JP2593366B2 - ブレーキ装置付きロッドレスシリンダ - Google Patents
ブレーキ装置付きロッドレスシリンダInfo
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- JP2593366B2 JP2593366B2 JP3050508A JP5050891A JP2593366B2 JP 2593366 B2 JP2593366 B2 JP 2593366B2 JP 3050508 A JP3050508 A JP 3050508A JP 5050891 A JP5050891 A JP 5050891A JP 2593366 B2 JP2593366 B2 JP 2593366B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライダを停止させる
ためのブレーキ装置を有するロッドレスシリンダに関す
るものである。
ためのブレーキ装置を有するロッドレスシリンダに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の発明者らは、先に、ブレーキベ
ルトの引張りにより動作する制動手段が、シリンダチュ
ーブの両側面を挟圧してスライダを停止させるブレーキ
装置を有するロッドレスシリンダを、実願平2−648
号(実開平3−93606号公報参照)によって提案し
た。
ルトの引張りにより動作する制動手段が、シリンダチュ
ーブの両側面を挟圧してスライダを停止させるブレーキ
装置を有するロッドレスシリンダを、実願平2−648
号(実開平3−93606号公報参照)によって提案し
た。
【0003】しかしながら、シリンダチューブに設けた
軸方向のスリットによってピストンとスライダとを直接
連結したロッドレスシリンダにおいては、制動手段によ
るシリングチューブの挟圧によって上記スリットの寸法
が変化する恐れがあり、スリットの寸法変化は、ロッド
レスシリンダの空気漏れの原因になるので、好ましくな
い。上記スリットの寸法変化を防止するためには、シリ
ンダチューブの強度を大きくすればよいが、シリンダチ
ューブの強度を大きくすると、全体が大形で重くなると
いう新たな問題がある。
軸方向のスリットによってピストンとスライダとを直接
連結したロッドレスシリンダにおいては、制動手段によ
るシリングチューブの挟圧によって上記スリットの寸法
が変化する恐れがあり、スリットの寸法変化は、ロッド
レスシリンダの空気漏れの原因になるので、好ましくな
い。上記スリットの寸法変化を防止するためには、シリ
ンダチューブの強度を大きくすればよいが、シリンダチ
ューブの強度を大きくすると、全体が大形で重くなると
いう新たな問題がある。
【0004】この問題を解決するものとして、両端がシ
リンダ本体に固定され中間がスライダに設けたブレーキ
室を通るブレーキ板と、上記ブレーキ室に変位可能に設
けたダイヤフラム、及びこのダイヤフラムに固定的に取
付けたブレーキシューとを備え、ダイヤフラムで区画さ
れた液体圧作用室への圧力流体の供給によりダイヤフラ
ムを変位させて、これと一体に変位するブレーキシュー
によってブレーキ板を挟圧または挟圧を解除するブレー
キ装置を有するロッドレスシリンダが、欧州特許出願公
開第136435号公報において提案されている。 しか
しながら、上記既提案のブレーキ装置は、スライダのダ
イヤフラムに固定 的に取付けたブレーキシューによって
ブレーキ板を挟圧するものであるから、ブレーキシュー
がブレーキ板を挟圧するとダイヤフラムにスライダ移動
方向の力が作用して、ダイヤフラムがスライダの移動方
向により引っ張られるために、ダイヤフラムの寿命、換
言すればブレーキ装置の寿命が短いという問題がある。
リンダ本体に固定され中間がスライダに設けたブレーキ
室を通るブレーキ板と、上記ブレーキ室に変位可能に設
けたダイヤフラム、及びこのダイヤフラムに固定的に取
付けたブレーキシューとを備え、ダイヤフラムで区画さ
れた液体圧作用室への圧力流体の供給によりダイヤフラ
ムを変位させて、これと一体に変位するブレーキシュー
によってブレーキ板を挟圧または挟圧を解除するブレー
キ装置を有するロッドレスシリンダが、欧州特許出願公
開第136435号公報において提案されている。 しか
しながら、上記既提案のブレーキ装置は、スライダのダ
