JP2590060Y2 - 半冷凍飲料の製造装置 - Google Patents

半冷凍飲料の製造装置

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JP2590060Y2
JP2590060Y2 JP1993056365U JP5636593U JP2590060Y2 JP 2590060 Y2 JP2590060 Y2 JP 2590060Y2 JP 1993056365 U JP1993056365 U JP 1993056365U JP 5636593 U JP5636593 U JP 5636593U JP 2590060 Y2 JP2590060 Y2 JP 2590060Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば水、シロップ及
び炭酸ガスからなる原料液が撹拌混合されながら凍結さ
れたシャーベット状の半冷凍飲料を製造する装置に関
し、特にその混合撹拌に用いる撹拌ブレードの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半冷凍飲料は、水、シロップ及び炭酸ガ
スが混合され半凍結されたものであり、シロップと水の
混合液に炭酸ガスを含有させた原料液を、冷却管が巻装
された円筒ケーシング内に供給し、撹拌しながら冷却す
るとできる。この円筒ケーシングは、外部から冷却され
るので、その内面に接する原料液も冷却され、その成分
の水は、氷となるが、撹拌ブレードによって移動され、
液相の原料液と入れ替わる。これが繰り返されている間
に、円筒ケーシング内の原料液は、細かい粒の氷、シロ
ップ及び炭酸ガスの混合シャーベットとなる。そして、
飲食に供するため注出されるが、冷却を中断すると、氷
が融けてしまうので、冷却を続ける。
【0003】撹拌せずに冷却を続けると、細粒の氷は相
互に結合し、外側から固くなっていくので、結局、原料
がシャーベット状になった後も、冷却と撹拌を続けて、
半冷凍飲料を良好な状態に保つ。半冷凍飲料が注出され
ると、円筒ケーシング内に原料液が補給されるので、補
給原料液と残存半冷凍飲料とを適切に混合する必要があ
り、そのため、回転している撹拌ブレードによって混合
が行われる。このように、円筒ケーシングの中は、複雑
な流動状態にあるので、半冷凍飲料を適切な状態に保つ
には、撹拌ブレードの駆動軸に設けられたトルク検出器
の検出トルク値が用いられると共に、円筒ケーシング内
に感温部を突出させた温度検出器(サーミスタ)の検出
温度で検出トルク値が補正される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したようなサーミ
スタは、内部の温度を正確に検出するため、感温部もし
くは感温筒が円筒ケーシングの内面から突出して設置さ
れるので、撹拌ブレードとの干渉を避けるため、できる
だけ離して設けられていた。更に、原料液が補給される
と、直ちにその周辺の温度が変化するので、これを検出
するため、感温部は原料入口の近くに設置される。
【0005】しかるに、サーミスタの感温部は、ステン
レス鋼で製作される場合が多く、よく冷えてその周辺に
氷が固着して、固い氷で覆われてしまうことになる。こ
のため、液状の原料が補給されても、その温度を迅速に
検出することが不可能な状態にあった。従って、本考案
は、温度検出器の感温部の回りの氷を感温部を傷付けず
に除去できるように形状、構造を工夫した撹拌ブレード
を有する半冷凍飲料の製造装置を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本考案によれば、外面に冷却管が巻装された横置円
筒ケーシングと、該円筒ケーシングの一端を閉じると共
に注出コックを具備した蓋と、円筒ケーシングの原料入
口に近接して設けられ内部に感温部が突出した温度検出
器とを有する半冷凍飲料の製造装置において、内部に設
けられる撹拌ブレード組立体は、次のように構成され
る。即ち、撹拌ブレード組立体は、駆動軸に連結される
と共に回転自在に支持される中心軸と、この中心軸から
半径方向に離れ、支持板等によって支持される外周撹拌
ブレードと、半径方向的には中心軸及び外周撹拌ブレー
ドの中間位置にある中央撹拌ブレードとから構成され、
円筒ケーシングの内面に殆ど接触するまでに接近して周
回する外周撹拌ブレードの軸方向端部に、温度検出器の
感温部に接近する掻取刃が設けられる。
【0007】
【作用】上述した構成において、円筒ケーシングに供給
された原料は、冷却管によって冷却され、円筒ケーシン
グの内面近傍に発生した氷は、外周撹拌ブレードによっ
て除去されて中央部へ送られ、中央撹拌ブレードは、そ
れ等を撹拌混合して、原料を半冷凍飲料とする。温度検
出器の感温部の周りに発生、成長した氷は、掻取刃によ
って除去され、温度検出器は、周囲の温度を応答よく検
出する。
【0008】
【実施例】次に、本考案の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1は、本考案の実施
例にかかる半冷凍飲料の製造装置10の要部を示してい
る。図において、断熱材に囲まれた円筒ケーシング11
は、横方向に延び、冷却管13によって巻かれている。
冷却管13は、図示しない周知の冷凍装置に連絡し、そ
の内部を通る冷媒の蒸発熱によって、円筒ケーシング1
1及びその内部を冷却する。
【0009】円筒ケーシング11の開口端は、水密に装
着された蓋15によって閉じられており、これには、内
部の半冷凍飲料を注出するための注出コック16が突設
されている。撹拌ブレード組立体20の中心軸21は、
その先端が蓋15に設けられた軸受17によって支持さ
れ、その基端が、駆動軸19、カップリング31を介し
てギヤモータ33の出力軸に連絡されている。駆動軸1
9の外周には、メカニカルシール35が囲装され、内部
の流動物の漏出を防いでいる。更に、円筒ケーシング1
1には、原料液の入口37が設けられ、これに円周方向
に隔たって、温度検出器即ちサーミスタ38が貫装され
ている。
【0010】円筒ケーシング11の原料の入口37に連
