JP2592544Y2 - 開口形成用型 - Google Patents
開口形成用型Info
- Publication number
- JP2592544Y2 JP2592544Y2 JP1991098564U JP9856491U JP2592544Y2 JP 2592544 Y2 JP2592544 Y2 JP 2592544Y2 JP 1991098564 U JP1991098564 U JP 1991098564U JP 9856491 U JP9856491 U JP 9856491U JP 2592544 Y2 JP2592544 Y2 JP 2592544Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape
- opening
- peripheral portion
- mold
- elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洗面カウンター等の開
口を有する製品を合成樹脂や人造大理石等の成形材料に
より製造する場合において、開口を形成するために用い
られる型の改良に関する。
口を有する製品を合成樹脂や人造大理石等の成形材料に
より製造する場合において、開口を形成するために用い
られる型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、一般に用いられている洗面カウ
ンター10を示すものである。同図に示すように、洗面
カウンター10は、通常、洗面器を取りつけるための開
口11を有する。この開口11は、洗面カウンター10
の製造後に開設加工する場合もあるが、製造時に同時形
成することも行われている。
ンター10を示すものである。同図に示すように、洗面
カウンター10は、通常、洗面器を取りつけるための開
口11を有する。この開口11は、洗面カウンター10
の製造後に開設加工する場合もあるが、製造時に同時形
成することも行われている。
【0003】洗面カウンター10を合成樹脂や人造大理
石等の成形材料で製造する場合において、開口11を同
時形成するには、図7に示すような、開口11の形状に
対応する形状を備えた型20を用意する。そして、図8
に示す如く、この型20を、洗面カウンター10の表面
側を成形する下型31の成形面の所定個所へ固定した
後、当該下型31上へ硬化前の合成樹脂又は人造大理石
等の成形材料40を所要厚みに塗布する。或いは、下型
31,上型32及び枠形33で囲んだ成形空間へ、合成
樹脂や人造大理石等の未硬化材料40を流し込む。しか
るのち、該成形材料40の硬化後、成形体を取り出して
中央部の型20を取り去れば、図6の如き開口11を有
する洗面カウンター10が得られる。
石等の成形材料で製造する場合において、開口11を同
時形成するには、図7に示すような、開口11の形状に
対応する形状を備えた型20を用意する。そして、図8
に示す如く、この型20を、洗面カウンター10の表面
側を成形する下型31の成形面の所定個所へ固定した
後、当該下型31上へ硬化前の合成樹脂又は人造大理石
等の成形材料40を所要厚みに塗布する。或いは、下型
31,上型32及び枠形33で囲んだ成形空間へ、合成
樹脂や人造大理石等の未硬化材料40を流し込む。しか
るのち、該成形材料40の硬化後、成形体を取り出して
中央部の型20を取り去れば、図6の如き開口11を有
する洗面カウンター10が得られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した開口形成用の
型20は、従来、図9に示すような構造のものが用いら
れている。即ち、木,金属,硬質プラスチック等の剛性
が比較的大きい素材からなる芯材21の表面全体を、シ
リコンゴム等の弾性材からなる表面材22で被覆し、該
表面材22の表面形状、特に側周面23の形状を、目的
とする開口形状に対応させたものである。従って、当該
型20は、表面材21が成形工程において磨耗,劣化を
受けるため、使用回数が多くなると、表面材21の張替
えが必要となる。しかしながら、シリコンゴムは高価な
ので、成るべく、その使用量を減らしたいという要望が
あった。なお、表面材21の張替えが必要となるのは、
表面材21に劣化や損傷が生じた場合のほか、芯材22
に変形や歪が生じた場合がある。この場合には、表面材
21に欠陥がなくてもこれを廃棄せねばならないので、
多量のシリコンゴムが無駄になるという問題が生ずる。
