JP2589233Y2 - 黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装置 - Google Patents

黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装置

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JP2589233Y2
JP2589233Y2 JP1992055673U JP5567392U JP2589233Y2 JP 2589233 Y2 JP2589233 Y2 JP 2589233Y2 JP 1992055673 U JP1992055673 U JP 1992055673U JP 5567392 U JP5567392 U JP 5567392U JP 2589233 Y2 JP2589233 Y2 JP 2589233Y2
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liquor recovery
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昌弘 畠山
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東芝エンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、製紙工業における黒
液回収ボイラの主蒸気温度制御を行なうための装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、黒液回収ボイラの主蒸気温度を制
御する主蒸気温度制御装置は、主蒸気の温度変化により
減温器へのスプレー水量を変化させて温度制御するよう
にしている。またフィードフォワード制御として、負荷
増減(主蒸気流量増減)により、主蒸気温度の変化を待
たずにスプレー水量を制御する機能も備えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装置では、フィ
ードフォワード制御の要素とする主蒸気流量の変化の原
因として負荷変動のみを想定していたために、次のよう
な問題点があった。すなわち、黒液回収ボイラのように
燃料の質が均一でないボイラでは、燃焼状態の変化によ
っても主蒸気流量の変動が発生する。例えば、負荷の減
少による主蒸気流量の減少の場合、主蒸気温度の上昇が
予測できるため、減温器のスプレー水量を増加させて減
温する予測制御が安定して行なえるが、燃焼不良による
主蒸気流量の減少の場合には、主蒸気温度は逆に降下す
るのに、フィードフォワード制御系では、主蒸気流量の
減少だけを捕らえてスプレー水量を増加させるために、
さらに温度を下降させ、制御が不安定になる問題点があ
った。
【0004】この考案はこのような従来の問題点に鑑み
なされたもので、燃焼不良を検出した場合には、主蒸気
流量が減少しても減温器のスプレー水量を増加させるフ
ィードフォワード制御を行なわないようにして、主蒸気
温度制御を安定させることができる黒液回収ボイラの主
蒸気温度制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の黒液回収ボイ
ラの主蒸気温度制御装置は、黒液回収ボイラの燃焼不良
を検出する燃焼不良検出手段と、この燃焼不良検出手段
が黒液回収ボイラの燃焼不良を検出したときに、主蒸気
温度の減温制御を抑制するようにフィードフォワード制
御を行なう制御手段とを備えたものである。
【0006】
【作用】この考案の黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装
置では、通常運転の制御回路に、燃焼不良時のみ作動す
る燃焼不良検出手段を設け、この燃焼不良検出手段が黒
液回収ボイラの燃焼不良を検出したときには、主蒸気流
量の減少があっても減温制御を抑制するフィードフォワ
ード制御を行なうことにより、燃焼不良に起因する主蒸
気流量の減少に対しては減温制御を行なわないように
し、主蒸気温度の急速な降下を防止して、その温度制御
を安定させる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0008】図1はこの考案の一実施例の回路ブロック
図である。主蒸気はドラム1で発生し、ヒータ2、減温
器3、ヒータ4を通して取り出される。そして、この主
蒸気の温度を検出するための主蒸気温度計TE−1と減
温器出口温度を検出するための減温器出口温度計TE−
2とが備えられ、また流量計FTが主蒸気系に設けられ
ている。
【0009】減温器3は、その内部にスプレー装置が設
けられていて、主蒸気に水をスプレーすることにより蒸
気温度を減温する装置であり、減温度はスプレー水量に
よって決定されるものである。
【0010】そこで、この減温器3に対するスプレー水
量を制御する制御系として、主蒸気温度計TE−1から
取り込んだ主蒸気温度PVを主蒸気設定温度SVと比較
し、減温度を決定する主蒸気温度制御器TIC−1と、
主蒸気流量計FTによる主蒸気流量の変化に基づいてフ
ィードフォワード的に主蒸気温度の制御量を出力するフ
ィードフォワード制御器FFと、このフィードフォワー
ド制御器FFの出力に対して所定のゲインK1をかける
ゲイン調整器K1と、このゲイン調整器K1からのフィ
ードフォワード制御量と後述するゲイン調整器K2から
の燃焼不良時のマイナスゲインのフィードフォワード制
御量との切り換えを行なうスイッチTと、このスイッチ
Tを通して出力されるフィードフォワード制御量を主蒸
気温度制御器TIC−1からの減温制御量と加算して最
終的な減温制御量SVを出力する加算器SUMと、この
減温制御量SVと出口温度PVの比較により減温器3の
スプレー水量を決定する減温器出口温度制御器TIC−
2と、この出口温度制御器TIC−2からの出力に基づ
いてスプレー水量を調整するバルブCVとを備えてい
る。
【0011】また、黒液回収ボイラの燃焼不良を検出す
る手段として、燃焼不良検出ロジック回路5を備えてい
る。このロジック回路5は、排ガスO2 濃度上昇検出信
号、排ガスSO2 濃度上昇検出信号、主蒸気流量減少検
出信号、燃焼ガス温度低下検出信号のAND回路として
構成され、このロジック回路5が“H”出力をスイッチ
Tに与えることにより、スイッチTがゲイン調整器K1
側の通常のフィードフォワード制御からゲインをマイナ
スとするゲイン調整器K2側の燃焼不良時のフィードフ
ォワード制御に切り換えるようになっている。
【0012】次に、上記構成の黒液回収ボイラの主蒸気
温度制御装置の動作について説明する。
【0013】燃焼不良検出ロジック回路5のロジックが
成立せず、したがってその出力がない(つまり、“L”
の)場合、スイッチTはゲイン調整器K1側におかれて
通常のフィードフォワード制御が行なわれる。すなわ
ち、主蒸気温度SVは、主蒸気温度制御器TIC−1で
設定され、温度計TE−1による実温度PVと比較さ
れ、その温度差によるフィードバック制御量が加算器S
UMに出力される。加算器SUMでは、主蒸気温度制御
器TIC−1の制御信号を、主蒸気流量計FTの信号で
補正するが、燃焼が正常な状態では、主蒸気流量が減少
したときにスプレー水量を増大させて温度上昇を防ぐよ
うなフィードフォワード制御量が加算されることにな
る。そして、この加算器SUMの出力SVが基準温度と
して減温器出口温度制御器TIC−2に与えられ、減温
器出口温度制御器TIC−2は、減温器3の出口温度計
TE−2による実温度PVとこの基準温度SVとの比較
により、その温度差に応じたスプレー水量を求めて、そ
れに相当する弁開度信号としてバルブCVに与え、減温
器3のスプレー水量を調整する。
【0014】ところがいま、燃焼不良検出ロジック回路
5で燃焼不良が検出され、その出力が“H”となると、
この信号によってスイッチTがゲイン調整器K2の方に
切り換えられる。この結果、フィードフォワード制御量
としてマイナスゲインのものが加算器SUMに出力され
ることになり、通常時とは逆に、主蒸気流量の減少時に
スプレー水量を減少させて主蒸気温度を上昇させる補正
量が主蒸気制御器TIC−1の出力に加算されることに
なり、これによって減温器出口温度制御器TIC−2は
スプレー水量を減少させる制御指令を出力し、燃焼不良
時の主蒸気温度低下を防ぐことになる。
【0015】このようにして、黒液回収ボイラの燃焼状
態を監視し、燃焼不良を検出した場合には、主蒸気流量
が減少しても主蒸気温度を低下させないように減温器の
スプレー水量を減少させる制御を行なうようにして、燃
焼不良時に従来発生していた温度の不安定性を回避す
る。
【0016】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、通常運
転の制御回路に、燃焼不良時のみ作動する燃焼不良検出
手段を設け、この燃焼不良検出手段が黒液回収ボイラの
燃焼不良を検出したときには、主蒸気流量の減少があっ
ても減温制御を抑制するフィードフォワード制御を行な
うようにしているため、燃焼不良に起因する主蒸気流量
の減少による減温制御を行なわないようにし、主蒸気温
度の急速な降下を防止して、その温度制御を安定させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 ドラム 3 減温器 5 燃焼不良検出ロジック回路 TE−1 主蒸気温度計 TE−2 減温器出口温度計 FT 主蒸気流量計 FF フィードフォワード制御器 K1 ゲイン調整器 K2 ゲイン調整器 TIC−1 主蒸気温度制御器 TIC−2 減温器出口温度制御器 CV バルブ SUM 加算器 T スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装置に
    おいて、 前記黒液回収ボイラの燃焼不良を検出する燃焼不良検出
    手段と、 前記燃焼不良検出手段が黒液回収ボイラの燃焼不良を検
    出したときに、主蒸気温度の減温制御を抑制するように
    フィードフォワード制御を行なう制御手段とを備えて成
    る黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装置。
JP1992055673U 1992-08-07 1992-08-07 黒液回収ボイラの主蒸気温度制御装置 Expired - Lifetime JP2589233Y2 (ja)

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