯しにくくなる。
このため、本実施例では、蛍光管110の表面温度をサ
ーミスタ120により検出して、蛍光管110の表面温度が低
温(例えば0℃)となった時に、電気ヒータ130を通電
するようにしている。このため、電気ヒータ130は、通
電されることにより、その温度が上昇し蛍光管110の表
面を加熱して、内部に存する水銀を蒸発させる。よっ
て、蛍光管110における低温(例えば0℃以下)時の点
灯特性の低下を防止することができ、極寒の地域を走行
する自動車に自動車用計器装置の照明装置1を搭載する
ことができる。
さらに、本実施例の自動車用計器装置の照明装置1に
おいては、蛍光管110、サーミスタ120および電気ヒータ
130にそれぞれ複数のリード線113、114、121、122、13
1、132を有するので、このままだと非常にコネクタ装置
200付近が乱雑となる。
そこで、コネクタ220を蛍光管110自身に固定している
ので、複数のリード線113、114、121、122、131、132を
プリント基板210を介して1つのコネクタ220に接続して
いる。よって、複数のリード線113、114、121、122、13
1、132がコネクタ装置200付近で乱雑となることを防止
できる。さらに、コネクタ220をリード線取出穴74を挿
通するように取付けることができるため、ケース7の後
方で、コネクタ220に他方のコネクタ250を容易に接続す
ることができる。したがって、コネクタ220と他方のコ
ネクタ250を接続する際の作業性が著しく向上できる。
ここで、一般に、第6図に示すように、指針21、31、
41、51の例陰極放電管22、32、42、52の分光特性と、第
7図に示すように、蛍光管110の分光特性とが波長400〜
700nmで相違しているので、黒い半透明な樹脂製の保護
カバーを用いた場合には、指針や照明灯等の光源に応じ
て色度の変化率が相違する恐れがあった。
しかるに、本実施例の保護カバー69は、第8図に示す
ように、波長400〜700nmでほぼ一定の透過率(約20%)
を保つような分光特性を持たせて、指針21、31、41、51
のと蛍光管110との色度の変化率を一定となるようにし
ているので、保護カバー69を通じて乗員が目盛りや指針
21、31、41、51を見たときに色度が変化しない。
また、第8図において、波長が680nmの時の透過率を
やや減少させている。これは、計器盤6の表面に、トリ
ップメータの蛍光表示管が発する青緑光を白色に補正す
るピンク色のトリップフィルターを装着した場合に、太
陽光線が差し込むと、トリップフィルタがピンク色(波
長680nm付近)に光って見える。したがって、保護カバ
ー69におけるピンク色の透過率を減少させることによっ
て、太陽光線が差し込んでもトリップフィルタがピンク
色に光って見えることを防止することができる。
[変形例] 本実施例では、光不透過性の材質製の計器盤の表面お
よび裏面に光不透過薄膜を抜き印刷することにより第1
の光透過部分を形成したが、光不透過性の材質製の計器
盤に、目盛りや記号などの表示部分のみ穴を形成して、
その穴内に光透過性の材質製の板を嵌め込むことにより
第1の光透過部分を設けても良い。
本実施例では、サークル状の蛍光管を採用したが、発
光体の形状は略U字状、略C字状または略D字状など本
発明を逸脱しない範囲内において種々変更することがで
きる。
本実施例では、蛍光管を略円環状に形成したが、蛍光
管はコネクタを固定する必要があるので略U字状、略C
字状または略円環状が望ましい。
本実施例では、計器の指針に発光式の指針を採用した
が、計器の指針に発光しない指針を採用しても良い。
本実施例では、自動車用計器装置の照明装置に本発明
を採用したが、自動車以外の車両の計器装置の照明装置
に本発明を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に採用された自動車用計器装
置の照明装置を示す正面図、第2図は本発明の一実施例
に採用された自動車用計器装置の照明装置を示す断面
図、第3図は本発明の一実施例に採用された自動車用計
器装置の照明装置にかかる発光装置を示す斜視図、第4
図は本発明の一実施例に採用された自動車用計器装置の
照明装置にかかる発光装置のコネクタ装置を示す断面
図、第5図は本発明の一実施例に採用された自動車用計
器装置の照明装置にかかる電気回路の概略図、第6図は
指針の冷陰極放電管の分光特性を示すグラフ、第7図は
蛍光管の分光特性を示すグラフ、第8図は保護カバーに
おける光の波長と透過率との関係を示すグラフである。 図中 1……自動車用計器装置の照明装置、2……水温計、3
……エンジン回転計、4……速度計、5……燃料計、6
……計器盤、7……ケース、65、68……光透過部分(第
2の光透過部分)、66、67……光透過部分(第1の光透
過部分)、72……ケースの壁部分(反射壁)、100……
発光装置、110……蛍光管(発光体)、113、114……リ
ード線(発光体用配線)、120……サーミスタ、130……
電気ヒータ、131、132……リード線(ヒータ用配線)、
200……コネクタ装置、220……コネクタ、221〜226……
コンタクト(端子)、230……カプラ(配線収納ケー
ス)、302……直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 和彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 渡辺 章博 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 萩里 安雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−202473(JP,A) 実開 昭51−142366(JP,U) 実開 昭58−148622(JP,U) 実開 昭50−14874(JP,U) 実開 昭60−90617(JP,U) 実公 昭5−9503(JP,Y1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)横並びで配設され、指針が回動する
    複数の指示計器と、 (b)前記指針の動きに応じた略円弧状に配設され、前
    記指針と共に第1の情報を表示する第1の光透過部分、
    および前記指針の回動範囲より外側で、且つ前記第1の
    光透過部分より外側に配設され、前記指針と共に前記第
    1の情報と異なる第2の情報を表示する第2の光透過部
    分を有する計器盤と、 (c)この計器盤の裏側において前記第1の光透過部分
    に重なり合うように配設され、通電されると前記第1の
    光透過部分および前記第2の光透過部分を透過する光を
    発する略円弧状の発光体と、 (d)前記計器盤の裏側に配設され、前記発光体より照
    射された光を前記第2の光透過部分に向かって反射させ
    る反射壁と を備えた車両用計器装置の照明装置。
  2. 【請求項2】前記発光体の表面に配置され、前記発光体
    を加熱する電気ヒータと、 前記発光体に通電するための発光体用配線、および前記
    電気ヒータに通電するためのヒータ用配線を内部に収納
    すると共に、前記発光体用配線および前記ヒータ用配線
    に接続され、前記発光体および前記電気ヒータと電源と
    を電気的に接続するための複数の端子を有し、前記発光
    体の端部に配設された配線収納ケースとを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の車両用計器装置の照明装
    置。
  3. 【請求項3】前記計器盤の第1の光透過部分は、サーク
    ル状に形成されており、 前記発光体は、一部切り欠かれたサークル状に形成され
    ており、 その切欠部分を形成する前記発光体の両端には、電極に
    電気的に接続された前記発光体用配線が取り付けられて
    おり、 前記配線収納ケースは、光透過性の樹脂により形成さ
    れ、前記発光体の両端の一部を保持することを特徴とす
    る請求項2に記載の車両用計器装置の照明装置。
  4. 【請求項4】前記電気ヒータは、波状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用計器装置の照
    明装置。
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