JP2593754B2 - 絵付け転写用紙 - Google Patents
絵付け転写用紙Info
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- JP2593754B2 JP2593754B2 JP3195372A JP19537291A JP2593754B2 JP 2593754 B2 JP2593754 B2 JP 2593754B2 JP 3195372 A JP3195372 A JP 3195372A JP 19537291 A JP19537291 A JP 19537291A JP 2593754 B2 JP2593754 B2 JP 2593754B2
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Description
めに用いる(水)転写用紙に関する。
の無機材料に対する絵付けのために、絵付け転写用紙を
用い、これを水に漬浸してスライド転写することが行わ
れている。従来、この絵付け転写用紙としては、図2に
示すように、ノーサイズ原紙1上に、その凹凸の目詰め
および吸水性を抑制するための可溶性デンプンを有する
アンダーコート層2、黄色デキストリンまたはカルボキ
シメチルセルロース(CMC)などの再湿糊を含むトッ
プコート層3、スクリーン印刷またはオフセット印刷層
からなる印刷層4、およびアクリル樹脂からなるオーバ
ーコート層5を順次有するものが一般的である。6はカ
ール防止などのためのエチレングリコールなどからなる
バックコート層である。使用に際しては、その転写用紙
に水を与え、糊層(トップコート層)を溶解させ、転写
用紙を当該対象物表面に当てがい、印刷層を手でスライ
ドさせて、対象面に移し、これを800 〜1000℃で焼き付
けする。
紙においては、焼き付け面が不鮮明にある欠点があっ
た。そこで、本発明者らは、前述のトップコート層を形
成した後、スーパーカレンダー掛けして平滑度を高める
手段を採ったが、スクリーン印刷面が微妙に乱れ、焼き
付け面の鮮明化には限界があることが判った。
の絵柄が著しく鮮明に現れるようにすることにある。
の本発明の請求項1記載の発明は、原紙上に、その凹凸
の目詰めおよび吸水性を抑制するためのアンダーコート
層、再湿糊を含むトップコート層、印刷層およびオーバ
ーコート層を順次有する絵付け転写用紙であって;かつ
使用に際して、前記転写用紙に水を与えて前記トップコ
ート層を溶解させるとともに、当該転写用紙を対象物表
面に当てがい、前記印刷層を手でスライドさせて前記対
象物表面に移し、その後前記印刷層を焼き付けて絵付け
を行うた めの転写用紙において: 前記原紙として、アンダーコート層側に、ピグメントを
有するコート層を塗工した平滑化コート層を有すること
を特徴とする絵付け転写用紙 である。
凸の目詰めおよび吸水性を抑制するためのアンダーコー
ト層、再湿糊を含むトップコート層、印刷層およびオー
バーコート層を順次有する絵付け転写用紙であって;か
つ使用に際して、前記転写用紙に水を与えて前記トップ
コート層を溶解させるとともに、当該転写用紙を対象物
表面に当てがい、前記印刷層を手でスライドさせて前記
対象物表面に移し、その後前記印刷層を焼き付けて絵付
けを行うための転写用紙において: 前記原紙として、アンダーコート層側に、ピグメントを
有するコート層を塗工し、これをスーパーカレンダー処
理し、かつその平滑度(JIS P 8119)が50秒以上である
平滑化コート層を有することを特徴とする絵付け転写用
紙である。
が8〜16g/m 2である請求項1または2記載の絵付け
転写用紙である。
ピグメントを有するコート層1Aを塗工した平滑化コー
ト層を有する。この場合、平滑化コート層としては、塗
布コート層1Aに対してスーパーカレンダー処理し、か
つその平滑度が50秒以上であるものがより好適であ
る。
後の絵柄がきわめて鮮明に現れ、特に金またはプラチナ
の部分が鮮明に現れるようになる。
度(本明細書においてはベック平滑度をいう)が30秒
程度と低く、また最終的にトップコート層まで加工した
状態でも平滑度が約950 秒程度であるのに対して、本発
明では、平滑化コート層を原紙に塗工したので、そもそ
も原紙の平滑度がたとえば50秒以上と高くなり、最終
的にトップコート層を形成したときの平滑度はたとえば
10000 秒ときわめて高く、もって印刷したときの歪みを
防止できるためであろうと推測できる。
ダーコート層側に、ピグメントを有するコート層1Aを
塗工し、このコート層1Aに対してスーパーカレンダー
処理し、かつその平滑度が50秒以上である平滑化コー
ト層を形成するので、その過程において表面のムラが少
なくなり、この点からも印刷したときの歪みが少なくな
るものと考えられる。
吸水を防止し、印刷層表面の平滑性を高めるために、ア
ンダーコート層用でんぷん、およびトップコート層用の
焼成でんぷん量を多くして対処していたが、本発明の平
滑化コート層が、その機能を少ない塗布量でも十分発揮
し、両でんぷん量が約1/3程度とすることができる。
その結果、乾燥速度(でんぷんは乾燥性がきわめて悪
い)が高まることも相俟って、大きなコスト低減を図る
ことができる。
量が多いために、カールの発生が著しく、収縮(ムラ)
がみられた。この点について説明すると、陶器用転写紙
の印刷は、商業印刷と全く異なり、きわめて乾燥性の悪
い絵具(インキ)を使用し、高温で焼き付ける特殊もも
のである。印刷はスクリーン印刷により行い、10色、
場合によっては20色以上の印刷を行う点で、4色刷り
の商業印刷とは大きく異なる。1色に対して、通常約2
時間かけて乾燥するために、仕上げまでに3日〜1週間
程度要する。この印刷業者は、中小企業がほとんどであ
るために、現場は空調されていないことがほとんどであ
るために、カールおよび収縮が大きな問題となってい
た。これに対して、本発明においては、平滑化コート層
を設けることで、アンダーコート層用でんぷんおよびト
ップコート層用でんぷん量を少なくしてあるために、カ
ールの発生および収縮ががほとんど無くなり、前述の問
題を一挙に解決できる。
うに、平滑度が高まり、インキの受理性(印刷適性)が
大幅に向上し、インキ量の低減も図ることができる。
は、平滑性を高めるためにカレンダーがけを行う場合に
おいて、紙の側縁に回り込んだでんぷんがカレンダーに
付着し、これが紙の表面および裏面に転写され、ロスと
なる場合が多かった。製造工程でロール紙を得た後、カ
ッター機や裁断機で平判にする場合、その刃にでんぷん
が付着し、切断性を悪化させるために、週に2回程度交
換する必要があった。
は、スライド転写前において、作業員がはさみで3枚重
ねて切断する場合においても問題となっていたもので、
4枚同時の切断が可能となり、作業性も向上する。
薬の表面に残り、艶を低下させ、灰色化し、画質を悪化
させる。本発明によれば、灰分が発生量が少なくなる。
用紙の基本的な層構成は、図1に示すように、L−BK
P100 %などで抄造したノーサイズの原紙1の、アンダ
ーコート層2側に、ピグメントを有するコート層1Aを
塗工し、必要により、これをスーパーカレンダー処理
し、かつその平滑度(JIS P 8119)が50秒以上、特に望
ましくは70秒以上である平滑化コート層を有するもの
を用いる。裏面、すなわちバックーコート層6側の平滑
度は限定されない。他の層構成は従来例と同一とするこ
とができる。コート層1Aの塗工に当たり、クレー、軽
質炭酸カルシウム、重炭酸カルシウムなどのピグメント
を含有させ、SBRラテックス、エステル化デンプン、
耐水化剤、潤滑剤、保水剤などを含有させることができ
る。
g/m2、特に10〜14g/m2が好ましい。塗工量を高
めると、平滑度が高まるものの、過度に多くすると、原
紙の吸水度の低下として現れる。また、かかる平滑化コ
ート層を形成すると、アンダーコート層およびトップコ
ート層での塗工量を減少させることができ、陶器に対し
て移行する糊の量が少なくなり、灰分が減少し、表面が
きれいに仕上がる。
としては、その坪量として、50〜180 g/m2とし、厚
みとしては120 〜250 μm とすることができる。引張り
強度は、縦が12.0kg以上、横10.0kg以上が望まれる。湿
潤強度としては、縦1.5 kg以上、横1.2 kg以上とする。
伸縮率としては、縦3%以下、横4%以下が望ましい。
光沢度としては、22%以上が望ましい。また、吸水速
度としては、原紙のみの状態で1秒以内に浸水し、塗工
後で1分以内に浸水することが要求される。
ト層4までを塗工した後に、スーパーカレンダー処理す
ることもできる。この場合において、その表面の平滑度
は、絵柄の鮮明性において1000秒、特に4000秒以上とす
るのが望ましい。
ンまたは馬鈴薯など)を有するアンダーコート層2を形
成してトップコート層への水の浸透を抑制し、スライド
転写性を向上させる。再湿時のスライド転写性を円滑に
行うためのトップコート層4としては、黄色もしくは白
色デキストリンまたはカルボキシメチルセルロース(C
MC)などの再湿糊を含ませることができる。印刷層4
としては、スクリーン印刷、オフセット印刷層またはグ
ラビア印刷層とすることができ、これらを組み合わせる
こともできる。印刷層を固定させるためのアクリル樹脂
からなるオーバーコート層5としては、その厚みを20
〜30μmとすることができる。カール防止などのため
のバックコート層6としては、エチレングリコール、グ
リセリン、PVAなどを用いることができるが、水のみ
用いることもある。
100 %で抄造したヤンキー片艶の坪量157g/cm2 のノー
サイズの原紙を得た。この原紙に次記のコート材料を、
塗工量を変えて塗工した。この場合、原紙または平滑化
層の形成後のカレンダー掛けを実施した。得られた原紙
の特性の結果を表1に示した。ここに、×は不良、△は
良好ではない、○は良好を意味する。
て、平滑化のためのコート層を形成することにより、特
に平滑度が50秒以上の平滑化コート層を形成すること
により、絵付け転写用紙として要求される特性を改善で
き、または優れたものとなり、前述の作用の欄で述べた
顕著な利点をもたらす。
後の絵柄が著しく鮮明に現れるなどの利点がもたらされ
る。
る。
る。
…トップコート層、4…印刷層、5…オーバーコート
層、6…バックコート層。
Claims (3)
- 【請求項1】原紙上に、その凹凸の目詰めおよび吸水性
を抑制するためのアンダーコート層、再湿糊を含むトッ
プコート層、印刷層およびオーバーコート層を順次有す
る絵付け転写用紙であって;かつ使用に際して、前記転
写用紙に水を与えて前記トップコート層を溶解させると
ともに、当該転写用紙を対象物表面に当てがい、前記印
刷層を手でスライドさせて前記対象物表面に移し、その
後前記印刷層を焼き付けて絵付けを行うための転写用紙
において: 前記原紙として、アンダーコート層側に、ピグメントを
有するコート層を塗工した平滑化コート層を有すること
を特徴とする絵付け転写用紙。 - 【請求項2】原紙上に、その凹凸の目詰めおよび吸水性
を抑制するためのアンダーコート層、再湿糊を含むトッ
プコート層、印刷層およびオーバーコート層を順次有す
る絵付け転写用紙であって;かつ使用に際して、前記転
写用紙に水を与えて前記トップコート層を溶解させると
ともに、当該転写用紙を対象物表面に当てがい、前記印
刷層を手でスライドさせて前記対象物表面に移し、その
後前記印刷層を焼き付けて絵付けを行うための転写用紙
において: 前記原紙として、アンダーコート層側に、ピグメントを
有するコート層を塗工し、これをスーパーカレンダー処
理し、かつその平滑度(JIS P 8119)が50秒以上である
平滑化コート層を有することを特徴とする絵付け転写用
紙。 - 【請求項3】コート層の塗工量が8〜16g/m 2である
請求項1または2記載の絵付け転写用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3195372A JP2593754B2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 絵付け転写用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3195372A JP2593754B2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 絵付け転写用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239680A JPH06239680A (ja) | 1994-08-30 |
JP2593754B2 true JP2593754B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=16340080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3195372A Expired - Lifetime JP2593754B2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 絵付け転写用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593754B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4569841B2 (ja) * | 2007-09-25 | 2010-10-27 | 株式会社青木転写 | 窯業用薄型スライド転写紙とその製造方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2733997A (en) * | 1956-02-07 | Asnes | ||
JPS5133451A (ja) * | 1974-09-13 | 1976-03-22 | Hitachi Ltd | |
JPS5483841A (en) * | 1977-12-16 | 1979-07-04 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Heat sensitive paper that printing quality is improved |
JPS57175784A (en) * | 1981-04-16 | 1982-10-28 | Nissha Printing | Ceramic painting method |
JPS57133091A (en) * | 1981-02-10 | 1982-08-17 | Nissha Printing Co Ltd | Transfer material for printing on porcelain |
DE3311728A1 (de) * | 1983-03-30 | 1984-10-04 | Hoffmann & Engelmann Ag, 6730 Neustadt | Traeger fuer abzieh- oder abschiebebilder |
JPS59111890A (ja) * | 1983-09-20 | 1984-06-28 | Nissha Printing Co Ltd | 耐熱性基材絵付用の転写材用基材 |
JPS6195977A (ja) * | 1984-10-18 | 1986-05-14 | Daio Seishi Kk | インクジエツト記録用紙 |
JP2575177B2 (ja) * | 1988-05-11 | 1997-01-22 | 新王子製紙株式会社 | 被熱転写シート |
JPH0738234B2 (ja) * | 1987-08-28 | 1995-04-26 | 株式会社東芝 | 改札装置 |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP3195372A patent/JP2593754B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06239680A (ja) | 1994-08-30 |
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