JP2587922Y2 - 測量機の水平軸安定化装置 - Google Patents

測量機の水平軸安定化装置

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JP2587922Y2
JP2587922Y2 JP1993060967U JP6096793U JP2587922Y2 JP 2587922 Y2 JP2587922 Y2 JP 2587922Y2 JP 1993060967 U JP1993060967 U JP 1993060967U JP 6096793 U JP6096793 U JP 6096793U JP 2587922 Y2 JP2587922 Y2 JP 2587922Y2
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horizontal
horizontal axis
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groove
horizontal shaft
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昌弘 中村
昌樹 笹本
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Nikon Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、少なくとも垂直面内で
光軸の傾斜角を変更し得る望遠鏡を備えた測量機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】測量機の回転軸には、高精度が求められ
る。観測時における望遠鏡の水平軸の位置が一定してい
ないと、水平軸の中心と視準線の交点を基準として測ら
れる高度角の測量値が正確に得られない。従来の装置で
は、観測時に水平軸を安定させ水平軸の中心の位置を常
に一定にするために、水平軸軸受けに工夫がなされてい
る。
【0003】図3(a)の水平軸軸受け100a(10
0b)と、望遠鏡に設けられた水平軸101a(101
b)とは回転可能に嵌合する。この嵌合により、望遠鏡
の光軸の傾斜角は鉛直面内で変更することが可能であ
る。水平軸軸受け100a(100b)の内周面102
a(102b)の下部には、水平軸101a(101
b)の直径よりも短い長さを幅として持つ溝状の切欠き
103a(103b)が軸方向に穿設されている。
【0004】溝状の切欠き103a(103b)の縁1
04a,104b(104c,104d)と線接触して
いる水平軸101a(101b)は、時計方向に回転す
ると内周面102a(102b)に沿って転がろうと
し、溝状の切欠き103a(103b)の左側の縁10
4b(104d)から離れようとする。すなわち、水平
軸101a(101b)の中心C2の位置が右方向へ変
化しようとする。
【0005】望遠鏡1,及び水平軸101a(101
b)は質量を有し、質量にはたらく重力により下方に引
かれる。水平軸軸受け100a(100b)の内周面1
02a(102b)の下方には溝状の切欠き103a
(103b)が穿設されており、下方に引かれた水平軸
101a(101b)は、溝状の切欠き103a(10
3b)の両方の縁104a,104b(104c,10
4d)と線接触した位置で安定する。すなわち、水平軸
101a(101b)の中心C2は一定の位置に安定し
ている。
【0006】水平軸101a(101b)が反時計方向
に回転し右側の縁104a(104b)から離れようと
する場合も、同様にして中心C2は一定の位置に安定す
る。また、重力に加えてバネの弾性力を利用する装置を
図3(b)に示す。水平軸軸受け100a(100b)
は、内周面102a(102b)の溝状の切欠き103
a(103b)と対向する位置に、径方向の孔105a
(105b)が穿設されている。孔105a(105
b)には、水平軸101a(101b)に当接し孔10
5a(105b)内で摺動可能な樹脂片106a(10
6b)と,孔105a(105b)と螺合して水平軸軸
受け100a(100b)に固定されるネジ107a
(107b)と,樹脂片106a(106b)と当接す
る一端とネジ107a(107b)と当接する他端とを
有するバネ108a(108b)とを挿入する。
【0007】水平軸101a(101b)は回転によっ
て溝状の切欠き103a(103b)の縁から浮き上が
ろうとする。一端でネジ107a(107b)に当接す
るバネ108a(108b)は他端で樹脂片106a
(106b)を押圧し、樹脂片106a(106b)は
水平軸101a(101b)を押圧する。内周面102
a(102b)の孔105a(105b)と対向する位
置には溝状の切欠き103a(103b)が穿設されて
おり、水平軸101a(101b)は、溝状の切欠き1
03a(103b)に押圧されて安定する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】水平軸101a(10
1b)は、時計方向に回転すると、水平軸軸受け100
a(100b)との間にはたらく摩擦力や潤滑油の張力
により、観測時に溝状の切欠き103a(103b)の
左側の縁104b(104d)から浮き上がった状態
(図4(a))で停止する場合がある。反時計方向に回
転する場合は、水平軸101a(101b)は溝状の切
欠き103a(103b)の左側の縁104a(104
c)から浮き上がった状態(図4(b))で停止する可
能性がある。
【0009】この状態では、水平軸101a(101
b)の中心C3は、想像線で示した水平軸101a(1
01b)が安定した場合の中心の位置C2とは異なる位
置にあり、正確な観測値を得られない。これは、望遠
鏡,及び水平軸に掛かる重力が不十分であることが原因
であるが、望遠鏡,及び水平軸の重量を増すことは持ち
運びが不便になることに通じ、新たな問題が生じる。
【0010】弾性力を用いて水平軸を溝状の切欠きに押
圧する装置でも、程度が軽くはあるが水平軸が溝状の切
欠きから浮き上がった状態は起こりうる。この装置の水
平軸101a(101b)はバネ108a(108b)
の作用により浮き上がり難いが、一度浮き上がると、水
平軸101a(101b)と溝状の切欠き103a(1
03b)の一方の縁との間にはたらく摩擦力と,水平軸
101a(101b)と樹脂片106a(106b)と
の間にはたらく摩擦力に支えられ、浮き上がった状態で
静止する。
【0011】本考案は、より高精度の、すなわち観測時
において常に水平軸の中心位置がほぼ完全に一定である
測量機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は課題を解決する
ために、従来の測量機、すなわち、望遠鏡に設置されて
いる望遠鏡の光軸に直交する方向に伸びた一対の円筒形
の水平軸を、水平軸が嵌合するための円筒形の空洞を有
し内周面に水平軸の直径よりも小さな幅の軸方向の溝状
の切欠きを有する一対の水平軸軸受けに回転可能に勘合
し、この勘合により鉛直面内において望遠鏡の光軸の傾
斜角を変更可能な測量機において、次の手段を用いた。
【0013】一対の水平軸軸受けの一方又は両方の溝状
の切欠きと対向する位置に開口する径方向の孔を穿設す
る。孔には開口部から突出して水平軸に当接するボール
と、水平軸軸受けに据え付けられる一端と前記ボールと
当接する他端とを有する弾性部材とを挿入する。
【0014】
【作用】本考案の動作を説明する。水平軸は、回転する
と水平軸軸受けの内周面に沿って転がろうとする。一端
を水平軸軸受けに据え付けられた弾性部材は、他端でボ
ールを押圧し、ボールは、水平軸軸受けに穿設された孔
の開口部から突出して水平軸を押圧する。内周面の孔に
対向する位置には溝状の切欠きが穿設されており、水平
軸は切欠きに押圧されて安定する。水平軸とボールの間
には摩擦力が生じるが、ボールはどこにも固定されてい
ないので、摩擦力によって回転し、弾性力が水平軸に作
用する作用点の切欠きを基準とした相対位置は一定であ
る。
【0015】
【実施例】本考案による第1実施例を図1,図2に示
す。視準用の望遠鏡1は、その光軸と直交する方向に備
え付けられた一対の水平軸2a,2bを有する。水平回
転部材3は、垂直軸4を中心に水平方向に回転する回転
部材であり、水平軸軸受け5a,5bを支持固定する孔
6a,6bを相対する位置2ヶ所に有する。水平軸2
a,2bは、水平軸軸受け5a,5bの内周面7a,7
bと回転可能に嵌合する。
【0016】水平軸軸受け5a(5b)は、内周面7a
(7b)の鉛直下向きに当たる位置に軸方向の溝状の切
欠き8a(8b)を穿設されている。また、水平軸軸受
け5a(5b)の溝状の切欠き8a(8b)と対向する
位置には、内周面に開口部を有するビス孔9a(9b)
が径方向に穿設されている。ビス孔9a(9b)には、
開口部から突出して水平軸5a(5b)と当接するボー
ル10a(10b)と、ビス孔9a(9b)と螺合する
ネジ11a(11b)を備えた一端とビス孔9a(9
b)内で摺動可能でありボール10a(10b)と当接
する樹脂片12a(12b)を備えた他端とを有するバ
ネ13a(13b)とが挿入されている。
【0017】バネ13a(13b)とネジ11a(11
b)、およびバネ13a(13b)と樹脂片12a(1
2b)はそれぞれ当接し合っているが、必ずしも固定す
る必要はない。また、ボール10a(10b)はどこに
も固定されていない。次に、第1実施例における水平軸
2a(2b)の動作について説明する。
【0018】望遠鏡1に設置された水平軸2a(2b)
は、水平軸軸受け5a(5b)の内周面7a(7b)と
嵌合しており、望遠鏡1は鉛直面内で光軸の方向を変更
することが可能である。溝状の切欠き8a(8b)の両
方の縁14a,14b(14c,14d)と線接触して
いる水平軸2a(2b)は、時計方向に回転すると内周
面7a(7b)に沿って転がろうとし、紙面に対して左
側の縁14b(14d)から浮き上がろうとする。この
時、一端でネジ11a(11b)と当接するバネ13a
(13b)は他端で樹脂片12a(12b)を押圧し、
樹脂片12a(12b)はボール10a(10b)を押
圧し、ボール10a(10b)は水平軸2a(2b)を
押圧する。溝状の切欠き8a(8b)の縁14b(14
d)から浮き上がろうとする水平軸2a(2b)は、ボ
ール10a(10b)との接点からのみバネ13a(1
3b)の弾性力を受けて下方に押し下げられ、溝状の切
欠き8a(8b)の両方の縁14a,14b(14c,
14d)と線接触した位置で安定する。
【0019】水平軸2a(2b)が回転するとボール1
0a(10b)との間に摩擦力が生じるが、ボール10
a(10b)はどこにも固定されていないので摩擦力に
よって回転し、水平軸2a(2b)がボール10a(1
0b)と縁14a(14b)に支持されて静止すること
はない。また、バネ11a(11b)の弾性力の作用点
の位置は溝状の切欠き8a(8b)から相対的に一定で
ある。
【0020】水平軸2a(2b)は、常に溝状の切欠き
8a(8b)の両方の縁14a,14b(14c,14
d)との接線とボール10a(10b)との接点で支持
され、ボール10a(10b)との接点は溝状の切欠き
8a(8b)から一定の位置にあるので、水平軸2a
(2b)の中心Cは観測時には常に一定している。
【0021】水平軸2a(2b)が反時計方向に回転す
る場合も、同様にして水平軸2a(2b)の中心Cは観
測時には一定の位置に安定する。
【0022】
【考案の効果】本考案により、水平軸の安定が高精度で
ある測量機を容易に得る事が出来る。また、弾性部材の
弾性力がボールを介して水平軸に作用し、弾性力の作用
点を点接触にすることにより、水平軸にかかる荷重方向
をばらつきにくくすることが可能となる。
【0023】また、水平軸軸受けまたは水平軸軸受けに
径方向の孔を穿設し、弾性部材の一端を水平軸軸受けに
据え付け、他端にボールを配し、そのボールが水平軸に
当接することにより、従来の装置を最小限変更して水平
軸が溝状の切欠きの縁に押圧されて安定した測量機の水
平軸を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による測量機の全体図を示す。
【図2】本考案の実施例の測量機に設けられた水平軸と
水平軸軸受けとが嵌合している状態を示す。
【図3】(a)従来の装置の水平軸と水平軸軸受けとが
嵌合している状態をしめす。(b)バネの弾性力が樹脂
片を介して水平軸を溝状の切欠きに押圧する従来の装置
を示す。
【図4】(a)従来の装置の水平軸が右側に偏った状態
を示す。(b)従来の装置の水平軸が左側に偏った状態
を示す。
【符号の説明】
2a,2b・・水平軸、5a,5b・・水平軸軸受け、7
a,7b・・水平軸軸受けの内周面、8a,8b・・溝状の
切欠き、9a,9b・・ビス孔、10a,10b・・ボー
ル、11a,11b・・ネジ、12a,12b・・樹脂片、
13a,13b・・バネ、14a,14b,14c,14
d・・溝状の切欠きの縁、
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 15/00 - 15/14 G01C 5/00 - 5/06 G01C 1/00 - 1/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 望遠鏡と、該望遠鏡に設置され前記望遠
    鏡の光軸に直交する方向に伸びた一対の円筒形の水平軸
    と、該水平軸が嵌合するための円筒形の空洞を有し内周
    面に前記水平軸の直径よりも小さな幅の軸方向の溝状の
    切欠きを有する一対の水平軸軸受けとを備え、前記水平
    軸の回転によって鉛直面内において前記望遠鏡の光軸の
    傾斜角を変更可能な測量機において、 前記一対の水平軸軸受けの一方又は両方の前記溝状の切
    欠きと対向する位置に径方向に穿設され前記内周面に開
    口部を有する孔と、前記開口部から突出して前記水平軸
    に当接するボールと、前記孔に挿入され前記水平軸軸受
    けに据え付けられる一端と前記ボールと当接する他端と
    を有する弾性部材とを設けた事を特徴とする測量機。
JP1993060967U 1993-11-12 1993-11-12 測量機の水平軸安定化装置 Expired - Lifetime JP2587922Y2 (ja)

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