JP2588117Y2 - モータの制御装置 - Google Patents
モータの制御装置Info
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- JP2588117Y2 JP2588117Y2 JP1993040988U JP4098893U JP2588117Y2 JP 2588117 Y2 JP2588117 Y2 JP 2588117Y2 JP 1993040988 U JP1993040988 U JP 1993040988U JP 4098893 U JP4098893 U JP 4098893U JP 2588117 Y2 JP2588117 Y2 JP 2588117Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のパワー
ウインドレギュレータに使用されるモータを制御する場
合に好適するモータの制御装置に関する。
ウインドレギュレータに使用されるモータを制御する場
合に好適するモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のパワーウインドレギュレータ、
特には、いわゆるワンタッチ形パワーウインドにおいて
は、全閉用又は全開用スイッチをワンタッチ操作する
と、ウインドガラスを昇降させるモータを通電し且つそ
の通電状態を保持することによりウインドガラスを全閉
位置まで上昇又は全開位置まで下降させた後、モータを
自動的に断電停止させる構成となっている。この構成の
場合、ウインドガラスを全閉位置まで上昇又は全開位置
まで下降させると、モータの回転が拘束されることか
ら、このモータの回転拘束を検出したときにモータを断
電するようにしている。ここで、モータの回転拘束状態
では、モータに流れるモータ電流が大きくなることか
ら、上記モータ電流が設定値よりも大きくなったときに
モータが回転拘束されたと判断するように構成してい
る。
特には、いわゆるワンタッチ形パワーウインドにおいて
は、全閉用又は全開用スイッチをワンタッチ操作する
と、ウインドガラスを昇降させるモータを通電し且つそ
の通電状態を保持することによりウインドガラスを全閉
位置まで上昇又は全開位置まで下降させた後、モータを
自動的に断電停止させる構成となっている。この構成の
場合、ウインドガラスを全閉位置まで上昇又は全開位置
まで下降させると、モータの回転が拘束されることか
ら、このモータの回転拘束を検出したときにモータを断
電するようにしている。ここで、モータの回転拘束状態
では、モータに流れるモータ電流が大きくなることか
ら、上記モータ電流が設定値よりも大きくなったときに
モータが回転拘束されたと判断するように構成してい
る。
【0003】そして、具体的には、モータに流れるモー
タ電流が設定値よりも大きくなった状態が設定時間(例
えば0.7秒間)だけ継続したことを計時したときに、
モータが回転拘束されたと判断し、モータを断電するよ
うにしている。このように設定時間だけ継続することを
計時する理由は、モータの起動時等にモータ電流が一時
的に大きくなったり、或いは、電源ノイズ等に起因して
モータ電流が一時的に大きくなったりしたとき等に、モ
ータの回転拘束であると誤検知することを防止するため
である。
タ電流が設定値よりも大きくなった状態が設定時間(例
えば0.7秒間)だけ継続したことを計時したときに、
モータが回転拘束されたと判断し、モータを断電するよ
うにしている。このように設定時間だけ継続することを
計時する理由は、モータの起動時等にモータ電流が一時
的に大きくなったり、或いは、電源ノイズ等に起因して
モータ電流が一時的に大きくなったりしたとき等に、モ
ータの回転拘束であると誤検知することを防止するため
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
のパワーウインドレギュレータが古くなると、その中の
機械的機構部においては経年変化によって摩擦抵抗等が
大きくなることがあり、このような場合には、ウインド
ガラスを昇降している途中においても、モータに作用す
る負荷が大きく変動することがある。この場合、モータ
電流も大きく変動することから、場合によっては、モー
タ電流が設定値よりも大きくなった状態が設定時間以上
継続してしまうような事態が発生し、モータが回転拘束
されていない状態で、即ち、ウインドガラスが全閉位置
又は全開位置まで移動していない途中の状態でモータが
断電停止されてしまうおそれがあった。
のパワーウインドレギュレータが古くなると、その中の
機械的機構部においては経年変化によって摩擦抵抗等が
大きくなることがあり、このような場合には、ウインド
ガラスを昇降している途中においても、モータに作用す
る負荷が大きく変動することがある。この場合、モータ
電流も大きく変動することから、場合によっては、モー
タ電流が設定値よりも大きくなった状態が設定時間以上
継続してしまうような事態が発生し、モータが回転拘束
されていない状態で、即ち、ウインドガラスが全閉位置
又は全開位置まで移動していない途中の状態でモータが
断電停止されてしまうおそれがあった。
【0005】そこで、本考案の目的は、モータ電流が大
きく変動する場合と、モータが回転拘束された場合とを
区別することができ、モータの回転拘束時にモータを正
確に且つすばやく断電停止することができるモータの制
御装置を提供するにある。
きく変動する場合と、モータが回転拘束された場合とを
区別することができ、モータの回転拘束時にモータを正
確に且つすばやく断電停止することができるモータの制
御装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のモータの制御装
置は、モータに流れるモータ電流が設定値よりも大きく
なったときに計時動作を開始して前記モータ電流が設定
値よりも大きくなった状態が設定時間だけ継続したこと
を計時したときに前記モータを断電するタイマ手段を備
え、前記モータがロックしたときに前記モータを断電停
