JPH069834Y2 - プラスチック光ファイバーの保護層押出成形機 - Google Patents
プラスチック光ファイバーの保護層押出成形機Info
- Publication number
- JPH069834Y2 JPH069834Y2 JP1992006197U JP619792U JPH069834Y2 JP H069834 Y2 JPH069834 Y2 JP H069834Y2 JP 1992006197 U JP1992006197 U JP 1992006197U JP 619792 U JP619792 U JP 619792U JP H069834 Y2 JPH069834 Y2 JP H069834Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- nipple
- protective layer
- plastic optical
- plastic
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
バー(以下、P,O,F又は単にファイバーと云う)の
保護層押出成形機に関する。 【0002】 【従来の技術及びその課題】P,O,Fは、石英光ファ
イバーに比して伝送特性は劣るが、安価に提供できるの
で、電送特性を厳しく求められない近距離電送線用とし
て広く使用されている。 【0003】このP,O,Fには、高密度なポリエチレ
ン等から成る保護層を外周に設けて外面損傷等の防止処
置を行なうが、この保護層は一般に押出成形により形成
される。この押出成形を図1を参照して説明すると、押
出成形機1により溶融合成樹脂2をニップル3のまわり
を通ってダイス4内に押出すとともに、ニップル3内
に、ファイバー5を貫通してダイス4に送り出し、ダイ
ス4にてファイバー5外面に合成樹脂2を被覆する。 【0004】ところで、P,O,Fの軟化温度は約12
0℃であるのに対し、保護層aに使用される例えばポリ
エチレンの合成樹脂2の押出温度はそれと同じか、それ
より高い温度である。このため、ニップル3にファイバ
ー5を挿通する口出作業では、合成樹脂2の熱によりフ
ァイバー5が軟化して腰が弱くなり、曲がってしまって
ダイス4、ニップル3に挿通できず、別途にリード線を
用いなければならないと云う問題がある。 【0005】また、押出成形時においても、ファイバー
5の軟化温度より保護層の押出温度の方が高いため、フ
ァイバー5が軟化して引き取り張力で延びたり、表面に
キズが入ったりする外、長さ方向に外径のバラツキが生
じたりする。 【0006】さらに、押出温度をできるだけ低くしてフ
ァイバー5が軟化しないようにしようとしても、保護層
aの溶融温度以下、すなわち、120℃以下にはできず
返って押出圧力が高くなってファイバー5の延びがひど
くなり、場合によっては断線に至る。 【0007】上記各現象はファイバー5の外径が250
μm以下になると顕著に現われる。 【0008】このため、本願出願人は、特願昭59−3
8178号(特開昭60−179219号公報参照)に
おいて、ニップルを通過するファイバーに断熱耐熱性の
ファイバーガイド管を被せた技術を提案した。 【0009】しかしながら、ガイド管は、その中をファ
イバーが摺動するために、その内面を滑性とする必要が
あるが、上記技術では、繊維編組チューブに耐熱塗料を
塗布したもの、耐熱性プラスチックチューブ、気泡を有
するセラミックチューブ等で形成しているため、容易に
滑性を得ることができない問題がある。合成樹脂はその
表面は滑性に劣り、その滑性は温度上昇とともに劣化す
る。 【0010】また、特開昭60−196325号公報に
は、上記ガイド管をステンレス鋼などの金属材料とした
技術が開示されている。しかし、この技術のガイド管
は、金属ゆえに滑性を得ることができる反面、断熱性の
点で問題がある。 【0011】さらに、特公昭45−10236号公報に
は、ガイド管を二重管とした技術が開示されている。し
かし、この技術のガイド管は、二重管ゆえにある程度の
断熱性を得ることができるが、それぞれの管がともに同
一材料であるため、金属製とすれば、十分な断熱性を得
る点で問題となり、一方、合成樹脂製とすれば、滑性の
点で問題が生じる。 【0012】本考案は、以上の点に鑑み、滑性を有し、
かつ断熱性に優れたガイド管とすることを課題とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案にあっては、前述の周知の押出成形機におい
て、その光ファイバーガイド管を、クロスヘッド内のニ
ップルのプラスチック光ファイバー貫通孔に、そのプラ
スチック光ファイバーが貫通する内面滑性の耐蝕・耐摩
耗性金属パイプを挿入し、その金属パイプ外周面全域に
は耐熱性プラスチック層が形成されており、かつ金属パ
イプにプラスチックパイプを空隙をもって被せた構成と
したのである。 【0014】 【作用】このように構成する本考案は、光ファイバーと
の滑性は金属パイプによって満たされ、一方、断熱性
は、金属パイプ外周面のプラスチック層とプラスチック
パイプによって満たされる。すなわち、断熱性は、空隙
をもった断熱性の高い二重のプラスチック層で負うこと
となり、十分なものとなる。 【0015】 【実施例】 図1、図2に示すように、図示しない公知のサプライス
タンドのボビンから繰出されるP,O,F5は、押出成
形機1のクロスヘッド1’にセットされたニップル3内
のアプローチ部分(貫通孔)3aを経てランド3bを通
過する。 【0016】そのP,O,F5が通過するニップル内部
には耐蝕・耐摩耗性の金属管である内面滑性のステンレ
