JP2587269Y2 - 回転ゴム印用回転子 - Google Patents
回転ゴム印用回転子Info
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- JP2587269Y2 JP2587269Y2 JP1992009024U JP902492U JP2587269Y2 JP 2587269 Y2 JP2587269 Y2 JP 2587269Y2 JP 1992009024 U JP1992009024 U JP 1992009024U JP 902492 U JP902492 U JP 902492U JP 2587269 Y2 JP2587269 Y2 JP 2587269Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転ゴム印に使用する
ための回転ゴム印用回転子に関するものである。
ための回転ゴム印用回転子に関するものである。
【従来の技術】従来の回転ゴム印(図9)は、枠20に
軸21をもって回転子22を保持させ、印字ベルト9を
回転子22と枠20又は受金8に張設させ、回転子22
を回転させ印字ベルト9を回動させていた。これらの回
転ゴム印は軸21に回転子22を保持させるために、軸
21の両端を枠にビス23で固定をしたりしていた。更
に、軸21は回転子22の直径に比べ約1/10と細
く、かつ回転子22の軸21に通す中心孔は軸21の直
径よりわずかであるが大きくしてある。又印字ベルト9
がかかるところは回転子22の半径のほぼ1/2の近傍
である。そのために、回転子22を軸21に保持させる
と、回転子22は軸21の両端方向に対して、軸21を
中心にしてブレ角度θがあり、特に、回転子の軸を中心
にして最外郭部(有歯円板)のブレ角度θ2は大とな
る。これはこの種の回転ゴム印においては回転子を容易
に回転させるためにはクリアランスSが必要であった。
なぜなら、回転子22の中心孔の径と軸21の径とのク
リアランスS2を微小にするか、小さくすればブレは無
くなるが、微小または小さくすと回転子と軸の締め付け
が大きくなり、回転子を回転しにくくなるからである。
軸21をもって回転子22を保持させ、印字ベルト9を
回転子22と枠20又は受金8に張設させ、回転子22
を回転させ印字ベルト9を回動させていた。これらの回
転ゴム印は軸21に回転子22を保持させるために、軸
21の両端を枠にビス23で固定をしたりしていた。更
に、軸21は回転子22の直径に比べ約1/10と細
く、かつ回転子22の軸21に通す中心孔は軸21の直
径よりわずかであるが大きくしてある。又印字ベルト9
がかかるところは回転子22の半径のほぼ1/2の近傍
である。そのために、回転子22を軸21に保持させる
と、回転子22は軸21の両端方向に対して、軸21を
中心にしてブレ角度θがあり、特に、回転子の軸を中心
にして最外郭部(有歯円板)のブレ角度θ2は大とな
る。これはこの種の回転ゴム印においては回転子を容易
に回転させるためにはクリアランスSが必要であった。
なぜなら、回転子22の中心孔の径と軸21の径とのク
リアランスS2を微小にするか、小さくすればブレは無
くなるが、微小または小さくすと回転子と軸の締め付け
が大きくなり、回転子を回転しにくくなるからである。
【0002】したがって、クリアランスS2を大きくし
ている。(図10)そのために回転子22に張設した印
字ベルト9を回動する場合、前記クリアランスS2によ
り発生するブレ角度θ2のために、回転子22と印字ベ
ルト9の裏面が浮いたりして、回転子22と印字ベルト
9の掛かりが少なくなり、回転子から印字ベルト9に回
転力を伝えにくかった。(図11)そのために印字ベル
ト9が空回りしたりしていた。前記ブレ角度θ2により
これら空回りを改良するために印字ベルト9に余分な張
力をかけたりしていた。例えば、実公昭50−1932
号、実公昭50−17454号等が知られている。これ
