JP2594189Y2 - 高圧圧力スイッチ - Google Patents

高圧圧力スイッチ

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JP2594189Y2
JP2594189Y2 JP1992050601U JP5060192U JP2594189Y2 JP 2594189 Y2 JP2594189 Y2 JP 2594189Y2 JP 1992050601 U JP1992050601 U JP 1992050601U JP 5060192 U JP5060192 U JP 5060192U JP 2594189 Y2 JP2594189 Y2 JP 2594189Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車におけるブレー
キシステムの油圧コントロール用等に用いられる圧力ス
イッチに関し、特に、小型にして高作動圧であり且つ高
耐圧性を具備させたものである。
【0002】
【従来の技術】図4において(実公昭64−1726
号)、金属製薄板の感圧反転板を所要数積層して構成し
た圧力応動板aは、背面にアッパーカバーとしてのスト
ッパー板bと前面にロアーカバーとしての接続カップc
を並設してその周縁を溶接などで固着されている。接続
カップcは接続管dを介して圧力容器に接続され、圧力
応動板aの前面に圧力室eが設けられている。ストッパ
ー板bは圧力応動板aの前方膨出部の反転を収容するた
めに中窪みに作られ、その中央部は開孔されて主軸fを
貫通する。
【0003】ストッパー板bの背面に、スイッチケース
gとの間に、金属製耐圧補強板hが配設される。耐圧補
強板hは、スイッチケース下端面に当接される平板部h
と、平板部hの周縁部から延びたスカート部h
有し、スカート部hは、スイッチケース下端縁部外周
面に回周してかしめられ密着されている。また耐圧補強
板hの外周部hには螺子部が設けられ、金属キャップ
iの円筒部iを螺合し、かつ円筒部iの先端部を加
締て密着されている。
【0004】金属キャップiは、接続カップc、圧力応
動板a、ストッパー板bおよび耐圧補強板hに固締して
いる。耐圧補強板hは、中央部に開孔を有し、主軸fが
貫通している。スイッチケースgは、プラスチック製の
カップ形状に作られていて、上板部に貫通して電気信号
用端子jおよびkが設けられ、一方の端子jに接続して
固定接点lがケースgの上板部に設けられ、これに対向
して可動接点mが、他方の端子kから延びて設けられた
弾性ばねnの先端に設けられている。弾性ばねnは主軸
fの後端面に係合して、主軸fを圧力応動板aへ押圧し
て弾性保持している。
【0005】スイッチケースgの下部にガイド板Oを嵌
入して装着し、耐圧補強板hのスカート部hによる外
側からの緊締と相俟って、圧力スイッチ全体の結合を強
固にしている。ガイド板Oは適当の厚さを有するととも
に、中央部に開孔を有し、主軸fを貫通し軸支してい
る。圧力スイッチ組体は、さらにプラスチック製のケー
スpに収容される。
【0006】上記の圧力スイッチにおいて、流体圧力が
圧力応動板aの弾性強さを超えるときは、圧力応動板a
は反転する。この反転は瞬時に完了し、その作動は確実
である。圧力応動板aの反転により主軸fが変位し、該
変位により弾性ばねnが押されて、可動接点mは固定接
点lに接触する。
【0007】流体圧力が所定圧力まで下降したとき、圧
力応動板aは再反転して主軸fを前方へ変位させ、可動
接点mは開く。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術の構造で
は、作動圧力を115K程度まで高くすると、耐圧補強
板hが変形してアッパーカバーとしてのストッパー板b
の中央部が変形し、またロアーカバーとしての接続カッ
プcが変形することとなり、圧力応動板aの作動位置に
変化が生じてスイッチの設定値に狂いを生ずる欠点があ
る。即ち、上記従来技術の構造では、第1に、圧力応動
板aが反転動作する圧力室e内の流体圧力の値、つま
り、反転動作圧力値を高く設定すると、高く設定した反
転動作圧力値を圧力室e内の流体圧力の値が超えるまで
は圧力応動板aが反転動作しないので、その結果、圧力
応動板aが反転動作するまでの間に、ロアーカ バーとし
ての接続カップcに内側から作用する圧力室e内の流体
圧力は、反転動作圧力値を高く設定した分だけ高い値に
なる。 そのため、圧力応動板aの反転動作圧力値を高く
設定すると、ロアーカバーとしての接続カップcの耐圧
強度値に対する反転動作圧力値が相対的に高くなって、
接続カップcが外方に拡張するように変形し、そのよう
に変形した接続カップcに周縁が溶接などで固着された
圧力応動板aまでが変形して、圧力応動板aの反転動作
