JP2587267Y2 - 回転ゴム印用回転子 - Google Patents

回転ゴム印用回転子

Info

Publication number
JP2587267Y2
JP2587267Y2 JP1992009022U JP902292U JP2587267Y2 JP 2587267 Y2 JP2587267 Y2 JP 2587267Y2 JP 1992009022 U JP1992009022 U JP 1992009022U JP 902292 U JP902292 U JP 902292U JP 2587267 Y2 JP2587267 Y2 JP 2587267Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
cylindrical body
diameter
shaft
rubber stamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992009022U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0560858U (ja
Inventor
信親 丸山
Original Assignee
シヤチハタ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シヤチハタ工業株式会社 filed Critical シヤチハタ工業株式会社
Priority to JP1992009022U priority Critical patent/JP2587267Y2/ja
Publication of JPH0560858U publication Critical patent/JPH0560858U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587267Y2 publication Critical patent/JP2587267Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転ゴム印に使用する
ための回転ゴム印用回転子に関するものである。
【従来の技術】従来の回転ゴム印(図11)は、枠20
に軸21をもって回転子22を保持させ、印字ベルト9
を回転子22と枠20又は受金8に張設させ、回転子2
2を回転させ印字ベルト9を回動させていた。これらの
回転ゴム印は軸21に回転子22を保持させるために、
軸21の両端を枠にビス23で固定をしたりしていた。
更に、軸21は回転子22の直径に比べ約1/10と細
く、かつ回転子22の軸21に通す中心孔は軸21の直
径よりわずかであるが大きくしてある。又印字ベルト9
がかかるところは回転子22の半径のほぼ1/2の近傍
である。そのために、回転子22を軸21に保持させる
と、回転子22は軸21の両端方向に対して、軸21を
中心にしてブレ角度θがある。これはこの種の回転ゴム
印においては回転子を容易に回転させるためにはクリア
ランスSが必要であった。なぜなら、回転子22の中心
孔の径と軸21の径とのクリアランスS2を微小にする
か、小さくすればブレは無くなるが、微小または小さく
すと回転子と軸の締め付けが大きくなり、回転子を回転
しにくくなるからである。
【0002】したがって、クリアランスS2を大きくし
ている。(図12)そのために回転子22に張設した印
字ベルト9を回動する場合、前記クリアランスS2によ
り発生するブレ角度θ2のために、回転子22と印字ベ
ルト9の裏面が浮いたりして、回転子22と印字ベルト
9の掛かりが少なくなり、回転子から印字ベルト9に回
転力を伝えにくかった。(図13)そのために印字ベル
ト9が空回りしたりしていた。前記ブレ角度θ2により
これら空回りを改良するために印字ベルト9に余分な張
力をかけたりしていた。例えば、実公昭50−1932
号、実公昭50−17454号等が知られている。これ
らの考案はいずれも軸21をもって回転子を保持させて
おり、常時印字ベルトには張力がかかり、印字ベルトが
伸びたりしてしまった。これは、回転子のブレ角度θ2
を少なくし、印字ベルト9の掛かりを確実にするために
印字ベルト9にかかる張力を大きくしている為である。
また、張力を適度に調節すれば良いが張力の調節は微妙
である。更に、また張力を小さくすると、前記のように
回転子22のブレ角度θが生じ、印字ベルト9の掛かり
が十分でなくなるため、回転力が確実に伝達できず空回
りなどして使用出来ない。
【0003】次に、前記ブレ角度θにより印字ベルト9
の空回りを改良するために軸径を大きくしている。これ
は、回転に必要な同じクリアランスS2を設けても、軸
径が大きいためにクリアランスS2が回転中心より遠い
点(回転子の円周に近い点)であり、おのずとブレ角度
θ1を小さくし印字ベルト9の空回りを改良する。しか
し、軸21’を大きくすることは、完成品としたとき、
重く、コストも高く、取り扱いにくいものとなる。(図
14)最後に、実公昭55−21818号のように金属
製印字リングとすると、各印字リングを回動させるため
には複雑な構成となる。また、印字ベルト9が張設され
ていないので目的・構成及び効果も異なるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】以上の様に、本考案
が解決しようとしている問題点は、回転子の孔と軸径と
のクリアランスによるブレを生じ、回転子への印字ベル
トの掛かりを不確実なものにし、印字ベルトを回転する
のに大きな力を必要としたり、空回りを起こしたりす
る。また、印字ベルトの掛かりを考慮するあまり印字ベ
ルトに大きな張力をかけると印字ベルトの伸びを生じ
る。従って本考案は、回転子において、クリアランスS
2が回転中心より遠い点(回転子の円周に近い点)にな
るように設け、回転子を保持するための軸を必要としな
い回転子を提供し、回転ゴム印に使用した時、印字ベル
トに従来のように大きな張力をかけないで、かつ回転力
を印字ベルトに伝達でき、回動する場合に従来より小さ
な力で回動でき、空回りしないで確実に回動できる回転
ゴム印用回転子を提供するものである
【0005】
【問題点を解決するための手段】筒部2の一端部に有歯
円板1を張設し、更に前記筒部2の両端部側面に、筒状
体3と凹溝5とを別々に設け、かつ、前記筒状体3の1
つの壁面に少なくとも3ケの隆起部4を設けた。
【0006】
【作用】1つの回転子の筒状体3が、隣接する回転子の
凹溝5に挿入され、順次複数の回転子を挿入し連結し、
軸を必要とせず、各回転子が独立にしかも確実に回動で
きるのである。ブレについて、隆起部4によりつくられ
る仮想軸の直径D1と従来の軸の直径D2を比較する
と、D1>D2となり、回転に必要なクリアランス(隆
起部4と凹溝5のクリアランスS1:軸径と回転子の孔
径のクリアランスS2とし、S1=S2の場合)を設け
た時には、上記支持する径が大きければブレ角度θは少
なくなる。従って、回転子への印字ベルトの掛かりが確
実になり従来より小さい力で回転でき、空回りしないで
確実に回動できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を具体的に説明する。
本考案の実施例1を図1及び図2及び図3に示す。1は
有歯円板で直径30mm厚さ0.8mmで外円周には小
さな歯が均一に施してある。2は筒部で直径20mm、
厚さ7mmであり、前記有歯円板1より小径で、その一
端部には前記有歯円板1が設けられており、更に、前記
有歯円板1の側面には凹溝5が深さ1mm、直径15m
mと直径9mmの間のドーナツ形状に設けてある。他端
部には前記筒部2より小径で小直径11.5mm、長さ
1mm、肉厚1mmの筒状体3を設け、その筒状体3の
外壁面に高さ0.6mmの3ケの隆起部4を均等に配置
してある。前記隆起部4は軸方向と平行方向でかつ、そ
の断面は半円形状であるが、必ずしも半円形状である必
要はない。半楕円形状、二等辺三角形状等でもよい。又
前記隆起部4の設ける数は3ないし8個がよい。さて、
隆起部4を設けることができる箇所は筒状体3の内壁
面、或いは、外壁面の少なくとも1壁面に設ければよ
い。前記隆起部4付き筒状体3は前記凹溝5に挿入可能
な径と長さの寸法である。本実施例1は筒状体3の長さ
と凹溝5の深さは同一であるが、少なくとも1mm程度
必要であるが、筒体2の長さより長くしてもよく、筒状
体3の大きさ、厚さ、強度、等を考慮し決定すればよ
い。また凹溝5の小直径は少なくとも筒部2の直径の1
/3程度の直径がよいのであるが、筒部2の直径に近傍
であれば尚良いことはいうまでもない。
【0008】尚、6は突状体で、前記筒部2の外周面に
前記隆起部4と同方向に等間隔に設けてある。高さは通
常1mm程度であるが、必ずしも1mmである必要はな
い。前記有歯円板1、筒部2の大きさを考慮し定めれば
よい。この突状体6の断面形状は二等辺三角形である。
本実施例1の回転子の材質としては、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタ
ール樹脂等の合成樹脂をもって製造できる。図6は、実
施例1の回転子を使用した回転ゴム印の一部破断面図で
ある。5本の印字ベルト9と5ケの回転子を使用した回
転ゴム印である。5ケの回転子は各筒状体3が隣接する
回転子の凹溝5に挿入され、5ケの回転子は連結され
る。7は枠で前記回転子の材質と同様な材質を使用でき
る。枠7は左右に2分割されており、固定リング12及
