JP2591955Y2 - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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JP2591955Y2
JP2591955Y2 JP1993022348U JP2234893U JP2591955Y2 JP 2591955 Y2 JP2591955 Y2 JP 2591955Y2 JP 1993022348 U JP1993022348 U JP 1993022348U JP 2234893 U JP2234893 U JP 2234893U JP 2591955 Y2 JP2591955 Y2 JP 2591955Y2
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electrode
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重一 川口
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Shimadzu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、抵抗加熱型の真空蒸着
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗加熱方式による真空蒸着装置は、従
来から各種分野での薄膜形成に利用されている。この装
置では成膜室を高真空状態にしてから成膜工程を行う
が、真空引きに長い時間を要するので量産用装置などに
おいては一回の成膜工程毎に多数の基板を同時に成膜で
きるように工夫されている。
【0003】一回の成膜工程毎に多数の基板を蒸着でき
るようにした真空蒸着装置の例として、たとえば、実公
昭59−9006号にて開示されるものがある。この装
置の成膜室の斜視図を図5に、その断面図を図6に示
す。
【0004】図において、1は架台、2はチャンバ、3
は扉、4は扉とチャンバを連結するヒンジ、5は扉とチ
ャンバで形成される成膜室、6は蒸着機構、7は扉に取
り付けられる底板、8と9はローラ、11はターンテー
ブル、12は電極、14は試料保持枠、15と16は蒸
発源、21は駆動円板、22はモータである。
【0005】チャンバ2は架台1上に設置され、その開
口部2aにはヒンジ4にて接続される扉3の開口部3a
が蝶着される。扉3はチャンバ2の左右両側に取り付け
られ、いずれの扉3もチャンバ2に接続できるようにな
っている。そして、いずれか一方の扉(たとえば右側)
3をチャンバ2に接続して閉じることで成膜室5が形成
される。成膜室5内はチャンバ2の側壁に設けられた排
気口から図示しない真空ポンプによって真空排気されて
成膜室内が真空状態にされる。もう一方の扉3(たとえ
ば左側)はその間に基板の着脱ができるように大気解放
されている。扉3には蒸着機構6が設けられる。この蒸
着機構6は片半面を扉3の底壁部3cの上面に固着した
円板状の底板7と、この底板7上に案内ローラ8、9を
介して水平旋回可能に支持したリング状のターンテーブ
ル11の軸心中空部に位置させて前記底板7上に固設し
た電極12と、この電極12に接続される電極棒12
a、12bを囲繞するようにして前記ターンテーブル1
1上に載置した角形の試料保持枠14とからなる。電極
棒12a、12bはそれぞれ2本ずつで対をなし、その
間に張られた導電性のワイヤ15、16に蒸発源が取付
けられる。ワイヤ自身が蒸発源であってもよい。そして
電極12には電力導入端子を介して電源が接続される。
基板は電極棒12a、12bの廻りを囲繞する試料保持
枠14に、その成膜面が蒸発源15、16に対向するよ
うに取り付けられる。
【0006】駆動円板21はモータ22によって回転駆
動され、この駆動円板21の下面に突設した駆動ピン2
1aにより前記試料保持枠14の上面に突設した従動ピ
ン14aを押圧してこの試料保持枠14を前記ターンテ
ーブル11とともに旋回させることができるようになっ
ている。
【0007】以上のような装置では、扉3を開いて蒸着
機構6を外部に露呈した状態で扉3に取り付けられた試
料保持枠14に基板を載置し、基板載置完了後にこの扉
3をチャンバ2に接続し、所定の圧力に真空排気した後
に前記回転機構によって試料保持枠14を回転しつつ、
前記ワイヤ15、16に電流を流すことで蒸発源を加熱
