JP2593462Y2 - 車両用マフラーの仕切板構造 - Google Patents

車両用マフラーの仕切板構造

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JP2593462Y2
JP2593462Y2 JP1991111601U JP11160191U JP2593462Y2 JP 2593462 Y2 JP2593462 Y2 JP 2593462Y2 JP 1991111601 U JP1991111601 U JP 1991111601U JP 11160191 U JP11160191 U JP 11160191U JP 2593462 Y2 JP2593462 Y2 JP 2593462Y2
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功 広川
克紀 大越
正人 岩田
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Yutaka Giken Co Ltd
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Yutaka Giken Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は外筒に仕切板を圧入して
構成される車両用マフラーに於ける仕切板構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両用マフラーは外筒の内部に複数の仕
切板を設けることで、該仕切板と外筒とによって複数の
膨張室を形成して構成されている。そして導入管によっ
て導入された排気ガスを各膨張室で順次膨張させること
で消音させ、その後、排気ガスを排気管から大気中に排
出している。車両用マフラーに於ける消音機能を効率良
く発揮させるためには、外筒内に於ける予め設定された
位置に仕切板を正確に配置すると共に、該位置を保持し
得るように構成することが必要である。このため、図4
に示すように、周囲を略直角に屈折させたフランジ52を
有する仕切板51を用い、この仕切板51を外筒53の内部に
圧入することで所定の配置位置に保持し得るように構成
した車両用マフラーがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然し、上記の如き車両
用マフラーでは外筒の内周の形状,寸法及び仕切板の周
の形状,寸法を予め設定された締め代を持った正確な形
状,寸法に成形しなければない。即ち、外筒の内周の寸
法よりも仕切板の寸法が小さい場合、外筒と仕切板との
間に間隙が生じ予め設定した消音効果を期待することが
出来ない。また仕切板の寸法が大きすぎる場合、該仕切
板の圧入により外筒に変形が生じ、且つ仕切板を圧入す
る際の荷重が大きく、圧入速度を上昇させると仕切板に
変形が生じ予め設定した消音効果を期待することが出来
ない。このように車両用マフラーの機能は外筒及び仕切
板の精度のバラツキによる影響を受け易く、また精度の
バラツキが作業能率に影響を与えることが多いという問
題がある。
【0004】特開昭60-49822号公報に開示された技術
は、上記問題を解決するためになされたものであり、筒
形本体の内周の形状寸法と合致する輪郭形状の案内芯金
を筒形本体の一端から他端に向かって圧入して形状を整
え、その後、芯金を引戻しながら内部構造体を芯金につ
いて挿入するようにした消音器の製造方法に関するもの
である。この技術によれば、筒形本体の加工誤差を無視
することが出来、内部構造体の筒形本体に対する挿入を
容易に行うことが出来る。然し、上記技術では案内芯金
を筒形本体の一端から他端に向かって圧入する工程が付
加されるため加工工程が複雑となり、且つ案内芯金が必
要であり装置コストが上昇するという問題がある。
【0005】本考案の目的は、特別な工程,装置を付加
することなく仕切板の外筒に対する圧入を容易に実施す
ることが出来る車両用マフラーの仕切板構造を提供せん
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案に係る車両用マフラーの仕切板構造は、外筒の
内部を該外筒に圧入された仕切板によって複数の室に仕
切り且つ排気ガスを導入する導入管,複数の室を連通す
る連通管及び排気ガスを排出する排気管を有する車両用
マフラーの仕切板構造であって、外筒の断面形状と相似
形の面と、前記面の周囲に形成され該面に対し鈍角に屈
折させた屈折部と、前記屈折部と連続して形成され前記
面に対し略直角に屈折させたフランジ部とからなる仕切
板を有し、前記仕切板のフランジ部の外周面を外筒の内
周面に接触させるように構成したものである。
【0007】
【作用】上記車両用マフラー(以下『マフラー』とい
う)の仕切板構造によれば、仕切板及び外筒を加工する
際に個々の部品精度のバラツキが生じても、この影響を
軽減して仕切板を外筒に圧入する作業を容易に行うこと
が出来る。即ち、仕切板を、外筒の断面形状と相似形の
面と、この面の周囲に形成され該に対し鈍角に屈折した
屈折部と、前記屈折部と連続して形成され前記面に対し
略直角に屈折させたフランジ部とによって形成したの
で、面と屈折部とからなる仕切板の周囲のバネ定数を小
さくすることが出来、且つ外筒に対する圧入に際しては
屈折部に外筒の内周に対する案内機能を持たせることが
出来る。このため、仕切板の圧入開始時に必要な初期荷
重を小さくすることが出来、且つ圧入の進行時に発生す
る圧入荷重も小さくすることが出来る。
【0008】
【実施例】以下上記マフラーの仕切板構造の一実施例に
ついて図を用いて説明する。図1は仕切板の要部拡大
図、図2はマフラーの模式断面図、図3はマフラーを組
み立てる手順を示す説明図である。先ず、図2によりマ
フラーAの概略構成について説明する。マフラーAは、
円筒形,角筒形、楕円筒形等所望の形状に形成された外
筒1に複数の仕切板2〜4が圧入され、外筒1,外筒1
の両端を閉塞する面板1a,1b及び仕切板2〜4によ
って複数の膨張室5〜8が形成されている。面板1a,
1b及び仕切板2〜4の所定位置には複数の膨張室5〜
8を連通する連通管9〜13が配置されている。上記構成
に於いて、排気ガスは連通管9を通してマフラーAに導
入され、該マフラーAで消音された後、連通管13を通し
て大気中に排気される。
【0009】マフラーAは適用すべきエンジンの仕様及
び車両の仕様に対応して設計される。従って、外筒1の
形状及び寸法等の仕様はマフラーAが設計された時点で
設定される。
【0010】仕切板2〜4(以下代表して『仕切板4』
という)は外筒1の内部に圧入されるものであり、この
ため、仕切板4の平面的な輪郭は外筒1の内周の形状と
略一致した形状を有している。図1に示すように、仕切
板4の周囲には面4aに対し鈍角に屈折させた屈折部4
bが形成され、この屈折部4bと連続して面4aに対し
略直角に屈折させたフランジ4cが形成されている。仕
切板4は外筒1に圧入されるため予め所定の締め代が設
定され、設定された締め代に応じてフランジ4cの周長
が設定される。この締め代は外筒1の形状,寸法に応じ
て適切な値が設定される。従来のマフラーでは外筒の内
周長に1mmの締め代を付加するようにしたものが多い。
本実施例に於いて、面4aと屈折部4bとのなす角は約
110度に設定されており、且つ外筒1の内周長に対し1
mmの締め代が設定されている。
【0011】上記の如く構成された仕切板4に於いて、
面4aとフランジ4cとの間に屈折部4bを形成するこ
とによって、面4aからフランジ4cに至る部位に於け
るバネ定数を減少させることが可能である。即ち、面4
aからフランジ4cに至る部位の剛性を低減させて可撓
性を付与することが可能である。従って、仕切板4又は
外筒1の何れかの部品の加工精度のバラツキによって締
め代が大きくなった場合、仕切板4を外筒1に圧入する
際に発生するフランジ4cと外筒1の内周面との接触摩
擦によって屈折部4bに曲げ力が作用し、屈折部4bに
撓みが生じる。この撓みは部品に生じた寸法のバラツキ
に対応するものであり、撓み量は大きなものではない。
従って、外筒1に仕切板4を圧入しても剛性の高い面4
aが直接外筒1と接触することがなく、圧入する際の圧
入荷重を従来の仕切板の圧入荷重と比較して小さくする
ことが可能である。また屈折部4bに撓みが生じること
によって、フランジ4cは外筒1の内周面に密着する。
このため、排気ガスが仕切板4から漏洩することがな
く、予め設定された消音機能を損なうことがない。
【0012】次に上記仕切板2〜4を用いてマフラーA
を組み立てる際の手順について図3により説明する。先
ず、図示しない組立治具に仕切板2〜4を取り付け、こ
れ等の仕切板2〜4の所定位置に夫々連通管9〜13を取
り付けて外筒1の内部に配置される補助組立体Bを構成
する。その後、補助組立体Bに於ける各部品の関連位置
を保持した状態で、該補助組立体Bを矢印方向に圧入す
る。補助組立体Bの圧入が開始されると、先ず仕切板4
の屈折部4bが外筒1の内周面と接触し、該屈折部4b
をガイドとしてフランジ4cが外筒1の内周面と接触す
るように案内される。従って、外筒1の端面に仕切板4
の面4aが直接当接することがない。このため、初期圧
入荷重を小さくすることが可能となる。上記の如くして
仕切板4のフランジ4cが外筒1の内周面と接触した
後、補助組立体Bは引続き矢印方向に圧入される。この
とき、外筒1の内周長のバラツキ或いは仕切板4の周長
のバラツキによって締め代が予め設定された値以上付与
されている場合であっても、付与される圧入荷重に対応
して屈折部4bに撓みが生じ、面4aに変形を生じさせ
ることなく仕切板4が圧入される。
【0013】以後同様にして仕切板3,2が順次外筒1
の内部に圧入され、補助組立体Bが外筒1に於ける所定
の位置に配置されると圧入作業が完了する。その後、通
常の方法で外筒1の両端に面板1a,1bを取り付ける
ことでマフラーAを構成することが可能である。
【0014】前述の実施例に於いて、仕切板4(2〜
4)の周囲に形成した屈折部4bの面4aに対する角度
及び径方向の長さは特に限定するものではない。即ち、
面4aの周囲であってフランジ4cの形成部位に於ける
バネ定数を低減させ、且つ面4aが直接外筒1の内周面
と接触する虞のない角度及び長さであれば良い。
【0015】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案に係る
車両用マフラーの仕切板構造によれば、仕切板の周囲に
屈折部を形成し該屈折部と連続してフランジ部を形成し
たので、圧入部位のバネ定数を小さくすると共に屈折部
に外筒の内周に対する案内機能を持たせることが出来
る。このため、仕切板の圧入開始時に必要な初期荷重を
従来のマフラーと比較して小さくすることが出来る。ま
た圧入の開始初期に於ける初期圧入荷重と圧入の進行時
に発生する圧入荷重との差を小さくして略一定の荷重で
安定した圧入作業を実施することが出来る。また仕切板
及び外筒を加工する際に個々の部品精度にバラツキが生
じた場合であっても、屈折部に撓みが生じることでこの
影響を軽減することが可能となり、仕切板の外筒の形状
に対する追従性が向上する。このため、仕切板と外筒と
の密着性が向上し、予め設定された消音機能を損なうこ
とがない。また外筒及び仕切板に対する加工公差の範囲
を大きく取ることが可能となり、個々の部品加工を容易
に行うことが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕切板の要部拡大図である。
【図2】マフラーの模式断面図である。
【図3】マフラーを組み立てる手順を示す説明図であ
る。
【図4】従来のマフラーの仕切板構造の要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
Aはマフラー、Bは補助組立体、1は外筒、2〜4は仕
切板、4aは面、4bは屈折部、4cはフランジ、5〜
8は室、9〜13は連通管である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒の内部を該外筒に圧入された仕切板
    によって複数の室に仕切り且つ排気ガスを導入する導入
    管,複数の室を連通する連通管及び排気ガスを排出する
    排気管を有する車両用マフラーの仕切板構造であって、
    外筒の断面形状と相似形の面と、前記面の周囲に形成さ
    れ該面に対し鈍角に屈折させた屈折部と、前記屈折部と
    連続して形成され前記面に対し略直角に屈折させたフラ
    ンジ部とからなる仕切板を有し、前記仕切板のフランジ
    部の外周面を外筒の内周面に接触させるように構成した
    ことを特徴とする車両用マフラーの仕切板構造。
JP1991111601U 1991-12-24 1991-12-24 車両用マフラーの仕切板構造 Expired - Lifetime JP2593462Y2 (ja)

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JP2015014210A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 本田技研工業株式会社 消音器
KR101664167B1 (ko) * 2015-03-05 2016-10-10 우신공업 주식회사 컬링 타입 머플러용 배플

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