圧力値に変化が生じてしまう。 また、上記従来技術の構
造では、第2に、上述したように圧力応動板aの反転動
作圧力値を高く設定すると、その反転動作圧力値を圧力
室e内の流体圧力の値が超えて圧力応働板aが反転動作
した状態で、圧力応動板aが当接するアッパーカバーと
してのストッパー板bに、圧力応動板aを介して外力と
して加わる圧力室e内の流体圧力も大きくなる。 そうす
ると、ストッパー板bの圧力応動板a側とは反対側の面
に当接している耐圧補強板hがストッパー板bを補強す
る補強力に対して、圧力応動板aからストッパー板bに
働く外力が相対的に上回って、耐圧補強板hの補強力に
よってはストッパー板bの変形を防ぎきれなくなり、ス
トッパー板bが変形して圧力応動板aに対するストッパ
ー板bの相対位置に変化が生じる。 そして、もしも、圧
力室eの流体圧力が反転動作圧力値を超えるのに伴って
反転動作した圧力応動板aが、圧力室eの流体圧力が反
転動作圧力値よりも降下した場合に元の状態に復元する
ための復元力を、圧力応動板aの内部に蓄えた状態とな
るように、反転動作の途中の所定位置において圧力応動
板aが当接する位置にストッパー板bを計算して配置し
ている場合には、次のような問題が生じる。 つまり、上
述したように、ストッパー板bが変形して圧力応動板a
に対するストッパー板bの相対位置に変化が生じると、
反転動作した圧力応動板aに蓄積される復元力にも変化
が生じて、反転動作した圧力応動板aが元の状態に復元
する際の圧力室eの流体圧力の値にも変化が生じてしま
うという問題が生じる。 このように、圧力応動板aやそ
の周辺の部材の変形は、圧力応動板aが反転動作する際
や、反転動作した圧力応動板aが復元反転動作する際の
圧力室内の圧力を変化させて、圧力スイッチとしての動
作特性に影響を及ぼしてしまう。
【0009】本考案は上記した点に着目してなされたも
ので、本考案の目的は、圧力応動板が反転動作する圧力
室内の流体圧力の値、つまり、反転動作圧力値を高く設
定したとしても、圧力応動板が反転動作する際の圧力室
内の流体圧力値、或は、反転動作した圧力応動板が元の
状態に復元する際の圧力室内の流体圧力値に、変化が生
じてしまうのを防ぐことができる高圧圧力スイッチを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の本考案においては、中央部が一方の
面側に凸状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の前記
一方の面のうち、前記中央部の外側の環状周縁部に環状
板からなるロアーカバーを固着し、該ロアーカバーの内
側に、前記圧力応動板の前記一方の面における前記中央
部に隣接する圧力室を配置し、該圧力室内の流体圧力が
反転動作圧力値を超えることで前記圧力応動板を、前記
中央部が前記一方の面側に凸状に湾曲した第1形態か
ら、前記中央部が前記一方の面とは反対の他方の面側に
凸状に湾曲した第2形態に変化させると共に、前記圧力
室内の流体圧力が復元反転圧力値を下回ることで前記圧
力応動板を、前記第2形態から前記第1形態に変化さ
せ、該圧力応動板の形態の変化に応じてスイッチの開閉
状態を変化させる圧力スイッチにおいて、前記ロアーカ
バーを覆う遮蔽体を設け、前記遮蔽体により前記圧力室
を該圧力室の外部から遮蔽する構成を採用した。 また、
請求項2記載の本考案においては、中央部が一方の面側
に凸状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の前記一方
の面のうち、前記中央部の外側の環状周縁部に環状板か
らなるロアーカバーの一方の面を固着し、該ロアーカバ
ーの他方の面側に、前記圧力応動板の前記一方の面にお
ける前記中央部に連通する圧力室を配置し、該圧力室内
の流体圧力が反転動作圧力値を超えることで前記圧力応
動板を、前記中央部が前記一方の面側に凸状に湾曲した
第1形態から、前記中央部が前記一方の面とは反対の他
方の面側に凸状に湾曲した第2形態に変化させると共
に、前記圧力室内の流体圧力が復元反転圧力値を下回る
ことで前記圧力応動板を、前記第2形態から前記第1形
態に変化させ、該圧力応動板の形態の変化に応 じてスイ
ッチの開閉状態を変化させる圧力スイッチにおいて、前
記ロアーカバーの前記一方の面とは反対の他方の面にお
ける内周縁部分に、該他方の面を前記圧力室から遮蔽す
る環状シール部材を圧接させる構成を採用した。 さら
に、請求項3記載の本考案においては、中央部が一方の
面側に凸状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の前記
一方の面のうち、前記中央部の外側の周縁部にロアーカ
バーを接合させて、該ロアーカバーの内側に、前記圧力
