JP2591409Y2 - ウエザーストリップ - Google Patents

ウエザーストリップ

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JP2591409Y2
JP2591409Y2 JP1991037701U JP3770191U JP2591409Y2 JP 2591409 Y2 JP2591409 Y2 JP 2591409Y2 JP 1991037701 U JP1991037701 U JP 1991037701U JP 3770191 U JP3770191 U JP 3770191U JP 2591409 Y2 JP2591409 Y2 JP 2591409Y2
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はウエザーストリップに関
するものであり、特に、自動車のドアのアウタパネルま
たはインナパネル等のパネルに装着されてパネルとドア
ガラスとの隙間を封止するウエザーストリップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のウエザーストリップとし
て、図3及び図4に示す技術を挙げることができる。
【0003】図3は従来のクリップレスタイプのウエザ
ーストリップの断面図である。
【0004】図において、軟質材からなる断面略U字状
の基部21には、補強部として、対応する断面略U字状
の板金インサート22が基部21の略全体にわたって一
体的に埋設されている。また、基部21の開口21a内
周面の一側(ドアガラスG側)は段差状をなし一対の保
持部23a,23bを形成するとともに、内周面の他側
(パネルP側)には軟質材からなる一対の保持リップ2
4a,24bが一体形成されている。そして、前記基部
21、板金インサート22、保持部23a,23b及び
保持リップ24a,24bにより、ウエザーストリップ
をドアのパネルPに取付けるための取付部が構成されて
いる。一方、基部21の一側の上端外周には軟質材から
なる植毛付シールリップ25が、基部21の一側の下部
外周には軟質材からなる筒状の植毛付案内部26が、そ
れぞれドアガラスGに向かって延びるよう一体形成され
ている。また、前記基部21の他側の下端には、軟質材
からなる当接リップ27がパネルPに向かって延びるよ
う一体形成されている。
【0005】なお、前記軟質材としてはEPDMゴムま
たは軟質ポリ塩化ビニル(PVC)等が、板金インサー
トの材料としてはステンレス鋼(SUS)または炭素鋼
(SPCC)等が使用されている。
【0006】上記のように構成された従来のクリップレ
スタイプのウエザーストリップは、前記基部21の開口
21a側をドアのパネルPの上端縁に押圧して、基部2
1の開口21a内にパネルPの上端縁部を圧入すること
により、前記保持リップ24a,24b及び保持部23
a,23b間でパネルPの上端縁部が弾性的に押圧挾持
され、ウエザーストリップがパネルPの上端縁部に直接
固定保持される。このとき、前記板金インサート22が
基部21の略全体にわたって設けられ取付部に強度を付
与してその形状を保持しているため、前記取付部は外力
等により容易に変形等することはなく、その保持リップ
24a,24b及び保持部23a,23b間でパネルP
の上端縁部を強固に挾持した状態を維持する。その結
果、ウエザーストリップがドアのパネルPへの取付後に
パネルPから離脱したり位置ずれを起こしたりする等の
不都合はない。また、前記案内部26はドアガラスGの
上下動に伴いドアガラスGの表面に摺接してドアガラス
Gを案内する。そして、前記シールリップ25は、図中
二点鎖線で示す位置にて、その先端部をドアガラスGの
表面に摺接させ、ウエザストリップとドアガラスGとの
間を封止するとともに、前記当接リップ27がドアのパ
ネルPに弾接して、ウエザーストリップとパネルPとの
間を封止し、ドアのパネルPとドアガラスGとの隙間か
らの雨水等の進入を防止する。なお、前記シールリップ
25から基部21の他側を経て当接リップ27に至るウ
エザーストリップの表面が意匠面を構成し、前記軟質材
の材質及び表面加工等により特有の意匠的効果を発揮す
る。
【0007】図4は従来の光輝ベルトモールタイプのウ
エザーストリップを示す断面図である。
【0008】図において、基部31は軟質材にて長尺板