し基板面に成膜するようにしていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような蒸着装置では、次のような問題があった。
【0009】成膜工程を繰り返すことにより試料保持枠
にも蒸着物質が付着し、やがてこれが剥離して成膜室内
の基板に付着するようになる。このような剥離片の基板
付着を防ぐには定期的に試料保持枠の掃除をしなければ
ならず、掃除のため試料保持枠を交換する必要がある。
試料保持枠は、蒸着機構から取り外せるようにしてある
が、その取り外し作業は非常に煩わしいものであった。
すなわち、できるだけ多数の基板を取り付けて一回の成
膜工程ごとの処理枚数を増やすようにするため、試料保
持枠は可能な限り大きくしてある。ところが試料保持枠
を大きくするにともなって、取り外すときに試料保持枠
が扉の壁面などに衝突しやすくなるため、非常に取り外
しが困難になった。特に、試料保持枠の内側に存在する
棒状の電極が取り外し作業の障害となる。したがって、
通常はこの電極を取り外してから試料保持枠を取り出
し、洗浄済の新たな試料保持枠を取り付けた後で再び電
極棒を取り付けるようにしていた。
【0010】また、前回の成膜工程が終了後、次回の成
膜のための基板の取り外し、取り付け作業を行う際、試
料保持枠を扉に接続したままの状態でこの作業をするの
は、作業者にとって作業性が悪いものであった。作業者
は試料保持枠ごと取り外して別の場所で作業したいので
あるがそのためにはやはり電極棒を外さねばならず、電
極棒を取り外すか、扉に試料保持枠を付けたままで基板
の着脱をするかのいずれかの煩わしい作業を行わねばな
らなかった。
【0011】本考案は上記のような問題を解消し、基板
の脱着やメンテナンスの作業性が優れた装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本考案の真空蒸着装置は、蒸着手段を囲繞す
る試料保持枠が回転自在に設置され、この試料保持枠に
載置される基板に成膜を行う真空蒸着装置において、前
記蒸着手段の蒸発源に通電するための電極棒を一列状態
に配置するとともに、前記試料保持枠にはその一部にス
リット部を設け、試料保持枠を成膜室に着脱する際、前
記スリット部の空間を一列状に揃列した電極棒が通過で
きるようにしたことを特徴とする。
【0013】以下、この考案の真空蒸着装置がどのよう
に作用するかを説明する。
【0014】
【作用】本考案によれば、試料保持枠に設けられるスリ
ット内を蒸着手段が通るようにしてこの試料保持枠を成
膜室の所定の位置に装着する。したがって、成膜室の中
央に取り付けられている電極棒をいちいち取り外すこと
なく、この試料保持枠を蒸着手段の廻りを囲繞するよう
取り付けることができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図を用いて詳細に説
明する。
【0016】図1は本考案による真空蒸着装置の一実施
例の斜視図であり、図2は試料保持枠に丸型基板が載置
された様子を示す図、図3は成膜室の要部についての斜
視図である。
【0017】これらの図において前記従来例と同じもの
は同符号を付してあるのでその説明を省略する。この蒸
着装置では、電極棒12a、12bは扉の開口部3aに
対し、ほぼ直角方向に一列に並べられる。すなわち、電
極棒12a、12bは扉を開けたとき正面から見ると奥
に向かって一列に並ぶように配設される。
【0018】電極棒12aと12bとはそれぞれ2本ず
つで対をなし、その間に張られた導電性のワイヤ15、
16に蒸発源15、16を載せる。あるいはワイヤ1
5、16そのものを蒸発源とする。このワイヤ15、1
6は電極棒12a、12bを介して図示しない電源が接
続される。
【0019】一方、試料保持枠14は、その外形がほぼ
四角の角型の枠体形状をなし、四隅のうち一隅にはスリ
ット14aが設けられている。試料保持枠14の4側面
には、それぞれ複数の丸型基板が取り付けられるサブホ
ルダ14bが止め具によって固定される。
【0020】次に本実施例の動作作用を説明する。予
め、新しく真空蒸着装置に装着される試料保持枠14に
基板が取り付けられたサブホルダ14bを取り付けてお
く。この取り付け作業は作業性のよい別の場所で行う。
そして、基板を取り付ける側の扉3(図1では右側の
扉)を全開して開口部3aが作業者の正面に来るように
する。このとき、電極棒12a、12bは作業者に対し
て縦方向に一列に並んでいる。作業者は新しい試料保持
枠14を、試料保持枠14に設けたスリット14aを前
方にして持ち、一列に並んだ電極棒12a、12bがス
リット14a内を通過するようにしてターンテーブル1
1上に載せる。このとき、ターンテーブル11に位置決
め孔22を設けておき、この孔に挿入される位置決めピ
ン21を試料保持枠14側に設けておけば、正確な位置
決めができるので各成膜工程ごとの再現性がよくなる。
成膜終了後も同様にスリット14a内を電極12a、1
2bが通過するようにして試料保持枠14を取り外す。
このようにすることで作業者は、いちいち電極棒12
a、12bを取り外すことなく新しい保持枠14を真空
蒸着装置に着脱することが可能になる。
【0021】なお、本実施例では試料保持枠の脱着を作
業者の手作業ですることとしたがこれをロボットを使用
した自動作業としてもよい。図4にロボットを使用した
自動作業のときの試料保持枠14の流れの様子を示す。
この例では、複数の試料保持枠14へのサブホルダ装着
は前工程で行う。サブホルダが装着された試料保持枠1
4は供給コンベア31に載せられてロボット32の横に
運ばれる。このとき試料保持枠14のスリット部14a
は、すべて同じ方向に揃えられて搬送される。ロボット
32は、試料保持枠14をつかんで扉3に取り付ける。
このとき試料保持枠14はスリット部14a内を電極棒
12a、12bが通過するようにして移動され、ターン
テーブル11上に載せられる。そして、扉3がチャンバ
2に接続され、所定の成膜工程が行われる。その後再
び、扉3が開かれ、ロボット32によって排出コンベア
33に載せられ、次の工程に運ばれる。
【0022】本実施例では試料保持枠が四角形状とした
がこれに限るものではなく、円筒形や多角形にスリット
部を設けたものであってもよい。
【0023】また、本実施例では基板はサブホルダに取
り付け、サブホルダを介して試料保持枠に着脱されるも
のとしたが、基板を直接試料保持枠自身に着脱されるも
のであってもよい。サブホルダを用いないときはたとえ
ば試料保持枠の枠間にワイヤを張り、これに基板をクリ
ップにて吊り下げるようにすれば基板着脱を容易に行う
ことができる。
【0024】さらに、本実施例は2つの扉を持ち、それ
ぞれの扉に蒸着機構を持つようにしたが、これに限ら
ず、1つの扉だけのものであっても、またこの蒸着機構
を扉側に設けるのではなく、チャンバ側に設けるもので
もよい。
【0025】
【考案の効果】以上、説明したように本考案によれば、
一列に並んだ電極棒を設け、またスリットを設けた試料
保持枠を使用することにより、いちいち電極棒を取り外
す必要なく、基板の取付け、取り外しができるようにな
る。また、この発明により、試料保持枠のロボットによ
る着脱が容易になり、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である真空蒸着装置の斜視
図。
【図2】図1の装置において試料保持枠に丸型基板を載
置したときの図。
【図3】図1の装置の要部を示す斜視図。
【図4】本考案をロボットによる自動作業に実施したと
きの試料保持枠の流れを示す図。
【図5】従来よりの真空蒸着装置の斜視図。
【図6】図4の従来装置で扉を閉じたときの断面図。
【符号の説明】
2:チャンバ 3:扉 6:蒸着機構 11:ターンテーブル 12:電極 12a、12b:電極棒 14:試料保持枠 14a:スリット部 14b:サブホルダ 15、16:ワイヤ(蒸着源) 21:駆動円板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸着手段を囲繞する試料保持枠が回転自在
    に設置され、この試料保持枠に載置される基板に成膜を
    行う真空蒸着装置において、 前記蒸着手段の蒸発源に通電するための電極棒を一列状
    態に配置するとともに、前記試料保持枠にはその一部に
    スリット部を設け、 試料保持枠を成膜室に着脱する際、前記スリット部の空
    間を一列状に揃列した電極棒が通過できるようにしたこ
    とを特徴とする真空蒸着装置。
JP1993022348U 1993-04-27 1993-04-27 真空蒸着装置 Expired - Lifetime JP2591955Y2 (ja)

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JPH0679742U JPH0679742U (ja) 1994-11-08
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