JP2594250Y2 - 熱可塑性樹脂の溶融押出被覆装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂の溶融押出被覆装置

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JP2594250Y2
JP2594250Y2 JP1993013211U JP1321193U JP2594250Y2 JP 2594250 Y2 JP2594250 Y2 JP 2594250Y2 JP 1993013211 U JP1993013211 U JP 1993013211U JP 1321193 U JP1321193 U JP 1321193U JP 2594250 Y2 JP2594250 Y2 JP 2594250Y2
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JP
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chip
thermoplastic resin
tip
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extrusion coating
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努 高橋
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Nissei Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線、樹脂被覆ワイヤ
(ロープ)などのように、芯材上に熱可塑性樹脂を被覆
したものを製造する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、芯材上に熱可塑性樹脂を溶融押出
被覆して、電線、樹脂被覆ワイヤ(ロープ)などを製造
する装置としては、図2に示すような装置が用いられて
いる。
【0003】図2において、1はダイ、2はチップであ
り、ダイ1とチップ2との間に溶融樹脂流路3が形成さ
れている。芯材4は、チップ2内を矢印方向に走行し、
チップ2の先端部2aにおいて、溶融樹脂流路3から送
られてくる溶融熱可塑性樹脂により被覆される。
【0004】このような従来の装置では、連続運転中
に、チップ2の先端部2aの温度が低下し、芯材4上に
被覆される際の溶融熱可塑性樹脂にメルトフラクチャー
が生じ、被覆樹脂層にクラックが発生し、ひいては、伸
び、抗張力の低下を引きおこす。
【0005】このような従来装置の問題点を解決するた
めに、従来芯材を予熱しておく方法、チップ先端部にヒ
ータを設けて加熱する方法などが試みられたが、前者の
方法では、耐熱性の低い芯材を用いる場合は、高温での
予熱が困難であり、一方、後者の方法では、細いチップ
を使用する場合、スペース的にヒータの設置が困難であ
り、例え設置できたとしても高価なものとなってしまう
という問題がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、芯材やチップ先端部を加
熱することなく、チップ先端部の温度低下を防ぎ、溶融
熱可塑性樹脂が芯材上に被覆される際のメルトフラクチ
ャーの発生を防止し、被覆樹脂層にクラックが発生した
り、伸び、抗張力が低下したりすることのない溶融押出
被覆装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記目的
を達成するために検討を重ねた結果、チップ先端部の温
度低下が、走行芯材との接触に起因するものであること
をつきとめ、本考案を完成するに至った。
【0008】即ち、本考案は、走行する芯材上に、チッ
プを介して熱可塑性樹脂を溶融押出被覆する装置におい
て、該芯材が該チップの先端部と実質的に接触しないよ
うに、該チップの先端部の直線部分の内径を段状に拡大
したことを特徴とする熱可塑性樹脂の溶融押出被覆装置
である。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は、本考案装置の一例を示す断面図であり、
1はダイ、2はチップ、3はダイ1とチップ2との間に
形成されている溶融樹脂流路である。
【0010】芯材4は、チップ2内を矢印方向に走行
し、チップ2の先端部2aにおいて、溶融樹脂流路3か
ら供給される溶融熱可塑性樹脂により被覆される。チッ
プ2の先端部2aは、走行中の芯材4が実質的に接触し
ないように、先端の直線部分の内径が段状に拡大されて
いる。ここで、チップ2の先端部2aの内径をテーパー
状に拡大することも検討したが、走行中の芯材4の接触
量が逆に増加するため、段状に拡大する必要がある。
た、「実質的に接触しない」とは、まったく接触しない
ことを意味するものではなく、走行中の芯材4が揺れ
て、多少チップの先端部に接触しても、本考案の目的、
即ちチップ先端部の2aの温度低下防止が達成されれば
「実質的に接触しない」ことになる。
【0011】チップ先端部2aの内径拡大形状、寸法な
どは、段状形状であれば走行芯材4がチップ2の先端部
2aに実質的に接触しないかぎり、目的、用途に応じ
て、任意に選定することができる。
【0012】本考案の装置は、電線、樹脂被覆ワイヤ
(ロープ)などのように、芯材上に熱可塑性樹脂を被覆
したものを製造するのに用いることができる。図1に示
す、本考案の装置及び図2に示す従来装置を使用して、
芯材4として、錫メッキ軟銅線にフッ素ゴムを被覆した
もの(直径1.75mm)を用い、その上に330〜3
80℃で溶融したテトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体(FEP)を0.2mmの厚さ
に被覆した電線を作成した。ダイ温度は380℃、従来
装置のチップ2の内径は3mm、本考案装置のチップ2
の先端部2aの内径は、先端から5mmの長さにわたっ
て10mmに拡大されていた。
【0013】その結果、図2に示す従来装置を使用した
場合は、700mの押出被覆を行った時点で、押出され
た溶融FEPにメルトフラクチャーが発生したが、図1
に示す本考案の装置を使用した場合は、メルトフラクチ
ャーの発生は認められず、良好なFEP被覆電線が得ら
れた。
【0014】
【考案の効果】本考案の溶融押出被覆装置によれば、チ
ップ先端部の簡単な改造により、芯材やチップ先端部を
加熱することなく、チップ先端部の温度低下を防ぐこと
ができ、その結果、溶融熱可塑性樹脂が芯材上に被覆さ
れる際のメルトフラクチャーの発生を防止することがで
き、被覆層の伸び、抗張力低下を防止することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一例を示す断面図である。
【図2】従来装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 チップ 2a チップ先端部 3 溶融樹脂流路 4 芯材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する芯材上に、チップを介して熱可
    塑性樹脂を溶融押出被覆する装置において、該芯材が該
    チップの先端部と実質的に接触しないように、該チップ
    の先端部の直線部分の内径を段状に拡大したことを特徴
    とする熱可塑性樹脂の溶融押出被覆装置。
JP1993013211U 1993-02-26 1993-02-26 熱可塑性樹脂の溶融押出被覆装置 Expired - Lifetime JP2594250Y2 (ja)

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JPH0664844U JPH0664844U (ja) 1994-09-13
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