JP2591083B2 - ラセミ―トランス―2,2―ジメチル―3―(2,2―ジクロルビニル)―シクロプロパンカルボン酸ハライドの製法 - Google Patents
ラセミ―トランス―2,2―ジメチル―3―(2,2―ジクロルビニル)―シクロプロパンカルボン酸ハライドの製法Info
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は一般式(I) (式中、Xはハロゲン原子を表す。) で示されるラセミ−シス2,2−ジメチル−3−(2,2−ジ
クロルビニル)−シクロプロパンカルボン酸ハライドを
ラセミ−トランス化せしめることによるトランス−2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)−シクロプ
ロパンカルボン酸ハライドの製法に関する。
クロルビニル)−シクロプロパンカルボン酸ハライドを
ラセミ−トランス化せしめることによるトランス−2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)−シクロプ
ロパンカルボン酸ハライドの製法に関する。
<従来の技術.発明が解決しようとする課題> 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)−シク
ロプロパンカルボン酸(以下、ジクロル酸と略称す
る。)は家庭用、防疫用のみならず農業害虫あるいは森
林害虫にも優れた効力を示す殺虫剤ペルメスリン、サイ
ペルメスリン等の酸成分を構成するものである。ラセミ
−ジクロル酸ハライドはこれ等の殺虫剤の中間体として
有用である。
ロプロパンカルボン酸(以下、ジクロル酸と略称す
る。)は家庭用、防疫用のみならず農業害虫あるいは森
林害虫にも優れた効力を示す殺虫剤ペルメスリン、サイ
ペルメスリン等の酸成分を構成するものである。ラセミ
−ジクロル酸ハライドはこれ等の殺虫剤の中間体として
有用である。
ラセミ−ジクロル酸ハライドには三員環に基づくシ
ス、トランスの幾何異性体が存在するが、シス体から誘
導されるエステルよりもトランス体から誘導されるエス
テルの方が温血動物に対し低毒性であることが知られて
いる。(Nature,244,456(1973))。
ス、トランスの幾何異性体が存在するが、シス体から誘
導されるエステルよりもトランス体から誘導されるエス
テルの方が温血動物に対し低毒性であることが知られて
いる。(Nature,244,456(1973))。
しかしながら、ラセミ−ジクロル酸ハライドはトラン
ス体とシス体の混合物として製造される。従って、シス
体をトランス体に変換させることは工業的に重要な意義
を持つ。
ス体とシス体の混合物として製造される。従って、シス
体をトランス体に変換させることは工業的に重要な意義
を持つ。
これ迄、ラセミ−ジクロル酸ハライドのシス体をトラ
ンス体に変換する方法としては160℃下に加熱する方法
が知られている(特開昭50−131953号公報)。
ンス体に変換する方法としては160℃下に加熱する方法
が知られている(特開昭50−131953号公報)。
しかしながら、この方法では高温を必要とするという
問題があり、例えば100℃ではほとんどトランス化は進
行しない。
問題があり、例えば100℃ではほとんどトランス化は進
行しない。
<課題を解決するための手段> 本発明者らはラセミ−ジクロル酸ハライドのシス体を
トランス化することによるトランス体のより優れた製造
方法を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、リンのヨウ化
物、ケイ素のヨウ化物等が意外にも好都合に、シス体を
温和な条件下でもトランス化せしめることを見出すとと
もに、ヨウ素のハロゲン化物の共存下に実施すればトラ
ンス化がより一層円滑に進行することを見出し、更に種
々の検討を加え本発明を完成した。
トランス化することによるトランス体のより優れた製造
方法を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、リンのヨウ化
物、ケイ素のヨウ化物等が意外にも好都合に、シス体を
温和な条件下でもトランス化せしめることを見出すとと
もに、ヨウ素のハロゲン化物の共存下に実施すればトラ
ンス化がより一層円滑に進行することを見出し、更に種
々の検討を加え本発明を完成した。
すなわち本発明は(1)一般式(I) (式中、Xはハロゲン原子を表す。) で示されるラセミ−シスまたはラセミ−シス/トランス
混合ジクロル酸ハライドにリンのヨウ化物もしくはケイ
素のヨウ化物を作用させることを特徴とする工業的に優
れたラセミ−トランス−ジクロル酸ハライドの製法およ
び(2)更にヨウ素のハロゲン化物を共存させて実施す
る(1)の製法を提供するものである。
混合ジクロル酸ハライドにリンのヨウ化物もしくはケイ
素のヨウ化物を作用させることを特徴とする工業的に優
れたラセミ−トランス−ジクロル酸ハライドの製法およ
び(2)更にヨウ素のハロゲン化物を共存させて実施す
る(1)の製法を提供するものである。
次に本発明方法について詳細に説明する。
本発明の原料であるラセミ−ジクロル酸ハライド
(I)としては例えば、ジクロル酸クロライド、ジクロ
ル酸ブロマイド等のラセミ体が挙げられるが、工業的に
は取扱い易さ、価格等の面からクロライドが通常使用さ
れる。
(I)としては例えば、ジクロル酸クロライド、ジクロ
ル酸ブロマイド等のラセミ体が挙げられるが、工業的に
は取扱い易さ、価格等の面からクロライドが通常使用さ
