JP2588568Y2 - 不活性ガス導入ドライクリーニング装置 - Google Patents

不活性ガス導入ドライクリーニング装置

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JP2588568Y2
JP2588568Y2 JP1992045482U JP4548292U JP2588568Y2 JP 2588568 Y2 JP2588568 Y2 JP 2588568Y2 JP 1992045482 U JP1992045482 U JP 1992045482U JP 4548292 U JP4548292 U JP 4548292U JP 2588568 Y2 JP2588568 Y2 JP 2588568Y2
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inert gas
drying system
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dry cleaning
oxygen concentration
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清教 黒木
昭 沢田
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株式会社東京洗染機械製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洗浄・乾燥系内に不活
性ガスを導入して可燃性溶剤ガスによる爆発事故を防止
すべくなしたドライクリーニング機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大気汚染を防止するために石油系溶剤を
用いたドライクリーニングが検討されているが、石油系
溶剤は引火点が約41℃と低く、洗浄・乾燥時、特に乾
燥時に衣服類が乾燥していくにつれ衣服類の温度が上昇
すると共に溶剤ガスの濃度が薄くなって引火しやすくな
り、衣服類の静電気による火花や、金属が衣服類と一緒
に入った場合に金属と内胴とが当って発生した火花によ
って溶剤ガスが爆発するおそれがある。このような爆発
事故を防止するため、洗浄・乾燥系内に不活性ガス例え
ば窒素ガスを導入することが提案されている(特開平3
−126489号参照)。そして、前記の従来技術は、
図3に示すように、貯蔵圧5Kg/cm2の窒素ガスタ
ンク1と洗浄槽の外胴2とを窒素投入弁3を介装した管
路4により接続し、バキュームポンプ5を駆動しつゝバ
キューム弁6を開いて洗浄・乾燥系(ベースタンク、外
胴2、乾燥系路のチャンバー8を含む)内を減圧し、洗
浄・乾燥系内が設定圧例えば−600mmHgまで減圧
されたことを検知するとバキューム弁6を閉じると共に
窒素投入弁3を開いて洗浄・乾燥系内に窒素ガスを導入
し、これにより洗浄・乾燥系内がほゞ大気圧になったこ
とを検知すると洗浄工程に移行するように構成されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記の如き
石油系溶剤を用いたドライクリーニング機においては、
洗浄・乾燥系内の酸素濃度が11%以下であれば爆発の
危険がないことが知られている。従って、安全運転を行
なうためには、洗浄・乾燥系内の酸素濃度を常に監視
し、酸素濃度が11%以上になろうとすると警報を発す
ると共に機械の運転を自動的に停止させることが望まし
い。
【0004】ところが、本考案者などの実験の結果によ
ると、図3に示すようにして洗浄・乾燥系内がほゞ大気
圧になるまで窒素ガスを導入しても、系内の構造が複雑
であるため酸素濃度分布が不均一であって、このまゝで
は前記の如き警報ないし機械の運転停止を行なわせるこ
とができないことを知った。すなわち、図4は、図3に
示すようにして洗浄・乾燥系内に窒素ガスを導入した場
合の、ベースタンク7内と、外胴2の下部と、外胴2の
上部と、チャンバー8内との酸素濃度分布を示すグラフ
であって、この図に示すように、フアン運転時すなわち
乾燥工程においては酸素濃度がほゞ7%程度と均一化さ
れているが、フアン運転の前すなわち洗浄工程において
は特にチャンバー内と外胴下部の酸素濃度が11%以上
となっていることが判明した。従って、図3に示す従来
技術のまゝでは、特に洗浄工程中に系内の酸素濃度を検
知し、爆発の危険があると判断される場合に機械の運転
を自動停止させようとすると自動停止が頻発して実用化
することができなかった。
【0005】本考案は、前記の如き従来技術の問題点を
改善し、洗浄・乾燥系内の酸素濃度分布をほゞ均等化さ
せると共に低くおさえて酸素濃度管理による安全運転を
実行することができるドライクリーニング装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記の如き目
的を達成するため、不活性ガスをドライクリーニング機
の洗浄・乾燥系内に導入して可燃性溶剤ガスによる爆発
事故を防止すべくなし、かつ、該洗浄・乾燥系内の酸素
濃度を監視してそれが危険限度に達しようとすると機械
の運転を自動的に停止させるようにしたドライクリーニ
ング機において、一端を不活性ガスタンクに接続すると
共に途中に不活性ガス投入弁を配設した不活性ガス導入
管路を複数に分岐し、かつ、その分岐管路の先端を、洗
浄・乾燥系内のうち、洗浄槽の外胴と、ベースタンク
と、乾燥系路のチャンバーとの少なくとも3ケ所に接続
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案は、前記の如く、不活性ガスの導入管路
を複数に分岐し、その分岐管路の先端を、洗浄・乾燥系
内のうち、洗浄槽の外胴と、ベースタンクと、乾燥系路
のチャンバーとの少なくとも3ケ所に接続したので、洗
浄・乾燥系の各部分に強制的に不活性ガスが導入されて
洗浄・乾燥系内の酸素濃度分布が平均化されると共に低
くなり、酸素濃度を測定管理して安全を確保することが