らの考案はいずれも軸21をもって回転子を保持させて
おり、常時印字ベルトには張力がかかり、印字ベルトが
伸びたりしてしまった。これは、回転子のブレ角度θ2
を少なくし、印字ベルト9の掛かりを確実にするために
印字ベルト9にかかる張力を大きくしている為である。
また、張力を適度に調節すれば良いが張力の調節は微妙
である。更に、また張力を小さくすると、前記のように
回転子22のブレ角度θが生じ、印字ベルト9の掛かり
が十分でなくなるため、回転力が確実に伝達できず空回
りなどして使用出来ない。
ている。(図10)そのために回転子22に張設した印
字ベルト9を回動する場合、前記クリアランスS2によ
り発生するブレ角度θ2のために、回転子22と印字ベ
ルト9の裏面が浮いたりして、回転子22と印字ベルト
9の掛かりが少なくなり、回転子から印字ベルト9に回
転力を伝えにくかった。(図11)そのために印字ベル
ト9が空回りしたりしていた。前記ブレ角度θ2により
これら空回りを改良するために印字ベルト9に余分な張
力をかけたりしていた。例えば、実公昭50−1932
号、実公昭50−17454号等が知られている。これ
らの考案はいずれも軸21をもって回転子を保持させて
おり、常時印字ベルトには張力がかかり、印字ベルトが
伸びたりしてしまった。これは、回転子のブレ角度θ2
を少なくし、印字ベルト9の掛かりを確実にするために
印字ベルト9にかかる張力を大きくしている為である。
また、張力を適度に調節すれば良いが張力の調節は微妙
である。更に、また張力を小さくすると、前記のように
回転子22のブレ角度θが生じ、印字ベルト9の掛かり
が十分でなくなるため、回転力が確実に伝達できず空回
りなどして使用出来ない。
【0003】次に、前記ブレ角度θにより印字ベルト9
の空回りを改良するために軸径を大きくしている。これ
は、回転に必要な同じクリアランスS2を設けても、軸
径が大きいためにクリアランスS2が回転中心より遠い
点(回転子の円周に近い点)であり、おのずとブレ角度
θ1を小さくし印字ベルト9の空回りを改良する。しか
し、軸21’を大きくすることは、完成品としたとき、
重く、コストも高く、取り扱いにくいものとなる。(図
12)最後に、実公昭55−21818号のように金属
製印字リングとすると、各印字リングを回動させるため
には複雑な構成となる。また、印字ベルト9が張設され
ていないので目的・構成及び効果も異なるものである。
の空回りを改良するために軸径を大きくしている。これ
は、回転に必要な同じクリアランスS2を設けても、軸
径が大きいためにクリアランスS2が回転中心より遠い
点(回転子の円周に近い点)であり、おのずとブレ角度
θ1を小さくし印字ベルト9の空回りを改良する。しか
し、軸21’を大きくすることは、完成品としたとき、
重く、コストも高く、取り扱いにくいものとなる。(図
12)最後に、実公昭55−21818号のように金属
製印字リングとすると、各印字リングを回動させるため
には複雑な構成となる。また、印字ベルト9が張設され
ていないので目的・構成及び効果も異なるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】以上の様に、本考案
が解決しようとしている問題点は、回転子の孔と軸径と
のクリアランスによるブレを生じ、回転子への印字ベル
トの掛かりを不確実なものにし、印字ベルトを回転する
のに大きな力を必要としたり、空回りを起こしたりす
る。また、印字ベルトの掛かりを考慮するあまり印字ベ
ルトに大きな張力をかけると印字ベルトの伸びを生じ
る。従って本考案は、回転子において、クリアランスS
2が回転中心より遠い点(回転子の円周に近い点)にな
るように設け、回転子を保持するための軸を必要としな
い回転子を提供し、回転ゴム印に使用した時、印字ベル
トに従来のように大きな張力をかけないで、かつ回転力
を印字ベルトに伝達でき、回動する場合に従来より小さ
な力で回動でき、空回りしないで確実に回動できる回転