止させるように制御するモータの制御装置において、前
記モータ電流の変動成分を検出する変動成分検出手段を
備え、この変動成分検出手段により前記モータ電流の変
動成分が検出されているときには前記タイマ手段の設定
時間を長く設定し、前記モータ電流の変動成分が検出さ
れていないときには前記タイマ手段の設定時間を短く設
定する設定時間切替手段を備えたところに特徴を有す
る。
置は、モータに流れるモータ電流が設定値よりも大きく
なったときに計時動作を開始して前記モータ電流が設定
値よりも大きくなった状態が設定時間だけ継続したこと
を計時したときに前記モータを断電するタイマ手段を備
え、前記モータがロックしたときに前記モータを断電停
止させるように制御するモータの制御装置において、前
記モータ電流の変動成分を検出する変動成分検出手段を
備え、この変動成分検出手段により前記モータ電流の変
動成分が検出されているときには前記タイマ手段の設定
時間を長く設定し、前記モータ電流の変動成分が検出さ
れていないときには前記タイマ手段の設定時間を短く設
定する設定時間切替手段を備えたところに特徴を有す
る。
【0007】
【作用】モータが回転しているときには、モータに流れ
るモータ電流に変動成分(リップル)が含まれている。
従って、モータ電流の変動成分を検出することにより、
モータが回転しているか否かを判断することが可能であ
る。本発明は、この点に着目してなされたものである。
るモータ電流に変動成分(リップル)が含まれている。
従って、モータ電流の変動成分を検出することにより、
モータが回転しているか否かを判断することが可能であ
る。本発明は、この点に着目してなされたものである。
【0008】即ち、上記手段によれば、モータの回転中
にモータ電流が大きく変動した場合には、変動成分検出
手段によりモータ電流の変動成分が検出されていること
から、タイマ手段の設定時間が長く設定されている。こ
のため、何等かの原因でモータ電流が大きく変動するこ
とがあっても、この場合には、設定時間が長いのでモー
タが断電されることはない。一方、モータが回転拘束さ
れると、変動成分検出手段によりモータ電流の変動成分
が検出されなくなることから、タイマ手段の設定時間が
短く設定される。そして、このとき、モータの回転拘束
によりモータ電流が設定値よりも大きくなる。このた
め、モータの回転が拘束されてから、上記短い設定時間
が経過すると、直ちにモータが断電されるものである。
従って、モータが回転拘束されたときに、モータを正確
に且つ短時間で断電停止することができる。
にモータ電流が大きく変動した場合には、変動成分検出
手段によりモータ電流の変動成分が検出されていること
から、タイマ手段の設定時間が長く設定されている。こ
のため、何等かの原因でモータ電流が大きく変動するこ
とがあっても、この場合には、設定時間が長いのでモー
タが断電されることはない。一方、モータが回転拘束さ
れると、変動成分検出手段によりモータ電流の変動成分
が検出されなくなることから、タイマ手段の設定時間が
短く設定される。そして、このとき、モータの回転拘束
によりモータ電流が設定値よりも大きくなる。このた
め、モータの回転が拘束されてから、上記短い設定時間
が経過すると、直ちにモータが断電されるものである。
従って、モータが回転拘束されたときに、モータを正確
に且つ短時間で断電停止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を自動車のパワーウインドレギ
ュレータに適用した一実施例につき図面を参照しながら
説明する。まず、パワーウインドレギュレータの制御装
置の電気的構成を示す図1において、直流モータからな
るモータ1は、自動車のドアのウインドガラスを昇降駆
動するためのものである。具体的には、上記モータ1
は、図1中矢印A方向へ電流が流れたときにウインドガ
ラスを閉塞(全閉)方向へ上昇駆動し、反矢印A方向へ
電流が流れたときにウインドガラスを開放(全開)方向
へ下降駆動するように構成されている。
ュレータに適用した一実施例につき図面を参照しながら
説明する。まず、パワーウインドレギュレータの制御装
置の電気的構成を示す図1において、直流モータからな
るモータ1は、自動車のドアのウインドガラスを昇降駆
動するためのものである。具体的には、上記モータ1
は、図1中矢印A方向へ電流が流れたときにウインドガ
ラスを閉塞(全閉)方向へ上昇駆動し、反矢印A方向へ
電流が流れたときにウインドガラスを開放(全開)方向
へ下降駆動するように構成されている。
【0010】そして、モータ1は、その一方の端子が閉
塞用リレースイッチ2の共通接点cに接続されていると
共に、他方の端子が開放用リレースイッチ3の共通接点
cに接続されている。これら閉塞用リレースイッチ2及
び開放用リレースイッチ3の各常開接点aは、車載バッ
テリ4のプラス側端子に接続されている。この車載バッ
テリ4のマイナス側端子は、アースされている。また、
閉塞用リレースイッチ2及び開放用リレースイッチ3の
各常閉接点bは、シャント抵抗5を介してアースされて
いる。これにより、モータ1のモータ電流(負荷電流)
はシャント抵抗5を通じて流れるものであり、シャント
抵抗5のモータ側端子5aから、モータ1に流れるモー
タ電流の大きさに比例した電圧レベルの検知電圧Vaが
出力される構成となっている。
塞用リレースイッチ2の共通接点cに接続されていると
共に、他方の端子が開放用リレースイッチ3の共通接点
cに接続されている。これら閉塞用リレースイッチ2及
び開放用リレースイッチ3の各常開接点aは、車載バッ
テリ4のプラス側端子に接続されている。この車載バッ
テリ4のマイナス側端子は、アースされている。また、
閉塞用リレースイッチ2及び開放用リレースイッチ3の
各常閉接点bは、シャント抵抗5を介してアースされて
いる。これにより、モータ1のモータ電流(負荷電流)
はシャント抵抗5を通じて流れるものであり、シャント
抵抗5のモータ側端子5aから、モータ1に流れるモー
タ電流の大きさに比例した電圧レベルの検知電圧Vaが
出力される構成となっている。