応動板の前記一方の面に隣接する圧力室を形成すると共
に、前記圧力応動板の前記一方の面とは反対側の他方の
面にアッパーカバーを接合させることで、圧力応動体ユ
ニットを形成し、前記圧力室内の流体の圧力が所定の反
転動作圧力値を超えた際には、該流体から前記一方の面
に受ける圧力により前記圧力応動板が行う、前記中央部
が前記一方の面側に凸状に湾曲した第1形態から、前記
中央部が前記他方の面側に凸状に湾曲した第2形態に形
態を変化させる反転動作を、該反転動作に伴い前記他方
の面の前記中央部が所定位置において当接する前記アッ
パーカバーにより中途で規制し、該反転動作の前記所定
位置における規制により前記圧力応動板を、該圧力応動
板の内部に所定の大きさの復元力が蓄積された状態とし
て、前記圧力室内の前記流体の圧力が所定の復元反転動
作圧力値よりも降下した際に、前記復元力により前記圧
力応動板に、前記第2形態から前記第1形態に復元させ
る復元反転動作を行わせるように、前記圧力応動体ユニ
ットを構成すると共に、該圧力応動体ユニットの外側か
ら前記アッパーカバーに耐圧補強板を当て付けて、前記
圧力応動体ユニットの外側に向かう前記アッパーカバー
の変形力を、前記耐圧補強板から前記アッパーカバーに
作用する反力により相殺させ、かつ、前記アッパーカバ
ー及び前記耐圧補強板に各々形成された貫通孔を挿通し
て前記圧力応動板の前記他方の面に一端が至る作動軸の
他端により、前記圧力応動板の前記反転動作及び前記復
元反転動作をスイッチに伝達して、該スイッチの開閉状
態を前記圧力室内の前記流体の圧力に応じて変化させる
圧力スイッチにおいて、前紀耐圧補強板に、前記アッパ
ーカバーであって前記貫通孔の周縁のアッパーカバー部
分に先端が当接して、該先端により前記アッパーカバー
部分を前記所定位置に位置決めする突条部を形成し、前
記耐圧補強板であって前記突条部の外側の耐圧補強板部
分に、前記アッパーカバーであって前記アッパーカバー
部分の外側に位置 するアッパーカバー外輪部分との間に
間隙を画成する環状凹部を形成して、前記突条部及び前
記環状凹部により、前記耐圧補強板から前記アッパーカ
バーに作用する前記反力の少なくとも一部を、該アッパ
ーカバーであって前記貫通孔の周縁のアッパーカバー部
分に集中して作用させる構成を採用した。
【0011】
【作用】請求項1記載の本考案によれば、中央部が一方
の面側に凸状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の一
方の面のうち、中央部の外側の周縁部にロアーカバーを
固着すると共に、圧力応動板の他方の面にアッパーカバ
ーを接合させ、このロアーカバーを遮蔽体により覆っ
て、圧力応動板の一方の面に隣接して配置される圧力室
を外部から遮蔽することで、圧力室がロアーカバーと圧
力応動板の一方の面とにより画成されるのではなく、む
しろ、遮蔽体と圧力応動板の一方の面とにより画成され
るようになる。 したがって、遮蔽体の耐圧強度値を適宜
選択することで、圧力応動板が反転動作する圧力室内の
流体圧力の値、つまり、反転動作圧力値を高く設定した
としても、ロアーカバー自身の変形とそれに伴う圧力応
動板の変形を防ぎ、圧力応動板の反転動作圧力値が変化
することや、圧力応動板が第2形態から第1形態に復元
反転動作する圧力室内の流体圧力の値、つまり、復元反
転動作圧力値が変化することを防ぐことが可能となる。
また、請求項2記載の本考案によれば、中央部が一方の
面側に凸状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の一方
の面のうち、中央部の外側の周縁部に、環状板からなる
ロアーカバーの一方の面を固着し、このロアーカバーの
他方の面側に配置される、圧力応動板の一方の面におけ
る中央部に連通する圧力室を、ロアーカバーの他方の面
における内周縁部分に圧接させた環状シール部材によっ
て圧力室から遮蔽することで、ロアーカバーの他方の面
が圧力室内に露出せず、圧力室以外の部分に、ロアーカ
バーの他方の面の全体が露出するようになる。 したがっ
て、ロアーカバーの他方の面に、圧力室内の圧力がかか
る面部分と圧力室以外の部分の圧力がかかる面部分とが
発生して、各面部分にかかる圧力の差によりロアーガバ
ーに歪が生じ、この歪が原因となってロアーカバーが変
形して 、圧力応動板の反転動作圧力値が変化すること
や、圧力応動板が第2形態から第1形態に復元反転動作
する圧力室内の流体圧力の値、つまり、復元反転動作圧
力値が変化することを防ぐことが可能となる。 さらに、
請求項3記載の本考案によれば、一方の面側に凸状に湾
曲した中央部が他方の面側に凸状に湾曲するように、第
1形態から第2形態に形態を変化させる反転動作を圧力
応動板が行うと、圧力応動板の中央部が最も大きく変位
