JP2589549B2 - 複合映像信号のy/c分離装置 - Google Patents
複合映像信号のy/c分離装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はNTSCカラー・テレビジョン方式の複合映像
信号を輝度信号と搬送色信号とに分離するY/C分離装置
に関する。
信号を輝度信号と搬送色信号とに分離するY/C分離装置
に関する。
従来の技術 NTSC方式の複合映像信号から輝度信号と搬送色信号と
を分離する現在のY/C分離回路は、周波数フィルタまた
はくし型フィルタによっている。しかし搬送色信号の周
波数帯域と輝度信号の周波数帯域とが一部重なっている
ので、上記のアナログフィルタによる分離方式では、完
全なY/C分離ができず、クロスカラー・ドットクロール
妨害があり、画質低下が避けられなかった。最近、高品
質、高精細な画像に対する要求が増加し、一方半導体技
術の進歩によりコストが低下したことから、ディジタル
信号処理技術を適用することで上記問題を実用的に解決
する見込みが大きくなった。
を分離する現在のY/C分離回路は、周波数フィルタまた
はくし型フィルタによっている。しかし搬送色信号の周
波数帯域と輝度信号の周波数帯域とが一部重なっている
ので、上記のアナログフィルタによる分離方式では、完
全なY/C分離ができず、クロスカラー・ドットクロール
妨害があり、画質低下が避けられなかった。最近、高品
質、高精細な画像に対する要求が増加し、一方半導体技
術の進歩によりコストが低下したことから、ディジタル
信号処理技術を適用することで上記問題を実用的に解決
する見込みが大きくなった。
そこで1つのフレーム・メモリを用い、ディジタル変
換された入力複合映像信号をこのフレーム・メモリに入
れて1フレーム遅延させ、遅延された複合映像信号と入
力複合映像信号とのフレーム間相関を利用してY/C分離
することが考えられている。
換された入力複合映像信号をこのフレーム・メモリに入
れて1フレーム遅延させ、遅延された複合映像信号と入
力複合映像信号とのフレーム間相関を利用してY/C分離
することが考えられている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のディジタルY/C分離装置は、映像
信号が静止画を表わすものであれば信号のフレーム間相
関が強いので適切に動作するが、一般に画像には動きが
あり、動きがあるとフレーム間相関が弱くなるのでY/C
分離に不充分さが残る。一方、複合映像信号の処理回路
にはS/N改善を図るためのいわゆるノイズ・リデューサ
といわれるノイズ低減回路があり、このノイズ低減回路
もフレーム・メモリを用いてディジタル的に構築する試
みが行なわれている。
信号が静止画を表わすものであれば信号のフレーム間相
関が強いので適切に動作するが、一般に画像には動きが
あり、動きがあるとフレーム間相関が弱くなるのでY/C
分離に不充分さが残る。一方、複合映像信号の処理回路
にはS/N改善を図るためのいわゆるノイズ・リデューサ
といわれるノイズ低減回路があり、このノイズ低減回路
もフレーム・メモリを用いてディジタル的に構築する試
みが行なわれている。
特開昭62−71391号「テレビジョン受像機」には、2
フレーム間差信号及び少なくとも1つの1フレーム間差
信号を入力とし、画像における動きの程度を検出する動
き検出手段及びライン間Y/C分離手段及びフレーム間Y/C
分離手段の出力を動きに応じて適宜選択する選択手段と
を備えたY/C分離装置が開示されている。
フレーム間差信号及び少なくとも1つの1フレーム間差
信号を入力とし、画像における動きの程度を検出する動
き検出手段及びライン間Y/C分離手段及びフレーム間Y/C
分離手段の出力を動きに応じて適宜選択する選択手段と
を備えたY/C分離装置が開示されている。
このものは、画面上で細線が移動するような動きの検
出漏れを防止するため、2フレーム間差信号以外にも、
互いに1ラインだけずれた一対の1フレーム間差信号を
用いて動き検出するようにしているが、フレーム間差信
号には動き成分の外に色成分が含まれるため、一対の1
フレーム間差信号どうしを加算した上で低域濾波して動
き成分だけを抽出するといった対策を取る必要があり、
動き検出回路の構成が複雑であった。また、画像の動き
に応じてライン間Y/C分離手段及びフレーム間Y/C分離手
段の出力を選択するといっても、この場合の選択は、M0
モードと呼ぶ静止画像とM1モードと呼ぶ静止画像とM2モ
ードと呼ぶ動画像とで、分離形態を定型的に異ならしめ
るだけであり、3種類のモードに応じた選択肢しか許さ
れないものであった。すなわち、例えば色信号Cについ
て見たときに、走査線番号nを添え字に付した走査線信
号Xnについて、 M0モードでは、C=X0/2−(X-525+X526)/4 M1モードでは、C=X0/2−(X-263+X262)/4 M2モードでは、C=X0/2−(X-1+X1)/4 というように、静止画に対しては現走査線とその1フレ
ーム前後の走査線の混合(M0モード)か又は現走査線と
1フィールド前後の走査線との混合(M1モード)による
Y/C分離と、動画に対して現走査線とその1ライン前後
の走査線との混合(M2モード)によるY/C分離の計3パ
ターンに限定されるものであった。従って、画像の動き
の程度をいくら厳密に数値化しようとも、結局は3種類
の画像パターンに対応した定型的なY/C分離に帰結して
しまうものであり、動き係数を用いた重み付け加算のよ
うなきめ細かなY/C分離ではなく、きわめて大雑把なY/C
分離しか行えないものであった。
出漏れを防止するため、2フレーム間差信号以外にも、
互いに1ラインだけずれた一対の1フレーム間差信号を
用いて動き検出するようにしているが、フレーム間差信
号には動き成分の外に色成分が含まれるため、一対の1
フレーム間差信号どうしを加算した上で低域濾波して動
き成分だけを抽出するといった対策を取る必要があり、
動き検出回路の構成が複雑であった。また、画像の動き
に応じてライン間Y/C分離手段及びフレーム間Y/C分離手
段の出力を選択するといっても、この場合の選択は、M0
モードと呼ぶ静止画像とM1モードと呼ぶ静止画像とM2モ
ードと呼ぶ動画像とで、分離形態を定型的に異ならしめ
るだけであり、3種類のモードに応じた選択肢しか許さ
れないものであった。すなわち、例えば色信号Cについ
て見たときに、走査線番号nを添え字に付した走査線信
号Xnについて、 M0モードでは、C=X0/2−(X-525+X526)/4 M1モードでは、C=X0/2−(X-263+X262)/4 M2モードでは、C=X0/2−(X-1+X1)/4 というように、静止画に対しては現走査線とその1フレ
ーム前後の走査線の混合(M0モード)か又は現走査線と
1フィールド前後の走査線との混合(M1モード)による
Y/C分離と、動画に対して現走査線とその1ライン前後
の走査線との混合(M2モード)によるY/C分離の計3パ
ターンに限定されるものであった。従って、画像の動き
の程度をいくら厳密に数値化しようとも、結局は3種類
の画像パターンに対応した定型的なY/C分離に帰結して
しまうものであり、動き係数を用いた重み付け加算のよ
うなきめ細かなY/C分離ではなく、きわめて大雑把なY/C
分離しか行えないものであった。
また、特開昭62−72290号「高画質テレビジョンY/C分
離装置」には、2フレーム間差信号を用いたノイズ低減
手段を備えたY/C分離装置が開示されている。
離装置」には、2フレーム間差信号を用いたノイズ低減
手段を備えたY/C分離装置が開示されている。
このものは、ノイズ低減装置とY/C分離回路のフレー
ム・メモリを共用し、クロスカラーやドットクロールの
少ないY/C分離を行うことを目的とするものであり、帰
線ループに挿入していたクロマインバータを不要とする
ため、クロマインバータに代えてフレーム・メモリを用
い、2フレームで同相となる搬送色信号について2フレ
ーム間差信号を巡回加算してノイズ低減するに過ぎない
ものであった。また、2フレーム間差信号に乗算する係
数Kと原信号に乗算する係数1−Kは、動き適応補償を
受けておらず、またY/C分離回路についてもフレーム間Y
/C分離手段だけで構成されており、画像の動きの程度に
応じてフレーム間Y/C分離出力とライン間Y/C分離出力と
を重み付け加算する動き適応型の構成とはなっていない
ために、動きの激しい画像についてはY/C分離精度が落
ちるといった課題を抱えるものであった。
ム・メモリを共用し、クロスカラーやドットクロールの
少ないY/C分離を行うことを目的とするものであり、帰
線ループに挿入していたクロマインバータを不要とする
ため、クロマインバータに代えてフレーム・メモリを用
い、2フレームで同相となる搬送色信号について2フレ
ーム間差信号を巡回加算してノイズ低減するに過ぎない
ものであった。また、2フレーム間差信号に乗算する係
数Kと原信号に乗算する係数1−Kは、動き適応補償を
受けておらず、またY/C分離回路についてもフレーム間Y
/C分離手段だけで構成されており、画像の動きの程度に
応じてフレーム間Y/C分離出力とライン間Y/C分離出力と
を重み付け加算する動き適応型の構成とはなっていない
ために、動きの激しい画像についてはY/C分離精度が落
ちるといった課題を抱えるものであった。
さらにまた、特開昭62−290268号「雑音除去装置」に
は、巡回型雑音低減係数をノイズ成分の多寡に応じて制
御するフレーム巡回形ノイズ除去回路が開示されてい
る。
は、巡回型雑音低減係数をノイズ成分の多寡に応じて制
御するフレーム巡回形ノイズ除去回路が開示されてい
る。
しかしながら、この雑音低減装置の実施例は、フレー
ム差信号を少なくとも2以上の周波数領域に分割し、各
々の周波数領域でノイズ成分を抽出し、それぞれに適当
な係数を対応付けて入力テレビジョン信号に含まれるノ
イズを抑圧するものであり、周波数領域で一様でないノ
イズ成分の除去することを目的としたものである。ま
た、そのノイズ低減原理は、動き適応型ではなくノイズ
適応型になっており、フレーム差信号入力テレビジョン
信号の垂直帰線期間におけるノイズの大きさを閾値判別
して動き係数を形成しているため、周波数領域で一様で
ないノイズ成分を除去するのにノイズ抽出期間を垂直帰
線期間に限定するという矛盾は否めないものであった。
また、従来例として記載された雑音低減装置は、映像信
号成分に重畳するノイズ成分と動き成分が複合されたフ
レーム差信号を閾値判別して動き係数を可変する構成に
なっているが、1系統のフレーム差信号だけをただ単に
閾値判別する程度では、動き成分を可能な限り温存して
ノイズ成分だけを除去するといった高度の動き適応型ノ
イズ低減処理を望めないことは明らかであった。
ム差信号を少なくとも2以上の周波数領域に分割し、各
々の周波数領域でノイズ成分を抽出し、それぞれに適当
な係数を対応付けて入力テレビジョン信号に含まれるノ
イズを抑圧するものであり、周波数領域で一様でないノ
イズ成分の除去することを目的としたものである。ま
た、そのノイズ低減原理は、動き適応型ではなくノイズ
適応型になっており、フレーム差信号入力テレビジョン
信号の垂直帰線期間におけるノイズの大きさを閾値判別
して動き係数を形成しているため、周波数領域で一様で
ないノイズ成分を除去するのにノイズ抽出期間を垂直帰
線期間に限定するという矛盾は否めないものであった。
また、従来例として記載された雑音低減装置は、映像信
号成分に重畳するノイズ成分と動き成分が複合されたフ
レーム差信号を閾値判別して動き係数を可変する構成に
なっているが、1系統のフレーム差信号だけをただ単に
閾値判別する程度では、動き成分を可能な限り温存して
ノイズ成分だけを除去するといった高度の動き適応型ノ
イズ低減処理を望めないことは明らかであった。
また、特開昭63−90988号「動き信号発生回路」に
は、例えば動き適応型のY/C分離を行うさいに、全周波
帯域を対象とした2フレーム間差信号の外に、動きの早
い画像の輝度信号低域成分に含まれる動き成分を、互い
に1フレームだけずれた第1、第2の1フレーム間差信
号を検出し、動き検出の精度を高めるようにした動き信
号発生回路が開示されている。
は、例えば動き適応型のY/C分離を行うさいに、全周波
帯域を対象とした2フレーム間差信号の外に、動きの早
い画像の輝度信号低域成分に含まれる動き成分を、互い
に1フレームだけずれた第1、第2の1フレーム間差信
号を検出し、動き検出の精度を高めるようにした動き信
号発生回路が開示されている。
しかしながら、このものは、2フレーム間差信号と第
1、第2の1フレーム間差信号を単純加算することで動
き係数を生成しており、2フレーム間差信号の閾値判別
結果と第1、第2の1フレーム間差信号の閾値判別結果
を総合して動き検出するといったきめ細かな動き検出を
行うまでに至っておらず、また輝度信号も色信号も2フ
レーム間では位相が一致しているため、色信号に対して
も正確な動き検出が可能であると説明はされているが、
輝度信号と色信号に対してそれぞれの信号特性を考慮し
た別個の動き検出を施す構成にはなっておらず、輝度信
号を主体としたY/C分離であると言わざるを得ないもの
であった。
1、第2の1フレーム間差信号を単純加算することで動
き係数を生成しており、2フレーム間差信号の閾値判別
結果と第1、第2の1フレーム間差信号の閾値判別結果
を総合して動き検出するといったきめ細かな動き検出を
行うまでに至っておらず、また輝度信号も色信号も2フ
レーム間では位相が一致しているため、色信号に対して
も正確な動き検出が可能であると説明はされているが、
輝度信号と色信号に対してそれぞれの信号特性を考慮し
た別個の動き検出を施す構成にはなっておらず、輝度信
号を主体としたY/C分離であると言わざるを得ないもの
であった。
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたものであ
り、Y/C分離のためのフレーム・メモリとノイズ低減の
ためのフレーム・メモリとを共用化するとともに、画像
の動き検出のためにもフレーム・メモリを利用し、輝度
分離用動き係数KYと色分離用動き係数KCとノイズ低減用
動き係数KNの3つの動き係数を活用し、きめ細かなY/C
分離を行うことを目的とするものである。
り、Y/C分離のためのフレーム・メモリとノイズ低減の
ためのフレーム・メモリとを共用化するとともに、画像
の動き検出のためにもフレーム・メモリを利用し、輝度
分離用動き係数KYと色分離用動き係数KCとノイズ低減用
動き係数KNの3つの動き係数を活用し、きめ細かなY/C
分離を行うことを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明は、入力複合映像信
号を1フレーム分遅延させる第1フレーム・メモリと、
第1フレーム・メモリに縦続接続された第2フレーム・
メモリと、第1フレーム・メモリの出力複合映像信号と
第2フレーム・メモリの出力複合映像信号との差をと
り、第1の1フレーム間差信号を出力する第1の減算手
段と、第1フレーム・メモリの出力複合映像信号と入力
複合映像信号との差をとり、第2の1フレーム間差信号
を出力する第2の減算手段と、入力複合映像信号と第2
フレーム・メモリの出力複合映像信号との差をとり、2
フレーム間差信号を出力する第3の減算手段と、前記第
1、第2のフレーム間差信号および2フレーム間差信号
をそれぞれ閾値判別し、判別結果を総合して前記複合映
像信号に含まれる輝度信号に表れる画像の動きの程度を
示す係数KYを検出する輝度分離用動き係数検出手段と、
前記2フレーム間差信号を閾値判別し、前記複合映像信
号に含まれる搬送色信号に表れる画像の動きの程度を示
す係数KCを検出する色分離用動き係数検出手段と、前記
第1、第2のフレーム間差信号および2フレーム間差信
号のうち値の大きな方の信号を閾値判別し、前記複合映
像信号に表れる動きの程度を示す係数KNを検出するノイ
ズ低減用動き係数検出手段と、前記2フレーム間差信号
に前記係数KNを乗じて入力複合映像信号から巡回的に減
算するノイズ低減手段と、前記第1フレーム・メモリの
出力複合映像信号とそれに隣接するラインの複合映像信
号とを用いて輝度信号と搬送色信号とを分離するライン
間Y/C分離手段と、前記第1フレーム・メモリの出力複
合映像信号と前記第2フレーム・メモリの出力複合映像
信号とを用いて輝度信号と搬送色信号とを分離するフレ
ーム間Y/C分離手段と、前記ライン間Y/C分離手段により
分離された輝度信号と前記フレーム間Y/C分離手段によ
り分離された輝度信号とを、前記係数KYと係数(1−
KY)の比をもって重み付け加算するとともに、前記ライ
ン間Y/C分離手段により分離された搬送色信号と前記フ
レーム間Y/C分離手段により分離された搬送色信号と
を、前記係数KCと係数(1−KC)の比をもって重み付け
加算し、最終的なY/C分離出力を得る混合切換手段とを
具備することを特徴とするものである。
号を1フレーム分遅延させる第1フレーム・メモリと、
第1フレーム・メモリに縦続接続された第2フレーム・
メモリと、第1フレーム・メモリの出力複合映像信号と
第2フレーム・メモリの出力複合映像信号との差をと
り、第1の1フレーム間差信号を出力する第1の減算手
段と、第1フレーム・メモリの出力複合映像信号と入力
複合映像信号との差をとり、第2の1フレーム間差信号
を出力する第2の減算手段と、入力複合映像信号と第2
フレーム・メモリの出力複合映像信号との差をとり、2
フレーム間差信号を出力する第3の減算手段と、前記第
1、第2のフレーム間差信号および2フレーム間差信号
をそれぞれ閾値判別し、判別結果を総合して前記複合映
像信号に含まれる輝度信号に表れる画像の動きの程度を
示す係数KYを検出する輝度分離用動き係数検出手段と、
前記2フレーム間差信号を閾値判別し、前記複合映像信
号に含まれる搬送色信号に表れる画像の動きの程度を示
す係数KCを検出する色分離用動き係数検出手段と、前記
第1、第2のフレーム間差信号および2フレーム間差信
号のうち値の大きな方の信号を閾値判別し、前記複合映
像信号に表れる動きの程度を示す係数KNを検出するノイ
ズ低減用動き係数検出手段と、前記2フレーム間差信号
に前記係数KNを乗じて入力複合映像信号から巡回的に減
算するノイズ低減手段と、前記第1フレーム・メモリの
出力複合映像信号とそれに隣接するラインの複合映像信
号とを用いて輝度信号と搬送色信号とを分離するライン
間Y/C分離手段と、前記第1フレーム・メモリの出力複
合映像信号と前記第2フレーム・メモリの出力複合映像
信号とを用いて輝度信号と搬送色信号とを分離するフレ
ーム間Y/C分離手段と、前記ライン間Y/C分離手段により
分離された輝度信号と前記フレーム間Y/C分離手段によ
り分離された輝度信号とを、前記係数KYと係数(1−
KY)の比をもって重み付け加算するとともに、前記ライ
ン間Y/C分離手段により分離された搬送色信号と前記フ
レーム間Y/C分離手段により分離された搬送色信号と
を、前記係数KCと係数(1−KC)の比をもって重み付け
加算し、最終的なY/C分離出力を得る混合切換手段とを
具備することを特徴とするものである。
作用 本発明によれば、第1、第2の1フレーム間差信号お
よび2フレーム間差信号に基づき、動き検出手段が画像
の動きの程度を表す3種類の動き係数KY,KC,KNを検出
し、ノイズ低減手段およびY/C分離に供する。ノイズ低
減手段は、複合映像信号に含まれるノイズ成分にはフレ
ーム間相関がないこと、および搬送色信号は1フレーム
間で位相が反転しているので2フレーム間であれば同相
になることを利用し、輝度信号と搬送色信号に個別にノ
イズ低減を施す。この場合、2フレーム間差信号を入力
複合映像信号から減算すればノイズ低減が達成される
が、画像に動きがある場合には2フレーム間差信号中に
ノイズ成分のみならず動きを表わす信号成分も含まれる
ため、検出された動き係数KNの値に応じて入力複合映像
信号から減算する2フレーム間差信号のレベルを変化さ
せる。Y/C分離は、ライン間Y/C分離手段とフレーム間Y/
C分離手段の各分離結果を、動き係数KY,KCと係数(1−
KY),(1−KC)の比に従って重み付け加算し、輝度信
号と搬送色信号に個別に施す。動きが無いかまたは少な
い画像の場合には映像信号の相関はライン間よりもフレ
ーム間の方が強く、その逆に動きの多い画像の場合に
は、動きが激しければ激しいほど映像信号のフレーム間
相関は弱くなり、ライン間の相関の方が相対的に強くな
るので、ライン間Y/C分離結果とフレー間Y/C分離結果と
を、検出された動きの程度に応じて混合することで、画
像の動きに適応した最適なY/C分離が可能である。
よび2フレーム間差信号に基づき、動き検出手段が画像
の動きの程度を表す3種類の動き係数KY,KC,KNを検出
し、ノイズ低減手段およびY/C分離に供する。ノイズ低
減手段は、複合映像信号に含まれるノイズ成分にはフレ
ーム間相関がないこと、および搬送色信号は1フレーム
間で位相が反転しているので2フレーム間であれば同相
になることを利用し、輝度信号と搬送色信号に個別にノ
イズ低減を施す。この場合、2フレーム間差信号を入力
複合映像信号から減算すればノイズ低減が達成される
が、画像に動きがある場合には2フレーム間差信号中に
ノイズ成分のみならず動きを表わす信号成分も含まれる
ため、検出された動き係数KNの値に応じて入力複合映像
信号から減算する2フレーム間差信号のレベルを変化さ
せる。Y/C分離は、ライン間Y/C分離手段とフレーム間Y/
C分離手段の各分離結果を、動き係数KY,KCと係数(1−
KY),(1−KC)の比に従って重み付け加算し、輝度信
号と搬送色信号に個別に施す。動きが無いかまたは少な
い画像の場合には映像信号の相関はライン間よりもフレ
ーム間の方が強く、その逆に動きの多い画像の場合に
は、動きが激しければ激しいほど映像信号のフレーム間
相関は弱くなり、ライン間の相関の方が相対的に強くな
るので、ライン間Y/C分離結果とフレー間Y/C分離結果と
を、検出された動きの程度に応じて混合することで、画
像の動きに適応した最適なY/C分離が可能である。
実施例の説明 NTSC複合映像信号は、輝度信号Yと搬送色信号Cの多
重信号である。第1図に示すように、輝度信号Yは、0
〜4.2MHz程度の周波数帯域をもつ。搬送色信号Cは、周
波数fsc(3.579545MHz)が同じで位相が90゜異なる色副
搬送波を2つの色差信号によって平衡変調した信号であ
り、周波数fscを中心として高域側約0.5MHz,低減側約1.