【0011】一方、使用者が手動操作する操作スイッチ
6は、モーメンタリ形切替スイッチであり、共通接点c
並びに2個の常開接点a及びbを有している。この操作
スイッチ6の図示しない操作ノブは、オートアップ位置
及びオートダウン位置へ操作可能になっており、該操作
ノブをオートアップ位置へ操作すると、スイッチ6の接
点(c−a)間がオンされ、また、操作ノブをオートダ
ウン位置へ操作すると、スイッチ6の接点(c−b)間
がオンされるように構成されている。そして、操作ノブ
の操作を止めると、図1に示すように、両接点(c−
a)、(c−b)間がオフするようになっている。上記
操作スイッチ6の共通接点cはアースされており、一方
の常開接点aは第1のフリップフロップ7のノットセッ
ト端子Sバーに接続され、他方の常開接点bは第2のフ
リップフロップ8のノットセット端子Sバーに接続され
ている。
6は、モーメンタリ形切替スイッチであり、共通接点c
並びに2個の常開接点a及びbを有している。この操作
スイッチ6の図示しない操作ノブは、オートアップ位置
及びオートダウン位置へ操作可能になっており、該操作
ノブをオートアップ位置へ操作すると、スイッチ6の接
点(c−a)間がオンされ、また、操作ノブをオートダ
ウン位置へ操作すると、スイッチ6の接点(c−b)間
がオンされるように構成されている。そして、操作ノブ
の操作を止めると、図1に示すように、両接点(c−
a)、(c−b)間がオフするようになっている。上記
操作スイッチ6の共通接点cはアースされており、一方
の常開接点aは第1のフリップフロップ7のノットセッ
ト端子Sバーに接続され、他方の常開接点bは第2のフ
リップフロップ8のノットセット端子Sバーに接続され
ている。
【0012】上記2個のフリップフロップ7、8は、R
S形フリップフロップから構成されており、上記ノット
セット端子Sバーの他にリセット端子R及び出力端子Q
を有している。これらフリップフロップ7、8の各出力
端子Qは閉塞用リレーコイル9及び開放用リレーコイル
10の各一端に接続されており、これらリレーコイル9
及び10の各他端はアースされている。この場合、フリ
ップフロップ7の出力端子Qからハイレベル信号が出力
されると、閉塞用リレーコイル9が通電励磁されて前記
閉塞用リレースイッチ2の接点(c−a)間がオンされ
るように構成されている。同様にして、フリップフロッ
プ8の出力端子Qからハイレベル信号が出力されると、
開放用リレーコイル10が通電励磁されて前記開放用リ
レースイッチ3の接点(c−a)間がオンされるように
構成されている。
S形フリップフロップから構成されており、上記ノット
セット端子Sバーの他にリセット端子R及び出力端子Q
を有している。これらフリップフロップ7、8の各出力
端子Qは閉塞用リレーコイル9及び開放用リレーコイル
10の各一端に接続されており、これらリレーコイル9
及び10の各他端はアースされている。この場合、フリ
ップフロップ7の出力端子Qからハイレベル信号が出力
されると、閉塞用リレーコイル9が通電励磁されて前記
閉塞用リレースイッチ2の接点(c−a)間がオンされ
るように構成されている。同様にして、フリップフロッ
プ8の出力端子Qからハイレベル信号が出力されると、
開放用リレーコイル10が通電励磁されて前記開放用リ
レースイッチ3の接点(c−a)間がオンされるように
構成されている。
【0013】また、前記シャント抵抗5のモータ側端子
5aは、コンパレータ11のプラス側入力端子に接続さ
れており、このコンパレータ11のマイナス側入力端子
には基準電圧Vbが与えられるようになっている。上記
コンパレータ11は、モータ電流の大きさに対応する検
知電圧Vaと基準電圧Vbとを比較して、Va>Vbの
関係にあるとき、出力端子からハイレベル信号を出力
し、Va≦Vbの関係にあるとき、出力端子からロウレ
ベル信号を出力する構成となっている。この場合、上記
基準電圧Vbは、モータ1に回転拘束電流(ロック電
流)が流れたときにシャント抵抗5から出力される検知
電圧Vaの電圧レベルよりも若干低い値に設定されてい
る。上記コンパレータ11の出力端子は、タイマ回路1
2の入力端子に接続されている。このタイマ回路12の
出力端子は、前記フリップフロップ7、8の各リセット
端子Rに接続されている。
5aは、コンパレータ11のプラス側入力端子に接続さ
れており、このコンパレータ11のマイナス側入力端子
には基準電圧Vbが与えられるようになっている。上記
コンパレータ11は、モータ電流の大きさに対応する検
知電圧Vaと基準電圧Vbとを比較して、Va>Vbの
関係にあるとき、出力端子からハイレベル信号を出力
し、Va≦Vbの関係にあるとき、出力端子からロウレ
ベル信号を出力する構成となっている。この場合、上記
基準電圧Vbは、モータ1に回転拘束電流(ロック電
流)が流れたときにシャント抵抗5から出力される検知
電圧Vaの電圧レベルよりも若干低い値に設定されてい
る。上記コンパレータ11の出力端子は、タイマ回路1
2の入力端子に接続されている。このタイマ回路12の
出力端子は、前記フリップフロップ7、8の各リセット
端子Rに接続されている。
【0014】上記タイマ回路12は、コンパレータ11
からハイレベル信号を受けると、計時動作を開始し、ハ
イレベル信号を受けている状態が設定時間だけ継続した
ことを計時したとき、出力端子からハイレベル信号を出
力する構成となっている。そして、タイマ回路12は、
コンパレータ11からロウレベル信号を受けると、計時
動作をリセットするようになっている。更に、タイマ回
路12は、上記設定時間を長短(例えば3秒又は0.3
秒)切替設定可能に構成されており、具体的には、切替
入力端子SELにハイレベル信号を受けたときに設定時
間が長く例えば3秒に設定され、切替入力端子SELに
ロウレベル信号を受けたときに設定時間が短く例えば
0.3秒に設定されるようになっている。このタイマ回
路12が、タイマ手段及び設定時間切替手段としての各
機能を有している。上記タイマ回路12の具体的構成に
ついては、後述する。
からハイレベル信号を受けると、計時動作を開始し、ハ