ス鋼管6がニップルランド3bの先端より僅かに突き出
し、他端がニップル3のアプローチ部分3aより後方向
に延びるようにして挿通されている。このステンレス管
鋼管6の外周面全域にはシリコン樹脂管7が密着状態で
被せられ、その外径は、ニップルランド3bの内径と同
一となっている。 【0017】前記ステンレス管6の周りには空隙8を設
けてシリコン樹脂管9を2層重ねとして設けている。 【0018】各シリコン樹脂管7、9はニップル3のア
プローチ部分3a全長に亘って被せられ、前記空隙8に
は冷却乾燥空気、N2 、CO2 等の不活性の冷却ガスが
供給される。尚、この冷却ガスを供給しないで成形する
ことも可能である。 【0019】前記ニップルランド3bの先端はダイスホ
ルダー12にセットしたダイス4のランド前面より僅か
に突き出ている。 【0020】以上の如くダイス4、ニップル3などをセ
ットした押出成形機1の前記ステンレス鋼管6中にP,
O,F5を挿通するとともに、押出成形機1のシリンダ
ー内の温度をクロスヘッド1’に向かって次第に高く
し、クロスヘッド1’で125℃としてポリエチレンを
主体とする混和物2をルーズタイプで挿通するP,O,
F5上に押出成形して前記保護層aを形成する。 【0021】この押出成形時、シリコン樹脂管7、9及
び空隙8によってニップル3周りの混和物2の熱が遮断
されてニップル3内を通過するP,O,F5に伝わら
ず、P,O,F5は、該熱から保護されて安定して保護
層aが形成される。 【0022】また、ニップル3内において、P,O,F
5が接する面はステンレス鋼管6の滑性内面であるた
め、P,O,F5はスムースに摺動する。 【0023】尚、上記実施例のニップル3には、図2、
図3に示すように曲面10aを有するフランジ10と、
放射状にスリット11aを有するフランジ11を設けて
いるが、前者10は押出された混和物2の流れ方向を円
滑に変えるためのものであり、後者11は、流れをコン
トロール(整流)するためのものである。また、ニップ
ル3外周軸方向に前記フランジ11のスリット11aか
ら連続的に延びる溝11bも同様の目的で設けられたも
のである。 【0024】上記の方法で、125μmφのP,O,F
5上にポリエチレンを主体とする混和物2を外径が1m
mφになるようにルーズタイプで押出成形した処、P,
O,F5は軟化・溶融することなく安定的に製品を得る
ことができた。 【0025】 【考案の効果】本考案は以上のように構成し、P,O,
Fを金属パイプによってガイドし、断熱性の高いプラス
チックの空隙をもった二重層によりニップル内を断熱し
てP,O,Fのニップル貫通時の軟化を防止したので、
押出成形時の口出作業が容易になり、押出成形時にはフ
ァイバーの延びやキズが生じることもなく、また長さ方
向の外径のバラツキも極めて少なく常に良好な製品を得
ることができる。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) クロスヘッド1′内のニップル3のプラスチッ
ク光ファイバー5貫通孔に、そのプラスチック光ファイ
バー5が貫通する内面滑性の耐蝕・耐摩耗性金属パイプ
6を挿入し、その金属パイプ6外周面全域には耐熱性プ
ラスチック層7が形成されており、かつ金属パイプ6に
プラスチックパイプ9を空隙8をもって被せたことを特
徴とするプラスチック光ファイバーの保護層押出成形
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992006197U JPH069834Y2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチック光ファイバーの保護層押出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992006197U JPH069834Y2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチック光ファイバーの保護層押出成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04111416U JPH04111416U (ja) | 1992-09-28 |
JPH069834Y2 true JPH069834Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31898917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992006197U Expired - Lifetime JPH069834Y2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | プラスチック光ファイバーの保護層押出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069834Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP1992006197U patent/JPH069834Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04111416U (ja) | 1992-09-28 |
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Date | Code | Title | Description |
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