れる。
またラセミ−ジクロル酸ハライドはシス体単独あるい
はトランス体と任意の割合の混合物であっても良いが、
本発明の目的から考えてシス体単独もしくはシス体に富
むラセミ−ジクロル酸ハライドを用いる場合にその意義
を発揮することは言うまでもない。
はトランス体と任意の割合の混合物であっても良いが、
本発明の目的から考えてシス体単独もしくはシス体に富
むラセミ−ジクロル酸ハライドを用いる場合にその意義
を発揮することは言うまでもない。
本発明で使用されるリンのヨウ化物、ケイ素のヨウ化
物としては代表的には三ヨウ化リン、四ヨウ化ケイ素等
が挙げられ、その使用量は被処理ジクロル酸ハライドに
対して通常1/200〜1モル倍、好ましくは1/100〜1/5モ
ル倍である。
物としては代表的には三ヨウ化リン、四ヨウ化ケイ素等
が挙げられ、その使用量は被処理ジクロル酸ハライドに
対して通常1/200〜1モル倍、好ましくは1/100〜1/5モ
ル倍である。
本発明はヨウ素のハロゲン化物を、共存させることに
よりトランス化反応をより一層円滑に進行せしめること
ができるが、その場合の使用量は被処理ジクロル酸ハラ
イドに対し、通常1/200〜1モル倍、好ましくは1/100〜
1/10モル倍である。
よりトランス化反応をより一層円滑に進行せしめること
ができるが、その場合の使用量は被処理ジクロル酸ハラ
イドに対し、通常1/200〜1モル倍、好ましくは1/100〜
1/10モル倍である。
かかるヨウ素のハロゲン化物としては例えばヨウ素、
ヨウ化ブロム、ヨウ化クロル等が挙げられる。
ヨウ化ブロム、ヨウ化クロル等が挙げられる。
反応は通常,溶媒の存在下に実施される。用いられる
溶媒としては、反応を阻害しないものであれば良く、例
えばベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、トリメチ
ルベンゼン、ニトロベンゼン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロルエタン、クロルベンゼ
ン、0−ジクロルベンゼン、ブロムベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、1,3−ジオキサン、テトラヒドロピラン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、イソプロピルエーテル、ブチル
エーテル、ブチルメチルエーテル等のエーテル類、アセ
トニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニ
トリル類が挙げられるが好ましくはハロゲン化炭化水素
である。
溶媒としては、反応を阻害しないものであれば良く、例
えばベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、トリメチ
ルベンゼン、ニトロベンゼン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロルエタン、クロルベンゼ
ン、0−ジクロルベンゼン、ブロムベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、1,3−ジオキサン、テトラヒドロピラン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、イソプロピルエーテル、ブチル
エーテル、ブチルメチルエーテル等のエーテル類、アセ
トニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニ
トリル類が挙げられるが好ましくはハロゲン化炭化水素
である。
本発明方法を実施するためにあっては、通常、ジクロ
ル酸ハライドを溶媒に溶解し、リンのヨウ化物、ケイ素
のヨウ化物等を加えることにより、ヨウ素のハロゲン化
物を用いる場合は更にそれを加えることにより実施され
る。
ル酸ハライドを溶媒に溶解し、リンのヨウ化物、ケイ素
のヨウ化物等を加えることにより、ヨウ素のハロゲン化
物を用いる場合は更にそれを加えることにより実施され
る。
反応温度はリンのヨウ化物、ケイ素のヨウ化物、ヨウ
素のハロゲン化物等の使用量、種類等によっても変化す
るが、通常40〜150℃、好ましくは60〜120℃である。ま
た反応時間もリンのヨウ化物、ケイ素のヨウ化物、ヨウ
素のハロゲン化物等の使用量、種類によっても変化する
が通常30分〜20時間程度である。
素のハロゲン化物等の使用量、種類等によっても変化す
るが、通常40〜150℃、好ましくは60〜120℃である。ま
た反応時間もリンのヨウ化物、ケイ素のヨウ化物、ヨウ
素のハロゲン化物等の使用量、種類によっても変化する
が通常30分〜20時間程度である。
反応の進行度は反応液の一部をサンプリングし、ガス
クロマトグラフィー、NMR等による分析により求めるこ
とができる。
クロマトグラフィー、NMR等による分析により求めるこ
とができる。
反応後、例えば反応マスから触媒を除去した後蒸留等
の手段によりトランス体に富んだラセミ−ジクロル酸ハ
ラロイドが得られる。また単離することなしに反応マス
へ、3−フェノキシベンジルアルコール、5−ベンジル
−3−フリルメチルアルコール等を加えて直接反応させ
ることにより低毒性殺虫剤へ誘導することもできる。
の手段によりトランス体に富んだラセミ−ジクロル酸ハ
ラロイドが得られる。また単離することなしに反応マス
へ、3−フェノキシベンジルアルコール、5−ベンジル
−3−フリルメチルアルコール等を加えて直接反応させ
ることにより低毒性殺虫剤へ誘導することもできる。
また反応マスへエタノール等を加えて直接エステル化
し、生化学的光学分割用原料として供することもできる
し、常法に従いアルカリ性水溶液等を加えて加水分解す
ることにより遊離の酸に誘導することもできる。
し、生化学的光学分割用原料として供することもできる
し、常法に従いアルカリ性水溶液等を加えて加水分解す
ることにより遊離の酸に誘導することもできる。
<発明の効果> かくして目的とするトランス−ラセミ−ジクロル酸ハ
ライドが製造されるが、本発明方法によれば公知法に比
し極めて緩和な条件でトランス体を製造し得る。
ライドが製造されるが、本発明方法によれば公知法に比
し極めて緩和な条件でトランス体を製造し得る。
<実施例> 次に実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
実施例1 シス体96.3%、トランス体3.7%よりなるジクロル酸
クロライド1.95gをクロルベンゼン20gに溶解した後、窒
素雰囲気下これに三ヨウ化リン260mgとヨウ素160mgを添
加した。これを80℃で6時間撹拌した。
クロライド1.95gをクロルベンゼン20gに溶解した後、窒
素雰囲気下これに三ヨウ化リン260mgとヨウ素160mgを添
加した。これを80℃で6時間撹拌した。
反応後、室温まで冷却し、エタノール430mgとピリジ
ン750mgを加え、室温下1時間撹拌した後水洗、溶媒留
去を行った。
ン750mgを加え、室温下1時間撹拌した後水洗、溶媒留
去を行った。
得られた溶液を蒸留し、沸点88〜90℃/1mmHgの留分1.
89を得た。このものは赤外線吸収スペクトルによりジク
ロル酸エチルエステルであることを確認した。ガスクロ
マトグラフィーで分析した結果シス体21.1%トランス体
78.9%であった。
89を得た。このものは赤外線吸収スペクトルによりジク
ロル酸エチルエステルであることを確認した。ガスクロ
マトグラフィーで分析した結果シス体21.1%トランス体
78.9%であった。
実施例2 シス体96.6%、トランス体3.4%よりなるジクロル酸
クロライド3.24gをクロルベンゼン47gに溶解した後、窒
素雰囲気下これに三ヨウ化リン750mg、ヨウ化クロル150
mgを添加し、100℃で6時間撹拌した。
クロライド3.24gをクロルベンゼン47gに溶解した後、窒
素雰囲気下これに三ヨウ化リン750mg、ヨウ化クロル150
mgを添加し、100℃で6時間撹拌した。
反応後、室温まで冷却した後15%水酸化ナトリウム水
溶液を用いて加水分解後、70%硫酸で酸性にしトルエン
で抽出した。トルエンを留去すると白色の固体が2.67g
得られた。このものは赤外線吸収スペクトルよりジクロ
ル酸であることを確認した。
溶液を用いて加水分解後、70%硫酸で酸性にしトルエン
で抽出した。トルエンを留去すると白色の固体が2.67g
得られた。このものは赤外線吸収スペクトルよりジクロ
ル酸であることを確認した。
一部をサンプリングし常法によりエチルエステルとし
た後、ガスクロマトグラフィーにより分析した結果、シ
ス体19.4%、トランス体80.6%であった。
た後、ガスクロマトグラフィーにより分析した結果、シ
ス体19.4%、トランス体80.6%であった。
実施例3 実施例2で用いたと同じジクロル酸クロライド1.05g
をクロルベンゼン16gに溶解した後、窒素雰囲気下、三
ヨウ化リン260mgとヨウ化ブロム140mgを添加し、100℃
で4時間撹拌した。
をクロルベンゼン16gに溶解した後、窒素雰囲気下、三
ヨウ化リン260mgとヨウ化ブロム140mgを添加し、100℃
で4時間撹拌した。
反応後実施例1と同様な方法で処理し、1.03gのジク
ロル酸エチルエステルを得た。
ロル酸エチルエステルを得た。
分析結果はシス体20.2%、トランス体79.8%であっ
た。
た。
実施例4 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2.34g
をクロルベンゼン24gに溶解した後、窒素雰囲気下これ
に三ヨウ化リン330mgとヨウ素200mgを添加し、65℃で10
時間撹拌した。
をクロルベンゼン24gに溶解した後、窒素雰囲気下これ
に三ヨウ化リン330mgとヨウ素200mgを添加し、65℃で10
時間撹拌した。
反応後実施例1と同様な方法で処理後、分析したとこ
ろシス体39%、トランス体61%であった。
ろシス体39%、トランス体61%であった。
実施例5 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド1.37g
を1,2−ジクロルエタン26gに溶解した後、窒素雰囲気下
これに三ヨウ化リン170mgとヨウ素100mgを添加し、80℃
で6時間撹拌した。
を1,2−ジクロルエタン26gに溶解した後、窒素雰囲気下
これに三ヨウ化リン170mgとヨウ素100mgを添加し、80℃
で6時間撹拌した。
反応後実施例1と同様な方法で処理し、ジクロル酸エ
チルエステル1.30gを得た。分析結果はシス体25.7%、
トランス体74.3%であった。
チルエステル1.30gを得た。分析結果はシス体25.7%、
トランス体74.3%であった。
実施例6 実施例3で用いたと同じジクロル酸クロライド930mg
を1,4−ジオキサン20gに溶解した後、窒素雰囲気下これ
に三ヨウ化リン310mgとヨウ素190mgを添加し、100℃で
4時間撹拌した。
を1,4−ジオキサン20gに溶解した後、窒素雰囲気下これ
に三ヨウ化リン310mgとヨウ素190mgを添加し、100℃で
4時間撹拌した。
反応後実施例1と同様な方法で処理し、ジクロル酸エ
チルエステル856mgを得た。分析結果はシス体18.1%、
トランス体81.9%であった。
チルエステル856mgを得た。分析結果はシス体18.1%、
トランス体81.9%であった。
実施例7 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2gをク
ロルベンゼン7.5gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素207mg、ヨウ素105mgを添加し、80℃で4時
間撹拌した。
ロルベンゼン7.5gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素207mg、ヨウ素105mgを添加し、80℃で4時
間撹拌した。
反応後室温まで冷却し、エタノール526mg、ピリジン9
03mgを加えて室温で1時間撹拌した後、水洗、溶媒留
去、蒸溜して、沸点88〜90℃/1mmHgの留分1.96gを得
た。
03mgを加えて室温で1時間撹拌した後、水洗、溶媒留
去、蒸溜して、沸点88〜90℃/1mmHgの留分1.96gを得
た。
このものは赤外線スペクトルより、ジクロル酸エチル
エステルであることを確認した。
エステルであることを確認した。
ガスクロマトグラフィーで異性体比を求めたところ、
シス体17.1%、トランス体82.9%であった。
シス体17.1%、トランス体82.9%であった。
実施例8 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2gをク
ロルベンゼン18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素217mg、塩化ヨウ素61mgを添加し、80℃で
4時間撹拌した。
ロルベンゼン18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素217mg、塩化ヨウ素61mgを添加し、80℃で
4時間撹拌した。
反応後実施例7と同様に処理し、ジクロル酸エチルエ
ステル1.95gを得た。
ステル1.95gを得た。
分析結果はシス体17.3%、トランス体82.7%であっ
た。
た。
実施例9 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2gをク
ロルベンゼン18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素212mg、臭化ヨウ素122mgを添加し、80℃で
4時間撹拌した。
ロルベンゼン18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素212mg、臭化ヨウ素122mgを添加し、80℃で
4時間撹拌した。
反応後実施例7と同様に処理し、ジクロル酸エチルエ
ステル1.86gを得た。
ステル1.86gを得た。
分析結果はシス体17.3%、トランス体82.7%であっ
た。
た。
実施例10 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2gをア
セトニトリル18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素448mg、ヨウ素212mgを添加し、80℃で4時
間撹拌した。
セトニトリル18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素448mg、ヨウ素212mgを添加し、80℃で4時
間撹拌した。
分析結果はシス体18%、トランス体82%であった。
実施例11 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2gをジ
クロルエタン18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素212mg、ヨウ素100mgを添加し、80℃で4時
間撹拌した。
クロルエタン18gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素212mg、ヨウ素100mgを添加し、80℃で4時
間撹拌した。
反応後実施例7と同様に処理し、ジクロル酸エチルエ
ステル1.95gを得た。
ステル1.95gを得た。
分析結果はシス体16.8%、トランス体83.2%であっ
た。
た。
実施例12 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド1.47g
をクロルベンゼン23gに溶解した後、窒素雰囲気下これ
に三ヨウ化リンを140mg添加し、100℃で8時間撹拌し
た。
をクロルベンゼン23gに溶解した後、窒素雰囲気下これ
に三ヨウ化リンを140mg添加し、100℃で8時間撹拌し
た。
反応後実施例1と同様な方法で処理し、ジクロル酸エ
チルエステル1.44gを得た。
チルエステル1.44gを得た。
分析結果はシス体45.5%、トランス体54.5%であっ
た。
た。
実施例13 実施例1で用いたと同じジクロル酸クロライド2gをク
ロルベンゼン8.1gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素198mg添加し、80℃で4時間撹拌した。
ロルベンゼン8.1gに溶解した後、窒素雰囲気下これに四
ヨウ化ケイ素198mg添加し、80℃で4時間撹拌した。
反応後実施例7と同様に処理し、ジクロル酸エチルエ
ステル2.01gを得た。
ステル2.01gを得た。
分析結果はシス体27.9%、トランス体72.1%であっ
た。
た。
比較例1 実施例2で用いたと同じジクロル酸クロライド1.05g
をクロルベンゼン16gに溶解した後、窒素雰囲気下100℃
で8時間撹拌した。
をクロルベンゼン16gに溶解した後、窒素雰囲気下100℃
で8時間撹拌した。
分析結果はシス体94.7%、トランス体5.3%であっ
た。
た。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 (式中、Xはハロゲン原子を表す。) で示されるラセミ−シスまたはラセミ−シス/トランス
混合2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロルビニル)−シ
クロプロパンカルボン酸ハライドにリンのヨウ化物もし
くはケイ素のヨウ化物を作用させることを特徴とするラ
セミ−トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロ
ビニル)−シクロプロパンカルボン酸ハライドの製法。 - 【請求項2】ヨウ素のハロゲン化物の共存下に実施する
特許請求の範囲第1項の製法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63175652A JP2591083B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-07-13 | ラセミ―トランス―2,2―ジメチル―3―(2,2―ジクロルビニル)―シクロプロパンカルボン酸ハライドの製法 |
| US07/349,056 US4962233A (en) | 1988-05-19 | 1989-05-09 | Process for preparing racemic dihalovinylcyclopropane carboxylic acid halides |
| DE8989304662T DE68905073T2 (de) | 1988-05-19 | 1989-05-09 | Verfahren zur herstellung von racemischen cyclopropancarbonsaeurehalogeniden. |
| EP89304662A EP0342843B1 (en) | 1988-05-19 | 1989-05-09 | Process for preparing racemic dihalovinylcyclopropane carboxylic acid halides |
| HU892485A HU205597B (en) | 1988-05-19 | 1989-05-18 | Process for producing and converting raceme dihalogeno-vinyl-cyclopropane-carboxylic acid halogenides |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63-122843 | 1988-05-19 | ||
| JP12284388 | 1988-05-19 | ||
| JP63175652A JP2591083B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-07-13 | ラセミ―トランス―2,2―ジメチル―3―(2,2―ジクロルビニル)―シクロプロパンカルボン酸ハライドの製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0262843A JPH0262843A (ja) | 1990-03-02 |
| JP2591083B2 true JP2591083B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=26459889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63175652A Expired - Lifetime JP2591083B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-07-13 | ラセミ―トランス―2,2―ジメチル―3―(2,2―ジクロルビニル)―シクロプロパンカルボン酸ハライドの製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2591083B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2591084B2 (ja) * | 1988-05-26 | 1997-03-19 | 住友化学工業株式会社 | ラセミージハロビニルシクロプロパンカルボン酸ハライドの製造方法 |
-
1988
- 1988-07-13 JP JP63175652A patent/JP2591083B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0262843A (ja) | 1990-03-02 |
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