JP2592802B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

Info

Publication number
JP2592802B2
JP2592802B2 JP61136775A JP13677586A JP2592802B2 JP 2592802 B2 JP2592802 B2 JP 2592802B2 JP 61136775 A JP61136775 A JP 61136775A JP 13677586 A JP13677586 A JP 13677586A JP 2592802 B2 JP2592802 B2 JP 2592802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
image
signal
output
pixel data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61136775A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62292074A (ja
Inventor
信一 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP61136775A priority Critical patent/JP2592802B2/ja
Publication of JPS62292074A publication Critical patent/JPS62292074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2592802B2 publication Critical patent/JP2592802B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は中間調画像を記録する記録装置に関する。
〔従来技術〕 従来、中間調再現性が余り良くない記録装置を使用し
て、疑似的に再現する方法として、デイザ法、濃度パタ
ーン法等が提案され、実用化されている。これらの方法
に関しては、特開昭57-76977号公報を初め数多くの出願
がなされ、文献等にも詳しく記載されているので説明は
省略する。これらの方法では、マトリクスの大きさが限
定されている中で、多くの階調数を増加させる試みがな
されている。
現在までに行われている方法は、中間調画像信号(濃
淡画像信号)をしきい値信号に(デイザ信号)とを比較
して、2値または限られた数に多値化して、ドツトの大
きさまたはドツトの密度で疑似的に中間調を再現してい
る。
例えば、しきい値信号を4×4のマトリクスとする
と、2値しか表現できない記録装置においては、17階調
しか再現できず、1階調当りの濃度差が大きく、いわゆ
る偽輪郭が目立った画像となってしまう。これを改善す
るために、マトリクスを大きくすると、解像度が低下し
てしまうという相反した特性を有している。
また、多値が表現できる記録装置においては、多値化
して同じマトリクスサイズで階調数の増加を企ててい
る。例えば、インクジエツトプリンタではドツトの大き
さまたはインクの濃淡などで多値化を企てているし、電
子写真レーザプリンタでは、1つのマトリクスを主走査
方向に細分化して、パルス幅変調をして多値化を企てて
いる(特開昭57-99864号公報参照)。
しかし、上記例で、インクジエツトプリンタで多値化
する場合は、ドツトの大きさ、濃淡の種数を増すには限
界があり、また、電子写真レーザプリンタでも、パルス
の周波数を高くするには実用的には限界があるため、1
階調当りの濃度差を識別できないようにするのは困難で
ある。
以下に電子写真レーザプリンタにおける従来技術につ
いて説明する。
第1図は従来の電子写真レーザビームプリンタの構成
を示すブロツク図であり、多値化プロセスではデイザ法
または濃度パターン法に準じている。以下、構造ならび
に動作について説明する。
21は画像メモリで、各々の画素が6ビツトの中間調画
像データとして格納されている。画像メモリ21には、ク
ロツクパルスCPと後述する主走査同期信号(水平同期信
号)BDをカウントするアドレスカウンタ22で指定された
アドレスの画素データN1が出力される。23はルツクアツ
プテーブルで、画素データN1の階調特性を直線的に補正
した画素データN2に変換し、デイジタルコンパレータ24
の一方に入力する。ルツクアツプテーブル23は画素デー
タN1とは異なるアドレスに画素データN2として画素デー
タN1を対応させてN1-N2変換を行っている。デイジタル
コンパレータ24の他の一方の入力にはしきい値マトリク
スが格納されたメモリ31から出力Tが入力し、デイジタ
ルコンパレータ24で両者が比較され、2値信号Vとな
り、アンプ25を介して半導体レーザ26を駆動する。半導
体レーザ26の出力光Iは矢印方向に回転する回転多面鏡
27で反射し、出力光Iは感光ドラム28を主走査する。感
光ドラム28は矢印方向に回転して副走査され、2次元走
査が行われる。感光ドラム28は図示しない電子写真プロ
セスと出力光Iの走査により潜像が形成され、トナー現
像、転写、定着が行われて画像記録が行われる。また、
出力光Iの一部はミラー29で反射し、光検知器30に入射
して主走査同期信号BDが得られる。
一方、メモリ31は16×4のマトリクスになっており、
コラムアドレスカウンタ32がクロツクパルスCPを16進カ
ウントして、主走査方向のコラムアドレスをローアドレ
スカウンタ33が主走査同期信号BDを4進カウントして副
走査方向のローアドレスを各々指定している。従って、
アドレスカウンタ22がクロツクパルスCPを16進カウント
毎に主走査方向に画素を逐次指定して、主走査同期信号
BDを4カウント毎に副走査方向の画素を逐次指定すれ
ば、画像メモリ21に格納された1画素はメモリ31全体に
対応する濃度パターンとなる。また、アドレスカウンタ
22がクロツクパルスCPを8カウント毎に主走査同期信号
BDを2カウント毎にアドレスを更新すれば、1画素はメ
モリ3の1/4に対応し、デイザ法と濃度パターン法の中
間状態となる。後者に関しては、特開昭57-99867号公報
に詳しく述べられてある。
上記例では、1画素を6ビツトのデータとしたので、
画素データN1,N2および出力Tは各々0〜63の値をと
り、画素データN2のレベルが出力Tのレベルより大きい
時、2値信号Vは『1』となって、半導体レーザ26が発
光するが、出力画像の濃度特性はメモリ31のしきい値の
配列順、半導体レーザ26の発光強度、電子写真プロセス
等により変換する。
第2図は画素データN1,N2および出力画像濃度Dとの
関係を実測した特性図であり、特性(a)は、ルツクア
ツプテーブル23を介しない場合の画素データN1による出