状に形成され、基部31の略全体にわたって長尺状かつ
断面略C字状の板金インサート32の一側部が埋設され
ている。前記板金インサート32の他側部は露出されて
光輝ベルトモール部33とされるとともに、その他側縁
部には軟質材からなる長尺状の当接リップ34がパネル
Pに向かって延びるよう一体形成されている。一方、基
部31及び板金インサート32の境界部には軟質材から
なる植毛付シールリップ35がドアガラスGに向かって
延びるよう一体形成され、基部31の一側には軟質材か
らなる筒状の植毛付案内部36が、ドアガラスGに向か
って延びるよう一体形成されている。なお、前記軟質材
としては図3のウエザーストリップと同様のものが使用
され、前記板金インサート32としてはステンレス鋼等
の防錆が施されたものが使用される。
【0009】上記のように構成された従来の光輝ベルト
モールタイプのウエザーストリップは、前記取付部の開
口内にクリップ(図示略)を挿着し、クリップをドアの
パネルPの上端縁に取付けることにより、クリップを介
してパネルPの上端縁部に保持される。このとき、前記
板金インサート32が取付部全体に強度を付与してその
形状を保持するため、前記取付部は外力等により容易に
変形等することはなく、前記クリップがパネルPの定位
置から移動して位置ずれを起こしたりパネルPから離脱
したりすることもない。その結果、ウエザーストリップ
がドアのパネルPへの取付後にパネルPから離脱したり
位置ずれを起こしたりする等の不都合はない。なお、こ
のとき、ウエザーストリップは、前記案内部36がドア
ガラスGの上下動に伴いドアガラスGの表面に摺接して
ドアガラスGを案内するとともに、前記シールリップ3
5と前記当接リップ34にてドアのパネルPとドアガラ
スGとの隙間を封止して雨水等の進入を防止する。ま
た、前記ウエザーストリップの意匠面は、前記シールリ
ップ32及び当接リップ34が、その軟質材の材質及び
表面加工等により特有の意匠的効果を発揮するととも
に、光輝ベルトモール部33が金属色を呈して光輝効果
を発揮する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】従来のウエザーストリ
ップは、上記のように構成されているから、取付部に強
度を付与してその形状を保持するための補強部として、
重量の大きい板金インサート22,32が取付部の全体
にわたって設けられることになり、前記板金インサート
22,32の存在によりウエザーストリップの比重が大
きくなる。その結果、近年、自動車及び各自動車部品の
軽量化が要望される中、上記ウエザーストリップは、軽
量化の点で改良する余地があった。
【0011】その他の先行技術として、特開平1−19
8345号公報、実開平1−123921号公報、実開
昭61−193821号公報等がある。まず、特開平1
−198345号公報は、ドアのパネルに取付けられる
基部をEPDMゴムで形成し、ドアガラスの表面に摺接
されるシールリップをポリプロピレン樹脂にて形成した
ものであり、ドアのパネルに取付けられる基部の剛性を
EPDMゴムで如何に得るか開示するものがない。実開
平1−123921号公報は、ドアのパネルに取付けら
れる基部を硬質PVCにガラス繊維製の芯糸を埋設させ
て形成したものであるが、ガラス繊維は温度変化に対す
る膨脹及び収縮を抑える効果が得られても、製造コスト
が高くなり、ドアのパネルに取付けられる基部の剛性は
硬質PVCに頼らざるを得ない。また、実開昭61−1
93821号公報は、ドアのパネルに取付けられる基部
を硬質PVCとして形成し、ドアガラスの表面に摺接さ
れるシールリップを軟質PVCとして形成したものであ
る。しかし、温度変化に対して膨脹及び収縮が起き、取
付部の取付安定性が維持できない可能性がある。そこ
で、本考案は、取付部の強度及び取付け安定性を維持
し、軽量化を図ることができるウエザーストリップの提
供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるウエザー
ストリップは、ドアのパネルに取付けられるガラス繊維
を混入したポリプロピレン樹脂からなる長尺状の基部
と、前記基部の幅方向の一方の側に一体形成されてドア
ガラスの表面に摺接されるEPDMゴムと熱可塑性エラ
ストマ(TPE)の何かの軟質材からなる長尺状のシー
ルリップと、前記基部の幅方向の他方の側に一体形成さ
れてドアのパネルの上端縁部に配置される長尺状のベル
トモール部とを具備するものである。
【0013】
【作用】本考案においては、ガラス繊維入りポリプロピ
レン樹脂からなる基部が自ら剛性を発揮して、ドアのパ
ネルに取付けられたときに自らの形状を保持し、外力に
より容易に変形することはない。基部のガラス繊維を混
入したポリプロピレン樹脂は、EPDMゴムまたは熱可
塑性エラストマ(TPE)と相溶性があり両者間の一体
性が堅固となる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。
【0015】図1は本考案の第一実施例のクリップレス
タイプのウエザーストリップの断面図である。第一実施
例のウエザーストリップは、特に、補強部の構成におい
て、従来のクリップレスタイプのウエザーストリップと
異なる主な特徴を有するものである。
【0016】図において、基部1は硬質材にて長尺状か
つ断面略U字状に形成されて補強部として兼用されてい
る。また、基部1の開口1aの内周面の一側(ドアガラ
ス側)は段差状をなし一対の保持部2a,2bを形成し
ている。一方、基部1の開口1aの内周面の他側(パネ
ルP側)には軟質材からなる一対の保持リップ3a,3
bが一体形成されている。そして、前記基部1、保持部
2a,2b及び保持リップ3a,3bにより、ウエザー
ストリップをドアのパネルPに取付けるための取付部が
構成されている。一方、基部1の一側の上端外周には軟
質材からなる植毛付シールリップ4がドアガラスGに向
かって延びるよう一体形成されるとともに、前記シール
リップ4に連続して、軟質材からなるベルトモール部5
が前記基部1の他側面を覆うよう一体形成されている。
また、前記ベルトモール部5の下側縁に連続して、軟質
材からなる当接リップ6がパネルPに向かって延びるよ
う一体形成されるとともに、前記基部1の下側縁を覆
い、更に基部1の開口1a内の下側の保持リップ3bに
連続している。なお、基部1の一側の下部外周には軟質
材からなる筒状の植毛付案内部7が、ドアガラスGに向
かって延びるよう一体形成されている。
【0017】前記硬質材としては、フィラーを混入した
硬質ポリプロピレン樹脂に、更に、ガラス繊維を混入し
て全体を強化したガラス繊維入りポリプロピレン樹脂
(PPG)が使用される。また、前記軟質材としては、
前記ガラス繊維入りポリプロピレン樹脂との相溶性の向
上の観点から、EPDMゴム、熱可塑性ゴム(TP
R)、または、熱可塑性エラストマ(TPE)等が使用
される。
【0018】上記のウエザーストリップは、好ましく
は、同時押出成形により、前記硬質材及び軟質材を、図
1に示す押出形状となるよう押出すと同時に、硬質材と
軟質材とを接着剤で接着し、その後、所定長への切断及
び冷却後、端末加工を施すことにより、全体を所定長の
長尺状に一体形成される。
【0019】上記のように構成された第一実施例のクリ
ップレスタイプのウエザーストリップは、前記基部1の
開口1a側をドアのパネルPの上端縁に押圧して、基部
1の開口1a内にパネルPの上端縁部を圧入することに
より、前記軟質材からなる一対の保持リップ3a,3b
及び前記一対の保持部2a,2b間でパネルPの上端縁
部が弾性的に押圧挾持され、ウエザーストリップがパネ
ルPの上端縁部に直接固定保持される。このとき、前記
硬質材としてのガラス繊維入りポリプロピレン樹脂から
なる基部1自身が補強部として兼用され、自ら剛性を発
揮して取付部の形状を保持しているため、前記取付部は
外力等により容易に変形等することはなく、その保持リ
ップ3a,3b及び保持部2a,2b間でパネルPの上
端縁部を強固に挾持した状態を維持する。その結果、ウ
エザーストリップがドアのパネルPへの取付後にパネル
Pから離脱したり位置ずれを起こしたりする等の不都合
はない。
【0020】更に、前記シールリップ4からベルトモー
ル部5を経て当接リップ6に至るウエザーストリップの
表面が全て同一の軟質材にて連続形成されて、色むらま
たは艶むら等のない意匠面を構成し、前記軟質材の材質
及び表面加工等により特有の意匠的効果を発揮する。
【0021】なお、従来のウエザーストリップと同様、
軟質材からなる前記案内部7は上下するドアガラスGを
摺接案内し、同じく軟質材からなるシールリップ4及び
当接リップ6はドアのパネルPとドアガラスGとの隙間
を封止して雨水等の進入を防止する。
【0022】このように、上記第一実施例のウエザース
トリップは、基部1をガラス繊維入りポリプロピレン樹
脂にて長尺状かつ断面略U字状に形成して補強部として
兼用し、前記基部1の開口1a内に保持部2a,2b及
び軟質材からなる保持リップ3a,3bを互いに対向す
るよう一体形成してドアのパネルPの上端縁部を挾持可
能とし、前記基部1の一側面にドアガラスGの表面に摺
接されるシールリップ4を軟質材にて一体形成するとと
もに、前記基部1の他側面には前記シールリップ4に連
続して前記基部1の他側面を覆うベルトモール部5及び
前記ベルトモール部5に連続して前記基部1の他側縁を
覆う当接リップ6を軟質材にて一体形成したものであ
る。
【0023】したがって、上記第一実施例のウエザース
トリップは、取付部を介してドアのパネルPの上端縁部
に取付けたときに、前記取付部を構成する前記基部1が
補強部として自ら剛性を発揮して取付部の形状を保持
し、外力による取付部の変形等を防止するため、取付部
がドアのパネルPから位置ずれを生じたり離脱したりす
ることはない。また、前記保持リップ3a,3bが軟質
材にて形成されて十分な弾性を有するため、前記保持リ
ップ3a,3b及び保持部2a,2b間でドアのパネル
Pの上端縁部が強固に挾持される。その結果、ウエザー
ストリップがドアのパネルPの上端縁部に安定して強固
に保持固定される。更に、基部1をガラス繊維入りポリ
プロピレン樹脂にて形成して補強部として兼用したた
め、補強部として板金インサートを使用した場合と比較
して、強度を低下することなく、ウエザーストリップの
比重を小さくしてその製品重量を低減することができ
る。
【0024】また、上記ウエザーストリップは、硬質材
であるガラス繊維入りポリプロピレン樹脂とゴムまたは
樹脂等の軟質材により一体形成され、硬質材及び軟質材
は互いに近似する線膨張係数を有するため、成形工程に
おいて加熱溶融された状態から冷却されるときに、硬質
材及び軟質材が同様の収縮率で収縮し、硬質材及び軟質
材間で一方が大きく収縮することによる剥離を生じるこ
とがない。
【0025】そして、上記ウエザーストリップは、硬質
材であるガラス繊維入りポリプロピレン樹脂とゴムまた
は樹脂等の軟質材により一体形成されるため、成形後の
所定長への切断が容易となるとともに、端部の後加工を
簡素化することができ、その製造コストを低減すること
ができる。また、切断に必要な切断刃も小型化すること
ができるため、その製造コストを一層低減することがで
きる。
【0026】更に、前記シールリップ4からベルトモー
ル部5を経て当接リップ6まで連続する軟質材が均一品
質の意匠面を構成するため、軟質材の材質またはその表
面加工の変更等により種々の意匠的効果を容易に発揮す
ることができる。
【0027】ところで、上記第一実施例では、シールリ
ップ4からベルトモール部5を経て当接リップ6までを
軟質材にて一体的に連続形成して均一な意匠面を構成し
たが、本考案を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、所望の意匠的効果を発揮すべく機能するも
のであればよい。例えば、意匠面の一部から硬質材を露
出したり、意匠面に光輝箔を貼付等して光輝効果を付与
したりすることも可能である。
【0028】また、上記第一実施例の基部1の開口1a
内の両保持リップ3a,3bは、下側の保持リップ3b
のみ当接リップ6に連続形成したが、下側の保持リップ
3bから上側の保持リップ3aまで軟質材を連続形成す
ることもできる。或いは、各保持リップ3a,3bとも
当接リップ6と連続せず分離するよう形成することも可
能である。
【0029】そして、前記基部1の開口1a内の両保持
部2a,2bは硬質材である基部1の開口1aの内周面
を段差状に形成して構成したが、両保持部2a,2bを
軟質材により基部1の開口1aの内周面に一体形成する
こともできる。
【0030】更に、上記第一実施例の軟質材からなる案
内部7はシールリップ4とは分離して前記基部1に一体
形成したが、シールリップ4に連続するよう軟質材にて
基部1に一体形成することもできる。
【0031】即ち、上記第一実施例のウエザーストリッ
プは、補強部として硬質材を使用し、ドアガラスGに摺
接するシールリップ4、パネルPに弾接する当接リップ
6及びパネルPを挾持する保持リップ3a,3bを軟質
材にて形成する限りにおいて、他の種々の構成を採用す
ることが可能である。
【0032】図2は本考案の第二実施例の光輝ベルトモ
ールタイプのウエザーストリップの断面図である。第二
実施例のウエザーストリップは、特に、補強部の構成に
おいて、従来の光輝ベルトモールタイプのウエザースト
リップと異なる主な特徴を有するものである。
【0033】図において、基部11は硬質材にて長尺板
状に形成されて補強部として兼用されている。また、基
部11の上端部には断面略C字状の板金インサート12
の一側縁が埋設されている。前記板金インサート12の
残余の部分は露出されて、その表面が金属色を呈する光
輝ベルトモール部13を形成している。そして、前記基
部11及び基部11に一端を埋設された板金インサート
12により、クリップ(図示略)を挿着し、そのクリッ
プを介してウエザーストリップをドアのパネルPに取付
けるための取付部が構成されている。一方、基部11及
び板金インサート12の境界部には軟質材からなる植毛
付シールリップ14がドアガラスGに向かって延びるよ
う一体形成されている。また、基部11の一側には軟質
材からなる筒状の植毛付案内部15が、ドアガラスGに
向かって延びるよう一体形成されている。そして、前記
板金インサート12の下端縁には軟質材からなる当接リ
ップ16がパネルPに向かって延びるよう一体形成され
ている。
【0034】前記硬質材としては、上記第一実施例と同
様、ガラス繊維入りポリプロピレン樹脂が使用され、前
記軟質材としては、EPDMゴム、熱可塑性ゴム、また
は、熱可塑性エラストマ等が使用される。また、前記板
金インサートの材料としては、ステンレス鋼等の防錆が
施された鋼が使用される。
【0035】上記第二実施例のウエザーストリップは、
好ましくは、同時押出成形により、前記硬質材、板金イ
ンサート及び軟質材を、硬質材及び軟質材中に板金イン
サートの全体を埋設した押出形状となるよう押出すと同
時に、硬質材、板金インサート及び軟質材の接合部を接
着剤で接着し、その後、所定長に切断及び冷却した後、
軟質材の他側部分を切除して板金インサートの他側部分
を露出させて図2中実線で示す断面形状とし、端末加工
を施すことにより、全体を所定長の長尺状に一体形成さ
れる。
【0036】上記のように構成された第二実施例の光輝
ベルトモールタイプのウエザーストリップは、前記取付
部の開口内にクリップを挿着し、クリップをドアのパネ
ルPの上端縁に取付けることにより、クリップを介して
パネルPの上端縁部に保持される。このとき、前記硬質
材からなる基部11が板金インサート12と協働して取
付部全体の形状を保持するため、前記取付部は外力等に
より容易に変形等することはなく、これに合わせて、前
記クリップがパネルPの定位置から位置ずれしたりパネ
ルPから離脱したりすることもない。その結果、ウエザ
ーストリップがドアのパネルPへの取付後にパネルPか
ら離脱したり位置ずれを起こしたりする等の不都合はな
い。なお、このとき、ウエザーストリップは、前記案内
部15がドアガラスGの上下動に伴いドアガラスGの表
面に摺接してドアガラスGを案内するとともに、前記シ
ールリップ14と前記当接リップ16にてドアのパネル
PとドアガラスGとの隙間を封止して雨水等の進入を防
止する。また、前記ウエザーストリップの意匠面は、前
記シールリップ14及び当接リップ16が、その軟質材
の材質及び表面加工等により特有の意匠的効果を発揮す
るとともに、光輝ベルトモール部13が金属色を呈して
光輝効果を発揮する。
【0037】このように、上記第二実施例のウエザース
トリップは、基部11をガラス繊維入りポリプロピレン
樹脂にて長尺板状に形成して補強部として兼用し、前記
基部11の上端に長尺状かつ断面略C字状の板金インサ
ート12の一側縁を埋設して、前記基部11と板金イン
サート12によりクリップを挿着可能な開口を有する取
付部を構成し、前記基部11及び板金インサート12の
境界部にドアガラスGの表面に摺接されるシールリップ
14を軟質材にて一体形成するとともに、前記板金イン
サート12の他側縁にドアのパネルPに弾接する当接リ
ップ16を軟質材にて一体形成したものである。
【0038】したがって、上記実施例のウエザーストリ
ップは、取付部の開口内にクリップを挿着し、そのクリ
ップをドアのパネルPの上端縁部に取付けたときに、前
記取付部を構成する前記基部11が補強部として自ら剛
性を発揮して前記板金インサート12とともに取付部の
形状を保持し、外力による取付部の変形等を防止するた
め、取付部を介してクリップが移動してドアのパネルP
から位置ずれを生じたり離脱したりすることはない。そ
の結果、ウエザーストリップがクリップを介してドアの
パネルPの上端縁部に安定して強固に保持固定される。
更に、基部11をガラス繊維入りポリプロピレン樹脂に
て形成して補強部として兼用し、基部11における板金
インサート12の大部分を省略したため、補強部として
板金インサート12を基部11の全体にわたって埋設し
た場合と比較して、取付部の強度を低下することなく、
ウエザーストリップの比重を小さくしてその製品重量を
低減することができる。
【0039】また、前記シールリップ14及び当接リッ
プ16の軟質材の表面及び前記板金インサート12の露
出部である光輝ベルトモール部13の表面により意匠面
を構成するため、軟質材の材質またはその表面加工の変
更等による種々の意匠的効果に加えて、板金インサート
12による光輝効果を発揮することができる。
【0040】ところで、上記第二実施例では、シールリ
ップ14と当接リップ16との間を露出する板金インサ
ート12の光輝ベルトモール部13として光輝効果を発
揮したが、本考案を実施する場合には、これに限定され
るものではなく、クリップ取付タイプのウエザーストリ
ップにおいて所望の光輝効果を発揮すべく機能するもの
であればよい。例えば、前記硬質材からなる基部11を
シールリップ14を超えて板金インサート12のベルト
モール部13まで延長するとともに、対応する板金イン
サート12を省略して、光輝効果を発揮する部分を縮小
するとともに一層の軽量化を図ることもできる。また、
前記延長された硬質材の表面を意匠面としてその意匠面
に光輝箔を貼付等して光輝効果を付与することも可能で
ある。
【0041】また、上記第二実施例の軟質材からなる案
内部15はシールリップ14とは分離して前記基部11
に一体形成したが、シールリップ14に連続するよう軟
質材にて基部11に一体形成することもできる。
【0042】
【考案の効果】以上のように、本考案のウエザーストリ
ップは、ドアのパネルに取付けられるガラス繊維を混入
したポリプロピレン樹脂からなる長尺状の基部と、前記
基部の幅方向の一方の側に一体形成されてドアガラスの
表面に摺接されるEPDMゴムと熱可塑性エラストマ
(TPE)の何かの軟質材からなる長尺状のシールリッ
プとを具備し、前記ガラス繊維を混入したポリプロピレ
ン樹脂からなる基部が自ら剛性を発揮して、ドアのパネ
ルに取付けられたときに自らの形状を保持し、外力によ
り容易に変形することはない。また、ウエザーストリッ
プの比重を小さくしてその製品重量を低減することがで
きる。そして、基部のガラス繊維を混入したポリプロピ
レン樹脂は、EPDMゴムまたは熱可塑性エラストマ
(TPE)と相溶性があり両者間の一体性が堅固とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第一実施例のクリップレスタイ
プのウエザーストリップの断面図である。
【図2】図2は本考案の第二実施例の光輝ベルトモール
タイプのウエザーストリップの断面図である。
【図3】図3は従来のクリップレスタイプのウエザース
トリップの断面図である。
【図4】図4は従来の光輝ベルトモールタイプのウエザ
ーストリップを示す断面図である。
【符号の説明】
1 基部 4 シールリップ 5 ベルトモール部 11 基部 13 光輝ベルトモール部 14 シールリップ G ドアガラス P パネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアのパネルに取付けられるガラス繊維
    を混入したポリプロピレン樹脂からなる長尺状の基部
    と、 前記基部の幅方向の一方の側に一体形成されてドアガラ
    スの表面に摺接されるEPDMゴムと熱可塑性エラスト
    マ(TPE)の何かの軟質材からなる長尺状のシールリ
    ップと、 前記基部の幅方向の他方の側に一体形成されてドアのパ
    ネルの上端縁部に配置される長尺状のベルトモール部と
    を具備することを特徴とするウエザーストリップ。
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