5MHzの周波数帯域を有する。Y/C分離装置は、NTSC複合
映像信号において輝度信号Yと搬送色信号(以下、単に
色信号という)Cとを分離するものである。したがっ
て、このY/C分離装置の入力信号はNTSC複合映像信号、
出力信号は輝度信号Yと色信号Cとなる。
重信号である。第1図に示すように、輝度信号Yは、0
〜4.2MHz程度の周波数帯域をもつ。搬送色信号Cは、周
波数fsc(3.579545MHz)が同じで位相が90゜異なる色副
搬送波を2つの色差信号によって平衡変調した信号であ
り、周波数fscを中心として高域側約0.5MHz,低減側約1.
5MHzの周波数帯域を有する。Y/C分離装置は、NTSC複合
映像信号において輝度信号Yと搬送色信号(以下、単に
色信号という)Cとを分離するものである。したがっ
て、このY/C分離装置の入力信号はNTSC複合映像信号、
出力信号は輝度信号Yと色信号Cとなる。
ここで述べるY/C分離装置は、ディジタル信号処理回
路である。NTSC複合映像信号は、A/D変換器でたとえば
8ビットのディジタル信号に変換されてY/C分離装置に
与えられる。A/D変換器のクロック信号は、水平同期信
号またはカラーバースト信号をPLLロックした上記色副
搬送波の周波数fscの4倍の周波数4fscをもち、入力映
像信号はこの周波数4fscでサンプリングされディジタル
信号に変換される。したがってディジタルY/C分離装置
は、基本的に周波数4fscのクロック信号に同期して動作
する。このクロック信号の1周期Td=1/4fscを用いる
と、第2図に示したように、1フィールドにおける1水
平走査期間は1H=910Td、1垂直走査期間は1V=262.5H
である。
路である。NTSC複合映像信号は、A/D変換器でたとえば
8ビットのディジタル信号に変換されてY/C分離装置に
与えられる。A/D変換器のクロック信号は、水平同期信
号またはカラーバースト信号をPLLロックした上記色副
搬送波の周波数fscの4倍の周波数4fscをもち、入力映
像信号はこの周波数4fscでサンプリングされディジタル
信号に変換される。したがってディジタルY/C分離装置
は、基本的に周波数4fscのクロック信号に同期して動作
する。このクロック信号の1周期Td=1/4fscを用いる
と、第2図に示したように、1フィールドにおける1水
平走査期間は1H=910Td、1垂直走査期間は1V=262.5H
である。
第3図は、Y/C分離装置の基本構成を示すものであ
る。Y/C分離は、輝度信号がフレーム間またはライン間
(隣接する水平走査ライン間)で相関が強いことを利用
している。動きのない画像(これを静止画という)の場
合には、輝度信号の相関はライン間よりもフレーム間の
方が強い。他方、動きのある画像(これを動画という)
の場合には、動きが激しければ激しいほど輝度信号のフ
レーム間相関は弱くなる。したがって、動きが激しい場
合には輝度信号の相関はフレーム間よりもライン間の方
が相対的に強くなる。
る。Y/C分離は、輝度信号がフレーム間またはライン間
(隣接する水平走査ライン間)で相関が強いことを利用
している。動きのない画像(これを静止画という)の場
合には、輝度信号の相関はライン間よりもフレーム間の
方が強い。他方、動きのある画像(これを動画という)
の場合には、動きが激しければ激しいほど輝度信号のフ
レーム間相関は弱くなる。したがって、動きが激しい場
合には輝度信号の相関はフレーム間よりもライン間の方
が相対的に強くなる。
画像における動きに関連する色信号のライン間相関と
フレーム間相関の強弱についても同じようなことが言え
るが、色信号の方が相関の強さの変動は輝度信号に比較
すると小さい。
フレーム間相関の強弱についても同じようなことが言え
るが、色信号の方が相関の強さの変動は輝度信号に比較
すると小さい。
画像における動きは、ある画素におけるある時点の映
像信号とその時点よりも1フレーム前または後または2
フレーム前の同一画素における映像信号との差(この差
を表わす信号を1フレーム間差信号、または2フレーム
間差信号という)をとることにより検出される。一般に
動きが比較的ゆるやかな場合には1フレーム間差信号や
2フレーム間差信号のレベルは小さく、動きが激しくな
ると、それにつれて1フレーム間差信号や2フレーム間
差信号のレベルも大きくなる。
像信号とその時点よりも1フレーム前または後または2
フレーム前の同一画素における映像信号との差(この差
を表わす信号を1フレーム間差信号、または2フレーム
間差信号という)をとることにより検出される。一般に
動きが比較的ゆるやかな場合には1フレーム間差信号や
2フレーム間差信号のレベルは小さく、動きが激しくな
ると、それにつれて1フレーム間差信号や2フレーム間
差信号のレベルも大きくなる。
一方、映像信号に含まれるノイズ成分はフレーム間相
関性が無い。そこで2フレーム間差信号に1より小さい
適当な係数を掛けたのちそれを原映像信号から減算すれ
ば、ノイズの低減を図ることができる。ただし、色信号
Cはフレーム間で位相が180゜反転しているので、1フ
レーム間差信号中には色信号Cが残り、好ましくなく、
2フレーム間差信号を原映像信号から減算する訳であ
る。
関性が無い。そこで2フレーム間差信号に1より小さい
適当な係数を掛けたのちそれを原映像信号から減算すれ
ば、ノイズの低減を図ることができる。ただし、色信号
Cはフレーム間で位相が180゜反転しているので、1フ
レーム間差信号中には色信号Cが残り、好ましくなく、
2フレーム間差信号を原映像信号から減算する訳であ
る。
しかしながら、画像に動きがある場合には2フレーム
間差信号には動きに基づく差信号成分が現われる。そこ
で動き検出に応じて上記の係数を制御し、場合によって
は係数を0としてノイズ低減動作を行なわないようにす
る必要がある。
間差信号には動きに基づく差信号成分が現われる。そこ
で動き検出に応じて上記の係数を制御し、場合によって
は係数を0としてノイズ低減動作を行なわないようにす
る必要がある。
第3図において、フレーム間Y/C分離のための1フレ
ーム遅れた信号および2フレーム遅れた信号を得るた
め、かつまたノイズ低減動作に用いる2フレーム間差信
号を得るため、さらに動き検出のための1フレーム間差
信号および2フレーム間差信号を得るため、2つの第1
及び第2のフレーム・メモリ10,20が設けられ、縦続接
続されている。NTSC複合映像信号の入力端子と第1のフ
レーム・メモリ10との間には、ノイズ低減回路60が接続
されている。入力複合映像信号は、ライン間Y/C分離回
路30、フレーム間Y/C分離回路40、ノイズ低減回路60お
よび動き検出回路80に与えられる。ライン間Y/C分離の
ため、第1のフレーム・メモリ10の出力信号がライン間
Y/C分離回路30に与えられる。ノイズ低減回路60には、
第2フレーム・メモリ20の出力信号が与えられる。さら
に、動き検出のため、第1および第2フレーム・メモリ
10,20の出力信号が動き検出回路80に入力する。
ーム遅れた信号および2フレーム遅れた信号を得るた
め、かつまたノイズ低減動作に用いる2フレーム間差信
号を得るため、さらに動き検出のための1フレーム間差
信号および2フレーム間差信号を得るため、2つの第1
及び第2のフレーム・メモリ10,20が設けられ、縦続接
続されている。NTSC複合映像信号の入力端子と第1のフ
レーム・メモリ10との間には、ノイズ低減回路60が接続
されている。入力複合映像信号は、ライン間Y/C分離回
路30、フレーム間Y/C分離回路40、ノイズ低減回路60お
よび動き検出回路80に与えられる。ライン間Y/C分離の
ため、第1のフレーム・メモリ10の出力信号がライン間
Y/C分離回路30に与えられる。ノイズ低減回路60には、
第2フレーム・メモリ20の出力信号が与えられる。さら
に、動き検出のため、第1および第2フレーム・メモリ
10,20の出力信号が動き検出回路80に入力する。
動き検出回路80は、1フレーム間差信号および2フレ
ーム間差信号に基づいて画像における動きを検出し、動
きの程度をそれぞれ表わす3種類の係数KN,KY,KCを発生
する。係数KNは上述した2フレーム間差信号に乗ずべき
係数としてノイズ低減回路60に与えられ、他の係数KY,K
Cは、混合切換回路50に与えられる。
ーム間差信号に基づいて画像における動きを検出し、動
きの程度をそれぞれ表わす3種類の係数KN,KY,KCを発生
する。係数KNは上述した2フレーム間差信号に乗ずべき
係数としてノイズ低減回路60に与えられ、他の係数KY,K
Cは、混合切換回路50に与えられる。
上述のごとく、輝度信号のライン間相関、フレーム間
相関の強さは画像の動きに応じて変わる。ライン間Y/C
分離回路30から得られる輝度信号YLとフレーム間Y/C分
離回路40から得られる輝度信号YFとを、動き検出回路80
から与えられる動きの程度を表わす係数KYに応じた割合
で混合または切換えて最終的な輝度信号Yを作成するの
が混合切換回路50である。この混合切換回路50はまた、
色信号についても同じように、ライン間Y/C分離回路30
の出力色信号CLとフレーム間Y/C分離回路40の出力色信
号CFとを、動き検出回路80から与えられる係数KCに応じ
た割合で混合または切換えて最終的な色信号Cを作成し
て出力する。
相関の強さは画像の動きに応じて変わる。ライン間Y/C
分離回路30から得られる輝度信号YLとフレーム間Y/C分
離回路40から得られる輝度信号YFとを、動き検出回路80
から与えられる動きの程度を表わす係数KYに応じた割合
で混合または切換えて最終的な輝度信号Yを作成するの
が混合切換回路50である。この混合切換回路50はまた、
色信号についても同じように、ライン間Y/C分離回路30
の出力色信号CLとフレーム間Y/C分離回路40の出力色信
号CFとを、動き検出回路80から与えられる係数KCに応じ
た割合で混合または切換えて最終的な色信号Cを作成し
て出力する。
第3図に示す構成の一部をより詳しく示したのが第4
図である。NTSC複合映像信号の入力端子と第1フレーム
・メモリ10との間に、ノイズ低減回路60の減算回路61が
接続されている。第1のフレームメモリ10は、入力映像
信号データを263H(1Hは1水平走査明間)遅延させるフ
ィールド・メモリ11と、262H遅延させるフィールド・メ
モリ12とか縦続接続されて構成されている。フィールド
・メモリ12は入力映像信号データを261H遅延させるメモ
リ15と、1H遅延させる(1水平走査ライン分の複合映像
信号データを記憶する)ライン・メモリ16とが縦続接続
されることにより構成される。第2のフレーム・メモリ
20は、263Hのフィールドメモリ21と262Hのフィールド・
メモリ22とが縦続接続されることにより構成される。フ
ィールド・メモリ21は、ライン・メモリ23と262Hメモリ
24とから構成されている。中央部に接続された2つのラ
イン・メモリ16,23は、ライン間Y/C分離のためのもので
あり、回路30の一部をなしている。
図である。NTSC複合映像信号の入力端子と第1フレーム
・メモリ10との間に、ノイズ低減回路60の減算回路61が
接続されている。第1のフレームメモリ10は、入力映像
信号データを263H(1Hは1水平走査明間)遅延させるフ
ィールド・メモリ11と、262H遅延させるフィールド・メ
モリ12とか縦続接続されて構成されている。フィールド
・メモリ12は入力映像信号データを261H遅延させるメモ
リ15と、1H遅延させる(1水平走査ライン分の複合映像
信号データを記憶する)ライン・メモリ16とが縦続接続
されることにより構成される。第2のフレーム・メモリ
20は、263Hのフィールドメモリ21と262Hのフィールド・
メモリ22とが縦続接続されることにより構成される。フ
ィールド・メモリ21は、ライン・メモリ23と262Hメモリ
24とから構成されている。中央部に接続された2つのラ
イン・メモリ16,23は、ライン間Y/C分離のためのもので
あり、回路30の一部をなしている。
ライン間Y/C分離回路30には、第1フレーム・メモリ1
0内のメモリ15の出力複合映像信号すなわちライン・メ
モリ16の入力信号(これをL2とする)と、ライン・メモ
リ16の出力信号(これをL0とする)と、第2のフレーム
・メモリ20内のライン・メモリ23の出力信号(これをL1
とする)とが入力する。信号L0が基準であり、これは入
力複合映像信号の1フレーム前の信号である。信号L
1は、基準信号L0の1ライン前の信号であり、信号L2は
基準信号L0の1ライン後の信号である。信号L2は係数器
32でそのレベルが1/4倍され(信号L2/4)、信号L0は係
数器33で1/2倍され(信号L0/2)、信号L1は係数器34で1
/4倍される(信号L1/4)。そして、減算回路35において
信号L0/2から信号L2/4とL1/4が減算される。この減算演
算によって、輝度信号のライン間相関の程度に応じて輝
度信号が相殺される。たとえば信号L2,L0,L1において輝
度信号の相関が1であれば、輝度信号は完全に相殺され
る。色信号はライン間において位相が反転しているの
で、信号L2/4と信号L0/2と信号L1/4の色信号が減算回路
35において加算され、これにより結局1倍のレベルの色
信号が得られる。減算回路35の出力信号は、fscを中心
周波数とし、第1図に示す色信号の周波数帯域とほぼ等
しい通過帯域をもつ第1の色信号用帯域通過フィルタ
(この第1の帯域通過フィルタをBPF1と略す)37を経て
ライン間Y/C分離による色信号CLとして出力される。
0内のメモリ15の出力複合映像信号すなわちライン・メ
モリ16の入力信号(これをL2とする)と、ライン・メモ
リ16の出力信号(これをL0とする)と、第2のフレーム
・メモリ20内のライン・メモリ23の出力信号(これをL1
とする)とが入力する。信号L0が基準であり、これは入
力複合映像信号の1フレーム前の信号である。信号L
1は、基準信号L0の1ライン前の信号であり、信号L2は
基準信号L0の1ライン後の信号である。信号L2は係数器
32でそのレベルが1/4倍され(信号L2/4)、信号L0は係
数器33で1/2倍され(信号L0/2)、信号L1は係数器34で1
/4倍される(信号L1/4)。そして、減算回路35において
信号L0/2から信号L2/4とL1/4が減算される。この減算演
算によって、輝度信号のライン間相関の程度に応じて輝
度信号が相殺される。たとえば信号L2,L0,L1において輝
度信号の相関が1であれば、輝度信号は完全に相殺され
る。色信号はライン間において位相が反転しているの
で、信号L2/4と信号L0/2と信号L1/4の色信号が減算回路
35において加算され、これにより結局1倍のレベルの色
信号が得られる。減算回路35の出力信号は、fscを中心
周波数とし、第1図に示す色信号の周波数帯域とほぼ等
しい通過帯域をもつ第1の色信号用帯域通過フィルタ
(この第1の帯域通過フィルタをBPF1と略す)37を経て
ライン間Y/C分離による色信号CLとして出力される。
一方、減算回路35の出力信号は、fscを中心周波数と
しBPF1よりも通過帯域の狭い第2の色信号用帯域通過フ
ィルタ(これをBPF2と略す)36を通って減算回路38に与
えられる。減算回路38には基準となる信号L0が入力して
おり、この回路38において、BPF2の出力信号である色信
号が信号L0から減算されることにより輝度信号が残り、
これがライン間Y/C分離による輝度信号YLとして出力さ
れる。
しBPF1よりも通過帯域の狭い第2の色信号用帯域通過フ
ィルタ(これをBPF2と略す)36を通って減算回路38に与
えられる。減算回路38には基準となる信号L0が入力して
おり、この回路38において、BPF2の出力信号である色信
号が信号L0から減算されることにより輝度信号が残り、
これがライン間Y/C分離による輝度信号YLとして出力さ
れる。
フレーム間Y/C分離回路40には、第1のフレーム・メ
モリ10の出力信号F0(これは上記の信号L0と同じである
がフレーム間Y/C分離の基準となるものであるから記号F
0を使う)と、第2フレーム・メモリ20の出力信号(こ
れを信号F1とする)とが入力する。基準信号F0に対し
て、信号F1は1フレーム前の信号である。信号F0は、係
数器41で1/2倍され(信号F0/2)、信号F1は係数器42で1
/2倍される(信号F1/2)。そして、減算回路43において
信号号F1/2が減算される。この減算演算によって、輝度
信号のフレーム間相関の程度に応じて輝度信号が相殺さ
れる。色信号はフレーム間において位相が反転している
ので、信号F0/2と信号F1/2の色信号が減算回路43におい
て加算されることにより、結局1倍のレベルの色信号が
得られる。この色信号はBPF145を通ってフレーム間Y/C
分離の色信号CFとして出力される。一方、減算回路44に
おいて信号F0から減算回路43の出力である色信号が減算
されるので輝度信号が残り、フレーム間Y/C分離の輝度
信号YFとして出力される。
モリ10の出力信号F0(これは上記の信号L0と同じである
がフレーム間Y/C分離の基準となるものであるから記号F
0を使う)と、第2フレーム・メモリ20の出力信号(こ
れを信号F1とする)とが入力する。基準信号F0に対し
て、信号F1は1フレーム前の信号である。信号F0は、係
数器41で1/2倍され(信号F0/2)、信号F1は係数器42で1
/2倍される(信号F1/2)。そして、減算回路43において
信号号F1/2が減算される。この減算演算によって、輝度
信号のフレーム間相関の程度に応じて輝度信号が相殺さ
れる。色信号はフレーム間において位相が反転している
ので、信号F0/2と信号F1/2の色信号が減算回路43におい
て加算されることにより、結局1倍のレベルの色信号が
得られる。この色信号はBPF145を通ってフレーム間Y/C
分離の色信号CFとして出力される。一方、減算回路44に
おいて信号F0から減算回路43の出力である色信号が減算
されるので輝度信号が残り、フレーム間Y/C分離の輝度
信号YFとして出力される。
減算回路81は入力復合映像信号から、2フレーム前の
信号であるフレーム・メモリ20の出力信号を減算して2
フレーム間差信号DYCを出力する。この減算回路81はノ
イズ低減回路60と動き検出回路80に共用され、この回路
81の出力信号である2フレーム間差信号DYCは、ノイズ
低減回路60の振幅調整回路70に与えられるとともに、動
き検出回路80の主要部90に入力する。
信号であるフレーム・メモリ20の出力信号を減算して2
フレーム間差信号DYCを出力する。この減算回路81はノ
イズ低減回路60と動き検出回路80に共用され、この回路
81の出力信号である2フレーム間差信号DYCは、ノイズ
低減回路60の振幅調整回路70に与えられるとともに、動
き検出回路80の主要部90に入力する。
動き検出回路80にはまた、減算回路82,83が含まれて
いる。減算回路82は、Y/C分離の基準となる第1フレー
ム・メモリ10の出力映像信号(L0,F0に同じ)からその
1フレーム前の信号である第2フレーム・メモリ20の出
力信号(F1に同じ)を減算して、1フレーム間差信号DY
1を出力するものである。この1フレーム間差信号DY1
は、動き検出回路80の主要部90に入力する。
いる。減算回路82は、Y/C分離の基準となる第1フレー
ム・メモリ10の出力映像信号(L0,F0に同じ)からその
1フレーム前の信号である第2フレーム・メモリ20の出
力信号(F1に同じ)を減算して、1フレーム間差信号DY
1を出力するものである。この1フレーム間差信号DY1
は、動き検出回路80の主要部90に入力する。
減算回路83は、Y/C分離の基準となる第1フレーム・
メモリ10の出力複合映像信号からその1フレーム後の信
号である入力複合映像信号を減算して、1フレーム間差
信号DY2を出力するものである。この1フレーム間差信
号DY2も、動き検出回路主要部90に入力する。
メモリ10の出力複合映像信号からその1フレーム後の信
号である入力複合映像信号を減算して、1フレーム間差
信号DY2を出力するものである。この1フレーム間差信
号DY2も、動き検出回路主要部90に入力する。
さらに第4b図に示すように、他の種類の1フレーム間
差信号を用いて動き検出を行なうようにしてもよい。第
4b図は、動き検出回路80の変形例を示すものである。第
1フレーム・メモリ10内のフィールド・メモリ11は、26
2Hメモリ13とライン・メモリ14とに分けられている。ま
た第2レームメモリ20内のフィールド・メモリ21の262H
メモリ24は、261Hメモリ25とライン・メモリ26とに分離
されている。減算回路84,85は、基準信号L0,F0に対して
1フィールド前後の信号から1フレーム間差信号をつく
り出すものである。これらの減算回路84,85は、入力復
合映像信を基準とすると1フィールド前の1フレーム間
差信号を導出するためのものであるともいえる。減算回
路84は、フィールド・メモリ11の出力映像信号からフィ
ールド・メモリ21の出力映像信号を減算して1フレーム
間差信号DY01を出力する。これらのフィールド・メモリ
11,21の出力映像信号は、入力複合映像信号や基準信号L
0,F0からみると、飛び越し走査における異なるフィール
ドの映像信号に該当する。もう1つの減算回路85には、
減算回路84に与えられる映像信号よりも1ライン後の映
像信号が与えられる。すなわち、減算回路85では、フィ
ールド・メモリ11の262Hメモリ13の出力映像信号からフ
ィールド・メモリ21の261Hメモリ25の出力映像信号が減
算されて、1フレーム間差信号DY02が得られる。これら
の1フレーム間差信号DY01とDY02は1ラインずれた位置
における差信号であり、動き検出回路の主要部90に入力
する。
差信号を用いて動き検出を行なうようにしてもよい。第
4b図は、動き検出回路80の変形例を示すものである。第
1フレーム・メモリ10内のフィールド・メモリ11は、26
2Hメモリ13とライン・メモリ14とに分けられている。ま
た第2レームメモリ20内のフィールド・メモリ21の262H
メモリ24は、261Hメモリ25とライン・メモリ26とに分離
されている。減算回路84,85は、基準信号L0,F0に対して
1フィールド前後の信号から1フレーム間差信号をつく
り出すものである。これらの減算回路84,85は、入力復
合映像信を基準とすると1フィールド前の1フレーム間
差信号を導出するためのものであるともいえる。減算回
路84は、フィールド・メモリ11の出力映像信号からフィ
ールド・メモリ21の出力映像信号を減算して1フレーム
間差信号DY01を出力する。これらのフィールド・メモリ
11,21の出力映像信号は、入力複合映像信号や基準信号L
0,F0からみると、飛び越し走査における異なるフィール
ドの映像信号に該当する。もう1つの減算回路85には、
減算回路84に与えられる映像信号よりも1ライン後の映
像信号が与えられる。すなわち、減算回路85では、フィ
ールド・メモリ11の262Hメモリ13の出力映像信号からフ
ィールド・メモリ21の261Hメモリ25の出力映像信号が減
算されて、1フレーム間差信号DY02が得られる。これら
の1フレーム間差信号DY01とDY02は1ラインずれた位置
における差信号であり、動き検出回路の主要部90に入力
する。
動き検出回路80の主要部90は、輝度信号YL、YFの混合
切換えのための係数KY(および1−KY)を作成する回路
と、色信号CL,CYの混合切換えのための係数KCおよび係
数(1−KC)を作成する回路と、ノイズ低減のために用
いる係数KNを作成する回路とを含んでいる。
切換えのための係数KY(および1−KY)を作成する回路
と、色信号CL,CYの混合切換えのための係数KCおよび係
数(1−KC)を作成する回路と、ノイズ低減のために用
いる係数KNを作成する回路とを含んでいる。
輝度信号の混合切換えのための係数KY,1−KYを作成す
る回路の一例が、第5図に示されている。この回路に
は、2フレーム間差信号DYCと1フレーム間差信号DY1,D
Y2,DY01,DY02とが入力している。信号DY01,DY02は、第4
b図に示すように減算回路84,85が設けられた場合にのみ
入力する。
る回路の一例が、第5図に示されている。この回路に
は、2フレーム間差信号DYCと1フレーム間差信号DY1,D
Y2,DY01,DY02とが入力している。信号DY01,DY02は、第4
b図に示すように減算回路84,85が設けられた場合にのみ
入力する。
2フレーム間差信号DYCは、2フレーム間の動きを表
わす輝度信号成分と色信号或分とを含んでいる。2フレ
ーム間で全く動きがなければ、この2フレーム間差信号
DYCのレベルは0(ただしノイズを含む)である。この
差信号DYCから動きを表わす輝度信号成分のみを取出す
ため、第1の低域通過フィルタ(これをLPF1という)10
1が設けられている。このLPF1の通過帯域は、色信号を
遮断する程度以下の帯域に設定されている。LPF1を通過
した信号は絶対値回路102で絶対値化され、次に3つの
比較器C1A,C1B,C1Cにそれぞれ与えられる。
わす輝度信号成分と色信号或分とを含んでいる。2フレ
ーム間で全く動きがなければ、この2フレーム間差信号
DYCのレベルは0(ただしノイズを含む)である。この
差信号DYCから動きを表わす輝度信号成分のみを取出す
ため、第1の低域通過フィルタ(これをLPF1という)10
1が設けられている。このLPF1の通過帯域は、色信号を
遮断する程度以下の帯域に設定されている。LPF1を通過
した信号は絶対値回路102で絶対値化され、次に3つの
比較器C1A,C1B,C1Cにそれぞれ与えられる。
これらの比較器C1A〜C1Cは、動きを表わす輝度信号成
分のレベルを4段階に振分けるものである。この明細書
において、一般に比較器は、第9図に示すごとく、入力
信号のレベルが比較器に与えられる基準値(または閾
値)以下の場合に“0"出力を、入力信号が基準値を超え
ている場合に“1"出力を発生するものとする。比較器C1
A,C1B,C1Cにはそれぞれ基準値1A,1B,1Cが与えられてい
る。これらの基準値は1A<1B<1Cの関係にある。これら
の比較器C1A〜C1Cの出力は、デコーダD1に与えられる。
分のレベルを4段階に振分けるものである。この明細書
において、一般に比較器は、第9図に示すごとく、入力
信号のレベルが比較器に与えられる基準値(または閾
値)以下の場合に“0"出力を、入力信号が基準値を超え
ている場合に“1"出力を発生するものとする。比較器C1
A,C1B,C1Cにはそれぞれ基準値1A,1B,1Cが与えられてい
る。これらの基準値は1A<1B<1Cの関係にある。これら
の比較器C1A〜C1Cの出力は、デコーダD1に与えられる。
デコーダD1は、入力する3つの比較結果を表わす信号
に応じて第10図に示すような2ビット(MSBとLSB)と出
力を発生する。2フレーム間における動きが激しい場合
には比較器C1Cの出力が“1"となり、この場合にはデコ
ーダD1の出力は“11"となる。これとは逆に2レール間
における動きがきわめて小さいかまたは無い場合には、
全比較器C1C〜C1Aの出力は“0"となり、デコーダD1の出
力は“00"を表す。このようにデコーダD1の2ビット出
力信号によって、2フレーム間における輝度信号によっ
て表わされる動きの程度が表現される。
に応じて第10図に示すような2ビット(MSBとLSB)と出
力を発生する。2フレーム間における動きが激しい場合
には比較器C1Cの出力が“1"となり、この場合にはデコ
ーダD1の出力は“11"となる。これとは逆に2レール間
における動きがきわめて小さいかまたは無い場合には、
全比較器C1C〜C1Aの出力は“0"となり、デコーダD1の出
力は“00"を表す。このようにデコーダD1の2ビット出
力信号によって、2フレーム間における輝度信号によっ
て表わされる動きの程度が表現される。
第10図は、後に述べるデコーダD2およびデコーダD4の
動作も共通に表わしている。1フレーム間差信号は、1
フレーム間における動きを表わす輝度信号成分と色信号
成分に加えて、静止画部分の色信号成分を含んでいる。
色信号は、1フレーム間では180゜の位相差をもつから
である。1フレーム間差信号DY1,DY2,DY01,DY02は、係
数器111,112,113,114でそれぞれAK1,BK1,CK1,DK1倍され
たのち最大値回路115に入力する。係数器111〜114は、
4種類の1フレーム間差信号に重み付けを与えるための
もので、それらの係数AK1〜DK1は実験により最適値にあ
らかじめ設定される。最大値回路115は入力信号のうち
最も大きいレベルをもつものを選択して出力する回路で
ある。上記の減算回路84,85が設けられない場合は、係
数器113,114が不要となるのはいうまでもない。最大値
回路115で選択された最も激しい動きを表わす信号は、
第2の低域通過フィルタ(これをLPF2という)116に入
力する。LPF2の通過帯域は上述したLPF1の通過帯域より
も狭く、色信号成分を完全に除去してそれよりも周波数
の低い輝度信号成分のみを通過させるようにつくられて
いる。これは、1フレーム間差信号には上述のように静
止画部分の色信号成分も含まれているからである。LPF2
を通過した1フレーム間の最も大きな動きを表わす輝度
信号成分は絶対値回路117で絶対値化され、3つの比較
器C2A,C2B,C2Cに入力する。
動作も共通に表わしている。1フレーム間差信号は、1
フレーム間における動きを表わす輝度信号成分と色信号
成分に加えて、静止画部分の色信号成分を含んでいる。
色信号は、1フレーム間では180゜の位相差をもつから
である。1フレーム間差信号DY1,DY2,DY01,DY02は、係
数器111,112,113,114でそれぞれAK1,BK1,CK1,DK1倍され
たのち最大値回路115に入力する。係数器111〜114は、
4種類の1フレーム間差信号に重み付けを与えるための
もので、それらの係数AK1〜DK1は実験により最適値にあ
らかじめ設定される。最大値回路115は入力信号のうち
最も大きいレベルをもつものを選択して出力する回路で
ある。上記の減算回路84,85が設けられない場合は、係
数器113,114が不要となるのはいうまでもない。最大値
回路115で選択された最も激しい動きを表わす信号は、
第2の低域通過フィルタ(これをLPF2という)116に入
力する。LPF2の通過帯域は上述したLPF1の通過帯域より
も狭く、色信号成分を完全に除去してそれよりも周波数
の低い輝度信号成分のみを通過させるようにつくられて
いる。これは、1フレーム間差信号には上述のように静
止画部分の色信号成分も含まれているからである。LPF2
を通過した1フレーム間の最も大きな動きを表わす輝度
信号成分は絶対値回路117で絶対値化され、3つの比較
器C2A,C2B,C2Cに入力する。
比較器C2A,C2B,C2Cもまた動きを表わす輝度信号成分
のレベルを4段階に分類するものであり、それぞれに基
準値2A,2B,2C(2A<2B<2C)が与えられている。これら
の比較器C2A〜C2Cの出力(“1"または“0")はデコーダ
D2に入力する。デコーダD2の動作は第10図に示す通りで
あり、2ビット(MSB,LSB)の出力を発生する。
のレベルを4段階に分類するものであり、それぞれに基
準値2A,2B,2C(2A<2B<2C)が与えられている。これら
の比較器C2A〜C2Cの出力(“1"または“0")はデコーダ
D2に入力する。デコーダD2の動作は第10図に示す通りで
あり、2ビット(MSB,LSB)の出力を発生する。
2つのデコーダD1とD2の各2ビットの出力信号は、係
数発生回路103に入力する。係数発生回路103は、デコー
ダD1,D2からの入力信号の表わすコード(“1"または
“0")に応じて所定の係数KY,1−KYを表わす信号を出力
するものであり、その動作が第12図に示されている。
数発生回路103に入力する。係数発生回路103は、デコー
ダD1,D2からの入力信号の表わすコード(“1"または
“0")に応じて所定の係数KY,1−KYを表わす信号を出力
するものであり、その動作が第12図に示されている。
上述のように、デコーダD1,D2の出力はそれぞれ2フ
レーム間差信号DYC、1フレーム間差信号における輝度
信号成分によって表わされる動きの程度を示しており、
出力“11"が最も激しい動きを、出力“00"が最も穏やか
な動きないしは静止画状態を示している。輝度信号のた
めの係数KYは0〜1の間の値をとり、動きが激しいほど
大きな値に設定される。この実施例では、係数KYのとり
うる値は4段階0,0.375,0.625および1にあらかじめ固
定されている。第12図においては、デコーダD1の出力と
デコーダD2の出力との間の最小関係を判定し、KYが決定
されている。係数KYの決定の仕方はこれに限られること
なく種々考えられるのはいうまでもない。係数1−K
Yは、係数KYを1から減算した値として決定される。
レーム間差信号DYC、1フレーム間差信号における輝度
信号成分によって表わされる動きの程度を示しており、
出力“11"が最も激しい動きを、出力“00"が最も穏やか
な動きないしは静止画状態を示している。輝度信号のた
めの係数KYは0〜1の間の値をとり、動きが激しいほど
大きな値に設定される。この実施例では、係数KYのとり
うる値は4段階0,0.375,0.625および1にあらかじめ固
定されている。第12図においては、デコーダD1の出力と
デコーダD2の出力との間の最小関係を判定し、KYが決定
されている。係数KYの決定の仕方はこれに限られること
なく種々考えられるのはいうまでもない。係数1−K
Yは、係数KYを1から減算した値として決定される。
色信号の混合切換えのための係数KC,1−KCを作成する
回路の一例が、第6図に示されている。この回路には、
2フレーム間差信号DYCのみが入力している。2フレー
ム間差信号DYCは第3の帯域通過フィルタ(これをBPF3
という)に与えられる。BPF3は、BPF2と中心周波数は同
じであるがそれよりもさらに狭帯域の通過帯域をもつも
ので、これにより2フレーム間差信号DYC中の動きを表
わす色信号成分が確実に抽出される。BPF3121の出力色
信号成分は、絶対値回路122で絶対値化されて2つの比
較器C3A,C3Bに入力する。これらの比較器C3A,C3Bには、
基準値3A,3B(3A<3B)がそれぞれ与えられている。こ
のように色信号或分のレベルを2つの比較器によって3
段階に分類しているのは、色信号の混合切換えは人間の
視覚特性により細かく制御する必要がないからである。
回路の一例が、第6図に示されている。この回路には、
2フレーム間差信号DYCのみが入力している。2フレー
ム間差信号DYCは第3の帯域通過フィルタ(これをBPF3
という)に与えられる。BPF3は、BPF2と中心周波数は同
じであるがそれよりもさらに狭帯域の通過帯域をもつも
ので、これにより2フレーム間差信号DYC中の動きを表
わす色信号成分が確実に抽出される。BPF3121の出力色
信号成分は、絶対値回路122で絶対値化されて2つの比
較器C3A,C3Bに入力する。これらの比較器C3A,C3Bには、
基準値3A,3B(3A<3B)がそれぞれ与えられている。こ
のように色信号或分のレベルを2つの比較器によって3
段階に分類しているのは、色信号の混合切換えは人間の
視覚特性により細かく制御する必要がないからである。
比較器C3A,C3Bの出力信号は、デコーダD3に入力す
る。デコーダD3の動作が、第11図に示されている。デコ
ーダD3もまた、動きが激しいほど大きな値を表わす2ビ
ット・コードを出力する。デコーダD3の2ビット出力
は、次に係数発生回路123に入力する。係数発生回路123
の動作は、第13図に示されている。デコーダD3から入力
する2ビット・コード信号が表わす値が大きいほど動き
が激しく、大きな値の係数KCが設定される。係数KCもま
た0〜1の間の値をとり、この実施例においては0,0.5
および1の3段階の値に固定され、この値がデコーダD3
の出力に応じて選択される。1からKCを減算した値をも
つ係数1−KCもまた決定される。
る。デコーダD3の動作が、第11図に示されている。デコ
ーダD3もまた、動きが激しいほど大きな値を表わす2ビ
ット・コードを出力する。デコーダD3の2ビット出力
は、次に係数発生回路123に入力する。係数発生回路123
の動作は、第13図に示されている。デコーダD3から入力
する2ビット・コード信号が表わす値が大きいほど動き
が激しく、大きな値の係数KCが設定される。係数KCもま
た0〜1の間の値をとり、この実施例においては0,0.5
および1の3段階の値に固定され、この値がデコーダD3
の出力に応じて選択される。1からKCを減算した値をも
つ係数1−KCもまた決定される。
ノイズ低減のために用いる係数KNを作成する回路の一
例が、第7図に示されている。この回路には2フレーム
間差信号DYCと1フレーム間差信号DY1,DY2,DY01,DY02と
が入力する。2フレーム間差信号DYCは、絶対値回路131
で絶対値化されたのち最大値回路132に入力する。絶対
値回路131の出力信号は、2フレーム間における動きを
表わす輝度信号成分と色信号成分とを含んでいる。
例が、第7図に示されている。この回路には2フレーム
間差信号DYCと1フレーム間差信号DY1,DY2,DY01,DY02と
が入力する。2フレーム間差信号DYCは、絶対値回路131
で絶対値化されたのち最大値回路132に入力する。絶対
値回路131の出力信号は、2フレーム間における動きを
表わす輝度信号成分と色信号成分とを含んでいる。
他方、1フレーム間差信号DY1,DY2,DY01,DY02は係数
器141,142,143,144でそれぞれAK2,BK2,CK2,DK2倍された
のち、最大値回路145に入力する。これらの係数器も1
フレーム間差信号に適当な重みを与えるためのもので、
その係数は実験により最適値に設定される。最大値回路
145から出力される最も大きい動きを表わす信号は、次
にLPF2146に入力し、色信号或分が除去される。LPF2146
の出力信号は1フレーム間における動きを表わす輝度信
号成分であり、これは絶対値回路147で絶対値化され、
最大値回路132に入力する。減算回路84,85が設けられれ
いない態様では、係数器143,144は不要である。
器141,142,143,144でそれぞれAK2,BK2,CK2,DK2倍された
のち、最大値回路145に入力する。これらの係数器も1
フレーム間差信号に適当な重みを与えるためのもので、
その係数は実験により最適値に設定される。最大値回路
145から出力される最も大きい動きを表わす信号は、次
にLPF2146に入力し、色信号或分が除去される。LPF2146
の出力信号は1フレーム間における動きを表わす輝度信
号成分であり、これは絶対値回路147で絶対値化され、
最大値回路132に入力する。減算回路84,85が設けられれ
いない態様では、係数器143,144は不要である。
最大値回路132は、絶対値回路131,147から入力する2
つの入力信号のうちいずれかレベルの大きい方の信号を
選択して出力する。この回路132の出力信号は、基準値4
A,4B,4C(4A<4B<4C)がそれぞれ与えられている3つ
の比較器C4A,C4B,C4Cに入力し、4段階に分けられる。
これらの比較器C4A〜C4Cの出力は、デコーダD4に入力す
る。デコーダD4の動作は、上述した第10図に示されてい
る。デコーダD4の2ビット・コード出力は、係数発生回
路133に入力する。
つの入力信号のうちいずれかレベルの大きい方の信号を
選択して出力する。この回路132の出力信号は、基準値4
A,4B,4C(4A<4B<4C)がそれぞれ与えられている3つ
の比較器C4A,C4B,C4Cに入力し、4段階に分けられる。
これらの比較器C4A〜C4Cの出力は、デコーダD4に入力す
る。デコーダD4の動作は、上述した第10図に示されてい
る。デコーダD4の2ビット・コード出力は、係数発生回
路133に入力する。
係数発生回路133の動作が、第14図に示されている。
デコーダD4の出力コードの表わす値が大きいほど動きが
激しい。係数KNは動きが激しいほど小さな値に設定され
る。この実施例では、係数KNは、0.75,0.625,0.375およ
び0の4段階に固定的に設定されており、入力コードに
応じてこれらのうちのいずれかが選択される。動きがほ
とんど無いないしは静止画のときには(入力コードは
“00")、係数KNは最も大きい0.75に、動きが最も激し
いときには(入力コードは“11")、係数KNは0に設定
される。
デコーダD4の出力コードの表わす値が大きいほど動きが
激しい。係数KNは動きが激しいほど小さな値に設定され
る。この実施例では、係数KNは、0.75,0.625,0.375およ
び0の4段階に固定的に設定されており、入力コードに
応じてこれらのうちのいずれかが選択される。動きがほ
とんど無いないしは静止画のときには(入力コードは
“00")、係数KNは最も大きい0.75に、動きが最も激し
いときには(入力コードは“11")、係数KNは0に設定
される。
第8図は、ノイズ低減回路60に含まれる振幅調整回路
70の一例を示すものである。図示の回路70は、上述した
ように2フレーム間差信号DYCを入力とし減算回路61に
与えるべき被減算信号を出力するものである。振幅調整
回路70は、切換器72を備えている。この切換器72は、3
つの入力a,b,cのうちのいずれか1つをデコーダD5から
出力されるコード信号に応じて切換え接続して出力し、
減算回路61に与えるものである。後に詳しく説明するよ
うに、2フレーム間差信号DYCによって表わされる動き
の程度に応じて動きが無いないしは穏やかなときには入
力aが、中間のときには入力bが、激しいときには入力
cがそれぞれ選択される。
70の一例を示すものである。図示の回路70は、上述した
ように2フレーム間差信号DYCを入力とし減算回路61に
与えるべき被減算信号を出力するものである。振幅調整
回路70は、切換器72を備えている。この切換器72は、3
つの入力a,b,cのうちのいずれか1つをデコーダD5から
出力されるコード信号に応じて切換え接続して出力し、
減算回路61に与えるものである。後に詳しく説明するよ
うに、2フレーム間差信号DYCによって表わされる動き
の程度に応じて動きが無いないしは穏やかなときには入
力aが、中間のときには入力bが、激しいときには入力
cがそれぞれ選択される。
2フレーム間差信号DYCは、2フレーム間における動
きを表わす輝度信号成分および色信号或分(動きが無い
ときにはこれらの成分は0)ならびにノイズ成分を含ん
でいる。この差信号DYCは、係数器71に入力する。係数
器71の係数は、上記KNによって決定される。係数器71に
よってKN倍された差信号DYCは、入力aとして切換器72
に与えられる。
きを表わす輝度信号成分および色信号或分(動きが無い
ときにはこれらの成分は0)ならびにノイズ成分を含ん
でいる。この差信号DYCは、係数器71に入力する。係数
器71の係数は、上記KNによって決定される。係数器71に
よってKN倍された差信号DYCは、入力aとして切換器72
に与えられる。
2フレーム間差信号DYCはまた符号判別回路73に入力
し、その符号(正または負)が判別され、この判別結果
は閾値符号化回路74に入力する。閾値符号化回路74に
は、後述する閾値発生回路63または64から出力される閾
値A1またはA2(これらを包括して便宜的にAで表わす)
が入力している。符号化回路74においてこの入力閾値A
に符号化回路73が判別された符号が付与され、入力bと
して切換器72に与えられる。閾値発生回路63,64とは別
に設けられた閾値発生回路から出力される閾値信号を、
符号化回路74に入力するようにしてもよい。
し、その符号(正または負)が判別され、この判別結果
は閾値符号化回路74に入力する。閾値符号化回路74に
は、後述する閾値発生回路63または64から出力される閾
値A1またはA2(これらを包括して便宜的にAで表わす)
が入力している。符号化回路74においてこの入力閾値A
に符号化回路73が判別された符号が付与され、入力bと
して切換器72に与えられる。閾値発生回路63,64とは別
に設けられた閾値発生回路から出力される閾値信号を、
符号化回路74に入力するようにしてもよい。
切換回路72の入力cは0レベルの信号である。2フレ
ーム間差信号DYCはまた動きの程度を検出するために絶
対値回路75に与えられ、絶対値化されたのち比較器CAお
よびCBにそれぞれ入力する。比較器CAおよびCBの基準値
となる相互に異なる閾値A1,A2およびB1,B2をそれぞれ発
生する回路63,64および65,66が設けられている。これら
の閾値は、A1<B1,A1<A2,B1<B2の関係にある。閾値A
1,A2のうちのいずれか一方が切換スイッチ76によって、
また閾値B1,B2のうちのいずれか一方が切換スイッチ77
によってそれぞれ選択され、比較器CA,CBにそれぞれ与
えられる。切換スイッチ76,77は連動しており、手動で
切換が可能である。これによって、S/N改善の効果が画
像によって切換えられる。
ーム間差信号DYCはまた動きの程度を検出するために絶
対値回路75に与えられ、絶対値化されたのち比較器CAお
よびCBにそれぞれ入力する。比較器CAおよびCBの基準値
となる相互に異なる閾値A1,A2およびB1,B2をそれぞれ発
生する回路63,64および65,66が設けられている。これら
の閾値は、A1<B1,A1<A2,B1<B2の関係にある。閾値A
1,A2のうちのいずれか一方が切換スイッチ76によって、
また閾値B1,B2のうちのいずれか一方が切換スイッチ77
によってそれぞれ選択され、比較器CA,CBにそれぞれ与
えられる。切換スイッチ76,77は連動しており、手動で
切換が可能である。これによって、S/N改善の効果が画
像によって切換えられる。
比較器CA,CBの出力信号(“0"または、“1")は、デ
コーダD5に入力する。デコーダD5の動作およびデコーダ
D5の出力によって制御される切換器72の切換動作が、第
15図に示されている。2フレーム間差信号DYCに基づい
て検出される像の動きが激しいときは、デコーダD5の出
力は“11"となり、切換器72において入力cが選択され
る。この場合には切換器72の出力は0であるから、減算
回路61に入力する原映像信号はそのまま減算回路61を通
過する。すなわち、ノイズ低減動作は行なわれない。動
きが中間程度の場合には、デコーダD5の出力は“10"と
なり、切換器72において入力bが選択される。したがっ
て、閾値符号化回路74から出力される振幅が一定(閾値
Aに等しい)でかつ差信号DYCと同じ符号をもつ閾値信
号が減算回路61に与えられ、原映像信号からこの閾値信
号が減算される。このことにより、ある程度のノイズ低
減効果が得られる。動きが穏やかまたは無い場合にはデ
コーダD5の出力が“00"となり、切換器72において入力
aが選択される。この場合には、係数器71によってKN倍
された2フレーム間差信号が減算回路61に与えられ、こ
の信号が原映像信号から減算されるので、動きの程度に
応じたノイズ低減効果が期待できる。
コーダD5に入力する。デコーダD5の動作およびデコーダ
D5の出力によって制御される切換器72の切換動作が、第
15図に示されている。2フレーム間差信号DYCに基づい
て検出される像の動きが激しいときは、デコーダD5の出
力は“11"となり、切換器72において入力cが選択され
る。この場合には切換器72の出力は0であるから、減算
回路61に入力する原映像信号はそのまま減算回路61を通
過する。すなわち、ノイズ低減動作は行なわれない。動
きが中間程度の場合には、デコーダD5の出力は“10"と
なり、切換器72において入力bが選択される。したがっ
て、閾値符号化回路74から出力される振幅が一定(閾値
Aに等しい)でかつ差信号DYCと同じ符号をもつ閾値信
号が減算回路61に与えられ、原映像信号からこの閾値信
号が減算される。このことにより、ある程度のノイズ低
減効果が得られる。動きが穏やかまたは無い場合にはデ
コーダD5の出力が“00"となり、切換器72において入力
aが選択される。この場合には、係数器71によってKN倍
された2フレーム間差信号が減算回路61に与えられ、こ
の信号が原映像信号から減算されるので、動きの程度に
応じたノイズ低減効果が期待できる。
第16図は、混合切換回路50の具体的構成の一例を示し
ている。この回路50は、輝度信号についての回路と色信
号についての回路とを備えている。輝度信号についての
回路は、ライン間Y/C分離による輝度信号YLが入力する
係数器51と、フレーム間Y/C分離による輝度信号YFが入
力する係数器52と、これらの係数器51,52の出力信号を
加算する加算回路53とから構成され、加算回路53の出力
信号がこのY/C分離装置の出力である輝度信号Yとな
る。係数器51の係数はKYであり、係数器52の係数は1−
KYである。信号YLは、係数器51においてKY倍される。信
号YFは、係数器52において(1−KY)倍される。係数KY
は、画像における動き(輝度信号に基づいて検出された
動き)が激しいほど大きな値をとり、係数1−KYは動き
が小さいほど大きな値をとる。したがって、動きが激し
いほどライン間Y/C分離輝度信号YLの混合される割合が
多くなり、KYが1の場合にはこの信号YLが輝度信号Yと
して出力される。逆に動きが小さいほどフレーム間Y/C
分離輝度信号YFの混合される割合が多くなり、静止画の
場合には信号YFが輝度信号Yとして出力される。
ている。この回路50は、輝度信号についての回路と色信
号についての回路とを備えている。輝度信号についての
回路は、ライン間Y/C分離による輝度信号YLが入力する
係数器51と、フレーム間Y/C分離による輝度信号YFが入
力する係数器52と、これらの係数器51,52の出力信号を
加算する加算回路53とから構成され、加算回路53の出力
信号がこのY/C分離装置の出力である輝度信号Yとな
る。係数器51の係数はKYであり、係数器52の係数は1−
KYである。信号YLは、係数器51においてKY倍される。信
号YFは、係数器52において(1−KY)倍される。係数KY
は、画像における動き(輝度信号に基づいて検出された
動き)が激しいほど大きな値をとり、係数1−KYは動き
が小さいほど大きな値をとる。したがって、動きが激し
いほどライン間Y/C分離輝度信号YLの混合される割合が
多くなり、KYが1の場合にはこの信号YLが輝度信号Yと
して出力される。逆に動きが小さいほどフレーム間Y/C
分離輝度信号YFの混合される割合が多くなり、静止画の
場合には信号YFが輝度信号Yとして出力される。
色信号についての混合切換回路の動作も、輝度信号の
場合と全く同じである。すなわち、この回路は、ライン
間Y/C分離による色信号CLをKC倍する係数器54と、フレ
ーム間Y/C分離による色信号CFを(1−KC)倍する係数
器55と、これらの係数器54,55の出力信号を加算する加
算回路56とから構成され、加算回路56の出力信号がこの
Y/C分離装置の出力である色信号Cとなる。係数KCは画
像における動き(色信号に基づいて検出された動き)が
激しいほど大きな値をとり、係数1−KCは動きが小さい
ほど大きな値をとる。したがって、動きが激しいほどラ
イン間Y/C分離色信号CLの混合される割合が多くなり、K
Cが1の場合にはこの信号CLが色信号Yとして出力され
る。逆に動きが小さいほどフレーム間Y/C分離色信号CF
の混合される割合が多くなり、静止画の場合には信号CF
が色信号Cとして出力される。
場合と全く同じである。すなわち、この回路は、ライン
間Y/C分離による色信号CLをKC倍する係数器54と、フレ
ーム間Y/C分離による色信号CFを(1−KC)倍する係数
器55と、これらの係数器54,55の出力信号を加算する加
算回路56とから構成され、加算回路56の出力信号がこの
Y/C分離装置の出力である色信号Cとなる。係数KCは画
像における動き(色信号に基づいて検出された動き)が
激しいほど大きな値をとり、係数1−KCは動きが小さい
ほど大きな値をとる。したがって、動きが激しいほどラ
イン間Y/C分離色信号CLの混合される割合が多くなり、K
Cが1の場合にはこの信号CLが色信号Yとして出力され
る。逆に動きが小さいほどフレーム間Y/C分離色信号CF
の混合される割合が多くなり、静止画の場合には信号CF
が色信号Cとして出力される。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、動き係数検出
手段が、輝度分離用と色分離用とノイズ低減用とでそれ
ぞれに最適な検出方法を採用しており、輝度分離用に
は、2フレーム間差信号と第1、第2フレーム間差信号
のそれぞれを閾値判別したものを総合して動き係数KYを
検出することで、多角的かつ総合的な動き係数検出が可
能であり、また1フレーム間で位相が反転しているため
に2フレーム間であれば同相になる搬送色信号の分離用
には、2フレーム間差信号のみを閾値判別して動き係数
KCを検出することで、搬送色信号の特性を考慮した最善
の動き係数検出が可能であり、さらにノイズ低減用に
は、複合映像信号に含まれるノイズ成分にはフレーム間
相関が無いことに着目し、2フレーム間差信号と第1、
第2の1フレーム間差信号のうち値の大きな方の信号を
閾値判別して動き係数KNを検出するため、2フレーム間
差信号だけでなく第1、第2の1フレーム間差信号を考
慮したきめ細かな動き係数の検出が可能であり、さらに
画像に動きがある場合には2フレーム間差信号中にノイ
ズ成分のみならず動きを表わす信号成分も含まれるた
め、ノイズ低減は、2フレーム間差信号に前記係数KNを
乗じて入力複合映像信号から巡回的に減算することによ
り行い、検出された動きの程度に応じて入力複合映像信
号から減算されるべき2フレーム間差信号のレベルを変
化させることで、最適なノイズ低減が可能であり、さら
にライン間Y/C分離手段とフレーム間Y/C分離手段とを設
け、動きが無いかまたは少ない画像の場合には映像信号
の相関はライン間よりもフレーム間の方が強く、その逆
に動きの多い画像の場合には、動きが激しければ激しい
ほど映像信号のフレーム間相関は弱くなり、ライン間の
相関の方が相対的に強くなることを踏まえ、ライン間Y/
C分離結果とフレーム間Y/C分離結果とを、動き係数KY,K
Cによる重み付け加算により混合し、動き係数KY,KCを最
終的な輝度信号と搬送色信号の分離出力に有効利用する
ことができ、高品質、高精細な画像再生を果たすことが
できる等の優れた効果を奏する。
手段が、輝度分離用と色分離用とノイズ低減用とでそれ
ぞれに最適な検出方法を採用しており、輝度分離用に
は、2フレーム間差信号と第1、第2フレーム間差信号
のそれぞれを閾値判別したものを総合して動き係数KYを
検出することで、多角的かつ総合的な動き係数検出が可
能であり、また1フレーム間で位相が反転しているため
に2フレーム間であれば同相になる搬送色信号の分離用
には、2フレーム間差信号のみを閾値判別して動き係数
KCを検出することで、搬送色信号の特性を考慮した最善
の動き係数検出が可能であり、さらにノイズ低減用に
は、複合映像信号に含まれるノイズ成分にはフレーム間
相関が無いことに着目し、2フレーム間差信号と第1、
第2の1フレーム間差信号のうち値の大きな方の信号を
閾値判別して動き係数KNを検出するため、2フレーム間
差信号だけでなく第1、第2の1フレーム間差信号を考
慮したきめ細かな動き係数の検出が可能であり、さらに
画像に動きがある場合には2フレーム間差信号中にノイ
ズ成分のみならず動きを表わす信号成分も含まれるた
め、ノイズ低減は、2フレーム間差信号に前記係数KNを
乗じて入力複合映像信号から巡回的に減算することによ
り行い、検出された動きの程度に応じて入力複合映像信
号から減算されるべき2フレーム間差信号のレベルを変
化させることで、最適なノイズ低減が可能であり、さら
にライン間Y/C分離手段とフレーム間Y/C分離手段とを設
け、動きが無いかまたは少ない画像の場合には映像信号
の相関はライン間よりもフレーム間の方が強く、その逆
に動きの多い画像の場合には、動きが激しければ激しい
ほど映像信号のフレーム間相関は弱くなり、ライン間の
相関の方が相対的に強くなることを踏まえ、ライン間Y/
C分離結果とフレーム間Y/C分離結果とを、動き係数KY,K
Cによる重み付け加算により混合し、動き係数KY,KCを最
終的な輝度信号と搬送色信号の分離出力に有効利用する
ことができ、高品質、高精細な画像再生を果たすことが
できる等の優れた効果を奏する。
第1図は、輝度信号と色信号の周波数帯域を示し、第2
図は、1フィールド画面の走査を説明するための図であ
る。第3図は、本発明のY/C分離装置の基本構成を示す
ブロック図である。第4a図は、Y/C分離装置をより詳し
く示すブロック図であり、第4b図は、Y/C分離装置内の
動き検出回路の変形例を示すブロック図である。第5図
から第7図は、動き検出回路の主要部の構成を具体的に
示すブロック図であって、第5図は輝度信号成分の動き
検出回路を、第6図は色信号或分の動き検出回路を、第
7図はノイズ低減のための動き検出回路をそれぞれ示し
ている。第8図は、ノイズ低減回路における振幅調整回
路の具体的構成を示すブロック図である。第9図は、比
較器の動作を説明するための図である。第10図および第
11図は、第5図から第7図で用いられているデコーダの
動作を説明するためのものである。第12図、第13図およ
び第14図は、第5図から第7図でそれぞれ用いられてい
る係数発生回路の動作を示すものである。第15図は、第
8図で用いられているデコーダの動作を示すものであ
る。第16図は、混合切換回路の構成を示す回路図であ
る。 10,20……フレーム・メモリ 30……ライン間Y/C分離回路 40……フレーム間Y/C分離回路 50……混合切換回路 60……ノイズ低減回路 80……動き検出回路 81,82,83……減算回路 90……動き検出回路の主要部
図は、1フィールド画面の走査を説明するための図であ
る。第3図は、本発明のY/C分離装置の基本構成を示す
ブロック図である。第4a図は、Y/C分離装置をより詳し
く示すブロック図であり、第4b図は、Y/C分離装置内の
動き検出回路の変形例を示すブロック図である。第5図
から第7図は、動き検出回路の主要部の構成を具体的に
示すブロック図であって、第5図は輝度信号成分の動き
検出回路を、第6図は色信号或分の動き検出回路を、第
7図はノイズ低減のための動き検出回路をそれぞれ示し
ている。第8図は、ノイズ低減回路における振幅調整回
路の具体的構成を示すブロック図である。第9図は、比
較器の動作を説明するための図である。第10図および第
11図は、第5図から第7図で用いられているデコーダの
動作を説明するためのものである。第12図、第13図およ
び第14図は、第5図から第7図でそれぞれ用いられてい
る係数発生回路の動作を示すものである。第15図は、第
8図で用いられているデコーダの動作を示すものであ
る。第16図は、混合切換回路の構成を示す回路図であ
る。 10,20……フレーム・メモリ 30……ライン間Y/C分離回路 40……フレーム間Y/C分離回路 50……混合切換回路 60……ノイズ低減回路 80……動き検出回路 81,82,83……減算回路 90……動き検出回路の主要部
Claims (1)
- 【請求項1】入力複合映像信号を1フレーム分遅延させ
る第1フレーム・メモリと、第1フレーム・メモリに縦
続接続された第2フレーム・メモリと、第1フレーム・
メモリの出力複合映像信号と第2フレーム・メモリの出
力複合映像信号との差をとり、第1の1フレーム間差信
号を出力する第1の減算手段と、第1フレーム・メモリ
の出力複合映像信号と入力複合映像信号との差をとり、
第2の1フレーム間差信号を出力する第2の減算手段
と、入力複合映像信号と第2フレーム・メモリの出力複
合映像信号との差をとり、2フレーム間差信号を出力す
る第3の減算手段と、前記第1、第2のフレーム間差信
号および2フレーム間差信号をそれぞれ閾値判別し、判
別結果を総合して前記複合映像信号に含まれる輝度信号
に表れる画像の動きの程度を示す係数KYを検出する輝度
分離用動き係数検出手段と、前記2フレーム間差信号を
閾値判別し、前記複合映像信号に含まれる搬送色信号に
表れる画像の動きの程度を示す係数KCを検出する色分離
用動き係数検出手段と、前記第1、第2のフレーム間差
信号および2フレーム間差信号のうち値の大きな方の信
号を閾値判別し、前記複合映像信号に表れる動きの程度
を示す係数KNを検出するノイズ低減用動き係数検出手段
と、前記2フレーム間差信号に前記係数KNを乗じて入力
複合映像信号から巡回的に減算するノイズ低減手段と、
前記第1フレーム・メモリの出力複合映像信号とそれに
隣接するラインの複合映像信号とを用いて輝度信号と搬
送色信号とを分離するライン間Y/C分離手段と、前記第
1フレーム・メモリの出力複合映像信号と前記第2フレ
ーム・メモリの出力複合映像信号とを用いて輝度信号と
搬送色信号とを分離するフレーム間Y/C分離手段と、前
記ライン間Y/C分離手段により分離された輝度信号と前
記フレーム間Y/C分離手段により分離された輝度信号と
を、前記係数KYと係数(1−KY)の比をもって重み付け
加算するとともに、前記ライン間Y/C分離手段により分
離された搬送色信号と前記フレーム間Y/C分離手段によ
り分離された搬送色信号とを、前記係数KCと係数(1−
KC)の比をもって重み付け加算し、最終的なY/C分離出
力を得る混合切換手段とを具備することを特徴とする複
合映像信号のY/C分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63159504A JP2589549B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 複合映像信号のy/c分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63159504A JP2589549B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 複合映像信号のy/c分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0211089A JPH0211089A (ja) | 1990-01-16 |
JP2589549B2 true JP2589549B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=15695214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63159504A Expired - Lifetime JP2589549B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 複合映像信号のy/c分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589549B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2544336B2 (ja) * | 1985-09-25 | 1996-10-16 | 株式会社日立製作所 | テレビジヨン受像機 |
JPH0695767B2 (ja) * | 1985-09-26 | 1994-11-24 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | 高画質テレビジヨンy/c分離装置 |
JPS62290268A (ja) * | 1986-06-10 | 1987-12-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 雑音除去装置 |
JPS6390988A (ja) * | 1986-10-06 | 1988-04-21 | Hitachi Ltd | 動き信号発生回路 |
-
1988
- 1988-06-29 JP JP63159504A patent/JP2589549B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0211089A (ja) | 1990-01-16 |
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