JP2592679B2 - ロック制御装置 - Google Patents

ロック制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はロック制御装置、特に複数のスイッチを所
定の順序で操作することにより解錠できる電子錠及びシ
リンダ錠を組合せたロック制御装置に関連する。
従来の技術 従来のドア等の開閉部に使用されているドアロック装
置にはシリンダ錠が設けられている。シリンダ錠に正規
のキーを挿入して回転すると、ドアロック装置を解錠し
てドアを開けたり、ドアロック装置を施錠することがで
きる。
近年、ドアロック装置の施解錠は、金属製のキーを使
用する代わりに、磁気カード又はパンチカードを使用す
るシステムが提案されている。また、携帯するキー又は
カードを使用せずに、複数のスイッチにより予め登録さ
れた番号と同一のコード符号を入力することにより、電
子錠を解錠するキーレスエントリシステムが提案されて
いる。例えば、特公昭58−14910号公報に示されるよう
に、カードを使用してドアの解錠を行うシステムは公知
である。また、特開昭56−105076号公報及び特公昭59−
32632号公報に示されるように、複数のスイッチを所定
の順序で操作することにより解錠信号を発生する電子錠
は公知である。従来ではキーレスエントリシステムはシ
リンダ錠とは別個に設けられていた。
発明が解決しようとする課題 シリンダ錠及びキーレスエントリシステムを併用する
ロック制御装置では、シリンダ錠及びキーレスエントリ
システムにより同一のロック装置を作動することが望ま
しい。この場合に、通常ではシリンダ錠及びキーレスエ
ントリシステムの何れもロック制御装置を操作できる
が、盗難防止効果を向上するために、シリンダ錠でロッ
ク制御装置を施錠したときにシリンダ錠でロック制御装
置を解錠しない限り、キーレスエントリシステムによる
ロック制御装置の操作を阻止することが望ましい。しか
し、従来ではこのような装置は提案されていない。
そこで、この発明は電子錠装置及びシリンダ錠のいず
れでもロック装置を操作できるが、シリンダ錠によりロ
ック装置を施錠状態に切替えたとき、電子錠装置の作動
が阻止されるロック制御装置を提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 この発明によるロック制御装置は、ロック装置(30)
のデッドボルト(35)を解錠状態又は施錠状態に切替え
るアクチュエータ(43)を備えかつアクチュエータ(4
3)を作動する一致信号を生ずる電子錠装置(10)と、
キー(52)によりロック装置(30)のデッドボルト(3
5)を解錠状態又は施錠状態に切替えるシリンダ錠装置
(40)とを備え、シリンダ錠装置(40)のキーシリンダ
(39)により回転されるレバー(38)又はアクチュエー
タ(43)により選択的に解錠状態又は施錠状態にデッド
ボルト(35)を切替える。このロック制御装置は、シリ
ンダ錠装置(40)のレバー(38)に対し遊びをもって作
動連結されかつ施錠位置と解錠位置との間で移動可能な
中間部材(51)と、中間部材(51)を施錠位置又は解錠
位置に保持する保持装置(53,54,55,56)と、中間部材
(51)により操作されかつ電子錠装置(10)を作動状態
又は非作動状態に切替えるスイッチ(42)とを備えてい
る。レバー(38)を施錠位置に回転したとき、中間部材
(51)はスイッチ(42)に当接してスイッチ(42)を作
動し、電子錠装置(10)が非作動状態に切替えられる。
レバー(38)を施錠位置から中間位置に戻したとき、中
間部材(51)は保持装置(53,54,55,56)によりスイッ
チ(42)に当接する状態に保持され、キー(52)をシリ
ンダ錠装置(40)から引き抜くことができる。レバー
(38)を解錠位置に回転したとき、中間部材(51)はス
イッチ(42)から離間してスイッチ(42)の作動を停止
し、電子錠装置(10)が作動状態に切替えられる。この
発明の実施例では、中間部材(51)はシリンダ錠装置
(40)に設けられた揺動レバーであり、中間部材(51)
の回動によりスイッチ(42)が作動される。中間部材
(51)はシリンダ錠装置(40)により直線運動する往復