ゴム印用回転子を提供するものである。
が解決しようとしている問題点は、回転子の孔と軸径と
のクリアランスによるブレを生じ、回転子への印字ベル
トの掛かりを不確実なものにし、印字ベルトを回転する
のに大きな力を必要としたり、空回りを起こしたりす
る。また、印字ベルトの掛かりを考慮するあまり印字ベ
ルトに大きな張力をかけると印字ベルトの伸びを生じ
る。従って本考案は、回転子において、クリアランスS
2が回転中心より遠い点(回転子の円周に近い点)にな
るように設け、回転子を保持するための軸を必要としな
い回転子を提供し、回転ゴム印に使用した時、印字ベル
トに従来のように大きな張力をかけないで、かつ回転力
を印字ベルトに伝達でき、回動する場合に従来より小さ
な力で回動でき、空回りしないで確実に回動できる回転
ゴム印用回転子を提供するものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】筒部2の一端部に有歯
円板1を張設し、更に前記筒部2の両端部側面に、筒状
体3と凹溝5とを別々に設け、かつ、前記凹溝5の外向
壁面5’に少なくとも3ケの隆起部4を設けた。
円板1を張設し、更に前記筒部2の両端部側面に、筒状
体3と凹溝5とを別々に設け、かつ、前記凹溝5の外向
壁面5’に少なくとも3ケの隆起部4を設けた。
【0006】
【作用】1つの回転子の筒状体3が、隣接する回転子の
凹溝5に挿入され、順次複数の回転子を挿入し連結し、
軸を必要とせず、各回転子が独立にしかも確実に回動で
きるのである。ブレについて、隆起部4によりつくられ
る仮想軸の直径D1と従来の軸の直径D2を比較する
と、D1>D2となり、回転に必要なクリアランス(隆
起部4と凹溝5のクリアランスS1:軸径と回転子の孔
径のクリアランスS2とし、S1=S2の場合)を設け
た時には、上記支持する径が大きければブレ角度θは少
なくなる。従って、回転子への印字ベルトの掛かりが確
実になり従来より小さい力で回転でき、空回りしないで
確実に回動できる。
凹溝5に挿入され、順次複数の回転子を挿入し連結し、
軸を必要とせず、各回転子が独立にしかも確実に回動で
きるのである。ブレについて、隆起部4によりつくられ
る仮想軸の直径D1と従来の軸の直径D2を比較する
と、D1>D2となり、回転に必要なクリアランス(隆
起部4と凹溝5のクリアランスS1:軸径と回転子の孔
径のクリアランスS2とし、S1=S2の場合)を設け
た時には、上記支持する径が大きければブレ角度θは少
なくなる。従って、回転子への印字ベルトの掛かりが確
実になり従来より小さい力で回転でき、空回りしないで
確実に回動できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を具体的に説明する。
本考案の実施例1を図1及び図2及び図3に示す。1は
有歯円板で直径30mm厚さ0.8mmで外円周には小
さな歯が均一に施してある。2は直径20mm、厚さ5
mmの筒部であり、前記有歯円板1より小径で、その一
端部には前記有歯円板1が設けられており、更に、前記
有歯円板1の側面には凹溝5が深さ1mm、大直径15
mm、小直径10mmのドーナツ形状に設けてある。他
端部には前記筒部2より小径で大直径13.2mm、肉
厚0.8mm、長さ1mmの筒状体3を設けてある。前
記凹溝5の外向壁面5’には高さ0.5mmの3ケの隆
起部4を均等に配置してある。前記隆起部4は軸方向と
平行方向でかつ、その断面は半円形状であるが、必ずし
も半円形状である必要はない。半楕円形状、二等辺三角
形状等でもよい。又前記隆起部4の設ける数は3ないし
6個がよい。前記隆起部4付き凹溝5は筒状体3が挿入
可能な径と長さの寸法である。本実施例1は筒状体3の
長さと凹溝5の深さは同一である。前記凹溝5の小直径
は、前記筒部2の直径に対して少なくとも1/3以上で
あれば、本考案の効果が顕著にあらわれる。凹溝5は筒
部2の大きさの近傍であればよいことはいうまでもな
い。又、筒状体3の長さは少なくとも1mm程度必要で
あるが、筒部2より長くてもよく、筒部2の大きさ、強
度等を考慮し決定できる。尚6は突状体で、前記筒部2
の外周面に前記隆起部4と同方向に等間隔に設けてあ
る。高さは通常1mmから5mm程度であるが前記有歯
円板1、筒部2の大きさを考慮し適宜定めればよい。こ
の突状体6の断面形状は二等辺三角形である。本実施例
1の回転子の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂
等の合成樹脂をもって製造できる。
本考案の実施例1を図1及び図2及び図3に示す。1は
有歯円板で直径30mm厚さ0.8mmで外円周には小
さな歯が均一に施してある。2は直径20mm、厚さ5
mmの筒部であり、前記有歯円板1より小径で、その一
端部には前記有歯円板1が設けられており、更に、前記
有歯円板1の側面には凹溝5が深さ1mm、大直径15
mm、小直径10mmのドーナツ形状に設けてある。他
端部には前記筒部2より小径で大直径13.2mm、肉
厚0.8mm、長さ1mmの筒状体3を設けてある。前
記凹溝5の外向壁面5’には高さ0.5mmの3ケの隆
起部4を均等に配置してある。前記隆起部4は軸方向と
平行方向でかつ、その断面は半円形状であるが、必ずし
も半円形状である必要はない。半楕円形状、二等辺三角
形状等でもよい。又前記隆起部4の設ける数は3ないし
6個がよい。前記隆起部4付き凹溝5は筒状体3が挿入
可能な径と長さの寸法である。本実施例1は筒状体3の
長さと凹溝5の深さは同一である。前記凹溝5の小直径
は、前記筒部2の直径に対して少なくとも1/3以上で
あれば、本考案の効果が顕著にあらわれる。凹溝5は筒
部2の大きさの近傍であればよいことはいうまでもな
い。又、筒状体3の長さは少なくとも1mm程度必要で
あるが、筒部2より長くてもよく、筒部2の大きさ、強
度等を考慮し決定できる。尚6は突状体で、前記筒部2
の外周面に前記隆起部4と同方向に等間隔に設けてあ
る。高さは通常1mmから5mm程度であるが前記有歯
円板1、筒部2の大きさを考慮し適宜定めればよい。こ
の突状体6の断面形状は二等辺三角形である。本実施例
1の回転子の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂
等の合成樹脂をもって製造できる。
【0008】図6は、実施例1の回転子を使用した回転
ゴム印の一部破断面図である。5本の印字ベルト9と5
ケの回転子を使用した回転ゴム印である。5ケの回転子
は各筒状体3が隣接する回転子の凹溝5に挿入され、5
ケの回転子は連結される。7は枠で前記回転子の材質と
同様な材質を使用できる。枠7は左右に2分割されてお
り、固定リング12及び受金8にて一体化されている。
枠7の一方の内側面に設けられた前記凹溝5と同一形状
の円形凹溝10には第1の回転子の筒状体3が挿入さ
れ、更に、枠7の他方の内側面には、前記筒状体3と同
一形状の筒体11が設けられ、第5の回転子の凹溝5に
挿入されている。本実施例1の各回転子は隆起部4と筒
状体3の内壁面とのクリアランスで連接されるが、筒状
体3の外壁面にも隆起部4を設け、凹溝5の隆起部4の
ない壁面とのクリアランスをも同時に設けてもよいこと
は言うまでもない。受金8は両端にツメ13を設け、枠
7の下端に嵌着している。受金8の材質としては、金
属、合成樹脂等通常使用できるものであれば何でもよ
い。各印字ベルト9は受金8と前記の各回転子の筒部2
に張設されている。14はホルダーである。16は薄板
シートである。
ゴム印の一部破断面図である。5本の印字ベルト9と5
ケの回転子を使用した回転ゴム印である。5ケの回転子
は各筒状体3が隣接する回転子の凹溝5に挿入され、5
ケの回転子は連結される。7は枠で前記回転子の材質と
同様な材質を使用できる。枠7は左右に2分割されてお
り、固定リング12及び受金8にて一体化されている。
枠7の一方の内側面に設けられた前記凹溝5と同一形状
の円形凹溝10には第1の回転子の筒状体3が挿入さ
れ、更に、枠7の他方の内側面には、前記筒状体3と同
一形状の筒体11が設けられ、第5の回転子の凹溝5に
挿入されている。本実施例1の各回転子は隆起部4と筒
状体3の内壁面とのクリアランスで連接されるが、筒状
体3の外壁面にも隆起部4を設け、凹溝5の隆起部4の
ない壁面とのクリアランスをも同時に設けてもよいこと
は言うまでもない。受金8は両端にツメ13を設け、枠
7の下端に嵌着している。受金8の材質としては、金
属、合成樹脂等通常使用できるものであれば何でもよ
い。各印字ベルト9は受金8と前記の各回転子の筒部2
に張設されている。14はホルダーである。16は薄板
シートである。
【0009】本実施例の回転子を用いた回転ゴム印を使
用するには従来の回転ゴム印と同様に使用でき、印字ベ
ルトを回動させるには有歯円板1を回転させればよい
が、隣接する回転子は回転しない。この理由としては種
々の要因が考えられるが主たる要因としては、隣接する
回転子の回転軸の直径を大きくし、回転子の有歯円板1
のブレを小さくでき、更に筒状体3と凹溝5の隆起部4
との摩擦抵抗を小さくし、他方、筒部2の表面の突状体
6と印字ベルト9の摩擦抵抗の方が、受金8と印字ベル
ト9との摩擦抵抗より大きくならなければ印字ベルトは
回動しないので、必ず大きくなるように印字ベルトに張
力をかけている。この張力は従来の回転ゴム印より回転
子のブレによる回転子と印字ベルトとの接触抵抗分だけ
小さい。
用するには従来の回転ゴム印と同様に使用でき、印字ベ
ルトを回動させるには有歯円板1を回転させればよい
が、隣接する回転子は回転しない。この理由としては種
々の要因が考えられるが主たる要因としては、隣接する
回転子の回転軸の直径を大きくし、回転子の有歯円板1
のブレを小さくでき、更に筒状体3と凹溝5の隆起部4
との摩擦抵抗を小さくし、他方、筒部2の表面の突状体
6と印字ベルト9の摩擦抵抗の方が、受金8と印字ベル
ト9との摩擦抵抗より大きくならなければ印字ベルトは
回動しないので、必ず大きくなるように印字ベルトに張
力をかけている。この張力は従来の回転ゴム印より回転
子のブレによる回転子と印字ベルトとの接触抵抗分だけ
小さい。
【0010】本考案の実施例2を図4、図5に示す。前
記実施例1と同一寸法の構成の説明は省略する。高さ
0.2mmの隆起部4’を、小直径11.6mm、肉厚
0.7mmの筒状体3の外壁面にも3ケ設けた。この実
施例2も実施例1と同様に使用できる。
記実施例1と同一寸法の構成の説明は省略する。高さ
0.2mmの隆起部4’を、小直径11.6mm、肉厚
0.7mmの筒状体3の外壁面にも3ケ設けた。この実
施例2も実施例1と同様に使用できる。
【0011】本考案の実施例3を図7、図8に示す。実
施例1と同一寸法で重複する構成の説明は省略する。本
実施例は隣接する回転子の接触抵抗を更に小さくするこ
とができる。筒部2の端面2’に長さ1mm、高さ0.
5mmの半球状の突部15を3個等間隔に設けた。凹溝
5の深さは、筒状体3の長さと同一である。この回転子
を図5に示すように回転ゴム印にすると、各回転子の筒
部2の端面2’は隣接する回転子の筒部2の端面2”と
は前記突部15の高さ分即ち0.5mmだけ間隔がで
き、隣接する回転子の接触抵抗は小さくなる。前記突部
15を設けることができるケ所は、筒部2の両端面
2’、2”又は、筒状体3の端面3’又は凹溝5の底面
5”の少なくともいずれか1ケ所に設けることができ
る。前記突部15の形状としては、隣接する回転子の接
触面積を小さくするためであるから、前記のケ所に、三
角錐形状等の多角錐形状による点接触、断面三角形の頂
点による線接触、あるいは、小さな面接触とし、これら
を前記各端面2’、2”、3’もしくは底面5”に放射
状、円、弧状、直線状等任意の形状で設ければよい。
施例1と同一寸法で重複する構成の説明は省略する。本
実施例は隣接する回転子の接触抵抗を更に小さくするこ
とができる。筒部2の端面2’に長さ1mm、高さ0.
5mmの半球状の突部15を3個等間隔に設けた。凹溝
5の深さは、筒状体3の長さと同一である。この回転子
を図5に示すように回転ゴム印にすると、各回転子の筒
部2の端面2’は隣接する回転子の筒部2の端面2”と
は前記突部15の高さ分即ち0.5mmだけ間隔がで
き、隣接する回転子の接触抵抗は小さくなる。前記突部
15を設けることができるケ所は、筒部2の両端面
2’、2”又は、筒状体3の端面3’又は凹溝5の底面
5”の少なくともいずれか1ケ所に設けることができ
る。前記突部15の形状としては、隣接する回転子の接
触面積を小さくするためであるから、前記のケ所に、三
角錐形状等の多角錐形状による点接触、断面三角形の頂
点による線接触、あるいは、小さな面接触とし、これら
を前記各端面2’、2”、3’もしくは底面5”に放射
状、円、弧状、直線状等任意の形状で設ければよい。
【0012】
【効果】本考案は以上の構成であり以下の効果がある。
筒部2の一端部に有歯円板1を張設し、更に前記筒部2
の両端部側面に、筒状体3と凹溝5とを別々に設け、か
つ、前記凹溝5の内向壁面5’に少なくとも3ケの隆起
部4を設けた形状の回転ゴム印用回転子であるので、 (1)従来の回転ゴム印に必ず使用されていた軸を使用
しない新規な回転ゴム印とすることができる。 (2)各回転子の回転軸の直径を大きくできるので、回
転子のブレを小さくできるので、印字ベルトに必要以上
の張力をかけないでかつ、回転力を印字ベルトに確実に
伝達させることができるので、印字ベルトの空回りを防
止できると共に、印字ベルトが切れたりすることがな
い。更に、端面2’、2”、3’又は底面5”のいずれ
かに突部15を設けることにより、各回転子の接触抵抗
を小さくできるので、より一層回転力を印字ベルトに伝
達させることができる。
筒部2の一端部に有歯円板1を張設し、更に前記筒部2
の両端部側面に、筒状体3と凹溝5とを別々に設け、か
つ、前記凹溝5の内向壁面5’に少なくとも3ケの隆起
部4を設けた形状の回転ゴム印用回転子であるので、 (1)従来の回転ゴム印に必ず使用されていた軸を使用
しない新規な回転ゴム印とすることができる。 (2)各回転子の回転軸の直径を大きくできるので、回
転子のブレを小さくできるので、印字ベルトに必要以上
の張力をかけないでかつ、回転力を印字ベルトに確実に
伝達させることができるので、印字ベルトの空回りを防
止できると共に、印字ベルトが切れたりすることがな
い。更に、端面2’、2”、3’又は底面5”のいずれ
かに突部15を設けることにより、各回転子の接触抵抗
を小さくできるので、より一層回転力を印字ベルトに伝
達させることができる。
【0013】
【図1】本考案の実施例1の斜視図
【図2】本考案の実施例1のA−A断面図
【図3】図2のE部一部拡大図
【図4】本考案の実施例2の斜視図
【図5】本考案の実施例2のB−B断面図
【図6】本考案の実施例1を使用した回転ゴム印の一部
破断面図
破断面図
【図7】本考案の実施例3の斜視図
【図8】本考案の実施例3のC−C断面図
【図9】従来の回転ゴム印の一部破断面図
【図10】従来の回転子と軸の一部破断面図
【図11】従来の回転子と印字ベルトと軸の一部破断面
図
図
【図12】従来の回転子の大径軸を使用した一部破断面
図
図
1 有歯円板 2 筒部 3 筒状体 4 隆起部 5 凹溝
Claims (2)
- 【請求項1】 筒部2の一端部に有歯円板1を張設し、
更に前記筒部2の両端部側面に、筒状体3と凹溝5とを
別々に設け、かつ、前記凹溝5の外向壁面5’に少なく
とも3ケの隆起部4を設けたことを特徴とする回転ゴム
印用回転子。 - 【請求項2】 少なくとも筒部2の両端部側面2’、
2”又は筒状体3の端面3’又は凹溝5の底面5”のい
ずれかに突部15を設けたことを特徴とする請求項1記
載の回転ゴム印用回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992009024U JP2587269Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 回転ゴム印用回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992009024U JP2587269Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 回転ゴム印用回転子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560860U JPH0560860U (ja) | 1993-08-10 |
JP2587269Y2 true JP2587269Y2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=11709093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992009024U Expired - Fee Related JP2587269Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 回転ゴム印用回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587269Y2 (ja) |
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1992
- 1992-01-30 JP JP1992009024U patent/JP2587269Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0560860U (ja) | 1993-08-10 |
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