イレベル信号を受けている状態が設定時間だけ継続した
ことを計時したとき、出力端子からハイレベル信号を出
力する構成となっている。そして、タイマ回路12は、
コンパレータ11からロウレベル信号を受けると、計時
動作をリセットするようになっている。更に、タイマ回
路12は、上記設定時間を長短(例えば3秒又は0.3
秒)切替設定可能に構成されており、具体的には、切替
入力端子SELにハイレベル信号を受けたときに設定時
間が長く例えば3秒に設定され、切替入力端子SELに
ロウレベル信号を受けたときに設定時間が短く例えば
0.3秒に設定されるようになっている。このタイマ回
路12が、タイマ手段及び設定時間切替手段としての各
機能を有している。上記タイマ回路12の具体的構成に
ついては、後述する。
【0015】また、前記シャント抵抗5のモータ側端子
5aは、変動成分検出手段である例えばリップル電流検
出回路13の入力端子に接続されている。このリップル
電流検出回路13は、モータ1のモータ電流に変動成分
(リップル)が含まれているか否かを検出するためのも
のであり、ハイパスフィルタ回路14、増幅器15及び
整流回路16から構成されている。このうち、ハイパス
フィルタ回路14は、コンデンサ17と抵抗18とから
構成されており、シャント抵抗5のモータ側端子5aか
ら受けた検知電圧Vaに含まれる交流成分(リップル)
の通過を許容し、直流成分(低周波成分)の通過を阻止
するようになっている。
5aは、変動成分検出手段である例えばリップル電流検
出回路13の入力端子に接続されている。このリップル
電流検出回路13は、モータ1のモータ電流に変動成分
(リップル)が含まれているか否かを検出するためのも
のであり、ハイパスフィルタ回路14、増幅器15及び
整流回路16から構成されている。このうち、ハイパス
フィルタ回路14は、コンデンサ17と抵抗18とから
構成されており、シャント抵抗5のモータ側端子5aか
ら受けた検知電圧Vaに含まれる交流成分(リップル)
の通過を許容し、直流成分(低周波成分)の通過を阻止
するようになっている。
【0016】これにより、モータ1のモータ電流に変動
成分が含まれていると、その変動成分の信号はハイパス
フィルタ回路14を通過して増幅器15により増幅さ
れ、更に、この増幅器15により増幅された変動成分の
信号は、整流回路16の整流ダイオード19と平滑コン
デンサ20とによって整流平滑され、整流回路16即ち
リップル電流検出回路13の出力端子からハイレベル信
号が出力される構成となっている。そして、モータ1の
モータ電流に変動成分が含まれていないときは、直流成
分の信号がハイパスフィルタ回路14の入力端子へ与え
られるが、この直流成分の信号はハイパスフィルタ回路
14を通過できないことから、整流回路16即ちリップ
ル電流検出回路13の出力端子からはロウレベル信号が
出力されるようになっている。従って、リップル電流検
出回路13の出力がハイレベル信号となったことでモー
タ電流に変動成分が含まれていることが検出され、リッ
プル電流検出回路13の出力がロウレベル信号となった
ことでモータ電流に変動成分が含まれていないことが検
出されるようになっている。そして、リップル電流検出
回路13からの出力は、前記タイマ回路12の切替入力
端子SELに与えられるように構成されている。
成分が含まれていると、その変動成分の信号はハイパス
フィルタ回路14を通過して増幅器15により増幅さ
れ、更に、この増幅器15により増幅された変動成分の
信号は、整流回路16の整流ダイオード19と平滑コン
デンサ20とによって整流平滑され、整流回路16即ち
リップル電流検出回路13の出力端子からハイレベル信
号が出力される構成となっている。そして、モータ1の
モータ電流に変動成分が含まれていないときは、直流成
分の信号がハイパスフィルタ回路14の入力端子へ与え
られるが、この直流成分の信号はハイパスフィルタ回路
14を通過できないことから、整流回路16即ちリップ
ル電流検出回路13の出力端子からはロウレベル信号が
出力されるようになっている。従って、リップル電流検
出回路13の出力がハイレベル信号となったことでモー
タ電流に変動成分が含まれていることが検出され、リッ
プル電流検出回路13の出力がロウレベル信号となった
ことでモータ電流に変動成分が含まれていないことが検
出されるようになっている。そして、リップル電流検出
回路13からの出力は、前記タイマ回路12の切替入力
端子SELに与えられるように構成されている。
【0017】ここで、上記タイマ回路12の具体的構成
を、図2に従って説明する。図2において、充電回路2
1のコンデンサ22は、一端がアースされており、他端
が抵抗23の一端に接続されている。この抵抗23の他
端が、タイマ回路12の入力端子となっている。そし
て、抵抗23の両端には、ダイオード24が図2に示す
極性で並列接続されている。この場合、前記コンパレー
タ11からハイレベル信号がタイマ回路12の入力端子
(抵抗23の他端)へ与えられると、ハイレベル信号が
抵抗23を通ってコンデンサ22に充電され始め、時間
の経過と共に、コンデンサ22の充電電圧Vcが高くな
るようになっている。
を、図2に従って説明する。図2において、充電回路2
1のコンデンサ22は、一端がアースされており、他端
が抵抗23の一端に接続されている。この抵抗23の他
端が、タイマ回路12の入力端子となっている。そし
て、抵抗23の両端には、ダイオード24が図2に示す
極性で並列接続されている。この場合、前記コンパレー
タ11からハイレベル信号がタイマ回路12の入力端子
(抵抗23の他端)へ与えられると、ハイレベル信号が
抵抗23を通ってコンデンサ22に充電され始め、時間
の経過と共に、コンデンサ22の充電電圧Vcが高くな
るようになっている。
【0018】そして、上記コンデンサ22の他端(コン
デンサ22と抵抗23の中間接続点)が、コンパレータ
25のプラス側入力端子に接続されており、コンデンサ
22の充電電圧Vcが上記プラス側入力端子に与えられ
るようになっている。このコンパレータ25のマイナス
