JP2590554B2 - 車輌のパワーシート - Google Patents

車輌のパワーシート

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JP2590554B2
JP2590554B2 JP63318391A JP31839188A JP2590554B2 JP 2590554 B2 JP2590554 B2 JP 2590554B2 JP 63318391 A JP63318391 A JP 63318391A JP 31839188 A JP31839188 A JP 31839188A JP 2590554 B2 JP2590554 B2 JP 2590554B2
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seat
shaft
pinion
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fan
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信広 結城
優人 小野
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、駆動装置によりシートを移動させるように
した車輌のパワーシートに関する。
(従来の技術及び解決すべき課題) 車輌のシート、特に運転席のシートは、運転者の体
格、好み等に応じて最適な姿勢を確保出来るように前、
後に移動可能なスライドアジャスタが装備されている。
このスライドアジャスタは一般に手動操作により行うよ
うに構成されている。また、駆動用モータにより歯車系
を介して当該シートを前後に移動させる駆動装置と、シ
ートの位置を設定する位置決め機構とを備え、スイッチ
操作によりシートを自動的に予設定位置に移動させるよ
うにしたパワーシートがある。
ところで、上記従来のパワーシートは、駆動装置の歯
車系を、単に駆動モータのピニオンギヤと、当該ピニオ
ンギヤに噛合するラックとにより構成しているために、
これらのピニオンギヤとラックとの間のバックラッシュ
によりシートが前後にガタついて着座性が悪いという問
題がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、シートを
駆動する駆動装置の歯車系のバックラッシュを無くして
シートの前後方向のガタつきを防止するようにした車輌
のパワーシートを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明によれば、ロアレー
ル上を滑動するアッパレールに配設されたシートを駆動
装置により所望の位置に移動させる車輌のパワーシート
において、前記駆動装置は、上部シャフトの両端がシー
トフレームの両側部前端に回動可能に軸支され、略U字
状をなし両端が上部シャフトに固着された下部シャフト
の中央が床面に回動可能に軸支され、当該下部シャフト
を支点として上部シャフトが前後に回動可能とされて前
記シートフレームを前後に移動させるスイングアーム
と、前記シートフレームに配設された駆動用モータと、
前記スイングアームの上下のシャフトを連結する連結部
に、中心を前記上部シャフトと合致して固着され前記駆
動用モータのピニオンと噛合する第1の扇形のラック
と、中心が前記スイングアームの上部シャフトに回動可
能に軸支されて前記ピニオンと噛合する第2の扇形のラ
ックと、これらのラック間に介在さればね力によりこれ
ら両ラックの歯で前記ピニオンの歯を挟さんで圧接噛合
させるスプリングとを備えた構成としたものである。
(作用) モータの回転に伴い回転するピニオンにより扇形のラ
ックが回転され、当該ラックと共にスイングアームが下
部シャフトを支点として前又は後に回動する。このスイ
ングアームの回動に伴いシートフレームが前又は後に移
動する。一方、扇形のラックは、2枚の扇形のラックと
スプリングとによりピニオンの歯を挟んだ状態で噛合
し、当該ピニオンとのバックラッシュが除去される。こ
れにより、駆動装置の歯車系のバックラッシュに起因す
るシートのガタつきが防止される。
(実施例) 以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
第1図及び第2図において、シート1を保持するシー
トフレーム2は、当該車輌の床面3に前後方向に沿っ
て、且つ平行に配設固定された2本のロアレール4,4上
に滑動可能に載置されたアッパレール5、5上に僅かの
ギャップで配置されており、両側後端部は夫々アップレ
ール5、5の後端に突設されたブラケット6(第2図に
一側のみ図示)に回動可能に軸支され、前部はスイング
アーム7により支持されている。
このスイングアーム7は図示のように、上部シャフト
8と、略U字状をなす下部シャフト9とにより構成され
ている。シャフト9の両側部9a、9bの各端面はシャフト
8に溶着固定されており、中央部9cはシャフト8と平行
になっている。そして、シャフト8は、シート1の前部
をその軸方向に回動可能に貫通し、両端はシートフレー
ム2の両側部に回動可能に軸支されている。また、シャ
フト9の中央部9cは床面3の所定位置にブラケット10を
介して回動可能に軸支されている。そして、脚部7は、
シャフト9の中央部9cを支点として第2図に矢印A又は
Bで示す前方又は後方に回動可能とされている。従っ
て、スイングアーム7の矢印A又はB方向への回動に伴
いシートフレーム2即ち、シート1がロアレール4、4
上を前方又は後方に移動可能となる。
シート1内には駆動用モータ11が収納され、シートフ
レーム2に固定されている。この駆動用モータ11の出力
軸には第3図に示すようにピニオン12が装着されてい
る。一方、スイングアーム7のシャフト9の一側9aには
扇形のラック13が配設されている。扇形のラック13は、
第4図及び第5図に示すように2枚の扇形のラック14と
15とにより構成されている。一方のラック14は、その中
心の軸孔14aにシャフト8が貫通され、一端14bがピン16
を介してシャフト9の側部9aに固定されている。これに
よりラック14は、シャフト8とシャフト9の側部9aとに
よりスイングアーム7に固定される。また、このラック
14の上部寄りの所定位置には窓14dが穿設されており、
下部寄りの所定位置には、孔14dに対応してL字状のス
プリングフック17が固着されている。
他方のラック15は、その中心の軸孔15aにシャフト8
が回動可能に貫通されている。このラック15の上部寄り
にはラック14の窓14dと対応する位置にスプリングフッ
ク15bが切り起こし成形により立設形成されている。こ
のスプリングフック15bはラック14の窓14dを貫通して当
該ラック14のスプリングフック17と離隔対向している。
これらのラック14、15の歯14c、15cのピッチは等ピッチ
とされており、ラック15はラック14に対して1ピッチ程
度の範囲で回動可能とされている。
そして、これらのラック14と15の各スプリングフック
14dと15dとの間にはスプリング18が張設されており、ラ
ック14に対してラック15を矢印D方向に引っ張るような
力を付与している。
そして、これら2枚の扇形のラック14と15の歯14cと1
5cとの間にピニオン12の歯を挟み、スプリング18のばね
力により当該ピニオン12の歯にこれらの歯14c、15cを圧
接させる。これにより、ピニオン12と扇形のラック13と
の間のバックラッシュが除去される。
この扇形のラック13はピニオン12の回転により回動さ
れ、当該ラック13の一端がピニオン12と噛合した第3図
に2点鎖線で示す位置に達したときに、スイングアーム
7が矢印A方向即ち、前方に最大位置まで回動し、当該
ラック13の他端がピニオン12と噛合した実線で示す位置
に達したときに、スイングアーム7が矢印B方向即ち、
後方に最大位置まで回動する。
シートフレーム2(第1図)の一側にはシートの位置
決め装置20が配設されている。この位置決め装置20は、
シート1の位置を設定するためのレバー21と、当該位置
を検出するためのリミットスイッチ(図示せず)とを備
えている。レバー21はアッパレール5にシート1の移動
範囲内で摺動可能に配設されたスライダ(図示せず)の
上端に固定されており、当該スライダを任意の位置に移
動させてシート1の位置決めを行い得るようになってい
る。また、前記リミットスイッチはロアレール4の所定
位置にブラケットを介して固定されており、前記スライ
ダに形成された突起により作動子を押圧可能とされてい
る。
更に、シートフレーム2の一側前部の上面にはシート
1を前後に制御するためのメインスイッチ22が配設され
ている。そして、これらの駆動用モータ11、位置決め装
置20のリミットスイッチ及びメインスイッチ22等は制御
回路(図示せず)に接続されている。
以下に作用を説明する。
運転者が当該車輌から降車する場合にスイッチ22を
「後退」位置に切り替えると、駆動用モータ11が第3図
の矢印Cで示す時計方向に回転して扇形のラック13を反
時計方向に回動させてスイングアーム7を後方(矢印B
方向)に回動させ、第2図に実線で示すようにシートフ
レーム2即ち、シート1を最大後退位置まで後退させ
る。これにより、シート1とハンドルとの間隔が広くな
り、降車がし易くなる。
次に、運転者が当該車輌に乗車してシート1に着座し
た後スイッチ22を「前進」位置に切り替えると、駆動用
モータ11が第3図の矢印CCで示す反時計方向に回転して
扇形のラック13を時計方向に回動させ、スイングアーム
7を前方(矢印A方向)に回動させる。これに伴いシー
ト1が前方に移動する。そして、シート1が位置決め装
置20のレバー21により設定した位置に達すると前記リミ
ットスイッチが作動してモータ11が停止し、シート1が
当該位置に停止する。
駆動用モータ11のピニオン12と扇形のラック13とは前
述したようにバックラッシュが除去されており、従っ
て、シート1の前、後進及び停止時におけるバックラッ
シュに起因するガタつきが除去される。この結果、シー
ト1の座り心地が良好となる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、ロアレール上を
滑動するアッパレールに配設されたシートを駆動装置に
より所望の位置に移動させる車輌のパワーシートにおい
て、前記駆動装置は、上部シャフトの両端がシートフレ
ームの両側部前端に回動可能に軸支され、略U字状をな
し両端が上部シャフトに固着された下部シャフトの中央
が床面に回動可能に軸支され、当該下部シャフトを支点
として上部シャフトが前後に回動可能とされて前記シー
トフレームを前後に移動させるスイングアームと、前記
シートフレームに配設された駆動用モータと、前記スイ
ングアームの上下のシャフトを連結する連結部に、中心
を前記上部シャフトと合致して固着され前記駆動用モー
タのピニオンと噛合する第1の扇形のラックと、中心が
前記スイングアームの上部シャフトに回動可能に軸支さ
れて前記ピニオンと噛合する第2の扇形のラックと、こ
れらのラック間に介在さればね力によりこれら両ラック
の歯で前記ピニオンの歯を挟さんで圧接噛合させるスプ
リングとを備えた構成としたので、シートの前、後進時
及び停止時における駆動装置の歯車系のバックラッシュ
が除去され、この結果、バックラッシュに起因するシー
トのガタ付が無くなり、当該シートへの座り心地が良好
となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車輌のパワーシートの一実施例を
示す要部切欠斜視図、第2図は第1図のパワーシートの
前後方向への移動を示す図、第3図は第1図のシートの
駆動装置の歯車系を示す図、第4図は第3図の歯車系の
扇形のラックの拡大図、第5図は第4図の扇形のラック
の要部断面図である。 1……パワーシート、2……シートフレーム、3……床
面、4……ロアレール、5……アッパレール、7……ス
イングアーム、8、9……シャフト、11……駆動用モー
タ、12……ピニオン、13〜15……扇形ラック、18……ス
プリング、20……シートの位置決め装置、22……切替ス
イッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロアレール上を滑動するアッパレールに配
    設されたシートを駆動装置により所望の位置に移動させ
    る車輌のパワーシートにおいて、前記駆動装置は、上部
    シャフトの両端がシートフレームの両側部前端に回動可
    能に軸支され、略U字状をなし両端が上部シャフトに固
    着された下部シャフトの中央が床面に回動可能に軸支さ
    れ、当該下部シャフトを支点として上部シャフトが前後
    に回動可能とされて前記シートフレームを前後に移動さ
    せるスイングアームと、前記シートフレームに配設され
    た駆動用モータと、前記スイングアームの上下のシャフ
    トを連結する連結部に、中心を前記上部シャフトと合致
    して固着され前記駆動用モータのピニオンと噛合する第
    1の扇形のラックと、中心が前記スイングアームの上部
    シャフトに回動可能に軸支されて前記ピニオンと噛合す
    る第2の扇形のラックと、これらのラック間に介在され
    ばね力によりこれら両ラックの歯で前記ピニオンの歯を
    挟さんで圧接噛合させるスプリングとを備えたことを特
    徴とする車輌のパワーシート。
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