部材であり、中間部材(51)の直線的移動によりスイッ
チ(42)が作動される。
作用 シリンダ錠装置(40)によりロック装置(30)を解錠
状態に切替えた状態で、電子錠装置(10)を操作して一
致信号を発生させると、電子錠装置(10)の一致信号に
よりアクチュエータ(43)が作動され、ロック装置(3
0)を解錠状態又は施錠状態に切替えることができる。
また、シリンダ錠装置(40)に正規のキー(52)を挿入
してレバー(38)を施錠位置に回転すると、ロック装置
(30)が施錠状態に切替えられると共に、中間部材(5
1)が同時に作動され、中間部材(51)がスイッチ(4
2)をオンするため、電子錠装置(10)が非作動状態と
なり、電子錠装置(10)による作動が禁止される(ロッ
ク装置のセルフロック状態)。
その後、シリンダ錠装置(40)を操作してレバー(3
8)を中立位置に戻すと、中間部材(51)は保持装置(5
3,54,55,56)によりスイッチ(42)に当接する状態に保
持され、キー(52)をシリンダ錠装置(40)から引き抜
くことができる。
シリンダ錠装置(40)に正規のキー(52)を挿入して
レバー(38)を解錠位置に回転したとき、ロック装置
(30)が解錠状態に切替える。これと同時に、中間部材
(51)はスイッチ(42)から離間してスイッチ(42)の
作動を停止し、再び電子錠装置(10)の操作によりロッ
ク装置(30)の作動が可能な状態(セルフロック状態が
解除)となる。
実施例 以下、この発明の実施例を第1図及び第2図について
説明する。
電子錠装置10は、数字0〜9が表示された複数のスイ
ッチ11を有する。複数のスイッチ11はチャタリングを防
止するBCD(バイナリコーデッドデシマル)変換回路12
を介して比較器25及びオアゲート13に接続される。オア
ゲート13の出力はワンショットマルチバイブレータ18を
介してブザー14、リトリガワンショットマルチバイブレ
ータ19及びアドレスカウンタ23に供給される。ワンショ
ットマルチバイブレータ19は発光素子15及びワンショッ
トマルチバイブレータ20に接続される。ブザー14はスイ
ッチ11の押圧毎に発生するオアゲート13の出力により付
勢され、聴覚信号を発生する。発光素子15はワンショッ
トマルチバイブレータ19の作動を表示するため、ワンシ
ョットマルチバイブレータ19の出力により点灯する。リ
トリガワンショットマルチバイブレータ19はワンショッ
トマルチバイブレータ18から信号を受けたとき、約5秒
のパルス幅を有する出力を発生し、5秒以内に次の入力
を受けたときに、その時点から再びパルス幅の計数を開
始する。ワンショットマルチバイブレータ20はリトリガ
ワンショットマルチバイブレータ19の出力が停止すると
き、そのパルスの立ち下がり時点で、出力を発生してオ
アゲート21、22を通じてアドレスカウンタ23にクリア信
号を付与する。アドレスカウンタ23はワンショットマル
チバイブレータ18の出力数を計数して各桁のアドレス信
号を発生する。アドレスカウンタ23のアドレス信号は記
憶器24に付与される。記憶器24の出力端子は比較器25に
接続される。ワンショットマルチバイブレータ18は遅延
回路16を介してアンドゲート17の一方の入力端子に接続
され、アンドゲート17の出力端子はオアゲート21、22を
介してアドレスカウンタ23のクリア端子に接続される。
比較器25の出力端子はスイッチ42を介してカウンタ26
に接続される。カウンタ26の出力端子はフリップフロッ
プ41に接続される。フリップフロップ41のQ出力端子及
び出力端子はモータ等のアクチュエータ43に接続され
る。フリップフロップ41は例えば最初にカウンタ26の出
力を受信したときにQ出力端子から出力を生じて、アク
チュエータ43を施錠状態に作動させ、次にカウンタ26の
出力を受信したときに出力端子から出力を生じてアク
チュエータ43を施錠状態に作動させる。
ドアに取付けられるロック装置30は、長さ方向に移動
可能に配置されたデッドボルト35と、デッドボルト35と
ほぼ並行にかつ長さ方向に移動可能に配置されたラッチ
ボルト37を有する。デッドボルト35とラッチボルト37は
それぞれ壁31に取付けられたストライカ34の孔32及び33
に係合可能である。公知のように、ラッチボルト37はス
プリング36により突出方向に付勢される。また、シリン
ダ錠40はキーシリンダ39と、キーシリンダ39により回転
されるレバー38とを有する。レバー38の回転軸50には遊
び角をもって揺動レバーで構成された中間部材51が回転
可能に取付けられる。中間部材51はほぼ扇形を有し、両
側にそれぞれレバー38の側部に当接可能な折曲げ部51a
が形成される。中間部材51に隣接してスイッチ42が固定
される。レバー38の先端部はデッドボルト35の切欠き部
35aに係合する。キーシリンダ39に挿入されるキー52は
キーシリンダ39を中立位置に回転したとき、即ち第1図
でレバー38がほぼ垂直状態になったときに、キーシリン
ダから抜き取ることができる。中立位置にあるキーシリ
ンダ39にキー52を挿入して解錠方向に回転すると、図示
のように、レバー38はデッドボルト35の切欠き部35aを
構成する傾斜面35bに当接する。逆に、キー52を施錠方
向に回転すると、レバー38はデッドボルト35の切欠き部
35aを構成する傾斜面35cに当接して、デッドボルト35の
先端を孔32内に挿入することができる。このとき、中間
部材51は反時計方向に回転され、スイッチ42をオフに切
替る。中間部材51の外周部には2個の切欠き部53、54が
形成され、ボール56はスプリング55により切欠き部53又
は54に対し押圧され、中間部材51を解錠位置又は施錠位
置に保持する。中間部材51の切欠き部53、54、ボール56
及びスプリング55は中間部材51に対する保持装置を構成
する。
上記の構成において、スイッチ11を所定の順序で操作
して、入力信号を比較器25に付与すると、比較器25は入
力信号と記憶器24に記憶されたコード符号とを比較し、
一致したとき、一致信号をカウンタ26に与える。この場
合にいずれかのスイッチ11を操作したにも拘らず、スイ
ッチ11の符号信号と記憶器24内に記憶された符号信号が
一致しないときは、比較器25から出力信号が発生しない
ので、アンドゲート17から無効信号が発生してアドレス
カウンタ23がクリアされる。しかし、スイッチ11から入
力された符号信号と記憶器24内に記憶された全ての符号
信号が全桁一致すると、カウンタ26は出力を発生してフ
リップフロップ41のQ出力端子を低レベルから高レベル
に切替える。このため、アクチュエータ43が作動され、
図示の解錠状態にデッドボルト35を右に移動して、ロッ
ク装置30を解錠状態に切替える。次に、カウンタ26から
出力が発生すると、フリップフロップ41の出力端子が
低レベルから高レベルに切替る。このため、アクチュエ
ータ43によりデッドボルト35が左の施錠位置に移動し
て、ロック装置30を施錠状態に切替える。この場合に
は、中間部材51はキー52により図示の解錠位置に移動さ
れており、レバー38は中立位置にある。
次に、キー52をシリンダ錠40に挿入して解錠方向に回
転すると、レバー38が切欠き部35aの傾斜面35bに当接し
て、デッドボルト35が図示の解錠位置に移動される。次
に、キー52を施錠方向に回転すると、レバー38が切欠き
部35aの傾斜面35cに当接してデッドボルト35が施錠位置
に移動される。このとき、中間部材51もレバー38により
施錠位置に回転され、スイッチ42をオフに切替え、ロッ
ク装置30をセルフロック状態に切替ることができる。こ
のとき、ボール56が切欠き部54に係合されるため、中間
部材51はスイッチ42に当接する状態に保持される。従っ
て、比較器25の出力はカウンタ26に伝達されないので、
電子錠装置10を作動して、デッドボルト35を解錠位置に
移動することができない。この場合、キー52を中立位置
まで戻しても、中間部材51は切欠き部54に係合するボー
ル56により施錠位置に保持され、スイッチ42をオフ状態
に保持する。再び、電子錠装置10を作動可能にするに
は、キー52により中間部材51を解錠位置に回転して、ス
イッチ42から分離させ、セルフロック状態を解除するこ
とができる。
この発明の上記実施例は種々の変更が可能である。例
えば、上記の実施例では回転軸50に取付けられた揺動レ
バーを使用する例を示したが、第2図に示すように、中
間部材51を直線運動する往復部材で構成し、シリンダ錠
40のレバー38に一体に形成したアーム部38aを中間部材5
1の長孔51cに遊びをもって係合される。レバー38の回動
により中間部材51を直線的に移動させて、スイッチ42を
作動するように構成してもよい。
また、スイッチ42は比較器25とカウンタ26との間のみ
ならず、電子錠装置の作動を無効にする種々の位置の設
けることが可能である。例えば、スイッチ11の接地側端
子、カウンタ26又はフリップフロップ41の出力端子等に
接続することができる。
発明の効果 上記のように、この発明では電子錠装置をシリンダ錠
装置とを組合せたロック制御装置において、シリンダ錠
装置の作動により電子錠装置の操作を無効にできるの
で、盗難防止効果を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるロック制御装置を示す電気回路
図、第2図はこの発明の他の実施例を示すシリンダ錠装
置の部分図である。 10……電子錠装置、11……スイッチ、30……ロック装
置、35……デッドボルト、40……シリンダ錠装置、42…
…スイッチ、51……中間部材、52……キー、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロック装置(30)のデッドボルト(35)を
    解錠状態又は施錠状態に切替えるアクチュエータ(43)
    を備えかつアクチュエータ(43)を作動する一致信号を
    生ずる電子錠装置(10)と、キー(52)によりロック装
    置(30)のデッドボルト(35)を解錠状態又は施錠状態
    に切替えるシリンダ錠装置(40)とを備え、シリンダ錠
    装置(40)のキーシリンダ(39)により回転されるレバ
    ー(38)又はアクチュエータ(43)により選択的に解錠
    状態又は施錠状態にデッドボルト(35)を切替えるロッ
    ク制御装置において、 シリンダ錠装置(40)のレバー(38)に対し遊びをもっ
    て作動連結されかつ施錠位置と解錠位置との間で移動可
    能な中間部材(51)と、 中間部材(51)を施錠位置又は解錠位置に保持する保持
    装置(53,54,55,56)と、 中間部材(51)により操作されかつ電子錠装置(10)を
    作動状態又は非作動状態に切替えるスイッチ(42)とを
    備え、 レバー(38)を施錠位置に回転したとき、中間部材(5
    1)はスイッチ(42)に当接してスイッチ(42)を作動
    し、電子錠装置(10)が非作動状態に切替えられ、 レバー(38)を施錠位置から中間位置に戻したとき、中
    間部材(51)は保持装置(53,54,55,56)によりスイッ
    チ(42)に当接する状態に保持され、キー(52)をシリ
    ンダ錠装置(40)から引き抜くことができ、 レバー(38)を解錠位置に回転したとき、中間部材(5
    1)はスイッチ(42)から離間してスイッチ(42)の作
    動を停止し、電子錠装置(10)が作動状態に切替えられ
    ることを特徴とするロック制御装置。
  2. 【請求項2】中間部材(51)はシリンダ錠装置(40)に
    設けられた揺動レバーであり、中間部材(51)の回動に
    よりスイッチ(42)が作動される請求項1に記載のロッ
    ク制御装置。
  3. 【請求項3】中間部材(51)はシリンダ錠装置(40)に
    より直線運動する往復部材であり、中間部材(51)の直
    線的移動によりスイッチ(42)が作動される請求項1に
    記載のロック制御装置。
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JPS59136858U (ja) * 1983-03-03 1984-09-12 松下冷機株式会社
JPS61113975A (ja) * 1984-11-08 1986-05-31 株式会社アルファ ドア用電子錠
JPH0713421B2 (ja) * 1986-06-20 1995-02-15 日産自動車株式会社 車両のステアリングの施錠機構

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