なる製造装置10の原料系統図を図2に示す。入口37
は、開閉弁39を備えた配管41を介してサブタンク4
3に連絡している。サブタンク43は、原料を一次的に
混合するための容器で、まず、フローレギュレータ45
及びシロップバルブ47を備えた配管49を介してシロ
ップタンク51に連絡している。シロップタンク51の
中のシロップは、配管53を介して連絡した炭酸ガスボ
ンベ55のガス圧によって、配管49を通ってサブタン
ク43へ送給される。
【0011】また、サブタンク43は、途中にポンプ5
7を有する配管59を介してフロートタンク61に連絡
し、そのフロートスイッチ63の検知水位に応じて開閉
される給水弁65を介して、外部からの給水をフロート
タンク61で一時保留する。そして、ポンプ57によ
り、フロートタンク61から水がサブタンク43に供給
される。前述の炭酸ガスボンベ55は、炭酸ガス弁67
を介してサブタンク43に連絡すると共に、開閉弁69
及び前述の開閉弁39を介して、円筒ケーシング11の
入口に連絡している。符号71は、いずれも逆止弁を示
し、系統を流れる流体(シロップ、水、炭酸ガス)の逆
流を防止するものである。
【0012】前述のように、炭酸ガスに加圧されたシロ
ップは、フローレギュレータ45により定量制御されて
サブタンク43に入り、フロートタンク61内の水はポ
ンプ57によってサブタンク43に入って一次的に混合
する。また、これ等の混合液は、炭酸ガスボンベ55か
らの炭酸ガスにさらされ、たっぷりとこれを含有すると
共に、炭酸ガスにより加圧されて、円筒ケーシング11
へ送給される。この際のサブタンク43の内部圧力は、
圧力センサ73で検出され、円筒ケーシング11からの
低温の伝播は、ヒータ75で防止される。
【0013】前述のように入口37から円筒ケーシング
11の中へ供給された原料液は、図3及び図4に示すよ
うな構造の撹拌ブレード組立体20によって撹拌され
る。図3及び図4において、中心軸21に嵌着され、軸
方向に離間した支持板23、25は、平行に円筒ケーシ
ング11の直径方向に延び、長端部に、外周撹拌ブレー
ド27が架設されている。更に、支持板23、25の短
端部間に中央撹拌ブレード28が架設され、特に図4に
明確に示されているように、中心軸21を通る直径線に
対し、傾斜している。外周撹拌ブレード27も、中央撹
拌ブレード28に対して平行になるように前述の直径線
に対し、傾斜しているが、外端に折曲部27aが形成さ
れ、ケーシング11の内面に近接して、そこに生長する
氷を削り取る。中央撹拌ブレード28には、支持板23
を越えて軸方向に出た延長部28aが形成され、これ
は、サーミスタ38の感温部の上方を通り、外周撹拌ブ
レード27の軸方向端部に近接して、掻取刃29が支持
板23に固定されている。この掻取刃29は、サーミス
タ38の感温部の側部の氷を掻き取る。
【0014】このようにして、撹拌ブレード組立体20
は、ギヤモータ33により矢印(図4)の方向に回転
し、円筒ケーシング11の内面に結氷、成長した氷を掻
き取りつつ、原料全体を撹拌混合し、シャーベット状の
半冷凍飲料をつくるが、サーミスタ38の感温部の周辺
に形成された氷は、延長部28a及び掻取刃29によっ
て除去され、サーミスタ38は、原料の平均温度を正確
に検出する。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
撹拌ブレード組立体の外周撹拌ブレードの軸方向端部に
設けた掻取刃が、温度検出器の感温部の周りにできる氷
を掻き取り除去するので、温度検出器が円筒ケーシング
内の平均温度を応答よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例にかかる半冷凍飲料の製造装
置の要部を示す断面図である。
【図2】 図1の実施例の製造装置の全体系統図であ
る。
【図3】 図1の製造装置における一部品を示す側面図
である。
【図4】 図3の一部品の正断面図である。
【符号の説明】
10…製造装置、11…円筒ケーシング、13…冷却
管、15…蓋、16…注出コック、20…撹拌ブレード
組立体、21…中心軸、27…外周撹拌ブレード、28
…中央撹拌ブレード、29…掻取刃、37…原料入口、
38…サーミスタ(温度検出器)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に冷却管が巻装された横置円筒ケー
    シングと、該円筒ケーシングの一端を閉じると共に注出
    コックを具備した蓋と、前記円筒ケーシングの原料入口
    に近接して設けられ内部に感温部が突出した温度検出器
    と、前記円筒ケーシング内に回転自在に設けられた撹拌
    ブレード組立体とを有する半冷凍飲料の製造装置におい
    て、前記撹拌ブレード組立体は、中心軸と、該中心軸か
    ら離れて支持され前記円筒ケーシングの内面に近接して
    周回する外周撹拌ブレードと、前記中心軸に近い中央撹
    拌ブレードとから構成され、前記外周撹拌ブレードに
    は、同外周撹拌ブレードの端部に近接して、前記温度検
    出器の前記感温部に接近して動く掻取刃を設けたことを
    特徴とする半冷凍飲料の製造装置。
JP1993056365U 1993-10-19 1993-10-19 半冷凍飲料の製造装置 Expired - Fee Related JP2590060Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426704B1 (ko) * 1995-04-28 2004-05-31 에스컬레이터 애드버타이징 리미티드 에스컬레이터광고에관한개선장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100426704B1 (ko) * 1995-04-28 2004-05-31 에스컬레이터 애드버타이징 리미티드 에스컬레이터광고에관한개선장치

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