側入力端子には、直流定電圧端子Vccとアースとの間
に接続された分圧抵抗26、27の中間接続点が接続さ
れており、これら分圧抵抗26、27により分圧された
分圧電圧である比較電圧Vdが上記マイナス側入力端子
に与えられるようになっている。そして、コンパレータ
25の出力端子が、タイマ回路12の出力端子となって
いる。
デンサ22と抵抗23の中間接続点)が、コンパレータ
25のプラス側入力端子に接続されており、コンデンサ
22の充電電圧Vcが上記プラス側入力端子に与えられ
るようになっている。このコンパレータ25のマイナス
側入力端子には、直流定電圧端子Vccとアースとの間
に接続された分圧抵抗26、27の中間接続点が接続さ
れており、これら分圧抵抗26、27により分圧された
分圧電圧である比較電圧Vdが上記マイナス側入力端子
に与えられるようになっている。そして、コンパレータ
25の出力端子が、タイマ回路12の出力端子となって
いる。
【0019】上記コンパレータ25は、充電電圧Vcと
比較電圧Vdとを比較して、Vc>Vdの関係にあると
き、出力端子からハイレベル信号を出力し、Vc≦Vd
の関係にあるとき、出力端子からロウレベル信号を出力
する構成となっている。この場合、比較電圧Vdのレベ
ルは、前記コンパレータ11からのハイレベル信号が抵
抗23を通ってコンデンサ22に充電されるときに、そ
の充電時間が例えば3秒に相当する時間に達したときの
コンデンサ22の充電電圧Vcのレベルよりも若干低い
値に設定されている。
比較電圧Vdとを比較して、Vc>Vdの関係にあると
き、出力端子からハイレベル信号を出力し、Vc≦Vd
の関係にあるとき、出力端子からロウレベル信号を出力
する構成となっている。この場合、比較電圧Vdのレベ
ルは、前記コンパレータ11からのハイレベル信号が抵
抗23を通ってコンデンサ22に充電されるときに、そ
の充電時間が例えば3秒に相当する時間に達したときの
コンデンサ22の充電電圧Vcのレベルよりも若干低い
値に設定されている。
【0020】また、上記分圧抵抗26、27の中間接続
点には、PNP形のトランジスタ28のエミッタが抵抗
29を介して接続されている。このトランジスタ28
は、コレクタがアースされていると共に、ベースが抵抗
30の一端に接続されており、この抵抗30の他端がタ
イマ回路12の切替入力端子SELとなっている。ま
た、トランジスタ28のベースとコレクタとの間に、抵
抗31が接続されている。この場合、上記切替入力端子
SEL即ちトランジスタ28のベースにロウレベル信号
が与えられると、トランジスタ28がオンして、抵抗2
9により上記比較電圧Vdのレベルが低下するように構
成されている。この比較電圧Vdの低下するレベルは、
コンデンサ22の充電時間が例えば0.3秒に相当する
時間に達したときのコンデンサ22の充電電圧Vcのレ
ベルよりも若干低い値に設定されている。一方、切替入
力端子SEL(トランジスタ28のベース)にハイレベ
ル信号が与えられると、トランジスタ28がオフして、
比較電圧Vdのレベルが元のレベル(コンデンサ22の
充電時間が3秒に相当するレベル)に戻るように構成さ
れている。これにより、タイマ回路12は、切替入力端
子SELにハイレベル信号を受けたときに設定時間が3
秒に設定され、切替入力端子SELにロウレベル信号を
受けたときに設定時間が0.3秒に切替設定されるよう
になっている。
点には、PNP形のトランジスタ28のエミッタが抵抗
29を介して接続されている。このトランジスタ28
は、コレクタがアースされていると共に、ベースが抵抗
30の一端に接続されており、この抵抗30の他端がタ
イマ回路12の切替入力端子SELとなっている。ま
た、トランジスタ28のベースとコレクタとの間に、抵
抗31が接続されている。この場合、上記切替入力端子
SEL即ちトランジスタ28のベースにロウレベル信号
が与えられると、トランジスタ28がオンして、抵抗2
9により上記比較電圧Vdのレベルが低下するように構
成されている。この比較電圧Vdの低下するレベルは、
コンデンサ22の充電時間が例えば0.3秒に相当する
時間に達したときのコンデンサ22の充電電圧Vcのレ
ベルよりも若干低い値に設定されている。一方、切替入
力端子SEL(トランジスタ28のベース)にハイレベ
ル信号が与えられると、トランジスタ28がオフして、
比較電圧Vdのレベルが元のレベル(コンデンサ22の
充電時間が3秒に相当するレベル)に戻るように構成さ
れている。これにより、タイマ回路12は、切替入力端
子SELにハイレベル信号を受けたときに設定時間が3
秒に設定され、切替入力端子SELにロウレベル信号を
受けたときに設定時間が0.3秒に切替設定されるよう
になっている。
【0021】次に、上記構成の作用を図3も参照して説
明する。今、ウインドガラスを上昇(オートアップ)さ
せたい場合には、操作スイッチ6の操作ノブをオートア
ップ位置へ操作する。すると、操作スイッチ6の接点
(c−a)間がオンし、第1のフリップフロップ7のノ
ットセット端子Sバーにロウレベル信号が与えられるよ
うになり、これにより、フリップフロップ7の出力端子
Qからハイレベル信号が出力され、閉塞用リレーコイル
9が通電励磁されて閉塞用リレースイッチ2の接点(c
−a)間がオンする。この結果、モータ1が通電駆動さ
れ、モータ1によりウインドガラスが上昇駆動される。
この場合、使用者が操作スイッチ6の操作ノブの操作を
止めて、操作スイッチ6の接点(c−a)間がオフして
も、フリップフロップ7の出力端子Qからハイレベル信
号が出力され続けるので、モータ1によりウインドガラ
スが上昇駆動され続ける。
明する。今、ウインドガラスを上昇(オートアップ)さ
せたい場合には、操作スイッチ6の操作ノブをオートア
ップ位置へ操作する。すると、操作スイッチ6の接点
(c−a)間がオンし、第1のフリップフロップ7のノ
ットセット端子Sバーにロウレベル信号が与えられるよ
うになり、これにより、フリップフロップ7の出力端子
Qからハイレベル信号が出力され、閉塞用リレーコイル