力画像濃度Dを示し、特性(b)は、ルツクアツプテー
ブル23を介した場合の画素データN2による出力画像濃度
Dを示している。なお、横軸は、画素データを示し、縦
軸は出力画像濃度を示している。また、各画素データに
対する出力画像濃度は、1パルス毎に段階的に変化す
る。
この図から分かるように、特性(a)に示されるよう
に、階調補正を加えない場合は、レーザビーム径が大き
いため出力画像濃度が低濃度部での立ち上りが大きく、
高濃度部に到達するにつれて寝た特性となり、1段での
濃度差の最大ΔDMAXは画素データN1が5から6になる場
合で、各濃度をD1,D2とすると、ΔDMAX=D2−D1とな
り、実測データでは、ΔDMAX=0.08であった。人眼の識
別濃度差については、色々発表があるが、ΔDMAXは0.01
程度まで識別できるとされている。従って、0.08はもち
ろんハツキリと識別されるため、出力画像の階調特性
は、階段状に見え、いわゆる偽輪郭が生じ、偽輪郭が目
立つ中間調画像が出力されて、階調表現性が著しく低下
してしまう問題点があった。このように特性(a)は望
ましい階調特性を有しているとは結論できない。このた
め、階調特性を直線的に補正した場合が、第2図に示す
特性(b)であり、例えば画素データN1の第11〜14番目
を画素データN2の第5番目のデータとし、画素データN1
の第15〜18番目を画素データN2の第6番目のデータとな
るように変換する。
この変換は、特性(a)の立ち上がるところを膨張さ
せ、寝ているところを圧縮するもので、この変換による
画素データが画素データN2、即ち、特性(b)となる。
このような変換を行っても、1段での濃度差の最大Δ
DMAXが変換するわけではなく、上述同様に偽輪郭が目立
つ中間調画像が出力されて、階調表現性が著しく低下し
てしまう問題点があった。なお、この現象は、特性の
(a)または(b)の立ち上りが大きいところで顕著と
なり、その領域の階調性が低下してしまうことを示して
いる。
次に第3図(a)〜(d)、第4図を参照しながらレ
ーザ光の露光分布特性および形成される画像の濃度分布
特性について説明する。
第3図(a)〜(d)は従来のパルス幅変調による露
光分布特性を説明する波形図であり、同図(a)はレー
ザ駆動パルスを示し、『1』レベルのとき、レーザ光が
図示しないレーザから出力される。
同図(b)はレーザ光の強度Iの分布を表し、横軸は
距離軸を示し、レーザ光の強度Iの分布は通常ガウス分
布でほぼ近似される。
よって、レーザ光の強度Iは中心強度で正規化すると
下記第(1)式で与えられる。
I=EXP(−x2/2σ) ………(1) ただし、xは中心をoとした距離を示し、σはガウス分
布の標準偏差である。
レーザビーム径を表すのに、中心強度の1/2となる強
度幅、すなわち、半値幅で表す場合と、中心強度の1/e2
となる強度での幅で表す場合があるが、この発明では後
者の方を採用する。同図(b)に示した4σがそのレー
ザビームの径となる。また、同図(b)に示したレーザ
ビームは矢印方向に速度vで走査される。従って、走査
距離Lは、下記第(2)式で与えられ、 L=vT ………(2) となるが、走査速度vが一定であるならば、LとTは等
価であり、同図(a)と(b)は同軸で対照できる。
同図(c)は点Q,Sにおける強度分布(実線,破線)
を示し、同図(d)はレーザON時間T1,T2に対応する露
光量分布(波形(a),(b))を示している。
次に動作について説明する。
レーザ光をP点でオンしQ点でオフしたとすると、す
なわち、同図(a)に示すT1時間だけレーザ光をオンし
たとすると、P点でレーザ光がオンした直後の強度Iの
分布は同図(b)に示されるようになり、Q点直前でレ
ーザ光がオフする場合の強度Iの分布は同図(c)の実
線のようになる。従って、P点におけるレーザ光の強度
Iの推移は、同図(b)に示す強度I(中心P)が同図
(c)に示す強度I(中心Q)にシフトしたと考えられ
るので、P点における露光量EPは下記第(3)式で与え
られる。
ただし、P−QはP-Q間の距離を示す。
同様にQ点における露光量EQは、ガウス分布に対して
Q点はP点と対称であるので、下記第(4)式で与えら
れる。
EP=EQ ………(4) また、P点とQ点の中心R点での露光量ERは下記第
(5)式で与えられる。
このようにして、T1時間だけレーザ光をオンしたときの
露光量分布は同図(d)の波形(a)に示すようにな
る。
又、同図(a)に示したレーザ光のオン時間T1を2の
T2(2T1)とすると、レーザ光がオフする直前の強度I
の分布は同図(c)の破線のようになり、P点の露光量
は同図(c)に示す横線部分の面積となり、その場合の
露光量分布は同図(d)の波形(b)のような波形とな
り、露光量分布の中心もR点からQ点に移動する。
第4図は第3図(d)に示した露光量分布に対する濃
度特性を示す図であり、第1象限は走査方向における出
力濃度特性を示し、縦軸は濃度Dを表し、横軸は距離L
を表す。第2象限は記録系、例えば電子写真プロセスの
露光量と濃度の特性を示し、横軸は露光量Eを示す。た
だし、電子写真ではプロセスによって、露光量大で濃度
高(イメージスキヤン)または、露光量大で濃度低(バ
ツクグラウンドスキヤン)方式とがあるが、ここでは前
者の方を示している。第3象限は第3図(d)に示した
露光量分布を示し、縦軸は距離Lを示している。
第3象限に示した露光量分布は、第2象限に示したE-
D特性で、第1象限に示す濃度分布として出力され、可
視像となる。第1象限に示す波形(a),(b)は第3
図(d)の波形(a1),(b1)に対応し、それぞれのレ
ーザ光のオン時間がT1,T2の場合の濃度分布である。こ
の平均濃度は第1象限の分布と走査方向の分布とで得ら
れる立体分布を体積積分し、単位面積で除したものとな
るが、走査方向と直角方向の分布を考慮すると、説明が
複雑になり、1次元方向、すなわち、走査方向のみの説
明で定性的に理解できるので、2次元分布については省
略する。従って、走査方向を1次元で考えると、第1象
限に示す波形(a),(b)を積分して単位距離で除せ
ば平均濃度と等価なものと考えられる。第1象限の面積
比はE-D特性が非線型であるため、レーザ光のオン時間
の比とはならないが、レーザ光のオン時間が長くなるに
従って、濃度が高く、また、ドツト径も大きくなること
が理解できる。
また、電子写真のラチチユードが狭いので、T2以上に
レーザON時間を長くすると、ドツトの濃度が飽和し、第
1象限の点線(c)のようにドツト径のみが増大するこ
とがわかる。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の電子写真の狭いラチチュードを利
用して多値化を試みているが、第4図の第1象限に示す
波形(a),(b)のように、ハイライト部で黒ドツト
が形成される過程において、波形(b)に示されるよう
に面積は小さいが濃度が飽和濃度に近い黒ドツトが形成
される。この黒ドツトは、白部の面積に比較して小面積
であり、また、濃度が高いので、視覚上ドツトが目立
ち、画像のハイライト部がザラザラした感じとなる問題
点があった。
又、電子写真レーザビームプリンタ等の装置において
は、レーザビームを回転多面鏡で主走査し、感光ドラム
を回転させて、副走査を行っている。この際、回転多面
鏡の加工精度と取付精度の低さから主走査ムラ、または
感光ドラムの回転速度精度を低さから回転ムラを生じる
とともに、出力画像の副走査方向の濃度ムラとなって画
質を劣化させている。
まず、電子写真レーザビームプリンタにおいて、走査
ムラが濃度ムラとなるプロセスについて説明する。
レーザ光の強度I、主走査時間をTH、副走査方向の単
位長さ当りの平均走査線数をNとすると、副走査方向の
単位長さ当りの平均露光Eは、下記第(6)式で与えら
れる。
E=I・TH・N ………(6) ここで、主走査ムラ、回転ムラがあると、平均走査線数
Nが変動し、Nの変動分をΔNとすると、露光量の変動
分ΔEは上記第(6)式より、下記第(7)式で与えら
れる。
ΔE=I・TH・ΔN ………(7) 画像を記録する場合は、強度Iを変調するわけである
が、ムラだけを考えるため強度Iを一定とすると、主走
査時間THが一定であるから、露光量の変動分ΔEは、Δ
E∝ΔNとなる。
感光ドラムを露光すると、電子写真プロセスで、電位
潜像が得られ、トナー現像、紙転写、定着して画像の濃
度となるが、一般に露光量と濃度の関係は非線形であ
る。電子写真のラチチユードは狭いが、その一部は直線
で近似でき、説明を簡単にするため、濃度DをD∝Nと
すると、濃度の変動分ΔDはΔD∝ΔNとなる。
従って、下記第(8)式に示す関係が得られる。
ΔD/D∝ΔN/N ………(8) 変動分の平均値または実行値を考えた場合、ΔNの平均
値または実行値ΔNRMSはハードウエアの精度で決定し、
ほぼ一定と考えられる。また、Nは一定であるから、実
行値ΔNRMSのNの比は一定であり、これをCVとおくと、
ΔDの実行値ΔDRMSは下記第(9)式の関係が成立し、 ΔDRMS∝CV・D ………(9) 濃度ムラは平均濃度に比例することがわかる。実際に
は、露光量と濃度は比例関係にないから、第(9)式は
厳密には成立しないが、平均濃度が大きくなる程、濃度
ムラも大きくなることがわかる。しかし、ある程度以上
の露光量では濃度は飽和するため、露光量の変動があっ
ても、濃度は変化しない。従って、白、黒2値で、中間
調を表現する場合は、レーザ光の強度を大きくして、濃
度を飽和させれば、濃度ムラは現れない。ところが、レ
ーザ光の強度分布の断面は、矩形ではなく、ガウス曲線
で近似される形状となり、主走査方向のレーザ露光量分
布はその位置を通過するガウス曲線の積分となって、長
い裾野を持った分布となり、主走査方向のオフ時間が短
いと、露光分布はその裾野が重なって零とはならず、前
記濃度ムラが現れる。
第5図(a)〜(e)、第6図(a)〜(e)は濃度
ムラを説明するための図であり、これらの図において、
(a)はレーザに印加される駆動パルスを示し、T1,T2
はON時間を表す。(b)はレーザ光の強度Iの分布(ガ
ウス分布)を示し、(c)は前記(b)に示す強度Iの
分布の露光量分布を表し、例えばR点での露光量は、前
記(b)の斜線部の面積に相当する。(d)は前記
(c)に示す露光量分布時の電界強度分布を示してい
る。(e)は前記(d)に示す電界時の出力濃度分布を
示している。
第5図(a)に示す様に、レーザのON時間T1が短い場
合は、第5図(c)に示すように露光量分布に重なりは
生じない。また、良く知られているように、電子写真で
は電界現像効果、すなわちエツジ効果があり、露光分布
から決まる電位分布よりエツジが強調される。第5図
(c)に示される露光量分布が得られるときは、第5図
(d)に示す電界強度分布が得られ、第5図(e)に示
す電界時の出力濃度分布が得られ、露光量分布よりも中
間調の少ないドツトとなる。なお、イメージ現像方式に
より潜像を現像する。
また、第6図(a)に示すように、レーザのON時間T2
が長い場合は、第6図(c)に示すように露光量分布が
交差する場合は、破線に示す露光量分布となり、第6図
(d)に示す電界強度分布も下り、中間濃度となる、ま
た、ドツトの中心も電界現像効果が減少し、濃度が低下
する。このレーザのOFF期間の中間濃度は、前述した露
光量の変動分ΔEの影響を受け、濃度変動ΔDとなって
表れる。
従って、2値で中間調を表現する場合は、イメージ現
像では黒ドツトの面積が小さい場合、すなわち、平均濃
度が低いハイライト部では濃度ムラはほとんど表れな
い。しかしながら、黒ドツトの面積が大きくなり、平均
濃度が高い高濃度部になると、濃度ムラが出現し、前述
したように平均濃度が高い程、濃度ムラも大きくなる問
題点がある。また、多値で中間調を表現する場合は、当
然濃度ムラが表れるが、多値をハイライト部のみに使用
するならば、その濃度ムラは非常に小さくなる。また、
バツクグラウンド現像の場合は、上記とは逆にハイライ
ト部に濃度ムラが出現する問題がある。
第7図は中間調画像信号と出力画像濃度との相対関係
を模式化した特性図であり、縦軸は出力画像濃度Dを示
し、横軸は入力画像信号Nを示し、DPは記録材の濃度レ
ベルを示している。
この図から分かるように、高濃度領域に近づく程、出
力画像濃度は濃度ムラが生じ、波形がゆらぎ始め、その
程度は高濃度領域程大きくなっている。
このように、従来の画像記録装置では、低濃度領域或
いは高濃度領域においても安定した中間調画像を出力で
きない場合があるという問題点があった。
〔目的〕
上述したような背景から本願発明の目的は、滑らかな
中間調画像記録を行うことができる画像記録装置を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像記録装置は、画像データを入力する入力
手段と、前記入力手段から入力された画像データから所
定のパターン信号に基づいてパルス幅変調信号を形成す
る形成手段と、前記形成手段から出力されたパルス幅変
調信号に基づいてビームを変調走査し、記録媒体上に画
像を記録する記録手段とを有し、前記パターン信号は、
前記ビームの径に相当する走査時間内に複数のパルス幅
変調信号が形成可能なパターン信号であることを特徴と
する。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第8図は、第1の実施例の電子写真レーザビームプリ
ンタの中間調画像記録の構成を示すブロツク図である。
第8図において第1図と同一のものには同じ符号を付
している。
第8図において1はしきい値信号とゆらぎ信号とを加
算する為のアダーである。該アダー1によって、メモリ
31に格納されたしきい値マトリクスのしきい値T11(第
1のデイザ信号)と非同期信号格納手段をなす乱数メモ
リ2からのゆらぎ信号(第2のデイザ信号)Rとを加算
して、デイジタルコンパレータ24にアダー出力T22を出
力する。乱数メモリ2は、クロツクパルスCPとは非同期
のクロツクパルスRCPをアドレスカウンタ3がカウント
することにより指定されるアドレスからゆらぎ信号Rが
出力される。また、クロツクパルスRCPは画素データN1
の読出し周期よりも高くし、増大する雑音の空間周波数
成分を高くして、視覚に対して雑音を目立たせなくして
いる。
次に第9図(a)〜(c)を参照しながら第8図の動
作について説明する。
第9図(a)〜(c)は第8図の各部の信号タイミン
グを示すタイムチヤートである。同図(a)において、
T11はしきい値出力を示し、T22はアダー出力を示し、画
素データN2のレベルは一点鎖線で示してある。同図
(b)において、V1はゆらぎ信号Rを付加しない場合の
コンパレート出力を示している。同図(c)において、
V2はゆらぎ信号Rを付加した場合のコンパレート出力を
示している。
ゆらぎ信号Rを付加しない場合は、アダー1からはア
ダー出力T11のみが出力され、同図(a)に示されるよ
うな画素データN2がデイジタルコンパレータ24に入力さ
れた場合は、同図(b)に示されるようなコンパレート
出力V1が出力される。
これに対して、ゆらぎ信号Rを付加した場合は、アダ
ー1からはアダー出力T22が出力され、同図(c)に示
すゆらぎのかかったコンパレート出力V2が出力される 第10図は第1の実施例による画素データと出力画像濃
度の相関関係を示す特性図である。
しきい値出力T11にゆらぎ信号Rを付加することは画
素信号N2にゆらぎ信号Rを付加することと等価である。
第10図に示されるように、低濃度部でのゆらぎ量をΔN
21としたときの濃度ゆらぎはΔD1となり、又、高濃度部
でのゆらぎ量をΔN22としたときの濃度ゆらぎはΔD2
なる。そして画素データN2は低濃度部で膨張し、高濃度
部で圧縮されたスケールとなっているから、ゆらぎ量Δ
N21は高濃度部ではゆらぎ量ΔN22と圧縮される。この為
濃度ゆらぎの関係は、ΔD21≪ΔD1となり、階調表現能
力の低い低濃度部でのS/Nは低下するが、階調表現力の
高い高濃度部でのS/Nは低下しなくなり、偽輪郭が目立
たない中間調画像を得られるものである。
以上説明したように、第1の実施例は中間調画像信号
の画素ピツチに比して小ピツチで変化する非同期信号を
格納する非同期信号格納手段と、この非同期信号格納手
段に格納された非同期信号にしきい値信号を付加させる
付加手段を設けたので、従来の濃度パターン法、デイザ
法によっても残存していた偽輪郭を大幅に改善でき、滑
らかな階調性を有する中間調画像を得ることができると
ともに、それによって生じるS/Nの低下を階調性表現力
の低い領域に限定できる優れた利点を有する。
尚第1の実施例では、しきい値信号にゆらぎをかけて
いるか、しきい値信号にゆらぎをかける代わりに画像信
号にゆらぎをかけてもよい。
以下第2の実施例として画像信号にゆらぎをかける場
合について説明する。
第11図は第2の実施例の構成を示すブロツク図であ
る。
第11図において第1図、第8図と同一のものには同じ
符号を付している。
第11図では、ルツクアツプテーブル23から出力される
画素データN2と、非同期信号格納手段をなす乱数メモリ
2からのゆらぎ信号R(第2のデイザ信号)とをアダー
1により加算する。そしてアダー1は、画素データN2
ゆらぎ信号Rを加算したアダー出力T22をデジタコンパ
レータ24に出力して、デジタルコンパレータ24によりし
きい値信号(第1のデイザ信号)と比較する。乱数メモ
リ2は、クロツクパルスCPとは非同期のクロツクパルス
RCPをアドレスカウンタ3がカウントすることにより指
定されるアドレスからゆらぎ信号Rが出力される。ま
た、クロツクパルスRCPは画素データN1の読出し周期よ
りも高くし、増大する雑音の空間周波数成分を高くし
て、視覚に対して雑音を目立たせなくしている。
次に第12図(a)〜(c)を参照しながら第11図の動
作について説明する。
第12図(a)〜(c)は第11図の各部の信号タイミン
グを示すタイムチヤートであり、同図(a)において、
T11はしきい値出力を示し、T21はゆらぎ信号Rを付加し
ない場合のアダー出力を示し、T22はゆらぎ信号を付加
した場合のアダー出力を示す。同図(b)において、V1
はゆらぎ信号Rを付加しない場合のコンパレート出力を
示している。同図(c)において、V2はゆらぎ信号Rを
付加した場合のコンパレート出力を示している。
ゆらぎ信号Rを付加しない場合は、アダー1からはア
ダー出力T21のみが出力され、このアダー出力T21と同図
(a)に示されるようなしきい値信号T11とがデイジタ
ルコンパレータ24で比較され、同図(b)に示されるよ
うなコンパレート出力V1が出力される。
これに対して、ゆらぎ信号Rを付加した場合は、アダ
ー1からはアダー出力T22が出力され、このアダー出力T
22としきい値信号T11がデイジタルコンパレータ24で比
較され、同図(c)に示すゆらぎのかかったコンパレー
ト出力V2が出力される。
第13図は階調補正前にゆらぎを付加した場合の画素デ
ータと出力画像濃度の相関関係を示す波形図である。
この図から分かるように、ゆらぎ量を調整して画素デ
ータN1にΔN1だけゆらぎをかけると、濃度ゆらぎはΔD1
となり、画素データN1は直線スケールであるので、高濃
度部でのゆらぎ量ΔN2はΔN1に等しくなる。このため、
濃度ゆらぎΔD2もΔD1と等しくなる。このため、第2図
に示したように、高濃度部では階調表現能力が高いの
で、濃度ゆらぎは小さくてよいのに、階調表現能力の低
濃度部と同等のゆらぎがかかり、全濃度領域で同じよう
にS/Nが低下してしまう。
ところが、第2の実施例では、アダー1をルツクアツ
プテーブル3の後段に挿入したので、第14図に示す濃度
特性が得られる。
第14図は第2の実施例による画素データと出力画像濃
度の相関関係を示す特性図である。
この図において特性Iはゆらぎ信号Rが付加された画
素データN2を示している。
この図に示されるように、低濃度部でのゆらぎ量をΔ
N21としたとき濃度ゆらぎはΔD3となり、高濃度部での
ゆらぎ量をΔN22としたときの濃度のゆらぎはΔD4とな
る。画素データN2は低濃度部で膨張し、高濃度部で圧縮
されたスケールとなっているから、ゆらぎ量ΔN21は高
濃度部ではゆらぎ量ΔN22と圧縮され、濃度ゆらぎの関
係は、ΔD3≫ΔD4となる。この為階調表現能力の低い低
濃度部でのS/Nは低下するが、階調表現力の高い高濃度
部でのS/Nは低下しなくなり、偽輪郭が目立たない中間
調画像を得られるものである。
なお、上記第1,第2の実施例では、乱数メモリ2から
ゆらぎ信号を発生させる場合について説明したが、熱雑
音等を増幅させて発生させるようにしてもよい。但し熱
雑音等をデイジタル的に付加する場合は、A/D変換器を
設ける必要がある。また、上記第1,第2の実施例では、
ゆらぎ信号Rをアダー1により付加する場合について説
明したが、デイクリメントで行うようにしてもよい。し
かしながら、ハードの構成上から減算よりも加算の方が
構成を簡略できる。さらに、ゆらぎ信号Rを変える場合
は、乱数メモリ2の内容を変えてもよいが、ゆらぎ信号
Rをアダー1に加える前にビツトシフトさせることによ
り達成してもよい。また、上記第1,第2の実施例では、
クロツクパルスCP,RCPを非同期させた場合について説明
したが、これは、同期させた場合に生ずる周期的な模
様、すなわち、テキスチヤーの発生を防止するためであ
る。
次に第3の実施例として、レーザのスポツト光の径に
相当する走査時間に比して、短周期の駆動パルスでスポ
ツト光を繰り返しオン/オフ変調させる場合について説
明する。
第15図は第3の実施例を示す画像記録装置における変
調手段の構成図である。
第15図において51は画像メモリで、図示しない外部装
置より入力された画素信号(例えば5ビツト)を記憶す
る。52はアドレスカウンタで、入力されるクロツクパル
スCPと後述する水平同期信号BDとをカウントして、画像
メモリ1のアドレスを指定する。53はデイジタルコンパ
レータで、画像メモリ51から出力される画素信号(A)
とメモリ54から出力されるしきい値(B)とを比較し、
しきい値(B)よりも画素信号(A)が大きいとき、出
力パルス(C)がアンプ57に出力される。55は例えば16
進カウンタで構成されるコラムアドレスカウンタで、メ
モリ54のコラムアドレスを決定する。56は例えば2進カ
ウンタで構成されるローアドレスカウンタで、水平同期
信号BDをカウントして副走査方向のしきい値を逐次指定
する。58は半導体レーザで、発光したレーザ光59は高速
回転する回転多面鏡60により感光体ドラム61に走査され
る。62は反射ミラーで、レーザ光59の一部を光検知器63
に入射する。
以上構成に基づいて以下に第3の実施例の動作につい
て説明する。
クロツクパルスCPおよび水平同期信号BDをカウントす
るアドレスカウンタ52で、指定されたアドレスの画素信
号(A)が画像メモリ51より出力される。そして、デイ
ジダルコンパレータ53の一方に画像信号(A)が入力さ
れ、他方にはしきい値マトリクスが格納されたメモリ54
から出力されるしきい値(B)とが入力される。デイジ
タルコンパレータ53は両者を比較して、(A)<(B)
が成立する場合に出力パルス(C)が『1』となり、こ
の出力パルス(C)は後段のアンプ57で増幅され、半導
体レーザ58を駆動させる。次いで、発光するレーザ光59
が回転多面鏡60で反射され、矢印方向(副走査方向)に
回転する感光ドラム61上を主走査する。このとき、反射
ミラー62に反射されるレーザ光59が光検知器63に入射す
ると、水平同期信号BDがローアドレスカウンタ56および
アドレスカウンタ52に出力される。すなわち水平同期信
号BDはレーザ光の走査位置を示す記号である。
一方、メモリ54は、図示されるように16×2のマトリ
クスになっており、これ全体が画像メモリ51の1画素に
対応する。そして、全体の1/4がほほレーザビーム径に
対応するように制御される。濃度パターン法に基づいて
しきい値(B)を出力する。メモリ54のコラムアドレス
はコラムアドレスカウンタ55がクロツクパルスCPをカウ
ントすることによりアドレスが指定されるとともに、ロ
ーアドレスはローアドレスカウンタ56が水平同期信号BD
をカウントすることにより指定される。従って、アドレ
スカウンタ52はクロツクパルスCPを16カウント毎に主走
査方向の画素を逐次指定し、水平同期信号BDを2カウン
ト毎に逐次指定する。
第16図(a)〜(c)は第15図に示した各信号の動作
状態を示すタイミングチヤートであり、同図(a)は画
像メモリ51より出力される画素信号(A)を示す。同図
(b)はメモリ54から出力されるしきい値(B)を示
す。同図(C)はデイジタルコンパレータ3から出力さ
れるパルス信号(C)を示している。なお、矢印65は1
画素(PIXEL)に対応する距離を示し、矢印66はレーザ
ビーム径4σを示している。
例えば画像メモリ51より出力された画素信号のレベル
が『28』であった場合には、メモリ54から出力されるし
きい値(B)『3127231929…1』とをデイジ
タルコンパレータ53が比較する。そして、画素信号レベ
ルとしきい値(B)の比較に基づいて、しきい値(B)
より高いレベル時にパルス出力(C)が立ち上る。この
立ち上りは、レーザビーム径4σより短周期の間に例え
ば2回半導体レーザ58を駆動させる。このため、ハイラ
イト部の黒ドツトがソフトになり、ボケた黒ドツトを形
成できる。
第17図および第18図を参照しながら第15図に示した変
調手段の動作を説明する。
第17図(a),(b)は第51図に示した変調手段の動
作を説明する波形図であり、同図(a)は出力パルス
(C)を示し、同図(b)は時間t1,t2における露光量
分布特性波形s1,s2およびその総合露光量分布特性波形s
3を示している。T11はレーザのON時間を示している。な
お、第16図(b)と同じものには同一の符号を付してい
る。
第18図は第17図(b)に示した露光量分布に対する濃
度特性を示す図であり、第1象限は走査方向における出
力濃度特性を示し、縦軸は濃度Dを表し、横軸は距離L
を表す。第2象限は記録系、例えば電子写真プロセスの
露光量と濃度の特性を示し、横軸は露光量Dを示す。な
お、第17図(b)および第3図と同一のものには同じ符
号を付している。
第18図に示した総合露光量分布特性波形s3(波形
(d))と波形(b)との面積はE-D特性が非線型であ
るため、等しくならないが、第3図(a)に示すレーザ
ON時間T1と第17図(a)に示すレーザON時間T11を調整
すれば同面積にすることがてき、総合露光量分布特性波
形s3と波形(d)との面積を等しくできる。
この図から分かるように、同じ平均濃度でも総合露光
量分布特性波形s3と波形(b)とでは、総合露光量分布
特性波形s3の濃度の方が低く面積が大きくなる。結果と
して、総合露光量分布特性波形s3による黒ドツト、すな
わち、波形(b)による黒ドツトは、ボケた黒ドツトと
なり、視覚上、目立ちにくくなる。また、第17図(a)
に示すレーザON時間T11を徐々に長くして行くと、総合
露光量分布特性波形s3による濃度は高くなる。従って、
従来の小面積の高濃度ドツトが出現しながら面積が大き
くなって増加するのに対して、この発明は、大面積の低
濃度のドツトの濃度が高くなって平均濃度が増加する。
尚上述した第3の実施例はしきい値信号がデジタル信
号であるが、アナログ信号による比較も可能である。
以下第4の実施例としてしきい値信号がアナロク信号
の場合について説明する。
第19図は第4の実施例を示す画像記録装置の構成図で
あり、第15図と同一のものには同じ符号を付している。
この図において、71はD/Aコンバータで、画像メモリ5
1から出力される画素信号をD/A変換して、アナログ信号
(A1)を出力する。72は分周器で、クロツクパルスCPを
分周する。73はノコギリ波発生器で、分周器72の出力お
よび水平同期信号BDより後述するノコギリ波75を出力す
る。すなわちノコギリ波発生器は水平同期信号BDに同期
したノコギリ波を発生させる。74はコンパレータで、ア
ナログ信号(A1)とノコギリ波75とを比較し、ノコギリ
波75よりもアナログ信号(A1)のレベルが高いとき、パ
ルス出力(C1)を半導体レーザ58に対し出力する。
第20図は(a)〜(c)は第19図に示した各信号の動
作状態を示すタイミングチヤートを示す。同図(a)は
画像メモリ51より出力される画素信号(A)を示す。同
図(b)はノコギリ波発生器73から出力されるノコギリ
波75を示す。又同図(c)はデイジタルコンパレータ53
から出力されるパルス信号(C1)を示している。なお、
矢印76は1画素に対応する距離を示し、矢印77はレーザ
ビーム径4σを示している。尚、本例においてはアナロ
グパターン信号としてノコギリ波を例にとり説明したが
他の形状のアナログパターン信号を用いても良い。
第20図に示すように、アナログのノコギリ波75を使用
してパルス幅変調を行う場合は、パルス幅を連続的に変
えることができるため、原理的には無限の階調数を得ら
れる利点がある。
なお、上記第3,第4実施例では濃度パターン法の例に
ついてパルス変調する場合について説明したが、アドレ
スカウンタ52でクロツクパルスを8カウント毎に、水平
同期信号BDを1カウント毎に各々主走査方向,副走査方
向の画素を逐次指定するようにすれば、画素の大きさを
メモリ54の1/4に対応させることが可能となり、濃度パ
ターン法とデイザ法の中間状態(特開昭57-99867号公報
参照)の中間調を達成できる。
また、上記第3,第4実施例ではレーザ光のビーム径に
比して、短周期のレーザ光を2度オン/オフする場合に
ついて説明したが、オン/オフ回数は2度に限定されな
いが、2度で充分な黒ドツトのボケを形成できる。これ
によって画像のハイライト部分の黒ドツトをボカすこと
ができ、なめらかな中間調画像記録を行うことが出来
る。
次に第5の実施例として中間調画像の低濃度領域部分
と高濃度領域部分のしきい値パターンを変えることにつ
いて説明する。
第21図は第5の実施例を示す画像記録装置の断面図で
ある。第21図において101は感光ドラム、102は1次帯電
用帯電器、103は2次帯電用帯電器、104は転写帯電器、
105は前除電帯電器、106は現像シリンダ、107は現像
器、108はトナー、109は分離ローラ、110は分離部、11
1,112は定着ローラ、113は定着ヒータ、114,115はレジ
ストローラ、116,117は排紙ローラ、118は給紙ローラ、
119は給紙カセツト、120は記録媒体となる記録紙、121,
122,123,124は搬送ローラ、125は搬送シート、126は記
録紙トレー、127は回転多面鏡、128はf−θレンズ、12
9はレーザビーム、130,131は可動ガイド板、132〜141は
固定ガイド板、151は変調装置で、レーザ152をオン,オ
フ変調する。153はコリメータレンズで、レーザ152から
発射されたレーザビーム152aを平行光束にする。なお、
画像形成動作については公知の電子写真方式に準ずるの
で、説明は省略する。
次に第5の実施例による記録紙搬送動作について説明
する。
給紙カセツト119内の記録紙120は給紙ローラ118の回
転により給紙カセツト119より送り出される。このと
き、可動ガイド板130は実線で示された位置にあり、記
録紙120はこの位置で待機する。レジストローラ114,115
は、スタート信号によって、変調装置151が画像信号を
出力するのに同期遅延して回転を始め、記録紙120を感
光ドラム1へ送り込む。記録紙112は転写帯電器104でト
ナーを転写されて、定着ローラ111,112、定着ヒータ113
で定着される。このとき、可動ガイド板131は実線で示
された位置にあり、記録紙120はガイド140の方向へ送り
出される。記録紙120は搬送シート125でもとの方向へ搬
送される。記録紙120は搬送ローラ123,124によって再び
レジストローラ114,115に差し込まれる。次に上記の説
明と同様に記録紙120は、再度トナー転写,定着を繰り
返される。このとき、記録紙120の画像位置はレジスト
ローラ114,115が回転を始めるタイミングによって制御
される。また、このとき変調装置151は1回目と異なっ
た画像信号を出力する。このようにして、所定の回数だ
けトナー転写,定着が繰り返された後、可動ガイド板13
1が破線で示された位置となり、記録紙120は排紙ローラ
116,117によって記録紙トレー126へ送り出される。別の
画像再生を行う場合は可動ガイド板130が再度実線で示
された位置へ戻って、新しい記録紙120が送り込まれ
る。
次に第22図を参照しながら第21図に示した変調装置15
1の構成について説明する。
第22図は第21図に示した変調装置51の構成を示すブロ
ツク図であり、161はクロツクジエネレータで、タイミ
ングクロツクCLKを発生する。162は画像メモリでXアド
レスカウンタ163,Yアドレスカウンタ164で指定される
(X,Y)アドレスに各画素が分割してメモリされてい
る。画像メモリ162の各画素は0〜31の32階調の濃淡情
報を有している。ただし、31の方を黒とする。165,166
は16×2のしきい値マトリクスをメモリしているマトリ
クスメモリで、後述する第23図(a)に示すドツト形成
濃度パターンおよび第23図(b)に示す多値濃度パター
ンが格納されている。167は16進のコラムカウンタで、
マトリクスメモリ165,166のコラムアドレスを指定す
る。168は2進のローカウンタで、マトリクスメモリ16
5,166のローアドレスを指定する。169,170はデイジタル
コンパレータで、画像メモリ162に格納された画素デー
タとマトリクスメモリ165,166に格納された各パターン
のしきい値とを比較し、しきい値を越える画素データが
入力された場合に所定の黒信号をマルチプレクサ171を
介してレーザプリンタ172に出力する。レーザプリンタ1
72はスタート信号V,水平同期信号Hを発生される。水平
同期信号Hは走査ビーム129を有効画像範囲外で検出す
ることにより、簡単に発生できる。
スタート信号Vは任意のタイミングで発生させる。そ
してこのスタート信号Vに遅延して前述したように、レ
ジストローラ114,115を回転させれば、レーザプリンタ1
72が入力する2値画像信号と、記録紙120の位置との同
期をとることができる。X,Yアドレスカウンタ163,164
は、レーザプリンタ172の発生するスタート信号Vでリ
セツトされ、Xアドレスカウンタ163はクロツクジエネ
レータ161が発生するタイミングクロツクCLKをカウント
して画像メモリ162のXアドレスを進めるとともに、タ
イミングクロツクCLKは同時にコラムカウンタ167でカウ
ントされ、マトリクスメモリ165,166のコラムアドレス
を進める。Yアドレスカウンタ164はレーザプリンタ172
が発生する水平同期信号Hをカウントして画像メモリ16
2のYアドレスを進めるとともに、ローアドレスカウン
タ128でカウントされ、マトリクスメモリ165,166のロー
アドレスを進める。
X,Yアドレスカウンタ163,164で指定された画像メモリ
162の画素データはコラムカウンタ127,ローカウンタ168
で指定されたマトリクスメモリ165,166のしきい値と各
々デイジタルコンパレータ169,170で比較され、より大
きければ黒信号がコンパレータ169,170から出力され
る。コンパレータ169,170の出力信号はマルチプレクサ1
71でどちらかが選択されて、レーザブリンタ172へ2値
画像信号として送られる。この信号は、レーザ152を駆
動して感光ドラム101に2値画像露光し、記録紙120上に
2値画像が形成される。ここで、マトリクスメモリ165,
166に異なるしきい値マトリクスを入れておき、第21図
で説明したプロセスの繰り返し毎に、マルチプレクサ17
1でデイジタルコンパレータ169,170を切換えればよい。
従って本例において画像メモリ162のデータは2回使用
される。なお、第22図で、マルチプレクサ171をデイジ
タルコンパレータ169,170の前に置き、デイジタルコン
パレータを1つにして、マトリクスメモリ165,166の出
力信号をマルチプレクサ171で選択してデイジタルコン
パレータに入力するように構成することもできる。
次に第23図(a),(b)を参照しながら第2図に示
したマトリクスメモリ165,166に格納される濃度パター
ンについて説明する。
第23図(a),(b)は第2図に示したマトリクスメ
モリ165,166に格納される濃度パターンを説明する模式
図である。同図(a)はドツト形成濃度パターンを示
し、濃淡画素信号1ドツトに相当するしきい値が主走査
方向に細分化されて格納されている。同図(b)は多値
濃度パターンで、画素データ1ドツトに相当するしきい
値が主走査方向に細分化されて格納されている。なお、
同図(a)に示すドツト形成濃度パターンは、画素デー
タのレベルが0〜16までの範囲で濃度が変化し、17以上
では同濃度となり、同図(b)に示す多値濃度パターン
は、画素データのレベルが16以下ではレーザ152はオン
せず、17〜31までの範囲で濃度が変化する。
次に第24図を参照しながら第23図(a),(b)に示
す濃度パターンによる出力画像濃度を説明する。
第24図は第3図(a),(b)に示す濃度パターンに
よる出力画像濃度を説明する特性図であり、縦軸は出力
画像濃度Dを示し、横軸は入力される画素データのレベ
ルNを示す。なお、DPは記録材の濃度レベルを示してい
る。
この第24図において、特性(a)は第23図(a)に示
すドツト形成濃度パターンによる出力画像濃度特性を示
し、第24図の特性(b)は第23図(b)に示す多値濃度
パターンによる出力画像濃度特性を示し、第24図の特性
(c)は特性(a),(b)により画像形成される総合
濃度特性を示している。
第23図(a)に示すドツト形成濃度パターンにより入
力される画素データのうち、低濃度レベル、例えば16以
下の濃淡画像信号成分を2値画像に変換すると、第24図
に示す特性(a)に応じた出力濃度が得られる。この場
合、濃度ムラが発生する以前の濃度領域で2値画像に変
換するので、濃度ムラを極力抑制できる。また、16以上
の画素データ成分に対しては第23図(b)に示す多値濃
度パターンに基づいて2値画像信号に変換される。この
場合は、第24図に示す特性(b)に応じた出力濃度が得
られる。
従って、第23図(a)に示すドツト形成濃度パターン
に応じて、画像を形成した後、同一の記録紙120に対し
て、第23図(b)に示す多値濃度パターンにより、所望
とする回数画像を形成させると、第24図に示す特性
(c)に応じた出力画像濃度特性を持つ濃度ムラの少な
い画像が得られる。
実際には、入力される画素データと出力画像濃度の特
性は第24図に示されるように直線にはならないが、第22
図に示した画像メモリ162の後段にルツクアツプテーブ
ルを挿入すれば、第24図に示す直線関係を得られる。
このように、ドツト形成型の濃度パターンで複数回電
子写真プロセスを行うと、画像位置のズレ、すなわち、
レジストレーシヨンのズレで、ドツト同士のモアレが発
生し、画質を大きく劣化させる。従って、この発明で
は、1度はドツト形成濃度パターンにより画像を形成
し、他の多値濃度パターンにより画像を形成させるよう
にして、モアレの発生を防止している。また、第23図
(b)に示す多値濃度パターンによりレーザ152を駆動
させる場合は、レーザのビーム径よりも短いピツチで短
時間ずつレーザ152をオンさせ、露光量を変化させて中
間調を再現している。さらに、第23図(b)に示す多値
濃度パターンで多値を表現するのに余り多くの多値がと
れない場合があり、第24図に示す特性(c)の傾きが寝
てしまう場合がある。その場合は、第23図(b)に示す
多値濃度パターンにより、2度以上、電子写真プロセス
を繰り返せば、第24図に示す特性(c)のような特性を
持つ画像濃度を得られる。
なお、上記第5の実施例では、画像転写,定着を含め
たプロセスを多数回繰り返して画像を出力する場合につ
いて説明したが、感光ドラム101と記録紙120との間に転
写ドラムを設けて転写ドラム上で画像を合成してから、
記録紙120に転写するように構成すれば、記録紙120の再
送機構を省略でき、記録時間を短縮できる。
また、各濃度パターンに応じた感光ドラム101を複数
個設けて、記録紙120に転写するように構成すれば、機
構の簡略化および記録時間の短縮化がはかれる。
以上説明したように、第5の実施例によれば中間調画
像信号のうち低濃度成分に対してはドツト形成濃度パタ
ーンに応じた2値画像信号に変換するとともに、中間調
画像信号のうち他の成分に対しては多値濃度パターンに
応じた2値画像信号に変換する変調手段を設けたので、
中間調画像の高濃度領域の画像を低濃度領域の画像形成
により得られるので、高濃度領域に画像ムラのない中間
調画像を出力できる優れた利点を有する。
以上の実施例は電子写真レーザビームプリンタを例に
説明したが、電子写真レーザビームプリンタに限らずあ
らゆるプリンタに実施可能である。
〔効果〕
以上説明した様に本発明によれば高画質の再生画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の電子写真レーザビームプリンタの中間
調画像記録の構成を示すブロツク図である。 第2図は画素データN1,N2および出力画像濃度Dとの関
係を示した特性図である。 第3図(a)〜(d)はパルス幅変調による露光分布特
性を示した図である。 第4図は濃度特性を示した図である。 第5図(a)〜(e),第6図(a)〜(e)は、濃度
ムラを示した図である。 第7図は、中間調画像信号と出力画像濃度との相対関係
を示した図である。 第8図は第1の実施例の構成を示したブロツク図であ
る。 第9図(a)〜(c)は第8図の各部の信号タイミング
を示すタイムチヤート図である。 第10図は第1の実施例による画素データと出力画像濃度
の相関関係を示す特性図である。 第11図は第2の実施例を示す画像記録装置の構成を示す
ブロツク図である。 第12図(a)〜(c)は第11図の各部の信号タイミング
を示すタイムチヤート図である。 第13図は階調補正前にゆらぎを付加した場合の画素デー
タと出力画像濃度の相関関係を示す特性図である。 第14図は第2の実施例による画素データと出力画像濃度
の相関関係を示す特性図である。 第15図は第3の実施例を示す画像記録装置の構成図であ
る。 第16図(a)〜(c)は第15図に示した各信号の動作状
態を示すタイミングチヤート図である。 第17図(a),(b)は第15図に示した変調手段の動作
を説明する波形図である。 第18図は第17図(b)に示した露光量分布に対する濃度
特性を示す図である。 第19図は第4の実施例を示す画像記録装置の構成図であ
る。 第20図(a)〜(c)は第19図に示した各信号の動作状
態を示すタイミングチヤート図である。 第21図は第5の実施例を示す画像記録装置の断面図であ
る。 第22図は第21図に示した変調装置の構成を示すブロツク
図である。 第23図(a),(b)は第22図に示したマトリクスメモ
リに格納される濃度パターンを説明する模式図、 第24図は第23図(a),(b)に示す濃度パターンによ
る出力画像濃度を説明する特性図。 ここで21は画像メモリ、22はアドレスカウンタ、23はル
ツクアツプテーブル、24はデイジタルコンパレータ、25
はアンプ、26は半導体レーザ、27は回転多面鏡、28は感
光ドラム、29はミラー、30は光検知器、32はコラムアド
レスカウンタ、33はローアドレスカウンタである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段から入力された画像データから所定のパタ
    ーン信号に基づいてパルス幅変調信号を形成する形成手
    段と、 前記形成手段から出力されたパルス幅変調信号に基づい
    てビームを変調走査し、記録媒体上に画像を記録する記
    録手段とを有し、 前記パターン信号は、前記ビームの径に相当する走査時
    間内に複数のパルス幅変調信号が形成可能なパターン信
    号であることを特徴とする画像記録装置。
JP61136775A 1986-06-11 1986-06-11 画像記録装置 Expired - Fee Related JP2592802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61136775A JP2592802B2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61136775A JP2592802B2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62292074A JPS62292074A (ja) 1987-12-18
JP2592802B2 true JP2592802B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=15183226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61136775A Expired - Fee Related JP2592802B2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2592802B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5671374A (en) * 1979-11-15 1981-06-13 Fuji Photo Film Co Ltd Video recording method

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62292074A (ja) 1987-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6239973A (ja) 画像処理装置
US4905022A (en) Image forming apparatus having laser light source
US4873537A (en) Image recording apparatus for producing a plurality of pulse width modulated signals on the basis of image data
US4811037A (en) Image processing apparatus
US5436644A (en) Image forming method
JP2592802B2 (ja) 画像記録装置
JP3862769B2 (ja) 画像記録装置
JP3551403B2 (ja) 画像形成装置
JP3508065B2 (ja) 画像形成方法
JPH0685558B2 (ja) 画像処理装置
JPS61283272A (ja) 画像記録装置
JP3046034B2 (ja) 画像形成装置
JP2555315B2 (ja) 画像処理装置
JPH05292297A (ja) 画像形成装置
JPS61283274A (ja) 画像記録装置
JPS61283275A (ja) 画像記録装置
JP3111734B2 (ja) 画像処理装置
JP3047437B2 (ja) レーザ変調装置
JP3177782B2 (ja) カラー画像形成装置
JPS6365769A (ja) 画像処理装置
JPH032773A (ja) 画像形成装置
JPS6250979A (ja) 画像処理装置
JPS594913B2 (ja) 情報記録装置
JPH04200076A (ja) 画像形成装置及びその方法
JP2513630B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees