JP2591797Y2 - たくし上げカーテン用ダブルフックリング - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はダブルタイプスクリーン
を備えたたくし上げカーテンの改良に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】たくし上げカーテンのスクリーンには一
重で片面のみが表面となるシングルタイプと、二重で両
面のいずれもが表面となるダブルタイプがある。シング
ルタイプのスクリーンは裏面に複数の上下に延長するテ
ープを縫着し、各テープのループに複数のリングを上下
に並べて掛け、そのリングにスクリーンの下端を引き上
げる昇降コードを通していた。ダブルタイプスクリーン
は、二枚のシングルタイプスクリーンを水平に延長する
複数のバーをを介して合わせて組み立てる。このため、
バーの前後面と二枚のスクリーンの裏面にそれぞれいが
状テープを取り付けて接合させ、スクリーンの下端を引
き上げる昇降コードはバーに設けた通路に通す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来のダブルタイプス
クリーンはバーを付設するため、重量が重くなる上に、
スクリーンの表面にいが状テープを縫着する必要があっ
た。この裏面にいが状テープを縫着したスクリーンはシ
ングルタイプのスクリーンとしては使用することはでき
ない。そこで、二枚のシングルタイプスクリーンに取り
付けたリング同士を連結してダブルタイプのスクリーン
に組み立てることも試みられたが、組立が厄介で手間が
かかるという問題があった。

【０００４】本考案この問題を解決するためになされた
ものであり、その目的とするところは、たくし上げカー
テン用のシングルタイプスクリーンをそのまま二枚合わ
せるだけで、ダブルタイプスクリーンを組み立てること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案が採用する手段は、テープに掛けるフック部
を、両側に昇降コードを通すリング部を中央に備えたダ
ブルフックリングを介して二枚のシングルタイプスクリ
ーンからダブルタイプスクリーンを組み立てるようにし
たことにある。

【０００６】

【作用】二枚のシングルタイプスクリーンの裏面を上下
に延長するテープのループにダブルフックリングの両側
のフック部を掛けて、その二枚のシングルタイプスクリ
ーンを合わせ、ついで、共通の昇降コードを上下一列に
並ぶダブルフックリングの中央のリング部に通してたく
し上げカーテンのダブルタイプスクリーンを組み立て
る。このようにして組み立てたダブルタイプスクリーン
はバー等を挿入する必要はないから、軽量であり、組立
はフック部を掛け、昇降コードをリング部に通すだけの
至極簡単な作業である。又、スクリーンにいが状テープ
を縫着する必要はないから、ダブルフックリングを外せ
ば、ダブルタイプスクリーンはいつでも二枚のシングル
タイプスクリーンに戻すことができる。

【０００７】

【実施例】本考案を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。図１及び図２に示すように、図外のヘッドレールか
ら二枚のシングルタイプスクリーン10、10´を表面がそ
れぞれ外側を向くように垂下する。各スクリーンの裏面
に水平方向に間隔をあけて複数の上下に延長するテープ
11、11´を縫着する。テープ11、11´は一定間隔で並ぶ
ループ12、12´を備える。スクリーン10、10´の相対応
するループ12、12´にダブルフックリング20の両側のフ
ック部22、22´を掛ける。各ダブルフックリング20の中
央のリング部21に昇降コード15を通す。図示していない
が、昇降コードの上端はヘッドレールに設けた巻取りプ
ーリに止着するか、又は、ヘッドレールを通る操作コー
ドに止着する。昇降コードの下端はテープの最下段のル
ープに止着する。ダブルフック20の両側のフック部22、
22´は先端がＶ字状に開く入口23、23´と、その入口に
続く幅の非常に狭いスリット24、24´と、そのスリット
に続く孔25、25´とを有する。フック部22、22´はルー
プ12、12´に掛け易く、ループ12、12´は一度フック部
22、22´の孔25、25´に入ると、使用中に外れることは
ない。昇降コード15は二枚のスクリーン10、10´の中央
を通るから、二枚のスクリーンはバランス良く昇降し、
常に良好な外観を保持する。

【０００８】

【考案の効果】上記のとおり、本考案のダブルフックリ
ングは、シングルタイプスクリーンをそのまま何の加工
もせずに二枚合わせてダブルタイプスクリーンに組み立
てることができるから、従来の二枚のシングルタイプス
クリーンの裏面にいが状テープを水平に添着し、そのい
が状テープにバーを取り付けてダブルタイプスクリーン
に組み立てていたものに比べると、シングルタイプスク
リーンからダブルタイプスクリーンを組み立てるために
必要な材料代も、組立工数も大幅に低減する上に、仕上
げたダブルタイプスクリーンの重量も低減するという優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案の一実施例のダブルフックリングによ
って組み立てたダブルタイプスクリーンを有するたくし
上げカーテンの要部を示す拡大側面図、

【図２】は図１のたくし上げカーテンの要部拡大横断面
図、

【符号の説明】

10：スクリーン、11：テープ、12：ループ、15：昇降コ
ード、20：ダブルフックリング、21：リング部、22：フ
ック部、23：入口、24：スリット、25：孔

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】昇降コード（15）を通すための円筒状のリ
   ング部（21）と、スクリーン（10、10´）裏面のテープ
   （11、11´）のループ（12、12´）に掛けるためのフッ
   ク部（22、22´）とを一体に成形してなる合成樹脂製の
   ダブルフック（20）であって、前記フック部（22、22
   ´）は前記リング（21）の両側から突出することを特徴
   としてなるたくし上げカーテン用ダブルブックリング。
2. 【請求項２】フック部（22、22´）はループ（12、12
   ´）を導入するための入口（23）と、その入口に続くス
   リット（24）と、そのスリットに続く孔（25）を備え、
   前記入口（23）は入るに従って狭くなるＶ字状であり、
   前記スリット（24）の幅が前記ループ（12）の厚さより
   も狭いことを特徴とする請求項１記載のたくし上げカー
   テン用フックリング。