JP2589426Y2 - 接合構造 - Google Patents

接合構造

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JP2589426Y2
JP2589426Y2 JP1992025133U JP2513392U JP2589426Y2 JP 2589426 Y2 JP2589426 Y2 JP 2589426Y2 JP 1992025133 U JP1992025133 U JP 1992025133U JP 2513392 U JP2513392 U JP 2513392U JP 2589426 Y2 JP2589426 Y2 JP 2589426Y2
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Inventor
雄之 中田
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株式会社ノダ
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  • Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】組み立て後塗装が行なわれ製造さ
れる、扉、造作材、函もの、枠体、天板や、建築用パネ
ル、そのほか様々な家具、建具、建材といったものにお
いて、それが複数枚の構成部材よりなり、この構成部材
の少なくとも一か所は、部材同志が実嵌合、あいじゃく
り、ほぞ嵌合、その他種々の嵌合様式によって組み合わ
されている場合の該組み合わせ部分における接合構造に
関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来より複数枚の部材を
何らかの手段で嵌合し組み立て、その後、表面に塗装を
施してこれを完成させるといった家具や、建具、建材等
はよく知られているところである。
【0003】しかしながら、こうした従来の家具や建
具、建材等を構成する部材同志が嵌合される接合部分は
その両端部が突き合わされてなるため、両部材間にわた
り面一なレベルをもった表面形状は得ることができる
が、該接合部分上に塗装が施されたときその塗膜は両部
材間にわたり連続して形成されてしまうことになる。
【0004】このため、経時的な両部材の収縮により該
塗膜には亀裂が生じてしまい、外観上見苦しく、著しく
商品価値を低下させてしまうといった事態を招いてい
た。
【0005】こうした問題点を解決するために、特開昭
59−72384号においては、「、框、帯、束などの
枠構成部材を相互に突き合わせて枠組みし、この枠の内
側にパネルを嵌合してなる木製ドアを製造するにあたり
前記枠構成部材の突き合せ境面板の全てに細溝を形成し
該細溝を含むドア本体全面を塗装する」という提案がな
されている。
【0006】しかしながら、この提案は、単に表面上
に、接合される両部材間にわたる連続した塗膜の形成が
表われないようにし、部材の収縮に伴う塗膜の割れの発
生を両部材間に形成した細溝の奥部において起こし、外
観としては露見しずらいように構成しているにすぎず、
間近に接したとき、また光の加減や、表面塗装と部材の
自色との色差が大きいときなどには、該細溝のなかに塗
膜切れを容易に認めることができるものであり、前記問
題点に対する完全な解決策となっていなかった。
【0007】また、こうした細溝を設ける構成において
は、塗装後に該細溝において塗料の溜りが生じ、細溝部
自体が外観を低下させることにもなっていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】家具、建物、建材の構
成部材の突き合せ部において塗膜の割れが発生した場
合、この割れを目立たなくすること。
【0009】
【技術的手段】被嵌入部材1の被嵌入部位11に嵌入部
材2の嵌入部位6が嵌入し、被嵌入部材1と嵌入部材2
の突き合せ部は少なくとも表面において間隙7を介して
分離している接合構造において、
【0010】被嵌入部材1の木口面が表面側端部eを残
して切り欠かれ、嵌入部位6と表面側端部eとに囲まれ
た空間8が形成され、
【0011】空間8は間隙7と連通して内蔵空隙9を形
成し、かつ内蔵空隙9を埋めることなく、被嵌入部材
1、嵌入部材2の表面に塗膜pが施されている接合構
造。
【0012】
【作用】塗膜pが内蔵空隙9を埋めることなく施されて
いるので、塗膜pに割れが発生しても、その割れは内蔵
空隙9内に隠されるので目立たない。したがって、接合
構造の意匠性を乱すことがない。
【0013】
【実施例】以下に実施例に基き図面に従って説明する。
図1は左右縦框1,1a、上下横框2,2a、帯3、上
下束4,4aによってなる枠組および、該枠組体の内側
に鏡板5がはめられてなる木製のドアを示しているもの
であり、各部材の接合部は本考案にかかる接合構造によ
っている。
【0014】図2は図1におけるドアの縦框1と横框2
の接合構造を示すa−a矢視部相互部分を斜視図で示
す。縦框1は雌実を有してなり、横框2の有している雄
実6がそこにはめこまれるかたちで嵌合されている。つ
まりここでは被嵌入部材は縦框1であり、嵌入部材は横
框2、さらに嵌入部位は横框2の有している雄実6、被
嵌入部位は雌実11ということになる。
【0015】図2より分かるように、縦框1、横框2の
突き合せ部は表面において分離している。これは、予め
縦框と横框の少なくともどちらか一方を、組み立て時双
方が突き合わないようにカットしておいても、また組み
立て後にルーター等で形成しても良いが、結果として双
方のあいだには分離部分としての間隙7が確保される。
【0016】このように被嵌入部材である縦框1、嵌入
部材である横框2間の接合部は表面において分離されて
いるので、組み立て後に塗装が施されたときにも表面に
おいて両者の間に連続した塗膜4が形成されることがな
く、部材の収縮運動によっても塗膜pの割れが表面にお
いて発生することはない。
【0017】さらに、縦框1には上記間隙7に連続する
空間8が突き合せ部方向にわたり縦框1の有する雄実6
表面に接するように設けられる。
【0018】この空間8は、部材の組み立て前に予め形
成しておくことが望ましいが、前記間隙7とともに組み
立て後に削設してもかまわない。
【0019】こうして、縦框1と横框2との間には表面
から連通する内蔵空隙9が形成される。組み立てられた
ドアの表面には、該内蔵空隙9を埋めることなく内蔵空
隙9を含む表面全体に塗料が塗布される。
【0020】塗布される塗料は内蔵空隙9内において内
側すべてに塗布されていてもよいが、少なくとも図3に
示す斜線bの部分について塗布されていればよい。
【0021】内蔵空隙9内にこのように塗料が塗布され
ていることにより部材の収縮運動による塗膜の割れは1
0の部分において現れることとなる。したがって、図4
に示されるように部材の収縮運動によって塗膜が割れた
としてもその様子は被嵌入側部材である縦框1の表面側
端部eによって覆い隠され、外部より露見されることは
ない。
【0022】また、空間8の存在は塗布される塗料の逃
場としても機能するので、組み立て後の塗装において不
可避的に生じていた従来にみられるような溝部における
塗料溜りも起こらない。
【0023】このため、看取される分離部分としての間
隙7はスマートな外観を呈すことができ、表面意匠を引
き立てる上で重要なポイントとなる。
【0024】以上、縦框1と横框2のあいだにおける接
合構造を例にとって説明したが、この接合構造が縦框
1,1aと横框2a、帯3のあいだにおいて、また束
4,4aと帯3、横框2,2aとのあいだ、さらには、
これらによって構成される枠組材と鏡板とのあいだにお
いてなされることはいうまでもない。
【0025】また、図5a,bに示すように枠材12に
対して表面部分における突き付け部を有さない形状の鏡
板5が嵌込まれるような場合においても、塗料が塗布さ
れたときにおいては全く同様な作用効果が得られる。
【0026】図5a,bにおいて、内蔵空間9は空間8
と間隙7とから形成される。10は塗膜pの割れの起こ
る部分を示している。
【0027】以上、実施例を木製のドアについて説明し
たが本考案に係る接合構造は、被嵌入部材1と嵌入側部
材2により嵌合組み立てられる接合部分を有し組み立て
後塗装を施して仕上げられるものであれば、嵌合様式、
接合位置、家具、建具、建材を問わず広範にわたり用い
られるものである。
【0028】たとえば図6aに示すように相じゃくり接
合構造の場合、図6bのように2つの雌雄実の接合構造
の場合、図6cのように、側板14と天板13の接合部
にも用いられる。1,2はそれぞれ被嵌入部材、嵌入部
材を示す。
【0029】
【考案の効果】a.部材間の接合部は表面において分離
されているので、組み立て後に塗装が施されたときにも
表面において両者の間に連続した塗膜pが形成されるこ
とがなく、部材の収縮運動によっても塗膜pの割れが表
面において発生することはない。
【0030】b.被嵌入側部材1に形成された空間8内
にこのように塗料が塗布されていることにより部材の収
縮運動による塗膜pの割れは被嵌入側部材1の表面側端
部eに覆い隠された部分において現れることとなるの
で、部材の収縮運動によって塗膜pが割れたとしてもそ
の様子は、外部より露見されることはない。
【0031】c.被嵌入側部材1に形成された空間8の
存在は塗布される塗料の逃場としても機能するので、組
み立て後の塗装において不可避的に生じていた従来にみ
られたような溝部における塗料溜りも起こらないので表
面意匠を低下させることがないばかりか、看取される分
離部分としての間隙7にスマートな意匠性を与え、優れ
た表面意匠を作り出す重要な要素となる。
【0032】したがって、組み立て後に塗装がなされる
ものであっても、部材間の接合部における塗膜割れなど
は全く外観されない美しい仕上がりを維持することがで
きる接合部分を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を用いるドアの正面図、
【図2】図1のa−a矢視部の相当部分を斜視図で示
す。
【図3】図2の要部拡大図、
【図4】図2において塗膜pの割れの発生する部分10
を示す。
【図5】a鏡板5を枠材12に嵌入した場合の断面図、
【図5】b図5aにおいて塗膜pに割れの発生した場合
を示す。
【図6】a本考案を相決り接合構造に用いた場合の断面
図、
【図6】b同じく2つの雌雄実を用いた場合を示す。
【図6】c側板と天板の接合部を示す。
【符号の説明】
1,1a:左右縦框(被嵌入部材)、2,2a:左右縦
框(嵌入部材)、3:帯、4,4a:上下束、5:鏡
板、6:雄実(嵌入部位)、7:間隙、8:空間、9:
空隙、10:部分、11:雌実(被嵌入部位)、12:
枠材、13:天板、14:側板、e:表面側端部、p:
塗膜。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被嵌入部材1の被嵌入部位11に嵌入部
    材2の嵌入部位6が嵌入し、被嵌入部材1と嵌入部材2
    の突き合せ部は少なくとも表面において間隙7を介して
    分離している接合構造において、被嵌入部材1の木口面
    が表面側端部eを残して切り欠かれ、嵌入部位6と表面
    側端部eとに囲まれた空間8が形成され、空間8は間隙
    7と連通して内蔵空隙9を形成し、かつ内蔵空隙9を埋
    めることなく、被嵌入部材1、嵌入部材2の表面に塗膜
    pが施されている、ことを特徴とする接合構造。
JP1992025133U 1992-03-09 1992-03-09 接合構造 Expired - Fee Related JP2589426Y2 (ja)

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JPS59122307U (ja) * 1983-02-07 1984-08-17 株式会社クボタ 建材の接合構造

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