JP2590974B2 - サーマルヘッドの電極構造 - Google Patents

サーマルヘッドの電極構造

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JP2590974B2 JP29745587A JP29745587A JP2590974B2 JP 2590974 B2 JP2590974 B2 JP 2590974B2 JP 29745587 A JP29745587 A JP 29745587A JP 29745587 A JP29745587 A JP 29745587A JP 2590974 B2 JP2590974 B2 JP 2590974B2
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早実 杉山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、サーマルプリンタに用いられるサーマル
ヘッドの電極構造に関するものである。
[従来の技術] 第2図及び第3図は従来のサーマルヘッドの構成を示
すそれぞれ平面図,断面図で、これらの図中1は両端部
の幅の異なった発熱抵抗体で、酸化アルミニウム製の基
板2上に熱絶縁層3を介して複数一列に配置してあり、
上面には所定の距離を隔てて後述する電極4a,4bが形成
されている。ここで、発熱抵抗体1の電極4a,4bとの間
に露出した面が発熱部1aとなる。また、隣り合う発熱抵
抗体1の方向は交互に代えてある。ここで、4aは第1電
極で、前記発熱抵抗体1の一端部と重なり、同一基板上
に配置した共通電極4cと一体をなしている。4bは第2電
極で、前記発熱抵抗体1の他端部と重なり、図示しない
給電制御部と接続している。5は保護膜で、前記発熱抵
抗体1,前記第1電極4a,前記第2電極4b,及び共通電極4c
を覆うように形成されている。なお、G1は前記第1電極
の幅,G2は前記第2電極の幅,G3は隣り合う前記発熱抵抗
体1間の幅を示し、G1とG2は同一の長さである。
以上の構成において、図示しない給電制御部より、第
2電極4bを通って発熱抵抗体1に電流が流れると、公知
の作用により、この発熱抵抗体1は発熱し、図示しない
インクが溶融し、印刷が行われる。
ところで、前記発熱抵抗体1の両端部の幅を異なった
ものとしているのは次に示すような理由による。一般に
発熱抵抗体においては、その幅が狭いほど電流密度が大
きく、発熱量は大きい。よって、発熱抵抗体1に流す電
流の通電時間またはその波高値が小の場合は、発熱抵抗
体1の幅の狭い部分のみがインクを溶融するのに十分な
発熱量となるため、この部分に面したインク面のインク
のみが溶融され、発熱抵抗体1に流す電流の通電時間ま
たはその波高値を大とすれば、それに応じて発熱抵抗体
1の幅の広い部分に面したインク面のインクも溶融され
る。よって、発熱抵抗体1の両端の幅を異なったものと
することにより、この発熱抵抗体1に流す電流の通電時
間またはその波高値を制御すれば、印刷されるドットの
大きさを制御することができる。また、隣り合う発熱抵
抗体1の方向を交互に代えているのは、ドットが上下ど
ちらか一方に偏ることなく一様に転写され、文字が歪む
のを防止するためである。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、隣り合う発熱抵抗体1間の幅G3はできるだ
け狭くしたほうがインクの転写されない部分が少なくな
り、印刷された画像は鮮明になるので、この幅G3はでき
るだけ狭くする必要がある。しかし、第1電極4aの幅G1
と第2電極4bの幅G2が同一であるため、前記幅G3を狭く
するには限界があり、形状的に決まる限界間隔以上に接
近させることは不可能で、要求される画像の鮮明さが表
現できないという問題があった。
[問題を解決するための手段] この発明は、発熱抵抗体の両端に接続する2つの電極
のそれぞれの幅を異なったものとすることにより、隣り
合う発熱抵抗体間の幅を狭くし、前記問題を解決するも
のである。
[実施例] 第1図は、この発明の実施例を示す平面図で、同図中
第2図と同符号を記したものは第2図と同様の構成を示
す。この第1図で第2図と異なっているのは、第1電極
4aの幅G1、第2電極4bの幅G2、隣り合う発熱抵抗体1間
の幅G3で、第1電極4aの幅G1と、第2電極4bの幅G2はそ
れぞれ接続する発熱抵抗体1の端部の幅と同一の幅にし
てある。また、隣り合う発熱抵抗体1間の幅G3は第2図
で示すものより狭くしてある。
以上の構成において、このサーマルヘッドは従来と同
一の作用をなすが、従来に比べ以下に示す効果を生ず
る。
[発明の効果] この発明では、対向する2つの電極の幅を異なったも
のとしたため、つまり、これらの電極幅を固定の同一幅
ではなくしたため、形状的問題を考慮せず自由に隣り合
う発熱抵抗体を近ずけることができるようになり、従来
よりはるかに鮮明な画像を表現できるサーマルヘッドを
提供できるという利点を有する。
なお、前記第1電極4a及び第2電極4bの幅は、必ずし
もこれらと接する発熱抵抗体1の端部の幅と同一とする
必要はなく、隣り合う発熱抵抗体1間の幅に応じて適当
な長さにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す平面図、第2図は従
来の電極構造を有するサーマルヘッドの平面図、第3図
は第2図のA−A断面図を示す。 1……発熱抵抗体 2……基板 3……熱絶縁層 4a……第1電極 4b……第2電極 5……保護層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面に熱絶縁層を介して設置した台
    形状の発熱抵抗体と、一方が前記発熱抵抗体の幅の狭い
    部分と重なり、他方が前記発熱抵抗体の幅の広い部分と
    重なる前記発熱抵抗体に電流を供給する第1電極,第2
    電極と、表面を保護する保護層とが順次積層されてなる
    サーマルヘッドにおいて:前記第1電極の幅と、前記第
    2電極の幅を違えたことを特徴とするサーマルヘッドの
    電極構造。
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US8243112B2 (en) * 2007-03-28 2012-08-14 Kyocera Corporation Recording head and recording apparatus provided with the recording head

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