JP2589246Y2 - 香り制御装置 - Google Patents

香り制御装置

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JP2589246Y2
JP2589246Y2 JP1993028271U JP2827193U JP2589246Y2 JP 2589246 Y2 JP2589246 Y2 JP 2589246Y2 JP 1993028271 U JP1993028271 U JP 1993028271U JP 2827193 U JP2827193 U JP 2827193U JP 2589246 Y2 JP2589246 Y2 JP 2589246Y2
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Japan
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fragrance
way valve
air
scent
control device
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JP1993028271U
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JPH072822U (ja
Inventor
秀樹 芝本
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松下精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダクト空調システムに
香りを添加して、快適性の向上を図る香り制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、香料を気化させ芳香拡散させる香
り制御装置が注目を浴びている。
【0003】従来、この種の香り制御装置は、次に示す
ような構成となっていた。以下、その構成について図5
を参照しながら説明する。
【0004】図5に示すように、圧力空気を供給する空
気供給ブロア101と、香料を気化する香料気化部10
2と、発生した芳香を供給する芳香供給管103と、香
料の流量を調整する流量調節器104と、これに供給す
る香料を選択する2方弁105、106、107と、圧
力空気もしくは、対応する香料貯槽からの香料を、切り
替えて供給する3方弁108、109、110と、香料
を蓄えておく香料貯槽111、112、113と、前記
空気供給ブロア、前記2方弁、前記3方弁を制御する制
御部114で構成されているものである。
【0005】上記構成において、任意の香料、たとえば
香料貯槽111の香料を芳香するためには、空気供給ブ
ロア101より圧力空気を発生し、香料貯槽111にそ
の圧力空気の一部を供給して香料を押し出す様にしてお
き、圧力空気と香料を切り替える3方弁108を香料側
へ開き、なおかつ流量調節器104へ通じる2方弁10
5を開くことにより、香料気化部102へ香料を供給し
て芳香を発生させ、これを芳香供給管103を通して各
部屋に芳香拡散する。この時、芳香の強さは3方弁10
8を香料側へ開いている時間に比例する。
【0006】また芳香発生を終了する時は、圧力空気と
香料を切り替える3方弁108を圧力空気側にして、一
定時間運転を続ける事により、3方弁108以降の流路
に残る香料を排除し、異なる香料の混合と流量調節器1
04に装備された噴霧細口の詰まりを防止する様に動作
する。これらの動作は制御部114にて制御される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の香り
制御装置において、香料は、その香料貯槽ごと交換、補
充する構造のため残量計を設置できず、香料の残量の確
認は定期的な目視による確認作業を必要とする。さら
に、香料貯槽が着色ガラスのビンであるため確認作業が
困難である。また、芳香の強さを部屋の大きさに応じて
調節する方法は、供給する香料の量を、前記3方弁10
8、109、110が香料側へ開いている時間を変えて
調節している。しかし、前記芳香供給管103の先に接
続される配管の圧損、およびダクト内等の芳香空気を放
出する地点での静圧に影響されて、前記空気供給ブロア
101より発生する圧力空気の圧力が変化してしまうた
め、香料が供給される際の各部の圧力が変化して流速が
変わり、前記3方弁を香料側へ開く時間による制御で
は、正確な香料の供給ができず、また香料の流速が極度
に遅い場合には、香料流路内に香料が残り、異種香料の
混合や、前記流量調節器104に装備された噴霧細口が
詰まるという問題があった。
【0008】本考案は、上記の課題を解決するもので、
香料の残量が無くなった事を検出した時に、警報を発す
る様にして、定期点検作業を不要にすることを第1の目
的とする。
【0009】第2の目的は、設置方法や動作環境によっ
て、香料の供給量が変化する事を防ぎ、かつ香料の供給
量が明確に把握できる様にして流路内に香料が残らない
様にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の第1の目的を達
成するための第1の手段は、香料貯槽からの香料が流れ
る流路上に設置された香料センサと、圧力空気を発生す
る空気供給ブロアと、空気供給ブロアからの圧力空気、
または香料貯槽からの香料を切り替え、香料気化部へ供
給する3方弁と、香料をためておく香料貯槽と、香料を
切り替えて香料気化部へ供給する2方弁と、香料を噴霧
気化する香料気化部を有し、前記香料センサ、前記空気
供給ブロア、前記3方弁、前記2方弁を制御する制御部
を備えた構成にしたものである。
【0011】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、前記香料センサを、前記3方弁から下流の流路
上に既知の位置で設置し、その下流に香料チューブをコ
イル状にした香料溜めを備えた構成としたものである。
【0012】
【作用】本考案の作用は、上記した第1の手段の構成に
より、複数の香料を切り替える2方弁により目的の香料
を選択し、対応する3方弁を香料貯槽側に切り替え、圧
力空気によって押し出された香料を、香料センサを経由
して香料気化部へ供給する。この際、一定時間経過して
も、香料センサにて香料が検出されなければ、香料の残
量が無くなったと判断し、警報を発する。
【0013】また、第2の手段の構成により、3方弁か
ら下流の流路上に既知の位置で設置した香料センサによ
り、3方弁を開いて香料供給を始めてから、そのセンサ
に到達するまでの時間を測定し、この時間から香料の流
速を計算して、芳香の対象となる部屋の広さに応じた供
給量になるように、3方弁を閉めるまでの時間を計算す
ることができる。この際、香料を一旦香料溜めに導入す
ることにより、その流速を一定に安定させて、処理精度
を向上することができる。また、供給された香料の量が
把握できるので、3方弁を圧力空気に切り替えてから香
料供給チューブ内の香料を完全に排除するために必要
な、クリーニング時間が的確に計算でき、流路内に香料
が残らない様にできるものである。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図1から図
4を参照しながら説明する。なお、従来例と同一部分
は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0015】図1に示すように、圧力空気を供給する空
気供給ブロア101と、香料を空気と混合する香料気化
部102と、空気供給ブロア101からの圧力空気また
は、香料貯槽111、112、113からの香料を、切
り替えて供給できる3方弁108、109、110と、
これらの3方弁から下流の流路上に既知の位置で設置し
た香料センサ1、2、3と、香料を一時的に保持して流
速を安定させる香料溜め4、5、6と、香料または空気
を流量調節器104へ供給する2方弁105、106、
107を備え、前記空気供給ブロア101および、前記
3方弁108、109、110、前記香料センサ1、
2、3、前記2方弁105、106、107を制御する
制御部7で構成されているものである。
【0016】上記構成により、図2のタイミングチャー
トに従い動作を説明する。まず、A期間は、空気供給ブ
ロア101を起動し、供給する空気圧力が定常状態に達
するまで準備運転を行なうと同時に、選択された香料た
とえば香料貯槽111の香料経路にある2方弁105を
開き、負圧を導入する期間である。B期間は、香料経路
の3方弁たとえば108を、圧力空気から香料貯槽11
1へと切り替え、香料の流速を計算する期間である。こ
の瞬間から、香料センサが香料を検出するまでの時間
と、香料の流路である香料供給チューブの断面積と、3
方弁からセンサまでの距離から香料の流速が計算でき
る。この期間中、一定時間香料センサに反応が無けれ
ば、香料の残量が無くなったと判断して、警報を発生す
る。これらの、動作フローチャートを図3に示す。また
この時の動作状態を図4に示す。C期間では、測定した
流速より計算された時間で、芳香する部屋の容積に見合
った量の香料を供給する期間である。D期間では、香料
の供給が終ったあと、3方弁108を、香料貯槽111
から、圧力空気へと切り替え、香料流路や香料溜め4に
保持している香料をすべて排出する、セルフクリーニン
グ期間である。E期間では、2方弁105を閉じて、空
気供給ブロア101を停止する休止期間である。以上の
A期間からE期間までの動作を、任意のパターンで繰り
返すように制御部7にて各機器を連動運転し、芳香を発
生、供給する。
【0017】また、香料流速の計算を、図4を用いて説
明する。3方弁108をONしてから、香料センサ1に
到達するまでの時間をT秒、その間の距離をLセンチメ
ートル、また、香料チューブの断面積をS平方センチメ
ートルとすると香料流速は、(数1)で表される。
【0018】
【数1】
【0019】これより、3方弁108をONしてからT
+W秒後の香料供給量は、(数2)で表される。
【0020】
【数2】
【0021】このように本考案の香り制御装置によれ
ば、香料貯槽111、112、113の残量が無くなっ
たことを検出して、警報を発することができる。
【0022】また、芳香供給管103の先に接続される
配管の圧損や、ダクト内等の芳香空気を放出する地点で
の静圧に影響されることなく、種々の動作環境下でも一
定の香料を供給でき、かつ供給した香料の量に応じたセ
ルフクリーニング時間を設けることにより、香料供給チ
ューブ内に残った香料を確実に排除できる。
【0023】
【考案の効果】以上の実施例から明らかなように、本考
案によれば香料貯槽の残量が無くなったことを検出し
て、警報を発することができるため、香料残量の確認の
ための定期点検作業が不要な香り制御装置が提供でき
る。
【0024】また、芳香供給管の先に接続される配管の
圧損、およびダクト内等の芳香空気を放出する地点での
静圧に影響されることなく、種々の動作環境下でも一定
の香料を供給でき、かつ香料供給チューブ内に残った香
料を確実に排除できる効果のある香り制御装置が提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の香り制御装置の機器系統図
【図2】同制御タイミングチャート
【図3】同香料供給時の制御フローチャート
【図4】同香料供給状態の説明図
【図5】従来の香り制御装置の機器系統図
【符号の説明】
1 香料1用香料センサ 2 香料2用香料センサ 3 香料3用香料センサ 4 香料1用香料溜め 5 香料2用香料溜め 6 香料3用香料溜め 7 制御部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力空気を供給する空気供給ブロアと、香
    料と空気を混合気化する香料気化部と、香りを各部屋に
    供給するために空調用ダクトに接続する芳香供給管と、
    香料を微粒子に噴霧する噴霧細口を備えた流量調節器
    と、複数の香料を切り替える2方弁と、香料と圧力空気
    を切り替える3方弁と、香料をためておく香料貯槽と、
    香料の流路上に設置された香料センサを有し、前記空気
    供給ブロアと、前記2方弁と、前記3方弁、及び前記香
    料センサを制御する制御部を備えた香り制御装置。
  2. 【請求項2】香料と圧力空気を切り替える3方弁から、
    下流に既知の位置に設置された香料センサを装着し、そ
    の下流に香料溜めを備えた請求項1記載の香り制御装
    置。
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KR20030075217A (ko) * 2002-03-16 2003-09-26 김승욱 향 공조방법 및 장치
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KR101994533B1 (ko) * 2017-10-20 2019-10-01 엘지전자 주식회사 볼텍스 튜브를 이용한 공기 조화 장치
WO2019082836A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 匂い調整システム、匂い調整方法及びプログラム

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JPH072822U (ja) 1995-01-17

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