9が通電励磁されて閉塞用リレースイッチ2の接点(c
−a)間がオンする。この結果、モータ1が通電駆動さ
れ、モータ1によりウインドガラスが上昇駆動される。
この場合、使用者が操作スイッチ6の操作ノブの操作を
止めて、操作スイッチ6の接点(c−a)間がオフして
も、フリップフロップ7の出力端子Qからハイレベル信
号が出力され続けるので、モータ1によりウインドガラ
スが上昇駆動され続ける。
【0022】ここで、図3に示すように、モータ1の起
動時(時刻t1)には、モータ1に流れるモータ電流が
一時的にかなり大きくなる(図3(c)参照)。これに
より、シャント抵抗5からの検知電圧Vaが基準電圧V
bよりも大きくなるから、コンパレータ11からハイレ
ベル信号が出力される。このハイレベル信号がタイマ回
路12に与えられることにより、タイマ回路12の計時
動作が開始される。この場合、モータ1が回転し始める
と、モータ電流が小さくなるから、起動後の時刻t2で
は、シャント抵抗5からの検知電圧Vaが基準電圧Vb
以下となり、コンパレータ11からロウレベル信号が出
力されるようになる。そして、時刻t1から時刻t2ま
での時間は、短時間であり、タイマ回路12の設定時間
である0.3秒よりも短いからタイマ回路12の出力は
ロウレベルのままであり(図3(f)参照)、フリップ
フロップ7がリセットされないから、モータ1が通電さ
れ続ける。
動時(時刻t1)には、モータ1に流れるモータ電流が
一時的にかなり大きくなる(図3(c)参照)。これに
より、シャント抵抗5からの検知電圧Vaが基準電圧V
bよりも大きくなるから、コンパレータ11からハイレ
ベル信号が出力される。このハイレベル信号がタイマ回
路12に与えられることにより、タイマ回路12の計時
動作が開始される。この場合、モータ1が回転し始める
と、モータ電流が小さくなるから、起動後の時刻t2で
は、シャント抵抗5からの検知電圧Vaが基準電圧Vb
以下となり、コンパレータ11からロウレベル信号が出
力されるようになる。そして、時刻t1から時刻t2ま
での時間は、短時間であり、タイマ回路12の設定時間
である0.3秒よりも短いからタイマ回路12の出力は
ロウレベルのままであり(図3(f)参照)、フリップ
フロップ7がリセットされないから、モータ1が通電さ
れ続ける。
【0023】そして、モータ1が回転し始めると、モー
タ電流に変動成分が含まれるようになるから、この変動
成分をリップル電流検出回路13が検出することによ
り、リップル電流検出回路13の出力端子からハイレベ
ル信号が出力され(図3(e)参照)、これがタイマ回
路12の切替入力端子SELに与えられるようになる。
これにより、タイマ回路12の設定時間が3秒に切り替
えられる。
タ電流に変動成分が含まれるようになるから、この変動
成分をリップル電流検出回路13が検出することによ
り、リップル電流検出回路13の出力端子からハイレベ
ル信号が出力され(図3(e)参照)、これがタイマ回
路12の切替入力端子SELに与えられるようになる。
これにより、タイマ回路12の設定時間が3秒に切り替
えられる。
【0024】この後、ウインドガラスの上昇途中におい
て、機構部の摩擦抵抗等によりモータ1の負荷が大きく
なると、モータ1のモータ電流が大きく変動する。この
場合、モータ電流が大きく変動して、例えば時刻t3で
シャント抵抗5からの検知電圧Vaが基準電圧Vbより
も大きくなったとすると、上記時刻t3でコンパレータ
11からハイレベル信号が出力される。そして、このハ
イレベル信号がタイマ回路12に与えられることによ
り、タイマ回路12の計時動作が開始される。この後、
ある程度時間が経過すると、モータ電流が小さくなるか
ら、例えば時刻t4に至ってシャント抵抗5からの検知
電圧Vaが基準電圧Vb以下となったとすると、コンパ
レータ11からロウレベル信号が出力されるようにな
る。ここで、時刻t3から時刻t4までの時間は、タイ
マ回路12の今の場合の設定時間である3秒よりも短い
ことから、タイマ回路12の出力はロウレベルのままで
あり、フリップフロップ7がリセットされないから、モ
ータ1が通電され続ける。
て、機構部の摩擦抵抗等によりモータ1の負荷が大きく
なると、モータ1のモータ電流が大きく変動する。この
場合、モータ電流が大きく変動して、例えば時刻t3で
シャント抵抗5からの検知電圧Vaが基準電圧Vbより
も大きくなったとすると、上記時刻t3でコンパレータ
11からハイレベル信号が出力される。そして、このハ
イレベル信号がタイマ回路12に与えられることによ
り、タイマ回路12の計時動作が開始される。この後、
ある程度時間が経過すると、モータ電流が小さくなるか
ら、例えば時刻t4に至ってシャント抵抗5からの検知
電圧Vaが基準電圧Vb以下となったとすると、コンパ
レータ11からロウレベル信号が出力されるようにな
る。ここで、時刻t3から時刻t4までの時間は、タイ
マ回路12の今の場合の設定時間である3秒よりも短い
ことから、タイマ回路12の出力はロウレベルのままで
あり、フリップフロップ7がリセットされないから、モ
ータ1が通電され続ける。
【0025】この後、ウインドガラスが全閉位置まで上
昇して、時刻t5でモータ1の回転が拘束されると、モ
ータ1に回転拘束電流が流れて、モータ電流が大きくな
る。これにより、シャント抵抗5からの検知電圧Vaが
基準電圧Vbよりも大きくなるから、コンパレータ11
からハイレベル信号が出力される。そして、このハイレ
ベル信号がタイマ回路12に与えられることにより、タ
イマ回路12の計時動作が開始される。また、モータ1
の回転が拘束されると、モータ電流に変動成分(リップ
ル)が含まれなくなるから、リップル電流検出回路13
が変動成分を検出しなくなる。この結果、リップル電流
検出回路13の出力端子からロウレベル信号が出力され
るようになり、これがタイマ回路12の切替入力端子S
ELに与えられことから、タイマ回路12の設定時間が
0.3秒に切り替えられる。
昇して、時刻t5でモータ1の回転が拘束されると、モ
ータ1に回転拘束電流が流れて、モータ電流が大きくな