イヤフラムに固定 的に取付けたブレーキシューによって
ブレーキ板を挟圧するものであるから、ブレーキシュー
がブレーキ板を挟圧するとダイヤフラムにスライダ移動
方向の力が作用して、ダイヤフラムがスライダの移動方
向により引っ張られるために、ダイヤフラムの寿命、換
言すればブレーキ装置の寿命が短いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、小形、軽量でかつスリットの寸法変化がな
く、しかもブレーキ装置の寿命が長いブレーキ装置付き
ロッドレスシリンダを提供することにある。
する課題は、小形、軽量でかつスリットの寸法変化がな
く、しかもブレーキ装置の寿命が長いブレーキ装置付き
ロッドレスシリンダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のブレーキ装置付きロッドレスシリンダは、
軸方向のスリットを有するシリンダ本体と、シリンダ本
体のシリンダチューブ内を往復動するピストンと、スリ
ットを通る下部がピストンに直接連結されシリンダチュ
ーブの軸方向に沿って往復動するスライダと、スライダ
を停止させるためのブレーキ装置とを備えたブレーキ装
置付きロッドレスシリンダにおいて、上記ブレーキ装置
が、スライダに設けた区画壁によって機密に区画された
ブレーキ室及び流体圧作用室と、中間が上記ブレーキ室
を通り両端がシリンダ本体に固定されたブレーキ板と、
上記ブレーキ室に設けられ上記ブレーキ板を挟圧するブ
レーキシューと、該ブレーキシューを作動させる作動部
とを備え、上記作動部が、上記流体圧作用室を一対の室
に気密に区画しこれらの室に給排される圧力流体により
変位するダイヤフラムと、基端が該ダイヤフラムに一体
変位可能に取付けられ上記区画壁を気密にかつ変位可能
に貫通した先端がブレーキシューに当接するロッドと、
ブレーキシューの復帰ばねとを備え、上記ダイヤフラム
とロッドの所定方向への変位によってブレーキシューが
ブレーキ板を挟圧することを特徴としている。
め、本発明のブレーキ装置付きロッドレスシリンダは、
軸方向のスリットを有するシリンダ本体と、シリンダ本
体のシリンダチューブ内を往復動するピストンと、スリ
ットを通る下部がピストンに直接連結されシリンダチュ
ーブの軸方向に沿って往復動するスライダと、スライダ
を停止させるためのブレーキ装置とを備えたブレーキ装
置付きロッドレスシリンダにおいて、上記ブレーキ装置
が、スライダに設けた区画壁によって機密に区画された
ブレーキ室及び流体圧作用室と、中間が上記ブレーキ室
を通り両端がシリンダ本体に固定されたブレーキ板と、
上記ブレーキ室に設けられ上記ブレーキ板を挟圧するブ
レーキシューと、該ブレーキシューを作動させる作動部
とを備え、上記作動部が、上記流体圧作用室を一対の室
に気密に区画しこれらの室に給排される圧力流体により
変位するダイヤフラムと、基端が該ダイヤフラムに一体
変位可能に取付けられ上記区画壁を気密にかつ変位可能
に貫通した先端がブレーキシューに当接するロッドと、
ブレーキシューの復帰ばねとを備え、上記ダイヤフラム
とロッドの所定方向への変位によってブレーキシューが
ブレーキ板を挟圧することを特徴としている。
【0007】また、ブレーキ装置に圧力流体を給排する
チューブがスライダ移動の障害にならないように、上記
ロッドレスシリンダにおけるシリンダ本体に軸方向の流
路、またはその軸方向に沿わせたダクトを設け、スライ
ダにシリンダ本体の軸方向に沿わせた圧力流体給排のた
めのチューブを取付け、このチューブの先端に、軸方向
の通路を有し上記流路またはダクトを密に摺動する給気
ピストンを取付けたことを特徴としている。
チューブがスライダ移動の障害にならないように、上記
ロッドレスシリンダにおけるシリンダ本体に軸方向の流
路、またはその軸方向に沿わせたダクトを設け、スライ
ダにシリンダ本体の軸方向に沿わせた圧力流体給排のた
めのチューブを取付け、このチューブの先端に、軸方向
の通路を有し上記流路またはダクトを密に摺動する給気
ピストンを取付けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】ダイヤフラムで区画された室の一方に圧力流体
を供給または排出すると、ダイヤフラムとロッドが所定
の方向に変位して、ロッドの先端で押圧されたブレーキ
シューがブレーキ板を挟圧するので、スライダが停止す
る。上記室の圧力流体を排出または供給すると、ダイヤ
フラムとロッドが上記方向と反対の方向に変位して、ブ
レーキシューによるブレーキ板の挟圧が復帰ばねによっ
て解除されるので、スライダがストロークする。上記ブ
レーキ装置は、スライダのブレーキ室に設けたブレーキ
シューが、シリンダ本体の軸方向に設けたブレーキ板を
挟圧することによってスライダを停止させるので、シリ
ンダチューブの両側面を挟圧するものと異なり、シリン
ダチューブにスリットの寸法を変化させる大きな力が作
用しない。したがって、シリングチューブを小形軽量に
してもスリットの寸法が変化する恐れがない。
を供給または排出すると、ダイヤフラムとロッドが所定
の方向に変位して、ロッドの先端で押圧されたブレーキ
シューがブレーキ板を挟圧するので、スライダが停止す
る。上記室の圧力流体を排出または供給すると、ダイヤ
フラムとロッドが上記方向と反対の方向に変位して、ブ
レーキシューによるブレーキ板の挟圧が復帰ばねによっ
て解除されるので、スライダがストロークする。上記ブ
レーキ装置は、スライダのブレーキ室に設けたブレーキ
シューが、シリンダ本体の軸方向に設けたブレーキ板を
挟圧することによってスライダを停止させるので、シリ
ンダチューブの両側面を挟圧するものと異なり、シリン
ダチューブにスリットの寸法を変化させる大きな力が作
用しない。したがって、シリングチューブを小形軽量に
してもスリットの寸法が変化する恐れがない。
【0009】この場合、ロッドの先端がブレーキシュー
に当接しているために、ブレーキ板の挟圧によって生ず
るスライダ移動方向の力は、これらの当接面間の摩擦力
としてロッドに作用するが、この力はロッドが気密に貫
通する区画壁が受けてダイヤフラムには全く作用しな
い。したがって、ダイヤフラムの寿命換言すればブレー
キ装置の寿命を長くすることができる。
に当接しているために、ブレーキ板の挟圧によって生ず
るスライダ移動方向の力は、これらの当接面間の摩擦力
としてロッドに作用するが、この力はロッドが気密に貫
通する区画壁が受けてダイヤフラムには全く作用しな
い。したがって、ダイヤフラムの寿命換言すればブレー
キ装置の寿命を長くすることができる。
【0010】また、シリンダチューブの軸方向に形設し
た流路、またはその軸方向に沿わせたダクト設けるとと
もに、スライダに圧力流体を給排するチューブの先端に
上記流路またはダクトを密に往復動する給気ピストンを
設けたために、シリンダ本体の軸方向から作動部に圧力
流体を給排できるので、圧力流体給排のためのチューブ
がスライダ移動の障害にならない。
た流路、またはその軸方向に沿わせたダクト設けるとと
もに、スライダに圧力流体を給排するチューブの先端に
上記流路またはダクトを密に往復動する給気ピストンを
設けたために、シリンダ本体の軸方向から作動部に圧力
流体を給排できるので、圧力流体給排のためのチューブ
がスライダ移動の障害にならない。
【0011】
【実施例】図1及び図2は本発明の第1実施例を示し、
このロッドレスシリンダにおけるシリンダ本体1は、シ
リンダチューブ2と両端のエンドカバー3,3を備え、
シリンダチューブ2に沿って往復動するスライダ4は、
スリット2aを通る下部4aが、シリンダチューブ2内
を往復動するピストン(図示省略)に一体移動可能に連
結されている。
このロッドレスシリンダにおけるシリンダ本体1は、シ
リンダチューブ2と両端のエンドカバー3,3を備え、
シリンダチューブ2に沿って往復動するスライダ4は、
スリット2aを通る下部4aが、シリンダチューブ2内
を往復動するピストン(図示省略)に一体移動可能に連
結されている。
【0012】スライダ4のブレーキ装置6を構成するブ
レーキ板8,8は、中間部分がスライダ4の軸方向に設
けたブレーキ室9,9を通り、両端が固定ボルト10,
によってエンドカバー3,3に固定されており(図2参
照)、ブレーキ板8,8の上下に配設されたブレーキシ
ュー11a,・・と11b,・・は、ブレーキホルダ1
2に取付けられたブレーキシュー11a,・・が復帰ば
ね13,・・の上向きの付勢力により、ブレーキシュー
11b,・・がブレーキ室9,9の底壁に固定されるこ
とによって、ブレーキ板8,8との間に僅かの隙間が形
成されている。
レーキ板8,8は、中間部分がスライダ4の軸方向に設
けたブレーキ室9,9を通り、両端が固定ボルト10,
によってエンドカバー3,3に固定されており(図2参
照)、ブレーキ板8,8の上下に配設されたブレーキシ
ュー11a,・・と11b,・・は、ブレーキホルダ1
2に取付けられたブレーキシュー11a,・・が復帰ば
ね13,・・の上向きの付勢力により、ブレーキシュー
11b,・・がブレーキ室9,9の底壁に固定されるこ
とによって、ブレーキ板8,8との間に僅かの隙間が形
成されている。
【0013】上記スライダ4の上面に設置されたブレー
キ装置6の作動部15は、プレート16、カバー17、
及び周縁がこれらに挟持されたダイヤフラム18を備
え、ダイヤフラム18で区画されたカバー側の上室19
aは、内部に皿ばねで構成したブレーキばね20,20
を備え、呼吸ポート21によって外部に連通している。
また、基端がダイヤフラム18に固定されたロッド2
3,・・は、プレート(区画壁)16を気密に貫通した
先端が上記ブレーキホルダ12,・・に当接し、ダイヤ
フラム18のプレート側の下室19bは、通路24によ
ってブレーキ解除ポート25に連通している。
キ装置6の作動部15は、プレート16、カバー17、
及び周縁がこれらに挟持されたダイヤフラム18を備
え、ダイヤフラム18で区画されたカバー側の上室19
aは、内部に皿ばねで構成したブレーキばね20,20
を備え、呼吸ポート21によって外部に連通している。
また、基端がダイヤフラム18に固定されたロッド2
3,・・は、プレート(区画壁)16を気密に貫通した
先端が上記ブレーキホルダ12,・・に当接し、ダイヤ
フラム18のプレート側の下室19bは、通路24によ
ってブレーキ解除ポート25に連通している。
【0014】上記第1実施例は、ブレーキ解除ポート2
5から下室19bに圧縮空気を供給すると、ダイヤフラ
ム18がブレーキばね20,・・の付勢力に抗して図に
おいて上動するので、復帰ばね13,・・の付勢力によ
ってブレーキ装置6によるスライダ4の制動が解除され
る(図1及び図2の右側参照)。したがって、ピストン
とスライダ4が一体的に往復動可能になる。下室19b
に供給した圧縮空気を排出すると、ダイヤフラム18及
びロッド23,・・がブレーキばね20,・・の付勢力
で図において下動し、ブレーキシュー11a,・・がブ
レーキ板8,8を押圧して僅かに撓ませ、ブレーキシュ
ー11b,・・との間でブレーキ板8,8を挟圧するの
で、スライダ4が任意の位置に停止する(図1及び図2
の左側参照)。
5から下室19bに圧縮空気を供給すると、ダイヤフラ
ム18がブレーキばね20,・・の付勢力に抗して図に
おいて上動するので、復帰ばね13,・・の付勢力によ
ってブレーキ装置6によるスライダ4の制動が解除され
る(図1及び図2の右側参照)。したがって、ピストン
とスライダ4が一体的に往復動可能になる。下室19b
に供給した圧縮空気を排出すると、ダイヤフラム18及
びロッド23,・・がブレーキばね20,・・の付勢力
で図において下動し、ブレーキシュー11a,・・がブ
レーキ板8,8を押圧して僅かに撓ませ、ブレーキシュ
ー11b,・・との間でブレーキ板8,8を挟圧するの
で、スライダ4が任意の位置に停止する(図1及び図2
の左側参照)。
【0015】上記ブレーキ装置6は、シリンダチューブ
2の両側面に力が作用しないため、スリット2aの寸法
が変化する恐れがなく、したがって、ブレーキ装置を有
するロッドレスシリンダを小形で軽量なものにすること
ができる。また、ブレーキシュー11a,・・をスライ
ダ4の移動方向と直交する方向に動作させるので、セル
フロックの心配がなく、かつスライダ4前後のガイド部
には制動力が殆ど作用しない。
2の両側面に力が作用しないため、スリット2aの寸法
が変化する恐れがなく、したがって、ブレーキ装置を有
するロッドレスシリンダを小形で軽量なものにすること
ができる。また、ブレーキシュー11a,・・をスライ
ダ4の移動方向と直交する方向に動作させるので、セル
フロックの心配がなく、かつスライダ4前後のガイド部
には制動力が殆ど作用しない。
【0016】さらに、区画壁16を気密に通るロッド2
3,・・が、その先端に当接するブレーキホルダ12,
・・を介してブレーキシュー11a,・・を押圧するの
で、ブレーキシュー11a,11bによるブレーキ板
8,8を挟圧によって生ずるスライダ4の移動方向の力
は、ブレーキホルダ12とロッド23の当接面間の摩擦
力としてロッド23に作用するが、このスライダ移動方
向の力は、ロッド23,23が機密に貫通する区画壁1
6が受けるので、ダイヤフラム18には全く作用しな
い。したがって、ダイヤフラム18の寿命換言すればブ
レーキ装置6の寿命を長くすることができる。
3,・・が、その先端に当接するブレーキホルダ12,
・・を介してブレーキシュー11a,・・を押圧するの
で、ブレーキシュー11a,11bによるブレーキ板
8,8を挟圧によって生ずるスライダ4の移動方向の力
は、ブレーキホルダ12とロッド23の当接面間の摩擦
力としてロッド23に作用するが、このスライダ移動方
向の力は、ロッド23,23が機密に貫通する区画壁1
6が受けるので、ダイヤフラム18には全く作用しな
い。したがって、ダイヤフラム18の寿命換言すればブ
レーキ装置6の寿命を長くすることができる。
【0017】この場合、ブレーキばね20,・・を皿形
ばねとし、かつダイヤフラム18で作動させるので、ブ
レーキ装置6を薄形にすることができる。しかしなが
ら、ブレーキばねをコイルばねとし、ダイヤフラムに代
えてピストンを使用することもできる。また、呼吸ポー
トに代えて加圧ポートとし、上室19aの空気圧の作用
力とブレーキばねの付勢力との和によって、ブレーキ装
置6を作動させることもできる。さらに、図示を省略し
ているが、上室19aに1個のブレーキばねを設けても
よい。
ばねとし、かつダイヤフラム18で作動させるので、ブ
レーキ装置6を薄形にすることができる。しかしなが
ら、ブレーキばねをコイルばねとし、ダイヤフラムに代
えてピストンを使用することもできる。また、呼吸ポー
トに代えて加圧ポートとし、上室19aの空気圧の作用
力とブレーキばねの付勢力との和によって、ブレーキ装
置6を作動させることもできる。さらに、図示を省略し
ているが、上室19aに1個のブレーキばねを設けても
よい。
【0018】図3は、ブレーキ装置を加圧制動形とした
本発明の第2実施例を示し、このブレーキ装置30の上
室31はブレーキポート32に連通し、ブレーキポート
32から上室31に圧縮空気を供給すると、ブレーキ装
置30が作動するものとして構成されている。第2実施
例の他の構成及び作用は、ブレーキばねがない以外は第
1実施例と同じであるから、図の主要な箇所に同一の符
号を付して、詳細な説明は省略する。
本発明の第2実施例を示し、このブレーキ装置30の上
室31はブレーキポート32に連通し、ブレーキポート
32から上室31に圧縮空気を供給すると、ブレーキ装
置30が作動するものとして構成されている。第2実施
例の他の構成及び作用は、ブレーキばねがない以外は第
1実施例と同じであるから、図の主要な箇所に同一の符
号を付して、詳細な説明は省略する。
【0019】図4は、ブレーキ装置35をシリンダチュ
ーブ36の下方に設けた本発明の第3実施例を示し、こ
のブレーキ装置35は、シリンダチューブ36の軸方向
と直交する方向に、1個のブレーキ板8と1個のロッド
23を備えている。第3実施例の他の構成及び作用は、
スライダ37がシリンダチューブ36を囲繞している以
外は第1実施例と同じであるから、図の主要な箇所に同
一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
ーブ36の下方に設けた本発明の第3実施例を示し、こ
のブレーキ装置35は、シリンダチューブ36の軸方向
と直交する方向に、1個のブレーキ板8と1個のロッド
23を備えている。第3実施例の他の構成及び作用は、
スライダ37がシリンダチューブ36を囲繞している以
外は第1実施例と同じであるから、図の主要な箇所に同
一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0020】上記第1ないし第3実施例は、スライダに
設けたブレーキ解除ポート25、ブレーキポート32等
に、圧力流体を給排するチューブ(図示省略)を直接接
続するために、ロッドレスシリンダの設置場所や設置姿
勢等によっては、このチューブがスライダ移動の障害に
なることがある。
設けたブレーキ解除ポート25、ブレーキポート32等
に、圧力流体を給排するチューブ(図示省略)を直接接
続するために、ロッドレスシリンダの設置場所や設置姿
勢等によっては、このチューブがスライダ移動の障害に
なることがある。
【0021】図5ないし図7は、ブレーキ装置40に、
シリンダチューブ41の軸方向に沿わせて配設したチュ
ーブ42から圧縮空気を給排する本発明の第4実施例を
示し、シリンダチューブ41は軸方向の流路44を有
し、スライダ45は、シリンダチューブ41の軸方向の
案内部41aに沿って一体に移動するアダプタ46を備
えている。
シリンダチューブ41の軸方向に沿わせて配設したチュ
ーブ42から圧縮空気を給排する本発明の第4実施例を
示し、シリンダチューブ41は軸方向の流路44を有
し、スライダ45は、シリンダチューブ41の軸方向の
案内部41aに沿って一体に移動するアダプタ46を備
えている。
【0022】上記アダプタ46に設けた通路48は、一
端がスライダ45の通路24に連通し、取付部43よっ
てアダプタ46の上記通路48の他端に取付けられたチ
ューブ42は、一方のエンドプレート49に設けた折返
し通路50を通って流路44に挿入された先端に、該流
路44内を密に往復動する給気ピストン51が取付けら
れており、流路44とチューブ42は給気ピストン51
の軸方向の通路52によって連通している。
端がスライダ45の通路24に連通し、取付部43よっ
てアダプタ46の上記通路48の他端に取付けられたチ
ューブ42は、一方のエンドプレート49に設けた折返
し通路50を通って流路44に挿入された先端に、該流
路44内を密に往復動する給気ピストン51が取付けら
れており、流路44とチューブ42は給気ピストン51
の軸方向の通路52によって連通している。
【0023】上記第4実施例は、スライダ45とアダプ
タ46がシリンダチューブ41に沿って往復動すると、
チューブ42もこれに伴ってシリンダチューブ41の軸
方向に往復動して、給気ピストン51が流路44内を密
に往復動する。したがって、流路44一端のブレーキ解
放ポート53から供給された圧縮空気が、チューブ42
を通って作動部15の下室19bに供給される。なお、
上記流路44、折返し通路50、通路48等を2個設け
ると、2本のチューブ42,42によって、ブレーキ装
置40の上室19aと下室19bに個別に給気すること
ができる。
タ46がシリンダチューブ41に沿って往復動すると、
チューブ42もこれに伴ってシリンダチューブ41の軸
方向に往復動して、給気ピストン51が流路44内を密
に往復動する。したがって、流路44一端のブレーキ解
放ポート53から供給された圧縮空気が、チューブ42
を通って作動部15の下室19bに供給される。なお、
上記流路44、折返し通路50、通路48等を2個設け
ると、2本のチューブ42,42によって、ブレーキ装
置40の上室19aと下室19bに個別に給気すること
ができる。
【0024】また、図示を省略しているが、流路44内
のチューブ42を螺旋状に巻回させて軸方向に伸縮可能
にすると、給気ピストン51のストロークを小さくし、
或いはなくすことができる。さらに、折返し流路50に
チューブ42の移動を案内するローラを設けると、スラ
イダ45の往復動に伴うチューブの移動が容易になる。
のチューブ42を螺旋状に巻回させて軸方向に伸縮可能
にすると、給気ピストン51のストロークを小さくし、
或いはなくすことができる。さらに、折返し流路50に
チューブ42の移動を案内するローラを設けると、スラ
イダ45の往復動に伴うチューブの移動が容易になる。
【0025】図8は本発明の第5実施例を示し、第5実
施例のブレーキ装置55は、下室56がスライダ57と
カバー58の間に、ブレーキ板8,8がシリンダチュー
ブ2の両側に設けられている。図中の符号59は、チュ
ーブのカバーである。第5実施例の他の構成及び作用は
第4実施例と同じであるから、図の主要な箇所に同一の
符号を付して、詳細な説明は省略する。
施例のブレーキ装置55は、下室56がスライダ57と
カバー58の間に、ブレーキ板8,8がシリンダチュー
ブ2の両側に設けられている。図中の符号59は、チュ
ーブのカバーである。第5実施例の他の構成及び作用は
第4実施例と同じであるから、図の主要な箇所に同一の
符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0026】図9は、スライダ62に位置検出のための
ストロークセンサ63を取付けた本発明の第6実施例を
示し、ストロークセンサ63は、シリンダチューブ64
の対向位置に設けた磁気スケール65の目盛りを読み取
ることによってスライダ62の位置を検出し、アンプ6
6から増幅された信号を出力する。第6実施例の他の構
成及び作用は、シリンダチューブ64の軸方向に配設し
たダクト67から流体圧作動部15に圧縮空気が供給さ
れる以外は第4実施例と同じであるから、図の主要な箇
所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
ストロークセンサ63を取付けた本発明の第6実施例を
示し、ストロークセンサ63は、シリンダチューブ64
の対向位置に設けた磁気スケール65の目盛りを読み取
ることによってスライダ62の位置を検出し、アンプ6
6から増幅された信号を出力する。第6実施例の他の構
成及び作用は、シリンダチューブ64の軸方向に配設し
たダクト67から流体圧作動部15に圧縮空気が供給さ
れる以外は第4実施例と同じであるから、図の主要な箇
所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0027】
【発明の効果】本発明のブレーキ装置付きロッドレスシ
リンダは、ブレーキシューを作動させるロッドがの先端
が、区画壁を気密に貫通してブレーキシューに当接して
いるために、該ロッドで押圧されるブレーキシューがブ
レーキ板を挟圧してスライダを制動しても、これによっ
て生ずるスライダ移動方向の力がこれらの当接面間の摩
擦力となり、しかも力は区画壁が受けてダイヤフラムに
は全く作用しないので、ブレーキ装置の寿命を長くする
ことができる。
リンダは、ブレーキシューを作動させるロッドがの先端
が、区画壁を気密に貫通してブレーキシューに当接して
いるために、該ロッドで押圧されるブレーキシューがブ
レーキ板を挟圧してスライダを制動しても、これによっ
て生ずるスライダ移動方向の力がこれらの当接面間の摩
擦力となり、しかも力は区画壁が受けてダイヤフラムに
は全く作用しないので、ブレーキ装置の寿命を長くする
ことができる。
【0028】また、ブレーキ装置の作動部に圧力流体を
給排するチューブを、シリンダ本体の軸方向に配設する
とともに、その一端に取付けた給気ピストンを、シリン
ダ本体の軸方向に設けた流路、またはその軸方向に沿わ
せて配設したダクト内を密に摺動させたので、ブレーキ
装置に圧力流体を給排するチューブが作業の邪魔になら
ない。
給排するチューブを、シリンダ本体の軸方向に配設する
とともに、その一端に取付けた給気ピストンを、シリン
ダ本体の軸方向に設けた流路、またはその軸方向に沿わ
せて配設したダクト内を密に摺動させたので、ブレーキ
装置に圧力流体を給排するチューブが作業の邪魔になら
ない。
【図1】第1実施例の縦断側面図である。
【図2】同じく要部を切断した正面図である。
【図3】第2実施例の縦断面図である。
【図4】第3実施例の縦断面図である。
【図5】第4実施例の縦断面図である。
【図6】同じく要部の横断面図である。
【図7】同じくチューブの平面図である。
【図8】第5実施例の縦断面図である。
【図9】第6実施例の縦断面図である。
1 シリンダ本体 2,36,41,59 シリンダチューブ 4,37,45,57,62 スライダ 6,30,35,40,55 ブレーキ装置 8 ブレーキ板 11a,11b ブレーキシュー 15 作動部 42 チューブ 44 流路 51 給気ピストン 67 ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 昭 夫 埼玉県草加市稲荷6−19−1 エスエム シー株式会社草加工場内 (56)参考文献 特開 平1−295009(JP,A) 実開 昭54−133285(JP,U) 実開 昭62−44108(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】軸方向のスリットを有するシリンダ本体
と、シリンダ本体のシリンダチューブ内を往復動するピ
ストンと、スリットを通る下部がピストンに直接連結さ
れシリンダチューブの軸方向に沿って往復動するスライ
ダと、スライダを停止させるためのブレーキ装置とを備
えたブレーキ装置付きロッドレスシリンダにおいて、 上記ブレーキ装置が、スライダに設けた区画壁によって
気密に区画されたブレーキ室及び流体圧作用室と、中間
が上記ブレーキ室を通り両端がシリンダ本体に固定され
たブレーキ板と、上記ブレーキ室に設けられ上記ブレー
キ板を挟圧するブレーキシューと、該ブレーキシューを
作動させる作動部とを備え、上記作動部が、上記流体圧作用室を一対の室に気密に区
画しこれらの室に給排される圧力流体により変位するダ
イヤフラムと、基端が該ダイヤフラムに一体変位可能に
取付けられ上記区画壁を気密にかつ変位可能に貫通した
先端がブレーキシューに当接するロッドと、ブレーキシ
ューの復帰ばねとを備え、上記ダイヤフラムとロッドの
所定方向への変位によってブレーキシューがブレーキ板
を挟圧する、 ことを特徴とするブレーキ装置付きロッドレスシリン
ダ。 - 【請求項2】シリンダ本体に軸方向の流路を設けるとと
もに、スライダにシリンダ本体の軸方向に沿わせた圧力
流体給排のためのチューブを取付け、 上記チューブの先端に、軸方向の通路を有し上記流路を
密に摺動する給気ピストンを取付けた、 ことを特徴とする請求項1に記載したブレーキ装置付き
ロッドレスシリンダ。 - 【請求項3】シリンダ本体の軸方向に沿わせてダクトを
設けるとともに、スライダにシリンダ本体の軸方向に沿
わせた圧力流体給排のためのチューブを取付け、 上記チューブの先端に、軸方向の通路を有し上記ダクト
を密に摺動する吸気ピストンを取付けた、 ことを特徴とする請求項1に記載したブレーキ装置付き
ロッドレスシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3050508A JP2593366B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | ブレーキ装置付きロッドレスシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3050508A JP2593366B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | ブレーキ装置付きロッドレスシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062719A JPH062719A (ja) | 1994-01-11 |
JP2593366B2 true JP2593366B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=12860904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3050508A Expired - Lifetime JP2593366B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | ブレーキ装置付きロッドレスシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593366B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54133285U (ja) * | 1978-03-08 | 1979-09-14 | ||
DE3328292A1 (de) * | 1983-08-05 | 1985-02-21 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Arbeitszylinder mit bremseinrichtung |
JPS6244108U (ja) * | 1985-09-05 | 1987-03-17 | ||
JPH0772564B2 (ja) * | 1988-05-20 | 1995-08-02 | シーケーディ株式会社 | ロッドレスシリンダの中間停止装置 |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP3050508A patent/JP2593366B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH062719A (ja) | 1994-01-11 |
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