型20は、従来、図9に示すような構造のものが用いら
れている。即ち、木,金属,硬質プラスチック等の剛性
が比較的大きい素材からなる芯材21の表面全体を、シ
リコンゴム等の弾性材からなる表面材22で被覆し、該
表面材22の表面形状、特に側周面23の形状を、目的
とする開口形状に対応させたものである。従って、当該
型20は、表面材21が成形工程において磨耗,劣化を
受けるため、使用回数が多くなると、表面材21の張替
えが必要となる。しかしながら、シリコンゴムは高価な
ので、成るべく、その使用量を減らしたいという要望が
あった。なお、表面材21の張替えが必要となるのは、
表面材21に劣化や損傷が生じた場合のほか、芯材22
に変形や歪が生じた場合がある。この場合には、表面材
21に欠陥がなくてもこれを廃棄せねばならないので、
多量のシリコンゴムが無駄になるという問題が生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の課題
に鑑みて創案された開口形成用型である。その特徴とす
るところは、目的とする開口の内周面形状に対応する形
状に外周面が形成された環状の弾性周縁部と、該弾性周
縁部へ内周面側からその全周にわたり装着される剛性の
大きい保形部から構成され、前記弾性周縁部の内方側に
前記保形部が露出していることである。
に鑑みて創案された開口形成用型である。その特徴とす
るところは、目的とする開口の内周面形状に対応する形
状に外周面が形成された環状の弾性周縁部と、該弾性周
縁部へ内周面側からその全周にわたり装着される剛性の
大きい保形部から構成され、前記弾性周縁部の内方側に
前記保形部が露出していることである。
【0006】
【作用】開口形成用型において、実質的に成形面として
機能するのは、開口の内周面を形成する外周面部分であ
る。つまり、開口形成用型の外周面が所定の成形面形状
を備えていれば、他の部分、とりわけ中央部分は任意の
形状であっても差し支えない。本考案は、このような知
見に基づき、弾性材で製作する部分を開口の実質的成形
面として機能する周縁部のみに限定し、この弾性周縁部
の内周面全周に剛性の大きい保形部を装着すると共に、
当該保形部を弾性周縁部の内方側へ露出させることによ
り、型形状を保持するようにした。従って、本考案に係
る開口形成用型は、これの製作に必要な弾性材の使用量
を従来に比べて遙かに少量で済ませることが可能であ
る。
機能するのは、開口の内周面を形成する外周面部分であ
る。つまり、開口形成用型の外周面が所定の成形面形状
を備えていれば、他の部分、とりわけ中央部分は任意の
形状であっても差し支えない。本考案は、このような知
見に基づき、弾性材で製作する部分を開口の実質的成形
面として機能する周縁部のみに限定し、この弾性周縁部
の内周面全周に剛性の大きい保形部を装着すると共に、
当該保形部を弾性周縁部の内方側へ露出させることによ
り、型形状を保持するようにした。従って、本考案に係
る開口形成用型は、これの製作に必要な弾性材の使用量
を従来に比べて遙かに少量で済ませることが可能であ
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1は、本考案に係る開口形成用型(以下、本
案型と言う)を示すものであって、本考案1は、鉄,ア
ルミニウム等の金属やベークライト等の硬質合成樹脂な
どを素材として製作された剛性の比較的大きい保形部2
と、該保形部2の周縁部全周に装着されたシリコンゴム
等よりなる弾性周縁部3とから構成される。
明する。図1は、本考案に係る開口形成用型(以下、本
案型と言う)を示すものであって、本考案1は、鉄,ア
ルミニウム等の金属やベークライト等の硬質合成樹脂な
どを素材として製作された剛性の比較的大きい保形部2
と、該保形部2の周縁部全周に装着されたシリコンゴム
等よりなる弾性周縁部3とから構成される。
【0008】本実施例における上記保形部2は、平面形
状が目的とする開口形状よりもひと回り小さい相似形に
製作された環状板の中央開口に、十字に交差する補強フ
レームを配したものである。一方、弾性周縁部3は環状
に成形されると共に、図3に示す如く、外周面が目的の
開口形状に対応する表面状を備えた成形面1aになされ
ている。そして、内周面にはその全周にわたり溝3aが
凹設され、該溝3a内へ前記保形部2の外周部を嵌合装
着して一体化することにより、本案型1が構成される。
状が目的とする開口形状よりもひと回り小さい相似形に
製作された環状板の中央開口に、十字に交差する補強フ
レームを配したものである。一方、弾性周縁部3は環状
に成形されると共に、図3に示す如く、外周面が目的の
開口形状に対応する表面状を備えた成形面1aになされ
ている。そして、内周面にはその全周にわたり溝3aが
凹設され、該溝3a内へ前記保形部2の外周部を嵌合装
着して一体化することにより、本案型1が構成される。
【0009】このように本案型1は、成形面としては全
く機能しない中央部の弾性材が省略されているので、型
の製作に要する弾性材の使用量が非常に少なくて済む。
しかも本案型1の中央部は、例えば、洗面カウンター製
造用の下型31(図8参照)への固定手段(図示せず)
の設置部位とすることも可能である等、種々の機能の付
加を容易にしている。
く機能しない中央部の弾性材が省略されているので、型
の製作に要する弾性材の使用量が非常に少なくて済む。
しかも本案型1の中央部は、例えば、洗面カウンター製
造用の下型31(図8参照)への固定手段(図示せず)
の設置部位とすることも可能である等、種々の機能の付
加を容易にしている。
【0010】なお、本案型1を製作するにあたっては、
保形部2の周縁部全周へ、硬化前のシリコンゴム等の弾
性材料を用いて直接的に弾性周縁部3を成形することも
可能である。この場合には、保形部2と弾性周縁部3と
の接着作業が不要になるという利点が得られる。
保形部2の周縁部全周へ、硬化前のシリコンゴム等の弾
性材料を用いて直接的に弾性周縁部3を成形することも
可能である。この場合には、保形部2と弾性周縁部3と
の接着作業が不要になるという利点が得られる。
【0011】ところで、本案型1において、保形部2と
弾性周縁部3とは、容易に分離しないことが肝要であ
る。そこで、保形部2と弾性周縁部3との間には、適宜
の抜け止め構造を設けておくことが望まれる。例を挙げ
れば、図3の(A)及び(B)に示す如く、保形部2の
側端部近傍における表裏面に溝2a,2aを形成し、こ
れと弾性周縁部3とを凹凸嵌合させる構造、図4の
(A)及び(B)に示す如く、保形部2の側端面に蟻足
状の突起2bを設け、これによって形成される溝2cに
弾性周縁部3を嵌合させる構造、更には、図5の(A)
及び(B)に示す如く、保形部2の側端部付近に適宜間
隔で透孔2dを穿設し、弾性周縁部3を保形部2の周縁
部へ直接成形することにより、弾性周縁部3を上記透孔
2d内へ充填させる構造等を採用することができる。
弾性周縁部3とは、容易に分離しないことが肝要であ
る。そこで、保形部2と弾性周縁部3との間には、適宜
の抜け止め構造を設けておくことが望まれる。例を挙げ
れば、図3の(A)及び(B)に示す如く、保形部2の
側端部近傍における表裏面に溝2a,2aを形成し、こ
れと弾性周縁部3とを凹凸嵌合させる構造、図4の
(A)及び(B)に示す如く、保形部2の側端面に蟻足
状の突起2bを設け、これによって形成される溝2cに
弾性周縁部3を嵌合させる構造、更には、図5の(A)
及び(B)に示す如く、保形部2の側端部付近に適宜間
隔で透孔2dを穿設し、弾性周縁部3を保形部2の周縁
部へ直接成形することにより、弾性周縁部3を上記透孔
2d内へ充填させる構造等を採用することができる。
【0012】その他、本考案の実施例は前述に限定され
るものではない。弾性周縁部の形状については目的とす
る開口の形状に応じて当然変更されるものであり、保形
部の形状も変更可能である。また、保形部及び弾性周縁
部の材質についても限定的なものではなく、実情に応じ
て最適のものを選択すればよい。要するに本考案は、実
施の態様に応じた適宜の変更や応用を何ら妨げるもので
はない。
るものではない。弾性周縁部の形状については目的とす
る開口の形状に応じて当然変更されるものであり、保形
部の形状も変更可能である。また、保形部及び弾性周縁
部の材質についても限定的なものではなく、実情に応じ
て最適のものを選択すればよい。要するに本考案は、実
施の態様に応じた適宜の変更や応用を何ら妨げるもので
はない。
【0013】
【考案の効果】本考案に係る開口形成用型は、実質的形
成面を有する環状の弾性周縁部と、これの形状を保持す
る保形部とから構成したことにより、弾性周縁部の製作
材料である高価なシリコンゴム等の使用量を、従来に比
べて遥かに少量で済ませることができる。また、型の反
復使用に伴い、弾性周縁部を交換する必要が生ずるが、
本案型は弾性周縁部だけの交換でよい。依って、コスト
の低減化と共に、開口形成用型の製作作業及び弾性周縁
部の交換作業の簡便化を図ることができる。
成面を有する環状の弾性周縁部と、これの形状を保持す
る保形部とから構成したことにより、弾性周縁部の製作
材料である高価なシリコンゴム等の使用量を、従来に比
べて遥かに少量で済ませることができる。また、型の反
復使用に伴い、弾性周縁部を交換する必要が生ずるが、
本案型は弾性周縁部だけの交換でよい。依って、コスト
の低減化と共に、開口形成用型の製作作業及び弾性周縁
部の交換作業の簡便化を図ることができる。
【図1】本案型の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す本案型の縦断面図である。
【図3】本案型の異なる実施例を示すものであって、
(A)は要部を示す縦断面図、(B)は要部を示す平面
図である。
(A)は要部を示す縦断面図、(B)は要部を示す平面
図である。
【図4】本案型のさらに別態様の実施例を示すものであ
って、(A)は要部を示す縦断面図、(B)は要部を示
す平面図である。
って、(A)は要部を示す縦断面図、(B)は要部を示
す平面図である。
【図5】本案型のさらに異なる別態様の実施例を示すも
のであって、(A)は要部を示す縦断面図、(B)は要
部を示す平面図である。
のであって、(A)は要部を示す縦断面図、(B)は要
部を示す平面図である。
【図6】一般の開口を有する洗面カウンターを示す斜視
図である。
図である。
【図7】従来の開口形成用型を示す斜視図である。
【図8】洗面カウンターの成形要領を示す側面断面図で
ある。
ある。
【図9】従来の開口形状用型の縦断面図である。
1…開口形成用型 1a…成形面 2…保形部 3…弾性周縁部 10…洗面カウンター 11…開口
Claims (1)
- 【請求項1】 洗面カウンター等の開口を有する製品を
製造する際に用いられる開口形成用の型であって、当該
型は、目的とする開口の内周面形状に対応する形状に外
周面が形成された環状の弾性周縁部と、該弾性周縁部へ
内周面側からその全周にわたり装着される剛性の大きい
保形部から構成され、前記弾性周縁部の内方側に前記保
形部が露出していることを特徴とする開口形成用型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991098564U JP2592544Y2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 開口形成用型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991098564U JP2592544Y2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 開口形成用型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528612U JPH0528612U (ja) | 1993-04-16 |
JP2592544Y2 true JP2592544Y2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14223179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991098564U Expired - Lifetime JP2592544Y2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 開口形成用型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592544Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61155222A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-14 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | ニオブとタンタルの分離法 |
-
1991
- 1991-09-21 JP JP1991098564U patent/JP2592544Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0528612U (ja) | 1993-04-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |