JP2588562Y2 - 印刷用ローラの揺動機構 - Google Patents

印刷用ローラの揺動機構

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JP2588562Y2
JP2588562Y2 JP1991105400U JP10540091U JP2588562Y2 JP 2588562 Y2 JP2588562 Y2 JP 2588562Y2 JP 1991105400 U JP1991105400 U JP 1991105400U JP 10540091 U JP10540091 U JP 10540091U JP 2588562 Y2 JP2588562 Y2 JP 2588562Y2
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roller
roller shaft
ink
bridge
shaft
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JPH0553943U (ja
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武 堀口
直樹 桧山
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印刷用ローラの揺動機構
に関し、印刷機のインキ着けローラや水着けローラに転
動して各々の表面を均すライダローラあるいはブリッジ
ローラ等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、印刷機のインキ着け用ローラ列
や水着け用ローラ列においては、各ローラ間を順次転移
されるインキや水を均すために、転動する各ローラの一
方を他方に対して軸方向に揺動させることが行われてい
る。
【0003】また、版胴の直前のインキ練りローラや水
練りローラにインキや水が不均一に残っていると、次の
印刷時にインキの影やむら等の原因となるため、各ロー
ラに均し用のライダローラを転動させ、これを揺動させ
て均しを行っている。なお、二つ以上のローラ等に同時
に転動しかつ揺動するようにしたライダローラはブリッ
ジローラと呼ばれている。
【0004】図3において、従来のライダーローラおよ
びその駆動機構が示されている。インキ着けローラ91
は、印刷機の両側のフレーム92, 93の間のローラ軸94で
回転自在に支持され、図示しない他のローラからインキ
を転写されるとともに、別のローラまたは版胴にそのイ
ンキを転写するものである。ライダローラ90は、フレー
ム92, 93の間に支持されたローラ軸95で回転自在に支持
され、インキ着けローラ91に接触転動されている。
【0005】ライダローラ90の両端部にあたる部分のロ
ーラ軸95には軸方向に移動自在な移動部材81, 82が装着
され、ライダローラ90の両端部は軸受83, 84を介して各
移動部材81, 82に回転自在に支持されている。ライダロ
ーラ90とローラ軸95との間には、各移動部材81, 82、ブ
ッシュ96, 97、シリンダ98, 99によりエアシリンダ85,
86が形成され、各エアシンダ85, 86はローラ軸95の中心
を貫通しかつ端部に外部接続口を有する空気通路87, 88
を通して図示しない空気供給源に接続されている。
【0006】このようなライダーローラ駆動機構では、
エアシリンダ85, 86の一方を開放した状態で他方に圧縮
空気を供給することで一方の移動部材81, 82がローラ軸
95に沿って移動し、ライダーローラ90が一端側へと移動
される。そして、空気供給をエアシリンダ85, 86の何れ
かに交互に切り換えることで、ライダローラ90の移動方
向が交互に切り替わり、これによりライダローラ90の揺
動が行われる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
なライダーローラ駆動機構においては、ローラ90とロー
ラ軸95との間に移動部材81, 82やエアシリンダ85, 86を
内蔵する必要があり、構造が複雑化し、小型化も困難と
いう問題がある。
【0008】また、故障時や点検の際には、ローラ軸95
から空気供給系統の接続を取り外す必要があるうえ、ロ
ーラ軸95からライダーローラ90までを一括して取り外す
必要があり、持ち上げる重量が大きくなって交換等が大
変な作業となり、保守性が低下するという問題がある。
さらに、構造の複雑化に加えて、特殊なエアシリンダ8
5, 86を用いるため、製造コストも上昇するという問題
がある。
【0009】本考案の目的は、構造が簡単で小型化でき
るうえ保守作業が容易かつ安価に製造できる印刷用ロー