び受金8にて一体化されている。枠7の一方の内側面に
設けられた前記凹溝5と同一形状の円形凹溝10には第
1の回転子の筒状体3が挿入され、更に、枠7の他方の
内側面には、前記筒状体3と同一形状の筒体11が設け
られ、第5の回転子の凹溝5に挿入されている。本実施
例1は隆起部4と凹溝5の両壁面とのクリアランスで各
回転子は連接されているが、隆起部4を筒状体3の内外
壁面に同時に設け、凹溝5の両壁面とのクリアランスで
各回転子を連接させてもよいことは言うまでもない。受
金8は両端にツメ13を設け、枠7の下端に嵌着してい
る。受金8の材質としては、金属、合成樹脂等通常使用
できるものであれば何でもよい。各印字ベルト9は受金
8と前記の各回転子の筒部2に張設されている。14は
ホルダーである。16は薄板シートである。
【0009】本実施例の回転ゴム印を使用するには従来
の回転ゴム印と同様に使用でき、印字ベルトを回動させ
るには有歯円板1を回転させればよいが、隣接する回転
子は回転しない。この理由としては種々の要因が考えら
れるが主たる要因としては、隣接する回転子の回転軸の
直径を大きくし、回転子の有歯円板1のブレを小さくで
き、更に筒状体3の隆起部4と凹溝5との摩擦抵抗を小
さくし、他方、筒部2の表面の突条体6と印字ベルト9
の摩擦抵抗の方が、受金8と印字ベルト9との摩擦抵抗
より大きくならなければ印字ベルトは回動しないので、
必ず大きくなるように印字ベルトに張力をかけている。
この張力は従来の回転ゴム印より回転子のブレによる回
転子と印字ベルトとの接触抵抗分だけ小さい。
【0010】本考案の実施例2を図4、図5に示す。前
記実施例1と重複する構成の説明は省略する。筒状体3
の外直径14mm、肉厚1mm、長さ1mmに均等に3
箇所切り欠き部3”を設けかつ、高さ0.7mmの隆起
部4を筒状体3の内壁面に設けた。この実施例も実施例
1と同様に使用できる。本考案の実施例3を図7、図8
に示す。実施例1と重複する構成の説明は省略する。本
実施例は筒状体3を有歯円板1の側面に張設し、隆起部
4を筒状体3の外壁面に等間隔に3ケ設けかつ、筒部2
には隆起部4を設けていない。寸法は実施例1と同一で
ある。本考案の実施例4を図9、図10に示す。実施例
1と同一寸法であり、重複する構成の説明は省略する。
本実施例は隣接する回転子の接触抵抗を更に小さくする
ことができる。筒状体3の端面3’に半径0.5mmの
半円球状の突部15を3個等間隔に設けた。凹溝5の深
さは、筒状体3の長さと同一である。この回転子を図6
に示すように回転ゴム印にすると、各回転子の筒部2の
端面2’は隣接する回転子の筒部2の端面2”とは前記
突部15の長さ分即ち0.5mmだけ間隔ができ、隣接
する回転子の接触抵抗は小さくなる。
【0011】前記突部15を設けることができるケ所
は、筒部2の両端面2’、2”又は、筒状体3の端面
3’又は凹溝5の底面5”の少なくともいずれか1ケ所
に設けることができる。前記突部15の形状としては、
隣接する回転子の接触面積を小さくするためであるか
ら、前記のケ所に、三角錐形状等の多角錐形状による点
接触、断面三角形の頂点による線接触、あるいは、小さ
な面接触とし、これらを前記各端面2’、2”、3’も
しくは底面5”に放射状、円、弧状、直線状等任意の形
状で設ければよい。
【0012】
【効果】本考案は以上の構成であり以下の効果がある。
筒部2の一端部に有歯円板1を張設し、更に前記筒部2
の両端部側面に、筒状体3と凹溝5とを別々に設け、か
つ、前記筒状体3の少なくとも1つの壁面に少なくとも
3ケの隆起部4を設けた形状の回転ゴム印用回転子であ
るので、 (1)従来の回転ゴム印に必ず使用されていた軸を使用
しない新規な回転ゴム印とすることができる。 (2)各回転子の回転軸の直径を大きくできるので、回
転子のブレを小さくできるので、印字ベルトに必要以上
の張力をかけないでかつ、回転力を印字ベルトに確実に
伝達させることができるので、印字ベルトの空回りを防
止できると共に、印字ベルトが切れたりすることがな
い。更に、端面2’、2”、3’又は底面5”のいずれ
かに突部15を設けることにより、各回転子の接触抵抗
を寄り小さくできるので、より一層回転力を確実に印字
ベルトに伝達させることができる。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の斜視図
【図2】本考案の実施例1のA−A断面図
【図3】図2のE部拡大図
【図4】本考案の実施例2の斜視図
【図5】本考案の実施例2のB−B断面図
【図6】本考案の実施例1を使用した回転ゴム印の一部
破断面図
【図7】本考案の実施例3の斜視図
【図8】本考案の実施例3のC−C断面図
【図9】本考案の実施例4の斜視図
【図10】本考案の実施例4のD−D断面図
【図11】従来の回転ゴム印の一部破断面図
【図12】従来の回転子と軸の一部破断面図
【図13】従来の回転子と印字ベルトと軸の一部破断面
【図14】従来の回転子の大径軸を使用した一部破断面
【符号の説明】 1 有歯円板 2 筒部 3 筒状体 4 隆起部 5 凹溝

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部2の一端部に有歯円板1を張設し、
    更に前記筒部2の両端部側面に、筒状体3と凹溝5とを
    別々に設け、かつ、前記筒状体3の1つの壁面に少なく
    とも3ケの隆起部4を設けたことを特徴とする回転ゴム
    印用回転子。
  2. 【請求項2】 少なくとも筒部2の両端部側面2’、
    2”又は筒状体3の端面3’又は凹溝5の底面5”のい
    ずれかに突部15を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の回転ゴム印用回転子。
JP1992009022U 1992-01-30 1992-01-30 回転ゴム印用回転子 Expired - Fee Related JP2587267Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992009022U JP2587267Y2 (ja) 1992-01-30 1992-01-30 回転ゴム印用回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992009022U JP2587267Y2 (ja) 1992-01-30 1992-01-30 回転ゴム印用回転子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560858U JPH0560858U (ja) 1993-08-10
JP2587267Y2 true JP2587267Y2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=11709036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992009022U Expired - Fee Related JP2587267Y2 (ja) 1992-01-30 1992-01-30 回転ゴム印用回転子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587267Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0560858U (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2587267Y2 (ja) 回転ゴム印用回転子
JP2587268Y2 (ja) 回転ゴム印用回転子
JP2587269Y2 (ja) 回転ゴム印用回転子
JP2587271Y2 (ja) 回転ゴム印用回転子
JP2587270Y2 (ja) 回転ゴム印用回転子
JP3932387B2 (ja) フープ掛け装置
JPH0560862U (ja) 回転ゴム印用回転子
JPH0744698U (ja) 回転ゴム印用回転子
US3997124A (en) Core holding device for label strip
JPH0560865U (ja) 回転ゴム印用回転子
JPH0560861U (ja) 回転ゴム印用回転子
JPH02305749A (ja) 紙送り装置における送りベルト駆動用のスプロケットの構造
GB2293225A (en) Mounting a roll on a shaft
JPS59157149U (ja) 終減速歯車装置
JP2587272Y2 (ja) 回転ゴム印
US4757615A (en) Level vial retaining assembly and retainer therefor
US6038798A (en) Internal rotary structure of a crystal ball seat
JPH056071Y2 (ja)
JP2939733B2 (ja) 摩擦締結具
JPH063160A (ja) ロータリーエンコーダ支持装置
JPH0914241A (ja) Tナット
JPH0555119U (ja) 光偏向器
JP2607784Y2 (ja) 缶シーマターレット上下軸の固定装置
JPH01110094U (ja)
JPH0289824A (ja) 一方向クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees