JP2593555Y2 - 格納ボックス - Google Patents

格納ボックス

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JP2593555Y2
JP2593555Y2 JP1992092132U JP9213292U JP2593555Y2 JP 2593555 Y2 JP2593555 Y2 JP 2593555Y2 JP 1992092132 U JP1992092132 U JP 1992092132U JP 9213292 U JP9213292 U JP 9213292U JP 2593555 Y2 JP2593555 Y2 JP 2593555Y2
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明典 平
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は格納ボックスに関する。
すなわち、組み立て式の箱状をなし、内部に物品を収納
して運搬される格納ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来例の格納ボックス1の斜視
図であるが、この従来の格納ボックス1は、固定的な溶
接構造よりなり、フレームやパネル材が多くの部品を用
い箱状に組み付けられていた。そして組み付けに際して
は、寸法精度を出すために各種治具等の製造設備が用い
られると共に、溶接構造よりなるので溶接機も使用され
ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、まず第1に、従来の格納ボックス1は、構成が複雑
であり、用いられる部品の種類が多岐にわたると共に部
品の点数も多い、という問題があった。第2にこのよう
に部品の種類や点数が多いので、従来の格納ボックス1
は、まず部品の製造コスト面,部品のアッセンブリーコ
スト面,部品の管理コスト面,等々の各種コスト面に難
点があると共に、部品間の雨漏れ防止のためのシーリン
グ材の塗布範囲が、広範囲にわたるという指摘もあっ
た。更に、部品間の組み付け上の寸法精度を出すため
に、治具等の製造設備を必須的に要するという難点もあ
った。第3に、溶接構造よりなるので、溶接機も必須的
に要するという難点があった。第4に、従来の格納ボッ
クス1は、固定的な構造よりなり、分解や再組立が困難
で汎用性に乏しいと共に、使用条件に応じてアッセンブ
リー内容を変更することが容易でなく、例えば内容積を
変えることができず、この面からも汎用性に問題があっ
た。
【0004】本考案は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、請求
項1では、取付穴および取付溝を備えた8個のコーナー
ピースと、3本の支柱部材の集合体よりなり連結部,取
付溝,組付部等を備えコーナーピース間に組み付けられ
た12本の支柱と、これらの取付溝に嵌入固定されフラ
ンジ部,凹凸部,取付切欠等を備えたパネルと、ドア内
板とドア外板からなるドア部とを、組み合わせて用いた
ことにより、請求項2では、これらに加え更に、パネル
の内側に配される仕切板を組み合わせて用いたことによ
り、第1に、構成が簡単で共通部品が多く、部品の種類
や点数が少なく、第2に、もって各種コスト面に優れる
と共に、シーリング材の広範囲な塗布は不要となり、治
具等の製造設備を要せず、第3に、溶接機も要せず、第
4に、分解,再組立,アッセンブリー内容の変更等も容
易で、汎用性に優れた、格納ボックスを提案することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本考
案の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この請求項1の格納
ボックスは、組み立て式の箱状をなし、内部に物品を収
納して運搬される。そして、次のコーナーピース,支
柱,パネル,ドア部等を有してなる。すなわち、各隅部
に配され略立方体状をなし、取付穴および取付溝を備え
た8個のコーナーピースと、各該コーナーピース間に組
み付けられ縦横に直交する骨組たる12本の支柱と、各
該支柱にて形成される面に見合った大きさよりなり、周
縁にフランジ部が折曲形成されると共に中央に凹凸部が
折曲形成された複数枚のパネルと、各該支柱にて形成さ
れる6面のうち、該パネルが取り付けられない少なくと
も1面に取り付けられたドア部と、を有してなる。そし
て該支柱は、それぞれ四角柱状をなす3本の支柱部材の
集合体よりなり、1本の該支柱部材に他の2本の該支柱
部材が、直交する位置関係つまり断面略L字状をなす位
置関係で、少なくとも上下2個所の連結部にて連結され
ている。これと共に、相互間の隙間が取付溝となってお
り、かつ、各該支柱部材の端に組付部が突設され、各該
組付部を各該コーナーピースの取付穴に嵌着することに
より、各該コーナーピース間に組み付けられている。
又、該パネルは、該フランジ部が該コーナーピースの取
付溝および該支柱の取付溝に嵌入固定され、もって該ド
ア部が取り付けられていない残りの各面の壁を形成して
いる。かつ、該フランジ部に少なくとも2個ずつの取付
切欠が形成され、該取付切欠が、フックとホルダを使用
して該支柱の連結部に止着されている。該ドア部は、枠
状をなし該支柱に固定されるドア内板と、ヒンジを介し
該ドア内板に取り付けられる略面状をなすドア外板と、
を備えてなる。請求項1は、これらを特徴とする。次
に、請求項2については次のとおり。すなわち、この請
求項2の格納ボックスは、請求項1に記載した格納ボッ
クスにおいて、上述に加え更に、該パネルの内側に間隔
を存して配されると共に、周縁が該コーナーピースの取
付溝および該支柱の取付溝に嵌入固定される、仕切板を
有してなる。そして、該仕切板と該パネルの内側との間
の間隔に、緩衝材や断熱材等の充填材が充填可能となっ
ていること、を特徴とする。
【0006】
【作用】本考案は、このような手段よりなるので、次の
ごとく作用する。格納ボックスは、コーナーピース,支
柱,パネル,ドア部等を組み合わせたことにより、組み
立て式の箱状をなし、内部に物品を収納して運搬され
る。すなわち、この格納ボックスにあっては、まず、8
個のコーナーピースを各隅部に配すると共に、支柱部材
の組付部をコーナーピースの取付穴に嵌着することによ
り、縦横に直交する12本の支柱を、各コーナーピース
間に骨組として組み付けてなる。そして、パネルのフラ
ンジ部を、コーナーピースの取付溝および支柱の取付溝
に嵌入固定すると共に、パネルのフランジ部の各取付切
欠を、フックとホルダを使用して支柱の連結部に止着す
ることにより、複数枚のパネルを、支柱にて形成される
各面の壁としてなる。又、ドア内板とドア外板からなる
ドア部を、支柱にて形成される6面のうち少なくとも1
面に、パネルに代えて取り付けてなる。更に請求項2で
は、仕切板を、コーナーピースの取付溝および支柱の取
付溝に、追加して嵌入固定することにより、パネルの内
側に配してなる。そして、この仕切板とパネル間に、緩
衝材や断熱材等の充填材を、適宜充填可能となってい
る。
【0007】さてそこで、この格納ボックスにあって
は、次の第1,第2,第3,第4のようになる。第1
に、この格納ボックスは、このように8個のコーナーピ
ース、12本の支柱、複数枚例えば5枚のパネル、例え
ば1個のドア部等よりなる。従ってこの種従来例に比
し、構成が簡単であり、共通部品が多く、用いられる部
品の種類や点数が少ない。第2に、この格納ボックス
は、このように共通部品が多く、用いられる部品の種類
や点数が少ないので、まずこの種従来例に比し、部品の
製造コスト面,部品のアッセンブリーコスト面,部品の
管理コスト面等に優れている。又、コーナーピースは、
取付穴と取付溝を備えた略立方体状をなす構成よりな
る。支柱は、端に組付部が突設された3本の支柱部材
を、連結部にて連結した集合体よりなり、相互間の隙間
を取付溝としてなる。パネルは、取付切欠付のフランジ
部と凹凸部とを、折曲形成した構成よりなる。ドア部
は、枠状のドア内板と略面状のドア外板とからなる。仕
切板は、単なる板体よりなる。このように、この格納ボ
ックスを形成するコーナーピース,支柱,パネル,ドア
部,仕切板等の部品自体も、構成が簡単であり、製造コ
スト面,アッセンブリーコスト面,管理コスト面等に優
れている。更に、この格納ボックスによると、この種従
来例のように、部品間の雨漏れ防止用のシーリング材の
広範囲な塗布は、不要となる。そして、部品間の組み立
て上の寸法精度も容易に得られ、この種従来例では必須
的とされた、寸法精度を出すための治具等の製造設備は
不要である。第3に、この格納ボックスは、固定的な溶
接構造をとらないので、この種従来例では必須的とされ
た溶接機も不要である。第4に、この格納ボックスは、
完全な組み立て構造よりなるので、分解や再組立が容易
であり、汎用性に富んでいる。更に、各種の使用条件に
応じて、アッセンブリー内容を容易に変更可能である。
例えば、パネルの表裏入れ換えによる凹凸部の反転によ
り、内容積の変更,不動な連結や積み重ね,外観形状に
よる上下その他の各種識別、等々が自在に可能である。
もって例えば、格納ボックスの天地を逆に置くことによ
る、収納された物品の破損等も確実に防止される。この
ように、この格納ボックスは、極めて汎用性に優れてい
る。又、請求項2の格納ボックスでは、仕切板の有無が
選択可能であると共に、仕切板を設けた場合には、パネ
ルと仕切板間に緩衝材や断熱材等の充填材の充填も可能
であり、緩衝性や断熱性の向上も自在に可能である。
【0008】
【実施例】以下本考案を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1から図6は本考案の実施例
の各部材を示し、図7はその全体的な説明図である。こ
の格納ボックス2は、組み立て式の例えば立方体状の箱
状をなし、内部に物品を収納して運搬される。そして、
次のコーナーピース3,支柱4,パネル5,ドア部6,
仕切板7等を有してなる。以下、これらについて詳述す
る。
【0009】まず、コーナーピース3について述べる。
図1の(1)図はコーナーピース3のイメージを示す斜
視説明図、図1の(2)図はコーナーピース3の斜視図
である。又、図2の(1)図は各コーナーピース3の斜
視説明図、図2の(2)図はコーナーピース3,パネル
5,仕切板7等の断面説明図である。これらの図面にも
示すように、コーナーピース3は、各隅部に配され取付
溝8を備えてなり、8個用いられる。すなわちコーナー
ピース3は、全体が略立方体状をなし、各面にそれぞ
れ、途中で直角に屈曲した取付溝8が形成されると共
に、次に述べる支柱4の組付部9が嵌着される取付穴1
0が形成されている。なお、図1の(2)図中11は、
取付穴10に嵌着された組付部9を止着するねじであ
る。
【0010】次に、支柱4について述べる。図1の
(3)図は支柱4の斜視図、図1の(4)図は支柱4の
断面説明図である。図2の(3)図は支柱4,パネル5
等の断面説明図である。これらの図面にも示すように、
支柱4は、各コーナーピース3間に組み付けられて縦横
に直交すると共に、取付溝12を備えた骨組よりなり、
12本用いられる(図2の(1)図も参照)。すなわち
支柱4は、それぞれ四角柱状をなす3本の支柱部材13
の集合体よりなり、1本の支柱部材13に他の2本の支
柱部材13が直交する位置関係、つまり断面略L字状を
なす位置関係で上下2個所の連結部14にて連結され、
相互間の隙間が取付溝12となっている。各支柱4の
端、つまり各支柱部材13の端には上述した組付部9が
突設され、コーナーピース3の取付穴10に嵌着可能と
なっている。
【0011】次に、パネル5について述べる。図3の
(1)図はパネル5の1例の斜視図、図3の(2)図は
パネル5の他の例の斜視図である。又、図4の(1)図
は支柱4,パネル5,フック15等の断面説明図、図4
の(2)図は支柱4,パネル5,ウェザーストリップ1
6等の断面説明図、図4の(3)図はウェザーストリッ
プ16の説明図である。これらの図面および前述した図
2等にも示すように、パネル5は、各支柱4にて形成さ
れる面に見合った大きさよりなり、周縁にフランジ部1
7が折曲形成されると共に、中央に大きく凹凸部18が
折曲形成されている。そしてパネル5は、フランジ部1
7がコーナーピース3および支柱4の取付溝8,12に
嵌入固定されることにより、各面の壁を形成しており、
複数枚つまり図示例では5枚用いられている。
【0012】このようなパネル5について詳述すると、
まずパネル5の大きさ・形状は、例えば全体的には正方
形をなし、図3の(1)図の例では、周縁について内外
の一方のみにフランジ部17が形成され、図3の(2)
図の例では、周縁について内外の両方にフランジ部17
が形成されており、各フランジ部17には、それぞれ2
個ずつの取付切欠19が形成されている。又、パネル5
の中央の凹凸部18は、例えば大きな正方形の凹凸状を
なし、その深さがフランジ部17の高さと同程度の寸法
よりなっている。このようなパネル5は、特に雨漏れ防
止等のシール性が要求されない場合には、図3の(1)
図や図4の(1)図に示したように、フック15とホル
ダ20を使用して、フランジ部17の取付切欠19を取
付溝12間の連結部14に止着することにより、フラン
ジ部17が全体的にコーナーピース3および支柱4の取
付溝8,12に嵌入固定される。他方、シール性が要求
される場合には、図4の(2)図や(3)図に示したよ
うに、ウェザーストリップ16と共にフランジ部17を
取付溝12に嵌入固定すると共に、ウェザーストリップ
16をピンPにて止着することにより、フランジ部17
が全体的にコーナーピース3および支柱4の取付溝8,
12に嵌入固定される。
【0013】次に、ドア部6について述べる。図5の
(1)図はドア部6の斜視説明図であり、(2)図はド
ア部6,支柱4等の断面説明図である。これらの図面に
も示すように、ドア部6は、各支柱4にて形成される面
の少なくとも1面に取り付けられる。つまりドア部6
は、各支柱4にて形成される6面のうち、パネル5が設
けられない残こりの面、図示例では1面のみに取り付け
られる。このドア部6は例えば、枠状をなし支柱4に固
定されるドア内板21と、ヒンジ22を介しドア内板2
1に取り付けられたドア外板23と、ドア外板23の内
側周縁に配され閉鎖時のシール性を確保するウェザース
トリップ材24と、ドア内板21とドア外板23に対応
して設けられた閉鎖時のロック用のロック部材Aと、を
有してなる。なお図5の(2)図に示したように、ドア
内板21は、パネル5のフランジ部17について前述し
た所と同様に、ウェザーストリップ16とピンPを用い
て支柱4の取付溝12に嵌入固定される。図5の(1)
図中Bは、ロック部材Aの止着用のねじピンである。
【0014】次に、クッション材25,ゴムバンド2
6,仕切板7等について述べる。図6の(1)図はクッ
ション材25の斜視図、(2)図はゴムバンド26の説
明図、(3)図は仕切板7の分解説明図である。これら
の図面にも示すように、まずクッション材25は、パネ
ル5のフランジ部17の取付切欠19(図3参照)に止
着可能となっており、止着により、パネル5そして格納
ボックス2の外側に突出して、衝撃荷重に対し格納ボッ
クス2の破損を防止し、格納ボックス2を保護する緩衝
機能を発揮する(後述の図7の(2)図も参照)。又、
ゴムバンド26も、パネル5のフランジ部17の取付切
欠19に止着可能となっており、格納ボックス2間の連
結用として使用され、格納ボックス2間を不動に連結可
能とする。更に、仕切板7は、パネル5の内側に間隔を
存して配されることが可能であり、周縁がコーナーピー
ス3および支柱4の取付溝8,12に嵌入固定されるよ
うになっている(図2の(2)図も参照)。又、この仕
切板7は、図6の(3)図に示したように、中央板27
の両側溝28に左右板29の端縁がそれぞれ組み付けら
れる構成よりなり、もって、取付溝8,12間に分割し
て容易に嵌入固定可能となっている。
【0015】本考案は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。この格納ボックス2は、コー
ナーピース3,支柱4,パネル5等を組み合わせたこと
により、組み立て式の箱状をなし、内部に物品を収納し
て運搬される。すなわち、8個のコーナーピース3を各
隅部に配すると共に、縦横に直交する12本の支柱4を
各コーナーピース3間に骨組として組み付け、かつ、パ
ネル5のフランジ部17をコーナーピース3および支柱
4の取付溝8,12に嵌入固定することにより、パネル
5を、支柱4にて形成される各面の壁とすると共に、ド
ア部6を、支柱4にて形成される少なくとも1面に取り
付けてなる。更に図示例では、仕切板7を、コーナーピ
ース3および支柱4の取付溝8,12に、追加して嵌入
固定することにより、パネル5の内側に配してなる。さ
てそこで、この格納ボックス2は、次の第1,第2,第
3,第4のようになる。
【0016】第1に、この格納ボックス2は、このよう
に8個のコーナーピース3、および12本の支柱4、例
えば5枚のパネル5、例えば1個のドア部6等よりな
る。従ってこの種従来例に比し、構成が簡単であり、共
通部品が多く、用いられる部品の種類や点数が少ない。
【0017】第2に、この格納ボックス2は、このよう
に共通部品が多く、用いられる部品の種類や点数が少な
いので、まずこの種従来例に比し、部品の製造コスト
面,部品のアッセンブリーコスト面,部品の管理コスト
面等に優れている。又、この種従来例のように、部品間
の雨漏れ防止用のシーリング材の広範囲な塗布は不要と
なる。更に、部品間の組み立て上の寸法精度も容易に得
られ、この種従来例では必須的とされた寸法精度を出す
ための治具等の製造設備は不要である。
【0018】第3に、固定的な溶接構造をとらないの
で、この種従来例では必須的とされた溶接機も不要であ
る。
【0019】第4に、完全な組み立て構造よりなるの
で、分解や再組立が容易である。更に、各種の使用条件
に応じて、アッセンブリー内容を容易に変更可能であ
り、例えばパネル5の表裏入れ換えによる凹凸部18の
反転により、内容積の変更,不動な連結や積み重ね,外
観形状による上下その他の各種識別、等々が自在に可能
である。もって例えば、格納ボックス2の天地を逆に置
くことによる、収納された物品の破損等も確実に防止さ
れる。更に図示例では、仕切板7の有無が選択可能であ
ると共に仕切板7を設けた場合には、パネル5と仕切板
7間に、緩衝材や断熱材等の充填材30の充填も可能と
なる(図2の(2)図参照)。なお、図7はこのような
格納ボックス2の全体を示し、(1)図は、充填材30
を充填した状態の正断面説明図、(2)図は、積み重ね
た状態の正面説明図である。
【0020】
【考案の効果】本考案に係る格納ボックスは、以上説明
したように、請求項1では、取付穴および取付溝を備え
た8個のコーナーピースと、3本の支柱部材の集合体よ
りなり連結部,取付溝,組付部等を備えコーナーピース
間に組み付けられた12本の支柱と、これらの取付溝に
嵌入固定されフランジ部,凹凸部,取付切欠等を備えた
パネルと、ドア内板とドア外板からなるドア部とを、組
み合わせて用いたことにより、請求項2では、これらに
加え更に、パネルの内側に配される仕切板を組み合わせ
て用いたことにより、次の効果を発揮する。
【0021】第1に、構成が簡単であり、共通部品が多
く、用いられる部品の種類や点数が少ない。第2に、従
ってまず、部品の製造コスト面,部品のアッセンブリー
コスト面,部品の管理コスト面,等々の各種コスト面に
優れると共に、部品間の雨漏れ防止のためのシーリング
材の広範囲な塗布は不要となり、更に、治具等の製造設
備を要しなくなる。
【0022】第3に、溶接機も不要となる。第4に、分
解や再組立が容易で、汎用性に富んでいる。更に、使用
条件に応じて、アッセンブリー内容を容易に変更可能で
あり、例えば、内容積の変更,不動な連結や積み重ね,
外観による各種の識別、等々も自在に可能であり、極め
て汎用性に優れている。又、請求項2では、緩衝材や断
熱材の充填により、緩衝性や断熱性の向上も自在に可能
である。このように、この種従来例に存した問題点が一
掃される等、本考案の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る格納ボックスの実施例の各部材を
示し、(1)図は、コーナーピースのイメージを示す斜
視説明図、(2)図は、コーナーピースの斜視図、
(3)図は、支柱の斜視図、(4)図は、支柱の断面説
明図である。
【図2】同各部材を示し、(1)図は、各コーナーピー
スの斜視説明図、(2)図は、コーナーピース,パネ
ル,仕切板等の断面説明図、(3)図は、支柱,パネル
等の断面説明図である。
【図3】同各部材を示し、(1)図は、パネルの1例の
斜視図、(2)図は、パネルの他の例の斜視図である。
【図4】同各部材を示し、(1)図は、支柱,パネル,
フック等の断面説明図、(2)図は、支柱,パネル,ウ
ェザーストリップ等の断面説明図、(3)図は、ウェザ
ーストリップの説明図である。
【図5】同各部材を示し、(1)図は、ドア部の斜視説
明図であり、(2)図は、ドア部,支柱等の断面説明図
である。
【図6】同各部材を示し、(1)図は、クッション材の
斜視図、(2)図は、ゴムバンドの説明図、(3)図
は、仕切板の分解説明図である。
【図7】本考案に係る格納ボックスの実施例の全体を示
し、(1)図は、正断面説明図、(2)図は、積み重ね
た状態の正面説明図である。
【図8】従来例の格納ボックスの斜視図である。
【符号の説明】
2 格納ボックス 3 コーナーピース 4 支柱 5 パネル 6 ドア部 7 仕切板 8 取付溝 9 組付部 10 取付穴 12 取付溝 13 支柱部材 14 連結部 15 フック 17 フランジ部 18 凹凸部 19 取付切欠 20 ホルダ 21 ドア内板 22 ヒンジ 23 ドア外板 30 充填材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組み立て式の箱状をなし、内部に物品を
    収納して運搬される格納ボックスであって、 各隅部に配され略立方体状をなし、取付穴および取付溝
    を備えた8個のコーナーピースと、 各該コーナーピース間に組み付けられ、縦横に直交する
    骨組たる12本の支柱と、 各該支柱にて形成される面に見合った大きさよりなり、
    周縁にフランジ部が折曲形成されると共に、中央に凹凸
    部が折曲形成された複数枚のパネルと、 各該支柱にて形成される6面のうち、該パネルが取り付
    けられない少なくとも1面に取り付けられたドア部と、
    を有してなり、 該支柱は、それぞれ四角柱状をなす3本の支柱部材の集
    合体よりなり、1本の該支柱部材に他の2本の該支柱部
    材が、直交する位置関係つまり断面略L字状をなす位置
    関係で、少なくとも上下2個所の連結部にて連結される
    と共に、相互間の隙間が取付溝となっており、かつ、各
    該支柱部材の端に組付部が突設され、各該組付部を各該
    コーナーピースの取付穴に嵌着することにより、各該コ
    ーナーピース間に組み付けられており、 該パネルは、該フランジ部が該コーナーピースの取付溝
    および該支柱の取付溝に嵌入固定され、もって該ドア部
    が取り付けられていない残りの各面の壁を形成してお
    り、かつ、該フランジ部に少なくとも2個ずつの取付切
    欠が形成され、該取付切欠が、フックとホルダを使用し
    て該支柱の連結部に止着されており、 該ドア部は、枠状をなし該支柱に固定されるドア内板
    と、ヒンジを介し該ドア内板に取り付けられる略面状を
    なすドア外板と、を備えてなること、を特徴とする格納
    ボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した格納ボックスにおい
    て、上述に加え更に、該パネルの内側に間隔を存して配
    されると共に、周縁が該コーナーピースの取付溝および
    該支柱の取付溝に嵌入固定される仕切板を有してなり、 該仕切板と該パネルの内側との間の間隔に、緩衝材や断
    熱材等の充填材が充填可能となっていること、を特徴と
    する格納ボックス。
JP1992092132U 1992-12-21 1992-12-21 格納ボックス Expired - Lifetime JP2593555Y2 (ja)

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