ラの揺動機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、印刷機のフレ
ーム内側に軸方向移動自在に支持されてローラを回転自
在に支持するローラ軸と、前記フレームに設置されかつ
前記ローラ軸と係合して当該ローラ軸を軸方向に移動さ
せる揺動手段とを備え、この揺動手段は、前記ローラ軸
の両端部に当接可能に対向配置されて各端部を交互に押
圧して前記ローラ軸を軸方向に移動させる一対の押し専
用の別体化されたエアシリンダであることを特徴とす
る。
【0011】
【0012】
【作 用】このような本考案においては、揺動手段でロ
ーラ軸を軸方向に進退させることでローラの揺動が行わ
れ、このローラが転動する他のローラのインキや水等の
ならし動作が行われる。
【0013】ここで、揺動手段を一対の押し専用のエア
シリンダによって構成するとともに、これらのエアシリ
ンダはフレームに設けられ、ローラ軸とは単に当接する
のみ、つまりは、別体化されているから、ローラないし
ローラ軸の内部に複雑な機構を設ける必要がなくなり、
機構が簡略化され、小型化及び製造コストの低減が可能
となる。
【0014】そして、一対のエアシリンダを共に縮ませ
た状態とすれば、フレームからローラおよびローラ軸の
みを取り外せるようになり、一対のエアシリンダはフレ
ーム側に残るため、点検等の保守作業性も向上され、こ
れらにより前記目的が達成される。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2において、印刷機10は両側に壁
状のフレーム11, 12を有し、その間には版胴20が支持さ
れている。版胴20は、表面に装着された刷版に水ととも
にインキを供給され、このインキを図示しないブランケ
ット胴を介してあるいは用紙に直接転写して印刷を行う
ものである。
【0016】版胴20には、インキ着け用ローラ列として
二個のインキ着けローラ21, 22が転動接触され、各イン
キ着けローラ21, 22には同じインキ均しローラ23が転動
接触されている。また、水着け用ローラ列として水着け
ローラ24が転動接触され、水着けローラ24には水均しロ
ーラ25が転動接触されている。
【0017】各ローラ21〜25はそれぞれローラ軸とロー
ラ部分とを有し、各々のローラ軸はインキ側の支持機構
13および水側の支持機構14を介してフレーム11, 12間に
支持されている。各ローラ21〜25は、ローラ軸とローラ
部分との間またはローラ軸と支持機構13, 14との間に軸
受を備えて回転自在とされている。各支持機構13, 14は
エアシリンダ等の駆動機構により僅かに変位し、各ロー
ラ21〜25相互あるいは版胴20との転動接触を適宜解除可
能である。
【0018】水着けローラ24と一方のインキ着けローラ
22には同じブリッジローラ30が転動接触されている。ブ
リッジローラ30は、水着けローラ24およびインキ着けロ
ーラ22のライダローラを兼ねるものであり、軸方向の揺
動により転動する各ローラ22, 24の表面に残ったインキ
や水を均すものである。
【0019】ブリッジローラ30は、ローラ軸31およびこ
れに軸受を介して回転自在に支持されたローラ部分32を
備えた一般的なローラである。ローラ軸31は、その端部
近傍をインキ側の支持機構13に軸方向摺動自在に支持さ
れ、その端部は支持機構13より所定寸法外側(フレーム
11, 12側)へ突出されており、何れかの端部を押圧する
ことで軸方向に所定寸法移動可能である。
【0020】フレーム11, 12の内側には、ローラ軸31に
対応する位置に揺動手段であるエアシリンダ33, 34が設
置されている。エアシリンダ33, 34の可動端は、ブリッ
ジローラ30がセットされた状態あるいは少なくともセッ
トされて稼働状態にあるときにローラ軸31の端面に対向
するように設置され、進出時には当該端面に当接係合
し、押圧することでブリッジローラ30を軸方向に駆動可
能である。
【0021】各エアシリンダ33, 34には、それぞれ図示
しない空気供給系が接続され、各々は交互に圧縮空気の
供給および大気開放が行われ、これによりブリッジロー
ラ30を軸方向に繰り返し揺動可能とされている。これら
のブリッジローラ30およびエアシリンダ33, 34によりブ
リッジローラ揺動機構35が構成されている。
【0022】このような本実施例においては、印刷動作
の際に、エアシリンダ33に圧縮空気を供給しかつエアシ
リンダ34を大気開放することでブリッジローラ30が図中
右方へ移動し、逆にエアシリンダ34に圧縮空気を供給し
かつエアシリンダ33を大気開放することでブリッジロー
ラ30が図中左方へ移動し、これらを交互に繰り返すこと
でブリッジローラ30の揺動が行われる。
【0023】このブリッジローラ30の揺動により、転動
接触するインキ着けローラ22および水着けローラ24の表
面の均しが行われ、前の印刷行程での残留インキや残留
水が平均的に延ばされ、次の印刷行程でインキの影やむ
ら等を生じないとともに、新たなインキや水の乗りがよ
くなる。
【0024】一方、保守点検や交換作業等の際には、エ
アシリンダ33, 34を共に縮んだ状態としておき、支持機
構13からブリッジローラ30のローラ軸31ないしローラ部
分32を一括して取り外す。そして、ブリッジローラ30の
分解点検等が済んだら、ローラ軸31がエアシリンダ33,
34の可動端の間に収まるようにして一括して支持機構13
に取り付ける。
【0025】従って、本実施例によれば、本来のブリッ
ジローラ30としての機能が得られるとともに、従来のも
のに比べて内部に揺動用の機構等が必要なく、構造を簡
略化できる。
【0026】特に、ローラ軸31ないしローラ部分32が通
常のローラ構造でよく、特殊な構造等が不要であるほ
か、揺動手段であるエアシリンダ33, 34も通常のもので
よいため、製造が容易かつコストを低減できるととも
に、点検等の保守性を向上できる。
【0027】また、揺動手段であるエアシリンダ33, 34
をフレーム11, 12側に設け、ブリッジローラ30を取外し
てもフレーム11, 12側に残るようにしたため、点検等の
際の着脱はローラ軸31ないしローラ部分32だけでよくな
り、着脱作業を容易にできる。
【0028】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、以下に示すような変形等も本考案に含まれ
るものである。例えば、ブリッジローラ30の構造は実
施にあたって適宜選択すればよく、ローラ軸31の両端
支持部分に軸受を設けてローラ軸31ごと回転させても
よい。
【0029】
【0030】
【0031】また、本考案はインキ着けローラ22および
水着けローラ24の二つに転動するブリッジローラ30に限
らず、個別に転動するライダローラにも適用でき、イン
キ着けローラ列あるいは水着けローラ列内に配置される
他の揺動が必要なローラ等にも適用できる。
【0032】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案によれば、
印刷機に配置される揺動すべきローラと揺動させるため
の手段とが別体化されるため、ローラの構造を簡単にで
き、小型化ができるうえ、揺動手段とは別にローラのみ
の取外しも行えるようになり、保守作業を容易にでき、
製造も安価にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のローラ配置を示す断面図。
【図2】前記実施例のローラ揺動機構を示す断面図。
【図3】従来のローラ揺動機構を示す断面図。
【符号の説明】
10 印刷機 11, 12 フレーム 20 版胴 21〜25 インキ着け用ローラ列および水着け用ローラ列 30 印刷用ローラであるブリッジローラ 31 ローラ軸 32 ローラ部分 33, 34 揺動手段であるエアシリンダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 31/15 B41F 7/24

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷機のフレーム内側に軸方向移動自在に
    支持されてローラを回転自在に支持するローラ軸と、前
    記フレームに設置されかつ前記ローラ軸と係合して当該
    ローラ軸を軸方向に移動させる揺動手段とを備え、この
    揺動手段は、前記ローラ軸の両端部に当接可能に対向配
    置されて各端部を交互に押圧して前記ローラ軸を軸方向
    に移動させる一対の押し専用の別体化されたエアシリン
    ダであることを特徴とする印刷用ローラの揺動機構。
JP1991105400U 1991-12-20 1991-12-20 印刷用ローラの揺動機構 Expired - Lifetime JP2588562Y2 (ja)

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JPH0553943U JPH0553943U (ja) 1993-07-20
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JPH0191543U (ja) * 1987-12-10 1989-06-15

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Effective date: 19980929