JP2592025B2 - 減圧用インダクションプラズマトーチ - Google Patents

減圧用インダクションプラズマトーチ

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JP2592025B2
JP2592025B2 JP4093681A JP9368192A JP2592025B2 JP 2592025 B2 JP2592025 B2 JP 2592025B2 JP 4093681 A JP4093681 A JP 4093681A JP 9368192 A JP9368192 A JP 9368192A JP 2592025 B2 JP2592025 B2 JP 2592025B2
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藤原 エミリオ
信幸 山地
順 岡田
秀久 橘
裕康 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、減圧下の誘導結合型
プラズマ内でセラミックスや金属等の粉体を効率よく加
熱し、溶解して噴射でき、主として溶射に使用されるイ
ンダクションプラズマトーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インダクションプラズマトーチと
しては、透明石英で形成された外側管、中間管、キャリ
アガス導入管からなる三重構造のトーチに水冷誘導コイ
ルを設けたものが多く用いられている。本来、インダク
ションプラズマトーチを用いて被溶射物上に満足できる
溶融皮膜を形成させるためには、プラズマ炎を完全に左
右にバランスよく発生させて、供給される粉体を完全溶
融させることが必要であり、このためにはトーチの構成
において前記各管が完全に同心円状に形成されているこ
とが必要である。
【0003】しかしながら、石英製の外側管、中間管、
キャリアガス導入管の各管を用いて完全に同心円状のト
ーチを構成することは非常に難しいとされている。
【0004】本発明者らはこのような状況に鑑みて、さ
きに窒化ほう素の焼結体を素材として用いた完全に同心
円状のインダクションプラズマトーチを提案した。即
ち、窒化ほう素焼結体よりなり、内部に多段の同心円状
挿着孔を形成した円筒状支持体に、窒化ほう素焼結体製
のキャリアガス導入管、中間管および外側管を順次嵌合
螺着させるとともに、前記支持体内の中間管と外側管の
先端に該管に対して接線方向にガスを導入するガス供給
管を嵌合螺着した構造のインダクションプラズマトーチ
である。
【0005】このトーチの構成を図4の縦断面図で説明
すると、図において41は窒化ほう素焼結体を加工して
得た円筒形状の支持体である。この支持体41の内部に
は41a〜41eの多段の挿着孔が支持体41を旋盤等
にて孔加工、ネジ切りを繰返すことにより同心円状に設
けられており、これらの挿着孔にキャリアガス導入管4
4、中間管43、外側管42が嵌合螺着により固定され
ている。
【0006】この円筒状支持体41に対する挿着孔の形
成は、まず、キャリアガス導入管44を貫通挿着するた
めの挿着孔41aを支持体41に貫通形成し、次に中間
管43の挿着孔41bを支持体41のほぼ中間の位置に
挿着孔41aと同心円状に形成し、その後外側管42の
挿着孔41cを形成する。次いで、中間管43支持用挿
着孔41bの上方に中間管43の内径と同じか又は若干
小径の挿着孔41dを、また外側管42支持用挿着孔4
1cの上方に外側管42の内径と同じか又は若干小径の
挿着孔41eを形成する。
【0007】このようにして内部に同心円状の41a〜
41eを形成した窒化ほう素焼結体製の円筒状支持体4
1に、同じく窒化ほう素焼結体を用いて夫々円筒形状に
作った外側管42、中間管43、キャリアガス導入管4
4およびプラズマガス供給管45、シースガス供給管4
6を取り付けるには、まず、挿着孔41aに下方からキ
ャリアガス導入管44を貫通させ、ネジ49で螺着固定
する。その後同様にして挿着孔41bに中間管43を、
挿着孔41cに外側管42を順次螺着し、次いでプラズ
マガス供給管45、シースガス供給管46を夫々挿着孔
41d、41eに接線方向に設けたネジ部41f、41
gに挿着し螺着する。なお、外側管42の内周面と中間
管43の外周面との間は供給するガスの速度を増して冷
却効率を高めるため約1mmの小間隙となっている。
【0008】このようにして窒化ほう素焼結体を用いて
同心円状に構成したインダクションプラズマトーチを用
い、プラズマガス供給管45からキャリアガス導入管4
4と中間管43との間にアルゴンガスなどのプラズマガ
スを5リッター/分で供給し、シースガス供給管46か
ら中間管43と外側管42との間にアルゴンガスなどの
シースガスを外側管冷却用ガスとして20リッター/分
で供給し、キャリアガス導入管44からキャリアガスと
ともに粒径5〜100μmの粉体を1g/分供給する状
態で誘導コイル51に5KW、13.56MHzの高周
波を印加すると、左右によくバランスのとれた正常なプ
ラズマ炎52が発生して粉体が溶融され、被溶射物50
上に皮膜が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに窒化ほう素焼結体を素材として用いて完全に同心円
状構造に製造したインダクションプラズマトーチによっ
て溶融粉体の溶射を行なったとしても、減圧中のプラズ
マ炎は長く、上記トーチの下端ではシースガスとプラズ
マガスとが混在してしまってシースガスによる外側管の
冷却が十分に行なわれないため、外側管が過熱される結
果、外側管外部の酸素と窒化ほう素とが結合して昇華
し、窒化ほう素製外側管の外壁から崩れて外側に穴があ
くという欠点がある。
【0010】上記の欠点を防止するために、外側管の外
層にさらに管を設けて、この管にアルゴンガスなどの冷
却ガスを通して外側管を冷却することが考えられるが、
アルゴンガス等の不活性ガスは高価であり、経済的に困
難である。また不活性ガスに代えて冷却水を用いること
も考えられるが、この場合、冷却水に溶けている酸素な
どによって外側管の外壁が崩れることが懸念される。こ
のほか、窒化ほう素焼結体を素材としたインダクション
プラズマトーチは機械的強度が小さく、減圧用チャンバ
ーに取り付ける際に破壊するという問題もある。さら
に、このようなトーチ内に誘導コイルを配設する時にシ
ースガス導入管やプラズマカス導入管が障害となって、
その取り付けが困難であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
従来の減圧用インダクションプラズマトーチにおける問
題点を解消すべく検討の結果、外側管、中間管等のトー
チ構成部材を窒化硅素焼結体製として機械的強度を向上
せしめるとともに冷却水による冷却を可能ならしめ、か
つ誘導コイルの取付けを容易にした減圧用インダクショ
ンプラズマトーチを得るに至ったものである。
【0012】即ち、この発明は窒化硅素焼結体を素材と
した外側管、中間管、キャリアガス導入管および耐熱ガ
ラス製の冷却管と、この冷却管の外周に配置した高周波
誘導コイルとから構成されたプラズマトーチであって、
上記外側管の下端がトーチ下方に連接されている減圧チ
ャンバー内に臨むように該外側管の下方をトーチ支持下
部フランジおよびそれに係合する外側管支持下部リング
にて支持し、上記外側管、中間管、キャリアガス導入管
および冷却管の上部が順次夫々の支持リングとOリング
にて支持、シールされるとともに、これらの支持リング
は互いに係合して直接または間接にトーチ支持上部フラ
ンジに支持されている構造の減圧用インダクションプラ
ズマトーチを提供することを目的とするものである。
【0013】
【作用】この発明はトーチを構成する外側管、中間管、
キャリアガス導入管を窒化硅素焼結体製とすることによ
って機械的強度の向上と冷却水による冷却を可能とし、
また、減圧チャンバー内に臨む外側管下方にフレームア
ース防止用絶縁リングを設けて高周波電力の耐電圧を向
上せしめ、さらにこのプラズマトーチを支持するロッド
棒を3本として誘導コイルの取り付けを容易にしたもの
である。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図に基いて詳細
に説明する。図1はこの発明の減圧用インダクションプ
ラズマトーチの縦断面図であって、1はトーチ本体を示
し、このトーチ本体1は窒化硅素焼結体を素材とした外
側管3、中間管4、キャリアガス導入管5および耐熱ガ
ラス製冷却管6と、この冷却管6の外周に配設した高周
波誘導コイル13とで構成され、金属製のトーチ支持下
部フランジ7と上部フランジ17に支持されて、この両
フランジ7、17がロッド棒14に螺着固定されてい
る。そしてこのトーチ1はその下方で減圧用チャンバー
2と気密状態で連接されて外側管3の下端部3aが減圧
チャンバー2内に臨むようになっている。
【0015】次に、このトーチ1の構造をその組立工程
順序にしたがって説明すると、上記金属製トーチ支持下
部フランジ(以下、下部フランジという)7の中央部に
は円筒形状トーチ1の下方が貫通する開口孔7aが設け
られ、この開口孔7aの周囲には上または下から溝7b
が形成され、該溝7bに金属製蓋7cがろう付けまたは
溶接されている。そして該溝の一部から外部縁端部に向
って接線方向に冷却水導入孔7dが設けられていて、下
部フランジ7を冷却する冷却水が導入され、図示してい
ないが溝から接線方向に設けられた排出孔から排出され
る。
【0016】この下部フランジ7の下部には同じように
中央部に開口部8aを有するセラミックスなどの絶縁材
からなるフレームアース防止用絶縁リング8がビス8c
によって下部フランジ7に固定されている。そして上記
開口部8aの上端縁部8bは座ぐりされていてトーチ1
の外側管3の下端部3aが係合できるようになってい
る。このフレームアース防止用絶縁リング8はトーチ1
にて誘導コイル13に高周波電力を印加し、プラズマフ
レームを発生させて溶射を行なう時に、プラズマフレー
ムを直接下部フランジ7にアースされて該下部フランジ
7が損傷するのを防止する役目を果すものである。
【0017】9は下部フランジ7の上部にある金属製の
外側管支持下部リングで、中央部は開口部9aを形成
し、該開口部9aの上部には図2に示すように4ヶ所に
突起部9bが形成されている。また、この外側管支持下
部リング9には冷却水導入口9cが外部から開口部9a
の接線方向に2ヶ所設けられていて、冷却水はこの導入
口9cから外側管3と冷却管6の間を通って外側管3を
冷却しつつ排水口16cから排出するようになってい
る。この冷却水導入口9cを2ヶ所設けるのは1ヶ所の
みでは導入口に近い部分で冷却水が淀んで流れが悪くな
り、外側管冷却の効率が低下するためである。
【0018】外側管3はその下方が中央部より広く形成
されており、その上方寄りに突起部3bが形成されてい
る。このような形状の外側管3をまず上記した下部フラ
ンジ7の開口孔7aに挿入し、その下端部3aをフレー
ムアース防止用絶縁リング8の上端縁部8bに係合させ
る。このように絶縁リング8に係合させた外側管3の上
端から外側管支持下部リング9を挿入し、該下部リング
9の突起部9bと外側管3の突起部3bを係合せしめて
ビス9dによって下部フランジ7と固定するとともにO
リング7eによってシールする。また、下部フランジ7
と外側管3との間は外側管3の突起部3bの下部に設け
た金属製で外側が開口するC型Oリングまたは耐熱樹脂
製のOリング10でシールする。このOリングは外側管
3の機械的な保護としてクッションの役目も果す。
【0019】上記外側管支持下部リング9の上縁端部9
eは座ぐりされており、この座ぐりされた上縁端部9e
上に外側管3の上端から挿入された冷却管6の下端部が
係合され、冷却管6の上方から下部リング9上に挿入さ
れた絶縁リング11をビス11aによって下部リング9
と固定するとともに、冷却管6に当接するシリコン製O
リング12によって下部リング9、絶縁リング11およ
び冷却管がシールされる。次いで冷却管6の上方からそ
の中央部周囲に高周波誘導コイル13を配設し、図示省
略した支持装置にて固定される。
【0020】14は上下部先端にネジが切られているロ
ッド棒であって、その下部先端ネジで下部フランジ7と
減圧チャンバー2の上部フランジ2aを固定するととも
にOリング2bでシールされる。このロッド棒14によ
る下部フランジ7と減圧用チャンバー2の固定は図1の
ように共締めではなく別個に固定するようにしてもよ
い。15は金属製冷却管支持リングであり、その中央部
は冷却管6が挿通できるように開口15aしていて冷却
管6の上方から挿入される。
【0021】16は金属製の外側管支持上部リングで、
中央部は外側管3が挿通できるよう開口16aしてい
て、外側管3の上方から挿入され、その下部端部16b
は座ぐりされ、冷却管6の上端部と係合できるようにな
っている。また、開口16aの中ほどに開口16aと接
線方向から外部に向って冷却水排出用の排水口16cが
設けられている。17は金属製のトーチ支持上部フラン
ジ(以下、上部フランジという)であり、中央部が外側
管3の内径と同じ内径に開口17aし、外側管3の上方
から嵌合され、その下部端部は座ぐりされて外側管3の
上端部と係合できるようになっている。また、この上部
フランジ17の外端近傍にはロッド棒14に係合できる
孔17bが設けられている。
【0022】しかして、冷却管支持リング15はビス1
5cによって外側管支持上部リング16に固定され、外
側管支持上部リング16はビス16dによって係合面を
座ぐりした上部フランジ17に固定される。そして上部
フランジ17はその外側近傍の孔17bをロッド棒14
に挿通し、絶縁物18を介して該ロッド棒14の上部先
端ネジにナット22により固定される。なお、冷却管支
持リング15、外側管支持上部リング16と冷却管6と
はシリコン製Oリング15bによってシールされ、外側
管支持上部リング16、上部フランジ17と外側管3と
はシリコン製Oリング16eによってシールされる。外
側管3と冷却管6との間隙は外側管3を冷却する冷却水
の通路であり、約2mmに設定される。
【0023】19は金属製中間管支持リングであり、そ
の中央部の開口は上方の開口19aを中間管4の外径と
同じ寸法とし、下方の開口19bはそれより1mm程度
広い、即ち外側管3の外径寸法とする下方開口19bを
広くした段状に形成されている。そして、下方開口19
bから外縁端部に向って接線方向にシースガス導入口1
9cが設けられ、シースガス導入管19dに接続されて
いる。上記中間管支持リング19はビス19fにて係合
面を座ぐりした上部フランジ17に固定され、Oリング
19eによってシールされる。この中間管支持リング1
9の開口部に中間管4が嵌合され、その上端突出部4a
にて該支持リング19上に支持される。
【0024】20は凸形状のキャリアガス導入管支持リ
ングであり、その開口20a内にキャリアガス導入管5
が挿入される。開口20aはその下端から中ほどまでを
中間管内径に等しい広径の開口20bとし、この開口2
0bから外部に向って接線方向にプラズマガス導入口2
0cが設けられ、プラズマガス導入管20gに接続され
ていてキャリアガス導入管5と中間管4の間のプラズマ
ガス送入路となる。そして、このキャリアガス導入管支
持リング20は中間管支持リング19の座ぐりされた上
面と係合させてビス20dで固定するとともにシリコン
製Oリング20eによってシールされる。これによって
突出部4aを中間管支持リング19上に係止させた中間管
4も固定されるが、この時上記中間管4の突出部4a上
に支持リング20との間にシリコン製Oリング20fを
入れることによって中間管4にかかる機械的圧力が緩和
される。このキャリアガス導入管支持リング20の開口
に挿入するキャリアガス導入管5は、その上部近傍に突
出部5aが形成されており、この突起部5aをキャリア
ガス導入管支持リング20の上部に載置し、その上から
トーチ固定リング21を嵌合し、ビス21aで固定さ
れ、シリコン製Oリング21bにてシールされる。この
時、キャリアガス導入管5の突起部5aとトーチ固定リ
ング21との間にはシリコン製Oリング21cを嵌め込
むことによって該突起部5aにかかる圧力を緩和するこ
とができる。
【0025】この発明の減圧用インダクションプラズマ
トーチは上記のようにして得られるが、各所に用いるビ
スは仮止めにて順次組立てたのち、最後に堅締め固定す
ればよい。また、トーチは通常トーチ支持上部フランジ
17と下部フランジ7を4本のロッド棒14にて支持し
ているが、図3に上部フランジ17の平面図として示す
ように上部、下部フランジの周縁のほぼ直角三角形の頂
点の位置のロボット棒固定孔14a、14b、14cに
て3本のロッド棒にて支持するようにしてもよく、この
ようにすれば誘導コイル13を大きな間隔を有するロッ
ド棒の間から取り付けることができ、従来の誘導コイル
取付時においてシースガス導入管やプラズマガス導入管
が障害になるという問題も解消することができ、また、
取り付けた誘導コイルの方向を変える必要が生じた時で
もロッド棒間隔が大きいので容易に変更できる利点を有
するのである。
【0026】図1においては、トーチ下部において外側
管3と外側管支持下部リング9とを係合する両者の突起
部3b、9bとして係合面が何れもテーパ状を呈する突
起部を示しているが、必ずしもテーパ状に限定されるも
のではない。
【0027】実際に、この発明のプラズマトーチを使用
してプラズマガス導入管20gからキャリアガス導入管
5と中間管4との間にアルゴンガスのようなプラズマガ
スを10リッター/分で螺旋状に、またシースガス導入
管19dから中間管4と外側管3との間にシースガスと
してアルゴンガスを30リッター/分で螺旋状に供給
し、冷却水導入口9cから冷却管6と外側管3との間に
5リッター/分で冷却水を供給し、さらに下部フランジ
7を冷却するために冷却水導入口7dから冷却水を5リ
ッター/分で供給しながら、キャリアガス導入管5から
キャリアガスとしてアルゴンガス5リッター/分ととも
に粒径10〜20μmのCuあるいはSi粉体の溶射物
質を供給する状態で誘導コイル13に20KW、13.
56MHzの高周波電力を印加したところ、左右によく
バランスのとれたプラズマフレームにより減圧チャンバ
ー内に載置したガラス、金属、セラミックスなどの被溶
射物上に均一で熱導電性、絶縁性にすぐれ、耐電圧の高
い皮膜を形成することができ、また外側管は冷却水によ
って十分冷却されているため、過大に熱せられることも
なく、かつ窒化硅素焼結体を素材としたことも併せて外
側管の損傷は全く認められなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の減圧用
インダクションプラズマトーチは、これを構成する外側
管、中間管、キャリアガス導入管等を窒化硅素焼結体製
とすることによって機械的強度を向上させ、また酸素に
よる影響を受けにくいことから外側管とその外側に設け
た冷却管との間に外側管を冷却する媒体として冷却水を
供給しても外側管を損傷することなく十分な冷却がで
き、従って満足しうるプラズマ溶射を行なうことができ
るのである。さらにトーチ支持下部フランジの下方にフ
レームアース防止用絶縁リングを設けたことと、トーチ
支持下部フランジ内に冷却水を供給するようにしたこと
によって減圧チヤンバーに載置した被溶射物にプラズマ
溶射する時、プラズマフレームが下部フランジにアース
されたり、過大の熱によって下部フランジが損傷するこ
とを防止できて均一な溶射皮膜を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の減圧用インダクションプラズマトー
チの構造を示す部分縦断面図である。
【図2】図1中の外側管支持下部リングの平面図であ
る。
【図3】図1中のトーチ支持上部フランジにおけるロッ
ド棒の固定位置を示す説明図である。
【図4】従来のインダクションプラズマトーチの縦断面
図である。
【符号の説明】
1 トーチ 2 減圧チヤンバー 3 外側管 4 中間管 5 キャリアガス導入管 6 冷却管 7 トーチ支持下部フランジ 8 フレームアース防止用絶縁リング 9 外側管支持下部リング 13 高周波誘導コイル 14 ロッド棒 15 冷却管支持リング 16 外側管支持上部リング 17 トーチ支持上部フランジ 19 中間管支持リング 20 キャリアガス導入管支持リング 21 トーチ固定リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 順 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3 号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 橘 秀久 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3 号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 村田 裕康 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3 号 株式会社三社電機製作所内 (56)参考文献 特開 平1−265499(JP,A) 特開 平1−265500(JP,A) 実開 平1−159350(JP,U) 実開 平1−161600(JP,U) 溶接技術、38〜6!(平2−6− 1)、産報出版社、馬込 正勝、インダ クションプラズマ溶射、P.80−84 金属表面技術協会第76回講演大会要旨 集、(昭62−9−10)、社団法人 金属 表面技術協会、馬込 正勝、新川 勉、 エミリオ 藤原、インダクションプラズ マ溶射装置、P.4−5 昭和62年度日本溶射協会(第46回学術 講演論文集)、(昭62−5−28)、日本 溶射協会、馬込 正勝、新川 勉、エミ リオ 藤原、インダクションプラズマ熱 源による溶射装置の開発、P.18−23

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化硅素焼結体を素材とした外側管、中
    間管、キャリアガス導入管および耐熱ガラス製の冷却管
    と、この冷却管の外周に配置した高周波誘導コイルとか
    ら構成されたプラズマトーチであって、上記外側管の下
    端がトーチ下方に連接されている減圧チャンバー内に臨
    むように該外側管の下方をトーチ支持下部フランジおよ
    びそれに係合する外側管支持下部リングにて支持し、上
    記外側管、中間管、キャリアガス導入管および冷却管の
    上部が順次夫々の支持リングとOリングにて支持、シー
    ルされるとともに、これらの支持リングは互いに係合し
    て直接または間接にトーチ支持上部フランジに支持され
    ていることを特徴とする減圧用インダクションプラズマ
    トーチ。
  2. 【請求項2】 外側管は下方近傍に突起部を有し、該突
    起部と外側管支持下部リングに有する突起部とを係合す
    るとともに、上記外側管支持下部リングの突起部下方に
    C型Oリングを設けてトーチ支持下部フランジおよび外
    側管支持下部リングと係合する請求項1記載の減圧用イ
    ンダクションプラズマトーチ。
  3. 【請求項3】 外側管支持下部リングには外部から外側
    管と冷却管との間に冷却水を導く冷却水導入口を有する
    請求項1記載の減圧用インダクションプラズマトーチ。
  4. 【請求項4】 トーチ支持下部フランジおよび上部フラ
    ンジが3本のロッド棒にて支持されている請求項1記載
    の減圧用インダクションプラズマトーチ。
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昭和62年度日本溶射協会(第46回学術講演論文集)、(昭62−5−28)、日本溶射協会、馬込 正勝、新川 勉、エミリオ 藤原、インダクションプラズマ熱源による溶射装置の開発、P.18−23
溶接技術、38〜6!(平2−6−1)、産報出版社、馬込 正勝、インダクションプラズマ溶射、P.80−84
金属表面技術協会第76回講演大会要旨集、(昭62−9−10)、社団法人 金属表面技術協会、馬込 正勝、新川 勉、エミリオ 藤原、インダクションプラズマ溶射装置、P.4−5

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