る。これにより、シャント抵抗5からの検知電圧Vaが
基準電圧Vbよりも大きくなるから、コンパレータ11
からハイレベル信号が出力される。そして、このハイレ
ベル信号がタイマ回路12に与えられることにより、タ
イマ回路12の計時動作が開始される。また、モータ1
の回転が拘束されると、モータ電流に変動成分(リップ
ル)が含まれなくなるから、リップル電流検出回路13
が変動成分を検出しなくなる。この結果、リップル電流
検出回路13の出力端子からロウレベル信号が出力され
るようになり、これがタイマ回路12の切替入力端子S
ELに与えられことから、タイマ回路12の設定時間が
0.3秒に切り替えられる。
【0026】従って、モータ1の回転が拘束されてから
0.3秒が経過した時刻t6で、タイマ回路12からハ
イレベル信号が出力されるようになる。そして、このハ
イレベル信号がフリップフロップ7のリセット端子Rに
与えられると、フリップフロップ7がリセットされて、
その出力端子Qからロウレベル信号が出力されるように
なる。この結果、閉塞用リレーコイル9が断電されて閉
塞用リレースイッチ2の接点(c−a)間がオフし、モ
ータ1が断電停止される。
0.3秒が経過した時刻t6で、タイマ回路12からハ
イレベル信号が出力されるようになる。そして、このハ
イレベル信号がフリップフロップ7のリセット端子Rに
与えられると、フリップフロップ7がリセットされて、
その出力端子Qからロウレベル信号が出力されるように
なる。この結果、閉塞用リレーコイル9が断電されて閉
塞用リレースイッチ2の接点(c−a)間がオフし、モ
ータ1が断電停止される。
【0027】一方、ウインドガラスを下降(オートダウ
ン)させたい場合には、操作スイッチ6の操作ノブをオ
ートダウン位置へ操作する。この場合は、操作スイッチ
6の接点(c−b)間がオンし、第2のフリップフロッ
プ8のノットセット端子Sバーにロウレベル信号が与え
られるようになり、これにより、フリップフロップ8の
出力端子Qからハイレベル信号が出力され、開放用リレ
ーコイル10が通電励磁されて開放用リレースイッチ3
の接点(c−a)間がオンし、モータ1が通電されてウ
インドガラスが下降駆動される。これ以降の動作は、上
述したウインドガラスを上昇させる場合の動作とほぼ同
じであるから説明を省略する。この場合、操作スイッチ
6の接点(c−a)間、第1のフリップフロップ7及び
閉塞用リレーコイル9の代わりに、操作スイッチ6の接
点(c−b)間、第2のフリップフロップ8及び開放用
リレーコイル10が動作するのであるが、各部品の動作
はほぼ同じである。
ン)させたい場合には、操作スイッチ6の操作ノブをオ
ートダウン位置へ操作する。この場合は、操作スイッチ
6の接点(c−b)間がオンし、第2のフリップフロッ
プ8のノットセット端子Sバーにロウレベル信号が与え
られるようになり、これにより、フリップフロップ8の
出力端子Qからハイレベル信号が出力され、開放用リレ
ーコイル10が通電励磁されて開放用リレースイッチ3
の接点(c−a)間がオンし、モータ1が通電されてウ
インドガラスが下降駆動される。これ以降の動作は、上
述したウインドガラスを上昇させる場合の動作とほぼ同
じであるから説明を省略する。この場合、操作スイッチ
6の接点(c−a)間、第1のフリップフロップ7及び
閉塞用リレーコイル9の代わりに、操作スイッチ6の接
点(c−b)間、第2のフリップフロップ8及び開放用
リレーコイル10が動作するのであるが、各部品の動作
はほぼ同じである。
【0028】このような構成の本実施例によれば、リッ
プル電流検出回路13によりモータ1のモータ電流に変
動成分が含まれていることを検出しているときには、タ
イマ回路12の設定時間を長く設定するように構成した
ので、モータ1の回転中に何等かの原因でモータ電流が
大きく変動することがあっても、この場合には、タイマ
回路12の設定時間が長いのでモータ1が断電されるこ
とがない。このため、従来構成とは異なり、ウインドガ
ラスを全閉位置又は全開位置まで確実に昇降駆動するこ
とができる。
プル電流検出回路13によりモータ1のモータ電流に変
動成分が含まれていることを検出しているときには、タ
イマ回路12の設定時間を長く設定するように構成した
ので、モータ1の回転中に何等かの原因でモータ電流が
大きく変動することがあっても、この場合には、タイマ
回路12の設定時間が長いのでモータ1が断電されるこ
とがない。このため、従来構成とは異なり、ウインドガ
ラスを全閉位置又は全開位置まで確実に昇降駆動するこ
とができる。
【0029】一方、モータ1が回転拘束されると、リッ
プル電流検出回路13によりモータ1のモータ電流の変
動成分が検出されなくなることから、タイマ回路12の
設定時間が短く設定される。そして、このとき、モータ
1の回転拘束によりモータ電流が大きくなるので、モー
タ1の回転が拘束されてから、上記短い設定時間が経過
すると、直ちにモータ1が断電される。従って、モータ
1の回転拘束時に、モータ1を正確に且つ迅速に断電停
止することができる。
プル電流検出回路13によりモータ1のモータ電流の変
動成分が検出されなくなることから、タイマ回路12の
設定時間が短く設定される。そして、このとき、モータ
1の回転拘束によりモータ電流が大きくなるので、モー
タ1の回転が拘束されてから、上記短い設定時間が経過
すると、直ちにモータ1が断電される。従って、モータ
1の回転拘束時に、モータ1を正確に且つ迅速に断電停
止することができる。
【0030】また、上記実施例では、モータ1の電源に
ノイズが重畳している場合には、リップル電流検出回路
13は、上記電源ノイズをモータ電流の変動成分として
検出することになる。このような場合には、モータ1が
回転拘束されても、タイマ回路12の設定時間が長く設
定されたままになるが、それでも、モータ1の回転が拘
束されてから長い設定時間(3秒)が経過すれば、モー
タ1が断電されるので、モータ1を確実に断電停止する
ことができる。更に、上記実施例では、モータ1に過電
流が流れた場合には、モータ1が回転中であるから、リ
ップル電流検出回路13がモータ電流の変動成分を検出
しており、タイマ回路12の設定時間が長く設定されて
いる。従って、過電流が流れた場合も、モータ1に過電
流が流れてから設定時間(3秒)が経過すれば、モータ
1が断電されるので、モータ1を確実に断電停止するこ
とができる。
ノイズが重畳している場合には、リップル電流検出回路
13は、上記電源ノイズをモータ電流の変動成分として
検出することになる。このような場合には、モータ1が
回転拘束されても、タイマ回路12の設定時間が長く設
定されたままになるが、それでも、モータ1の回転が拘
束されてから長い設定時間(3秒)が経過すれば、モー
タ1が断電されるので、モータ1を確実に断電停止する
ことができる。更に、上記実施例では、モータ1に過電
流が流れた場合には、モータ1が回転中であるから、リ
ップル電流検出回路13がモータ電流の変動成分を検出
しており、タイマ回路12の設定時間が長く設定されて
いる。従って、過電流が流れた場合も、モータ1に過電
流が流れてから設定時間(3秒)が経過すれば、モータ
1が断電されるので、モータ1を確実に断電停止するこ
とができる。
【0031】
【考案の効果】本考案は以上の説明から明らかなよう
に、モータ電流の変動成分を検出する変動成分検出手段
を備え、この変動成分検出手段によりモータ電流の変動
成分が検出されているときにはタイマ手段の設定時間を
長く設定し、モータ電流の変動成分が検出されていない
ときにはタイマ手段の設定時間を短く設定する設定時間
切替手段を備える構成としたので、モータ電流が大きく
変動する場合と、モータが回転拘束された場合とを明確
に区別することができて、モータの回転拘束時にモータ
を正確に且つすばやく断電することができるという優れ
た効果を奏する。
に、モータ電流の変動成分を検出する変動成分検出手段
を備え、この変動成分検出手段によりモータ電流の変動
成分が検出されているときにはタイマ手段の設定時間を
長く設定し、モータ電流の変動成分が検出されていない
ときにはタイマ手段の設定時間を短く設定する設定時間
切替手段を備える構成としたので、モータ電流が大きく
変動する場合と、モータが回転拘束された場合とを明確
に区別することができて、モータの回転拘束時にモータ
を正確に且つすばやく断電することができるという優れ
た効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例を示す制御装置全体の電気回
路図
路図
【図2】タイマ回路の電気回路図
【図3】動作説明用のタイムチャート
1はモータ、2は閉塞用リレースイッチ、3は開放用リ
レースイッチ、5はシャント抵抗、6は操作スイッチ、
7は第1のフリップフロップ、8は第2のフリップフロ
ップ、9は閉塞用リレーコイル、10は開放用リレーコ
イル、11はコンパレータ、12はタイマ回路(タイマ
手段、設定時間切替手段)、13はリップル電流検出回
路(変動成分検出手段)を示す。
レースイッチ、5はシャント抵抗、6は操作スイッチ、
7は第1のフリップフロップ、8は第2のフリップフロ
ップ、9は閉塞用リレーコイル、10は開放用リレーコ
イル、11はコンパレータ、12はタイマ回路(タイマ
手段、設定時間切替手段)、13はリップル電流検出回
路(変動成分検出手段)を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 モータに流れるモータ電流が設定値より
も大きくなったときに計時動作を開始して前記モータ電
流が設定値よりも大きくなった状態が設定時間だけ継続
したことを計時したときに前記モータを断電するタイマ
手段を備え、前記モータがロックしたときに前記モータ
を断電停止させるように制御するモータの制御装置にお
いて、 前記モータ電流の変動成分を検出する変動成分検出手段
と、 この変動成分検出手段により前記モータ電流の変動成分
が検出されているときには前記タイマ手段の設定時間を
長く設定し、前記モータ電流の変動成分が検出されてい
ないときには前記タイマ手段の設定時間を短く設定する
設定時間切替手段とを備えたことを特徴とするモータの
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993040988U JP2588117Y2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | モータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993040988U JP2588117Y2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | モータの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710354U JPH0710354U (ja) | 1995-02-14 |
JP2588117Y2 true JP2588117Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12595815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993040988U Expired - Fee Related JP2588117Y2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | モータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588117Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP1993040988U patent/JP2588117Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710354U (ja) | 1995-02-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |