JP2591931Y2 - ソリッドタイヤ - Google Patents

ソリッドタイヤ

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JP2591931Y2
JP2591931Y2 JP1992076136U JP7613692U JP2591931Y2 JP 2591931 Y2 JP2591931 Y2 JP 2591931Y2 JP 1992076136 U JP1992076136 U JP 1992076136U JP 7613692 U JP7613692 U JP 7613692U JP 2591931 Y2 JP2591931 Y2 JP 2591931Y2
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JP
Japan
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elastic body
tire
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concave
solid
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JP1992076136U
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JPH0639509U (ja
Inventor
謙一 酒井
Original Assignee
オーツタイヤ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ハブ外周面に弾性体が
一体的に固着されたソリッドタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソリッドタイヤとしては、金属製
ハブに直接ゴム等の弾性体を加硫接着したものや接着剤
により接着したもの等が知られており、これらのタイヤ
の断面はほぼ台形状とされ、そのサイド部は凹凸の無い
平坦状とされたものであった。これらは、フォークリフ
ト等の産業車両用タイヤとして使用されており、比較的
低速で高荷重条件下で使用されることが多く、特に耐久
性が要求されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のソリッドタイヤでは、路面が水で濡れている場合
等、弾性体の外周に水が付着すると表面張力によりサイ
ド部を伝って水がハブにまで至り、また、ソリッドタイ
ヤが回転した際に弾性体の外周に水が多く付着している
とソリッドタイヤの上方へ運ばれた水がサイド部を流下
してハブにまで至り、ハブに錆が生じていた。さらに、
この錆がハブと弾性体との固着部に侵食して弾性体の固
着力を低下させタイヤが破損するという問題を引き起こ
していた。特に、冷凍室内のような水分、塩分の多い場
所で使用する場合には、上記問題が顕著であった。
【0004】そこで、本考案は、上記問題点に鑑み、固
着部の錆の発生を防止して耐久性の向上を図りうるソリ
ッドタイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案では次の手段を講じた。即ち、本考案の第1
特徴とするところは、ハブ外周面に弾性体が固着され
たソリッドタイヤにおいて、前記弾性体の両サイド部の
周方向に沿って、凹状または凸状の水切部が設けられて
いる点にある。第2の特徴とするところは、前記凹状の
水切部4 が、タイヤ軸心方向内方に行くに従って半径方
向内方に向かうように傾斜した断面形状に形成されてい
る点にある。第3の特徴とするところは、前記凹状の水
切部4 の開口部に受け代S を形成するように、該開口部
のタイヤ径方向外縁がタイヤ径方向内縁よりもタイヤ軸
心方向の内方に位置している点にある。第4の特徴とす
るところは、前記凸状の水切部4 が、サイド部3,3 の基
端縁部から堰を形成するようにタイヤ軸心方向外方又は
タイヤ径方向外方に突出している点にある。
【0006】
【作用】本考案において、水切部は、サイド部を伝って
拡がる水膜の進行をさえぎってハブへの水の付着を防止
する。また、凹状の水切部は、ソリッドタイヤに衝撃
力、遠心力、駆動力などの外力が作用した場合、この外
力を緩和してハブと弾性体との剥離し易い固着部端縁へ
働く力を減少させ、この固着部端縁からの剥離を防止す
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1、図2は、本考案に係るソリッドタイヤの第1
実施例を示しており、図1は要部の縦断面図を示し、図
2はソリッドタイヤの側面図を示している。同図におい
て、1 は金属性で且つ円筒状のハブであり、このハブ1
に直接ゴム等の弾性体2 が加硫接着手段等により固着一
体化されている。この弾性体2 の断面形状は左右対称の
ほぼ台形状とされ、そのサイド部3,3 は略平坦状とされ
ている。
【0008】そして、その両サイド部3,3 のハブ1 寄り
には周方向全周に亘るU字状断面の凹周溝である水切部
4 が設けられている。この水切部4 は、タイヤ軸心方向
内方が半径方向内方となるよう傾斜されており、水切部
4 の開口部内周側が堰の作用をするよう構成されてい
る。上記構成のソリッドタイヤによれば、弾性体2 の外
周に付着して表面張力によりサイド部3,3 を伝って拡が
る水膜の進行を水切部4 が遮ぎり、ハブ1 への水の付着
を防止する。また、ソリッドタイヤが回転して弾性体2
の外周に付着した水がソリッドタイヤの上方へ運ばれた
場合、水の量が多いとサイド部3,3 へ流下するが、その
水は水切部4 に入りその水切部4 内をサイド部3 周方向
に沿って下方へ流れ、ソリッドタイヤの下方から排出す
る。したがって、ハブ1 と弾性体2 との固着部6 に錆が
発生することはなくソリッドタイヤの耐久性向上を図る
ことができる。なお、弾性体2 の断面形状が台形状とさ
れているので、図1に示すように、受け代S が形成され
ることとなり、ソリッドタイヤの上方へ運ばれた水が水
切部4 の開口部上方から落下した場合でも開口部下方で
受け止められるのでハブ1 側へ流下することはない。ま
た、弾性体2 に衝撃力、遠心力、駆動力などの外力が作
用した場合、凹状の水切部4 が外力を緩和してハブ1 と
弾性体2 との固着部端縁5 へ働く力を減少させ、この固
着部端縁5 からの剥離を防止する。
【0009】なお、弾性体2 の固着部端縁5 を、図中一
点鎖線10で示すように、ハブ1 側面にまで延設してハブ
1 の側面腐食を防止するようにしてもよい。図3〜図6
は、本考案の要部である水切部4 の他の形状を示してい
る。図3は、弾性体2 の固着部端縁5 をタイヤ半径方向
外方に突出させてこの突出部とサイド部3 との間に凹状
の水切部4 を形成したものであり、図4は、V字状断面
の水切部4 を形成したものである。さらに、図5は、サ
イド部3 の周方向に沿って適宜の間隔を空けて凹状の水
切部4 を設けたものである。なおこのとき、水切部4 の
断面形状は、図1、図4のいずれであってもよい。
【0010】図6は、サイド部3 の端縁部をタイヤ軸心
方向外方に突出させた凸状の水切部4 を形成したもので
あり、その水切部4 の外周面の端縁側が半径方向外方へ
傾斜している。図7は、本考案に係るソリッドタイヤの
第2実施例を示しており、1 は金属性で且つ円筒状のハ
ブであり、その内側にはベアリング等を挿入する軸受部
が設けられ、ハブ1 外周面の軸心方向中央部で且つ後述
する帯状のコード補強層7 が巻回される部分に、そのコ
ード補強層7 とほぼ同幅の凹周溝9 が全周に亘って形成
されている。そして、コード補強層7 の内周一部が凹周
溝9 に内嵌状に係合されつつ多数層巻回されて弾性体2
の内部構造体を構成するよう補強部8 が形成されてい
る。
【0011】前記コード補強層7 は、弾性体2 の円周方
向に配設されるコードと、このコードをコーティングす
るゴム状弾性部材とにより一般的に構成されるものであ
る。なお、コード補強層7 をハブ1 外周面に巻回する場
合には、補強部8 の高さを弾性体2 の高さの30%〜7
0%の範囲で巻回するのがよく、さらに、ハブ1 との固
着力を上げるためにコード補強層7 をハブ1 に対して締
めつけ状態で巻回してもよい。
【0012】そして、前記補強部8 が設けられているハ
ブ1 外周面に耐磨耗性、耐カット性に優れた弾性体2 が
加硫接着手段等により補強部8 を内包するように固着一
体化され、弾性体2 の両サイド部3,3 のハブ1 寄りには
周方向全周に亘る凹状の水切部4 が設けられている。こ
のとき、ハブ1 に巻回されている各コード補強層7 のゴ
ム状弾性部材も同時に加硫固着一体化され、これにより
弾性体2 の剛性が高められている。
【0013】上記構成のソリッドタイヤによれば、前記
第1実施例の効果に加え次の効果も有する。即ち、弾性
体2 の内部には、強力に固着された補強部8 が設けられ
ているので、弾性体2 に軸心方向の外力が作用した場合
であっても、ハブ1 および補強部8 と弾性体2 との固着
部6 に破壊が生じることがなく、半径方向の外力が作用
した場合であっても、弾性体2 の内部には、コードをコ
ーティングしているゴム状弾性部材を多数層巻回して構
成しているので、ハブ1 外径に対して弾性体2外径を大
きくでき、補強部8 が外力の衝撃を緩和すると共に乗心
地性をも良好としている。
【0014】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではない。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、弾性体の両サイド部に
周方向に沿って凹状または凸状の水切部が設けられてい
るので、サイド部を伝って拡がる水膜の進行をさえぎっ
てハブへの水の付着を防止することができ、ハブと弾性
体との固着部の腐食防止によるソリッドタイヤの耐久性
向上を図ることができる。また、凹状の水切部はソリッ
ドタイヤに外力を受けた場合、この外力を緩和してハブ
と弾性体との固着部端縁へ働く力を減少し、この固着部
端縁からの弾性体の剥離防止を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す要部縦断面図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例を示す側面図である。
【図3】他の水切部の形状を示す要部断面図である。
【図4】その他の水切部の形状を示す要部断面図であ
る。
【図5】その他の水切部の形状を示す側面図である。
【図6】その他の水切部の形状を示す要部断面図であ
る。
【図7】本考案の第2実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ 2 弾性体 3 サイド部 4 水切部 5 固着部端縁 6 固着部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(1) 外周面にゴム等の弾性体(2) が
    固着されたソリッドタイヤにおいて、前記弾性体(2) の
    両サイド部(3),(3) の周方向に沿って、凹状または凸状
    の水切部(4) が設けられていることを特徴とするソリッ
    ドタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記凹状の水切部(4) が、タイヤ軸心方
    向内方に行くに従って半径方向内方に向かうように傾斜
    した断面形状に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のソリッドタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記凹状の水切部(4) の開口部に受け代
    S を形成するように、該開口部のタイヤ径方向外縁がタ
    イヤ径方向内縁よりもタイヤ軸心方向の内方に位置して
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のソリッド
    タイヤ。
  4. 【請求項4】 前記凸状の水切部(4) が、サイド部(3),
    (3) の基端縁部から堰を形成するようにタイヤ軸心方向
    外方又はタイヤ径方向外方に突出していることを特徴と
    する請求項1に記載のソリッドタイヤ。
JP1992076136U 1992-11-04 1992-11-04 ソリッドタイヤ Expired - Lifetime JP2591931Y2 (ja)

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JPH0639509U JPH0639509U (ja) 1994-05-27
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