できる。
【0008】
【実施例】図1は本考案の実施の一例を示す洗浄・乾燥
系の系統図である。図1において、1は窒素ガス発生装
置9により空気中から取り込んだ窒素ガスを例えば貯蔵
圧5Kg/cm2で貯蔵する窒素ガスタンク、2は外
胴、3は窒素投入弁、4は窒素ガスタンク1と外胴2の
ほゞ中央部とを接続する窒素ガス導入管路である。本考
案においては、管路4から分岐管路4a,4b,4c,
4dを分岐させ、その分岐管路4aの先端を乾燥系路の
チャンバー8に接続し、分岐管路4b,4cの先端をベ
ースタンク7の離れた位置の2ケ所に接続し、分岐管路
4dの先端を乾燥系路と外胴2の上部との接続部に接続
する。5はバキュームポンプで、ドライクリーニング機
の電源をオンすると常時駆動されるようになっている。
6は洗浄・乾燥系用のバキューム弁で、このバキューム
弁6を開くとバキュームポンプ5により外胴2、乾燥系
路のチャンバー8、ベースタンク7を含む洗浄・乾燥系
内を減圧し、系内の圧力が設定値例えば−600mmH
gまで減圧されたことを圧力検出手段PCが検知する
と、バキューム弁6を閉じると共に窒素投入弁3を開
き、窒素ガスタンク1中の窒素ガスを管路4および分岐
管路4a,4b,4c,4dを経て外胴2、チャンバー
8、乾燥系路と外胴2の上部との接続部、ベースタンク
7中に圧入し、これにより洗浄系内がほゞ大気圧になっ
たことを圧力検出手段PCが検知すると、窒素投入弁3
を閉じて洗浄工程に入るように図示を省略したマイコン
制御部により制御されるようにする。
【0009】10は酸素濃度計で、外胴2のa点から吸
い込んだ気体を乾燥系のチャンバー8へと循環させ、そ
の間その気体を冷却装置11により冷却して除温した気
体中の酸素濃度を検出し、その検出値が例えば10%を
越えると警報を発すると共にドライクリーニング装置の
運転を自動的に停止させるようにマイコン制御部により
制御されるようにする。
【0010】図2は、図1に示す実施例のドライクリー
ニング装置を用いて実際に運転した場合に検出した酸素
濃度のグラフである。図2において、1Wは溜め洗い工
程、2Wは循環洗い工程、3Wはすゝぎ洗い工程、高速
は脱液工程、フアン以降は乾燥・溶剤回収工程であっ
て、洗浄工程においては多少変動しているが検出値は低
い値を示し、乾燥・溶剤回収工程においてはほゞ7%程
度であって、酸素濃度が10%を越えると自動的に運転
を停止させる安全管理が可能であることがわかる。
【0011】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、洗
浄・乾燥系内に不活性ガスを導入して可燃性溶剤ガスに
よる爆発事故を防止すべくなしたドライクリーニング装
置において、系内の酸素濃度を平均化させると共に低く
おさえて酸素濃度検出による安全な運転管理を行なうこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すドライクリーニング装
置の洗浄・乾燥系の系統図である。
【図2】図1に示す装置を実際に運転した場合の検出酸
素濃度の一例を示すグラフである。
【図3】従来技術によるドライクリーニング装置の洗浄
・乾燥系の系統図である。
【図4】図3に示す装置で窒素ガスを系内に導入した場
合の酸素濃度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1…窒素ガスタンク、2…外胴、3…窒素投入弁、4…
窒素導入管路、4a,4b,4c,4d…窒素導入分岐
管路、5…バキュームポンプ、6…バキューム弁、7…
ベースタンク、8…乾燥系のチャンバー、9…窒素ガス
発生装置、10…酸素濃度計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26499(JP,A) 特開 平3−228799(JP,A) 特開 平3−126489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 43/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスをドライクリーニング機の洗
    浄・乾燥系内に導入して可燃性溶剤ガスによる爆発事故
    を防止すべくなし、かつ、該洗浄・乾燥系内の酸素濃度
    を監視してそれが危険限度に達しようとすると機械の運
    転を自動的に停止させるようにしたドライクリーニング
    機において、一端を不活性ガスタンクに接続すると共に
    途中に不活性ガス投入弁を配設した不活性ガス導入管路
    を複数に分岐し、かつ、その分岐管路の先端を、洗浄・
    乾燥系内のうち、洗浄槽の外胴と、ベースタンクと、乾
    燥系路のチャンバーとの少なくとも3ケ所に接続したこ
    とを特徴とする不活性ガス導入ドライクリーニング装
    置。
JP1992045482U 1992-06-30 1992-06-30 不活性ガス導入ドライクリーニング装置 Expired - Lifetime JP2588568Y2 (ja)

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JPH063291U JPH063291U (ja) 1994-01-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0649117B2 (ja) * 1989-10-11 1994-06-29 株式会社東京洗染機械製作所 可燃性溶剤によるドライクリーニングの乾燥方法
JPH0696076B2 (ja) * 1990-02-01 1994-11-30 三洋電機株式会社 ドライクリーナ
JPH0426499A (ja) * 1990-05-22 1992-01-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ドライクリーナ

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