して、圧力応動板の他方の面のうち中央部が最もアッパ
ーカバー寄りに位置し、この最もアッパーカバー寄りに
位置する圧力応動板の他方の面のうち中央部が、耐圧補
強板の突条部の先端が接触することで所定位置に位置決
めされた貫通孔の周縁のアッパーカバー部分に当接し、
圧力室の流体圧力が復元反転動作圧力値よりも降下した
際に第1形態に圧力応動板を復元させるための復元力
が、所定の大きさで圧力応動板に蓄積された状態とな
る。そして、貫通孔の周縁のアッパーカバー部分には、
耐圧補強板の突条部の先端が当接する一方、そのアッパ
ーカバー部分の外側に位置するアッパーカバー外輪部分
には環状凹部が対向して耐圧補強板が接触せず、その結
果、耐圧補強板からアッパーカバーに作用する反力の少
なくとも一部が、貫通孔の周縁のアッパーカバー部分に
集中して作用することになる。 したがって、反転動作圧
力値を高く設定したことによって、圧力応動板が反転動
作してその他方の面のうち中央部が、貫通孔の周縁のア
ッパーカバー部分に当接する際の衝撃が大きくなった
り、反転動作後に圧力応動板の中央部を介して貫通孔の
周縁のアッパーカバー部分に加わる圧力室内の流体圧力
が大きくなったとしても、貫通孔の周縁のアッパーカバ
ー部分が変形して、このアッパーカバー部分が位置決め
されている所定位置から変位し、圧力応動板に対する相
対位置が変化してしまうのを、耐圧補強板から集中して
作用する反力の少なくとも一部により確実に防止し、反
転動作した圧力応動板に蓄積される復元反転動作のため
の復元力が変化して、これにより圧力応動板の復元反転
動作圧力値が変化してしまうのを防ぐことが可能とな
る。
【0012】
【実施例】図1において、1は金属製のスイッチ本体筒
であり、一側に耐圧壁2を介して流体導入孔3aを有す
る接続筒3が連設され、耐圧壁2の内面にはOリング収
容環状溝2aを介して外側に支持台部2bが形成されて
いる。スイッチ本体筒1の他側には外周方向に拡がる支
持台部1aとその外側に位置して軸方向に延長するスカ
ート部1bが設けられる。そして、本実施例では、スイ
ッチ本体筒1と耐圧壁2とにより、請求項中の遮蔽体が
構成されている。
【0013】圧力応動板4は高作動圧力を得られるよう
に金属製薄板の感圧反転板を15枚積層して構成され、
金属製のアッパーカバー5と金属製のロアーカバー6と
共に外周部を溶接して予め一体化されて、圧力応動体ユ
ニットを構成している。アッパーカバー5には作動軸7
の貫通孔5aが形成され、ロアーカバー6には圧力応動
板4の反転作動部4a(中央部に相当)の進入を許容す
る大貫通孔6aが形成されている。
【0014】金属製の耐圧補強板8の中心部には作動軸
7の貫通孔8aが形成され、アッパーカバー5側におい
て貫通孔8aの周囲にアッパーカバー5に当接する位置
規制用環状台部8b(突条部に相当)とその外側に連な
る環状凹部8jと、さらにその外側におけるOリング収
容環状溝8cが形成され、スイッチケース9側において
厚肉補強部8dの外側にOリング収容環状溝8eと支持
台部8fを介してスカート部8gが軸方向に延長して形
成される。
【0015】合成樹脂製のカップ状スイッチケース9に
は、上板部を貫通して電気信号用端子10,11が設け
られ、一方の端子10に接続して固定接点12が設けら
れ、他方の端子11から延びる可動ばね13の先端に可
動接点14が設けられる。15は合成樹脂製のカバーで
ある。
【0016】上記構成において、スイッチ本体筒1内に
圧力応動板4、アッパーカバー5並びにロアーカバー6
の重合体を収容すると共にアッパーカバー5上に耐圧補
強板8を重ね、スカート部1bの自由端部を耐圧補強板
8のテーパー状係合部8h上に加締めてこれらを強固に
固定する。
【0017】次いで、作動軸7を貫通孔8a内に挿入し
て、スイッチケース9を耐圧補強板8上に重ね、スカー
ト部8gの自由端部をテーパー係合部9aに加締めてス
イッチケース9を固定し、更にカバー15を接着手段に
より固定する。なお、上記組み立て過程において、各O
リング収容環状溝には予めOリング16が装着され、こ
のうち、Oリング収容環状溝2aに装着されたOリング
16が、請求項中の環状シール部材に祖当する。これに
より、スイッチ本体筒1の内部に、ロアーカバー6の大
貫通孔6aを介して圧力応動板4のロアーカバー6側の
面の反転作動部4a部分に連通する圧力室Sが、スイッ
チ本体筒1と圧力応動板4とにより画成されて形成され
る。
【0018】上記組み立て状態において、ロアーカバー
がスイッチ本体筒1と耐圧壁2とによって圧力スイッ
チの外部から遮蔽されていて、接続筒3の流体導入孔3
aを介して流体が導入される圧力室が、圧力応動板4の
反転作動部4aと耐圧壁2の支持台部2bとにより画成
されていることから、耐圧壁2の耐圧強度値を適宜選択
