JP2587714Y2 - サーミスタ温度検知器 - Google Patents

サーミスタ温度検知器

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JP2587714Y2
JP2587714Y2 JP1992077508U JP7750892U JP2587714Y2 JP 2587714 Y2 JP2587714 Y2 JP 2587714Y2 JP 1992077508 U JP1992077508 U JP 1992077508U JP 7750892 U JP7750892 U JP 7750892U JP 2587714 Y2 JP2587714 Y2 JP 2587714Y2
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正博 朝倉
裕昭 奥山
正樹 伊藤
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子式ジャーポット,
電気炊飯器,電磁調理器等ヒータを具備する調理器具類
において、ヒータ近傍に設置されながら被加熱物の温度
を間接的に検知するために用いられる表面型温度検知器
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子式ジャーポット,電気炊飯
器,電磁調理器等ヒータを具備する調理器具類において
は、温度検知器はヒータの近傍に設置されるので、被加
熱物の温度検知は間接的に行われる。以下に電子式ジャ
ーポットで使用される温度検知器を例に挙げて説明す
る。
【0003】従来より、自動沸騰検知型電子式ジャーポ
ットにおいて、沸騰、保温及び空焚き検知等の機能を電
気的に自動制御するための温度検知器は種々提案されて
いる。図2に示す構成の温度検知器は、温度検知特性及
び経済性に優れたものとして本考案者らが実願平4−3
9135号にて提案したものである。
【0004】図2(a)及び(b)において、符号31
は電子式ジャーポットの湯槽であり、この湯槽31の底
面の外周部31bにはヒータ37が、また中央部31a
にはサーミスタ温度検知器21が板バネ38によって密
着配置されている。前記サーミスタ温度検知器21は、
二本の溝部22aを有し、シリコーンゴム等からなるス
ポンジ状断熱材22の上にサーミスタ23が配置され、
このサーミスタ23のリード線23bと引き出し用リー
ド線24と、該サーミスタリード線23bと引き出し用
リード線24との接続部25が、前記溝部22aに嵌合
され、その上に小穴26aを有するマイカ板26の小穴
26aが、前記サーミスタ23の素子部23aと嵌合す
るように配置され、且つ、前記スポンジ状断熱材22と
マイカ板26とが図示しない接着剤により接着固定され
るよう構成されている。
【0005】このサーミスタ温度検知器は、サーミスタ
がスポンジ状断熱材で覆われているため、ヒータの近傍
に配置されているにもかかわらず、通常の使用状態では
ヒータからの熱を直接受け難く、湯槽内の湯温を正確に
検知できる。更に、構造が簡単であるとともに、比較的
安価な材料を使用しているため経済的である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によると、次のような問題があった。上述した
ように、前記従来のサーミスタ温度検知器は、通常の使
用状態ではサーミスタがスポンジ状断熱材で覆われてい
るため、近傍のヒータからの熱を直接受け難く、湯温を
かなり正確に検知し、応答速度も比較的早く、優れた検
知性能を示す。しかし、電気用品取締法の技術基準に定
められた異常温度上昇試験(制御回路部が故障しヒータ
が加熱し続け空焚き状態となって、温度ヒューズが切れ
るまで温度が上昇した場合を想定した試験)を実施した
とき、器具によっては温度検知部が350℃程度の高温
になる場合がある。このようなとき、スポンジ状断熱材
は気泡が潰れ収縮を起しサーミスタを保持する機能が失
われる。その結果、被覆のないサーミスタのリード線と
その接続部は熱歪みによって動きやすくなり、金属製の
湯槽や支持体に接触し、所定の絶縁抵抗試験を満足でき
ない場合が生じる。
【0007】本考案はこのような従来の欠点を除去する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
検知性能を余り劣化させず、器具の副次的安全機能の優
劣に関係なく、法的対象である異常温度上昇試験に対し
て十分に安全性の高いサーミスタ温度検知器を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するべく
本考案によるサーミスタ温度検知器は、二本の溝部を有
し、断熱材として機能するソリッド状のシリコーンゴム
成形体上にサーミスタが配置され、前記サーミスタのリ
ード線と引き出し用リード線との接続部が前記溝部に嵌
合され、その上に小穴又は凹部を有する耐熱集熱板の小
穴又は凹部が前記サーミスタの素子部に嵌合するように
配置されてサーミスタの素子部とサーミスタのリード線
の両方が前記耐熱集熱板に当接しており、且つ前記シリ
コーンゴム成形体と前記耐熱集熱板とが耐熱性接着剤に
より接着固定されているとともに、前記溝部の空隙が前
記耐熱性接着剤により充填されていることを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】上記構成による本考案のサーミスタ温度検知器
は、スポンジ状断熱材に代わりソリッドのシリコーンゴ
ム成形体を使用するため、電気用品取締法の技術基準に
定められた異常温度上昇試験において、例え温度検知器
部の温度が350℃程度の高温になっても硬くはなる
が、大幅に収縮してサーミスタリード線等がむき出しに
なるようなことはない。また、シリコーンゴム成形体と
耐熱集熱板とが耐熱性接着剤で強固に接着固定されると
ともに、溝部の空隙が耐熱性接着剤で充填されているの
で、異常温度上昇試験のとき多少の熱歪みが生じてもサ
ーミスタ部は動き難くなっている。更に、溝部の空隙が
ない分だけ熱応答性の劣化を防いでいる。
【0010】また、耐熱集熱板に設けられるサーミスタ
素子部を収容するための小穴又は凹部は、異常温度上昇
試験において、集熱板の材質による若干の収縮からくる
絶縁性能と温度検知性能のバランスから、どちらか一方
を選択すれば良い。
【0011】
【実施例】以下、図1を参照して本考案を更に詳しく説
明する。図1(a)は、本考案の一実施例を示す図でサ
ーミスタ温度検知器の分解斜視図、図1(b)は、サー
ミスタ温度検知器を電子式ジャーポットに装着した状態
を示す要部断面図である。図1(a)において、まず符
号2は、幅1.6mm、深さ1.6mmの2本の溝
aが設けられ、断面の大きさが11mm×6mmの押出
成形されたソリッド状のシリコーンゴムが長さ13mm
に切断されてなるシリコーンゴム成形体であり、このシ
リコーンゴム成形体2の上には直径約0.9mmのアキ
シャルリード型のサーミスタ3が搭載される。前記サー
ミスタ3のリード線3bと引き出し用リード線4はカシ
メ端子5によって接続されており、前記カシメ端子5を
含む接続部と前記引き出し用リード線4が、前記シリコ
ーンゴム成形体2の溝部2aに嵌合状態で設置される。
これらの上に小穴6aを有するマイカ板(耐熱集熱板)
6(縦、横、厚さ:11×13×0.5mm)が、前記
小穴6aとサーミスタ素子部3aが嵌合する位置関係で
配置される。これにより、サーミスタ素子部3aへの負
担が軽減するとともに、サーミスタ素子部3aとサーミ
スタリード線3bの両方がマイカ板6に当接し良好な集
熱を得ることができる。
【0012】マイカ板6とシリコーンゴム成形体2と
は、図示しないシリコーン系耐熱性接着剤により接着固
定されるとともに、前記溝部2aの空隙は、前記シリコ
ーン系耐熱性接着剤で充填される。尚、マイカ板6は異
常温度上昇試験ではほとんど収縮することがないので、
絶縁性能の劣化はない。
【0013】上記構成のサーミスタ温度検知器1は図1
(b)に示すように、例えば、電子式ジャーポットの湯
槽11の底面の中央部11aに板バネ18によって密着
配置されて使用される。尚、図中の符号17は湯槽底面
の外周部11bに配置されたヒータである。本実施例で
は前記サーミスタ3として、R(100℃)=3.3K
Ω,B定数(0/100℃)=3970Kのガラス封止
型サーミスタを使用した。
【0014】ここで、本実施例によるサーミスタ温度検
知器と、図2に示した従来のサーミスタ温度検知器とを
比較するために、図1(b)及び図2(b)に示すよう
に、市販のジャーポットの湯槽底面の中央部11a及び
31aに各々のサーミスタ温度検知器を密着配置し、温
度検知特性を測定した。
【0015】まず、沸騰検知においては、ジャーポット
上部の通気孔から蒸気が吹き出してから沸騰を検知する
までの時間を測定した。その結果、従来例のものが10
8秒であったのに対し、本実施例のものは117秒であ
り、やや遅かったが、実用上はそれほど問題のない範囲
である。次に、空焚き状態における異常温度上昇試験を
行い、シリコーンゴム成形体とスポンジ状断熱材の変形
状態を観察してみたところ、最高温度355乃至360
℃の状態でシリコーンゴム成形体は硬化し、やや収縮,
変形を起こした程度であったが、スポンジ状断熱材はサ
ーミスタリード線とその接続部がむき出しになる程収縮
していた。
【0016】このように本実施例によるサーミスタ温度
検知器は、従来のものと比べ温度検知性能は若干劣るも
のの、法的対象である異常温度上昇試験において極めて
優れた耐久力を有しており、材料、工法上も同等ないし
は安価であり、経済性を損なうこともない。
【0017】尚、本考案は前記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、耐熱集熱板として高熱伝導率を有す
るシリコーンゴムシート等を使用することにより、応答
特性を向上させることも可能である。この場合は、異常
温度上昇試験において、若干の収縮が予想されるので、
サーミスタ素子嵌合部は小穴でなく、凹部とすれば検知
性能も絶縁性能も両立させることが可能である。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、従
来、検知性能は良いが器具の構造によっては異常温度上
昇試験において、法的基準を満足できないという欠点
を、検知性能を余り劣化させず、経済性は維持したまま
極めて安全性の高いサーミスタ温度検知器を実現させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図で、(a)はサーミ
スタ温度検知器の分解斜視図、(b)はサーミスタ温度
検知器のジャーポットへの装着状態を示す要部断面図で
ある。
【図2】従来例を示す図で、(a)はサーミスタ温度検
知器の分解斜視図、(b)はサーミスタ温度検知器のジ
ャーポットへの装着状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 サーミスタ温度検知器 2 シリコーンゴム成形体 2a 溝部 3 サーミスタ 3a サーミスタ素子部 3b サーミスタリード線 4 引き出し用リード線 5 カシメ端子 6 マイカ板(耐熱集熱板) 6a 小穴 11 湯槽 11a 湯槽底面の中央部 11b 湯槽底面の外周部 17 ヒータ 18 板バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−130527(JP,U) 実開 平4−115035(JP,U) 実開 平5−142055(JP,U) 実用新案登録2505857(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 7/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本の溝部を有し、断熱材として機能す
    るソリッド状のシリコーンゴム成形体上にサーミスタが
    配置され、前記サーミスタのリード線と引き出し用リー
    ド線との接続部が前記溝部に嵌合され、その上に小穴又
    は凹部を有する耐熱集熱板の小穴又は凹部が前記サーミ
    スタの素子部に嵌合するように配置されてサーミスタの
    素子部とサーミスタのリード線の両方が前記耐熱集熱板
    に当接しており、且つ前記シリコーンゴム成形体と前記
    耐熱集熱板とが耐熱性接着剤により接着固定されてい
    とともに、前記溝部の空隙が前記耐熱性接着剤により充
    填されていることを特徴とするサーミスタ温度検知器。
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