することで、圧力応動板4の反転作動部4aが反転動作
する圧力室内の流体圧力の値、つまり、反転動作圧力値
を高く設定したとしても、ロアーカバー6自身の変形と
それに伴う圧力応動板4の変形を防ぎ、圧力応動板4の
反転動作圧力値が変化するのを防ぐことができる。
た、上記組み立てにおいて、スイッチ本体筒1の支持台
部1aと支持台部2bとの段差部分に、圧力応動体ユニ
ットを構成するアッパーカバー5、圧力応動板4、及
び、ロアーカバー6の重合体を収容すると、Oリング収
容環状溝2aに装着されたOリング16が、ロアーカバ
ー6の圧力応動板4側とは反対側の面のうち、大貫通孔
6aのごく周縁部分に接触する。 その後、アッパーカバ
ー5上に重ねた耐圧補強板8のテーパー状係合部8h上
に、スイッチ本体筒1のスカート部1bの自由端部を加
締めると、ロアーカバー6の圧力応動板4側とは反対側
の面の外縁寄り部分が支持台部2bに当接する。 する
と、支持台部2bに当接するロアーカバー6面のうち、
大貫通孔6aのごぐ周縁部分に接触しているOリング収
容環状溝2aのOリング16が、支持台部2bよりも支
持台部1a側に突出した分だけ押しつぶされて、このO
リング16の接触しているロアーカバー6部分に圧接
し、ロアーカバー6の圧力応動板4側とは反対側の面の
全体が、圧力室Sから遮蔽されて圧力室Sに露出しない
ので、圧力室S内の大気圧とは異なる圧力の流体がロア
ーカバー6の前記面に触れることがない。 したがって、
圧力応動体ユニットを構成するアッパーカバー5、圧力
応動板4、及び、ロアーカバー6の重合体を、スイッチ
本体筒1の支持台部1aと支持台部2bとの段差部分に
収容する際に、この段差部分と重合体との間に大気圧の
気体(空気)が溜まって、圧力スイッチの組立後に、ロ
アーカバー6の圧力応動板4側とは反対側の面に、段差
部分と重合体との間に溜まった大気圧の気体(空気)が
触れたとしても、ロアーカバー6の前記面の一部に圧力
室S内の流体が触れて両者の圧力差でロアーカバー6に
歪が生じ、その歪が基でロアーカバー6が変形するのを
防ぐことができる。 さらに、上記組み立て状態におい
て、圧力応動板4の反転作動部4aが反転動作すると、
反転作動部4aのうち作動軸7の端部に対向する中央部
分が最も大きく変位してアッパーカバー5寄りに位置
し、この反転作動部4aの中央部分が、所定位置に配置
されている貫通孔5aの周縁のアツパーカバー5部分に
当接する。 しかも、図1に示すとおり、アッパーカバー
5の圧力応動板4側の面であって、貫通孔5aの周縁の
アッパーカバー5部分は、所定位置に配置されているの
であるから、反転作動部4aの反転動作は、反転作動部
4aの中央部分が貫通孔5aの周縁のアッパーカバー5
部分に当接することで、動作の途中で所定位置において
規制されることになる。 そして、反転作動部4aの反転
動作が途中で規制されて反転作動部4aの中央部分が所
定位置に配置された圧力応動板4には、接続筒3の流体
導入孔3aを介して圧力室に導入される流体の圧力が、
所定の復元反転動作圧力値よりも降下した際に、図1に
示す元の状態に反転作動部4aを復元させるための復元
力が、所 定の大きさで蓄積された状態となる。 ところ
で、この貫通孔5aの周縁のアッパーカバー5部分に
は、前記所定位置に配置された耐圧補強板8の位置規制
用環状台部8bの先端が当接し、また、この位置規制用
環状台部8bの先端が当接するアッパーカバー5部分の
さらに外側のアッパーカバー5部分(請求項中のアッパ
ーカバー外輪部分に相当)には、耐圧補強板8の環状凹
部8jが対向して耐圧補強板8が接触せず、その結果、
アッパーカバー5が耐圧補強板8に押し仕けられた場合
に、この耐圧補強板8からアッパーカバー6に作用する
反力の小なくとも一部が、貫通孔5aの周縁のアッパー
ガバー5部分に集中して作用することになる。 したがっ
て、圧力応動板4の反転動作圧力値を高く設定したこと
によって、圧力応動板4の反転作動部4aが反転動作し
て、その中央部分が貫通孔5aの周縁のアッパーカバー
5部分に当接する際の衝撃が大きくなったり、反転動作
後に反転作動部4aを介して、貫通孔5aの周縁のアッ
パーカバー5部分に加わる圧力室内の流体圧力が大きく
なったとしても、貫通孔5aの周縁のアッパーカバー5
部分が変形して、このアッパーカバー部分が、位置規制
用環状台部8bの先端の当接により位置決めされている
所定位置から変位し、圧力応動板4に対する相対位置が
変化するのを、耐圧補強板8から集中して作用する反力
の少なくとも一部により確実に防止し、反転動作した圧
力応動板4に蓄積される復元反転動作のための復元力が
変化して、これにより圧力応動板4の復元反転動作圧力
値が変化してしまうのを防ぐことができる。
【0019】
【考案の効果】請求項1記載の本考案は上記した如く
に、中央部が一方の面側に凸状に湾曲した円板状を呈す
る圧力応動板の前記一方の面のうち、前記中央部の外側
の環状周縁部に環状板からなるロアーカバーを固着し、
該ロアーカバーの内側に、前記圧力応動板の前記一方の
面における前記中央部に隣接する圧力室を配置し、該圧
力室内の流体圧力が反転動作圧力値を超えることで前記
圧力応動板を、前記中央部が前記一方の面側に凸状に湾
曲した第1形態から、前記中央部が前記一方の面とは反
対の他方の面側に凸状に湾曲した第2形態に変化させる
と共に、前記圧力室 内の流体圧力が復元反転圧力値を下
回ることで前記圧力応動板を、前記第2形態から前記第
1形態に変化させ、該圧力応動板の形態の変化に応じて
スイッチの開閉状態を変化させる圧力スイッチにおい
て、前記ロアーカバーを覆う遮蔽体を設け、前記遮蔽体
により前記圧力室を該圧力室の外部から遮蔽する構成と
した。 このため、中央部が一方の面側に凸状に湾曲した
円板状を呈する圧力応動板の一方の面のうち、中央部の
外側の周縁部にロアーカバーを固着すると共に、圧力応
動板の他方の面にアッパーカバーを接合させ、このロア
ーカバーを遮蔽体により覆って、圧力応動板の一方の面
に隣接して配置される圧力室を外部から遮蔽すること
で、圧力室がロアーカバーと圧力応動板の一方の面とに
より画成されるのではなく、むしろ、遮蔽体と圧力応動
板の一方の面とにより画成されるようになる。 したがっ
て、遮蔽体の耐圧強度値を適宜選択することで、圧力応
動板が第1形態から第2形態に反転動作する圧力室内の
流体圧力の値、つまり、反転動作圧力値を高く設定した
としても、ロアーカバー自身の変形とそれに伴う圧力応
動板の変形を防ぎ、圧力応動板の反転動作圧力値が変化
することや、圧力応動板が第2形態から第1形態に復元
反転動作する圧力室内の流体圧力の値、つまり、復元反
転動作圧力値が変化することを防ぐことができる。ま
た、請求項2記載の本考案は、中央部が一方の面側に凸
状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の前記一方の面
のうち、前記中央部の外側の環状周縁部に環状板からな
るロアーカバーの一方の面を固着し、該ロアーカバーの
一方の面側に、前記圧力応動板の前記一方の面における
前記中央部に連通する圧力室を配置し、該圧力室内の流
体圧力が反転動作圧力値を超えることで前記圧力応動板
を、前記中央部が前記一方の面側に凸状に湾曲した第1
形態から、前記中央部が前記一方の面とは反対の他方の
面側に凸状に湾曲した第2形態に変化させると共に、前
記圧力室内の流体圧力が復元反転圧力値を下回ることで
前記圧力応動板を、前記第2形態から前記第1形態に変
化させ、該圧力応動板の形態の変化に応じてスイッチの
開閉状態を変化させる圧力スイッチにおいて、前記ロア
ーカバーの前記一方の面とは反対の他方の面における内
周縁部分に、該他方の面を前記圧力室から遮蔽する環状
シール部材を圧接させる構成とした。 このため、中央部
が一方の面側に凸状に湾曲した円板状を呈する圧力応動
板の一方の面のうち、中央部の外側の周縁部に、環状板
からなるロアーカバーの一方の面を固着し、このロアー
カバーの他方の面側に配置される、圧力応動板の一方の
面における中央部に連通する圧力室を、ロアーカバーの
他方の面における内周縁部分に圧接させた環状シール部
材によって圧力室から遮蔽することで、ロアーカバーの
他方の面が圧力室内に露出せず、圧力室以外の部分に、
ロアーカバーの他方の面の全体が露出するようになる。
したがって、ロアーカバーの他方の面に、圧力室内の圧
力がかかる面部分と圧力室以外の部分の圧力がかかる面
部分とが発生して、各面部分にかかる圧力の差によりロ
アーカバーに歪が生じ、この歪が原因となってロアーカ
バーが変形して、圧力応動板の反転動作圧力値が変化す
ることや、圧力応動板が第2形態から第1形態に復元反
転動作する圧力室内の流体圧力の値、つまり、復元反転
動作圧力値が変化することを防ぐことができる。 さら
に、請求項3記載の本考案は、中央部が一方の面側に凸
状に湾曲した円板状を呈する圧力応動板の前記一方の面
のうち、前記中央部の外側の周縁部にロアーカバーを接
合させて、該ロアーカバーの内側に、前記圧力応動板の
前記一方の面に隣接する圧力室を形成すると共に、前記
圧力応動板の前記一方の面とは反対側の他方の面にアッ
パーカバーを接合させることで、圧力応動体ユニットを
形成し、前記圧力室内の流体の圧力が所定の反転動作圧
力値を超えた際には、該流体から前記一方の面に受ける
圧力により前記圧力応動板が行う、前記中央部が前記一
方の面側に凸状に湾曲した第1形態から、前記中央部が
前記他方の面側に凸状に湾曲した第2形態に形態を変化
させる反転動作を、該反転動作に伴い前記他方の面の前
記中央部が所定位置において当接する前記アッパーカバ
ーにより中途で規制し、該反転動作の前記所定位置にお
ける規制により前記圧力応動板を、該圧力応動板の内部
に所定の大きさの復元力が蓄積された状態として、前記
圧力室内の前記流体の圧力が所定の復元反転動作圧力値
よりも降下した際に、前記復元力により前記圧力応動板
を前記第2形態から前記第1形態に復元させる復元反転
動作を行わせるように、前記圧力応動体ユニットを構成
すると共に、該圧力応動体ユニットの外側から前記アッ
パーカバーに耐圧補強板を当て付けて、前記圧力応 動体
ユニットの外側に向かう前記アッパーカバーの変形力
を、前記耐圧補強板から前記アッパーカバーに作用する
反力により相殺させ、かつ、前記アッパーカバー及び前
記耐圧補強板に各々形成された貫通孔を挿通して前記圧
力応動板の前記他方の面に一端が至る作動軸の他端によ
り、前記圧力応動板の前記反転動作及び前記復元反転動
作をスイッチに伝達して、該スイッチの開閉状態を前記
圧力室内の前記流体の圧力に応じで変化させる圧力スイ
ッチにおいて、前記耐圧補強板に、前記アッパーカバー
であって前記貫通孔の周縁のアッパーカバー部分に先端
が当接して、該先端により前記アッパーカバー部分を前
記所定位置に位置決めする突条部を形成し、前記耐圧補
強板であって前記突条部の外側の耐圧補強板部分に、前
記アッパーカバーであって前記アッパーカバー部分の外
側に位置するアッパーカバー外輪部分との間に間隙を画
成する環状凹部を形成して、前記突条部及び前記環状凹
部により、前記耐圧補強板から前記アッパーカバーに作
用する前記反力の少なくとも一部を、該アッパーカバー
であって前記貫通孔の周縁のアッパーカバー部分に集中
して作用させる構成とした。 このため、一方の面側に凸
状に湾曲した中央部が他方の面側に凸状に湾曲するよう
に、第1形態から第2形態に形態を変化させる反転動作
を圧力応動板が行うと、圧力応動板の中央部が最も大き
く変位して、圧力応動板の他方の面のうち中央部が最も
アッパーカバー寄りに位置し、この最もアッパーカバー
寄りに位置する圧力応動板の他方の面のうち中央部が、
耐圧補強板の突条部の先端が接触することで所定位置に
位置決めされた貫通孔の周縁のアッパーカバー部分に当
接し、圧力室の流体圧力が復元反転動作圧力値よりも降
下した際に第1形態に圧力応動板を復元させるための復
元力が、所定の大きさで圧力応動板に蓄積された状態と
なる。 そして、貫通孔の周縁のアッパーカバー部分に
は、耐圧補強板の突条部の先端が当接する一方、そのア
ッパーカバー部分の外側に位置するアッパーカバー外輪
部分には環状凹部が対向して耐圧補強板が接触せず、そ
の結果、耐圧補強板からアッパーカバーに作用する反力
の少なくとも一部が、貫通孔の屑縁のアッパーカバー部
分に集中して作用することになる。 したがって、反転動
作圧力値を高く設定したことによって、圧力応動板が反
動作してその他方の面のうち中央部が、貫通孔の周縁
のアッパーカバー部分に当接する際の衝撃が大きくなっ
たり、反転動作後に圧力応動板の中央部を介して貫通孔
の周縁のアッパーカバー部分に加わる圧力室内の流体圧
力が大きくなったとしても、貫通孔の周縁のアッパーカ
バー部分が変形して、このアッパーカバー部分が位置決
めされている所定位置から変位し、圧力応動板に対する
相対位置が変化してしまうのを、耐圧補強板から集中し
て作用する反力の少なくとも一部により確実に防止し、
反転動作した圧力応動板に蓄積される復元反転動作のた
めの復元力が変化して、これにより圧力応動板の復元反
転動作圧力値が変化してしまうのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例についての断面図である。
【図2】スイッチ部分の平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ本体筒 2 耐圧壁 3 接続筒 4 圧力応動板 4a 反転作動部 5 アッパーカバー 5a 貫通孔 6 ロアーカバー6a 大貫通孔 7 作動軸 8 耐圧補強板 8a 貫通孔 8b 位置規制用環状台部 8d 厚肉補強部 9 スイッチケース 16 Oリング

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部が一方の面側に凸状に湾曲した円
    板状を呈する圧力応動板の前記一方の面のうち、前記中
    央部の外側の環状周縁部に環状板からなるロアーカバー
    を固着し、該ロアーカバーの内側に、前記圧力応動板の
    前記一方の面における前記中央部に隣接する圧力室を配
    置し、該圧力室内の流体圧力が反転動作圧力値を超える
    ことで前記圧力応動板を、前記中央部が前記一方の面側
    に凸状に湾曲した第1形態から、前記中央部が前記一方
    の面とは反対の他方の面側に凸状に湾曲した第2形態に
    変化させると共に、前記圧力室内の流体圧力が復元反転
    圧力値を下回ることで前記圧力応動板を、前記第2形態
    から前記第1形態に変化させ、該圧力応動板の形態の変
    化に応じてスイッチの開閉状態を変化させる圧力スイッ
    チにおいて、 前記ロアーカバーを覆う遮蔽体を設け、 前記遮蔽体により前記圧力室を該圧力室の外部から遮蔽
    するようにした、 ことを特徴とする高圧圧力スイッチ。
  2. 【請求項2】 中央部が一方の面側に凸状に湾曲した円
    板状を呈する圧力応動板の前記一方の面のうち、前記中
    央部の外側の環状周縁部に環状板からなるロアーカバー
    の一方の面を固着し、該ロアーカバーの他方の面側に、
    前記圧力応動板の前記一方の面における前記中央部に連
    通する圧力室を配置し、該圧力室内の流体圧力が反転動
    作圧力値を超えることで前記圧力応動板を、前記中央部
    が前記一方の面側に凸状に湾曲した第1形態から、前記
    中央部が前記一方の面とは反対の他方の面側に凸状に湾
    曲した第2形態に変化させると共に、前記圧力室内の流
    体圧力が復元反転圧力値を下回ることで前記圧力応動板
    を、前記第2形態から前記第1形態に変化させ、該圧力
    応動板の形態の変化に応じてスイッチの開閉状態を変化
    させる圧力スイッチにおいて、 前記ロアーカバーの前記一方の面とは反対の他方の面に
    おける内周縁部分に、該他方の面を前記圧力室から遮蔽
    する環状シール部材を圧接させた、 ことを特徴とする高圧圧力スイッチ。
  3. 【請求項3】 中央部が一方の面側に凸状に湾曲した円
    板状を呈する圧力応動板の前記一方の面のうち、前記中
    央部の外側の周縁部にロアーカバーを接合させて、該ロ
    アーカバーの内側に、前記圧力応動板の前記一方の面に
    隣接する圧力室を形成すると共に、前記圧力応動板の前
    記一方の面とは反対側の他方の面にアッパーカバーを接
    合させることで、圧力応動体ユニットを形成し、前記圧
    力室内の流体の圧力が所定の反転動作圧力値を超えた際
    には、該流体から前記一方の面に受ける圧力により前記
    圧力応動板が行う、前記中央部が前記一方の面側に凸状
    に湾曲した第1形態から、前記中央部が前記他方の面側
    に凸状に湾曲した第2形態に形態を変化させる反転動作
    を、該反転動作に伴い前記他方の面の前記中央部が所定
    位置において当接する前記アッパーカバーにより中途で
    規制し、該反転動作の前記所定位置における規制により
    前記圧力応動板を、該圧力応動板の内部に所定の大きさ
    の復元力が蓄積された状態として、前記圧力室内の前記
    流体の圧力が所定の復元反転動作圧力値よりも降下した
    際に、前記復元力により前記圧力応動板に、前記第2形
    態から前記第1形態に復元させる復元反転動作を行わせ
    るように、前記圧力応動体ユニットを構成すると共に、
    該圧力応動体ユニットの外側から前記アッパーカバーに
    耐圧補強板を当て付けて、前記圧力応動体ユニットの外
    側に向かう前記アッパーカバーの変形力を、前記耐圧補
    強板から前記アッパーカバーに作用する反力により相殺
    させ、かつ、前記アッパーカバー及び前記耐圧補強板に
    各々形成された貫通孔を挿通して前記圧力応動板の前記
    他方の面に一端が至る作動軸の他端により、前記圧力応
    動板の前記反転動作及び前記復元反転動作をスイッチに
    伝達して、該スイッチの開閉状態を前記圧力室内の前記
    流体の圧力に応じて変化させる圧力スイッチにおいて、 前記耐圧補強板に、前記アッパーカバーであって前記貫
    通孔の周縁のアッパーカバー部分に先端が当接して、該
    先端により前記アッパーカバー部分を前記所定位置に位
    置決めする突条部を形成し、 前記耐圧補強板であって前記突条部の外側の耐圧補強板
    部分に、前記アッパーカバーであって前記アッパーカバ
    ー部分の外側に位置するアッパーカバー外輪部分との間
    に間隙を画成する環状凹部を形成して、 前記突条部及び前記環状凹部により、前記耐圧補強板か
    ら前記アッパーカバーに作用する前記反力の少なくとも
    一部を、該アッパーカバーであって前記貫通孔の周縁の
    アッパーカバー部分に集中して作用させるようにした、 ことを特徴とする高圧圧力スイッチ。
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